JP2003240660A - タイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置 - Google Patents

タイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置

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JP2003240660A
JP2003240660A JP2002042784A JP2002042784A JP2003240660A JP 2003240660 A JP2003240660 A JP 2003240660A JP 2002042784 A JP2002042784 A JP 2002042784A JP 2002042784 A JP2002042784 A JP 2002042784A JP 2003240660 A JP2003240660 A JP 2003240660A
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tire
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monitoring device
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Yasuhisa Tsujita
泰久 辻田
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Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば空輸時等の気圧変化に伴って現在の動作
モードから他の動作モードに移行することなく、しかも
使用時においては異常時のデータをいち早く送信するこ
とが可能なタイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態
監視装置を提供すること。 【解決手段】スリープモードから異常モードへ移行する
第3閾値を20kPa/分に設定し、通常モードから異
常モードに移行する第1閾値を5kPa/分に設定して
いる。このため、送信機30の動作モードが空輸時の気
圧変化によって、スリープモードから異常モードに移行
することはない。一方、送信機30をタイヤ内に装着し
た後、タイヤ内の空気圧の変化量を20kPa/分以上
となるように空気を充填すれば、送信機30の動作モー
ドがスリープモードから異常モードへ移行する。その
後、タイヤ内の空気圧の変化量が5kPa/分未満にな
ると、送信機30の動作モードが異常モードから通常モ
ードに移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ状態監視装
置の送信機及びタイヤ状態監視装置に関し、より詳しく
はタイヤ空気圧等のタイヤ状態を車室内から確認できる
無線方式のタイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態
監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に装着された複数のタイヤの
状態を車室内で確認するために、無線方式のタイヤ状態
監視装置が提案されている。その監視装置は、タイヤの
ホイールにそれぞれ装着された複数の送信機と、車両の
車体に設けられた受信機とから構成されている。各送信
機は、電池で駆動され、対応するタイヤの空気圧や温度
等の状態を計測して、その計測された状態を示すデータ
を無線送信する。一方、受信機は、送信機からのデータ
をアンテナで受信して、各タイヤの状態を、例えば車両
の運転席に設けられた表示器に表示する。
【0003】このような監視装置の送信機は、タイヤ内
の空気圧や温度を定期的に計測している。また、送信機
の動作モードとして、計測したデータの送信を定期的に
行う通常モードと、計測結果が異常であることを判断し
たとき通常モードよりも短い送信時間間隔で送信を行う
異常モードと、定期的な計測を行うが送信を行わないス
リープモードとを備えている。
【0004】そして、例えば前回計測した空気圧データ
値と今回計測した空気圧データ値との間の変化量が所定
の閾値以上の場合には、通常モードやスリープモードか
ら異常モードへと移行するように構成されている。この
ため、前記閾値を小さな値に設定すれば、空気圧の変化
量が比較的緩慢であっても、異常モードへ移行するた
め、異常時の計測データをいち早く送信することができ
る。
【0005】一方、送信機の保管や空輸時には、電池の
消耗や不要な電波の送出を抑制するために、予めスリー
プモードに設定している。そして、送信機をタイヤに組
み付けた後、タイヤ内の空気圧の変化量を前記閾値以上
にすることによって、スリープモードから異常モードに
移行させている。その後、タイヤ内の空気圧の変化量を
前記閾値未満にすることによって、異常モードから通常
モードに移行させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送信機
の空輸時には気圧が変化するため、空輸中の気圧変化に
よって送信機がスリープモードから異常モードに切り替
わらないように、ある程度高い閾値にすることが必要で
ある。つまり、空輸時の気圧変化を考慮して、スリープ
モードから異常モードへの閾値を比較的大きな閾値に設
定する必要がある。しかし、比較的大きな閾値に設定す
ると、タイヤ内の空気圧の変化量が比較的緩慢な場合に
は、通常モードから異常モードへ移行せず、異常時の計
測データをいち早く送信することはできない。その結
果、空気圧の異常の発見が遅れることになる。
【0007】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであって、その目的は、例えば空輸時等の気
圧変化に伴って現在の動作モードから他の動作モードに
移行することなく、しかも使用時においては異常時のデ
ータをいち早く送信することが可能なタイヤ状態監視装
置の送信機及びタイヤ状態監視装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、車両のタイヤに設け
られ、そのタイヤの状態を計測するための計測手段を有
し、その計測手段によって計測されたタイヤの状態を示
すデータを無線送信するタイヤ状態監視装置の送信機で
あって、前記送信機は、データの送信を第1時間間隔で
行う通常モードと、データの送信を前記第1時間間隔よ
りも短い第2時間間隔で行う異常モードと、データの送
信を行わないスリープモードとを備え、送信機は、前記
計測手段による計測結果のタイヤ状態を示すデータ値ま
たはタイヤ状態を示すデータ値の変化量を所定の閾値と
比較して現在の動作モードから他の動作モードに移行す
るか否かを決定し、通常モードから異常モードへ移行す
るための閾値は、スリープモードから異常モードへ移行
するための閾値と異なる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のタイヤ状態監視装置の送信機において、通常モード
から異常モードへ移行するための閾値は、スリープモー
ドから異常モードへ移行するための閾値よりも小さい。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載のタイヤ状態監視装置の送信機におい
て、前記タイヤ状態を示すデータ値またはタイヤ状態を
示すデータ値の変化量は、タイヤ内の空気圧又は温度で
ある。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載のタイヤ状態監視装置の送信機において、前記計測手
段は定期的に計測を行い、前記タイヤ状態を示すデータ
値の変化量は、前回計測されたタイヤ内の空気圧データ
値と今回計測されたタイヤ内の空気圧データ値との差で
ある。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか1項に記載のタイヤ状態監視装置の送
信機と、その送信機から送信されてきたデータを受信ア
ンテナで受信して、受信データを処理する受信機とを備
えた。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るタイヤ状態
監視装置を自動車等の車両に具体化した一実施形態につ
いて図面を用いて説明する。
【0014】図1に示すように、タイヤ状態監視装置1
は、車両10の4つのタイヤ20に設けられた4つの送
信機30と、車両10の車体11に設けられた1つの受
信機40とを備えている。
【0015】各送信機30は、それぞれ対応するタイヤ
20の内部、例えばタイヤ20のホイール21に固定さ
れている。そして、各送信機30は、対応するタイヤ2
0の状態、すなわち対応するタイヤ20内の空気圧及び
温度を計測して、その計測によって得られたタイヤ20
の空気圧データ及び温度データを含むデータを無線送信
する。
【0016】受信機40は、車体11の所定箇所に設置
され、例えば車両10のバッテリ(図示略)からの電力
によって動作する。受信機40は、1つの受信アンテナ
41を備え、ケーブル42を介して受信機40に接続さ
れている。このケーブル42は、ノイズの影響をあまり
受けない同軸ケーブルが好ましい。受信機40は、各送
信機30から送信されたデータを受信アンテナ41を介
して受信する。
【0017】表示器50は、車室内等、車両10の運転
者の視認範囲に配置される。この表示器50は、ケーブ
ル43を介して受信機40に接続されている。図2に示
すように、各送信機30は、マイクロコンピュータ等よ
りなる送信コントローラ31を備える。送信コントロー
ラ31は、例えば、中央処理装置(CPU)、リードオ
ンリメモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(R
AM)を備えている。送信コントローラ31の内部メモ
リ、例えばROMには、予め固有のIDコードが登録さ
れている。そして、このIDコードは、4つのタイヤ2
0に設けられた4つの送信機30を識別するために利用
されている。
【0018】圧力センサ32は、タイヤ20内の空気圧
を計測して、その計測によって得られた空気圧データを
送信コントローラ31に出力する。温度センサ33は、
タイヤ20内の温度を計測して、その計測によって得ら
れた温度データを送信コントローラ31に出力する。
【0019】送信コントローラ31は、入力された空気
圧データ及び温度データ並びに自身に登録されているI
Dコードを送信回路34に出力する。送信回路34は、
空気圧データ及び温度データ並びにIDコードを含む送
信データを、送信アンテナ35を介して受信機40に無
線送信する。送信機30は、電池36を備えている。送
信機30は、その電池36からの電力によって動作す
る。
【0020】図3に示すように、送信コントローラ31
は、通常は予め設定された計測時間間隔t1(本実施形
態では15秒間隔)毎に、圧力センサ32及び温度セン
サ33に計測動作を行わせる。図3に示される時間t2
は、圧力センサ32及び温度センサ33が計測を開始し
てから、計測によって得られたデータが送信コントロー
ラ31で処理されるまでの間の時間、つまり計測動作時
間である。
【0021】また、送信コントローラ31は、圧力セン
サ32及び温度センサ33の計測回数をカウントし、計
測回数が所定回数(本実施形態では40回)に達する毎
に、送信回路34に送信動作を行わせる。本実施形態で
は、通常は圧力センサ32及び温度センサ33の計測時
間間隔t1が15秒に定められている。従って、図3に
示すように、送信コントローラ31は、予め設定された
送信時間間隔t4、具体的には10分(=15秒×4
0)毎に、送信回路34に送信動作を行わせる。図3に
示される時間t3は、送信回路34が送信動作を実行し
ている時間、つまり送信動作時間である。従って、送信
機30は、上述した計測動作時間t2及び送信動作時間
t3以外は、電池36の電力を殆ど消費しないスリープ
状態になる。
【0022】計測時間間隔t1及び送信時間間隔t4
は、例えば電池36の容量、送信機30の消費電力及び
送信機30の計測動作時間t2、送信動作時間t3を考
慮して決定される。ちなみに、1000mAhの容量を
有する電池36を使用した場合、計測時間間隔t1を1
5秒、送信時間間隔t4を10分とすると、電池36の
寿命が10年以上になることが確認されている。
【0023】送信コントローラ31は、通常は、上述し
た一定の送信時間間隔t4(第1時間間隔)毎に送信回
路34に送信動作を行わせる(通常モード)。しかし、
送信コントローラ31は、圧力センサ32からの空気圧
データ及び温度センサ33からの温度データに基づき、
予め設定されたモード切替条件が成立したと判断したと
きには、通常モードから異常モードに移行する。ここ
で、モード切替条件とは、タイヤ20内の空気圧及び温
度の急激な変化やタイヤ20内の温度の異常な上昇であ
る。異常モードにおいて、送信コントローラ31は、通
常モードでの送信時間間隔t4よりも短く、且つ計測時
間間隔t1以上の時間間隔(第2時間間隔)で送信回路
34に送信動作を行わせる。なお、異常モードにおいて
も圧力センサ32及び温度センサ33の計測時間間隔t
1は変化しない。
【0024】本実施形態では、送信機30が通常モード
で動作している状態で、圧力センサ32によって計測さ
れた前回の空気圧データ値と今回の空気圧データ値との
差が、予め定められた第1閾値以上になると、送信機3
0の動作モードが異常モードに切り替わる。換言すれ
ば、圧力センサ32の計測時間間隔t1である15秒の
間にタイヤ20内の空気圧が第1閾値以上変化すると、
送信機30の動作モードが通常モードから異常モードに
切り替わる。
【0025】一方、送信機30が異常モードで動作して
いる状態で、圧力センサ32によって計測された前回の
空気圧データ値と今回の空気圧データ値との差が、予め
定められた第2閾値未満になると、送信機30の動作モ
ードが通常モードに切り替わる。換言すれば、15秒の
間におけるタイヤ20内の空気圧の変化が第2閾値未満
になると、送信機30の動作モードが異常モードから通
常モードに切り替わる。なお、本実施形態では、第2閾
値は前記第1閾値と同じである。
【0026】また、送信機30の動作モードは、前述し
た通常モード及び異常モードに加えて、スリープモード
を備えている。スリープモードにおいて、送信コントロ
ーラ31は送信回路34による送信動作を停止させる。
但し、スリープモードにおいても、圧力センサ32及び
温度センサ33による定期的な計測動作は行われる。圧
力センサ32及び温度センサ33の計測時間間隔は、通
常モード及び異常モードと同じく、15秒である。送信
機30を保管したり出荷のために輸送したりする場合に
は、電池36の消耗や不要な電波の送出を避けるため
に、送信機30がスリープモードに設定される。
【0027】本実施形態では、送信機30がスリープモ
ードの状態で、圧力センサ32によって計測された前回
の空気圧データ値と今回の空気圧データ値との差が、予
め定められた第3閾値以上になると、送信機30の動作
モードが異常モードに切り替わる。この第3閾値は、前
記第1閾値及び第2閾値と異なる値である。
【0028】なお、所定の切替信号(例えば所定パター
ンを有するパルス信号)を、送信アンテナ35を通じて
送信機30に入力することにより、送信機30の動作モ
ードをスリープモードから通常モードへ或いはその逆に
切り替えることも可能である。このような切替信号を発
信するための治具として、切替信号を発信させるために
操作される発信ボタンを有する携帯可能な外部治具が準
備されることが好ましい。
【0029】図4に示すように、受信機40は、受信ア
ンテナ41を介して受信されたデータを処理するための
受信コントローラ44及び受信回路45を備えている。
マイクロコンピュータ等よりなる受信コントローラ44
は、例えばCPU、ROM及びRAMを備えている。受
信回路45は、各送信機30からの送信データを受信ア
ンテナ41を介して受信する。また、受信回路45は、
受信データを復調及び復号した後、受信コントローラ4
4に送出する。
【0030】受信コントローラ44は、受信データに基
づいて発信元の送信機30に対応するタイヤ20の空気
圧及び温度を把握する。また、受信コントローラ44
は、空気圧及び温度に関するデータを表示器50に表示
させる。特に、タイヤ20の空気圧が異常である場合に
は、その旨を表示器50に警告表示する。なお、受信機
40は、例えば車両10のキースイッチ(図示略)のオ
ンに伴って起動する。
【0031】ところで、一般的に、タイヤ20は、外気
温、直射日光、走行による発熱等の影響により、タイヤ
20内の温度が変化し、この温度変化に伴ってタイヤ2
0内の空気圧も変化する。この温度変化に伴う空気圧の
変化量は、2〜3kPa/分であることが実験で分かっ
ている。このような空気圧の変化量には反応しない程度
であって、且つ、出来るだけ小さい空気圧の変化量に応
じて通常モードから異常モードに移行できるようにする
ため、前記第1閾値及び第2閾値として、例えば5kP
a/分に対応する値を送信機30のROMに設定してい
る。従って、タイヤ20内の空気圧を15秒間隔で計測
する場合の第1及び第2閾値は、5/4kPaとなる。
【0032】一方、送信機30の空輸時に生じる気圧の
変化量は、10〜15kPa/分程度であることが分か
っている。このため、スリープモードから異常モードへ
移行する前記第3閾値を、前述第1及び第2閾値と同じ
値に設定すると、送信機30の動作モードが空輸時にス
リープモードから異常モードへと移行してしまう。そこ
で、第3閾値として、例えば20kPa/分に対応する
値を送信機30のROMに設定している。従って、タイ
ヤ20内の空気圧を15秒間隔で計測する場合の第3閾
値は、5kPaとなる。
【0033】このように第3閾値として、5kPaを設
定すると、送信機30の動作モードが空輸時にスリープ
モードから異常モードに移行することはない。そして、
送信機30をタイヤ20内に装着した後、タイヤ20内
の空気圧の変化量が20kPa/分以上となるように空
気を充填すれば、送信機30のモードがスリープモード
から異常モードへ移行することになる。その後、タイヤ
20内の空気圧の変化量が5kPa/分未満になると、
送信機30の動作モードが異常モードから通常モードに
移行する。
【0034】以上、詳述したように本実施形態によれ
ば、次のような作用、効果を得ることができる。 (1)スリープモードから異常モードへ移行する第3閾
値を20kPa/分に設定し、通常モードから異常モー
ドに移行する第1閾値を5kPa/分に設定している。
このため、送信機30の動作モードが空輸時の気圧変化
によって、スリープモードから異常モードに移行するこ
とはない。一方、送信機30をタイヤ20内に装着した
後、タイヤ20内の空気圧の変化量を20kPa/分以
上となるように空気を充填すれば、送信機30の動作モ
ードがスリープモードから異常モードへ移行する。その
後、タイヤ20内の空気圧の変化量が5kPa/分未満
になると、送信機30の動作モードが異常モードから通
常モードに移行する。従って、送信機30の動作モード
が、例えば空輸時等の気圧変化に伴ってスリープモード
から他の動作モード(通常モードや異常モード)に移行
することはない。しかも使用時においてはタイヤ20内
の空気圧の変化量が5kPa/分以上になると、通常モ
ードから異常モードへ移行する。従って、送信機30は
異常時のデータをいち早く送信することができる。
【0035】(2)タイヤ20内の空気圧における変化
量を利用して、送信機30の動作モードがスリープモー
ドから異常モードへ移行するように制御している。この
ため、タイヤ20及び送信機30をホイール21に取り
付けるとともに、タイヤ20内に空気を充填するといっ
た通常の作業を行うだけで、送信機30の動作モードを
スリープモードから他のモードに移行させることができ
る。従って、前述した専用の外部治具等を用いることな
く、しかも極めて簡単な手順で、送信機30の動作モー
ドをスリープモードから異常モードへ確実に移行させる
ことができる。
【0036】なお、前記実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・タイヤ20内の空気圧の変化量に代えて或いは加え
て、タイヤ20内の温度変化に応じて動作モードの切り
替えを行う構成にしても良い。
【0037】・タイヤ20内の空気圧の変化量に代えて
或いは加えて、タイヤ20内の空気圧データ値が所定の
閾値以上であるか否かに応じて動作モードの切り替えを
行う構成にしても良い。
【0038】・通常モード或いは異常モードの状態で空
気圧がほぼ大気圧に達した場合は、スリープモードに移
行するように構成しても良い。このように構成すれば、
送信機30が使用されていなと考えられるほぼ大気圧の
状態では、電波の送信が抑制されるため、電池36の消
耗を防止することができる。
【0039】・計測時間間隔t1は、15秒に限定され
るものではなく、例えば送信機30を装着したタイヤ2
0の種類に応じて適宜変更しても良い。 ・送信時間間隔t4が経過したか否かの判断基準となる
圧力センサ32及び温度センサ33による計測回数を4
0回以外の回数に適宜変更しても良い。
【0040】・タイヤ20の空気圧又は温度が異常であ
る場合には、その旨を音で報知する報知器を設けても良
い。加えて、予め車両10に装備されているスピーカを
報知器とする構成にしても良い。
【0041】・温度センサ33を省いた構成にしても良
い。このように構成すれば、必要最小限の機能を備えた
送信機30を低コストで提供することができる。 ・送信機30から送信される空気圧データとしては、空
気圧の値を具体的に示すデータ、または単に空気圧が許
容範囲内であるか否かを示すデータであっても良い。
【0042】・車両としては、4輪の車両に限らず、2
輪の自転車やオートバイ、多輪のバスや被牽引車、また
はタイヤ20を装備する産業車両(例えばフォークリフ
ト)等に、前記実施形態を適用しても良い。なお、被牽
引車に前記実施形態を適用する場合には、受信機40や
表示器50を牽引車に設置することは言うまでもない。
【0043】・送信機30の動作モードが通常モードか
ら異常モードに切り替わるときの第1閾値を、異常モー
ドから通常モードに切り替わるときの第2閾値と異なら
せても良い。
【0044】・空気圧の変化量の判定は、前回の空気圧
データ値と今回の空気圧データ値との比較に限定されな
い。例えば、2回以上以前の空気圧データ値と今回の空
気圧データ値との差に基づいて、空気圧の変化量を判定
してもよい。
【0045】さらに、上記実施形態より把握される技術
的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。 ・請求項5に記載のタイヤ状態監視装置において、受信
機は、タイヤの状態を報知する報知手段に接続されてい
るタイヤ状態監視装置。このように構成すれば、タイヤ
の異常な状態を報知手段に報知することができる。
【0046】なお、本明細書において、「所定時間間隔
での計測や送信」、「定期的な計測や送信」とは、計測
時間間隔や送信時間間隔が完全に一定であることを意味
するものではない。すなわち、計測時間間隔や送信時間
間隔が若干変動することも、上記文言の意味する範疇に
含まれる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項5の
いずれか1項に記載の発明によれば、例えば空輸時等の
気圧変化に伴って現在の動作モードから他の動作モード
に移行することなく、しかも使用時においては異常時の
データをいち早く送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ状態監視装置を示すブロック構成図。
【図2】送信機を示すブロック構成図。
【図3】送信機の動作を説明するためのタイミングチャ
ート。
【図4】受信機を示すブロック構成図。
【符号の説明】
1…タイヤ状態監視装置、10…車両、20…タイヤ、
30…送信機、32…計測手段としての圧力センサ、3
3…計測手段としての温度センサ、40…受信機、41
…受信アンテナ、50…報知手段としての表示器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のタイヤに設けられ、そのタイヤの
    状態を計測するための計測手段を有し、その計測手段に
    よって計測されたタイヤの状態を示すデータを無線送信
    するタイヤ状態監視装置の送信機であって、 前記送信機は、データの送信を第1時間間隔で行う通常
    モードと、データの送信を前記第1時間間隔よりも短い
    第2時間間隔で行う異常モードと、データの送信を行わ
    ないスリープモードとを備え、 送信機は、前記計測手段による計測結果のタイヤ状態を
    示すデータ値またはタイヤ状態を示すデータ値の変化量
    を所定の閾値と比較して現在の動作モードから他の動作
    モードに移行するか否かを決定し、 通常モードから異常モードへ移行するための閾値は、ス
    リープモードから異常モードへ移行するための閾値と異
    なるタイヤ状態監視装置の送信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の
    送信機において、 通常モードから異常モードへ移行するための閾値は、ス
    リープモードから異常モードへ移行するための閾値より
    も小さいタイヤ状態監視装置の送信機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のタイヤ
    状態監視装置の送信機において、 前記タイヤ状態を示すデータ値またはタイヤ状態を示す
    データ値の変化量は、タイヤ内の空気圧又は温度である
    タイヤ状態監視装置の送信機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のタイヤ状態監視装置の
    送信機において、 前記計測手段は定期的に計測を行い、前記タイヤ状態を
    示すデータ値の変化量は、前回計測されたタイヤ内の空
    気圧データ値と今回計測されたタイヤ内の空気圧データ
    値との差であるタイヤ状態監視装置の送信機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載のタイヤ状態監視装置の送信機と、その送信機から送
    信されてきたデータを受信アンテナで受信して、受信デ
    ータを処理する受信機とを備えたタイヤ状態監視装置。
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