JP2003182325A - タイヤ状態監視装置 - Google Patents

タイヤ状態監視装置

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JP2003182325A
JP2003182325A JP2001383458A JP2001383458A JP2003182325A JP 2003182325 A JP2003182325 A JP 2003182325A JP 2001383458 A JP2001383458 A JP 2001383458A JP 2001383458 A JP2001383458 A JP 2001383458A JP 2003182325 A JP2003182325 A JP 2003182325A
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JP2001383458A
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Yasuhisa Tsujita
泰久 辻田
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Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
Original Assignee
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの状態(エンジンの駆動時、エンジン
の停止時)に拘わらず、最適なビットレートで送受信す
ることが可能なタイヤ状態監視装置を提供すること。 【解決手段】車両10の速度が時速40〔km/h〕未
満の場合には、送信機30は、送信データを1〔kbp
s〕のビットレートで送信している。そして、エンジン
が停止している場合には、受信機40は、間欠動作で送
信データを受信している。一方、車両10の速度が時速
40〔km/h〕以上の場合には、送信機30は、送信
データを20〔kbps〕のビットレートで送信してい
る。そして、エンジンが駆動している場合には、受信機
40は、通常動作(常にON状態)で送信データを受信
している。特に、エンジンの停止時には、受信機40に
おける受信回路の間欠動作が行われている。このため、
バッテリーの消費電力を抑制しながら、送信機30から
の送信データが受信機40で安定して受信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ状態監視装
置に関し、より詳しくはタイヤ空気圧等のタイヤ状態を
車室内から確認できる無線方式のタイヤ状態監視装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に装着された複数のタイヤの
状態を車室内で確認するために、無線方式のタイヤ状態
監視装置が提案されている。その監視装置は、タイヤの
ホイールにそれぞれ装着された複数の送信機と、車両の
車体に設けられた受信機とから構成されている。各送信
機は、対応するタイヤの空気圧や温度等の状態を計測し
て、その計測された状態を示すデータを無線送信する。
一方、受信機は、送信機からのデータをアンテナで受信
して、各タイヤの状態を、例えば車両の運転席に設けら
れた表示器に表示する。
【0003】このような監視装置においては、タイヤに
装着された送信機は、車両の走行状態、例えば車両の走
行中、車両の停止中に拘わらず、常に一定のビットレー
トでタイヤの状態を示すデータを送信する構成が提案さ
れている。一方、車体に設置された受信機は、エンジン
の停止時においては、バッテリーの消費電力を抑制する
ために、常時受信回路をON状態にしないで、所定時間
毎に受信回路をON/OFFする、いわゆる間欠動作で
受信する構成が提案されている。
【0004】ところで、一般に無線方式のタイヤ状態監
視装置は、タイヤの回転により送信機と受信機との位置
関係が相対的に変化するため、送信機からの電波によっ
て受信アンテナに誘起される電圧パターンは、図4に示
すようにタイヤの回転角度に応じて変化する。この誘起
電圧パターンは、車両、タイヤ位置、タイヤとホイール
との種類、受信アンテナの設置位置等の要因によって決
定される。一方、誘起電圧パターンには、受信機の受信
感度を下回る誘起電圧エリア(以下、ヌルポイントとい
う)が存在する。
【0005】このようにヌルポイントが存在するため、
ヌルポイント以外の受信可能なエリアでしか送信機から
の送信データを正常に受信することができない。また、
車両の速度に伴ってタイヤの回転速度が上昇すると、受
信可能なエリアの時間も短くなるため、タイヤの回転速
度が高速になる程、受信機は送信機からの送信データを
受信することが困難となる。さらに、送信時間よりも受
信可能なエリアの時間が短い速度領域では、受信機は送
信機からの送信データを受信することができない。
【0006】このような問題を解決するために、例えば
送信機の出力を上げてヌルポイントが発生しないように
する方法が考えられる。しかし、送信機は、電波法で定
められた出力以上に送信出力を上げることはできない。
また、送信機の電源である電池の寿命の観点からも、送
信出力を上げることはできない。従って、送信機の出力
を上げてヌルポイントが発生しないようにする方法を採
用することはできない。
【0007】次に、受信機の受信アンテナの設置位置を
最適化してヌルポイントが発生しないようにする方法が
考えられる。この場合、車両、タイヤ、タイヤとホイー
ルとの種類等の要因によって受信アンテナの誘起電圧パ
ターンが異なるため、受信アンテナの設置位置を最適化
するためには膨大な評価を行わなければならないため、
現実的ではない。また、受信機の受信アンテナの設置位
置は、車両の制約によって最適な位置に設置できない場
合があるとともに、受信アンテナの設置位置の自由度を
高めたいという要望もある。従って、受信アンテナの設
置位置を最適化してヌルポイントが発生しないようにす
る方法を採用することはできない。
【0008】次に、送信機の送信時間を短くし、高速度
領域での送受信に対応する方法を考える。送信時間を短
くするためには、データのビット数(データ長)を減ら
す方法と、ビットレートを上げる方法とがある。しか
し、データのビット数は、すでに必要最小限のビット数
であるため、ビット数を減らす方法は採用できない。一
方、ビットレートを上げる方法は、受信アンテナに誘起
される電圧パターンにヌルポイントが発生しても、車両
の走行速度領域での受信可能なエリアの時間に対して、
送信時間が十分に短くなるようなビットレートを選択
し、1回の送信において数回データを送信する等の方法
を組み合わせることによって、安定した送受信を実現す
ることは可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンの停止時においては、バッテリーの消費電力を抑制す
るために、受信機を間欠動作させている。このため、エ
ンジンの停止時に高いビットレートで送信データを短時
間に送信する場合には、間欠動作におけるOFF状態の
時間を短くしなければ、換言すれば間欠動作におけるO
N状態の時間を長くしなければ、送信データを安定して
受信することができない。一方、エンジンの停止時にお
けるバッテリーの消費電力を抑制するためには、逆に間
欠動作におけるON状態の時間を短くする必要がある。
従って、このように相反する問題点を両立させることは
困難であった。
【0010】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであって、その目的は、エンジンの状態(エ
ンジンの駆動時、エンジンの停止時)に拘わらず、最適
なビットレートで送受信することが可能なタイヤ状態監
視装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、車両のタイヤに設け
られ、タイヤの状態を示すデータを無線送信する送信手
段と、その送信手段から送信されてきたデータを車両に
設けた受信アンテナで受信して、受信データを処理する
受信手段とを備えたタイヤ状態監視装置であって、送信
手段は、ビットレートを変更してデータを送信する。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のタイヤ状態監視装置において、送信手段は、車両の
速度を検出する検出手段を備え、その検出手段によって
検出された車両の速度に応じて、ビットレートを変更し
てデータを送信する。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載のタイヤ状態監視装置において、送信
手段は、車両の速度が所定速度未満の場合と所定速度以
上の場合とで、ビットレートを異ならせてデータを送信
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るタイヤ状態
監視装置を自動車等の車両に具体化した一実施形態につ
いて図面を用いて説明する。
【0015】図1に示すように、タイヤ状態監視装置1
は、車両10の4つのタイヤ20に設けらた4つの送信
機30と、車両10の車体11に設けられた1つの受信
機40とを備えている。
【0016】各送信機30は、それぞれ対応するタイヤ
20の内部、例えばタイヤ20のホイール21に固定さ
れている。そして、各送信機30は、対応するタイヤ2
0の状態、すなわち対応するタイヤ20の空気圧を計測
して、その計測によって得られたタイヤ20の空気圧デ
ータを含むデータを無線送信する。
【0017】受信機40は、車体11の所定箇所に設置
され、例えば車両10のバッテリ(図示略)からの電力
によって動作する。受信機40は、1つの受信アンテナ
41を備え、ケーブル42を介して受信機40に接続さ
れている。このケーブル42は、ノイズの影響をあまり
受けない同軸ケーブルが好ましい。受信機40は、各送
信機30から送信されたデータを受信アンテナ41を介
して受信する。具体的には、各送信機30からデータが
無線電波によって送信されると、受信アンテナ41は受
信された電波の電界強度に応じた電圧を誘起して、その
誘起された電圧信号を受信機40に出力する。
【0018】表示器50は、車室内等、車両10の運転
者の視認範囲に配置される。この表示器50は、ケーブ
ル43を介して受信機40に接続されている。図2に示
すように、各送信機30は、マイクロコンピュータ等よ
りなる送信コントローラ31を備える。送信コントロー
ラ31は、例えば、中央処理装置(CPU)、リードオ
ンリメモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(R
AM)を備えている。送信コントローラ31の内部メモ
リ、例えばROMには、予め固有のIDコードが登録さ
れている。そして、このIDコードは、4つのタイヤ2
0に設けらた4つの送信機30を識別するために利用さ
れている。
【0019】圧力センサ32は、タイヤ20内の空気圧
を計測して、その計測によって得られた空気圧データを
送信コントローラ31に出力する。車速センサ33は、
例えば加速度センサやタイヤ20の回転に伴う遠心力に
基づいて静電容量が変化する、いわゆる静電容量型のモ
ーションセンサで構成され、車速センサ33で検出した
速度を送信コントローラ31に出力する。
【0020】送信コントローラ31は、入力された空気
圧データ及び内部メモリに登録されているIDコードを
含むデータを送信回路34に出力する。また、送信コン
トローラ31は、車速センサ33からの角速度に基づい
て、車両10の速度(車速)を算出し、その速度を送信
回路34に出力する。
【0021】送信回路34は、送信コントローラ31か
らの車速に基づいて、ビットレートを決定する。そし
て、送信回路34は、送信コントローラ31から出力さ
れてきたデータを、車速に応じたビットレートで符号化
及び変調した後、そのデータを送信アンテナ35を介し
て無線送信する。送信機30は、電池36を備えてい
る。送信機30は、その電池36からの電力によって動
作する。
【0022】図3に示すように、受信機40は、受信ア
ンテナ41を介して受信されたデータを処理するための
受信コントローラ44及び受信回路45を備えている。
マイクロコンピュータ等よりなる受信コントローラ44
は、例えばCPU、ROM及びRAMを備えている。受
信回路45は、各送信機30からの送信データを、主に
対応する受信アンテナ41を介して受信する。また、受
信回路45は、受信データを復調及び復号した後、受信
コントローラ44に送出する。
【0023】受信コントローラ44は、受信データに基
づいて発信元の送信機30に対応するタイヤ20の空気
圧を把握する。また、受信コントローラ44は、空気圧
に関するデータを表示器50に表示させる。特に、タイ
ヤ20の空気圧が異常である場合には、その旨を表示器
50に警告表示する。
【0024】次に、発信元の送信機30からの電波によ
って受信アンテナ41に誘起される電圧パターンが、図
4に示すような特性を有している場合において、18イ
ンチホイールに245/40のタイヤ20を装着し、時
速300〔km/h〕で走行した場合を考えると、タイ
ヤ20が1回転する時間は、約24.6〔msec〕と
なる。しかし、図4に示すように、タイヤ20の1回転
の間において受信可能なエリアA,Bの時間は、それぞ
れ11.2〔msec〕、12.3〔msec〕であ
り、それらの合計は23.5〔msec〕である。この
ため、この条件で、40〔ビット〕の送信データを1
〔kbps〕のビットレートで送信した場合には、1回
のデータ送信にかかる時間は、40〔msec〕とな
る。その結果、受信可能なエリアA,Bの時間(11.
2〔msec〕、12.3〔msec〕)が、データ送
信にかかる時間(40〔msec〕)よりも短い。従っ
て、いずれのタイミングで送信データを送信しても、ヌ
ルポイントの存在のために受信アンテナ41で送信デー
タを完全に受信することはできない。
【0025】一方、同じ40〔ビット〕の送信データを
20〔kbps〕のビットレートで送信する場合には、
1回のデータ送信にかかる時間は、2〔msec〕とな
る。この場合は、送信タイミングによっては、ヌルポイ
ントの影響で受信できない場合もある。しかし、データ
送信にかかる時間2〔msec〕が、前述の11.2
〔msec〕、12.3〔msec〕の各受信可能なエ
リアA,B内に納まるため受信することができる場合が
ある。しかも、同じデータを複数回連続して送信するこ
とにより、ヌルポイントの影響を受けずに、送信データ
を受信アンテナ41で正常に受信できる可能性を向上さ
せることができる。
【0026】次に、車両10の速度に対応する「タイヤ
20の1回転にかかる時間」、「受信可能なエリアAの
時間」、「受信可能なエリアBの時間」、「1〔kbp
s〕での受信可能性」、及び「20〔kbps〕での受
信可能性」を図5に示す。同図に示すように、車両10
の速度が時速80〔km/h〕以下の場合であって、ビ
ットレートが1〔kbps〕のときには、受信機40は
送信データを受信することができる。しかし、車両10
の速度が時速100〔km/h〕以上の場合であって、
ビットレートが1〔kbps〕のときには、受信機40
は送信データを受信することができない。
【0027】一方、車両10の速度が時速40〔km/
h〕以上の場合であって、ビットレートが20〔kbp
s〕のときには、受信機40は送信データを受信するこ
とができる。しかし、発明が解決しようとする課題に記
載したように、エンジンの停止時には、受信機40を間
欠動作させているため、20〔kbps〕のビットレー
トの送受信させることは困難である。
【0028】そこで、このような観点を考慮して、本実
施形態では、車両10の速度が時速40〔km/h〕未
満の場合は、ビットレートを1〔kbps〕とし、車両
10の速度が時速40〔km/h〕以上の場合は、ビッ
トレートを20〔kbps〕とした。
【0029】従って、車両10の速度が時速40〔km
/h〕未満の場合は、送信データを1〔kbps〕のビ
ットレートで送信することにより、受信機40は送信デ
ータを確実に受信することができる。一方、車両10の
速度が時速40〔km/h〕以上の場合は、送信データ
を20〔kbps〕のビットレートで送信することによ
り、受信機40は送信データを確実に受信することがで
きる。
【0030】次に、車両10に搭載されたエンジンの停
止時の受信機40における受信回路45の間欠動作につ
いて説明する。なお、エンジンが停止しているか否か
は、車両10のキースイッチからのイグニッション信号
に基づいて判断している。すなわち、イグニッション信
号に基づいて、エンジンが停止していると判断した場合
には、受信機40の受信回路45は間欠動作を行う。一
方、エンジンが駆動していると判断した場合には、受信
機40の受信回路45は通常動作(常にON状態)を行
う。また、エンジンの停止時には、受信機40の受信回
路45は、図6に示すような間欠動作パターンで、各送
信機30からの送信データを受信する。
【0031】送信機30は、前述のようにヌルポイント
の影響を回避するために、同一の送信データを複数回連
続して送信する。一方、受信機40は、受信回路45が
20〔msec〕のON状態の間に、送信機30からの
送信データの一部を受信する。そして、そのデータが送
信機30からの送信データであると判断した場合には、
送信機30から送信されてくる複数個連続した一連の送
信データを受信し終わるまで、受信回路45をON状態
に維持する。
【0032】ここで、受信機40が送信データであるか
否かは、以下のようにして判断している。すなわち、所
定幅のパルスを連続して受信した後、8ビットのヘッダ
(例えば「0(ゼロ)」が8ビット連続するヘッダ)を
受信した場合には、送信データであると判断している。
【0033】一方、受信機40は、受信回路45が20
〔msec〕のON状態の間に、送信機30からの送信
データを受信しなかった場合は、受信回路45を80
〔msec〕の間、OFF状態にする。
【0034】ここで、仮に1〔kbps〕のビットレー
トで40〔ビット〕の送信データを6回連続して送信し
たとすると、一連の送信にかかる時間は、240〔ms
ec〕となる。図6に示すように、受信回路45の間欠
動作パターンのON状態が20〔msec〕、OFF状
態が80〔msec〕の場合には、240〔msec〕
>>20〔msec〕の関係が成立する。このため、2
0〔msec〕のON状態の間に、240〔msec〕
の送信データの一部を受信する可能性は極めて高い。そ
の結果、20〔msec〕のON状態の間に、240
〔msec〕の送信データの一部を受信した場合には、
受信回路45は、送信データを受信し終わるまでON状
態を維持する。従って、受信機40が間欠動作しても、
送信機30からの送信データを確実に受信することがで
きる。
【0035】一方、仮に20〔kbps〕のビットレー
トで送信データを同様に送信した場合を考えると、一連
の送信にかかる時間は、12〔msec〕となる。図6
に示すように、受信回路45の間欠動作パターンのON
状態が20〔msec〕、OFF状態が80〔mse
c〕であるため、12〔msec〕<20〔msec〕
の関係が成立する。このため、20〔msec〕のON
状態の間に、12〔msec〕の送信データの一部を受
信する可能性は低い。その結果、20〔msec〕のO
N状態の間に、12〔msec〕の送信データの一部を
受信することができない場合が多い。
【0036】そこで、受信回路45の間欠動作パターン
のON/OFF比率を変更しないで、単純に間欠動作パ
ターンを高速化すれば、ビットレートが高速な場合にも
対応することができる。しかし、実際には、受信回路4
5のON状態の立上がり時間(数〔msec〕〜10
〔msec〕程度)が存在するため、間欠動作パターン
の高速化には限界がある。その結果、現実的には、受信
回路45の間欠動作パターンにおけるON状態の時間を
長くする方法を採用せざるを得ないが、ON状態の時間
を長くした場合には、車両10に搭載されたバッテリー
の消費電力を抑制することは困難となる。従って、エン
ジンの停止時には、送信機30は、1〔kbps〕のビ
ットレートで40〔ビット〕の送信データを複数回連続
して送信することが最適である。
【0037】以上、詳述したように本実施形態によれ
ば、次のような作用、効果を得ることができる。 (1)車両10の速度が時速40〔km/h〕未満の場
合には、送信機30は、送信データを1〔kbps〕の
ビットレートで送信している。そして、エンジンが停止
している場合には、受信機40は、間欠動作で送信デー
タを受信している。一方、車両10の速度が時速40
〔km/h〕以上の場合には、送信機30は、送信デー
タを20〔kbps〕のビットレートで送信している。
そして、エンジンが駆動している場合には、受信機40
は、通常動作(常にON状態)で送信データを受信して
いる。このため、バッテリーの消費電力を抑制しなが
ら、送信機30からの送信データが受信機40で安定し
て受信される。従って、エンジンの状態(エンジンの駆
動時、エンジンの停止時)に拘わらず、最適なビットレ
ートで安定した送受信を行うことができる。
【0038】(2)受信機40は、受信回路45がON
状態の間に、送信機30からの送信データの一部を受信
する。そして、そのデータが送信機30からの送信デー
タであると判断した場合には、送信機30から送信され
てくる複数個連続した一連の送信データを受信し終わる
まで、受信回路45をON状態に維持している。このた
め、送信機30からの送信データの一部が受信されたと
受信機40が判断した場合には、送信データが確実に受
信されることとなる。従って、受信機40は、送信デー
タを安定して受信することができる。
【0039】なお、前記実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・車速センサ33としては、リング型シリコン振動子で
角速度を検出する、いわゆる角速度センサであっても良
い。
【0040】・また、時速40〔km/h〕未満か以上
かが判断できれば良いため、車速センサ33を遠心力に
よって単にON/OFF状態に切り替わる遠心力スイッ
チで構成しても良い。
【0041】・各タイヤ20に対応して受信アンテナ4
1を設けた構成にしても良い。 ・タイヤ20の空気圧が異常である場合には、その旨を
音で報知する報知器を設けても良い。加えて、予め車両
10に装備されているスピーカを報知器とする構成にし
ても良い。
【0042】・送信機30から送信される空気圧データ
としては、空気圧の値を具体的に示すデータ、または単
に空気圧が許容範囲内であるか否かを示すデータであっ
ても良い。
【0043】・送信機30に温度センサを設け、空気圧
データ及びタイヤ20内の温度データをタイヤの状態を
示すデータとして送信機30から無線送信する構成にし
ても良い。
【0044】・車両としては、4輪の車両に限らず、2
輪の自転車やオートバイ、多輪のバスや被牽引車、また
はタイヤを装備する産業車両(例えばフォークリフト)
等に、前記実施形態を適用しても良い。なお、被牽引車
に前記実施形態を適用する場合には、受信機40や表示
器50を牽引車に設置することは言うまでもない。
【0045】・エンジンの停止時に加えて、車両10の
停止時、つまりエンジンのアイドリング時においても、
受信機40を間欠動作させる構成にしても良い。このよ
うに構成すれば、車両10に搭載された発電器の発電能
力が低下しているアイドリング時であっても、受信機4
0の間欠動作により、バッテリーの消費電力を抑制する
ことができる。
【0046】・ビットレートの変更の基準となる閾値
は、時速40〔km/h〕以外の速度であっても良い。
この場合、車両10の種類、ホイールサイズ等に応じて
適宜ビットレートの閾値を設定すれば良い。
【0047】・また、車両10の速度に応じてビットレ
ートの変更の基準となる閾値を複数設定する構成にして
も良い。さらに、車両10の速度に応じてビットレート
を連続的に変更する構成にしても良い。
【0048】さらに、上記実施形態より把握される技術
的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。 〔1〕請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のタイ
ヤ状態監視装置において、送信手段は、車両のエンジン
が停止している場合は、低いビットレートでデータを送
信し、車両のエンジンが駆動している場合は、高いビッ
トレートでデータを送信するタイヤ状態監視装置。この
ように構成すれば、エンジンの状態(エンジンの駆動
時、エンジンの停止時)に拘わらず、最適なビットレー
トで送受信することができる。
【0049】〔2〕車両のタイヤに設けられ、タイヤの
状態を示すデータを車両に設けられた受信機に無線送信
する送信機であって、送信機は、送信データのビットレ
ートを変更する変更手段を備えた送信機。このように構
成すれば、最適なビットレートに変更して送信データを
送信することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項3の
いずれか1項に記載の発明によれば、エンジンの状態
(エンジンの駆動時、エンジンの停止時)に拘わらず、
最適なビットレートで送受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ状態監視装置を示すブロック構成図。
【図2】送信機を示すブロック構成図。
【図3】受信機を示すブロック構成図。
【図4】タイヤが1回転するときに受信アンテナに誘起
される電圧パターンを示す説明図。
【図5】車両速度と受信可能性との関係を示す説明図。
【図6】受信回路における間欠動作パターンを示す説明
図。
【符号の説明】
1…タイヤ状態監視装置、10…車両、20…タイヤ、
30…送信手段としての送信機、33…検出手段として
の車速センサ、34…変更手段としての送信回路、40
…受信手段としての受信機、41…受信アンテナ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のタイヤに設けられ、タイヤの状態
    を示すデータを無線送信する送信手段と、 その送信手段から送信されてきたデータを車両に設けた
    受信アンテナで受信して、受信データを処理する受信手
    段とを備えたタイヤ状態監視装置であって、 送信手段は、ビットレートを変更してデータを送信する
    タイヤ状態監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤ状態監視装置に
    おいて、 送信手段は、車両の速度を検出する検出手段を備え、そ
    の検出手段によって検出された車両の速度に応じて、ビ
    ットレートを変更してデータを送信するタイヤ状態監視
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のタイヤ
    状態監視装置において、 送信手段は、車両の速度が所定速度未満の場合と所定速
    度以上の場合とで、ビットレートを異ならせてデータを
    送信するタイヤ状態監視装置。
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