JP2002136182A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2002136182A
JP2002136182A JP2000328527A JP2000328527A JP2002136182A JP 2002136182 A JP2002136182 A JP 2002136182A JP 2000328527 A JP2000328527 A JP 2000328527A JP 2000328527 A JP2000328527 A JP 2000328527A JP 2002136182 A JP2002136182 A JP 2002136182A
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torque
steering
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Hiroaki Kato
博章 加藤
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの回転速度Ωを正確に推定し、この推
定値Ωに基づいてモータの出力トルクの指令値(指令ト
ルクT)を的確に算定する。 【解決手段】 インピーダンス演算部180は、モータ
MのインピーダンスZをモータ温度Θに基づいて算出す
る。回転速度演算部190は、モータMの電流I、電圧
V、インピーダンスZに基づいて、モータMの回転速度
Ωを算出する。指令トルク演算部200は、操舵トルク
演算部170により算出されたハンドルの操舵トルクτ
や、車速演算部160により算出された車速uや、回転
速度演算部190により算出されたモータMの回転速度
Ω等に基づいて、出力すべき所望のトルク指令値Tを算
出する。これらの手順により、モータの回転速度Ωを正
確に推定し、よって、指令トルクTを的確に算定するこ
とができ、モータMの温度Θが大きく変化した場合に
も、所望の補助トルクを出力することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ電流測定手
段とモータ電圧測定手段とを有するモータ制御装置と、
その様なモータ制御装置を有する車載用のパワーステア
リング装置(操舵力補助装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車載用のパワーステアリング装置
(アシスト・トルクを付与する操舵力補助装置)の中に
は、装置の重量、体積、コスト等を削減するために、モ
ータの回転角を検出するタコメータやレゾルバ、或い
は、ステアリング・センサ(操舵角センサ)等を使用せ
ずに、モータの回転速度Ωをモータ電圧Vやモータ電流
I等から推定し、この推定された回転速度Ωに基づい
て、ステアリング・ホイールの回転速度(操舵角速度)
ωH を算出し、これらの推定値(Ω又はωH )を出力ト
ルクの指令値の算出等に利用する装置がある。
【0003】これらの従来のパワーステアリング装置で
用いられている「ハンドル戻しトルクTR 」の算出ロジ
ックを図5に例示する。即ち、本図5は、従来のハンド
ル戻しトルク演算部(240)が実行する「ハンドル戻
しトルクTR 」の演算手順を例示するブロック図であ
る。ただし、本図5において、uは車両の走行速度であ
る。
【0004】この様な従来技術においては、図中の操舵
角速度ωH は、以下の式(1)、式(2)、式(3)に
より算出(推定)される。
【0005】
【数1】 ωH = Ω/Gi …(1)
【数2】 Ω =(V−ZI)/Ke …(2)
【数3】 Z = R + LS …(3) (記号定義) Gi : 減速比(モータとピニオン軸とのギヤ比) Ke : モータの逆起電力定数 V : モータ電圧(実時間測定値) I : モータ電流(実時間測定値) Z : モータのインピーダンス R : モータの電気子抵抗 L : モータのインダクタンス S : 時間微分演算子(≡d/dt)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
の電気子抵抗Rの値は、モータの温度Θに依存するた
め、上記の式(1)〜式(3)を用いてモータの回転速
度Ωやステアリング・ホイールの回転速度(操舵角速
度)ωH を推定すると、モータ温度Θが所定の標準温度
Θ0 よりも高い場合には、モータの回転速度Ωや操舵角
速度ωH は真の値よりも小さく推定されてしまう。ま
た、逆にモータ温度Θが標準温度Θ0 よりも低い場合に
は、これらの値は真の値よりも大きく推定されてしま
う。
【0007】このため、例えば、図5に例示する様な方
法で「ハンドル戻しトルクTR 」を算出するパワーステ
アリング装置においては、上記の推定値(Ω,ωH )を
使用した場合、低温時にはハンドルが戻り過ぎ、高温時
にはハンドルが戻り難いと言う問題が生じる。また、上
記と同様に操舵角速度ωH を推定し、この推定値ωH
基づいて「ダンパー・トルクTD 」を決定するパワース
テアリング装置においても同様に、低温時にはダンパー
が効き過ぎてハンドルが切れ難く、高温時には逆にハン
ドルが切れ過ぎると言う問題が生じる。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、モータの回転速度Ωを
正確に推定し、この推定値Ωに基づいてモータの出力ト
ルクの指令値(指令トルク)Tを的確に算定することが
できるモータ制御装置を提供することである。また、本
発明の更なる目的は、この様なモータ制御装置を用いて
所望の補助トルク(指令トルクT)を出力可能なパワー
ステアリング装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めには、以下の手段が有効である。即ち、第1の手段
は、モータに流れる電流Iを測定するモータ電流測定手
段(電流検出器)と、モータの端子間の電圧Vを測定す
るモータ電圧測定手段(電圧検出器)とを有するモータ
制御装置において、必要に応じて随時或いは周期的に、
モータのインピーダンスZを測定又は推定するインピー
ダンス決定手段と、上記のモータ電流I、モータ電圧
V、及び、インピーダンスZに基づいてモータの回転速
度Ωを算出する回転速度算出手段とを設けることであ
る。
【0010】また、第2の手段は、上記の第1の手段の
インピーダンス決定手段において、モータの温度Θを測
定する温度センサと、温度Θに基づいてモータの電気子
抵抗Rを推定する電気子抵抗推定手段とを設けることで
ある。
【0011】更に、第3の手段は、上記の第1又は第2
の手段において、上記のモータを車両に搭載される電動
パワーステアリング装置の一部とし、車両のステアリン
グ・ホイールに対する操舵トルクτ、車両の車両速度
u、及びモータの回転速度Ωに基づいてモータに関する
トルク指令値Tを決定する出力トルク決定手段(指令ト
ルク演算部)を設けることである。以上の手段により、
前記の課題を解決することができる。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明のインピーダンス決定手
段によれば、必要に応じて随時或いは周期的に、モータ
のインピーダンスZが測定又は推定されるため、モータ
のインピーダンスZが経時的に変化した場合にも、モー
タのインピーダンスZを常時正確に検知することができ
る。したがって、本発明によれば、上記の式(2)、
(3)を用いて推定されるモータの回転速度Ωは、車両
やモータが置かれた環境が変化した場合にも正確とな
る。
【0013】モータのインピーダンスZは、特に、モー
タの温度Θに強く依存する。これは、モータの電気子抵
抗Rがモータの温度Θに強く依存するためであり、逆
に、モータの温度Θを温度センサにより随時検知し、こ
の値に基づいてモータの電気子抵抗Rを推定すれば、モ
ータのインピーダンスZは、常時正確な値となる。
【0014】従って、これらの手段によれば、上記の式
(1)〜式(3)を用いてモータの回転速度Ωやステア
リング・ホイールの回転速度(操舵角速度)ωH を従来
よりも正確に推定することが可能となる。したがって、
例えば、この様なモータ制御装置を用いたパワーステア
リング装置等においては、従来と比べてより正確に所望
のトルクTをステアリング・シャフト等に出力すること
が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図1は、電動パワーステアリング装置1
00に用いられた、本第1実施例におけるモータ制御装
置110のハードウェア構成図である。
【0016】ステアリングシャフト10の一端には、ハ
ンドル(ステアリングホイール)11が取り付けられ、
他端にはギヤボックス12に軸承されたピニオン軸13
が結合されている。ピニオン軸13は、ギヤボックス1
2に嵌装されたラック軸14に噛合され、また図示して
いないが、このラック軸14の両端はボールジョイント
等を介して図略の操向車輪に連結されている。また、ス
テアリングシャフト10には、アシストトルクを付与す
るブラシ付きの直流モータM(以下、単に「モータM」
という)が、減速比Giを有する2つの歯車17を介し
て連結されている。
【0017】モータ制御装置110は、CPU111、
ROM112b、RAM112a、駆動回路113、A
/D変換器や測定信号退避レジスタ等を有する入力イン
ターフェイス(IF)114、モータ電流Iを検出する
電流検出器115、モータ電圧Vを検出する電圧検出器
116、及び、モータMの近傍に配置されてモータMの
温度Θを検出する温度センサ117等から構成されてい
る。また、電流検出器115、及び電圧検出器116
は、チョッパ制御、或いはモータMの駆動(回転)等に
より発生する高周波ノイズを取り除くローパスフィルタ
回路を有する。
【0018】駆動回路113は、バッテリー、PWM変
換器(113a)、PMOS駆動回路等から構成され
(図2参照)、公知のチョッパ制御によりモータ電流I
をモータMに供給する。即ち、このモータMには、指令
電圧Vn に基づいてモータ制御装置110の駆動回路1
13より、電流検出器115と電圧検出器116を介し
てモータ電流Iが供給される。
【0019】更に、ステアリングシャフト10には、運
転者からステアリングホイール(ハンドル)11に加え
られたマニュアル操舵力の大きさ及びその方向(操舵ト
ルクτ)を検出するためのトルク検出器15が設けられ
ている。
【0020】モータ制御装置110のCPU111に
は、ハンドルの操舵トルクτの検出に利用されるトルク
センサ15や、車速uの算出に利用される車速計50等
からの出力信号(実時間測定値)や、上記のモータMに
関する検出値I,V,Θが入力インターフェイス(I
F)114を介して入力される。CPU111は、これ
らの入力値から所定のトルク計算に基づいて、モータM
が出力すべきトルク値(指令トルクT)を決定し、更
に、この指令トルクTに基づいて指令電流In が決定さ
れる。
【0021】図2は、本実施例のモータMを駆動制御す
るモータ制御装置110の論理的構成を示すブロック図
である。本図2のトルク電流変換部280は、指令電流
nを上記の指令トルクTに基づいて決定する制御ブロ
ックであり、主にIn −Tマップ(テーブルデータ)等
から構成されている。このIn −Tマップは、指令電流
n の上限値及び下限値を規定する「電流指令リミッ
タ」の役割をも同時に果たしている。
【0022】PI制御部290は、公知の比例積分制御
(或いは、比例制御、比例積分微分制御)により、電流
偏差ΔI(≡In −I)に基づいて、モータMに印加す
べき電圧の指令値Vn を算出する。また、インピーダン
ス演算部180は、モータMのインピーダンスZをモー
タ温度Θに基づいて算出する。回転速度演算部190
は、モータMの電流I、電圧V、インピーダンスZに基
づいて、モータMの回転速度Ωを算出する。
【0023】指令トルク演算部200は、操舵トルク演
算部170により算出されたハンドルの操舵トルクτ
や、車速演算部160により算出された車速uや、回転
速度演算部190により算出されたモータMの回転速度
Ω等に基づいて、出力すべき所望のトルク指令値(指令
トルクT)を算出する。
【0024】指令トルク演算部200は、主に、アシス
ト・トルクTA を算出するアシストトルク演算部210
と、慣性補償トルクTK を算出する慣性補償トルク演算
部220と、ダンパー・トルクTD を算出するダンパー
・トルク演算部230と、ハンドル戻しトルクTR を算
出するハンドル戻しトルク演算部240等から構成され
ている。指令トルク演算部200は、次式(4)に従っ
て、指令トルクTを算出する。
【数4】 T=TA +TK +TD +TR …(4)
【0025】図3は、上記のモータ制御装置110の制
御手順を逐次実行するプログラムPGM1のゼネラルフ
ローチャートである。本プログラムPGM1は、PWM
変換器113a(図2)に対して、上記の電圧指令値V
n を一定の周期で定期的に出力するためのものである。
【0026】本プログラムPGM1では、まず最初にス
テップ300により、所定の初期設定処理を実行する。
ステップ310では、上記の各物理量を検出する各セン
サーの検出信号(V,I,Θ,τ,u)を入力する。た
だし、これらの検出信号は、これらの各物理量の関連値
であっても良い。例えば、本実施例においては、車速計
50からは車速uに反比例する車速パルスの周期が出力
される。
【0027】また、モータ温度Θは、急激に変化する物
理量ではないので、モータ温度Θを検出する周期は、他
の物理量を検出する周期よりも長くても良い。したがっ
て、本ステップにおいて、必ずしも毎回、モータ温度Θ
を入力する必要はない。例えば、100回に1回程度の
割合で、本ステップ310においてモータ温度Θを入力
する様にしても良い。
【0028】ステップ320では、車速演算部160に
おいて、車速計50の検出信号(車速パルスの周期)に
基づいて、車両の走行速度(車速u)を算出する。ステ
ップ330では、操舵トルク演算部170において、ト
ルクセンサ15の検出信号に基づいて、操舵トルクτを
算出する。この演算処理では、所定のアルゴリズムによ
り公知のローパスフィルタ処理等も行う。
【0029】ステップ340では、インピーダンス演算
部180において、前記の式(3)及び次式(5)に従
って、モータMのインピーダンスZを求める。
【数5】 R=f(Θ) …(5) ただし、ここで関数fは、モータMの温度Θを独立変数
(引数)として、モータMの電気子抵抗Rを与える所定
の関数である。この様な関数fは、実験等により経験的
に求めることができる。この様な処理により、従来より
もモータMのインピーダンスZが常時正確に決定され
る。ステップ350では、回転速度演算部190におい
て、前記の式(2)に従って、モータMの回転速度Ωを
求める。
【0030】ステップ360では、指令トルク演算部2
00において、上記の車速u、操舵トルクτ、回転速度
Ωに基づいて、後述の図4で説明する手順(サブルーチ
ンSBR1)に従って、指令トルクTの値を求める。ス
テップ370では、トルク電流交換部280において、
前記のIn −Tマップを用いて、指令トルクTより電流
指令値In を求める。
【0031】ステップ380では、電流偏差ΔI(≡I
n −I)を算出する。ステップ390では、PI制御部
290において、公知或いは適当な所定の比例積分制御
により、上記の電流偏差ΔIに基づいて、モータMに印
加すべき電圧の指令値Vn を算出する。ステップ395
では、この指令電圧Vn の値をPWM変換器113aに
連絡する。
【0032】図4に、図3のステップ360において、
プログラムPGM1から呼び出され、トルク指令値Tを
算出するサブルーチンSBR1のゼネラルフローチャー
トを示す。本サブルーチンSBR1では、まず最初に、
ステップ410にて、前記の式(1)により、ステアリ
ング・ホイール11の回転速度(操舵角速度)ωH を求
める。
【0033】ステップ420では、アシストトルク演算
部210において、公知或いは任意の適当な手順によ
り、操舵トルクτ、その時間微分dτ/dt、車速uよ
り、アシスト・トルクTA を求める。即ち、例えば、ア
シスト・トルクTA は、操舵トルクτが大きくなる程、
大きくなる様に設定し、また、車速uが大きくなる程T
A が小さくなる様に補正する。この時、操舵トルクτの
時間微分を用いて、入力信号(操舵トルクτ)の位相を
進めることで応答遅れを補償する等の補償手段を併用し
ても良い。
【0034】ステップ430では、慣性補償トルク演算
部220において、公知或いは任意の適当な手順によ
り、操舵トルクτの時間微分dτ/dt、車速uより、
慣性補償トルクTK を求める。直接操舵系に対してモー
タで操舵補助するパワーステアリング装置では、モータ
の慣性力は操舵に対して、減速器17の減速比の2乗に
略比例した大きさで影響する。慣性補償トルクTK はこ
の悪影響を補償するためのもので、この慣性補償トルク
K を操舵系に作用させることにより、ハンドルの切り
始めに操舵感が重かったり、大きく操舵した時や急ハン
ドル時やその直後等にハンドルがモータの慣性力により
余計に切れ過ぎたりする現象を緩和若しくは解消するこ
とが可能となる。
【0035】ステップ440では、ダンパートルク演算
部230において、公知或いは任意の適当な手順によ
り、操舵角速度ωH 、車速uより、ダンパー・トルクT
D を求める。このダンパー・トルクTD は、車速の中高
速領域における操舵の手応え感を出すためのトルクであ
り、モータMの回転方向とは逆向きに設定する。
【0036】ステップ450では、ハンドル戻しトルク
演算部240において、公知或いは任意の適当な手順に
より、操舵角速度ωH 、車速uより、ハンドル戻しトル
クT R を求める。低速領域では、モータMをも含めた操
舵系に発生する摩擦抵抗に比して路面反力(セルフアラ
イニングトルク)が比較的小さく成ってしまう傾向があ
る。そこで、このハンドル戻しトルクTR は、例えば図
5に示す様に、路面反力が得られ難い低速領域におい
て、モータMの回転方向に作用する様に設定する。
【0037】ステップ460では、前記の式(4)に従
って、モータMが出力すべきトルクの指令値Tを算出す
る。
【0038】以上の手順により、モータの回転速度Ωを
正確に推定し、この推定値Ωに基づいてモータの出力ト
ルクの指令値(指令トルク)Tを的確に算定することが
できる。或いは、この様なモータ制御装置を用いること
により、モータMの温度Θが大きく変化した場合にも、
モータMにより所望の補助トルク(指令トルクT)を出
力することが可能となる。
【0039】(第2実施例)上記の第1実施例において
は、操舵角速度ωH の算出式として、サブルーチンSB
R1のステップ410(図4)において前記の式(1)
を用いたが、操舵角速度ωH の算出式としては、式
(1)の代わりに次式(6)を用いても良い。
【数6】 ωH = Ω/Gi + αdτ/dt …(6)
【0040】ただし、ここで、dτ/dtは操舵トルク
τの時間微分であり、αはトルクセンサ15が有する図
略のトーション・バーのバネ定数の逆数である。即ち、
この操舵速度ωH は、操舵トルクτの変化量より算出さ
れるトーション・バーのピニオン軸13に対する回転角
速度(αdτ/dt)と、前記の式(1)より算出され
るピニオン軸13の回転角速度(Ω/Gi)の和として
算出されるものである。
【0041】この様な補正手段によれば、トルクセンサ
15が有する図略のトーション・バーの変形量の影響を
無視することなく、前記の第1実施例よりも更に正確に
操舵角速度ωH を算出することが可能となる。従って、
ステップ410において上記の式(6)を用いれば、本
発明の作用・効果をより確実に得ることができる。この
様な補正は、定数αの値が大きい場合、即ち、トーショ
ン・バーのバネ定数が比較的小さい場合に特に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動パワーステアリング装置100に用いられ
た、本発明の実施例におけるモータ制御装置110のハ
ードウェア構成図。
【図2】モータ制御装置110の論理構成を示す制御ブ
ロックダイアグラム。
【図3】モータ制御装置110の制御手順を逐次実行す
るプログラムPGM1のゼネラルフローチャート。
【図4】プログラムPGM1から呼び出され、トルク指
令値Tを算出するサブルーチンSBR1のゼネラルフロ
ーチャート。
【図5】ハンドル戻しトルク演算部(240)の演算方
法を例示するブロック図。
【符号の説明】
M … モータ I … モータMの電流(測定値) V … モータMの電圧(測定値) Z … モータMのインピーダンス L … モータMのインダクタンス R … モータMの電気子抵抗 Θ … モータMの温度(測定値) Ke … モータMの逆起電力定数 Ω … モータMの回転角速度 ωH … 操舵角速度 TR … ハンドル戻しトルク TA … アシスト・トルク TK … 慣性補償トルク TD … ダンパー・トルク T … 指令トルク(トルク指令値) τ … 操舵トルク(測定値) In … 指令電流(電流指令値) Vn … 指令電圧(電圧指令値) u … 車速(測定値) 10 … ステアリング・シャフト 11 … ステアリング・ホイール(ハンドル) 100 … 電動パワーステアリング装置 110 … モータ制御装置 111 … CPU 200 … 指令トルク演算部 240 … ハンドル戻しトルク演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 119:00 B62D 119:00 Fターム(参考) 3D032 CC08 DA09 DA15 DA23 DA63 DA64 DA65 DA67 DC02 DC03 DC12 DC17 DD01 DD02 DD10 EC23 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 5H570 AA21 BB09 CC04 DD06 EE01 GG01 HA07 HB12 HB16 JJ03 JJ04 JJ16 JJ24 JJ26 LL02 LL03 LL17 PP02 5H571 AA03 BB07 CC04 EE02 GG03 GG04 HA08 HD02 JJ03 JJ04 JJ16 JJ17 JJ24 JJ26 JJ28 LL14 LL15 LL22 LL23 LL34 PP01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに流れる電流Iを測定するモータ
    電流測定手段と、前記モータの端子間の電圧Vを測定す
    るモータ電圧測定手段とを有するモータ制御装置におい
    て、 必要に応じて随時或いは周期的に、前記モータのインピ
    ーダンスZを測定又は推定するインピーダンス決定手段
    と、 前記電流I、前記電圧V、及び、前記インピーダンスZ
    に基づいて前記モータの回転速度Ωを算出する回転速度
    算出手段と、を有することを特徴とするモータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス決定手段は、 前記モータの温度Θを測定する温度センサと、 前記温度Θに基づいて前記モータの電気子抵抗Rを推定
    する電気子抵抗推定手段とを有することを特徴とする請
    求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記モータは、車両に搭載される電動パ
    ワーステアリング装置の一部であり、 前記車両のステアリング・ホイールに対する操舵トルク
    τ、前記車両の車両速度u、及び前記モータの前記回転
    速度Ωに基づいて、前記モータに関するトルク指令値T
    を決定する出力トルク決定手段を有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1600095A1 (en) * 2004-05-26 2005-11-30 Tennant Company Back EMF actuator control
US7031813B2 (en) 2002-11-14 2006-04-18 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electric steering control device
JP2008094369A (ja) * 2006-09-11 2008-04-24 Yamaha Marine Co Ltd 船舶用転舵装置、及び船舶
JP2016158308A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 公立大学法人前橋工科大学 モータ制御装置及びモータ制御方法

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