JP6709242B2 - 運転者点呼システム - Google Patents

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Description

本発明は、運行業務に従事する運転者の点呼をサービスロボットを介して行う運転者点呼システムに関するものである。
輸送物品をトラックやタンクローリ等の運行車両で輸送する自動車運送事業者においては、運行業務を行う運転者に対して法律で義務付けられた運転者点呼を行う必要がある。この運転者点呼に関し、下記[特許文献1]には、パーソナルコンピュータのモニタを介して運転者点呼を行う点呼システムに関する発明が開示されている。
特開2012−141651号公報
しかしながら、運転者点呼では飲酒の有無や免許の携帯、健康状態等の確認があり、被点呼者によっては不快感や抵抗感を覚える場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、運転者点呼をサービスロボットを介して行う事で被点呼者の心理的な抵抗感を軽減した運転者点呼システムの提供を目的とする。また、運行管理者の支援を行う事で運行管理者の負担を軽減させる事を目的とする。
本発明は、
(1)登録運転者に関する運転者データを少なくとも有する運行管理データサーバ50と、音声を出力する音声出力手段32と、画像を撮影する画像撮影手段34と、被点呼者が応答するための入力手段38と、を有し、
前記被点呼者の呼気中のアルコール濃度が予め設定された設定値以下か否かを確認するアルコールチェックステップと、
前記被点呼者が提示した運転免許証が有効か否かを確認する運転免許確認ステップと、
前記運転者データに基づいて前記被点呼者の特定を行う本人確認ステップと、
前記被点呼者に割り当てられた運行指示を伝達する運行指示ステップと、を少なくとも実行する運転者点呼システムにおいて、
前記音声出力手段32及び画像撮影手段34及び入力手段38を備え前記被点呼者と直接対応するサービスロボット30をさらに有し、
前記サービスロボット30は、前記音声出力手段32を介して前記被点呼者に対する運転者点呼の各ステップでの指示及び情報の伝達動作を行うとともに、前記被点呼者の画像撮影が必要なステップでは前記画像撮影手段34を介して前記被点呼者の画像を撮影し、さらに、前記被点呼者からの応答が必要なステップでは前記入力手段38による応答を要求する動作を行うとともに
運行業務が完了した乗務後点呼時に、
前記運行業務時の運転記録データを取得して要注意運転の回数を含む運転評価情報を生成し、前記運転評価情報をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達するとともに、前記被点呼者に対し前記サービスロボット30の入力手段38を用いた前記運転評価情報の確認を要求する運転評価ステップを実行し、
またさらに、
前記被点呼者の着用したバイタル情報取得端末12から前記被点呼者の運行業務時間内の心拍数情報を取得して、
運行時間内の15分刻みの心拍数情報の最大値が予め設定した閾値よりも高い場合にヒヤリハット事案の発生とし、
前記ヒヤリハット事案の回数を前記運転評価情報に含めることを特徴とする運転者点呼システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)サービスロボット30が人型のサービスロボットであることを特徴とする上記(1)記載の運転者点呼システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)被点呼者の過去の運転記録データもしくはバイタルデータに基づいて被点呼者の要注意運転の予測を行う演算部42をさらに有するとともに、
前記演算部42が行った予測に基づいて運行注意アドバイス情報を生成し、
前記運行注意アドバイス情報をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達するとともに、前記被点呼者に対し前記サービスロボット30の入力手段38を用いた前記運行注意アドバイス情報の確認を要求する運行注意ステップをさらに実行することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の運転者点呼システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)演算部42が、被点呼者の過去の運転記録データもしくはバイタルデータに加えて、インターネットで配信されている公共データと、一般的な要注意運転の発生傾向データと、に基づいて被点呼者の要注意運転の予測を行うことを特徴とする上記(3)記載の運転者点呼システム。
(5)被点呼者のバイタルデータに基づいて被点呼者に対する健康管理アドバイス情報を生成し、
前記健康管理アドバイス情報をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達するとともに、前記被点呼者に対し前記サービスロボット30の入力手段38を用いた前記健康管理アドバイス情報への応答を要求する健康管理ステップをさらに実行することを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の運転者点呼システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
)運行車両のキー9を施錠して保管する鍵管理手段57をさらに有し、
前記鍵管理手段57は、運行業務前の運転者点呼が問題無く完了した時に運行業務に使用する運行車両のキー9に対する施錠を解除することを特徴とする上記(1)乃至()のいずれかに記載の運転者点呼システム100を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明は運転者点呼をサービスロボットを介して行うため、被点呼者の心理的な抵抗感を軽減することができる。また、運行管理者の支援を行う事で運行管理者の負担を軽減させる事ができる。
本発明に係る運転者点呼システムを示す図である。 本発明に係る運転者点呼システムの他の例を示す図である。 本発明に係る運転者点呼システムの他の例を示す図である。 本発明に係る運転者点呼システムの他の例を示す図である。 本発明に係る運転者点呼システムの動作フローチャートである。 本発明に係る運転者点呼システムの動作フローチャートである。 本発明に係る運転者点呼システムの動作フローチャートである。 本発明に係る運転者点呼システムの動作フローチャートである。
本発明に係る運転者点呼システムについて図面に基づいて説明する。ここで、図1は人型のサービスロボット30を用いた運転者点呼システム100の例を示すものである。また、図2はモニタ型のサービスロボット30を用いた運転者点呼システム100の例を示すものである。また、図3は医療用機械機器を備えた運転者点呼システム100の例を示すものである。また、図4は鍵管理手段を備えた運転者点呼システム100の例を示すものである。
そして、図1〜図4に示す運転者点呼システム100は、運転者点呼を行うための各種データが記録された運行管理データサーバ50と、被点呼者と直接対応して運転者点呼を行うサービスロボット30と、音声を出力する音声出力手段32と、画像を撮影する画像撮影手段34と、被点呼者が応答するための入力手段38と、被点呼者の呼気中のアルコール濃度を測定するアルコール測定装置54と、運転者点呼の各ステップを実行する制御部40と、所定の分析手法により要注意運転の予測を行う演算部42と、を有している。
また、本発明に用いるサービスロボット30としては、図1に示す人型のものの他、動物や植物、イメージキャラクタを模したもの等、如何なる形状のものを用いても良い。また、図2に示すように、モニタ画面36に3Dグラフィックス、2Dグラフィックスの人物や動物、イメージキャラクタ等を表示して、これをサービスロボット30としても良い。また、音声出力手段32、画像撮影手段34、入力手段38に関してはサービスロボット30に付随していれば特に限定は無く、音声出力手段32としてはスピーカ等の周知の音声出力手段を用いることができる。また、画像撮影手段34としてはデジタルカメラ、CCDカメラ等の周知の撮影手段を用いることができる。また、入力手段38としては、キーボード、タッチパネル、音声入力機構等の周知の入力手段を用いることができる。尚、本発明を構成するサービスロボット30としては、音声出力手段32と画像撮影手段34と入力手段38としてのタッチパネルを本体に装備した人型のサービスロボット30を用いることが最も好ましい。よって、本例では入力手段38としてタッチパネルを用いた例を説明する。
また、アルコール測定装置54は運転者の呼気中のアルコール濃度を測定する周知のアルコール測定装置を用いることができる。尚、アルコール測定装置54が測定した測定結果はアルコール判定部54aに出力され、このアルコール判定部54aによってアルコールの有無(設定値以下であるか否か)が判定される。このアルコール判定部54aはサービスロボット30もしくは制御部40に設けても良いし、アルコール測定装置54自身が有していても良い。また、アルコールチェックプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータをアルコール判定部54aとしても良い。
また、図3に示す運転者点呼システム100はアルコール測定装置54に加えて血圧計55aや体温計55b等の周知の医療用機械機器を有している。この構成によれば、被点呼者の健康状態の確認やバイタルデータの取得を運転者点呼時に行うことができる。
また、本発明に係る運転者点呼システム100は、図4に示すように、制御部40によって制御される鍵管理手段57をさらに有していても良い。この鍵管理手段57は個別に施錠及び開錠が可能な複数のボックス57aもしくはキーロックを備えており、運行車両のキー9を施錠して保管することができる。尚、鍵管理手段57がボックス57aで構成される場合には、ボックス57a内に運行業務に必要なカードや許可証、必要書類等を入れておくことで、キー9に加えてこれらの物品の保管及び受け渡しも同時に行うことができる。
また、運転者点呼システム100を構成する運行管理データサーバ50は前述のように運転者点呼を行うための各種データを記録するものである。そして、この運行管理データサーバ50が記録するデータとしては、運行指示データ、運転者データ、運転記録データが挙げられる。このうち運行指示データは制御部40が注文情報に基づいて自動的に作成したり、運行管理者等が随時入力するものであり、例えば、運転者氏名、使用する運行車両、出発日時情報、出発地情報、目的地情報、到着予定日時情報、運行経路情報、経過地点の発着予定時刻情報、休憩の有無及び休憩時間の情報、休憩場所の情報、運転者が交替する場合その地点の情報等の運行業務を行うために必要なデータである。尚、これら運行指示データは必要に応じてプリントアウトされ運行指示書として別途、被点呼者に携行させる。
また、運転者データは運転者点呼システム100に予め登録されている登録運転者に関するデータであり、本人確認情報、運転免許情報、生年月日、年齢、性別、事故履歴、交通違反履歴等が挙げられる。また、これらに高血圧や睡眠時無呼吸症候群等の疾病情報を加えても良い。尚、本人確認情報は認証システムに応じて異なり、顔認証の場合には顔写真情報であり、指紋認証の場合には指紋情報であり、虹彩認証の場合には虹彩情報であり、静脈認証の場合には手の静脈の情報である。
尚、運転者データには業務連絡情報を記録もしくは関連付けても良い。この業務連絡情報とは、例えば年末調整等の事務書類の提出を促す情報等、運行業務とは直接関係しない伝達事項に関する情報である。尚、業務連絡情報は個人単位、部署単位、所定の条件に該当する者単位などで設定が可能である。また、この業務連絡情報は出力(画面表示もしくは音声出力)回数や出力期間を設定可能としても良い。さらに、被点呼者への出力回数や設定期間に応じて出力する文章を異なるようにしても良い。この構成によれば、被点呼者への伝達回数や期限に応じて段階的に強い文章で業務連絡情報を出力し、被点呼者への催促等を行うことができる。
また、運転記録データとはそれぞれの運行車両に搭載された運行記録計(所謂、デジタルタコグラフ)から得られるデータであり、運行日情報、運行距離情報、運行時間情報、運行速度情報が挙げられる。また、これらに加えて、エンジン回転数情報、急加速(急発進)・急減速(急ブレーキ)情報、急ハンドル情報、アイドリング時間情報、連続走行時間情報等が挙げられる。また、運行車両に搭載されたドライブレコーダからの運転画像情報等が挙げられる。そして、これらの運転記録データは随時入力され、登録運転者毎または登録運転者の運行毎に記録され蓄積される。
また、運行管理データサーバ50は後述の運転者点呼の内容を点呼データとして記録する点呼記録部52を有している。尚、運行管理データサーバ50は1つのデータサーバで構成しても良いし、複数のデータサーバで構築しても良い。
また、本発明に係る運転者点呼システム100は、外部のバイタルデータサーバ10と接続して運転者のバイタルデータを取得可能とする。このバイタルデータサーバ10に記録されているバイタルデータとは、運転者が基本的に常時着用しているバイタル情報取得端末12が取得するデータであり、例えば体温情報、心拍数情報、睡眠時間情報、歩数情報、消費カロリー情報等が挙げられる。また、心拍数の変化等から周知の手法によって算出されるストレスレベル情報等が挙げられる。さらに、バイタル情報取得端末12が取得可能であれば、これらに血圧情報、血中酸素濃度情報、レム睡眠・ノンレム睡眠情報等を加えても良い。尚、運転者点呼システム100が用いるバイタルデータは、バイタル情報取得端末12が取得するデータに限定されず、図3に示す医療用機械機器の測定値や運転者点呼システム100が行う健康状態に関する質問への回答等を用いても良い。
また、運転者点呼システム100の制御部40は、サービスロボット30内に設けても良いし、個別に設けても良い。また、サービスロボット30内の制御部と運転者点呼システム100の制御部とを合わせて制御部40を構成しても良い。尚、本例では、運転者点呼システム100の制御部40が各ステップを実行し、サービスロボット30の制御部はこれらの伝達と応答を主に行う例を示している。
また、演算部42は運行管理データサーバ50が記録している運転記録データもしくは上記のバイタルデータを用いて被点呼者の要注意運転の予測を行うものである。尚、演算部42はこれらのデータに加えてインターネットで配信されている公共データや、一般的な要注意運転の発生傾向のデータを用いて被点呼者の要注意運転の予測を行っても良い。ここで具体的に演算部42が利用するデータとしては、先ず、運行管理データサーバ50の運転記録データの内の被点呼者の過去の要注意運転情報(速度超過、急加速(急発進)、急減速(急ブレーキ)情報、急ハンドル情報等)が挙げられる。また、運転者データの内の年齢、性別、誕生日等の情報が挙げられる。また、運行指示データの内の出発日時情報、出発地情報、目的地情報、到着予定日時情報、運行経路情報等が挙げられる。また、公共データとしてはインターネットで配信されている気象情報や道路交通情報が挙げられ、演算部42がインターネットサイトに適宜アクセスして取得する。また、一般的な要注意運転の発生傾向データとは、演算部42もしくは外部データサーバが有している統計的データであり、例えば天候による事故の発生傾向であるとか、年齢、性別毎の要注意運転の発生傾向であるとか、曜日、時間帯、季節毎の事故の発生傾向等のデータである。尚、演算部42は所謂AI(人工知能)による学習機能を有することが好ましい。また、演算部42は制御部40の一部として構成しても良いし、制御部40が外部の演算部42にアクセスして予測結果を取得するようにしても良い。
そして、演算部42は例えば取得した運転者データ及び被点呼者の過去の要注意運転情報(運転記録データ)に基づいて所定の統計的分析、回帰分析等を行い、被点呼者による要注意運転の予測値を算出する。また、より高度な予測を行う場合、演算部42は運行指示データに基づいて、例えば運行日における目的地や経由地の気象情報(公共データ)を取得する。また、必要であれば運行経路情報に基づいて、公共データとしての運行経路の混雑情報、交通規制情報、道路工事情報等を取得する。そして、これらの公共データと一般的な要注意運転の発生傾向データ、運転者データ、及び被点呼者の過去の要注意運転情報とに基づいて所定の統計的分析、回帰分析等を行い、被点呼者が要注意運転を行う予測値を算出する。尚、このとき被点呼者の例えば前日の睡眠時間や発熱の有無等のバイタルデータをバイタルデータサーバ10から取得して、この健康要因も解析要因に加えても良い。これにより、例えば急ブレーキの多い被点呼者が一般的に事故発生の多い雨天に運行業務を行う際には、急ブレーキの要注意運転を行う予測値を高く算出する。また、一般的に誕生日や週末に速度超過による事故発生が多いデータが存在する場合、被点呼者が誕生日や週末に運行業務を行う際には、速度超過の要注意運転を行う予測値を高く算出する。また、バイタルデータに基づいて予測値を算出する場合、例えば被点呼者の前日の睡眠時間が短い場合に、居眠り運転の要注意運転を行う予測値を高く算出する。また、例えばストレスレベルが高い場合に、危険運転の要注意運転を行う予測値を高く算出する。また、より高度な予測を行う場合、例えば公共データとしての混雑情報(渋滞情報)等を加味してこれらの予測値を算出する。
次に、本発明に係る運転者点呼システム100の運転者点呼動作の一例を図5〜図8のフローチャートを用いて説明する。尚、ここでは運行注意アドバイス情報を運転記録データに基づいて生成する例を説明する。また、ここで示す運転者点呼システム100の点呼動作は本発明に好適な一例であるから、ステップの順序、手順、入出力する各データ、その他はこれに限定されるものではない。また、ここで示す運転者点呼動作は、本発明に関係するステップを全て説明したものであるから、必ずしも全ステップを行う必要はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜省略が可能である。さらに、この運転者点呼システム100による点呼動作は、運転者点呼システム100単独で行う事が人的負担の軽減の面から最も望ましいが、必要に応じて運行管理者の立会いの下、もしくは、遠隔地等からのモニタ監視下にて行われる。
先ず、運行管理データサーバ50には、運行指示データ、運転者データ、及び過去の運転記録データが記憶されている。また、バイタルデータサーバ10には運転者が着用しているバイタル情報取得端末12から発信されたバイタルデータが随時記録蓄積されている。
そして、運転者(以後、被点呼者とする。)がサービスロボット30に対し運転者点呼動作の開始を要求する。この動作開始要求は例えばサービスロボット30の入力手段38(タッチパネル)に乗務前点呼か乗務後点呼かの選択画面を表示しておき、運転者の選択入力動作により行うことが好ましい(ステップS100)。
ステップS100にて運転者点呼の動作開始要求が入力されると、先ず制御部40はサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者にアルコール測定装置54を用いたアルコールチェックを行うよう指示する(ステップS102)。被点呼者はこれに応じてアルコール測定装置54に呼気を吹き込む。このとき、画像撮影手段34は呼気を吹き込んでいる被点呼者の画像(アルコールチェック画像)を撮影し点呼データの一部として記録することが好ましい。尚、このアルコールチェック画像は点呼をしている被点呼者本人が確かにアルコールチェックを行った事を示す記録となる。そして、アルコール測定装置54は被点呼者の呼気中のアルコール濃度を測定し、アルコール判定部54aに出力する。アルコール判定部54aは入力したアルコール濃度が予め設定された設定値以下か否かを判定する。
次に、制御部40はアルコールチェックの判定結果を確認し、良好(設定値以下)の場合には(ステップS106:Yes)、アルコール濃度の数値データと判定結果とを点呼データの一部として記録するとともに次のステップに移行する。また、呼気中のアルコール濃度が設定値を超え不適と判定された場合には(ステップS106:No)、このアルコール濃度の測定データと判定結果とを点呼データの一部として記録するとともに、予め設定されている運行管理者の携帯端末8等に通知する(ステップS202)。そして、点呼動作を中止する(ステップS200)。以上がアルコールチェックステップに相当する。
ステップS106でアルコールチェックが良好と判定された場合、次に制御部40はサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に運転免許証の提示を要求する(ステップS108)。被点呼者はこれに応じて自身の運転免許証を所定の場所に提示する。制御部40は提示された運転免許証をスキャンもしくは画像撮影手段34により撮影し読み取りを行う(ステップS120)。次に、制御部40は運行管理データサーバ50の運転者データにアクセスし、提示された運転免許証と一致する運転免許情報を抽出する(ステップS122)。そして、提示された運転免許証の有効期限等を確認し、有効期限内であれば(ステップS124:Yes)、運転免許証画像を点呼データの一部として記録するとともに次のステップに移行する。また、運転免許証の有効期限が渡過するなどして失効している場合には(ステップS124:No)、これらのことを点呼データの一部として記録するとともに、ステップS202に移行して運行管理者に通知し、点呼動作を中止する(ステップS200)。以上が運転免許確認ステップに相当する。
ステップS124で運転免許証が有効と判定された場合、次に制御部40は抽出された運転免許情報から被点呼者を特定する(ステップS126)。次に、制御部40は運行管理データサーバ50の運転者データにアクセスし、特定した被点呼者の本人確認情報を取得する(ステップS128)。尚、ここでは本人確認の方法として顔認証を用いた例を説明する。この場合、本人確認情報は被点呼者の顔写真情報となる。次に、制御部40はサービスロボット30に付随した画像撮影手段34により被点呼者の顔写真を撮影して被点呼者顔写真データとする(ステップS130)。尚、この被点呼者顔写真データは先のアルコールチェック画像を用いても構わない。この構成によれば、本人確認と同時に被点呼者が確かにアルコールチェックを行ったことを確認することが可能となる。次に、制御部40は運行管理データサーバ50から取得した本人確認情報とステップS130で取得した被点呼者顔写真データとを照合する。そして、両者が一致した場合(ステップS132:Yes)、被点呼者が本人であると確認し被点呼者顔写真データを点呼データの一部として記録するとともに次のステップに移行する。また、両者が一致しない場合(ステップS132:No)、これらのことを点呼データの一部として記録するとともにステップS202に移行して運行管理者に通知し、点呼動作を中止する(ステップS200)。以上が本人確認ステップに相当する。
ステップS132で被点呼者が本人と確認されると、次に制御部40はステップS100での選択入力動作が乗務前点呼であるか乗務後点呼であるかを判別する。そして、乗務前点呼の場合(ステップS101:Yes)、図6に示すステップS400に移行する。また、乗務後点呼の場合(ステップS101:No)、図8に示すステップS700に移行する。
そして、乗務前点呼が選択されている場合、制御部40は先ず被点呼者のバイタルデータを取得する(ステップS400)。このとき被点呼者がバイタル情報取得端末12を着用している場合には、制御部40はバイタルデータサーバ10にアクセスして、バイタル情報取得端末12が取得した被点呼者の所定の期間のバイタルデータを取得する。また、運転者点呼システム100が血圧計55aや体温計55b等の医療用機械機器を備えている場合には、制御部40は被点呼者に対して医療用機械機器による健康状態の測定を行うよう指示する。そして、医療用機械機器による測定値をバイタルデータとして取得する。また、制御部40は予め設定されている健康状態に関する質問事項をサービスロボット30を介して被点呼者に質問し、その回答をバイタルデータとしても良い。さらに、これら複数の手法を組み合わせてバイタルデータとしても良い。
次に制御部40は取得したバイタルデータに基づいて健康管理アドバイス情報を生成する(ステップS402)。この健康管理アドバイス情報としては、運行業務を遂行可能かを判断するための短期的な健康管理アドバイス情報と、被点呼者の長期的な健康管理に対する健康管理アドバイス情報の双方を生成することが好ましい。そして、短期的な健康管理アドバイス情報の具体例としては、例えば体温や血圧が通常よりも高い場合に生成される健康管理アドバイス情報が挙げられる。また、被点呼者の回答やバイタル情報取得端末12の取得したバイタルデータに基づいて、前日の睡眠時間が予め設定された閾値よりも短い場合に生成される健康管理アドバイス情報が挙げられる。また、ストレスレベル情報の値が高いときに生成される健康管理アドバイス情報が挙げられる。さらに、バイタル情報取得端末12によるバイタルデータに血圧情報、血中酸素濃度情報、レム睡眠・ノンレム睡眠情報等が存在する場合には、例えば血圧情報が恒常的に高い場合に高血圧に関する健康管理アドバイス情報を生成する。また、レム睡眠・ノンレム睡眠情報に基づいて睡眠に関する健康管理アドバイス情報を生成する。さらに、運行管理データサーバ50の運転者データに疾病情報が存在する場合には、この疾病情報を加味して健康管理アドバイス情報を生成するようにしても良い。
また、長期的な健康管理アドバイス情報として、バイタル情報取得端末12が取得したバイタルデータに基づいて、例えば歩数情報が予め設定された目標値に対し多いか少ないかを判定し、少ない場合には運動を促す健康管理アドバイス情報を生成する。また、多い場合には目標達成を評価する健康管理アドバイス情報を生成する。また、例えば過去1週間の消費カロリー情報をグラフ化して、予め設定された目標値に対し多いか少ないかを判定し、少ない場合にはメタボリックシンドロームに関する危険性の健康管理アドバイス情報を生成する。また、多い場合には目標達成を評価する健康管理アドバイス情報を生成する。
次に制御部40は生成した健康管理アドバイス情報をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達する(ステップS404)。このとき、個々の健康管理アドバイス情報に対して被点呼者の応答を要求する(ステップS406)。この応答の手法としては、入力手段38(タッチパネル)への「はい」「いいえ」「○」「×」等の選択入力や選択肢への選択入力、もしくは音声認識により行う事が好ましい。尚、この健康管理アドバイス情報及びその応答は被点呼者の生活習慣や疾病等のプライベートな部分を含む可能性があり、被点呼者によっては不快感や抵抗感を覚える場合がある。しかしながら、本発明に係る運転者点呼システム100では、これら健康管理アドバイス情報の伝達及び応答をサービスロボット30を介して行う事で被点呼者の不快感や抵抗感を軽減することができる。
そして、全ての健康管理アドバイス情報の伝達とそれに対する応答が完了した場合(ステップS408:Yes)、制御部40は特に短期的な健康管理アドバイス情報の応答結果に基づいて、被点呼者が運行業務を遂行可能か否かを判定する。そして、運行業務を遂行可能と判定した場合(ステップS410:Yes)、伝達された健康管理アドバイス情報とその応答の記録を点呼データの一部として記録するとともに次のステップに移行する。また、運行業務の遂行に問題有りと判定された場合(ステップS410:No)、運転者点呼を中断するとともに(ステップS204)、運行管理者に通知し(ステップS206)、運行管理者の判断を仰ぐ。そして、運行管理者が遂行可能と判断した場合には(ステップS210:Yes)、伝達された健康管理アドバイス情報とその応答の記録、及び運行管理者の判断を点呼データの一部として記録するとともに運転者点呼ステップに復帰する。また、運行管理者が運行業務を遂行不可能と判断した場合(ステップS210:No)、伝達された健康管理アドバイス情報とその応答の記録、及び運行管理者の判断を点呼データの一部として記録する。そして、点呼動作を中止する(ステップS212)。以上が健康管理ステップに相当する。
尚、医療用機械機器による測定値が明らかに異常な値を示している場合には、直ちに点呼動作を中止して運行管理者の判断を仰ぎ、その判断結果に応じて点呼動作の継続もしくは中止を行うようにしても良い。
健康管理ステップにおいて被点呼者が運行業務を遂行可能と判断された場合、次に制御部40は運行管理データサーバ50にアクセスし、予め入力されている運行指示データの中から被点呼者に割り当てられた運行指示データを取得する(ステップS500)。次に制御部40は取得した運行指示データの各項目をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達する(ステップS504)。このとき、伝達される運行指示データの各項目に対して被点呼者の確認を要求する(ステップS506)。この確認の手法としては、入力手段38への「はい」「いいえ」「○」「×」等の選択入力により行う事が好ましい。そして、全ての運行指示データの伝達とそれに対する確認が完了した場合(ステップS508:Yes)、制御部40は伝達した運行指示データの各項目と確認結果とを点呼データの一部として記録する。以上が運行指示ステップに相当する。
次に制御部40は被点呼者に対し乗務車両の点検結果の入力を要求する(ステップS510)。この要求に対し被点呼者は事前に行った乗務車両の点検結果、例えば、ブレーキペダルの踏みしろ、ブレーキフルードの液量、エアブレーキの空気圧及び排気音、駐車レバーの異常の有無、タイヤの亀裂、摩耗、溝深さ、空気圧、取付け状態、ラジエターの液量、ファンベルトの異常の有無、エンジンオイルの液量及び汚れ具合、エンジンの始動具合、加速異常の有無、灯火装置の異常、ウォッシャ液の液量、ワイパーの異常の有無、エアタンクの異常の有無、前日運行時の異常の有無等、を順次入力する。そして、全ての点検項目の入力が完了した場合(ステップS512:Yes)、制御部40はこれらの点検項目と点検結果とを点呼データの一部として記録するとともに次のステップに移行する。
被点呼者による点検結果の入力が完了すると、図7のフローチャートに示すように、演算部42が運行管理データサーバ50にアクセスし、被点呼者の過去の運転記録データを取得する(ステップS600)。また、被点呼者の運転者データの特定の項目を取得する(ステップS602)。さらに必要であれば運行指示データに基づいて運行業務の日時及び目的地、経由地等を取得するとともに、その日時、場所の気象情報や道路交通情報等の公共データをインターネットを介して取得する。次に、演算部42は取得したこれらの運転記録データ、運転者データ、公共データ等に基づいて、前述した所定の統計的分析、回帰分析等を行い被点呼者の要注意運転の予測値を算出する(ステップS605)。
次に、制御部40は演算部42が算出した要注意運転の予測値に基づいて被点呼者に対する運行注意アドバイス情報を生成する(ステップS606)。この運行注意アドバイス情報の例としては、例えば「目的地は雨です速度超過に注意しましょう。」であるとか、「本日は誕生日です。安全運転を心がけましょう。」であるとか、「夜間に急ブレーキが多い傾向があります。注意しましょう。」等である。また、このとき、演算部42の演算によらない、被点呼者の過去の運転記録データに基づく個人的な注意事項、例えばエンジン回転数が高い、長時間アイドリング回数が多い、連続走行時間が長い等の運行注意アドバイス情報を加えても良い。
次に制御部40は生成した運行注意アドバイス情報をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達する(ステップS608)。このとき、個々の運行注意アドバイス情報に対して被点呼者の確認を要求する(ステップS610)。この確認の手法としては、入力手段38への「はい」「いいえ」「○」「×」等の選択入力により行う事が好ましい。尚、この運行注意アドバイス情報は被点呼者の要注意運転に関する注意喚起を促すものであり被点呼者によっては不快感を覚える場合がある。しかしながら、本発明に係る運転者点呼システム100では、これら運行注意アドバイス情報の伝達をサービスロボット30を介して行うため被点呼者の不快感や抵抗感を軽減することができる。以上が、運行注意ステップに相当する。
そして、全ての運行注意アドバイス情報の伝達とそれに対する確認が完了した場合(ステップS612:Yes)、制御部40は伝達した運行注意アドバイス情報とその確認の記録を点呼データの一部として記録し、これまでの各ステップで記録したデータとともに一括した点呼データとして点呼記録部52に記録する(ステップS614)。
次に、制御部40は被点呼者に割り当てられた業務連絡情報が存在するか否かを検索し、業務連絡情報が存在する場合にはサービスロボット30を介して被点呼者に伝達する(ステップS615)。尚、この業務連絡情報は時に書類提出を促すなどのものがあり、被点呼者によっては不快感を覚える場合がある。しかしながら、本発明に係る運転者点呼システム100では、これら業務連絡情報の伝達をサービスロボット30を介して行うため被点呼者の不快感や抵抗感を軽減することができる。
次に、制御部40は点呼中の運行業務で使用する運行車両(乗務車両)のキー9が収容されたボックス57aもしくはキーロックを開錠するよう鍵管理手段57に指示する。これにより、鍵管理手段57は制御部40に指示されたボックス57aもしくはキーロックの施錠を解除する(ステップS616)。これにより、被点呼者は乗務車両のキー9を取得可能となり、運行業務の遂行が可能となる。この構成によれば、運転者点呼が正常に完了しなかった場合には、被点呼者は乗務車両のキー9を入手することができず運行業務を遂行することができない。これにより、被点呼者による不正な運行業務の遂行を物理的に阻止することができる。
次に、制御部40は運行管理者に乗務前点呼の完了と点呼データの内容を通知する(ステップS618)。このときの点呼データの内容の通知は要点のみを送っても良いし、点呼データの格納場所のアドレスを通知するようにしても良い。そして、制御部40は乗務前点呼を終了する。
また、ステップS101において乗務後点呼が選択された場合(ステップS101:No)、図8のフローチャートに示すように、制御部40は運行管理データサーバ50にアクセスし、運行業務時の運転記録データを取得する(ステップS700)。このとき、被点呼者バイタル情報取得端末12を着用しており、制御部40がバイタルデータサーバ10にアクセスし、運行業務時間内のバイタルデータを取得する。そして、取得した運転記録データ(及びバイタルデータ)から運転評価情報を生成する(ステップS704)。この運転評価情報としては、例えば運転記録データに基づく要注意運転の回数等の報告が挙げられる。また、過去の運転記録データとから求められた連続無事故走行距離、連続無事故走行時間、連続無違反走行距離、連続無違反走行時間等の報告が挙げられる。また、バイタルデータに基づき運行時間内15分刻みの心拍数情報の最大値が予め設定した閾値よりも高い場合にヒヤリハット事案の発生とし、これの回数等の報告が挙げられる。さらに、エンジン回転数、長時間アイドリング回数、連続走行時間等に関する報告が挙げられる。
次に、制御部40は生成した運転評価情報をサービスロボット30の音声出力手段32を介して被点呼者に伝達する(ステップS706)。このとき、要注意運転発生時やヒヤリハット発生時のドライブレコーダの映像を運行管理データサーバ50から取得して、この映像を出力するようにしても良い。そして、制御部40はこれらの各運転評価情報に対して被点呼者の確認を要求する(ステップS708)。この確認の手法としては、入力手段38への「はい」「いいえ」「○」「×」等の選択入力により行う事が好ましい。尚、この運転評価情報は被点呼者の運行業務の反省を促すものであり被点呼者によっては不快感を覚える場合がある。しかしながら、本発明に係る運転者点呼システム100では、これら運転評価情報の伝達をサービスロボット30を介して行うため被点呼者の不快感や抵抗感を軽減することができる。
そして、全ての運転評価情報の伝達とそれに対する確認が完了した場合(ステップS710:Yes)、制御部40は伝達した運転評価情報とその確認の記録を点呼データの一部として記録し、これまでの乗務後点呼の各ステップで記録したデータとともに一括した乗務後点呼データとして点呼記録部52に記録する(ステップS712)。尚、このとき被点呼者に道路の路面状況、交通情報、工事情報、規制情報や車両の不具合、違和感、貨物等の積載情報、遅延情報、天候その他の特記事項を聴取して、これも乗務後点呼データの一部として点呼記録部52に記録するようにしても良い。また、このとき制御部40は再度、被点呼者に割り当てられた業務連絡情報の有無を検索し、業務連絡情報が存在する場合には再度、被点呼者に伝達するようにしても良い。
次に、制御部40は運行業務で使用した乗務車両のキー9の収容先のボックス57aもしくはキーロックを開錠するよう鍵管理手段57に指示する。これにより、鍵管理手段57は制御部40に指示されたボックス57aもしくはキーロックの施錠を解除する(ステップS713)。次に、被点呼者は使用した乗務車両のキー9を開錠された指定のボックス57aもしくはキーロックに返却する。次に、制御部40は運行管理者に乗務後点呼の完了と点呼データの内容を通知する(ステップS714)。そして、乗務後点呼を完了する。
尚、運転者点呼システム100では、運行管理者等による過去の点呼データの閲覧が可能なことに加え、点呼データは所定の点呼記録簿の書式で印刷と記録とが可能である。
以上のように、本発明に係る運転者点呼システム100は、アルコールチェック、運転免許確認、本人確認、及び、健康管理アドバイス情報、運行注意アドバイス情報、運転評価情報等の被点呼者の生活習慣や要注意運転に関する事項の伝達をサービスロボット30を介して行う。これにより被点呼者の不快感や抵抗感を軽減することができる。また、運転者点呼システム100が運転者点呼を代行もしくは支援するため、運行管理者の負担を軽減することができる。
また、本発明に係る運転者点呼システム100は、運行注意アドバイス情報を被点呼者の過去の運転記録データもしくはバイタルデータに基づいて生成する。このため、客観的な運行注意アドバイス情報を生成することができる。また、運行注意アドバイス情報を被点呼者の運転者データと、気象情報や道路交通情報等の公共データと、一般的な要注意運転の発生傾向データと、を加味して生成する構成では、さらに高度な運行注意アドバイス情報を生成することができる。またさらに、運行注意アドバイス情報をAI(人工知能)を用いて行う構成では、被点呼者の過去の運転傾向が学習され、より一層的確な運行注意アドバイス情報の生成が可能となる。
尚、上記に示した運転者点呼システム100のシステム構成及び各ステップの動作、処理方法等は好適な一例であるから、上記の例に限定されるものではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
9 キー
12 バイタル情報取得端末
50 運行管理データサーバ
30 サービスロボット
32 音声出力手段
34 画像撮影手段
38 入力手段
42 演算部
54 アルコール測定手段
57 鍵管理手段
100 運転者点呼システム

Claims (6)

  1. 登録運転者に関する運転者データを少なくとも有する運行管理データサーバと、音声を出力する音声出力手段と、画像を撮影する画像撮影手段と、被点呼者が応答するための入力手段と、を有し、
    前記被点呼者の呼気中のアルコール濃度が予め設定された設定値以下か否かを確認するアルコールチェックステップと、
    前記被点呼者が提示した運転免許証が有効か否かを確認する運転免許確認ステップと、
    前記運転者データに基づいて前記被点呼者の特定を行う本人確認ステップと、
    前記被点呼者に割り当てられた運行指示を伝達する運行指示ステップと、を少なくとも実行する運転者点呼システムにおいて、
    前記音声出力手段及び画像撮影手段及び入力手段を備え前記被点呼者と直接対応するサービスロボットをさらに有し、
    前記サービスロボットは、前記音声出力手段を介して前記被点呼者に対する運転者点呼の各ステップでの指示及び情報の伝達動作を行うとともに、前記被点呼者の画像撮影が必要なステップでは前記画像撮影手段を介して前記被点呼者の画像を撮影し、さらに、前記被点呼者からの応答が必要なステップでは前記入力手段による応答を要求する動作を行うとともに
    運行業務が完了した乗務後点呼時に、
    前記運行業務時の運転記録データを取得して要注意運転の回数を含む運転評価情報を生成し、前記運転評価情報をサービスロボットの音声出力手段を介して被点呼者に伝達するとともに、前記被点呼者に対し前記サービスロボットの入力手段を用いた前記運転評価情報の確認を要求する運転評価ステップを実行し、
    またさらに、
    前記被点呼者の着用したバイタル情報取得端末から前記被点呼者の運行業務時間内の心拍数情報を取得して、
    運行時間内の15分刻みの心拍数情報の最大値が予め設定した閾値よりも高い場合にヒヤリハット事案の発生とし、
    前記ヒヤリハット事案の回数を前記運転評価情報に含めることを特徴とする運転者点呼システム。
  2. サービスロボットが人型のサービスロボットであることを特徴とする請求項1記載の運転者点呼システム。
  3. 被点呼者の過去の運転記録データもしくはバイタルデータに基づいて被点呼者の要注意運転の予測を行う演算部をさらに有するとともに、
    前記演算部が行った予測に基づいて運行注意アドバイス情報を生成し、
    前記運行注意アドバイス情報をサービスロボットの音声出力手段を介して被点呼者に伝達するとともに、前記被点呼者に対し前記サービスロボットの入力手段を用いた前記運行注意アドバイス情報の確認を要求する運行注意ステップをさらに実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の運転者点呼システム。
  4. 演算部が、被点呼者の過去の運転記録データもしくはバイタルデータに加えて、インターネットで配信されている公共データと、一般的な要注意運転の発生傾向データと、に基づいて被点呼者の要注意運転の予測を行うことを特徴とする請求項3記載の運転者点呼システム。
  5. 被点呼者のバイタルデータに基づいて被点呼者に対する健康管理アドバイス情報を生成し、
    前記健康管理アドバイス情報をサービスロボットの音声出力手段を介して被点呼者に伝達するとともに、前記被点呼者に対し前記サービスロボットの入力手段を用いた前記健康管理アドバイス情報への応答を要求する健康管理ステップをさらに実行することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転者点呼システム。
  6. 運行車両のキーを施錠して保管する鍵管理手段をさらに有し、
    前記鍵管理手段は、運行業務前の運転者点呼が問題無く完了した時に運行業務に使用する運行車両のキーに対する施錠を解除することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の運転者点呼システム。
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