JP6709516B2 - ハンドル操作状態判定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ハンドル操作状態判定装置に関する。
下記特許文献1には、ハンドルの操作状態を判定する機能を備えたECUを含む電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering System)が開示されている。特許文献1記載のECUは、操舵角センサによって検出される操舵角θhの時間微分値dθh/dtとトルクセンサによって検出されるトルクTpとの積を、ハンドルに対する仕事量Wとして演算し、この仕事量Wを用いてハンドルの操作状態を判定している。具体的には、ECUは、仕事量Wが所定の閾値W1(W1>0)を正方向に超えた場合または仕事量Wが所定の閾値−W1を負方向に超えた場合に、運転者がハンドルを操舵している状態(実操舵状態)であると判定する。
また、ECUは、仕事量Wの絶対値が閾値W1以下であって、かつトルクTpの絶対値が所定の閾値Tp1(TP1>0)以下である場合に、ハンドルの手放し状態であると判定する。また、ECUは、仕事量Wの絶対値が閾値W1以下であって、かつ操舵角θhの絶対値が所定の閾値θh1(θh1>0)以下である場合に、ハンドルの保舵状態であると判定する。
特開2004-175122号公報
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、実際のハンドル操作状態がハンドルの手放し状態のときに、路面から外力(負荷トルク)が入力されると、トルクTpおよび操舵角度に変化が生じるため、仕事量Wが発生する。このため、前記従来例では、ハンドルの手放し状態であっても、実操舵状態であると誤判定されるおそれがある。また、前記従来例では、実際のハンドル操作状態が実操舵状態であっても、ハンドルの切り替えし時には、仕事量が零を横切るため、この間、手放し状態であると誤判定されるおそれがある。
この発明の目的は、運転者がハンドルを握っているハンズオン状態であるか運転者がハンドルを握っていないハンズオフ状態(手放し状態)であるかを高精度に判定できるハンドル操作状態判定装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、ハンドル(2)が連結された入力軸(8)と、前記入力軸にトーションバー(10)を介して連結された出力軸(9)と、前記出力軸に減速機構(19)を介して連結された電動モータ(18)とを含む車両用操舵装置(1)におけるハンドル操作状態判定装置(42)であって、前記トーションバーに加えられているトーションバートルクを検出するためのトルク検出手段(11)と、前記電動モータの回転角を検出する回転角検出手段(25)と、前記トルク検出手段によって検出されるトーションバートルクおよび前記回転角検出手段によって検出される前記電動モータの回転角を少なくとも含む検出値を用いて、運転者によって前記ハンドルに加えられるドライバトルクを推定するドライバトルク推定オブザーバ(101,102)と、前記ドライバトルク推定オブザーバによって推定されるドライバトルクに基づいて、ハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定するハンズオン/オフ判定手段(53)とを含み、前記ドライバトルク推定オブザーバは、ステアリングホイール慣性、トーションバー剛性およびトーションバー粘性を含む1慣性系の物理モデルを用いて、ドライバトルクを推定するように構成されている、ハンドル操作状態判定装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この構成では、ドライバトルク推定オブザーバによって推定されたドライバトルクに基づいて、ハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかが判定されるので、ハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを高精度に判定できるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記減速機構は、前記電動モータによって回転駆動されるウォームギヤ(20)と、前記出力軸に一体回転可能に連結されかつ前記ウォームギヤによって回転駆動されるウォームホイール(21)とを含み、前記ドライバトルク推定オブザーバ(101)は、前記回転角検出手段によって検出される前記電動モータの回転角に基づいて演算される前記ウォームホイールの回転角および角速度と、前記トーションバートルクとからドライバトルクを推定するように構成されている、請求項1に記載のハンドル操作状態判定装置である。
請求項3に記載の発明は、前記電動モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段(32)をさらに含み、前記ドライバトルク推定オブザーバ(102)は、前記電流検出手段によって検出される電流に基づいて演算される前記電動モータのモータトルクと、前記回転角検出手段によって検出される前記電動モータの回転角と、前記トーションバートルクとからドライバトルクを推定するように構成されている、請求項1に記載のハンドル操作状態判定装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係るハンドル操作状態判定装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、ECUの電気的構成を示すブロック図である。 図3は、ハンドル操作状態判定部の電気的構成を示すブロック図である。 図4は、コラム式EPSの物理モデルの構成を示す模式図である。 図5は、ドライバトルク推定部の構成を示すブロック図である。 図6は、ハンズオン/オフ判定部の動作を説明するための状態遷移図である。 図7Aは、舗装路に対する試験結果を示すグラフである。 図7Bは、悪路に対する試験結果を示すグラフである。 図8は、ドライバトルク推定部の他の構成例を示すブロック図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るハンドル操作状態判定装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
この電動パワーステアリング装置(車両用操舵装置)1は、コラム部に電動モータと減速機構とが配置されているコラムアシスト式電動パワーステアリング装置(以下、「コラム式EPS」という)である。
コラム式EPS1は、車両を操向するための操舵部材としてのステアリングホイール(ハンドル)2と、このステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6、第1のユニバーサルジョイント28、中間軸7および第2のユニバーサルジョイント29を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、第1のユニバーサルジョイント28を介して中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、ステアリングホイール2が回転されると、入力軸8および出力軸9は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
ステアリングシャフト6の周囲には、トルクセンサ11が設けられている。トルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、トーションバー10に加えられているトーションバートルクTtbを検出する。トルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbは、ECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)12に入力される。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵輪3が連結されている。ピニオン軸13は、第2のユニバーサルジョイント29を介して中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、自動車の左右方向(直進方向に直交する方向)に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることによって、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助力を発生するための電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを増幅して転舵機構4に伝達するための減速機構19とを含む。この実施形態では、電動モータ18は、三相ブラシレスモータである。減速機構19は、ウォームギヤ20と、このウォームギヤ20と噛み合うウォームホイール21とを含むウォームギヤ機構からなる。減速機構19は、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。以下において、減速機構19の減速比(ギヤ比)をNで表す場合がある。減速比Nは、ウォームホイール21の角速度ωwwに対するウォームギヤ20の角速度ωwgの比ωwg/ωwwとして定義される。
ウォームギヤ20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、出力軸9に一体回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォームギヤ20によって回転駆動される。
運転者がステアリングホイール2を操舵することによって、電動モータ18によってウォームギヤ20が回転駆動される。これにより、ウォームホイール21が回転駆動され、ステアリングシャフト6にモータトルクが付与されるとともにステアリングシャフト6(出力軸9)が回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォームギヤ20を回転駆動することによって、電動モータ18による操舵補助が可能となっている。
減速機構19に加えられるトルクとしては、電動モータ18によるモータトルクと、モータトルク以外の外部トルクとがある。モータトルク以外の外部トルクには、運転者によってステアリングホイール2に加えられるドライバトルクTswと、転舵輪3側からラック軸14(減速機構19)に加えられる負荷トルク(ロード負荷)とが含まれる。
電動モータ18のロータの回転角(ロータ回転角)は、レゾルバ等の回転角センサ25によって検出される。また、車速は車速センサ26によって検出される。回転角センサ25の出力信号および車速センサ26によって検出される車速Vは、ECU12に入力される。電動モータ18は、ECU12によって制御される。
図2は、ECU12の電気的構成を示す概略図である。
ECU12は、マイクロコンピュータ40と、マイクロコンピュータ40によって制御され、電動モータ18に電力を供給する駆動回路(3相インバータ回路)31と、電動モータ18に流れる電流(以下、「モータ電流」という)を検出するための電流検出部32とを備えている。
マイクロコンピュータ40は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM、不揮発性メモリなど)を備えており、所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、モータ制御部41と、ハンドル操作状態判定部42とを含む。
モータ制御部41は、車速センサ26によって検出される車速V、トルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtb、回転角センサ25の出力に基づいて演算される電動モータ18の回転角および電流検出回路33によって検出されるモータ電流に基づいて、駆動回路31を駆動制御することによって、操舵状況に応じた適切な操舵補助を実現する。
具体的には、モータ制御部41は、トーションバートルクTtbおよび車速Vに基づいて、電動モータ18に流れるモータ電流の目標値である電流指令値を設定する。電流指令値は、操舵状況に応じた操舵補助力(アシストトルク)の目標値に対応している。そして、モータ制御部41は、電流検出回路33によって検出されるモータ電流が電流指令値に近づくように、駆動回路31を駆動制御する。
ハンドル操作状態判定部42は、トルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbおよび回転角センサ25の出力に基づいて演算される電動モータ18の回転角に基づいて、運転者がハンドルを握っているハンズオン状態であるか運転者がハンドルを握っていないハンズオフ状態(手放し状態)であるかを判定する。
図3は、ハンドル操作状態判定部42の電気的構成を示すブロック図である。
ハンドル操作状態判定部42は、ドライバトルク推定部51と、ローパスフィルタ52と、ハンズオン/オフ判定部53とを含む。ドライバトルク推定部51は、回転角センサ25の出力信号とトルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbとに基づいて、ドライバトルクTswを推定する。ローパスフィルタ52は、ドライバトルク推定部51によって推定されたドライバトルクTswに対してローパスフィルタ処理を行う。ハンズオン/オフ判定部53は、ローパスフィルタ52によるローパスフィルタ処理後のドライバトルクTsw’に基づいて、ハンズオン状態かハンズオフ状態かを判定する。以下、これらについて説明する。
ドライバトルク推定部51は、コラム式EPSの物理モデルを使用して、運転者によってステアリングホイール2に加えられるドライバトルクTswを推定する。
図4は、コラム式EPSの物理モデルの構成を示す模式図である。図4の全体は、コラム式EPSの2慣性系モデルM2を表している。図4の鎖線で示される部分は、コラム式EPSの1慣性系モデルM1を表している
1慣性系モデルM1は、ステアリングホイール(ハンドル)を含む。ステアリングホイールには、ドライバトルク(ステアリングホイールトルク)Tswが入力する。
2慣性系モデルM2は、ステアリングホイールとロアーコラムとを含む。ロアーコラムは、アシストモータ、ウォームギヤおよびウォームホイールを含む。ウォームギヤおよびウォームホイールによって減速機構が構成されている。ステアリングホイールには、ドライバトルクTswが入力する。ロアーコラムには、モータトルクTmsに減速機構の減速比Nを乗算した値N・Tmsに相当するトルクと、転舵輪側からロアーコラムに加えられる負荷トルクTlsとが入力する。
図4における各符号の意味は次の通りである。
Jsw:ステアリングホイール慣性
Tsw:ドライバトルク
Ttb:トーションバートルク
ktb:トーションバー剛性
ctb:トーションバー粘性
N:減速比
θsw:ステアリングホイール角度
dθsw/dt:ステアリングホイール角速度
Jeg:ロアコラム慣性
θww:ウォームホイール角度
dθww/dt:ウォームホイール角速度
Tls:負荷トルク(逆入力トルク)
この実施形態では、ドライバトルク推定部51は、1慣性系モデルM1を使用し、ドライバトルク推定オブザーバ(外乱オブザーバ,拡張外乱オブザーバ)を用いてドライバトルクTswを推定する。
1慣性系モデルM1のステアリングホイール慣性についての運動方程式は、次式(1)で表される。
Figure 0006709516
θsw/dtは、ステアリングホイールの加速度である。
1慣性系モデルM1に対する状態方程式は、次式(2)で表わすことができる。
Figure 0006709516
前記式(2)において、^xe(ハット付きのxe)は、状態変数ベクトルであり、次式(3)で表される。
Figure 0006709516
前記式(2)において、u1は、入力ベクトルであり、次式(4)で表される。
Figure 0006709516
前記式(2)において、yは、出力ベクトル(測定値)であり、次式(5)で表される。前記式(2)において、^yは、出力ベクトル推定値である。
Figure 0006709516
前記式(2)において、Aeは、システム行列であり、次式(6)で表される。
Figure 0006709516
前記式(2)において、Beは、入力行列であり、次式(7)で表される。
Figure 0006709516
前記式(2)において、Leは、オブザーバゲイン行列であり、次式(8)で表される。
Figure 0006709516
前記(8)において、G1,G2,G3は、オブザーバゲインであり、予め設定される。
前記式(2)において、Ceは、出力行列であり、次式(9)で表される。
Figure 0006709516
前記式(2)において、Deは、直達行列であり、次式(10)で表される。
Figure 0006709516
ドライバトルク推定部51は、前記式(2)で表される状態方程式に基づいて状態変数ベクトル^xeを演算する。これにより、ドライバトルクの推定値Tswが得られる。
図5は、ドライバトルク推定部51の構成を示すブロック図である。
ドライバトルク推定部51は、ウォームホイール角度演算部(θww演算部)61と、ウォームホイール角速度演算部62と、ドライバトルク推定オブザーバ101とを含む。ドライバトルク推定オブザーバ101は、入力ベクトル入力部63と、直達行列乗算器64と、出力行列乗算器65と、第1加算器66と、ゲイン乗算器67と、入力行列乗算器68と、システム行列乗算器69と、第2加算器70と、積分器71と、状態変数ベクトル出力部72とを含む。
ウォームホイール角度演算部61は、回転角センサ25の出力信号に基づいて、電動モータ18の出力軸の回転角(以下、「ロータ回転角θm」という。)を演算し、得られロータ回転角θmに基づいて、ウォームホイール21の回転角(ウォームホイール角度)θwwを演算する。具体的には、ロータ回転角θmを減速機構19の減速比Nで除算することにより、ウォームホイール角度θwwを演算する。
ウォームホイール角速度演算部62は、ウォームホイール角度演算部61によって演算されるウォームホイール角度θwwを時間微分することにより、ウォームホイール角速度dθww/dtを演算する。
ドライバトルク推定オブザーバ101は、ウォームホイール角度演算部61によって演算されるウォームホイール角度θwwと、ウォームホイール角速度演算部62によって演算されるウォームホイール角速度dθww/dtと、トルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbとから、ドライバトルクTswを推定する。
ウォームホイール角度演算部61によって演算されるウォームホイール角度θwwおよびウォームホイール角速度演算部62によって演算されるウォームホイール角速度dθww/dtは、入力ベクトル入力部63に与えられる。入力ベクトル入力部63は、入力ベクトルu1(前記式(4)参照)を出力する。
積分器71の出力が状態変数ベクトル^xe(前記式(3)参照)となる。演算開始時には、状態変数ベクトル^xeとして初期値が与えられる。状態変数ベクトル^xeの初期値は、たとえば0である。
システム行列乗算器69は、状態変数ベクトル^xeにシステム行列Aeを乗算する。
出力行列乗算器65は、状態変数ベクトル^xeに出力行列Ce(前記式(9)参照)を乗算する。直達行列乗算器64は、入力ベクトル入力部63から出力される入力ベクトルu1に直達行列De(前記式(10)参照)を乗算する。
第1加算器66は、トルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbである出力ベクトル(測定値)yから、出力行列乗算器65の出力(Ce・^xe)および直達行列乗算器64の出力(De・u1)を減算する。つまり、第1加算器66は、出力ベクトルyと出力ベクトル推定値^y(=Ce・^xe+De・u1)との差(y−^y)を演算する。ゲイン乗算器67は、第1加算器66の出力(y−^y)にオブザーバゲインLe(前記式(8)参照)を乗算する。
入力行列乗算器68は、入力ベクトル入力部63から出力される入力ベクトルu1に入力行列Be(前記式(7)参照)を乗算する。第2加算器70は、入力行列乗算器68の出力(Be・u1)と、システム行列乗算器69の出力(Ae・^xe)と、ゲイン乗算器67の出力(Le(y−^y))とを加算することにより、状態変数ベクトルの微分値d^xe/dtを演算する。積分器71は、第2加算器70の出力(d^xe/dt)を積分することにより、状態変数ベクトル^xeを演算する。状態変数ベクトル出力部72は、状態変数ベクトル^xeに基づいて、ステアリングホイール角度(推定値)θsw、ステアリングホイール角速度(推定値)dθsw/dtおよびドライバトルク(推定値)Tswを出力する。状態変数ベクトル出力部72から出力されるドライバトルク(推定値)Tswは、ローパスフィルタ52(図3参照)に与えられる。
図3に戻り、ローパスフィルタ52は、ドライバトルク推定部51からドライバトルクTswのうち、所定のカットオフ周波数fcより高い周波数成分を減衰させる。ローパスフィルタ52は、この実施形態では、2次のバターワースフィルタからなる。ローパスフィルタ52によるローパスフィルタ処理後のドライバトルクTsw’は、ハンズオン/オフ判定部53に与えられる。
図6は、ハンズオン/オフ判定部53の動作を説明するための状態遷移図である。
ハンズオン/オフ判定部53の動作説明においては、ローパスフィルタ52によるローパスフィルタ処理後のドライバトルクTswを、単に「ドライバトルクTsw’」ということにする。
ハンズオン/オフ判定部53は、ドライバのハンドル操作状態として、「閾値より上のハンズオン状態(ST1)」と、「閾値以下のハンズオン状態(ST2)」と、「閾値以下のハンズオフ状態(ST3)」と、「閾値より上のハンズオフ状態(ST4)」との4状態を識別する。
「閾値より上のハンズオン状態(ST1)」は、ドライバトルクTsw’の絶対値が所定の閾値α(>0)より大きいハンズオン状態である。「閾値以下のハンズオン状態(ST2)」は、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値α以下であるハンズオン状態である。「閾値以下のハンズオフ状態(ST3)」は、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値α以下であるハンズオフ状態である。閾値より上のハンズオフ状態(ST4)」は、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値αより大きいハンズオフ状態である。「閾値αは、たとえば、0.1[Nm]以上0.3[Nm]以下の範囲内の値に設定される。
演算開始時において、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値αよりも大きいときには、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値より上のハンズオン状態(ST1)」であると判定する。そして、ハンズオン/オフ判定部53は、出力信号(out)を“1”に設定するとともにタイムカウンタ値hod_timerを0に設定する。出力信号(out)は、判定結果を表す信号であり、“1”は判定結果がハンズオンであることを表し、“0”は判定結果がハンズオフであることを表す。
「閾値より上のハンズオン状態(ST1)」において、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値α以下になると、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値以下のハンズオン状態(ST2)」になったと判定する。そして、ハンズオン/オフ判定部53は、出力信号(out)を“1”に設定する。また、ハンズオン/オフ判定部53は、「閾値以下のハンズオン状態(ST2)」であると判定している場合には、所定時間Ts[sec]が経過する毎に、タイムカウンタ値hod_timerを、現在値(hod_timer)にTsを加算した値に更新する。
「閾値以下のハンズオン状態(ST2)」において、タイムカウンタ値hod_timerが所定のハンズオフ判定用閾値β(>0)に達する前に、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値αよりも大きくなると、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値より上のハンズオン状態(ST1)」になったと判定し、タイムカウンタ値hod_timerを0に設定する。
「閾値以下のハンズオン状態(ST2)」において、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値αよりも大きくなることなく、タイムカウンタ値hod_timerがハンズオフ判定用閾値βに達すると、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値以下のハンズオフ状態(ST3)」になったと判定する。そして、ハンズオン/オフ判定部53は、出力信号(out)を“0”に設定するとともにタイムカウンタ値hod_timerを0に設定する。ハンズオフ判定用閾値βは、たとえば、0.5[sec]以上1.0[sec]以下の範囲内の値に設定される。
「閾値以下のハンズオフ状態(ST3)」において、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値αよりも大きくなると、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値より上のハンズオフ状態(ST4)」になったと判定する。そして、ハンズオン/オフ判定部53は、出力信号(out)を“0”に設定する。また、ハンズオン/オフ判定部53は、「閾値より上のハンズオフ状態(ST4)」であると判定している場合には、所定時間Ts[sec]が経過する毎に、タイムカウンタ値hod_timerを、現在値(hod_timer)にTsを加算した値に更新する。
「閾値より上のハンズオフ状態(ST4)」において、タイムカウンタ値hod_timerが所定のハンズオン判定用閾値γ(>0)に達する前に、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値α以下になると、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値以下のハンズオフ状態(ST3)」になったと判定し、タイムカウンタ値hod_timerを0に設定する。ハンズオン判定用閾値γは、たとえば、0.05[sec]以上0.1[sec]以下の範囲内の値に設定される。
「閾値より上のハンズオフ状態(ST4)」において、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値α以下になることなく、タイムカウンタ値hod_timerがハンズオン判定用閾値γに達すると、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値より上のハンズオン状態(ST1)」になったと判定する。そして、ハンズオン/オフ判定部53は、出力信号(out)を“1”に設定するとともにタイムカウンタ値hod_timerを0に設定する。
なお、演算開始時において、ドライバトルクTsw’の絶対値が閾値α以下であるときには、ハンズオン/オフ判定部53は、ハンドル操作状態が「閾値以下のハンズオフ状態(ST3)」であると判定する。そして、ハンズオン/オフ判定部53は、出力信号(out)を“0”に設定するとともにタイムカウンタ値hod_timerを0に設定する。
この実施形態では、ドライバトルク推定オブザーバ(外乱オブザーバ、拡張外乱オブザーバ)を用いてドライバトルクTswが推定される。そして、推定されたドライバトルクTswの高周波数成分が除去される。この高周波数成分除去後のドライバトルクTsw’に基づき、トルク閾値αとタイムカウンタ値hod_timerとを用いてハンズオン/オフ判定が行われる。このため、運転者がハンドルを握っているハンズオン状態であるか運転者がハンドルを握っていないハンズオフ状態であるかを高精度に判定できる。
ハンズオン/オフ判定結果は、たとえば、運転モードとして自動運転モードと手動運転モードとが用意されている車両において、運転モードを自動運転モードから手動運転モードに切り替える際に、ハンズオン状態であることを確認してから、手動運転モードに切り替えるといったモード切替制御に利用することができる。
ローパスフィルタ52のカットオフ周波数の判定精度への影響について調べた。具体的には、舗装路において、車両を車速20[km/h]で走行させ、ハンドルが中立位置のときにトルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbを時系列に測定した。このような測定を、ハンズオン状態およびハンズオフ状態のそれぞれについて行った。また、悪路(石畳路)において、車両を車速20[km/h]で走行させ、ハンドルが中立位置のときにトルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbを時系列に測定した。このような測定を、ハンズオン状態およびハンズオフ状態のそれぞれについて行った。
この実験は、ローパスフィルタ52のカットオフ周波数の影響を調べることが目的であるので、取得したトーションバートルクTtbの時系列データをドライバトルクと見做した。取得したトーションバートルクTtbの時系列データに対して、カットオフ周波数が異なる複数種類のローパスフィルタを用いて、ローパスフィルタ処理を行った。そして、任意の閾値を設定して、ローパスフィルタ処理後の時系列データの値が閾値以上の場合をハンズオン、閾値よりも小さい場合にハンズオフと判定した。
閾値を零から十分に大きな値まで変化させたときの偽陽性率と真陽性率とを計算した。ここで、「偽陽性率」とは、実際にハンズオフである事象に対して、ハンドル操作状態判定部がハンズオン状態であると誤判定した割合[%]をいう。「真陽性率」とは、実際にハンズオンである事象に対して、ハンドル操作状態判定部も正しくハンズオン状態であると判定した割合[%]をいう。このよう計算を、ローパスフィルタのカットオフ周波数fcが、1[Hz]、3[Hz]、5[Hz]、7[Hz]および9[Hz]である場合のそれぞれについて行った。
図7Aは、舗装路に対する試験結果を示すグラフである。図7Bは、悪路に対する試験結果を示すグラフである。図7Aおよび図7Bでは、横軸に偽陽性率がとられ、縦軸に真陽性率がとられている。図7Aおよび図7Bの各曲線は、カットオフ周波数別の試験結果を示している。図7Aおよび図7Bの各曲線は、閾値毎に、計算された偽陽性率および真陽性率に対応する点をプロットすることにより得られた曲線である。
たとえば、閾値が零の場合には(各グラフの右端の点)、ハンズオン時に常にハンズオンであると判定され、ハンズオフ時に常にハンズオンと判定される。つまり、真陽性率および偽陽性率は共に100%となる。逆に、閾値が常にドライバトルク(この実験ではトーションバートルクTtb)よりも大きい場合には(各グラフの左端の点)、ハンズオン時に常にハンズオフであると判定され、ハンズオフ時に常にハンズオフと判定される。つまり、真陽性率および偽陽性率は共に0%となる。
ハンドル操作状態判定部の判定精度が最も低い場合には、グラフは45度の傾きとなり、真陽性率と偽陽性率とが等しくなる(1/2の確率で誤判定が発生する)。一方、ハンドル操作状態判定部の判定精度が最も高い場合には、グラフはY軸(縦軸)に沿って立ち上がり、Y軸値が100%に漸近したままX軸(横軸)方向に延びていく。
図7Aおよび図7Bから、ハンドル操作状態判定部の判定精度は、舗装路に比べて悪路の方が低下していることがわかる。また、いずれの路面状況においても、ローパスフィルタのカットオフ周波数が低いほどハンドル操作状態判定部の判定精度が高くなることがわかる。しかしながら、ローパスフィルタのカットオフ周波数を低くすると、ハンズオン/オフ判定の応答性が悪くなる。このような観点から、ローパスフィルタのカットオフ周波数としては、3[Hz]以上7[Hz]以下が好ましく、4[Hz]以上6[Hz]以下がより好ましく、5[Hz]が最も好ましい。この実施形態では、ローパスフィルタ52のカットオフ周波数は、5[Hz]に設定されている。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、ドライバトルク推定部51は、1慣性系モデルM1を使用し、ドライバトルク推定オブザーバを用いてドライバトルクTswを推定している。しかし、ドライバトルク推定部は、図4に示される2慣性系モデルM2を使用し、ドライバトルク推定オブザーバを用いてドライバトルクTswを推定するようにしてもよい。このようなドライバトルク推定部51Aについて詳しく説明する。
2慣性系モデルM2に対する状態方程式は、次式(11)で表わすことができる。
Figure 0006709516
前記式(11)において、^xe(ハット付きのxe)は、状態変数ベクトルであり、次式(12)で表される。
Figure 0006709516
前記式(11)において、u1は、入力ベクトルであり、次式(13)で表される。
Figure 0006709516
前記式(11)において、yは、出力ベクトル(測定値)であり、次式(14)で表される。前記式(11)において、^yは、出力ベクトル推定値である。
Figure 0006709516
前記式(11)において、Aeは、システム行列であり、次式(15)で表される。
Figure 0006709516
前記式(11)において、Beは、入力行列であり、次式(16)で表される。
Figure 0006709516
前記式(11)において、Leは、オブザーバゲイン行列であり、次式(17)で表される。
Figure 0006709516
前記(17)において、G1,G2,G3,G4,G5,G6は、オブザーバゲインであり、予め設定される。
前記式(11)において、Ceは、出力行列であり、次式(18)で表される。
Figure 0006709516
ドライバトルク推定部51Aは、前記式(11)で表される状態方程式に基づいて状態変数ベクトル^xeを演算する。これにより、ドライバトルクの推定値Tswが得られる。
図8は、ドライバトルク推定部51Aの構成を示すブロック図である。
ドライバトルク推定部51Aは、モータトルク演算部81と、ロータ角演算部82と、ドライバトルク推定オブザーバ102とを含む。ドライバトルク推定オブザーバ102は、出力ベクトル入力部83と、出力行列乗算器84と、第1加算器85と、ゲイン乗算器86と、入力行列乗算器87と、システム行列乗算器88と、第2加算器89と、積分器90と、状態変数ベクトル出力部91とを含む。
モータトルク演算部81は、電流検出回路33によって検出されるモータ電流に電動モータ18のトルク係数を乗算することにより、電動モータ18から発生しているモータトルクTmsを演算する。ロータ角演算部82は、回転角センサ25の出力信号に基づいて、電動モータ18の出力軸の回転角(以下、「ロータ回転角θm」という。)を演算する。
ドライバトルク推定オブザーバ102は、モータトルク演算部81によって演算されるモータトルクTmsと、ロータ角演算部82によって演算されるロータ回転角θmと、トルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbとから、ドライバトルクTswを推定する。
ロータ角演算部82によって演算されるロータ回転角θmおよびトルクセンサ11によって検出されるトーションバートルクTtbは、出力ベクトル入力部83に与えられる。出力ベクトル入力部83は、出力ベクトルy(前記式(14)参照)を出力する。
積分器90の出力が状態変数ベクトル^xe(前記式(12)参照)となる。演算開始時には、状態変数ベクトル^xeとして初期値が与えられる。状態変数ベクトル^xeの初期値は、たとえば0である。
システム行列乗算器88は、状態変数ベクトル^xeにシステム行列Ae(前記式(15)参照)を乗算する。
出力行列乗算器84は、状態変数ベクトル^xeに出力行列Ce(前記式(18)参照)を乗算する。
第1加算器85は出力ベクトルyから、出力行列乗算器84の出力(Ce・^xe)を減算する。つまり、第1加算器85は、出力ベクトルyと出力ベクトル推定値^y(=Ce・^xe)との差(y−^y)を演算する。ゲイン乗算器86は、第1加算器85の出力(y−^y)にオブザーバゲインLe(前記式(17)参照)を乗算する。
入力行列乗算器87は、モータトルク演算部81によって演算されるモータトルクTms(入力ベクトルu1)に入力行列Be(前記式(16)参照)を乗算する。第2加算器89は、入力行列乗算器87の出力(Be・u1)と、システム行列乗算器88の出力(Ae・^xe)と、ゲイン乗算器86の出力(Le(y−^y))とを加算することにより、状態変数ベクトルの微分値d^xe/dtを演算する。積分器90は、第2加算器89の出力(d^xe/dt)を積分することにより、状態変数ベクトル^xeを演算する。状態変数ベクトル出力部91は、状態変数ベクトル^xeに基づいて、ステアリングホイール角度(推定値)θsw、ステアリングホイール角速度(推定値)dθsw/dt、ウォームホイール角度θww(推定値)、ウォームホイール角速度dθww/dt(推定値)、ドライバトルクTsw(推定値)および負荷トルクTls(推定値)を出力する。状態変数ベクトル出力部91から出力されるドライバトルク(推定値)Tswは、ローパスフィルタ52(図3参照)に与えられる。
前述の実施形態では、電動モータ18は三相ブラシレスモータであったが、電動モータ18はブラシ付き直流モータであってもよい。
なお、この発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…コラム式EPS、10…トーションバー、11…トルクセンサ、12…ECU、18…電動モータ、19…減速機構、20…ウォームギヤ、21…ウォームホイール、25…回転角センサ、33…電流検出部、42…ハンドル操作状態判定部、51,51A…ドライバトルク推定部、52…ローパスフィルタ、53…ハンズオン/オフ判定部、101,102…ドライバトルク推定オブザーバ

Claims (3)

  1. ハンドルが連結された入力軸と、前記入力軸にトーションバーを介して連結された出力軸と、前記出力軸に減速機構を介して連結された電動モータとを含む車両用操舵装置におけるハンドル操作状態判定装置であって、
    前記トーションバーに加えられているトーションバートルクを検出するためのトルク検出手段と、
    前記電動モータの回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記トルク検出手段によって検出されるトーションバートルクおよび前記回転角検出手段によって検出される前記電動モータの回転角を少なくとも含む検出値を用いて、運転者によって前記ハンドルに加えられるドライバトルクを推定するドライバトルク推定オブザーバと、
    前記ドライバトルク推定オブザーバによって推定されるドライバトルクに基づいて、ハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定するハンズオン/オフ判定手段とを含み、
    前記ドライバトルク推定オブザーバは、ステアリングホイール慣性、トーションバー剛性およびトーションバー粘性を含む1慣性系の物理モデルを用いて、ドライバトルクを推定するように構成されている、ハンドル操作状態判定装置。
  2. 前記減速機構は、前記電動モータによって回転駆動されるウォームギヤと、前記出力軸に一体回転可能に連結されかつ前記ウォームギヤによって回転駆動されるウォームホイールとを含み、
    前記ドライバトルク推定オブザーバは、前記回転角検出手段によって検出される前記電動モータの回転角に基づいて演算される前記ウォームホイールの回転角および角速度と、前記トーションバートルクとからドライバトルクを推定するように構成されている、請求項1に記載のハンドル操作状態判定装置。
  3. 前記電動モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段をさらに含み、
    前記ドライバトルク推定オブザーバは、前記電流検出手段によって検出される電流に基づいて演算される前記電動モータのモータトルクと、前記回転角検出手段によって検出される前記電動モータの回転角と、前記トーションバートルクとからドライバトルクを推定するように構成されている、請求項1に記載のハンドル操作状態判定装置。
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