JP6713217B2 - 円筒状部材の組み付け構造 - Google Patents

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本発明は、ベアリングやギヤなどの円筒状部材の組み付け構造に関する。
自動車などの車両では、駆動源からの動力がトランスミッション(変速機)に入力され、トランスミッションで変速された動力がデファレンシャルギヤ(差動装置)などを介して駆動輪に伝達される。
トランスミッションなどを含む動力伝達機構には、多数のギヤなどの回転要素やその回転要素を回転可能に保持するベアリングなどが含まれる。動力伝達機構では、たとえば、トランスミッションを収容するケースと回転軸との間にベアリングが介在されて、回転軸がケースに回転可能に保持されている。また、回転軸とギヤの内周との間にベアリングが介在されて、回転軸とギヤとが相対回転可能に設けられている。
図6に示されるように、ベアリング101に外嵌されるギヤ102は、スナップリング103により、ベアリング101の外輪104に対して回転軸線方向に固定される。具体的には、ベアリング101の外輪104には、その外周面に、周方向に延びる溝105が全周にわたって形成されている。一方、ギヤ103の内周面には、溝105と回転径方向に対向する位置に、周方向に延びる溝106が全周にわたって形成されている。そして、スナップリング103が両方の溝105,106に跨がって嵌合することにより、ギヤ102が外輪104に対して回転軸線方向に固定される。
ベアリング101とギヤ102とが組み付けられる際には、図7に示されるように、円筒状の治具107が使用される。まず、ベアリング101の外輪104の溝105にスナップリング103の内周部分が嵌められる。次いで、半割りされた治具107がスナップリング103に外周から押し付けられて、スナップリング103が弾性変形により縮径し、スナップリング103の全体が溝105に収容される。その後、ギヤ102が外輪104に回転軸線方向の一方側(図7Aにおける右側)から嵌められて、ギヤ102が治具107に当接した状態で、ギヤ102および治具107が回転軸線方向の他方側(図7Aにおける左側)にスライドされる。そして、ギヤ102の溝106がスナップリング103に対向すると、弾性変形により縮径されたスナップリング103が復元し、スナップリング103の外周部分が溝106に嵌まることにより、スナップリング103が両方の溝105,106に跨がって嵌合した状態となる。
特開2004−36717号公報
ギヤ102の内周面がスナップリング103に当接した後、治具107は、ベアリング101から回転軸線方向の他方側に抜き取られるか、半割りされて回転径方向に取り去られる。
しかしながら、図8に示されるように、ベアリング101に嵌められるギヤ102の移動方向の下流側(図8における左側)にベアリング101の外輪104よりも回転径方向に延出する部材(たとえば、クラッチドラム)108が設けられ、組み付けの途中で治具107に回転径方向の外側から対向する部材(たとえば、クラッチハブ)109がギヤ102に支持されている構成では、治具107をベアリング101の外周から取り去ることができないので、ベアリング101とギヤ102とを組み付けることができない。
本発明の目的は、かかる特殊な構成であっても、ベアリング(第1の円筒状部材)とこれに外嵌されるギヤ(第2の円筒状部材)とを組み付けることができる、円筒状部材の組み付け構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る円筒状部材の組み付け構造は、外周面が円筒形状に形成された第1の円筒状部材と、内周面が円筒形状に形成され、第1の円筒状部材に外嵌される第2の円筒状部材と、第1の円筒状部材と第2の円筒状部材とを係合させるスナップリングとを含み、第1の円筒状部材の外周面には、スナップリングの内周部分が嵌合可能な第1溝が周方向に延びて形成され、第2の円筒状部材の内周面には、スナップリングの外周部分が嵌合可能な第2溝が周方向に延びて形成され、第1の円筒状部材の外周面の複数箇所に、外周面の中心線に沿った方向の一方側の端から第1溝を越える位置まで延び、一方側に開放される治具用溝が形成されているか、または、第2の円筒状部材の内周面の複数箇所に、内周面の中心線に沿った方向の一方側の端から第2溝を越える位置まで延び、一方側に開放される治具用溝が形成されている。
この構成によれば、第1の円筒状部材とこれに外嵌される第2の円筒状部材とは、スナップリングにより、互いに回転軸線方向に固定される。第1の円筒状部材の外周面および第2の円筒状部材の内周面には、それぞれスナップリングが嵌合する第1溝および第2溝が周方向に延びて形成されている。
たとえば、第1溝が第2溝よりも深く形成される場合、第2の円筒状部材の内周面には、その複数箇所に、中心線方向の一方側の端で一方側に開放され、当該端から第2溝を越える位置まで延びる治具用溝が形成される。逆に、第2溝が第1溝よりも深く形成される場合、第1の円筒状部材の外周面には、その複数箇所に、中心線方向の一方側の端で一方側に開放され、当該端から第1溝を越える位置まで延びる治具用溝が形成される。
前者を例にとると、第1の円筒状部材と第2の円筒状部材とが組み付けられる際には、第1溝にスナップリングの内周部分が嵌められた後、治具がスナップリングに外周から押し付けられる。これにより、スナップリングが弾性変形により縮径し、スナップリングの全体が第1溝に収容される。その後、治具によりスナップリングが押圧された状態のまま、第2の円筒状部材の内面に形成されている治具用溝に治具が嵌まるように、第2の円筒状部材が第1の円筒状部材に中心線方向の一方側から嵌められて、第2溝がスナップリングと対向する位置に第2の円筒状部材が配置される。治具用溝が中心線方向の一方側に開放されているので、治具用溝に対して中心線方向の他方側に何らかの部材が設けられていても、治具用溝に嵌まっている治具を中心線方向の一方側に抜き取ることができる。治具用溝から治具が抜き取られると、弾性変形により縮径されたスナップリングが復元し、スナップリングの外周部分が第2溝に嵌まることにより、スナップリングが第1溝および第2溝の両方に跨がって嵌合した状態となり、第1の円筒状部材と第2の円筒状部材との組み付けが達成される。
よって、「発明が解決しようとする課題」の欄に記載したような特殊な構成であっても、第1の円筒状部材と第2の円筒状部材とを組み付けることができる。
本発明によれば、第1の円筒状部材とこれに外嵌される第2の円筒状部材との組み付けの際に、スナップリングを第1溝または第2溝に押し込めるために使用する治具の移動方向が制限される特殊な構成であっても、第1の円筒状部材と第2の円筒状部材とを組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係る円筒状部材の組み付け構造が採用された変速機の一部を示す断面図である。 ドリブンギヤとベアリングとが組み付けられる前の状態を示す断面図である。 ドリブンギヤとベアリングとの組み付けに使用される治具の斜視図である。 ドリブンギヤの斜視図である。 ドリブンギヤとベアリングとの組み付け方法について説明するための断面図であり、ベアリングに治具が取り付けられた状態を示す。 ドリブンギヤとベアリングとの組み付け方法について説明するための断面図であり、治具の外側にドリブンギヤが嵌められる途中の状態を示す。 ドリブンギヤとベアリングとの組み付け方法について説明するための断面図であり、治具の外側にドリブンギヤが嵌められた状態を示す。 ドリブンギヤとベアリングとの組み付け方法について説明するための断面図であり、ドリブンギヤとベアリングとの組み付けが完了した状態を示す。 通常のギヤとベアリングとが組み付けられた状態を示す断面図である。 通常のギヤとベアリングとの組み付け方法について説明するための図である。 特殊な構成のギヤとベアリングとの組み付けが不可能であることを説明するための断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<変速機>
図1は、本発明の一実施形態に係る円筒状部材の組み付け構造が採用された変速機1の一部を示す断面図である。図1を含む各図では、断面を表すハッチングの一部または全部の付与が省略されている場合がある。また、図1を含む各断面図では、回転軸線の一方側の構成のみが示されている。
図1には、車両に搭載される変速機1の一部が示されている。具体的には、変速機1は、プライマリプーリとセカンダリプーリとにベルトが巻き掛けられた無段変速機(図示せず)の構成を備えており、図1には、変速機1のセカンダリ軸2とアウトプット軸3との接続部分の構成が示されている。セカンダリ軸2とアウトプット軸3とは、同軸上に並べて、それぞれ回転可能に設けられている。
なお、以下の説明では、セカンダリ軸2に対するアウトプット軸3側を「右側」といい、アウトプット軸3に対するセカンダリ軸2側を「左側」という。
セカンダリ軸2とアウトプット軸3との間で動力を伝達するため、変速機1には、遊星歯車機構11が設けられている。遊星歯車機構11は、サンギヤ12、キャリア13、リングギヤ14および複数のピニオンギヤ15を備えている。
また、変速機1には、図外のインプット軸に入力される動力をベルトを経由せずに遊星歯車機構11に伝達可能にするため、平行軸式歯車機構21が設けられている。平行軸式歯車機構21は、インプット軸に保持されたドライブギヤ22と、ドライブギヤ22と噛合するドリブンギヤ23とを備えている。
ドリブンギヤ23は、アウトプット軸3にベアリング24を介して回転可能に保持されている。ドリブンギヤ23は、スナップリング25により、ベアリング24の外輪26に対して回転軸線方向に固定されている。具体的には、ベアリング24の外輪26には、その外周面に、周方向に延びる第1溝27が全周にわたって形成されている。一方、ドリブンギヤ23の内周面には、第1溝27と回転径方向に対向する位置に、周方向に延びる第2溝28が全周にわたって形成されている。そして、スナップリング25が第1溝27および第2溝28の両方に跨がって嵌合することにより、ドリブンギヤ23がベアリング24の外輪26に対して回転軸線方向に固定されている。
遊星歯車機構11のサンギヤ12は、セカンダリ軸2の右端部に外嵌されて、セカンダリ軸2とスプライン結合している。
キャリア13は、キャリア13の回転を制動/許容するブレーキB1のブレーキハブ31と一体回転可能に設けられている。具体的には、ブレーキハブ31は、ドリブンギヤ23から回転径方向の外側に延びる略円環板状の板状部32と、板状部32の外周端部から左側に延びる略円筒状の延部33とを一体的に有している。ブレーキハブ31の板状部32の内周端部は、溶接により、ドリブンギヤ23の左側の端部に固定されている。キャリア13は、延部33にスプライン結合し、そのスプライン結合した部分から回転径方向の内側に延びている。
複数のピニオンギヤ15は、キャリア13に回転可能に保持されている。各ピニオンギヤ15は、サンギヤ12と噛合している。
リングギヤ14は、複数のピニオンギヤ15を一括して取り囲む略円筒状を有し、サンギヤ12とリングギヤ14とを直結/分離するクラッチC1のクラッチドラム41に相対回転不能に保持されている。クラッチドラム41は、ベアリング24の左側でアウトプット軸3に固定され、アウトプット軸3からブレーキハブ31の板状部32の左側を回転径方向の外側に延びる略円環板状の板状部42と、ブレーキハブ31の延部33の回転径方向の内側で、板状部42の外周端部から左側に延びる略円筒状の延部43とを一体的に有している。リングギヤ14は、延部43にスプライン結合により保持されて、各ピニオンギヤ15に回転径方向の外側から噛合している。
この構成により、ブレーキB1およびクラッチC1が解放された状態で、ドライブギヤ22からドリブンギヤ23に動力が伝達されると、キャリア13およびブレーキハブ31がドリブンギヤ23と一体に回転する。また、ブレーキB1が解放され、クラッチC1が係合された状態で、サンギヤ12、キャリア13およびリングギヤ14が一体となって回転し、セカンダリ軸2とアウトプット軸3とが同一速度で回転する。このとき、インプット軸からドライブギヤ22への動力の伝達が遮断され、ドライブギヤ22からドリブンギヤ23に動力は伝達されない。
<ドリブンギヤとベアリングとの組み付け構造>
図2は、ドリブンギヤ23とベアリング24とが組み付けられる前の状態を示す断面図である。
ベアリング24の左側にクラッチドラム41が設けられているため、ドリブンギヤ23がベアリング24に組み付けられる際には、ドリブンギヤ23がベアリング24に対して右側から嵌められる。
図3は、ドリブンギヤ23とベアリング24との組み付けに使用される治具51の斜視図である。
ドリブンギヤ23とベアリング24との組み付けには、治具51が使用される。治具51は、円環板状の把持部52と、複数の爪53とを一体に有している。
把持部52は、ベアリング24の外径とほぼ同じ外径を有している。
複数の爪53は、把持部52の周方向に間隔を開けて配置されている。図3に示される構成では、3つの爪53が把持部52の周方向にほぼ等間隔(中心角が約120°の等角度間隔)に配置されている。各爪53には、把持部52の中心線方向の一方側の端面54から中心線方向に迫り出す迫出部55と、迫出部55の外周端部から中心線方向の一方側に延びる爪本体部56とが形成されている。迫出部55の外周面は、ベアリング24の外周面に対して爪本体部56の厚さ分だけ径方向の外側に位置し、爪本体部56は、ベアリング24の外径とほぼ同じ径の内面57を有している。爪本体部56の先端部分(内面57よりも先端側の部分)は、先端側ほど薄くなる断面楔状であって、先端側ほど径方向の外側に拡がる傾斜面58を有する形状に形成されている。
図4は、ドリブンギヤ23の斜視図である。図4では、ドリブンギヤ23の外周面に形成されているギヤ歯の図示が省略されている。
ドリブンギヤ23の内周面には、治具51の爪53と同数である複数の治具用溝61が形成されている。複数の治具用溝61は、ドリブンギヤ23の周方向に間隔を開けて設けられている。図4に示される構成では、ドリブンギヤ23の内周面の周方向にほぼ等間隔(中心角が約120°の等角度間隔)に配置されている。治具用溝61の幅(周方向の寸法)は、爪53の幅よりも大きい。治具用溝61の深さは、スナップリング25が嵌合する第2溝28の深さよりも大きい。治具用溝61は、ドリブンギヤ23の中心線方向の全長にわたって延び、中心線方向の両側に開放されている。
<ドリブンギヤとベアリングとの組み付け方法>
図5A、図5B、図5Cおよび図5Dは、ドリブンギヤ23とベアリング24とが組み付けられる際の各状態を示す断面図である。
ドリブンギヤ23とベアリング24との組み付けの際には、まず、図5Aに示されるように、ベアリング24の外輪26の第1溝27にスナップリング25の内周部分が嵌められる。
次いで、治具51の各爪53の爪本体部56がベアリング24の外輪26の外側と中心線方向(回転軸線方向)に対向するようにベアリング24に対する治具51の位置が調整され、その調整後の位置関係を維持しながら、治具51がベアリング24に対して右側から近づけられる。これにより、各爪53の爪本体部56がベアリング24の外輪26の外側に進入する。治具51の左側への移動により、外輪26の外側を左側に進行する各爪本体部56がスナップリング25に当接する。その当接後、治具51の左側への移動に伴い、各爪本体部56の傾斜面58によりスナップリング25が押圧され、その押圧力によりスナップリング25が弾性変形して縮径する。そして、治具51の移動がさらに進むと、図5Bに示されるように、各爪本体部56の内面57がスナップリング25に当接し、スナップリング25の全体が第1溝27に収容される。
その後、ベアリング24に治具51が取り付けられたままの状態で、ドリブンギヤ23が治具51の右側から治具51の外側に嵌められる。このとき、ドリブンギヤ23は、治具用溝61に治具51の爪53の爪本体部56が嵌合するように、治具51に対する回転位置が調整される。
そして、図5Cに示されるように、ドリブンギヤ23がベアリング24の外側を取り囲む位置まで移動されると、治具51がドリブンギヤ23とベアリング24との間から右側に抜き取られる。
治具51が抜き取られると、図5Dに示されるように、弾性変形により縮径していたスナップリング25が復元し、スナップリング25の外周部分がドリブンギヤ23の第2溝28に嵌まることにより、スナップリング25が両方の第1溝27および第2溝28に跨がって嵌合した状態となる。これにより、ドリブンギヤ23とベアリング24との組み付け終了となる。
<作用効果>
このように、回転径方向に延びるクラッチドラム41がベアリング24の左側に設けられ、クラッチドラム41の回転径方向の外側に配置される延部33を有するブレーキハブ31がドリブンギヤ23の左側の端部に固定された構成であっても、ドリブンギヤ23とベアリング24とを容易に組み付けることができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
たとえば、前述の実施形態では、治具用溝61がドリブンギヤ23の中心線方向の両側、つまり左側および右側に開放されているとしたが、治具用溝61は、少なくとも右側に開放されていればよい。
また、治具用溝61の深さが第2溝28の深さよりも大きいとしたが、これに限定されることはなく、治具用溝61の深さが第2溝28の深さ以下であってもよい。
ドリブンギヤ23に治具用溝61が形成されず、ベアリング24の外輪26に治具51の各爪53の爪本体部56が嵌合可能な治具用溝が形成されてもよい。この場合、治具用溝は、ベアリング24の中心線方向の少なくとも一方側に開放されていればよい。ただし、治具用溝が一方側にのみ開放される構成では、その開放側が右側となるように、ベアリング24をアウトプット軸3に組み付けなければならず、組み付けに注意を要する。これに対し、治具用溝が両側に開放される構成では、ベアリング24をアウトプット軸3に取り付ける際にベアリング24の向きを気にする必要がないので、ベアリング24の組み付け作業性に優れている。
また、変速機1が無段変速機の構成を有しているとしたが、無段変速機に限らず、有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)の構成を有する変速機など、種々の形式の変速機に本発明を広く適用することができる。さらには、変速機以外の機構に本発明を適用することも可能である。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
23:ドリブンギヤ(第2の円筒状部材)
24:ベアリング(第1の円筒状部材)
25:スナップリング
27:第1溝
28:第2溝
61:治具用溝

Claims (1)

  1. 外周面が円筒形状に形成された第1の円筒状部材と、
    内周面が円筒形状に形成され、前記第1の円筒状部材に外嵌される第2の円筒状部材と、
    前記第1の円筒状部材と前記第2の円筒状部材とを係合させるスナップリングとを含み、
    前記第1の円筒状部材の前記外周面には、前記スナップリングの内周部分が嵌合可能な第1溝が周方向に延びて形成され、
    前記第2の円筒状部材の前記内周面には、前記スナップリングの外周部分が嵌合可能な第2溝が周方向に延びて形成され、
    前記第1の円筒状部材の前記外周面の複数箇所に、前記外周面の中心線に沿った方向の一方側の端から前記第1溝を越える位置まで延び、前記一方側に開放される治具用溝が形成されているか、または、前記第2の円筒状部材の前記内周面の複数箇所に、前記内周面の中心線に沿った方向の一方側の端から前記第2溝を越える位置まで延び、前記一方側に開放される治具用溝が形成されており、
    前記第2の円筒状部材の外周面よりも外側に、前記第2の円筒状部材から前記第2の円筒状部材の前記内周面の中心線に沿った方向の前記一方側と反対側に延びる略円筒状の延部が設けられている、円筒状部材の組み付け構造。
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