JP2010230424A - 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置 - Google Patents

車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010230424A
JP2010230424A JP2009077127A JP2009077127A JP2010230424A JP 2010230424 A JP2010230424 A JP 2010230424A JP 2009077127 A JP2009077127 A JP 2009077127A JP 2009077127 A JP2009077127 A JP 2009077127A JP 2010230424 A JP2010230424 A JP 2010230424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiver
trigger
noise intensity
transceiver
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009077127A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Mori
雅士 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009077127A priority Critical patent/JP2010230424A/ja
Publication of JP2010230424A publication Critical patent/JP2010230424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

【課題】自車両の補機からノイズの発生があっても、専用設計やマルチチャンネル化等の対応を不要として、トリガ機と送受信機との通信を可能とする車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置を提供する。
【解決手段】受信機3は、トリガ機5からノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を出力させ、ノイズ強度測定指令信号を送受信機2に受信させることで、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定させると共に、送受信機2からノイズ強度を表すノイズ強度データを出力させ、ノイズ強度データが示す複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、トリガ信号の周波数を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪が車両のどの位置に取り付けられているかを検出する車輪位置検出装置やその送受信機、受信機に関するもので、特に、タイヤが取り付けられた車輪に圧力センサが備えられた送受信機を直接取り付け、その圧力センサからの検出信号を送受信機から送信し、車体側に取り付けられた受信機によって受信することで、タイヤ空気圧の検出を行うダイレクト式のタイヤ空気圧検出装置に適用して好適である。
従来より、タイヤ空気圧検出装置の1つとして、ダイレクト式のものがある。このタイプのタイヤ空気圧検出装置では、タイヤが取り付けられた車輪側に、圧力センサ等のセンサが備えられた送受信機が直接取り付けられている。また、車体側には、アンテナおよび受信機が備えられており、センサからの検出信号が送受信機から送信されると、アンテナを介して受信機にその検出信号が受信され、タイヤ空気圧の検出が行われるようになっている。
このようなダイレクト式のタイヤ空気圧検出装置では、送信されてきたデータが自車両のものであるかどうか、および送受信機がどの車輪に取り付けられたものかを判別できるようにすることが重要になる。
このため、特許文献1において、各送受信機までの距離が異なったものとなるようトリガ機を設置し、トリガ機からトリガ信号を出力したときにトリガ信号の強度が距離に応じて減衰することを利用して各送受信機がどの車輪に取り付けられたものかを特定する車輪位置検出装置が提案されている。具体的には、トリガ機からトリガ信号を送信させると共に、各送受信機でトリガ信号の受信強度を測定させたのち、各送受信機で測定されたトリガ信号の受信強度を示したデータを車体に備えられた受信機側に送信させ、受信機側で各送受信機によって測定されたトリガ信号の受信強度の大きさに基づいて、各送受信機がどの車輪に取り付けられたものかを特定するようにしている。
特開2009−20655号公報
しかしながら、トリガ信号の強度が、自車両の各種補機から発生されるノイズ強度よりも弱い場合、送受信機側でトリガ信号を受信することができなくなる。ノイズ強度が大きい場合、特に、トリガ機から遠くに配置された送受信機でトリガ信号が受信できなくなることが懸念される。このように送受信機はトリガ信号を受信できないと、送受信機はトリガ信号の受信強度を示すデータを受信機側に送ることができなくなる。
このため、車種毎に、事前の実車評価によってノイズを把握し、それぞれの車種に対してノイズの影響を受けないトリガ信号の周波数を選択するといった専用設計が必要であった。あるいは、間隔をあけて異なった周波数のトリガ信号を受信機から送信して、送受信機側も都度、周波数を切り替えて受信するといったマルチチャンネル化が必要であった。マルチチャンネル化においては、送受信機においては複数の周波数での待ち受けが必要となり、その分、消費電力が大きくなってしまう。
本発明は上記問題に鑑み、自車両の補機からノイズの発生があっても、専用設計やマルチチャンネル化等の対応を不要として、トリガ機と送受信機との通信を可能とする車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、車両(1)に搭載されるものであって、
タイヤを備えた複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられ、トリガ信号を受信し、受信されたトリガ信号の受信強度を求めると共に、受信強度を表す受信強度データを送信する送受信機(2)と、
車体(7)側に備えられ、トリガ信号を出力するトリガ機(5)と、
車体(7)側に備えられ、トリガ機(5)からトリガ信号を出力させると共に、受信強度データを受信し、受信強度データが表す受信強度に基づいて、送受信機(2)が複数個の車輪(6a〜6d)のいずれに取り付けられたものかを判別して車輪位置検出を行う受信機(3)とを有する車輪位置検出装置において、
受信機(3)は、トリガ機(5)からノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を出力させ、ノイズ強度測定指令信号を送受信機(2)に受信させることで、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定させると共に、送受信機(2)からノイズ強度を表すノイズ強度データを出力させ、ノイズ強度データが示す複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、トリガ信号の周波数を決定することを特徴としている。
これにより、トリガ信号の周波数を、測定されたノイズ強度の周波数とは異なる周波数に決定することで、ノイズによるトリガ信号への影響を受けにくくすることができる。よって、異なる車種に対応した専用設計やマルチチャンネル化等の対応を不要として、ノイズの発生があってもトリガ機(5)と送受信機(2)との通信を可能とすることができる。
トリガ信号の周波数の決定においては、請求項2に記載の発明のように、複数の周波数帯域でのノイズ強度のうち、最小のノイズ強度となる周波数をトリガ信号の周波数とするのが良い。
また、請求項3に記載の発明のように、トリガ機(5)から遠い側に位置する車輪(6b、6d)に備えられた送受信機(2)から出力された複数の周波数帯域でのノイズ強度のうち、最小のノイズ強度となる周波数を、トリガ信号の周波数として決定するようにしても良い。
請求項4に記載の発明では、受信機(3)は、車両(1)に搭載された初期段階において車両(1)が作動状態とされた時に、複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、トリガ信号の周波数を決定することを特徴としている。
これにより、例えば車両の組み立て工程にて搭載された初期段階から、自車両において発生され得るノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数設定が可能となり、それ以降の市場での車両走行時において、自車両からのノイズの発生があってもトリガ機(5)と送受信機(2)との通信を可能とすることができる。
請求項5に記載の発明では、受信機(3)は、車両(1)が市場にて作動状態とされている時に、トリガ信号によるトリガ機(5)と送受信機(2)との間の通信性能が、予め定めた閾値以下であると判定すると、複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、トリガ信号の周波数を決定することを特徴としている。
これにより、市場での車両走行時において、自車両において発生され得るノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数設定が可能となり、ノイズの発生があってもトリガ機(5)と送受信機(2)との通信を可能とすることができる。
以上の説明では、本発明を車輪位置検出装置として示したが、請求項6に記載の発明のように、この車輪位置検出装置をタイヤ空気検出装置に組み込むことも可能である。
請求項7に記載の発明では、タイヤを備えた複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられ、車体(7)側に備えられたトリガ機(5)からのトリガ信号を受信し、受信されたトリガ信号の受信強度を求めると共に、受信強度を表す受信強度データを受信機(3)に送信する車輪位置検出装置に適用される送受信機であって、
トリガ機(5)から出力されたノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を受信すると、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定すると共に、ノイズ強度を表すノイズ強度データを受信機(3)に出力することを特徴としている。
これにより、受信機(3)側においてノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数の決定を可能とする送受信機(2)とすることができる。
請求項8に記載の発明では、車体(7)側に搭載されて、タイヤを備えた複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられた送受信機(2)に対して、トリガ機(5)からトリガ信号を出力させると共に、送受信機(2)で求められたトリガ信号の受信強度を表す受信強度データを受信し、受信強度データが表す受信強度に基づいて、送受信機(2)が複数個の車輪(6a〜6d)のいずれに取り付けられたものかを判別して車輪位置検出を行う車輪位置検出装置に適用される受信機であって、
トリガ機(5)からノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を送受信機(2)に出力させ、ノイズ強度測定指令信号を送受信機(2)に受信させることで、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定させると共に、送受信機(2)からノイズ強度を表すノイズ強度データを出力させ、ノイズ強度データが示す複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、トリガ信号の周波数を決定することを特徴としている。
これにより、ノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数の決定を可能とする受信機(3)とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における車輪位置検出装置が適用されたタイヤ空気圧検出装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示すタイヤ空気圧検出装置の送受信機と受信機を示すブロック図である。 (a)は車輪位置検出時のトリガ信号を構成するフレーム構造の一例を示した図であり、(b)は車輪位置検出時に各送受信機で作成される応答用のフレーム構造の一例を示した図である。 (a)はノイズ強度測定時のノイズ強度測定指令信号を構成するフレーム構造の一例を示した図であり、(b)はノイズ強度測定の後にノイズ強度信号を構成するフレーム構造の一例を示した図であり、(c)は送信周波数選択信号を構成するフレーム構造の一例を示した図である。 各車輪の送受信機で測定されたノイズ強度を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における車輪位置検出装置が適用されたタイヤ空気圧検出装置の全体構成を示すブロック図である。図1の紙面上方向が車両1の前方、紙面下方向が車両1の後方、紙面左方向が車両1の左方、紙面右方向が車両1の右方に一致する。この図1を参照して、本実施形態におけるタイヤ空気圧検出装置について説明する。
図1に示されるように、タイヤ空気圧検出装置は、車両1に取り付けられるもので、送受信機2、受信機3、表示器4およびトリガ機5を備えて構成されている。本実施形態では、これら送受信機2、受信機3、表示器4およびトリガ機5が本発明の車輪位置検出装置を構成している。
送受信機2は、車両1における4つの車輪6a〜6dそれぞれに取り付けられるもので、各車輪6a〜6dに取り付けられたタイヤの空気圧を検出すると共に、その検出結果を示す検出信号のデータをフレーム内に格納して送信するものである。また、受信機3は、車両1における車体7側に取り付けられるもので、送受信機2から送信されるフレームを受信すると共に、その中に格納された検出信号に基づいて各種処理や演算等を行うことでタイヤ空気圧を求めるものである。図2(a)、(b)に、これら送受信機2と受信機3のブロック構成を示す。
図2(a)に示されるように、各送受信機2は、センシング部21、制御部22、RF送信部23、電池24、トリガ信号受信部25、送信アンテナ26および受信アンテナ27を備えて構成されている。
センシング部21は、例えばダイアフラム式の圧力センサや温度センサを備えた構成とされ、タイヤ空気圧に応じた検出信号や温度に応じた検出信号をタイヤ空気圧に関する検出信号として出力するようになっている。
制御部(第1制御部)22は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行する。
具体的には、制御部22は、センシング部21からのタイヤ空気圧に関する検出信号を受け取り、それを信号処理すると共に必要に応じて加工し、検出結果を示すデータ(以下、タイヤ空気圧に関するデータという)として各送受信機2のID情報と共にフレーム内に格納し、その後、フレームをRF送信部23に送るものである。このRF送信部23へ信号を送る処理は、上記プログラムに従って所定の周期毎に実行される。
制御部22は、イグニッションスイッチがオフの際には通常時はSleep状態になっているが、トリガ信号を受け取り、トリガ信号に含まれる起動コマンドが入力されると、Wake−up状態に切り替わる。また、制御部22には、信号強度測定部22aが備えられており、この信号強度測定部22aにてトリガ信号や周辺のノイズの強度を測定する。例えば、受信アンテナ27およびトリガ信号受信部25を通じてトリガ機5からのトリガ信号を受け取り、Wake−up状態になると、信号強度測定部22aにてトリガ信号の受信強度を測定する。そして、制御部22は、必要に応じて受信強度データを加工し、その受信強度データをタイヤ空気圧に関するデータが格納されたフレーム、もしくは、それとは別のフレームに格納した後、フレームをRF送信部23に送る。これらトリガ信号の受信強度の測定や受信強度データをRF送信部23へ送る処理も、上記プログラムに従って行われる。
また、制御部22は、フレームをRF送信部23に送るタイミングを制御する。これは、各送受信機2からの送信データ同士でのバッティングを防ぐためである。例えば、トリガ信号を受け取ってから何秒後にフレームを送るかという送信タイミングが、予め各送受信機2毎に異なるように設定されている。このため、各車輪6a〜6dの送受信機2から、それぞれ異なったタイミングでフレームが送信されるようになっている。
ただし、各車輪6a〜6dの各送受信機2から異なるタイミングでフレームが送信されるようにするために、単に、各送受信機2の制御部22に異なった送信タイミングを記憶させただけでは、各送受信機2の記憶内容が異なったものとなってしまう。このため、トリガ信号の受信強度に応じてフレームの送信タイミングがずらされるように、例えば、受信強度に応じて送信タイミングが選択できるマップ、もしくは、送信強度を変数として送信タイミングを求める関数式を制御部22に記憶させておき、受信強度の相違により必然的に各送受信機2の送信タイミングが異なるようにすれば、すべての送受信機2の制御部22のプログラムを共通にすることが可能となる。
また、送信タイミングが毎回ランダムに変更されるように、制御部22に記憶させるプログラムを設定しても良い。このように、毎回ランダムに変更されるようにすれば、高い確率で各送受信機2の送信タイミングがすべて異なったものになるようにすることが可能である。
RF送信部23は、送信アンテナ26を通じて、制御部22から送られてきたフレームを受信機3に向けてRF帯、例えば315MHzの電波で送信する出力部としての機能を果たすものである。
電池24は、制御部22等に対して電力供給を行うものであり、この電池24からの電力供給を受けて、センシング部21でのタイヤ空気圧に関するデータの収集や制御部22での各種演算などが実行される。
トリガ信号受信部25は、受信アンテナ27を通じて、トリガ信号を受け取り、制御部22に送る入力部としての機能を果たすものである。このトリガ信号受信部25は、LF帯における複数の周波数のトリガ信号を受信可能となっている。
このように構成される各送受信機2は、例えば、各車輪6a〜6dのホイールにおけるエア注入バルブに取り付けられ、センシング部21がタイヤの内側に露出するように配置される。これにより、該当するタイヤ空気圧を検出し、各送受信機2に備えられた送信アンテナ26を通じて、所定周期毎(例えば、1分毎)にフレームを送信するようになっている。
受信機3は、図2(b)に示されるように、アンテナ31とRF受信部32および制御部33を備えた構成となっている。
アンテナ31は、各送受信機2から送られてくるフレームを総括的に受け取る1本の共通アンテナとなっており、車体7に固定されている。
RF受信部32は、各送受信機2から送信されたフレームがアンテナ31で受信されると、それを入力して制御部33に送る入力部としての機能を果たすものである。
制御部(第2制御部)33は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行する。
具体的には、制御部33は、トリガ機5に対してトリガ信号を出力させることを指令するトリガ指令信号を出力すると共に、RF受信部32が受信したフレームを受け取り、フレームに格納された各送受信機2でのトリガ信号の受信強度データに基づいて、送られてきたフレームが4つの車輪6a〜6dのいずれに取り付けられた送受信機2のものかを特定する車輪位置検出を行う。
更に、制御部33では、受け取ったフレームに格納された検出結果を示すデータに基づいて各種信号処理および演算等を行うことによりタイヤ空気圧を求めると共に、求めたタイヤ空気圧に応じた電気信号を表示器4に出力する。例えば、制御部33は、求めたタイヤ空気圧を所定の閾値Thと比較し、タイヤ空気圧が低下したことを検知した場合には、その旨の信号を表示器4に出力する。これにより、4つの車輪6a〜6dのいずれかのタイヤ空気圧が低下したことが表示器4に伝えられる。
また、制御部33では、RF受信部32が受信したフレームを受け取り、フレームに格納された各送受信機2でのノイズ強度データに基づいて、ノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数を決定する。そして、その周波数で受信するようにトリガ機5から各送受信機2に対して受信周波数の設定を変更させると共に、トリガ機5に出力させるトリガ信号の周波数を切り替える(詳細後述)。
表示器4は、警報部に相当するものであり、図1に示されるように、ドライバが視認可能な場所に配置され、例えば車両1におけるインストルメントパネル内に設置される警報ランプによって構成される。この表示器4は、例えば受信機3における制御部33からシステム異常であることを示す信号やタイヤ空気圧が低下した旨を示す信号が送られてくると、その旨の表示を行うことでドライバにシステム異常が発生していることやタイヤ空気圧の低下を報知する。
トリガ機5は、受信機3の制御部33から送られてくるトリガ指令信号が入力されると、例えば、100〜200kHzのLF帯であって、所定の信号強度を有するトリガ信号を出力するものである。本実施形態では、トリガ機5は、前輪側に配置された第1トリガ機5aと、後輪側に配置された第2トリガ機5bの2台により構成されている。このトリガ機5は、LF帯の複数の周波数の電波をトリガ信号として出力可能となっている。
図3(a)は、車輪位置検出時のトリガ信号を構成するフレーム構造の一例を示した図である。この図に示されるように、例えば、トリガ信号は、100〜200kHzのいずれかの周波数(例えば125kHz)の電磁波とされ、コマンド部とトリガ信号の強度測定用の信号とを並べた形態とされる。コマンド部には、起動コマンドと実行コマンドが含まれる。起動コマンドは、各送受信機2内の制御部22をSleep状態からWake−up状態に切り替えるためのコマンドとして予め取り決められる。実行コマンドは、受け取ったトリガ信号の受信強度を測定させると共に、必要に応じて受信強度データを加工させ、その受信強度データをタイヤ空気圧に関するデータが格納されたフレーム、もしくは、それとは別のフレームに格納させた後、フレームをRF送信部23に送らせるという動作指示を行う。
図3(b)は、上記の車輪位置検出時に各送受信機2で作成される応答用のフレーム構造の一例を示した図である。この図に示すように、各送受信機2のID情報と共に、トリガ信号の受信強度データやタイヤ空気圧に関するデータ(タイヤ空気圧を示すデータおよびタイヤ内の温度を示すデータ)がフレームに格納される。このフレームが各送受信機2から受信機3に送信されることで、受信機3側でトリガ受信強度を把握することが可能となる。強度測定用の信号は、コマンドを付していないダミー信号であり、変調されている信号でも変調されていない単なるキャリア信号でも良い。
図4(a)は、ノイズ強度測定時にノイズ強度測定指令信号(トリガ信号)を構成するフレーム構造の一例を示した図である。この図に示されるように、例えば、ノイズ強度測定指令信号は、100〜200kHzのいずれかの周波数(例えば125kHz)の電磁波とされ、コマンド部を備えた形態とされる。コマンド部は、各送受信機2内の制御部22に対して、車両1の電気・電子部品8等から発生されるノイズの強度を、予め定めた複数の周波数帯域において測定させるという動作指示を行う。複数の周波数帯域とは、例えば、100〜200kHzにおける110kHz、125kHz、140kHz、155kHz・・・というように所定周波数間隔で定めた複数の周波数帯域として設定することができる。
図4(b)は、ノイズ強度測定の後に各送受信機2で作成される応答用のノイズ強度信号を構成するフレーム構造の一例を示した図である。この図に示すように、ノイズ強度信号は、各送受信機2のID情報と共に、上記で説明した複数の周波数帯域におけるノイズ強度データがフレームに格納される。このフレームが各送受信機2から受信機3に送信されることで、受信機3側でノイズ強度を把握することが可能となる。
図4(c)は、送信周波数選択信号(トリガ信号)を構成するフレーム構造の一例を示した図である。この図に示すように、送信周波数選択信号は、受信機3にてノイズ強度が把握され、このノイズ強度データに基づいてノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数が決定されると、その周波数で受信するようにトリガ機5から各送受信機2に対して受信周波数の設定を変更させる動作指示を行う(詳細後述)。
尚、ここで示したトリガ信号は一例であり、トリガ信号が他の形態とされていても良い。
各トリガ機5a、5bは、対応する各車輪6a〜6dに対して異なる距離となるように、車両1を左右対称に分断する中心線に対してオフセットされて配置される。本実施形態では、第1トリガ機5aは左前輪6aの近傍に配置され、第2トリガ機5bは左後輪6cの近傍に配置されており、両者は共に中心線よりも左側に配置されている。このため、第1トリガ機5aから右前輪6bまでの距離の方が、第1トリガ機5aから左前輪6aまでの距離よりも長く、第2トリガ機5bから右後輪6dまでの距離の方が、第2トリガ機5bから左後輪6cまでの距離よりも長くなっている。
また、両前輪6a、6bに取り付けられた各送受信機2から第1トリガ機5aまでの距離は、両前輪6a、6bが回転したとしても、第2トリガ機5bまでの距離よりも必ず短くなり、両後輪6c、6dに取り付けられた送受信機2から第2トリガ機5bまでの距離は、両後輪6c、6dが回転したとしても、第1トリガ機5aまでの距離よりも必ず短くなるように、第1、第2トリガ機5a、5bの搭載位置が決められている。
なお、トリガ機5は、周囲すべてが金属で覆われていない場所であればどこに搭載されていても構わないが、できるだけ金属で覆われないような場所、かつ、走行中に石等が当らないような例えばライナー内や車室内などに搭載されているのが好ましい。
以上のようにして、本実施形態における車輪位置検出装置が適用されたタイヤ空気圧検出装置が構成されている。
続いて、本実施形態のタイヤ空気圧検出装置の作動について説明する。
1.車輪位置検出
タイヤ空気圧検出装置は、まず、図示しないイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わってから所定時間後に車輪位置検出を行う。この車輪位置検出は、受信機3の制御部33が車輪位置検出処理を実行することにより行われる。
この車輪位置検出処理は、図示しないイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わり、受信機3の制御部33に対して電源投入が行われたときに実行される。
受信機3(制御部33)は、電源投入から所定時間経過後に、第1トリガ機5aに向けてトリガ指令信号を出力する。このトリガ指令信号が第1トリガ機5aに入力されると、第1トリガ機5aから左右前輪6a、6bに取り付けられた各送受信機2に向けて、所定の信号強度を有するトリガ信号(図3(a))が出力される。
このトリガ信号が左右前輪6a、6bに取り付けられた各送受信機2の受信アンテナ27およびトリガ信号受信部25を通じて、制御部22に入力されると、制御部22がWake−up状態となり、信号強度測定部22aにて、受け取ったトリガ信号の受信強度を測定する。
また、各送受信機2は、トリガ信号の受信強度を求めると、それを各送受信機2の区別のために付けられるID情報と共に送信するフレームに格納し、そのフレーム(図3(b))を受信機3に向けて送信する。このとき、各送受信機2の送信タイミングは、それぞれ異なったものとされていることから、受信機3により各送受信機2から送られてくるフレームを混信することなく確実に受信できる。
続いて、制御部33は、第1トリガ機5aから出力されたトリガ信号に対して、2個の送受信機2が応答したか否かを判定する。ここでいう2個の送受信機2とは、両前輪6a、6bに取り付けられたもののことを意味する。
そして、制御部33は、2個の送受信機2が応答した判定すると、受信したフレームに格納された受信強度データに基づいて車輪位置を割り付ける。具体的には、受信した2個のフレームから受信強度データおよびID情報を読み出し、受信強度の高い順にID情報を並べ、受信強度が高い方のID情報を左前輪6aに取り付けられた送受信機2のもの、受信強度が低い方のID情報を右前輪6bに取り付けられた送受信機2のものであると判別する。そして、各フレームに格納されたID情報を各送受信機2が取り付けられた右前輪6a、左前輪6bと対応付けて、制御部33内のメモリに記憶(登録)する。
次に、制御部33は、第2トリガ機5bに向けてトリガ指令信号を出力することにより、両後輪6c、6d側に関して上記と同様の処理を実行する。これら各処理については前輪6a、6b側に対して実行したものと全く同じことであるため、ここでは説明を省略するが、これら各処理を実行することにより、両後輪6c、6dに取り付けられた各送受信機2から正常にトリガ信号の受信強度データが送られてきているか否かを確認することができる。
そして、制御部33は、受信した2個のフレームから受信強度データおよびID情報を読み出し、受信強度の高い順にID情報を並べ、受信強度が高い方のID情報を左後輪6cに取り付けられた送受信機2のもの、受信強度が低い方のID情報を右後輪6dに取り付けられた送受信機2のものであると判別する。そして、各フレームに格納されたID情報を送受信機2が取り付けられた左後輪6c、右後輪6dと対応付けて、制御部33内のメモリに記憶(登録)する。このようにして、車輪位置検出が行える。
2.タイヤ空気圧検出
受信機3は、各送受信機2からタイヤ空気圧に関するデータが格納されたフレームが送信されてくると、そのフレーム内に格納されたID情報からフレームを送った各送受信機2が4つの車輪6a〜6dのいずれに取り付けられたものであるかを判別し、各車輪6a〜6dのタイヤ空気圧を求める。
具体的には、タイヤ空気圧検出装置は、車輪位置検出処理終了後に定期送信モードとなり、上述したように、各送受信機2では、センシング部21からタイヤ空気圧やタイヤ内の温度を示す検出信号が制御部22に入力される。そして、この検出信号が必要に応じて信号処理されることでタイヤ空気圧に関するデータとされ、各送受信機2のID情報と共に送信するフレームに格納されたのち(図3(b))、所定周期毎にRF送信部23を通じて受信機3側に送信される。
一方、各送受信機2からフレームが送信されると、それが受信機3のアンテナ31にて受信され、受信部32を通じて制御部33に入力される。そして、制御部33において、受信したフレームからタイヤ空気圧を示すデータおよびタイヤ内の温度を示すデータが抽出され、温度を示すデータに基づいて必要に応じて温度補正がなされ、タイヤ空気圧が求められる。このとき、フレーム内にID情報が格納されているため、車輪位置検出の際に記憶されたID情報と照合され、そのフレームが4つの車輪6a〜6dのいずれに取り付けられた送受信機2から送られてきたものかが判別される。
そして、求められたタイヤ空気圧と前回求められたタイヤ空気圧との差が所定の閾値を超えていないようなタイヤ空気圧の変化が少ない場合には、タイヤ空気圧を検出する周期がそのまま(例えば1分間毎)とされ、所定の閾値を超えてタイヤ空気圧の変化が大きい場合には、その周期が早められる(例えば5秒間毎)。
この後、求められたタイヤ空気圧が所定の閾値を下回っていると判定されれば、制御部33から表示器4にその旨を示す信号が出力され、タイヤ空気圧が低下したのが4つの車輪6a〜6dのいずれであるかが特定できる形態で、表示器4に表示される。これにより、ドライバに車輪6a〜6dのいずれのタイヤ空気圧が低下したかを知らせることが可能となる。
3.トリガ信号の周波数設定
上記の車輪位置検出、およびタイヤ空気圧検出を実行するにあたって、車両1の電気・電子部品8等から発生されるノイズの強度が大きいと、トリガ機5と各送受信機2とのトリガ信号の送受信ができなくなる。これを防止するために、本実施形態では、ノイズの影響を受けにくいトリガ信号の周波数の設定を行う。このトリガ信号の周波数設定は、車両1の組み立て工程において本タイヤ空気圧検出装置が車両1に搭載されて、車両1が完成された初期段階において実行される。
具体的には、車両1は、組み立て工程において完成されると、シャーシローラ等の台上にて市場相当の作動状態とされる。この時、車両1においては、電気・電子部品8からノイズが発生し得る状態となる。
まず、受信機3(制御部33)は、各トリガ機5a、5bに対してトリガ指令信号(ノイズ強度測定指令信号、図4(a))を各送受信機2に送信する指示を出す。これにより、各送受信機2の制御部22に備えられた信号強度測定部22aにて周囲のノイズ強度を測定させる。特に、車輪位置検出、およびタイヤ空気圧検出時に用いるトリガ信号は、100〜200kHz帯域のノイズによる影響を受けやすいため、この範囲において、複数の周波数帯域(110、125、140kHz・・・)についてノイズ強度を測定させる。
そして、各送受信機2の制御部22で複数の周波数帯域におけるノイズの強度が測定された後には、各送受信機2では応答用のノイズ強度信号(図4(b))が作成され、作成されたノイズ強度信号がフレームに格納される。そして、このフレームが各送受信機2から受信機3に送信(RFデータ送信)されることで、受信機3側でノイズ強度を把握することが可能となる。
即ち、送信されたフレームに格納されたノイズ強度データは、例えば図5に示すように、各送受信機2(各車輪6a〜6d)毎に、複数の周波数帯域に対応するノイズレベルデータとなっており、受信機3はこのノイズレベルデータをノイズ強度として把握する。
そして、受信機3は、上記のノイズ強度データから、各送受信機2において最も小さいノイズレベルを示す周波数を判定する。図5の例で説明すると、両前輪6a、6b(図5(a)、(b))では周波数125kHzでのノイズレベルが最小であり、また、後輪6c、6d(図5(c)、(d))では周波数125、140kHzでのノイズレベルが最小であることから、最も小さいノイズレベルを示す周波数を125kHzと決定する。
そして、受信機3は、各トリガ機5a、5bから各送受信機2に対して、トリガ指令信号(送信周波数選択信号、図4(c))を送信する指示を出す。つまり、各送受信機2に対して、これ以降は上記で決定した周波数(125kHz)でのトリガ信号の受信を行うように、受信周波数を変更させる。
更に、受信機3は、これ以降の車輪位置検出、およびタイや空気圧検出のためにトリガ機5に出力させるトリガ信号の周波数を上記で決定した周波数(125kHz)に変更する。
以上のように、本実施形態のタイヤ空気圧検出装置においては、各車輪6a〜6dの位置を検出すると共に、各車輪6a〜6dのタイヤ空気圧の検出を可能としている。
そして、複数の周波数帯域においてノイズの強度測定を実施し、車輪位置検出、およびタイヤ空気圧検出において使用されるトリガ信号の周波数を、測定したノイズ強度の最小となる周波数として設定するようにしている。
よって、車両1自身から発せられるノイズによるトリガ信号への影響を受けにくくすることができるので、異なる車種に対応した専用設計やマルチチャンネル化等の対応を不要として、ノイズの発生があってもトリガ機5と各送受信機2との通信を可能とすることができる。
このノイズ強度測定に基づくトリガ信号の周波数設定を車両1の完成時の初期段階に実施するようにしているので、自車両において発生され得るノイズの影響を受けにくくしたトリガ信号の周波数設定が可能となり、それ以降の市場での車両走行時において、自車両から発生されるノイズの発生があってもトリガ機5と各送受信機2との通信を可能とすることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、車両1の完成時の初期段階に、「トリガ信号の周波数設定」を行うようにしたが、市場において車両1を使用している時(市場での作動状態時)に、この「トリガ信号の周波数設定」を行うようにしても良い。
例えば、トリガ機5が出力するトリガ信号がノイズの影響を受けると、各送受信機2での受信ができなくなり、その結果、受信機3への応答フレームの送信ができなくなる。このように、トリガ信号によるトリガ機5と各送受信機2との間の通信性能(ノイズによる影響)を、出力したトリガ信号に対する応答フレームの比率、つまり応答率によって把握することができる。
よって、受信機3は、各送受信機2からの応答フレームの応答率を把握するようにしておき、この応答率が予め定めた閾値以下となった場合に、「トリガ信号の周波数設定」を行うようにしても良い。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、「トリガ信号の周波数設定」において、把握されたノイズ強度信号のうち、全車輪6a〜6dで最小のノイズレベルとなる周波数を以降のトリガ信号の周波数として決定するようにしたが、これに限らず、トリガ機5から遠い側に位置する車輪(6b、6d)におけるノイズ強度データを優先して、トリガ信号の周波数を決定するようにしても良い。つまり、トリガ機5から遠い側に位置する車輪(6b、6d)に備えられた各送受信機2から出力された複数の周波数帯域でのノイズ強度データの中で、最小のノイズ強度となる周波数を、トリガ信号の周波数として決定するようにしても良い。これは、トリガ機5から遠い方の車輪(6b、6d)ほど、トリガ信号は減衰しノイズの影響を受けやすいためであり、効果的な周波数の決定が可能となる。
上記各実施形態では、アンテナ31が1本の共通アンテナとされる形態について説明したが、各車輪6a〜6dそれぞれに対応して4本設けられるような形態であっても構わない。ただし、アンテナ31が共通アンテナとされた場合に、特に、送受信機2が取り付けられた車輪6a〜6dの特定が困難となることから、共有アンテナとされる場合に本発明を適用すると有効である。
また、上記各実施形態では、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わってから所定時間後に車輪位置検出を行うようにしている。このため、運転者が車両1の走行を行う前に、仮に見た目は何もタイヤに変化が無かったとしても、前以てタイヤがパンクしていること、もしくは、タイヤ空気圧が以上に減少していることを検出することが可能となる。しかしながら、これ以外のときに車輪位置検出を行っても良い。例えば、タイヤローテーション後やタイヤ交換後などに行っても良い。タイヤローテーションやタイヤ交換したことは、例えば車両1に設置された図示しない車輪位置検出用のスイッチが押されたり、車体7に傾斜センサを設置して、車体7の傾斜を検出したことに基づいて判別できる。
また、上記各実施形態では、第1、第2トリガ機5a、5bという2つのトリガ機5を用いた場合について説明したが、トリガ機5を1つとして、そのトリガ機5を4つの車輪6a〜6dそれぞれに取り付けられた各送受信機2から異なる距離となるように配置する形態にして本発明を適用しても良い。また、各実施形態では、第1、第2トリガ機5bを両方とも車両1の左側に配置した場合を示したが、右側に配置しても良い。
更に、上記各実施形態では、第1トリガ機5aを両前輪6a、6b側に配置し、第2トリガ機5bを両後輪6c、6d側に配置している。そして、左右前輪6a、6bを一対としてそれらに対して第1トリガ機5aからトリガ信号を出力し、左右後輪6c、6dを一対としてそれらに対して第2トリガ機5bからトリガ信号を出力させるようにした。これに対して、第1トリガ機5aを両左車輪6a、6c側に配置すると共に、第2トリガ機5bを両右車輪6b、6d側に配置し、両左車輪6a、6cを一対としてそれらに対して第1トリガ機5aからトリガ信号を出力し、両右車輪6b、6dを一対としてそれらに対して第2トリガ機5bからトリガ信号を出力させるようにしても構わない。この場合、第1トリガ機5aを両左車輪6a、6cのいずれか一方に対して他方よりも近づけて配置し、第2トリガ機5bが両右車輪6b、6dのいずれか一方に対して他方よりも近づけて配置するようにすれば、第1、第2トリガ機5a、5bからトリガ信号を出力したときに、その受信強度が異なった値となるため、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施形態では、4輪車両に対して本発明の一実施形態を適用したものについて説明したが、4輪車両に限るものではなく、大型車両のようにそれ以上の車輪が備えられた車両の車輪位置検出装置やタイヤ空気圧検出装置に対して本発明を適用することもできる。
1…車両
2…送受信機
3…受信機
4…表示器
5…トリガ機
5a…第1トリガ機
5b…第2トリガ機
6a…右前輪
6b…左前輪
6c…右後輪
6d…左後輪
7…車体
21…センシング部
22…制御部
22a…トリガ信号強度測定部
23…RF送信部
24…電池
25…トリガ信号受信部
26…送信アンテナ
27…受信アンテナ
31…アンテナ
32…RF受信部
33…制御部。

Claims (8)

  1. 車両(1)に搭載されるものであって、
    タイヤを備えた複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられ、トリガ信号を受信し、受信された前記トリガ信号の受信強度を求めると共に、前記受信強度を表す受信強度データを送信する送受信機(2)と、
    車体(7)側に備えられ、前記トリガ信号を出力するトリガ機(5)と、
    前記車体(7)側に備えられ、前記トリガ機(5)から前記トリガ信号を出力させると共に、前記受信強度データを受信し、前記受信強度データが表す前記受信強度に基づいて、前記送受信機(2)が前記複数個の車輪(6a〜6d)のいずれに取り付けられたものかを判別して車輪位置検出を行う受信機(3)とを有する車輪位置検出装置において、
    前記受信機(3)は、前記トリガ機(5)からノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を出力させ、前記ノイズ強度測定指令信号を前記送受信機(2)に受信させることで、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定させると共に、前記送受信機(2)から前記ノイズ強度を表すノイズ強度データを出力させ、前記ノイズ強度データが示す複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、前記トリガ信号の周波数を決定することを特徴とする車輪位置検出装置。
  2. 前記受信機(3)は、前記複数の周波数帯域でのノイズ強度のうち、最小のノイズ強度となる周波数を、前記トリガ信号の周波数として決定することを特徴とする請求項1に記載の車輪位置検出装置。
  3. 前記受信機(3)は、前記トリガ機(5)から遠い側に位置する車輪(6b、6d)に備えられた前記送受信機(2)から出力された前記複数の周波数帯域でのノイズ強度のうち、最小のノイズ強度となる周波数を、前記トリガ信号の周波数として決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車輪位置検出装置。
  4. 前記受信機(3)は、前記車両(1)に搭載された初期段階において前記車両(1)が作動状態とされた時に、前記複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、前記トリガ信号の周波数を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置。
  5. 前記受信機(3)は、前記車両(1)が市場にて作動状態とされている時に、前記トリガ信号による前記トリガ機(5)と前記送受信機(2)との間の通信性能が、予め定めた閾値以下であると判定すると、前記複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、前記トリガ信号の周波数を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置を含むタイヤ空気圧検出装置であって、
    前記送受信機(2)は、前記複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられた前記タイヤの空気圧に関する検出信号を前記受信機(3)に出力するようになっており、
    前記受信機(3)は、前記タイヤの空気圧に関する検出信号に基づいて前記複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられた前記タイヤの空気圧を求めるようになっていることを特徴とするタイヤ空気圧検出装置。
  7. タイヤを備えた複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられ、車体(7)側に備えられたトリガ機(5)からのトリガ信号を受信し、受信された前記トリガ信号の受信強度を求めると共に、前記受信強度を表す受信強度データを受信機(3)に送信する車輪位置検出装置に適用される送受信機であって、
    前記トリガ機(5)から出力されたノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を受信すると、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定すると共に、前記ノイズ強度を表すノイズ強度データを前記受信機(3)に出力することを特徴とする車輪位置検出装置に適用される送受信機。
  8. 車体(7)側に搭載されて、タイヤを備えた複数個の車輪(6a〜6d)それぞれに備えられた送受信機(2)に対して、トリガ機(5)からトリガ信号を出力させると共に、前記送受信機(2)で求められた前記トリガ信号の受信強度を表す受信強度データを受信し、前記受信強度データが表す前記受信強度に基づいて、前記送受信機(2)が前記複数個の車輪(6a〜6d)のいずれに取り付けられたものかを判別して車輪位置検出を行う車輪位置検出装置に適用される受信機であって、
    前記トリガ機(5)からノイズ強度測定コマンドを含むノイズ強度測定指令信号を前記送受信機(2)に出力させ、前記ノイズ強度測定指令信号を前記送受信機(2)に受信させることで、予め定めた複数の周波数帯域でのノイズ強度を測定させると共に、前記送受信機(2)から前記ノイズ強度を表すノイズ強度データを出力させ、前記ノイズ強度データが示す複数の周波数帯域でのノイズ強度を基に、前記トリガ信号の周波数を決定することを特徴とする車輪位置検出装置に適用される受信機。
JP2009077127A 2009-03-26 2009-03-26 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置 Pending JP2010230424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009077127A JP2010230424A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009077127A JP2010230424A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010230424A true JP2010230424A (ja) 2010-10-14

Family

ID=43046407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009077127A Pending JP2010230424A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010230424A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012240637A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Denso Corp 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2017052383A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 太平洋工業株式会社 タイヤ状態検出装置
JP2018052355A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 太平洋工業株式会社 タイヤ状態検出装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63276926A (ja) * 1987-04-24 1988-11-15 Matsushita Electric Works Ltd 情報信号伝送方式
JPH08244423A (ja) * 1995-03-08 1996-09-24 Yokogawa Electric Corp タイヤ圧力モニタシステム
JP2004193799A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Toyota Motor Corp 電源重畳多重通信システム及び電源重畳多重通信方法
JP2008538265A (ja) * 2005-03-08 2008-10-16 シーメンス ヴィディーオー オートモーティヴ コーポレイション 受動的始動/乗車システムのための周波数ホッピング
JP2009020655A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Denso Corp 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置および送受信機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63276926A (ja) * 1987-04-24 1988-11-15 Matsushita Electric Works Ltd 情報信号伝送方式
JPH08244423A (ja) * 1995-03-08 1996-09-24 Yokogawa Electric Corp タイヤ圧力モニタシステム
JP2004193799A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Toyota Motor Corp 電源重畳多重通信システム及び電源重畳多重通信方法
JP2008538265A (ja) * 2005-03-08 2008-10-16 シーメンス ヴィディーオー オートモーティヴ コーポレイション 受動的始動/乗車システムのための周波数ホッピング
JP2009020655A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Denso Corp 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置および送受信機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012240637A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Denso Corp 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2017052383A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 太平洋工業株式会社 タイヤ状態検出装置
JP2018052355A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 太平洋工業株式会社 タイヤ状態検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4412361B2 (ja) 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置および送受信機
JP4876888B2 (ja) 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置および送受信機
JP5194451B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP4462365B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
JP4876907B2 (ja) 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置および送受信機
JP4876887B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP4420088B2 (ja) 車輪位置検出用の送受信機、車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP4631746B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP5181965B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP4924189B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2007114108A (ja) 車輪位置検出装置およびそのタイヤ空気圧検出装置
JP2007015491A (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
KR20080026048A (ko) 휠 위치 검출 장치 및 이를 사용한 타이어 공기압 검출장치
JP2008074164A (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP4760640B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2012140069A (ja) タイヤ空気圧監視装置
JP4816344B2 (ja) 車輪位置検出装置とその製造方法、および車輪位置検出装置を備えたタイヤ空気圧検出装置
WO2016088865A1 (ja) 車載報知装置及び報知システム
JP2012252462A (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP5018220B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2010230424A (ja) 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2006327324A (ja) タイヤ状態監視装置
JP2012240637A (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2015229420A (ja) タイヤ状態監視装置
JP5594130B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130312