JP6706215B2 - ビードエーペックスゴム形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ビードコアの外周面上にビードエーペックスゴムを精度良く形成しうるビードエーペックスゴム形成装置に関する。
下記の特許文献1には、軸心周りで回転するビードコアの外周面に、ビードエーペックスゴムを一体に形成するビードエーペックスゴム形成装置が提案されている。この装置は、ギヤーポンプを前端部に設けたゴム押出機の前端に、成形ヘッドを具える。前記成形ヘッドは、ビードコアの外周面と軸心方向両側の内壁面とで囲まれて周方向にのびる成形室を有する。そして前記ゴム押出機からのゴムを、ゴム流路をへて、一方の内壁面で開口するゴム流入口から前記成形室内に流入させることにより、ビードエーペックスゴムを形成している。
前記装置では、図12に概念的に示すように、ギヤーポンプaのギヤーbが、その軸心biを水平に向けて配されている。そのため、ギヤーポンプaに設けるゴム吐出口cの形状も、構造上、水平方向に長い横長偏平形状となる。しかし、成形室dにゴムを流入する場合、ビードエーペックスゴムeの先端(半径方向外端)にまでゴムを十分に充填させるためには、ゴム流入口fの形状を、垂直方向(半径方向)に長い縦長偏平形状にすることが好ましい。
従って、前記装置においては、ゴム流路gにより、ゴム吐出口cからのゴムを、断面横長偏平形状から断面縦長偏平形状に変化させながらゴム流入口fに誘導する必要がある。しかしこの場合、断面形状の変化が大きいため、ゴム流路gを長く、かつ内圧を高く設定しなければならなくなる。そして、ゴム流路gが長くなることで成形ヘッドの大型化を招く。又ゴム流路gの長さにつれて流路容積も増すため、応答性が悪くなり、ゴム流動の制御が難しくなる。又ビードコアを取り外すときなど、ギヤーポンプを停止させかつゴム流入口fをシャッタ等で閉じるが、このとき流路内の残圧が高いため、ゴム流入口fからゴムが漏れる傾向を招く。
特開2013−237224号公報
そこで本発明は、ゴム流路の長さ及び流路内圧を減じることができ、成形ヘッドの小型化、ゴム流動の制御の容易化、流路内の残圧に起因するゴム流入口からのゴムの漏れの抑制などに貢献しうるビードエーペックスゴム形成装置を提供することを課題としている。
本発明は、ビードコアの外周面に、ビードエーペックスゴムを一周に亘って連続して形成するビードエーペックスゴム形成装置であって、
前記ビードコアをその軸心i周りで回転自在に保持するビードコア保持手段と、
互いに噛合する一対のギヤーを有するギヤーポンプを前端部に具え、該ギヤーポンプのオン、オフに応じてゴム吐出口から未加硫のゴムを押し出すゴム押出機と、
前記ゴム押出機の前端に取り付く成形ヘッドとを具え、
前記成形ヘッドは、
ビードコアの外周面と軸心方向一方側の第1側面と他方側の第2側面とで囲まれて周方向にのびるビードエーペックスゴム成形用の成形室と、前記ゴム吐出口にゴム流路を介して連なりかつ前記第1側面で開口するゴム流入口とを含み、
前記ギヤーポンプは、前記一対のギヤーが、その軸心jを鉛直方向に向けて配されるとともに、
前記ゴム吐出口及びゴム流入口の開口形状は、それぞれ鉛直方向に長い縦長偏平形状としている。
本発明に係る前記ビードエーペックスゴム形成装置では、前記成形ヘッドは、前記ゴム流入口よりもビードコアの回転方向後方側で前記成形室を閉じる後のシャッタ壁部を具えるのが好ましい。
本発明に係る前記ビードエーペックスゴム形成装置では、前記成形ヘッドは、
前記第1側面を有し、かつ該第1側面にゴム流入口を設けたヘッド本体、
及び前記第2側面を有し、かつ前記成形室の第2側面側が開放する開状態と、第2側面側が閉じて前記成形室を形成する閉状態との間を移動可能に支持される覆い壁体を含み、
前記覆い壁体は、
前記第2側面の後端部に、前記後のシャッタ壁部を設けた第1の覆い壁体と、
後のシャッタ壁部を具えず、前記第1の覆い壁体が開状態のとき、この第1の覆い壁体に代わって第2側面側のみを閉じる第2の覆い壁体とから形成されるのが好ましい。
本発明では叙上の如く、ギヤーポンプのギヤーが、その軸心jを垂直方向に向けて配される。これにより、ギヤーポンプのゴム吐出口を、ゴム流入口と同様の、垂直方向に長い縦長偏平形状とすることができる。
即ち、ゴム吐出口からゴム流入口に至るゴムの断面形状の変化が小さくなる。そのため、ゴム流れを安定化しながら、ゴム流路を短くかつ内圧を低く設定することが可能となる。
その結果、ゴム流路が短くなることで、成形ヘッドの小型化を達成しうる。又ゴム流路が短くなるにつれて流路容積も減じるため、ゴム流動の制御が容易となる。又流路内の残圧が低くなるため、例えばゴム流入口をシャッタ等で閉じる場合におけるゴム流入口からのゴムの漏れを抑制することが可能となる。
本発明のビードエーペックスゴム形成装置の主要部を拡大した部分側面図である。 ビードエーペックスゴム形成装置の主要部の斜視図である。 成形室を示す軸心方向に沿った断面図である。 (A)は、成形室を示す上方から見た断面図、(B)は軸心方向と直交する向きの断面図である。 (A)、(B)は形成ステップを説明する上方から見た断面図である。 (A)は流入口閉止ステップ、(B)は継ぎ空間開放ステップを説明する上方から見た断面 (A)は継ぎ空間閉止ステップ、(B)〜(C)は接続ステップを説明する上方から見た断面である。 (A)、(B)は覆い壁体の保持手段の一例を示す側面図及び正面図である。 (A)、(B)は覆い壁体の保持手段の他の例を示す側面図及び正面図である。 (A)、(B)は覆い壁体の保持手段のさらに他の例を示す側面図及び正面図である。 ゴム吐出口とゴム流入口とゴム流路とを概念的に示す斜視図である。 従来のビードエーペックスゴム形成装置における問題点を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1、2に示すように、本実施形態のビードエーペックスゴム形成装置1(単に形成装置1という場合がある。)は、タイヤ用のビードコアAをその軸心i周りで回転自在に保持するビードコア保持手段2と、ゴム押出機4と、このゴム押出機4の前端に取り付く成形ヘッド5とを具え、ビードコアAの外周面Asに、ビードエーペックスゴムBを一周に亘って連続して形成する。
前記ゴム押出機4は、ギヤーポンプ6を前端部に具え、該ギヤーポンプ6のオン、オフに応じて、ギヤーポンプ6のゴム吐出口6Hから未加硫のゴムGを押し出し、成形ヘッド5に供給する。本例では、押出機本体7の先端に、ギヤーポンプ6を接続したものが採用される。
押出機本体7として、スクリュ式の周知構造のものが好適に採用しうる。又ギヤーポンプ6は、ケーシング6A内に、互いに噛合する一対のギヤー8を装着した定容積押出し機であって、電動機(図示しない。)によるギヤー8の回転により、ゴムGを、各ギヤー8の外周面とケーシング6Aの内周面との間を通ってゴム吐出口6Hから押し出す。本発明の形成装置1では、ギヤーポンプ6は、各ギヤー8の軸心jが垂直方向に向く縦置き姿勢で取り付けられる。
図1、2に示すように、前記ビードコア保持手段2は、本例では、ビードコアAの内周面を受ける互いに平行な複数本(本例では4本)のローラ2aを具える。各ローラ2aは、ローラ保持台3に、回転自在に枢支される。又各ローラ2aは、拡縮径手段(図示省略)を介して、軸心iを中心とした半径方向内外に移動可能に支持される。これにより、直径が異なる種々のサイズのビードコアAを、脱着自在に支持できる。拡縮径手段としては、周知の種々な構造が採用しうる。本例では、ローラ2aのうちの一本が、モータに接続され、保持したビードコアAを回転駆動しうる。
本例のビードコア保持手段2は、図1に示すように、前記ローラ保持台3を水平な横方向に移動可能に支持する横移動台25と、ローラ保持台3を上下方向に移動可能に支持する昇降台26とを具える。本例では、前記昇降台26が、フレーム27に取り付くレールを介して案内され、かつ横移動台25が、昇降台26に取り付くレールを介して案内される場合が示される。なお横移動台25及び昇降台26は、例えばボールネジ機構などを用いた周知の駆動手段により、横方向及び上下方向に駆動される。これにより、本例のビードコア保持手段2は、軸心iを自在な位置に移動できる。
図2、3に示すように、成形ヘッド5は、ビードエーペックスゴム成形用の成形室11、この成形室11内にゴムGを流入させるゴム流入口15、及び前記ゴム流入口15とゴム吐出口6Hとを導通するゴム流路10を具える。
具体的には、回転するビードコアAは、その周方向の一部が成形ヘッド5を通過する。そして成形ヘッド5には、前記通過するビードコアAの外周面Asと、成形ヘッド5の軸心方向一方側の第1側面S1と、他方側の第2側面S2とで囲まれて周方向にのびる断面三角形状の前記成形室11が配される。
本例では、成形ヘッド5は、前記ゴム押出機4の先端部に固定されるヘッド本体12と、このヘッド本体12に保持手段13を介して支持される覆い壁体14とを含む。前記ヘッド本体12は、その外向き面soにより、前記第1側面S1を形成している。この第1側面S1には、前記ゴム押出機4からのゴムGを成形室11内に流入させるゴム流入口15が形成される。
前記覆い壁体14は、図8(A)、(B)に示すように、第1の覆い壁体14Aと、第2の覆い壁体14Bとから形成される。
第1の覆い壁体14Aは、図3、4(A)に示すように、成形室11を構成する前記第2側面S2と、ゴム流入口15よりも後方側(ビードコアAの回転方向Fの後方側)で成形室11を閉じる後のシャッタ壁部9とを具える。本例では、後のシャッタ壁部9は、前記第2側面S2の後端部(回転方向Fの後端部)に配される。後のシャッタ壁部9は、前記ゴム流入口15に近接して配されることが好ましく、後のシャッタ壁部9とゴム流入口15との間の周方向の距離L(図4(B)に示す)は1mm以下が好ましい。
図3に示すように、本例では、第1の覆い壁体14Aは、ブロック状をなし、内向き面siは、下方に向かって傾斜する傾斜面部si1と、傾斜面部si1の上縁に連なり前記外向き面soに当接可能な上の当接面部si2と、傾斜面部si1の後縁に連なり前記外向き面soに当接可能な側の当接面部si3とを具える。そして、傾斜面部si1が前記第2側面S2を形成する。又上の当接面部si2が、成形室11の上方側を閉じるとともに、閉状態Y2における第1の覆い壁体14Aのストッパとして機能する。又側の当接面部si3が前記後のシャッタ壁部9を形成する。
図8(A)、(B)に示すように、第1の覆い壁体14Aは、第1の保持手段13Aを介して、成形室11の第2側面S2側が開放する開状態Y1と、第2側面S2側が閉じて成形室11を形成する閉状態Y2との間を移動可能に支持される。
本例では、第1の保持手段13Aが、一端が前記第1の覆い壁体14Aに固定されたアーム16と、このアーム16をヘッド本体12に設ける支点Q1廻りで上下に傾動させる駆動具17とを具える場合が示される。アーム16としては特に規定されないが、本例では、一端が第1の覆い壁体14Aに固定され、かつ他端が支点Q1で枢支される例えばL字状の主部16Aを具える。駆動具17は、本例ではシリンダであって、前記ヘッド本体12に、支点Q2廻りで上下に傾動可能に枢支されるとともに、そのロッド先端は、前記主部16Aに、例えば副部16Bを介して、支点Q1とは異なる位置Q3で枢支される。そしてロッドの伸縮により、前記第1の覆い壁体14Aを、開状態Y1と閉状態Y2との間で移動させうる。
又第2の覆い壁体14Bは、図7に示すように、後のシャッタ壁部9を具えず、第1の覆い壁体14Aが開状態Y1のとき、この第1の覆い壁体14Aに代わって成形室11の第2側面側のみを閉じる。
第2の覆い壁体14Bは、第1の覆い壁体14Aとほぼ同構成であり、以下の点で相違している。
a) 第2の覆い壁体14Bは、後のシャッタ壁部9を具えない。
b) 第2の覆い壁体14Bの第2側面S2は、第1の覆い壁体14Aの第2側面S2よりも、後のシャッタ壁部9を越えて後方側(回転方向Fの後方側)にのびる延長面部18を有する。本発明では、第1の覆い壁体14Aの第2側面S2と区別するため、第2の覆い壁体14Bの第2側面S2を、第3側面S3という場合がある。このように第3側面S3が延長面部18を有するため、後述する、継ぎ空間閉止ステップP4において、ビードエーペックスゴムBの後端部Brと先端部Bfとの間を跨ることができ、継ぎ空間Jを閉じることが可能になる。
図8(A)、(B)に示すように、第2の覆い壁体14Bも、第2の保持手段13Bを介して、開状態Y1と閉状態Y2との間を移動可能に支持される。そして、第1の覆い壁体14Aが閉状態Y2のとき、第2の覆い壁体14Bは開状態Y1で待機する。又第1の覆い壁体14Aが開状態Y1のとき、第2の覆い壁体14Bは、閉状態Y2となり、第1の覆い壁体14Aに代わって成形室11の第2側面側のみを閉じる。即ち、継ぎ空間Jを閉じる。
なお第2の保持手段13Bは、第1の保持手段13Aと同構成であり、傾動の向きを違えることにより、成形室11の第2側面側を交互に開閉させうる。
図4(A)、(B)に示すように、前記ヘッド本体12は、本例では、前記第1側面S1に沿って前方側から後方側に向かってのびるシャッタ30を具える。このシャッタ30は、後のシャッタ壁部9よりも前方側で前後にスライド移動することで、ゴム流入口15を開閉しうる。
詳しくは、第1側面S1には、シャッタ30を案内するガイド溝31が凹設される。このガイド溝31の後端31Eは、後のシャッタ壁部9の位置よりも前方側で終端する。ゴム流入口15は、ガイド溝31の溝底で開口する。又シャッタ30は、板状をなし、ガイド溝31内に前後にスライド移動可能に保持される。なおシャッタ30の表面と第1側面S1とは略面一をなす。又シャッタ30は、移動手段32によって作動する。本例では、移動手段32は、ヘッド本体12の側面に取付け板33を介して支持されるシリンダ32Aであり、そのロッド端に、シャッタ30の前端部が取り付く。
図11に、概念的に示すように、前記ギヤーポンプ6は、各ギヤー8の軸心jが垂直方向に向く縦置き姿勢で取り付けられている。ギヤーポンプ6では、ゴムGは、軸心j方向に引き延ばされながら各ギヤー8の外周とケーシング6Aの内周との間を通ってゴム吐出口6H側に送られる。そのためゴム吐出口6Hの開口形状は、軸心j方向である垂直方向に長い縦長偏平形状で形成される。
他方、成形室11にゴムGを流入させる場合、ゴム流入口15の高さが低いと、ビードエーペックスゴムBの先端(半径方向外端)にまでゴムを十分に充填させることが難しくなり、成形不良の恐れを招く。そのため、ゴム流入口15の開口形状として、ビードエーペックスゴムBの半径方向である垂直方向に長い縦長偏平形状に形成される。
このように、ゴム吐出口6H及びゴム流入口15の開口形状を、ともに垂直方向に長い縦長偏平形状をなすことで、ゴム吐出口6Hからゴム流入口15までの間のゴムGの断面形状の変化を小さくすることができる。そのため、ゴム流路10の長さLを短く、かつ内圧を低く設定することが可能になる。
そして、ゴム流路10の長さLが短くなることで、成形ヘッド5、本例ではヘッド本体12を小型化することが可能になる。又前記長さLが短くなるにつれてゴム流路10全体の容積も小となるため、ゴム流動の制御が容易となる。又ギヤーポンプ6を停止させたのち、シャッタ30によりゴム流入口15を閉じる場合、ゴム流路10内の残圧が低いため、ゴム流入口15からのゴムGの漏れを確実に防止することが可能になる。
本例のゴム流路10は、ゴム吐出口6Hに連なる断面形状一定の定流路部10Aと、ゴム流入口15に連なる断面形状一定の定流路部10Bと、この定流路部10A、10B間を断面形状を滑らかに変化させながら継ぐ継ぎ流路部10Cとを具える場合が示される。しかし、ゴム流路10として、定流路部10A、10Bを削除することもできる。
このように、ギヤーポンプ6が、ギヤー8の軸心jを垂直方向に向けた縦置き姿勢で取り付けられ、かつゴム吐出口6H及びゴム流入口15の開口形状が、それぞれ垂直方向に長い縦長偏平形状とした構造は、特許文献1に記載されるような形成装置1に採用することもできる。具体的には、ヘッド本体12に、後のシャッタ壁部9が第1側面S1から軸心方向に出没可能に設けられるとともに、覆い壁体14が、第2の覆い壁体14Bのみで構成される。このような形成装置1においても、同様の効果、を発揮することができる。
図9(A)、(B)に、成形ヘッド5の他の例を示す。本例では、ヘッド本体12上に、周方向側に移動可能な移動台20を具えるとともに、この移動台20上に、第1、第2の保持手段13A、13Bを並んで取り付けている。従って、第1、第2の保持手段13A、13Bは、傾動の向き同じとしながらも、移動台20による周方向側への移動により、成形室11の第2側面側を交互に開閉させうる。
又図10(A)、(B)に、第1、第2の保持手段13A、13Bの他の例を示す。本例では、第1、第2の保持手段13A、13Bは、それぞれ、傾動可能に枢支されるアーム16を具えず、第1、第2の覆い壁体14A、14Bを、ヘッド本体12の外向き面soに沿ってスライド移動可能に支持している。具体的には、第1、第2の保持手段13A、13Bは、それぞれ、ヘッド本体12に、例えば取り付け金具22を介して固定される例えばシリンダ23を具え、各シリンダ23のロッド下端に、第1、第2の覆い壁体14A、14Bを外向き面soに沿ってスライド移動可能に設けている。本例ではシリンダ23としてガイド付きシリンダが採用されるが、ヘッド本体12に、第1、第2の覆い壁体14A、14Bを案内するガイド(図示省略)を適宜設けることができる。
次に、ビードエーペックスゴム形成方法(単に形成方法という場合がある。)を、前記形成装置1を用いて説明する。
本実施形態の形成方法は、図2に略示するように、成形室11内にゴムGを流入させることにより、回転するビードコアAの外周面AsにビードエーペックスゴムBを一体に形成する成形行程を具える。
この成形行程は、形成ステップP1、流入口閉止ステップP2、継ぎ空間開放ステップP3、継ぎ空間閉止ステップP4、及び接続ステップP5を含む。
図5〜7は、成形室11を上方から見た断面図であって、便宜上ビードコアAを一点鎖線で描いている。図5(A)に示すように、形成ステップP1は、第1の覆い壁体14Aを用い、成形室11の前方側が開放しかつ後方側が後のシャッタ壁部9によって閉じられた成形室11の後方閉止状態R(閉状態Y2)で行われる。この後方閉止状態Rにおいて、ビードコアAを回転させながらゴムGをゴム流入口15から流入させる。これにより、先端部Bfを有するビードエーペックスゴムBが次第に形成されていく。
次に、流入口閉止ステップP2では、図5(B)に示すように、ビードコアAが略一周して前記先端部Bfが後のシャッタ壁部9に接近したとき、ビードコア保持手段2によりビードコアAの回転を停止させる。
この回転停止に同期して、ギヤーポンプ6を一旦停止する。しかし、停止後も、ゴム流路内の残圧により、ゴム流入口15からゴムが漏れ出てくる。そのため図6(A)に示すように、シャッタ30によりゴム流入口15を閉止し、ゴム流入口15からのゴムの漏れを阻止する。なおシャッタ30は、後のシャッタ壁部9よりも前方側でスライド移動するため、後のシャッタ壁部9と干渉することが無く、円滑な開閉動作を行いうる。
次に、継ぎ空間開放ステップP3では、図6(B)に示すように、シャッタ30によるゴム流入口15の閉止状態において、第1の覆い壁体14Aを開状態Y1とする。即ち、第2側面S2を後のシャッタ壁部9とともに取り外す。これにより、ビードエーペックスゴムBの後端部Brと先端部Bfとの間に、第2側面S2側が開放した継ぎ空間Jが形成される。
次に、継ぎ空間閉止ステップP4では、図7(A)に示すように、第1の覆い壁体14Aに代え、第2の覆い壁体14Bを用いて成形室11を閉状態Y2とする。即ち、第1の覆い壁体14Aの第2側面S2に代えて、少なくとも後端部Brと先端部Bfとの間を跨る第2の覆い壁体14Bの第3側面S3が配置され、前記継ぎ空間Jが閉じられる。
次に、接続ステップP5では、ギヤーポンプ6を作動し、かつ図7(B)、(C)に示すように、シャッタ30によりゴム流入口15を開放することで、閉じた継ぎ空間J内にゴムGを流入させる。この流入するゴムにより、後端部Brと先端部Bfとが一体に接続される。ここで、ゴム流入口15が後のシャッタ壁部9に近接していることにより、ゴム流入口15からのゴムGは、継ぎ空間J内に容易に流入することができる。
なお接続ステップP5後は、ギヤーポンプ6の停止と、シャッタ30によるゴム流入口15の閉止とが行われた後、第2の覆い壁体14Bが開状態Y1となり、ビードエーペックスゴムBが一周に亘って形成されたビードコアAが取り出される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 ビードエーペックスゴム形成装置
2 ビードコア保持手段
4 ゴム押出機
5 成形ヘッド
6 ギヤーポンプ
6H ゴム吐出口
8 ギヤー
9 後のシャッタ壁部
10 ゴム流路
11 成形室
12 ヘッド本体
14 覆い壁体
14A 第1の覆い壁体
14B 第2の覆い壁体
15 ゴム流入口
As 外周面
B ビードエーペックスゴム
G ゴム
S1 第1側面
S2 第2側面
Y1 開状態
Y2 閉状態

Claims (3)

  1. ビードコアの外周面に、ビードエーペックスゴムを一周に亘って連続して形成するビードエーペックスゴム形成装置であって、
    前記ビードコアをその軸心i周りで回転自在に保持するビードコア保持手段と、
    互いに噛合する一対のギヤーを有するギヤーポンプを前端部に具え、該ギヤーポンプのオン、オフに応じてゴム吐出口から未加硫のゴムを押し出すゴム押出機と、
    前記ゴム押出機の前端に取り付く成形ヘッドとを具え、
    前記成形ヘッドは、
    ビードコアの外周面と軸心方向一方側の第1側面と他方側の第2側面とで囲まれて周方向にのびるビードエーペックスゴム成形用の成形室と、前記ゴム吐出口にゴム流路を介して連なりかつ前記第1側面で開口するゴム流入口とを含み、
    前記ギヤーポンプは、前記一対のギヤーがその軸心jを鉛直方向に向けて配されるとともに、
    前記ゴム吐出口及びゴム流入口の開口形状は、それぞれ鉛直方向に長い縦長偏平形状としたビードエーペックスゴム形成装置。
  2. 前記成形ヘッドは、前記ゴム流入口よりもビードコアの回転方向後方側で前記成形室を閉じる後のシャッタ壁部を具える請求項1記載のビードエーペックスゴム形成装置。
  3. 前記成形ヘッドは、
    前記第1側面を有し、かつ該第1側面にゴム流入口を設けたヘッド本体、
    及び前記第2側面を有し、かつ前記成形室の第2側面側が開放する開状態と、第2側面側が閉じて前記成形室を形成する閉状態との間を移動可能に支持される覆い壁体を含み、
    前記覆い壁体は、
    前記第2側面の後端部に、前記後のシャッタ壁部を設けた第1の覆い壁体と、
    後のシャッタ壁部を具えず、前記第1の覆い壁体が開状態のとき、この第1の覆い壁体に代わって第2側面側のみを閉じる第2の覆い壁体とから形成される請求項2記載のビードエーペックスゴム形成装置。
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