JP6707019B2 - 傾斜面用作業架台 - Google Patents

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Description

本発明は水平に対して傾斜した屋根面上等に設置され、屋根面上等での作業の目的で使用される傾斜面用作業架台に関するものである。
水平に対して傾斜した、例えば既存の屋根面上において屋根葺き材、または周辺の外壁その他の部位の改修、補強等の作業をする場合、作業者が水平な床上で作業を遂行できるようにするには、作業床(足場)を水平に支持するための作業架台を傾斜した屋根面上に安定させた状態で設置する必要がある(特許文献1、2参照)。
作業架台は主に傾斜した屋根面上の、レベルの低い側に並列して載置される鉛直材と、鉛直材とレベルの高い側との間に架設される水平材を基本的な構成要素として持ち、並列する鉛直材間につなぎ材が架設されることにより鉛直材が互いに連結される。作業床は並列する水平材間に架設され、支持される(特許文献1、2)。
特開平9−119204号公報(段落0007〜0011、図1、図2) 実開平7−34129号公報(段落0013〜0017、図1、図2)
特許文献1、2では屋根面のレベルの低い側(下流側)を向く水平材の端部は屋根面には接合されないことから、屋根面に接合される鉛直材に接合される。並列する鉛直材はつなぎ材に接合(連結)されているため、水平材の鉛直材側の端部の間隔は鉛直材とつなぎ材を介して保持される。これに対し、レベルの高い側(上流側)を向く水平材の端部は屋根面に接合可能であり、接合によって屋根面に拘束されることから、並列する水平材の端部は互いに繋がれていない。
すなわち、並列する水平材の屋根面に接合される側の端部間の間隔は保持されておらず、互いに拘束されていないため、その側の端部の位置は並列方向である水平方向、及び鉛直方向に安定せず、水平材の端部側が水平材の並列方向に変形し易い状態にある。このことから、作業架台の屋根面上への設置時に水平材の、屋根面に接合される側の端部が位置決めをしにくい状態にあるため、屋根面に接合される側の端部を屋根面に接合する前の時点では、屋根面への接合位置を特定することが容易ではない。
本発明は上記背景より、作業架台の屋根面上への設置時に屋根面に接合される側の端部の変形に対する安定性を高め、端部の位置決めをし易くする形態の傾斜面用作業架台を提案するものである。
請求項1に記載の発明の傾斜面用作業架台は、並列する縦材とこの縦材をその軸方向両側寄りにおいて互いにつなぐ縦つなぎ材から方形状に組まれ、下側の前記縦つなぎ材が傾斜面上に載置可能な縦枠体と、並列する横材とこの横材をその軸方向両側寄りにおいて互いにつなぐ横つなぎ材から方形状に組まれ、一方の前記横つなぎ材が傾斜面上に載置可能な横枠体とを備え、前記横枠体が前記横材において前記縦枠体の前記縦材に水平軸回りに回転自在に連結されていることを構成要件とする。
縦枠体2の縦材21の「縦」は使用時に鉛直方向、またはほぼ鉛直方向を向くことを意味し、「その軸方向両側寄り」は軸方向両端部、または端部より軸方向中心部寄りの位置を含めた範囲を指す。この並列する縦材21、21の両端部寄り間に縦つなぎ材22、23が架設され、その端部が縦材21、21に接合されることで、図2−(a)に示す方形状の縦枠体2が形成される。「並列する縦材21、21」は必ずしも2本である必要はなく、組み合わせられる横枠体3の並列する横材31、31との干渉(衝突)が生じない範囲で、3本以上であることもある。
請求項1における「下側の縦つなぎ材」は図1、図4に示すように縦枠体2の使用時に下側、すなわち傾斜面5側に位置する縦つなぎ材22を指し、縦枠体2はこの下側の縦つなぎ材22において傾斜面5上に載置され、支持される。「傾斜面5」は主に傾斜した屋根面を指すが、屋根面以外の屋外、または屋内の傾斜面全般を含む。下側の縦つなぎ材22は基本的には直接、傾斜面5に接合されて支持されるが、間接的に接合される場合もある。下側の縦つなぎ材22が傾斜面5に直接、接合される場合、傾斜面5上での安定上、縦つなぎ材22は縦材21、21端部の傾斜面5側に接合される。請求項1における「載置可能」とは、傾斜面5上に直接、もしくは間接的に載置され、支持(接合)されることを言う。
横枠体3の横材31の「横」は使用時に水平方向、またはほぼ水平方向を向くことを意味し、「その軸方向両側寄り」は軸方向両端部、または端部より軸方向中心部寄りの位置を含めた範囲を指す。この並列する横材31、31の両端部寄り間に横つなぎ材32、32が架設され、その端部が横材31、31に接合されることで、図2−(b)に示す方形状の横枠体3が形成される。「並列する横材31、31」は必ずしも2本である必要はなく、組み合わせられる縦枠体2の並列する縦材21、21との干渉が生じない範囲で、3本以上であることもある。
請求項1における「一方の横つなぎ材」は水平方向を向いた横枠体3の使用時に傾斜面5に接触する側、すなわち傾斜面5側(上流側)に位置する横つなぎ材32を指し、横枠体3はこの一方の横つなぎ材32において傾斜面5上に載置され、支持される。この一方の横つなぎ材32も基本的には直接、傾斜面5に接合されて支持されるが、間接的に接合される場合もある。一方の横つなぎ材32が傾斜面5に直接、接合される場合、傾斜面5上での安定上、この横つなぎ材32は横材31、31端部の傾斜面5側に接合される。
縦枠体2と横枠体3は共に方形状に形成される(組まれる)ため、図1、図3に示すように共に方形状の形態のまま互いに組み合わせられ、水平軸回りに回転自在に連結される。具体的には横枠体3の並列する横材31、31が縦枠体2の並列する縦材21、21を幅方向両側から挟み込むか、並列する縦材21、21が並列する横材31、31を挟み込み、互いに直接、または距離を置いて重なる縦材21と横材31を水平軸となるボルト、ピン等の連結材4が水平方向に貫通する。
縦枠体2の並列する縦材21、21と横枠体3の並列する横材31、31のいずれか一方が他方を並列する方向に挟み込むため、並列する横材31、31の内法が並列する縦材21、21の外法以上であるか、並列する縦材21、21の内法が並列する横材31、31の外法以上である。前者の場合、横材31、31が縦材21、21を挟み込み、後者の場合、縦材21、21が横材31、31を挟み込む。縦枠体2と横枠体3の寸法上の制約は「並列する横材31、31の内法が並列する縦材21、21の外法以上であるか、並列する縦材21、21の内法が並列する横材31、31の外法以上であること」だけであり、縦枠体2(縦材21)と横枠体3(横31材)の全長が等しいか否かは問われない。
縦枠体2と横枠体3は共に方形状のまま組み合わせられ、互いに重なる縦材21と横材31を貫通する水平軸回りに回転自在に連結されることで作業架台1が構成され、傾斜面5側(下側)の縦つなぎ材22と傾斜面5側(一方)の横つなぎ材32が傾斜面5に直接、もしくは間接的に接触し、接合されることで、作業架台1が傾斜面5に支持された図1に示す使用状態になる。作業架台1の使用状態では傾斜面5側に位置する下側の縦つなぎ材22と一方の横つなぎ材32が傾斜面5に着脱自在に接合されるが、前記のように間接的に接合されることもある。
傾斜面5側に位置する縦つなぎ材22と横つなぎ材32が傾斜面5に直接、接合されるか、間接的に接合されるかに関係なく、傾斜面5への接合箇所は傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32の少なくとも2箇所で済むため、作業架台1の傾斜面5への接合(固定)作業が単純化される。前記した特許文献1では傾斜面に沿って傾斜し、架台の幅方向に並列する基棒の軸方向両端部の計4箇所での接合が必要であり、特許文献2でも傾斜面に接地する部品の4箇所での接合が必要であるが、本発明ではこれらの両特許文献より少ない接合箇所数で済むことになる。
縦枠体2と横枠体3が組み合わせられ、互いに縦材21と横材31において回転自在に連結され、傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32が傾斜面5に接合された状態では、図1に示すように作業架台1を縦枠体2と横枠体3の幅方向に見たとき、傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32の各傾斜面5への接合部分間と、横材31の全長と、縦材21の傾斜面5側の接合部分と横材31との連結部分間がトラスを形成し、縦枠体2と横枠体3の面外方向の安定性を確保する。
横枠体3の幅方向(横つなぎ材32の長さ方向)には、横枠体3は方形状に閉じた形をし、傾斜面5側の並列する横材31、31間の間隔が保持されていることで、傾斜面5への接合部分の接合前の時点から変形しにくい状態にあるため、横枠体3の幅方向の安定性も確保されている。
縦枠体2と横枠体3が共に方形状のまま組み合わせられて作業架台1が構成されることで、横枠体3の並列する横材31、31の傾斜面5側の先端が(一方の)横つなぎ材32で互いに結ばれ、拘束されているため、横材31の傾斜面5側の先端が水平方向にも鉛直方向にも安定し易く、変形しにくい状態に保持される。この結果、作業架台1の傾斜面5上への設置時に横材31、31の、傾斜面5に接合される側の端部の、傾斜面5への接合位置を特定し易く、位置決めがし易くなる。
縦枠体2と横枠体3が連結され、傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32が傾斜面5に接合された作業架台1の使用状態では、横枠体3上に作業用の、または通路としての足場(作業床)9が設置されることから、図4に示すように横枠体3、あるいは足場9を支持する並列する横材31、31の上面は水平面をなすように、縦枠体2と横枠体3が組み合わせられることが適切である。
但し、傾斜面5の水平面に対する傾斜角度は使用対象毎に相違するため、縦材21と横材31を連結する水平軸としての連結材4が貫通する挿通孔21a、31aが縦材21と横材31のそれぞれに1箇所しかなければ、傾斜面5の傾斜角度の相違に追従しながら、横枠体3を水平にした状態で縦枠体2に接合することができないことが想定される。
そこで、縦枠体2の縦材21に、横枠体3の横材31が回転自在に連結されるための挿通孔21aを縦材21の軸方向に間隔を置いて複数個、形成すれば(請求項2)、傾斜面5の傾斜角度の相違に追従しながら、横枠体3を水平にした状態で縦枠体2に接合することが可能になる。
縦材21の横材31との連結箇所が一定(縦材21の挿通孔21aが1箇所)であるとし、横枠体3を傾斜面5上に水平に設置するとすれば、縦材21から横材31の傾斜面5への接合部分(一方の横つなぎ材22)までの距離は、傾斜面5の傾斜角度が小さいときに大きく、傾斜角度が大きいときに小さくなり、この距離の相違に追従するには、横材31の挿通孔31aを横材31の軸方向に複数個、形成することが必要になる(請求項3)。但し、傾斜面5の傾斜角度が大きい場合、縦材21から一方の横つなぎ材22までの距離が小さくなるため、横枠体3上に横材31の軸方向に、足場9等を敷設するための十分な幅を確保できないこともある。
そこで、縦材21の挿通孔21aが縦材21の軸方向に間隔を置いて複数個、形成されていれば(請求項2)、横枠体3を水平に維持したまま、横材31を縦材21の下方寄りに接合することも、上方寄りに接合することもできるため、傾斜面5の傾斜角度の相違に無関係に、横枠体3を水平に維持し、縦材21から一方の横つなぎ材22までの距離を一定に保持したまま、縦枠体2に接合することができる。横材31は傾斜面5の傾斜角度が小さい場合には縦材21の下方寄りに接合され、傾斜角度が大きい場合には縦材21の上方寄りに接合される。
この場合、横材31の挿通孔31aが1箇所である場合、傾斜面5の傾斜角度とは無関係に、縦材21から一方の横つなぎ材22までの距離は一定になるが、挿通孔31aが1箇所である必要はない。挿通孔21aが縦材21の軸方向に複数個、形成された場合(請求項2)に、挿通孔31aが横材31の軸方向に複数個、形成されれば(請求項3)、横枠体3を水平に維持したまま、縦材21から一方の横つなぎ材22までの距離を調整することも可能になる。
横材31の挿通孔31aは、縦材21の挿通孔21aが1箇所しかない場合にも、軸方向に間隔を置いて複数個、形成されることがある。縦材21の挿通孔21aが1箇所でありながら、横材31の挿通孔31aが軸方向に複数個、形成されること(請求項3)には、例えば傾斜面5の傾斜角度が一定の場合で、横枠体3を水平に設置する場合に、上記のように縦材21から横材31の傾斜面5への接合部分までの距離を変化させる(調整する)ことの意味があり、足場9の幅の変化に対応できる意味がある。
縦枠体2と横枠体3は共に方形状であるから、縦材21両側の縦つなぎ材22、23は並列する縦材21、21間に跨る長さを持ち、横材31両側の横つなぎ材32、33は並列する横材31、31に跨る長さを持てばよい。但し、縦枠体2と横枠体3の運搬や梱包等のし易さ等を考慮してそれぞれの幅寸法を抑えた場合に、下側の縦つなぎ材22が並列する縦材21、21間に跨る長さで、一方の横つなぎ材32が並列する横材31、31間に跨る長さである場合には、傾斜面5上への作業架台1の設置状態での転倒、あるいは浮き上がりに対する安定性が低下することが想定される。ここで言う「転倒」は作業架台1が傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32の軸方向のいずれか一方の端部の回りに幅方向に回転しようとすることを言い、「浮き上がり」は転倒時に上向きに移動することを言う。
そこで、縦枠体2と横枠体3の傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32に、それぞれ並列する縦材21、21と並列する横材31、31より幅方向外側へ張り出す長さを与えることで(請求項4)、傾斜面5に接合され、支持された状態にある縦つなぎ材22と横つなぎ材32が転倒に対して抵抗することができるため、転倒に対する安定性を高めることが可能になる。詳しくは、縦枠体2の下側の縦つなぎ材22が並列する縦材21、21より縦枠体2の幅方向外側へ張り出し、横枠体3の一方の横つなぎ材32が並列する横材31、31より横枠体3の幅方向外側へ張り出す。言い換えれば、下側の縦つなぎ材22が縦材21、21の外法より長く、一方の横つなぎ材32が横材31、31の外法より長い。
この場合、傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32の軸方向両端部が並列する縦材21、21と並列する横材31、31より幅方向外側へ張り出すことで、縦枠体2と横枠体3が傾斜面5に接合されたときに、傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32が縦枠体2と横枠体3の幅方向外側へ張り出して傾斜面5に接触(密着)した状態になる。この結果、縦枠体2と横枠体3の幅方向の外力に対し、縦つなぎ材22と横つなぎ材32の張り出し部分(区間)が傾斜面5から反力を受けることができるため、縦枠体2と横枠体3の幅方向の外力(転倒)に対する安定性が確保される。
この場合にはまた、傾斜面5側の縦つなぎ材22と横つなぎ材32に張り出し部分(区間)が形成されることで、この張り出し部分に図2に示すように傾斜面5への接合用の挿通孔22a、32aを形成することができる。この挿通孔22a、32aを縦つなぎ材22と横つなぎ材32の軸方向両端寄りに、または両端寄りから形成すれば、縦枠体2と横枠体3に転倒させようとする外力が作用し、接合用のボルト等の連結材4に引張力が作用したときの反力の抵抗モーメントを最大にすることが可能になる利点もある。
抵抗モーメントは作業架台1を縦つなぎ材22と横つなぎ材32の軸方向のいずれか一方の端部の回りに転倒させようとする外力に抵抗するモーメントであり、大きさは縦つなぎ材22と横つなぎ材32の前記一方の端部からの距離に比例するから、挿通孔22a、32a(連結材4)の位置がその端部から遠い程、大きくなる。
方形状に組まれた縦枠体と横枠体を共に方形状のまま組み合わせて作業架台を構成することで、横枠体の並列する横材の傾斜面側の先端を(一方の)横つなぎ材で互いに結び、拘束した状態に保持するため、横材の傾斜面側の先端を水平方向にも鉛直方向にも安定させ、変形しにくい状態に保持することができる。この結果、作業架台の傾斜面上への設置時に横材の、傾斜面に接合される側の端部の、傾斜面への接合位置を特定し易く、位置決めが易くすることができる。
図2−(a)に示す縦枠体と図2−(b)に示す横枠体を組み合わせて作業架台を組み立てた様子を示した、幅方向に見たときの立面図である。 (a)は縦枠体の製作例を示した立面図であり、図1のx−x線矢視図である。(b)は横枠体の製作例を示した平面図であり、図1のy−y線矢視図である。 図1、図2に示す縦枠体と横枠体を作業架台として組み立てる前の組み合わせ状態を示した斜視図である。 傾斜面上に図3に示す縦枠体と横枠体を作業架台として組み立て、作業架台を傾斜面の桁行方向(作業架台の幅方向)に間隔を置いて配列した様子を示した斜視図である。 傾斜面の桁行方向に間隔を置いて配列した図4に示す複数個の作業架台上に足場を連続的に敷設した様子を示した斜視図である。
図2−(a)、(b)は並列する縦材21、21と縦材21、21をその軸方向両側寄りにおいて互いにつなぐ縦つなぎ材22、23から方形状に組まれ、下側の縦つなぎ材22が傾斜面5上に載置可能な縦枠体2と、並列する横材31、31と横材31、31をその軸方向両側寄りにおいて互いにつなぐ横つなぎ材32、33から方形状に組まれ、一方の横つなぎ材32が傾斜面5上に載置可能な横枠体3の製作例を示す。縦枠体2と横枠体3は図1に示す作業架台1を構成する。傾斜面5は屋根面以外の場合もあるが、主には傾斜した屋根面である。符号23は傾斜面5と反対側の上側の縦つなぎ材を、符号33は他方側である傾斜面5と反対側(縦枠体2側)の横つなぎ材を指す。
縦材21と縦つなぎ材22、23及び横材31と横つなぎ材32、33の材料は作業架台1として使用上する上で、必要な圧縮強度と引張強度を有すれば問われないが、主に組立と解体の作業性等の面から鋼材やアルミニウム合金等の金属、プラスチック等で製作される。圧縮力と引張力を負担する少なくとも縦材21と横材31には一定程度の曲げ剛性と捩り剛性を持たせるために、L形断面等の形鋼、または押出形材を使用しているが、縦材21等の断面形状はこれには限られず、溝形断面やT形断面、あるいは平板状等に形成されることもある。図面では縦つなぎ材22、23と横つなぎ材32、33を含め、全構成材にL形断面材を使用している。
傾斜面5に接合される下側の縦つなぎ材22と一方の横つなぎ材32はそれぞれ縦材21の軸方向の端部と横材31の軸方向の端部に接合されながら、傾斜面5に接触する(接合される)ため、図面では特に接合の面から下側の縦つなぎ材22と一方の横つなぎ材32に2方向に接合片を有するL形断面材を使用している。図1に示す縦枠体2と横枠体3の組み立て状態では、傾斜面5の反対側に位置する上側の縦つなぎ材23と他方の横つなぎ材33はそれぞれ縦材21の軸方向の端部と横材31の軸方向の端部に接合されるだけであるから、必ずしも2方向に接合片を有する形状をする必要はない。「他方の横つなぎ材33」は縦枠体2の縦材21に水平軸回りに回転自在に接合される側で横材31、31間に架設される横つなぎ材33である。
図1は図2に示す縦枠体2と横枠体3から組み立てられる作業架台1の組立例を示す。図面では縦枠体2を構成する縦材21と横枠体3を構成する横材31が共に2本の場合の例を示しているが、縦材21と横材31はそれぞれ2本とは限らない。横枠体3は幅方向両側に位置する2本の横材31、31において縦枠体2の幅方向両側に位置する縦材21、21に水平軸回りに回転自在に組み合わせられる。互いに重なる横材31と縦材21は両者を貫通する水平軸となるねじ(ボルト)やピン等の連結材4を用いて連結される。「回転自在に連結されること」は分離自在に連結されることを含む。
図面では図2−(a)、(b)に示すように並列する横材31、31の内法が並列する縦材21、21の外法より大きく、横材31、31が縦材21、21を挟み込む場合の例を示しているが、並列する縦材21、21の内法が並列する横材31、31の外法より大きい場合もある。
各縦材21と各横材31には連結材4が挿通する挿通孔21a、31aがそれぞれ形成されるが、傾斜面5の傾斜角度の相違に関係なく、横枠体3を傾斜面5上に水平に設置しながら、連結材4(横材31の縦材21との連結箇所)と一方の横つなぎ材32の傾斜面5への接合箇所までの距離を一定以上、確保するには、縦材21の挿通孔21aは図1に示すように軸方向に間隔を置いて複数個、形成される。
挿通孔21aが縦材21の軸方向に複数個、形成されることで、傾斜面5の傾斜角度が小さい場合に下方寄りの挿通孔21aを使用し、傾斜角度が大きい場合に上方寄りの挿通孔21aを使用すれば、横枠体3を傾斜面5上に水平に架設しながら、連結材4と一方の横つなぎ材32までの距離を一定に保つことができる。また横材31の挿通孔31aも横材31の軸方向に間隔を置いて複数個、形成されていれば、横枠体3を水平に維持しながら、連結材4と一方の横つなぎ材32までの距離を調整することができ、図5に示す足場9の幅の相違に対応することができる。
縦枠体2の縦材21の軸線は作業架台1としての使用状態では鉛直方向を向くが、傾斜面5側である下側の縦つなぎ材22は傾斜面5に接地し、直接、もしくは間接的に接合されるため、傾斜面5の傾斜角度に対応し、水平に対して傾斜した面(接合片)を有する。具体的には下側の縦つなぎ材22は縦材21の軸線が鉛直方向を向いた使用状態のときに、傾斜面5への接触面(接合片)が水平に対して傾斜した角度をなして縦材21に溶接やボルト等により接合されている。
詳しくは、上記のように下側の縦つなぎ材22がL形断面材の場合、縦つなぎ材22は図1に示すように傾斜面5に平行な方向(見込み方向)、または平行に近いを向く見込み片221とそれに垂直な方向を向く見付け片222を持つが、縦つなぎ材22が傾斜面5に直接、接合される場合、図2−(a)に示すように傾斜面5に面する、あるいは接する見込み片221に、傾斜面5に接合されるためのねじ(ボルト)等の連結材4が挿通する挿通孔22aが形成される。
同様に横枠体3の横材31の軸線は作業架台1としての使用状態では水平方向を向くが、傾斜面5側である一方の横つなぎ材32は傾斜面5に接地し、直接、もしくは間接的に接合されるため、傾斜面5の傾斜角度に対応し、水平に対して傾斜した面(接合片)を有する。具体的には一方の横つなぎ材32は横材31の軸線が水平方向を向いた使用状態のときに、傾斜面5への接触面が水平に対して傾斜した角度をなして横材31に溶接等により接合されている。
一方の横つなぎ材32がL形断面材の場合、横つなぎ材32は図1に示すように傾斜面5に平行な方向、または平行に近いを向く見込み片321とそれに垂直な方向を向く見付け片322を持つが、横つなぎ材32が傾斜面5に直接、接合される場合、図2−(b)に示すように傾斜面5に面する、あるいは接する見込み片321に、傾斜面5に接合されるための連結材4が挿通する挿通孔32aが形成される。
図面では図1、図3に示すように縦枠体2の下側の縦つなぎ材22に、縦枠体2の並列する縦材21、21より幅方向外側へ張り出す長さを与え、横枠体3の一方の横つなぎ材32に、横枠体3の並列する横材31、31より幅方向外側へ張り出す長さを与え、この縦つなぎ材22と横つなぎ材32の張り出し部分にも挿通孔22a、32aを形成している。
縦つなぎ材22が並列する縦材21、21の外法より大きい長さを有し、横つなぎ材32が並列する横材31、31の外法より大きい長さを有することは、縦枠体2の縦つなぎ材22を除く幅寸法(縦材21、21の外法)と横枠体3の横つなぎ材32を除く幅寸法(横材31、31の外法)を抑えながらも、縦つなぎ材22と横つなぎ材32がそれぞれ縦枠体2と横枠体3の幅寸法と同一長さの場合より作業架台1の使用状態での浮き上がり、または転倒に対する安定性を高める意味がある。
縦つなぎ材22と横つなぎ材32の、縦材21、21と横材31、31からの張り出し部分に挿通孔22a、32aを形成することで、縦つなぎ材22と横つなぎ材32の傾斜面5への接合状態で作業架台1に浮き上がりを生じさせる外力に対する抵抗モーメントを大きく取ることができ、浮き上がりに対する安定性が向上する利点がある。
前記のように横枠体3の並列する横材31、31と縦枠体2の並列する縦材21、21はいずれか一方が他方を幅方向両側から挟み込んだ状態で、互いに直接、または距離を置いて重なる縦材21と横材31を水平軸である連結材4が水平方向に貫通し、連結されることにより作業架台1が組み立てられる。縦枠体2と横枠体3が連結されただけの状態では図3に示すように縦枠体2と横枠体3は水平軸である連結材4の回りに互いに回転自在であるが、図1に示すように下側の縦つなぎ材22の見込み片221と一方の横つなぎ材32の見込み片321が傾斜面5に接合されることにより組み立て状態で安定する。
図3は縦枠体2と横枠体3をそれぞれの縦材21と横材31を貫通する水平軸としての連結材4で連結し、折り畳んだ状態で水平面8上に設置し、縦枠体2と横枠体3を作業架台1として組み立てる前の状況を示している。この図3に示す状況では縦枠体3の上側の縦つなぎ材23と横枠体3の他方の横つなぎ材33が水平面8に接し、下側の縦つなぎ材22と一方の横つなぎ材32が水平面8から浮いた状態にある。
図3に示す状態からは、縦枠体2と横枠体3を図3中、左側にある下側の縦つなぎ材22の軸線の回りに左側へ起立させ、そのまま図3中、右側にある一方の横つなぎ材32を水平軸である連結材4の回りに左側へ回転させることで、下側の縦つなぎ材22が傾斜面5の下流側に設置され、一方の横つなぎ材32が傾斜面5の上流側に設置された図4、図1に示す状態になる。
図面では図1に示すようにL形断面材である下側の縦つなぎ材22の、挿通孔22aを有する見込み片221を傾斜面5の上流側(一方の横つなぎ材32側)へ向けて縦つなぎ材22を縦材21に接合し、一方の横つなぎ材32の、挿通孔32aを有する見込み片321を傾斜面5の上流側へ向けて横つなぎ材32を横材31に接合しているが、各見込み片221、321をそれぞれ反対側へ向けて縦材21と横材31に接合することもある。
図示する例では縦つなぎ材22の見込み片221が作業架台1に関して内側を向き、横つなぎ材32の見込み片321が作業架台1に関して外側を向いている。両見込み片221、321を作業架台1に関して外側へ向けてそれぞれ縦材21と横材31に接合すれば、作業架台1に作用する、傾斜面5の傾斜方向に転倒させようとする外力に対し、両見込み片221、321が効果的に抵抗し易くなる利点がある。
下側の縦つなぎ材22の見込み片221と一方の横つなぎ材32の各見込み片321は図1に示すように各挿通孔22a、32aを挿通し、表面が傾斜面5をなす屋根葺き材6を貫通し、屋根葺き材6を支持する垂木7等の骨組みに到達するねじ等の連結材4により垂木7等に接合されることで、傾斜面5に接合された状態になる。
1……作業架台、
2……縦枠体、21……縦材、21a……挿通孔、22……(下側の)縦つなぎ枠材、221……見込み片、222……見付け片、22a……挿通孔、23……(上側の)縦つなぎ材、
3……横枠体、31……横材、31a……挿通孔、32……(一方の)横つなぎ材、321……見込み片、322……見付け片、32a……挿通孔、33……(他方の)横つなぎ材、
4……連結材、
5……傾斜面、6……屋根葺き材、
7……垂木、
8……水平面、
9……足場。

Claims (4)

  1. 並列する縦材とこの縦材をその軸方向両側寄りにおいて互いにつなぐ縦つなぎ材から方形状に組まれ、下側の前記縦つなぎ材が傾斜面上に載置可能な縦枠体と、並列する横材とこの横材をその軸方向両側寄りにおいて互いにつなぐ横つなぎ材から方形状に組まれ、一方の前記横つなぎ材が傾斜面上に載置可能な横枠体とを備え、
    前記横枠体は前記横材において前記縦枠体の前記縦材に水平軸回りに回転自在に連結されていることを特徴とする傾斜面用作業架台。
  2. 前記縦枠体の前記縦材に、前記横枠体の前記横材が回転自在に連結されるための挿通孔が、前記縦材の軸方向に間隔を置いて複数個、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の傾斜面用作業架台。
  3. 前記横枠体の前記横材に、前記縦枠体の前記縦材が回転自在に連結されるための挿通孔が、前記横材の軸方向に間隔を置いて複数個、形成されていることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の傾斜面用作業架台。
  4. 前記縦枠体の前記下側の前記縦つなぎ材は前記縦枠体の前記並列する縦材より幅方向外側へ張り出し、前記横枠体の前記一方の前記横つなぎ材は前記横枠体の前記並列する横材より幅方向外側へ張り出していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の傾斜面用作業架台。
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