JP6704025B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6704025B2
JP6704025B2 JP2018181350A JP2018181350A JP6704025B2 JP 6704025 B2 JP6704025 B2 JP 6704025B2 JP 2018181350 A JP2018181350 A JP 2018181350A JP 2018181350 A JP2018181350 A JP 2018181350A JP 6704025 B2 JP6704025 B2 JP 6704025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
touch sensor
hood
opening
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018181350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020050128A (ja
Inventor
岳 島本
岳 島本
小島 敏宏
敏宏 小島
正浩 小和田
正浩 小和田
友紀 渡邊
友紀 渡邊
裕貴 井口
裕貴 井口
伊藤 秀明
秀明 伊藤
志允 中西
志允 中西
貴文 三木
貴文 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018181350A priority Critical patent/JP6704025B2/ja
Priority to CN201910915345.2A priority patent/CN110949544B/zh
Publication of JP2020050128A publication Critical patent/JP2020050128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6704025B2 publication Critical patent/JP6704025B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/24Superstructure sub-units with access or drainage openings having movable or removable closures; Sealing means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/10Bonnets or lids, e.g. for trucks, tractors, busses, work vehicles
    • B62D25/12Parts or details thereof
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/14Plug-in electric vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、電動自動車等の電動車両に設けられ、車体に設けられたバッテリにケーブルを接続するための車体前部構造に関する。
電気自動車等の電動車両であって、フロントバンパー付近に充電口が設けられたものが公知である(例えば、特許文献1)。特許文献1の車両には、充電口を開閉するためのリッドと、アクチュエータによりリッドの開閉を行うリッド自動操作装置とが設けられている。充電器にケーブルを介して接続されたパドルを充電口に近接させると、リッド自動操作装置はその近接を感知してリッドを開く。これにより、ユーザは手動でリッドを開くことなく、パドルを充電口に接続して充電を行うことができる。
ガソリン車の車体に設けられた車両用給油口構造であって、電子キーと、給油口を開閉するリッドと、リッドと閉位置にロックするリッドロックと、リッドロックを制御するリッドロック制御装置とを含むものが公知である(例えば、特許文献2)。特許文献2のリッドロック制御装置は電子キーが車体の近傍にあり、且つ、リッドが長押しされたときに、リッドロックを解除する。
特開平11−318004号公報 特許第5864242号公報
リッドを開く作業を容易にするため、ユーザのタッチ操作を検知するタッチセンサを車体表面に設けることが考えられる。しかしながら、タッチセンサを車体表面に設けると、雨水や塵等によってタッチセンサが破損する虞がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、開口と、開口に整合する位置に配置された充電口及び給電口の少なくとも一つと、開口を開閉するリッドとを備えた車体前部構造であって、車体にその表面への接触を検知するタッチセンサを設けるとともに、雨水や塵等によるタッチセンサの破損を防止することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、車両(1)のフロントフード(7)内に全周が収まるように設けられた開口(25)と、車体(3)に支持され、前記開口に整合する位置に配置された充電口(46)及び給電口の少なくとも一つと、前記開口を選択的に開閉するリッド(49)と、前記開口を閉じる位置に前記リッドをロックするリッドロック機構(50)とを備えたポート装置(45)と、前記開口を画定する縁部(26)に重なるように配置されたガーニッシュ(27)と、前記ガーニッシュの車体内部側に設けられ、ユーザの前記ガーニッシュの車体外部側の面への接触に対応する信号を出力するタッチセンサ(87)と、前記タッチセンサの出力に基づいて、前記リッドのロックを解除すべく前記リッドロック機構を制御する制御装置(82)とを備え、前記縁部は下方に垂下する縦壁部(26A)と、前記縦壁部の下端から前記開口の内方に延出し、厚さ方向に貫通する結合孔(26C)を備えた延出部(26B)とを含み、前記ガーニッシュは前記延出部を上方から覆うとともに前記結合孔(26C)に結合するクリップ(29)を備えたガーニッシュ主部(28)と、前記ガーニッシュ主部から前記延出部に向って延出する外側リブ(30)とを含み、前記縦壁部と前記外側リブとの間に両者に当接するシール部材(32)が設けられ、前記タッチセンサは前記外側リブより前記開口の内方側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ユーザの車体外部側の面への接触を検知するタッチセンサをガーニッシュに設けることができる。また、ガーニッシュの裏側にタッチセンサが設けられ、ガーニッシュに設けられた外側リブと縁部に設けられた縦壁部との間にシール部材が設けられる。これによって、外側リブと縦壁部との隙間から雨水や塵が開口の内方に向かって侵入することが防止される。更に、タッチセンサは外側リブの開口の内方側に設けられる。これによって、タッチセンサに雨水や塵が到達し難くなるため、タッチセンサを保護することができる。
また、縦壁部と外側リブとの間に両者に当接するシール部材が設けられている。これにより、ガーニッシュは外側リブが縦壁部から離反するように押し出される。よって、クリップが結合孔の縁部に押し出されて、クリップと結合孔との結合が強固になる。これにより、より強固にガーニッシュをフードに固定することができる。
上記の態様において、前記シール部材は少なくとも前記クリップの前記開口の外方に設けられるとよい。
この構成によれば、クリップの外側にシール部材が設けられるため、シール部材からの付勢力がクリップに加わり易くなり、クリップと結合孔との結合がより強固になる。
上記の態様において、前記縦壁部及び前記延出部は前記開口の実質的に全周に渡って設けられ、前記シール部材及び前記外側リブも前記開口の実質的に全周に渡って設けられているとよい。
この構成によれば、開口の全周に渡ってシール部材及び外側リブが設けられるため、ガーニッシュと開口の縁部からの水や塵の侵入をより効果的に防止することができる。また、全周に渡ってシール部材が設けられることで、シール部材の、開口を挟んで相対する位置にある部分がそれぞれ、ガーニッシュをポート用開口の内方に付勢する。これにより、クリップが結合孔に対して結合孔の貫通方向に垂直な方向に押し付けられるため、ガーニッシュとフロントフードとの結合がより強固になる。
上記の態様において、前記開口は前記フロントフードの前部に設けられ、前記リッドは左右方向を軸線として回動可能に前記車体に支持され、前記タッチセンサは前記車体の車幅方向略中央、且つ前記ガーニッシュの前方に位置しているとよい。
この構成によれば、開口、及び開口を開閉するリッドがフロントフードの前部に配置される。これにより、タッチセンサによってユーザの接触が検知される部分(タッチ部分)がリッドを開くために車両前側に立つユーザの位置に近くなる。更に、タッチ部分がユーザにとって触れやすい車両前側且つ車幅方向中央にあるため、タッチ部分の位置が直感的にわかりやすく、リッドの開閉操作の操作性を向上することができる。また、リッドは左右方向を軸線として回動して開くが、そのリッドの回動範囲より前方にタッチセンサが配置される。これにより、リッドの回動範囲にユーザの体の一部が入ることを防ぎ、リッドがユーザに当たることを防ぐことができる。
上記の態様において、前記ガーニッシュは前記外側リブよりも前記開口の内方側において、前記外側リブよりも下方に延出する内側リブ(31)を有し、前記外側リブと前記内側リブとの間に前記タッチセンサが配置されているとよい。
この構成によれば、タッチセンサは内側リブ及び外側リブとの間に配置される。これにより、タッチセンサに水や塵が到達し難くなるため、タッチセンサの破損を防止することができる。
上記の態様において、前記車両の前端において車幅方向に延在するクロスメンバ(13B)と、ユーザ認証通信のためのアンテナ(84)とを有し、前記アンテナは前記クロスメンバの前面に結合され、前記制御装置は、前記アンテナからの信号と前記タッチセンサからの信号とに基づいて、前記リッドロック機構を制御するとよい。
この構成によれば、ユーザの所持する携帯機からの信号とタッチセンサからの信号とに基づいてリッドのロックが解除されるため、ユーザが意図せずリッドを開かれることを防止することができる。また、アンテナがクロスメンバの前面に結合されているため、他の側面に結合された場合に比べて、アンテナによって車体前方からの信号をより確実に受信することができる。これにより、ユーザの充電ポートへの近接をより確実に検知することができる。
上記の態様において、前記アンテナの少なくとも一部は、車幅方向に前記リッドに重なる位置に設けられているとよい。
この構成によれば、アンテナの位置をよりリッドに近接させることができる。これにより、アンテナからの電波が届く範囲を確実にポート装置周辺に設定できる。
上記の態様において、前記フロントフードの車体内部側の面にはフードストライカが設けられ、前記クロスメンバには前記フードストライカ(20)に係合し、前記フロントフードを閉じた位置にロックするフードラッチが設けられ、前記アンテナの前端は前記フードストライカ及び前記フードラッチの前端よりも車両後方に位置しているとよい。
この構成によれば、ユーザ認証通信のためのアンテナの前端がフードストライカの後方に配置されるため、車両前突時にフードストライカによってアンテナを保護することができる。
上記の態様において、前記ポート装置の前端と前記クロスメンバとは、前ブラケット、及び前記前ブラケットに結合された後ブラケットによって接続され、前記前ブラケットは、前記ポート装置の前端の下部に結合し、後方に延びる庇部と、前記庇部から上方に延びる前部フランジとを含み、前記後ブラケットは、前記前部フランジに結合され上下に延びる第1縦壁と、前記第1縦壁の下縁から後方に延びる第1横壁と、前記第1横壁の後縁から下方に延びる第2縦壁と、前記第2縦壁の下縁から後方に延び、前記クロスメンバの上面に結合された第2横壁とを有し、前記前ブラケットの前端は前記アンテナの前端よりも車両前方に位置しているとよい。
この構成によれば、ポート装置の前端に結合された前ブラケットの庇部はアンテナの前端より車両前方に位置している。これにより、車体前方から加わる荷重は庇部に伝わり易くなるため、アンテナに荷重が加わり難くなる。また、庇部に加わった荷重は、前部フランジ、第1縦壁、第1横壁、第2縦壁、及び第2横壁に伝わり、クロスメンバに到達する。このとき、第2横壁はクロスメンバの上面に結合されているため、クロスメンバの前面に荷重が伝わり難く、クロスメンバの前面に結合されたアンテナに荷重が伝達され難くなる。これにより、アンテナを保護することができる。
上記の態様において、前記フードストライカの前端は前記タッチセンサより車両前方に位置し、前記フードストライカと前記タッチセンサとは車幅方向に重ならない位置に配置されているとよい。
この構成によれば、フードストライカの前端はタッチセンサより車両前方に位置しているため、前突時の荷重はタッチセンサより先にフードストライカに伝わる。さらにフードストライカとタッチセンサが車幅方向に重ならないため、フードストライカに加わった荷重がタッチセンサに伝わり難くなる。これにより、タッチセンサを保護することができる。
以上の構成によれば、開口と、開口に整合する位置に配置された充電口及び給電口の少なくとも一つと、開口を開閉するリッドとを備えた車体前部構造であって、車体にその表面への接触を検知するタッチセンサを設けるとともに、雨水や塵等によるタッチセンサの破損を防止することができる。
実施形態に係る車両用給電構造が適用された電気自動車の前部であって、リッド部材が(A)閉じられているとき、及び(B)開かれているときの斜視図 ポート装置の上面図 車体前部の斜視図 車体前部の正面図 図2のV−V断面図 図2のVI−VI断面図 (A)図6のVIIA部分の拡大図、及び(B)図6のVIIB部分の拡大図 ポートを有する装置本体の取付構造を示す断面図 サポートメンバの側面図 タッチセンサモジュールの組立説明図 タッチセンサの配置の変更例を説明するための説明図 (A)前アンテナの配置の変更例、及び、(B)フードラッチ、フードストライカ、及び前アンテナの配置の変更例を説明するための説明図
以下、本発明に係る車体前部構造について説明する。
図1に示すように、車体前部構造Sは4輪の電気自動車の車両1に設けられ、車室及び車室の前方に配置された前部空間2を画定する車体3を有する。車体3は、前部空間2の左右の側部を画定する左右のフロントフェンダ4と、前部空間2の前部を画定するフロントバンパフェース5及びフロントグリル6と、前部空間2の後部と車室の前部とを区画するダッシュボードパネル(不図示)と、前部空間の下部を画定するアンダカバー(不図示)とを備えている。前部空間2の上部は上方に向けて開口し、その前部空間2の上部の開口にはフロントフード7が設けられている。
フロントフード7は後部の左右両端においてヒンジ(不図示)によってダッシュボードに結合され、左右に延びる回転軸を中心として回動可能にダッシュボードに支持されている。これにより、フロントフード7は、前部空間2の上部の開口を開閉可能となっている。前部空間2の左右側部には、左右の前輪8が設けられている。
図3に示すように、車体3は、前部空間2の下方を前後方向に延在する左右のフロントサイドフレーム12と、左右のフロントサイドフレーム12の前端に結合されたバルクヘッド13とを有している。バルクヘッド13は、左右のフロントサイドフレーム12の前端にそれぞれ結合され、上下に延びた左右の縦メンバ13Aと、左右に延び、両端において左右の縦メンバ13Aの上端に結合したアッパクロスメンバ13Bと、左右に延び、両端において左右の縦メンバ13Aの下端に結合したロアクロスメンバ(不図示)とを有し、前後に開口した四角形の枠形をなしている。アッパクロスメンバ13Bの下方には電気機器冷却用のラジエータ(不図示)が配置されている。
平面視において、左右のフロントサイドフレーム12の間には、サブフレーム15が設けられている。サブフレーム15は、前後に延びる左右一対のサイドメンバ15Aと、左右に延びて両端において左右のサイドメンバ15Aの前端に結合したフロントメンバ15Bと、左右に延びて両端において左右のサイドメンバ15Aの後端に結合したリアメンバ15Cとを有し、上下に開口した四角形の枠形をなしている。左右のサイドメンバ15Aはそれぞれ、車外側に位置するフロントサイドフレーム12に車外側に延びる連結部材16を介して結合されている。サブフレーム15には、充電及び給電のための電気装置17が設けられている。電気装置17は、例えばAC−DCコンバータである。また、サブフレーム15には、前輪8を駆動する駆動用モータ(不図示)が支持されている。駆動用モータは、電気装置17の下方に配置されている。アッパクロスメンバ13B及びフロントメンバ15Bは左右方向に互いに平行に延在している。図5及び図6に示すように、フロントメンバ15Bは、アッパクロスメンバ13Bより低い位置に配置されている。
図5及び図6に示すように、フロントフード7は、車外側に配置された板状のアウタパネル7Aと、アウタパネル7Aの裏面側に配置された板状のインナパネル7Bとを有する。インナパネル7Bは、梁形状をなす部分を含み、アウタパネル7Aに剛性を付与する骨格材として機能する。アウタパネル7Aの外縁はヘミング加工によってインナパネル7Bの外縁に結合している。アウタパネル7Aとインナパネル7Bとは、更に接着剤により適所で結合されているとよい。
図4に示すように、フロントフード7の前部の下面(車体内部側の面)には左右一対のフードストライカ20が設けられている。フードストライカ20はそれぞれ丸鋼からなる金属ワイヤをU字状に折り曲げることによって形成されている(図6参照)。フードストライカ20はそれぞれ側面視でU字形状をなすように配置されて、フロントフード7の下面の左右対称な位置にそれぞれ上端において溶接されている。フードストライカ20はそれぞれフロントフード7の下面から下方に突出し、前後方向に延在している。
図3及び図4に示すように、アッパクロスメンバ13Bには左右一対のラッチブラケット21が設けられている。ラッチブラケット21は鋼板をプレス成形することによって形成されている。ラッチブラケット21は、左右方向に延在して略前後方向に向く主面を有する板状の主板部21Aと、主板部21Aの左右の側縁にて後方に折曲されたリブ片21Bと、リブ片21Bの下端からそれぞれに外方に折曲形成された取付フランジ21Cと備えている。ラッチブラケット21は、左右の取付フランジ21Cにおいて、アッパクロスメンバ13Bの上面のフードストライカ20に対応する位置に締結されている。
図4に示すように、主板部21Aの前面にはラッチ支持部材22が取り付けられている。ラッチ支持部材22もまた鋼板をプレス成形することによって形成され、略前後方向を向く面を有する主板部22Aと、主板部22Aの左右両側縁からそれぞれラッチブラケット21の主板部21Aに接続するリブ片22B(図5参照)とを備えている。主板部21Aにはフードストライカ20に対応する位置において、上端から下方に筋状に切欠かれた受容部22Cが形成されている。受容部22Cはフードストライカ20を受容可能な幅を有している。また、ラッチ支持部材22の主板部22Aの前面には、フードストライカ20に係合するフードラッチ23が受容部22Cに重なるように取り付けられている。ラッチ支持部材22は、フードラッチ23を受容部22Cの下側において前後方向に延びる回転軸周りに回動可能に支持している。
フードラッチ23は前後方向に向く主面を有する板状をなしている。フードラッチ23は正面視でその左縁から右方に筋状に切欠かれた係止部23Aを備えている。係止部23Aは受容部22Cの下縁よりも上側に設けられ、正面視で左縁から受容部22Cの右縁よりに右側まで延びている。フードストライカ20が受容部22Cに受容された状態で、フードラッチ23が正面視で左方に回転すると、フードストライカ20が受容部22C及び係止部23Aに受容される。これにより、フードストライカ20の上方への移動が規制され、フロントフード7の位置が維持される。ラッチ支持部材22には更に、フードラッチ23を左方に回転するように付勢するばねと、所定の信号を受信してフードラッチ23を右方に回転させるフードアクチュエータとが設けられている。フードアクチュエータを駆動させると、フードラッチ23を右方に回転し、フードストライカ20と係止部23Aとの係合が解除され、フロントフード7を開くことができる。なお、図2においてラッチ支持部材22及びフードラッチ23は省略されている。
図5に示すように、フロントフード7の前部、且つ左右方向の略中央部分には、厚み方向に貫通するポート用開口25が形成されている。図4に示すように、ポート用開口25は車両1のフロントフード7の内部にその全周が収まるように設けられている。また、ポート用開口25は正面視で左右のフードストライカ20の間に位置している。
図2に示すように、ポート用開口25は上面視で略長方形をなしている。図7(A)及び(B)に示すように、フロントフード7のポート用開口25を画定する縁部26には下方に垂下する縦壁部26Aと、縦壁部26Aの下端よりポート用開口25の内周側に延出する延出部26Bとが形成されている。縦壁部26A及び延出部26Bは、ポート用開口25の全周に渡って設けられている。延出部26Bには所定の位置に厚み方向に貫通する結合孔26C(係止孔)が複数設けられている。
より詳細には、アウタパネル7Aは縁部26に沿って他の部分に対してインナパネル7Bの側に垂下して縦壁部26Aを形成している。インナパネル7Bは縦壁部26Aの下側を通過してポート用開口25の内周側に延出し、延出部26Bを形成している。アウタパネル7Aは縁部26に沿って、複数箇所でインナパネル7Bにスポット溶接されている。スポット溶接による結合箇所は、略長方形の縁部26の各辺に沿って設けられていることが好ましい。
縁部26の車体外部側(表面側)には、樹脂製のガーニッシュ27が設けられている。図4に示すように、ガーニッシュ27は、略長方形の枠部28(ガーニッシュ主部)を有する。枠部28は縁部26に沿って配置され、縁部26の外面及び内縁を覆っている。これにより、枠部28の表面側は車両外面に露出し、車両の表面の一部を構成している。図7(A)及び図7(B)に示すように、枠部28の車体内部側(裏面側)には外縁に沿って設けられた外側リブ30と、内縁に沿って設けられた内側リブ31と、結合孔26Cに結合するクリップ29とが形成されている。外側リブ30は下方に垂下し、延出部26Bに向かって延出している。外側リブ30は枠部28の外縁全周、すなわちポート用開口25の縁部26の全周に渡って延在する環状をなしている。
内側リブ31は延出部26Bの延出端(ポート用開口25の内周側の端部)よりも内周側に位置している。内側リブ31もまた下方に向かって垂下している。内側リブ31は外側リブ30より長く延設されている。内側リブ31もまた、枠部28の内周全周、すなわちポート用開口25の縁部26の全周に渡って延在する環状をなしている。
クリップ29は枠部28の結合孔26Cに上下に重なり合う位置に設けられている。クリップ29はそれぞれ下方に突出する軸部29Aと、軸部29Aの突端に設けられた係止爪29Bとを備えている。クリップ29はそれぞれ外側リブ30よりも内周側であり、内側リブ31よりも外周側に設けられている。クリップ29はそれぞれ対応する結合孔26Cに突入している。これにより、ガーニッシュ27はフロントフード7に結合されて、フロントフード7に支持される。枠部28は縁部26に沿って配置され、枠部28の上面は、フロントフード7の上面と略面一となっている。このように、ガーニッシュ27にクリップ29を設けることによって、フロントフード7の縁部26に容易に結合させることができる。
縦壁部26Aと外側リブ30との間にはシール部材32が設けられている。シール部材32は弾性を有する部材であり、樹脂製のゴム等によって形成されているとよい。図2に示すように、シール部材32もまた、縦壁部26A及び外側リブ30に沿って延在する環状をなし、ポート用開口25の全周に渡って設けられている。図7(A)及び(B)に示すように、シール部材32は外周面において縦壁部26Aに弾発的に当接し、内周面において外側リブ30に弾発的に当接している。また、全周に渡ってシール部材32が設けられることで、シール部材32のポート用開口25を挟んで相対する位置(例えば、ポート用開口25の前縁及び後縁)にある部分がそれぞれ、ガーニッシュ27をポート用開口25の内方に付勢する。これにより、クリップ29が結合孔26Cに対して結合孔26Cの貫通方向に垂直な方向に押し付けられるため、ガーニッシュ27とフロントフード7との結合がより強固になる。
車体3には、ポート用開口25に対向する位置、すなわちポート用開口25に整合する位置に、ポート装置45が設けられている。ポート装置45はポート46を備えた装置主部47と、ポート46を内部に収容するハウジング48と、ポート46を開閉するリッド49と、リッド49を閉じた位置にロックするリッドロック機構50とを含む。
ポート46は外部ケーブルと着脱可能に接続する接続口であり、外部ケーブルが接続されると電気装置17を介してバッテリに充電が可能となる充電口として機能する。ポート46はまた、ポート46は外部ケーブルが接続されることによって、車外に電力を供給する給電口として機能してもよい。また、装置主部47は充電口に対応するポート46と給電口に対応するポート46とを備えていてもよい。
装置主部47は略四角柱状をなしている。装置主部47の端面にはポート46が設けられ、電気装置17とケーブルによって接続されている。図8に示すように、装置主部47はアッパクロスメンバ13Bとフロントメンバ15Bとに結合されたサポートメンバ53によって支持されている。このとき、装置主部47はポート用開口25に整合する位置(図1参照)に配置され、ポート46はポート用開口25に向かって開口している。サポートメンバ53は、複数の板金部材を組み合せて形成され、前縁においてアッパクロスメンバ13Bに結合された主部54と、主部54の左右両端から後方かつ下方に延び、後端においてフロントメンバ15Bに結合された脚部55とを有する。
図9に示すように、主部54は、上面が前方かつ上方を向くように傾斜した略平板状の取付部54Aと、取付部54Aの前縁から下向き折曲された折曲リブ片54Bと、折曲リブ片54Bの下縁に折曲稜線54Cを介して前方に延出した板状の前部取付片54Dと、取付部54Aの左右側部から斜め後方に延出する拡張片54Eとを有している。図8に示すように、主部54は前部取付片54Dにおいてアッパクロスメンバ13Bに締結されている。すなわち、前部取付片54Dはサポートメンバ53のアッパクロスメンバ13Bに対する取付片に対応している。
このように、前部取付片54Dは、折曲リブ片54Bの下端から左右方向に延在する折曲稜線54Cを含んで前方に延出している。車体3の上方からの衝突によって、上方からサポートメンバ53に所定値以上の荷重が加わると、取付部54Aが前部取付片54Dに対して沈む方向に押し出され、主部54が折曲稜線54Cを折曲線として折れ曲げられる。主部54の変形によって上方からの衝突エネルギーが吸収されるため、装置主部47の保護を図ることができる。
図8及び図9に示すように、脚部55は後方かつ下方に延びる板状をなし、その外縁に沿って内方に折り曲げられている。脚部55の前端は拡張片54Eの内面においてそれぞれ溶接点W1において溶接されている。脚部55の後端には屈曲して内方に延びる後部取付片55Aが設けられている。図8に示すように、脚部55は後部取付片55Aにおいて、それぞれフロントメンバ15Bに締結されている。
脚部55の前後方向略中央部分にはそれぞれ第1取付片56及び第2取付片57が設けられている。第1取付片56及び第2取付片57はともに板金部材が折曲形成されることによって形成されている。第1取付片56はそれぞれ脚部55の外面に沿って略上下方向に延びる縦部56Aと、縦部56Aの上端から内方に延出する横部56Bとを備えている。第1取付片56の縦部56Aは脚部55の外面に接するように配置されて溶接点W2において溶接されている。第2取付片57は上下方向に延びる縦部57Aと、縦部57Aの上端から外方に延びる横部57Bとをそなえている。第2取付片57の縦部57Aは第1取付片56の外面及び脚部55の外面にそれぞれ接するように折り曲げられて、複数の溶接点W3において溶接されている。
これにより、脚部55には主部54に2枚重ねで溶接された接合部分と、第1取付片56及び第2取付片57に2枚重ね或いは3枚重ねで溶接された接合部分とが形成されている。両接合部分は互いに離間し、脚部55の両接合部分の間には、他の部材には溶接されていない1枚の板材によって構成された非接合部分A(図8参照)が形成されている。非接合部分Aは両接合部分に比べて曲げ剛性が小さく、他の部分に比べてより小さい荷重によって変形する脆弱部55Bとして機能する。
このようにサポートメンバ53に脆弱部55Bを設けることによって、所定値以上の前面衝突荷重がサポートメンバ53に作用すると、サポートメンバ53は脆弱部55B(すなわち、非接合部分A)において折れ曲がり、衝突エネルギーが吸収される。これによって、電気装置17に荷重が伝わることを防止することができる。但し、本実施形態では非接合部分Aによって脆弱部55Bが構成されていたが、この態様には限定されない。例えば、サポートメンバ53の薄肉部分や切欠部分によって脆弱部55Bが構成されていてもよい。
図9に示すように、サポートメンバ53の主部54には装置主部47を通過させる受容孔54Fが設けられている。本実施形態では、受容孔54Fは取付部54Aの中央を前縁から後縁まで延在し、取付部54Aを左右に二分している。図8に示すように、装置主部47は、受容孔54Fを通過するように配置されて、前方かつ上方を向くように主部54に結合されている。
図5及び図6に示すように、装置主部47の周囲には、装置主部47を内部に収容するハウジング48が設けられている。ハウジング48は、前壁48A、後壁48B、左右の側壁48C及び底壁48Dを有し、上方に向けて開口した箱形に形成されている。底壁48Dは、前底壁48Eと、前底壁48Eに対して下方に位置する後底壁48Fと、前底壁48Eと後底壁48Fとの間に設けられ、面が前後を向く縦壁48Gとを有する。後壁48Bは後底壁48Fと接続し、左右の側壁48Cは、後底壁48F及び縦壁48Gと接続している。前底壁48E、後壁48B、及び左右の側壁48Cは、上方に向けて開口した凹部であるポート収容部48Hを形成する。後底壁48F、縦壁48G、後壁48B、及び左右の側壁48Cは、上方に向けて開口した凹部であるリッド収容部48Jを形成する。リッド収容部48Jの上端は、ポート収容部48Hの底部に連続している。前底壁48Eには上下に貫通するハウジング開口48Kが形成され、装置主部47はハウジング開口48Kを通過してハウジング48の内部に達している。
ハウジング48の左右の側壁48Cの外面のそれぞれには、側壁48Cに沿って板状の側板61(図5参照)が結合されている。側板61は、金属板であり、ボルト等によって側壁48Cに締結されている。左右の側板61の下縁前部のそれぞれには、第1支持部材62が結合されている。また、左右の側板61の下縁後部のそれぞれには、第2支持部材63が結合されている。第1支持部材62及び第2支持部材63は、金属片である。左右の第1支持部材62は、側板61から下方に延びる縦片部62Aと、縦片部62Aの下端から縦片部62Aに対して略直角に、かつ互いに近づく方向に延びる横片部62Bとを有する。左右の第2支持部材63は、側板61から下方に延びる縦片部63Aと、縦片部63Aの下端から縦片部63Aに対して略直角に、かつ互いに近づく方向に延びる横片部63Bとを有する。
図6に示すように、サポートメンバ53の前部取付片54Dには、左右一対の前アジャストナット64が設けられている。また、第1取付片56の横部56Bの上面にはそれぞれ、後アジャストナット65が設けられている。左右の第1支持部材62の横片部62Bは、対応する前アジャストナット64にボルトによって締結される。また、左右の第2支持部材63の横片部63Bは、対応する後アジャストナット65にボルトによって締結される。
図1及び図6に示すように、ハウジング48には、ポート用開口25を選択的に開閉するリッド49が回動可能に設けられている。図6に示すように、リッド49は、ポート用開口25を開閉するリッドプレート68と、リッドプレート68の左右両縁のそれぞれから下方に延出する左右一対のヒンジアーム69とを有する。
リッドプレート68は略平板状に形成されている。リッドプレート68は、強化ガラスや合わせガラス、樹脂等の光透過性を有する材料によって形成されているとよい。左右のヒンジアーム69は板金部材であり、図1及び図6に示すように、各ヒンジアーム69は上下に延び、面が左右を向いている。各ヒンジアーム69は上端においてリッドプレート68に結合している。ヒンジアーム69は下端においてハウジング48の側壁48Cに枢支されている。これにより、リッド49は、ヒンジアーム69の下端を中心として回動可能にハウジング48に支持されている。図6に示すように、側壁48Cとヒンジアーム69との間には、リッド49を開位置に付勢する付勢部材70が設けられている。
図1及び図6に示すように、リッド49は、ヒンジアーム69の下端を中心として、閉位置(図1(A)及び図6の実線)及び開位置(図1(B)及び図6の二点鎖線)の間で回動する。すなわち、リッド49は車体3に左右方向を軸線として回動可能に支持されている。閉位置では、リッドプレート68は、略水平に配置され、ポート用開口25を閉じる。また、リッドプレート68は、閉位置において、その外面がガーニッシュ27の上面と略面一になり、フロントフード7に沿って配置される。開位置では、リッドプレート68はヒンジアーム69の下端より後方に位置し、略垂直に配置され、ポート用開口を開く。リッドが閉位置から開位置に移動するとき、リッドプレート68はヒンジアーム69の下端を中心として後方に回転する。詳細には、車体3の左側方から見て、リッドプレート68はヒンジアーム69の下端を中心として右回りに回転する。リッドプレート68は、開位置において、大部分がリッド収容部48Jに収容され、一部がフロントフード7の上方に突出する。
図5及び図6に示すように、アッパクロスメンバ13Bの上面にはアッパブラケット73が設けられている。アッパブラケット73は折曲形成された板金部材であり、ハウジング48の前端の下部とアッパクロスメンバ13Bの上面とを接続している。より詳細には、アッパブラケット73は前ブラケット74、及び前ブラケット74に結合された後ブラケット75を含む。前ブラケット74は、ハウジング48の前端の下部に下側に結合し、略後方に延びる庇部74Aと、庇部74Aから略上方に延びる前部フランジ74Bとを有している。後ブラケット75は、前部フランジ74Bに結合され略上下方向に延びる第1縦壁75Aと、第1縦壁75Aの下縁から略後方に延びる第1横壁75Bと、第1横壁75Bの後縁から略下方に延びる第2縦壁75Cと、第2縦壁75Cの下縁から略後方に延び、アッパクロスメンバ13Bの上面に結合された第2横壁75Dとを有している。前ブラケット74と後ブラケット75とともに前ブラケット74と同様に折曲形成された板金部材によって構成されている。これにより、ハウジング48の前部はアッパブラケット73を介してアッパクロスメンバ13Bに支持される。
リッドロック機構50はリッドプレート68の裏面に設けられたリッドストライカ71と、リッドストライカ71に係合し、リッド49を閉位置に保持するリッドラッチ78とを含む。図6に示すように、リッドストライカ71は丸鋼からなる金属ワイヤをU字状に折り曲げることによって形成されている(図5参照)。リッドストライカ71は側面視でU字形状をなすように配置されて、リッドプレート68の下面前端であって左右方向における略中心の位置に結合されている。
図1に示すように、ハウジング48の前部には車幅方向略中央部に貫通孔76が設けられている。図6に示すように、リッドラッチ78は貫通孔76の下側に設けられている。リッドラッチ78は後ブラケット75の第1縦壁75Aの後面に結合されている。第1縦壁75Aには更にリッドラッチ78を閉位置に付勢するばねと、所定の信号を受信してリッドラッチ78を開位置に回転させるリッドアクチュエータとが設けられている。
図1に示すように、車両1には、スマートキーシステム80が搭載されている。スマートキーシステム80は、車体3に設けられた複数の送信用アンテナ81Tと、車体に設けられた1つの受信用アンテナ81Rと、全ての送信用アンテナ81T及び受信用アンテナ81Rに接続された制御装置82(ECU)と、車体3とは別体の携帯機83とを含んでいる。送信用アンテナ81Tは車内や車外にそれぞれ数m程度の範囲でLF帯域の電波を送信するLFアンテナであり、受信用アンテナ81RはUHF帯域の電波を受信するUHFアンテナである。携帯機83は、送信用アンテナ81Tから送信される電波を受信可能な受信部と、受信用アンテナ81Rによって受信可能なUHF帯域の電波を送信することのできる送信部とを有している。ECU82は携帯機83との間でユーザ認証通信を行うべく無線通信を行う。例えば、ECU82は、車体3の左右側方に電波を送信する送信用アンテナ81Tの電波を受信した携帯機83に対してユーザ認証通信を行うことができたときにドアを施錠/開錠を行うように構成されるとよい。
スマートキーシステム80は、送信用アンテナ81Tの一つとしてバルクヘッド13の前面上端に設けられた前アンテナ84(図4参照)と、ガーニッシュ27の裏側に設けられたタッチセンサモジュール85(図7(A)参照)とを含んでいる。前アンテナ84とタッチセンサモジュール85とはそれぞれ図示しない配線によってECU82に通信可能に接続されている。また、ECU82はリッドラッチ78を開位置に変位させるリッドアクチュエータに接続されて、リッドラッチ78の開閉を制御することができる。
図3及び図4に示すように、前アンテナ84はLFアンテナであり、車幅方向に延びる略直方体状のアンテナ本体84Aと、アンテナ本体84Aの延在方向両端から外方に延びる締結部84Bを備えている。前アンテナ84は締結部84Bにおいてアッパクロスメンバ13Bに締結されている。より詳細には、アッパクロスメンバ13Bにはその前縁に沿って下方に延出する前縦壁86(図5参照)が設けられ、前アンテナ84は前縦壁86の前面、すなわちアッパクロスメンバ13Bの前面に締結されている。本実施形態では、前アンテナ84は前縦壁86の前面において、前縦壁86の上縁よりも下側の部分に結合されている。前アンテナ84は前縦壁86の前面において、正面視で左右一対のラッチブラケット21の間であり、且つ右側のラッチブラケット21寄りの位置に結合されている。また、このとき前アンテナ84は車体前方の半径数mの程度の領域(図1参照。以下、検出域R)内にLF帯域の電波を送信可能に構成されている。
図5及び図6に示すように、前アンテナ84の前端は、フードストライカ20及びフードラッチ23の前端よりも車両後方に位置している。すなわち、フードストライカ20及びフードラッチ23の前端が前アンテナ84の前側に位置する。これにより、車両前突時にフードストライカ20及びフードラッチ23によって前アンテナ84を保護することができる。前アンテナ84は前縦壁86の上縁よりも下側の部分に結合されているため、車体3の上方から荷重が前アンテナ84に加わり難く、車体3の上方から荷重に対して前アンテナ84を保護することができる。また、前アンテナ84の前端はハウジング48の前端、すなわちポート装置45の前端よりも後方に位置している。更に、前アンテナ84の前端はアッパブラケット73の前端、より詳細には前ブラケット74の庇部74Aの前端よりも後方に位置している。これにより、アッパブラケット73によってハウジング48の前端を下側から支持し、ハウジング48の剛性を高めることができるとともに、前突時に荷重を前ブラケット74から後ブラケット75を介してバルクヘッド13の上面に伝えることができるため、前アンテナ84をより効果的に保護することができる。
前突時には庇部74Aに加わった荷重は、前部フランジ74B、第1縦壁75A、第1横壁75B、第2縦壁75C、及び第2横壁75Dに伝わり、アッパクロスメンバ13Bに到達する。このとき、第2横壁75Dはアッパクロスメンバ13Bの上面に結合されているため、アッパクロスメンバ13Bの前面に荷重が伝わり難く、アッパクロスメンバ13Bの前面に結合された前アンテナ84に荷重が伝達され難くなる。これにより、前アンテナ84を保護することができる。また、後ブラケット75を第1縦壁75A、第1横壁75B、第2縦壁75C、及び第2横壁75Dを含むように構成することで、前突時の荷重によって後ブラケット75が変形し易くなるため、前アンテナ84に荷重が伝達され難くなり、前アンテナ84をより効果的に保護することができる。
図7(A)に示すように、タッチセンサモジュール85はタッチセンサ87(図10参照)と、タッチセンサ87が設けられた略長方形状の基板88と、基板88を収容するセンサケース89と、センサケースの内部において基板88を覆う封止部90とを備えている。図10に示すように、センサケース89は基板88を収容する収容凹部89Cが形成された略直方体状の箱体である。より詳細には、センサケース89は基板88に対応する略長方形状のケース底壁89Aと、ケース底壁89Aの外周縁に沿って設けられたケース側壁89Bとを有している。収容凹部89Cはケース底壁89A及びケース側壁89Bによって画定されている。基板88は収容凹部89Cの底面(すなわち、ケース底壁89Aの内面)に沿って配置されている。封止部90は、図10に示すように、タッチセンサ87が収容凹部89Cのケース底壁89Aに接するように、基板88を収容凹部89Cに収容した後に、収容凹部89Cを樹脂によってポッティングすることによって形成されている。このように構成することによって、基板88は封止部90によって覆われるため、タッチセンサ87への水や塵の接触が防止できる。タッチセンサ87は人の手の近接を非接触的に検知して対応する信号を出力するものであり、例えば静電容量式のものであるとよい。
図2及び図7に示すように、タッチセンサモジュール85はポート用開口25の前縁に対応した枠部28の裏面に設けられている。タッチセンサモジュール85はセンサケース89のケース底壁89Aの外面において、外側リブ30と内側リブ31との間の部分に接着固定されている。これにより、タッチセンサは外側リブ30と内側リブ31との間に配置されている。より詳細には、タッチセンサ87を含むタッチセンサモジュール85は外側リブ30よりポート用開口25の内周側に配置され、且つ、内側リブ31よりもポート用開口25の外周側に配置されている。図4に示すように、タッチセンサ87を含むタッチセンサモジュール85は左右一対のフードストライカ20の間に位置し、両フードストライカ20に車幅方向に重ならない位置に配置されている。これにより、前突時にフードストライカ20に加わった荷重がタッチセンサ87に伝わり難くなるため、タッチセンサ87を保護することができる。
図2及び図7(A)に示すように、タッチセンサモジュール85の上方であって、ポート用開口25の前縁に対応した枠部28の表面には凸部91が複数設けられている。凸部91は前後に延在する筋状をなしている。本実施形態では、図2に示すように、凸部91は3つ設けられ、それぞれタッチセンサモジュール85の左縁、中央、右縁の上方に位置している。タッチセンサ87はガーニッシュ27の前部表面であって、概ね左右両端に位置する凸部91によって挟まれた領域内へのユーザの接触を検知し、対応する信号を出力する。このように凸部91を設けることによって、ユーザがタッチセンサ87によって接触が検知される範囲を容易に把握することができる。
凸部91は図7(A)に示すように前後方向略中央部において最も車外側に突出しているとよい。これにより、ユーザをタッチセンサ87の前後方向略中央部に接触するように誘導することができるため、ユーザの接触をより感度よく検知することができる。また、左右両側の凸部91の間において、ガーニッシュ27の表面は上方に凸に湾曲しているとよい。これにより、ユーザが左右両側の凸部の間であって、車幅方向における略中央部に接触するように誘導することができ、ユーザの接触をより感度よく検知することができる。
次に、車体前部構造Sの動作について説明する。車体前部構造Sは充電を開始するときにユーザがリッド49を容易に開くことができるようにするための構造として、ポート用開口25、ポート装置45、ガーニッシュ27、ECU82、携帯機83、前アンテナ84、受信用アンテナ81R、及びタッチセンサモジュール85を含む。
車両前方の検出域Rの内部に携帯機83を所持したユーザが移動すると、ECU82は前アンテナ84及び受信用アンテナ81Rを介して携帯機83と本人認証を行う。ユーザがガーニッシュ27の前部表面であって、左右両端に位置する凸部91によって挟まれる領域内に触れると、タッチセンサ87によってその接触が検知される。ECU82は前アンテナ84及び受信用アンテナ81Rを介して携帯機83と本人認証ができ、且つタッチセンサ87からの接触が検知されたときに、リッドアクチュエータを駆動させてリッドラッチ78を開く。これにより、リッドラッチ78とリッドストライカ71との係合が解除される。よって、リッド49が付勢部材70によって付勢されて、リッド49が開かれる(図1(B))。このように、ユーザはリッド49を容易に開くことができ、ポート46に外部ケーブルを接続して容易に充電を開始することができる。
次に、このように構成した車体前部構造Sの効果について説明する。携帯機83を所持したユーザが検出域Rに移動してガーニッシュ27の表面の凸部91の間の部分に接触するとリッド49が開かれる。このように鍵を挿入する等の操作を要することなく車体3の表面への接触によってリッド49が開くことができるため、充電作業が容易になる。また、ECU82は携帯機83に対して本人認証が行われ、且つタッチセンサ87によってガーニッシュ27の表面への接触が検知されたときに、リッドアクチュエータを駆動してリッド49のロックを解除するため、ユーザが意図せずリッド49を開かれることを防止することができる。
タッチセンサ87は水や塵によって破損する虞があるため、車体3の表面に露出させないことが望ましい。しかし、フロントフード7の裏側にタッチセンサ87を設けると、フロントフード7は鋼板によって構成されているため、ユーザの車体3の表面への接触を検知することが難しい。本実施形態では、タッチセンサ87を樹脂製のガーニッシュ27の裏面(車体内部側の面)に設けることによって、タッチセンサ87を車体3の表面に露出させることなく、ユーザのリッドロックの解錠意志を車体3の表面、すなわちガーニッシュ27の表面(車体外部側の面)への接触として検知することができる。また、図1に示すように、ポート開口25、及びポート開口25を開閉するリッド49がフロントフード7の前部に配置される。フロントフード7の前端にあるリッド49を開く時、ユーザは車両前側に立つことが想定されるが、このとき、タッチセンサ87によってユーザのタッチ動作が検出される部分(図2の着色部分。以下、タッチ部分)がユーザの立ち位置から近く、触れやすいフロントフード7の前部且つ車幅方向中央にあるためタッチ部分の位置が直感的にわかりやすく、操作性を良くすることができる。
また、図6及び図7(A)に示すように、リッド49は左右方向を軸線として回動することで開き、タッチセンサ87はそのリッド49の回動範囲より前方に配置されている。これにより、リッド49の回動範囲より前方にタッチ部分を設けられる。よって、リッド49の回動範囲にユーザの体の一部が入り、リッド49が開いたときにタッチ動作をしたユーザに当たることが防止できる。また、フロントフード7に設けられたガーニッシュ27にタッチセンサ87が配置されているため、例えば、フロントグリル6に配置される場合に比べ、ユーザは屈むことなく容易にタッチ操作することができる。
タッチセンサ87はセンサケース89に収容されてポッティングされている。これによって、タッチセンサ87に雨水や塵等が付着することによる破損を防止することができる。また、タッチセンサ87は収容凹部89Cの底面に配置され、タッチセンサモジュール85はケース底壁89Aの外面においてガーニッシュ27に接着固定されているため、タッチセンサ87とガーニッシュ27の表面との距離を小さくすることができ、タッチセンサ87の感度を良好にすることができる。また、タッチセンサ87はセンサケース89に収容されてポッティングされた後に、ガーニッシュ27に接着されている。これにより、タッチセンサ87をガーニッシュ27に接着した後にポッティングする必要がなく、タッチセンサ87のガーニッシュ27への組付が容易になる。
また、縁部26とガーニッシュ27との間、より詳細には縦壁部26Aと外側リブ30との間に、シール部材32が設けられている。外側リブ30によって、シール部材のガーニッシュ27の内周側への移動が規制されるため、シール部材32の位置決めを容易にすることができる。シール部材32は縦壁部26A及び外側リブ30の両者に弾発的に当接している。これにより、シール部材32によって縦壁部26Aと外側リブ30との間が封じられる。よって、雨水や塵が縦壁部26Aと外側リブ30との間を通って延出部26Bに沿ってポート用開口25の内方、すなわちガーニッシュ27の内周側に向かって侵入することを防止することができる。図7(A)に示すように、ガーニッシュ27はクリップ29により延出部26Bに外周側でのみ固定され、延出部26Bに片持ち構造で支持されている。シール部材32は外側リブ30と縦壁部26Aとに当接し、外側リブ30を縦壁部26Aから離反するように押し出す。これにより、クリップ29が結合孔26Cの縁部に押し出されて、クリップ29と結合孔26Cとの結合が強固になる。このように、シール部材32が外側リブ30の側面から支える形になるため、より強固にガーニッシュ27をフロントフード7に固定することができる。
タッチセンサ87及びクリップ29は外側リブ30の内周側に設けられているため、タッチセンサ87及びクリップ29にはそれぞれシール部材32によって雨水や塵がタッチセンサ87に到達し難くなる。これにより、タッチセンサ87及びクリップ29の破損が防止され、タッチセンサ87及びクリップ29を保護することができる。
更に、タッチセンサ87及びクリップ29は内側リブ31と外側リブ30との間に配置される。これにより、タッチセンサ87及びクリップ29は内周側及び外周側からリブによって挟まれるため、雨水や塵が到達し難くなるため、これらの破損が防止できる。
内側リブ31は延出部26Bよりも開口の内方側に設けられる。これによって、図7(A)に示すように、縁部26の前部においては、リッド49と内側リブ31との間、及び、ポート装置45(より詳細にはハウジング48)と内側リブ31との間を通過する通路Pが形成される。リッド49の表面及びリッド49とガーニッシュ27との間に到達した水はこの通路Pを通って、図7(A)に示される矢印に従って下方に排出される。これにより、タッチセンサ87への水の到達を防止することができる。また、図7(A)に示すように、内側リブ31を外側リブ30より長く延設することによって、ポート装置45及び内側リブ31の隙間と、枠部28及び延出部26Bの隙間とを区切ることができる。これにより、通路Pを通る水や塵が枠部28及び延出部26Bの隙間により侵入し難くなり、タッチセンサ87をより効果的に保護することができる。
図7(B)に示すように、縁部26の後部においても、リッド49と内側リブ31との間、及び、ポート装置45(より詳細にはハウジング48)と内側リブ31との間を通過する通路Qが形成される。リッド49とガーニッシュ27との間に到達した水はこの通路Pを通って、図7(B)に示される矢印に従って下方に排出される。また、下方に排出された水がハウジング48の底部に留まることを防止するため、後底壁48Fに厚さ方向に貫通する水抜き穴を設けるとよい。図7(A)に示すようにリッドプレート68の外周縁に沿って樹脂製のシール部材95を設け、そのシール部材95の一部がハウジング48の上縁に当接するように構成してもよい。これによって、ポート用開口25の内側への水の侵入をより確実に防止することができる。
縦壁部26A及び延出部26Bはそれぞれ縁部26の全周に渡って設けられている。外側リブ30及びシール部材32もまたガーニッシュ27の外周全周、すなわちポート用開口25の全周に渡って設けられている。そのため、ガーニッシュ27とフロントフード7との隙間から雨水や塵の侵入を、ポート用開口25の全周に渡って防止することができる。これにより、ガーニッシュ27の裏側へ雨水や塵の侵入が防止されるため、ガーニッシュ27の破損や劣化を効果的に防止することができる。さらにシール部材32が、ポート用開口25の全周に渡って、外側リブ30をポート用開口25の内方に向けて付勢している。これにより、ポート用開口25の全周に渡って、クリップ29が結合孔26Cの縁部に押し出されて、クリップ29と結合孔26Cとの結合が強固になる。これにより、ガーニッシュ27をフロントフード7により強固に固定することができる。
前アンテナ84から発せられる電波は金属を透過しにくいLF帯域の電波であるため、前アンテナ84と車外との間に金属部材を可能な限り少なくすることが望ましい。本実施形態では、前アンテナ84は、左右に延在するクロスメンバの一つであって、車体3の前端に設けられたアッパクロスメンバ13Bの前縦壁86の前面に結合されている。これにより、車両1の前方に位置する携帯機83と前アンテナ84との間に位置する金属部材を少なくすることができるため、前アンテナ84からの電波がより確実に携帯機83に届けられる。また、前アンテナ84は車幅方向にリッド49に重なる位置に設けられているため、前アンテナ84の位置をよりリッド49に近接させることができる。これにより、リッド49にユーザが近接したときに、前アンテナ84からの電波がより確実にユーザが所持する携帯機83に届けられる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記実施形態では、ECU82はタッチセンサ87によってガーニッシュ27の表面への接触が検知され、且つ、携帯機83との間で本人認証が行われたときに、リッド49のロックが解除していたが、この態様には限定されない。例えば、ECUは、タッチセンサ87によってガーニッシュ27の表面への長押し操作が検知されたとき、ガーニッシュ27の表面への接触が短時間に二度検知されたとき(ダブルタップが検知されたとき)、又は、タッチセンサ87によってタッチセンサ87の上方にユーザの手がかざされたことが検知されたときに、携帯機83との間で通信を行って本人認証を行い、リッド49のロックを解除するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、基板88はセンサケース89に収容されていたが、この態様には限定されない。例えば、図11に示すように、基板88は内側リブ31と外側リブ30との間において枠部28の裏面に直接接着されていてもよい。この場合には、内側リブ31と外側リブ30との間に内周側及び外周側にそれぞれ位置する2つのポッティング用リブ100を設け、基板88を2つのポッティング用リブ100の間に配置した後、2つのポッティング用リブ100の間をポッティングするとよい。これにより、基板88を封止してタッチセンサ87を保護するとともに、部品数を減らすことができる。
また、上記実施形態では、前アンテナ84は前縦壁86の前面の右側(正面視で左側)のラッチブラケット21寄りの位置に締結されていたがこの態様には限定されない。例えば、図12(A)に示すように前アンテナ84は前縦壁86の前面において、正面視で2つのラッチブラケット21の概ね中央の部分に締結されていてもよい。また、図12(B)に示すように、フロントフード7の裏面前端であって、車幅方向略中央の位置にフードストライカ20が1つ設けられ、アッパクロスメンバ13Bの車幅方向略中央部にフードラッチ23が1つ設けられていてもよい。このとき、前アンテナ84は前縦壁86の前面であって、フードラッチ23の左右いずれか一方に近接して配置されるとよい。
上記実施形態では、シール部材32は環状をなすように形成されていたが、この態様には限定されない。シール部材32は実質的にポート用開口25の全周に渡って配置されていればよく、例えば、シール部材32はポート用開口25の縁部26に沿って配置され、両端において互いに重なる紐状のゴム部材であってもよい。
上記実施形態では、前アンテナ84がアッパクロスメンバ13Bの前面に設けられていたが、この態様には限定されない。受信用アンテナ81Rが上記実施形態の前アンテナ84と同じ位置に設けられていてもよい。
1 :車両
3 :車体
7 :フロントフード
13B :アッパクロスメンバ
20 :フードストライカ
23 :フードラッチ
25 :ポート用開口
26 :縁部
26A :縦壁部
26B :延出部
26C :結合孔
27 :ガーニッシュ
28 :枠部(ガーニッシュ主部)
29 :クリップ
30 :外側リブ
31 :内側リブ
32 :シール部材
45 :ポート装置
46 :ポート(充電口)
49 :リッド
50 :リッドロック機構
81R :受信用アンテナ
82 :制御装置(ECU)
84 :前アンテナ(送信用アンテナ)
87 :タッチセンサ
S :車体前部構造

Claims (10)

  1. 車両のフロントフード内に全周が収まるように設けられた開口と、
    車体に支持され、前記開口に整合する位置に配置された充電口及び給電口の少なくとも一つと、前記開口を選択的に開閉するリッドと、前記開口を閉じる位置に前記リッドをロックするリッドロック機構とを備えたポート装置と、
    前記開口を画定する縁部に重なるように配置されたガーニッシュと、
    前記ガーニッシュの車体内部側に設けられ、ユーザの前記ガーニッシュの車体外部側の面への接触に対応する信号を出力するタッチセンサと、
    前記タッチセンサの出力に基づいて、前記リッドのロックを解除すべく前記リッドロック機構を制御する制御装置とを備え、
    前記縁部は下方に垂下する縦壁部と、前記縦壁部の下端から前記開口の内方に延出する延出部とを含み、
    前記ガーニッシュは前記延出部を上方から覆うとともに前記延出部に設けられた結合孔に結合するクリップを備えたガーニッシュ主部と、前記ガーニッシュ主部から前記延出部に向って延出する外側リブとを含み、
    前記縦壁部と前記外側リブとの間に両者に当接するシール部材が設けられ、
    前記タッチセンサは前記外側リブより前記開口の内方側に配置されていることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記シール部材は少なくとも前記クリップの前記開口の外方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記縦壁部及び前記延出部は前記開口の全周に渡って設けられ、
    前記シール部材及び前記外側リブも前記開口の全周に渡って設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記開口は前記フロントフードの前部に設けられ、
    前記リッドは左右方向を軸線として回動可能に前記車体に支持され、
    前記タッチセンサは前記車体の車幅方向略中央、且つ前記ガーニッシュの前方に位置していることを特徴とする請求項1請求項3のいずれか1つの項に記載の車体前部構造。
  5. 前記ガーニッシュは前記外側リブよりも前記開口の内方側において、前記外側リブよりも下方に延出する内側リブを有し、
    前記外側リブと前記内側リブとの間に前記タッチセンサが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の車体前部構造。
  6. 前記車両の前端において車幅方向に延在するクロスメンバと、
    ユーザ認証通信のためのアンテナとを有し、
    前記アンテナは前記クロスメンバの前面に結合され、
    前記制御装置は、前記アンテナからの信号と前記タッチセンサからの信号とに基づいて、前記リッドロック機構を制御することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の車体前部構造。
  7. 前記アンテナの少なくとも一部は、車幅方向に前記リッドに重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車体前部構造。
  8. 前記フロントフードの車体内部側の面にはフードストライカが設けられ、
    前記クロスメンバには前記フードストライカに係合し、前記フロントフードを閉じた位置にロックするフードラッチが設けられ、
    前記アンテナの前端は前記フードストライカ及び前記フードラッチの前端よりも車両後方に位置していることを特徴とする請求項7に記載の車体前部構造。
  9. 前記ポート装置の前端と前記クロスメンバとは、前ブラケット、及び前記前ブラケットに結合された後ブラケットによって接続され、
    前記前ブラケットは、前記ポート装置の前端の下部に結合し、後方に延びる庇部と、前記庇部から上方に延びる前部フランジとを含み、
    前記後ブラケットは、前記前部フランジに結合され上下に延びる第1縦壁と、前記第1縦壁の下縁から後方に延びる第1横壁と、前記第1横壁の後縁から下方に延びる第2縦壁と、前記第2縦壁の下縁から後方に延び、前記クロスメンバの上面に結合された第2横壁とを有し、
    前記前ブラケットの前端は前記アンテナの前端よりも車両前方に位置していることを特徴とする請求項8に記載の車体前部構造。
  10. 前記フードストライカの前端は前記タッチセンサより車両前方に位置し、
    前記フードストライカと前記タッチセンサとは車幅方向に重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の車体前部構造。
JP2018181350A 2018-09-27 2018-09-27 車体前部構造 Expired - Fee Related JP6704025B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018181350A JP6704025B2 (ja) 2018-09-27 2018-09-27 車体前部構造
CN201910915345.2A CN110949544B (zh) 2018-09-27 2019-09-26 车体前部结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018181350A JP6704025B2 (ja) 2018-09-27 2018-09-27 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020050128A JP2020050128A (ja) 2020-04-02
JP6704025B2 true JP6704025B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=69975508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018181350A Expired - Fee Related JP6704025B2 (ja) 2018-09-27 2018-09-27 車体前部構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6704025B2 (ja)
CN (1) CN110949544B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115467592B (zh) * 2022-09-13 2024-04-12 一汽奔腾轿车有限公司 一种取消汽车门锁的机械锁芯的实现方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11318004A (ja) * 1998-05-07 1999-11-16 Nissan Motor Co Ltd 電気自動車の充電リッド自動操作装置
JP3531491B2 (ja) * 1998-09-11 2004-05-31 日産自動車株式会社 自動車の車体前部構造
US7677631B1 (en) * 2008-11-14 2010-03-16 Nissan Technical Center North America, Inc. Vehicle access assembly
JP5320055B2 (ja) * 2008-12-25 2013-10-23 本田技研工業株式会社 車体用開閉体構造
JP5864242B2 (ja) * 2011-12-14 2016-02-17 株式会社東海理化電機製作所 リッドロック制御装置
JP6015277B2 (ja) * 2012-09-19 2016-10-26 日産自動車株式会社 充電ポート構造
JP6070130B2 (ja) * 2012-12-05 2017-02-01 三菱自動車工業株式会社 電動車の充電部構造
JP6040793B2 (ja) * 2013-02-06 2016-12-07 三菱自動車工業株式会社 電動車の充電部構造
CN103754273B (zh) * 2014-02-11 2016-03-02 安徽江淮汽车股份有限公司 电动车充电口盖
CN104709364B (zh) * 2014-12-31 2017-02-22 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种汽车防水、防尘充电口结构总成
JP2016182922A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 アイシン精機株式会社 車両用外装部品
DE102016202215A1 (de) * 2016-02-12 2017-08-17 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Coburg Verstellvorrichtung mit einer fremdkraftbetätigt verstellbaren Verschlussklappe
DE102016004557A1 (de) * 2016-04-15 2017-10-19 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Klappe mit einem Anzeigemittel

Also Published As

Publication number Publication date
CN110949544B (zh) 2022-06-03
JP2020050128A (ja) 2020-04-02
CN110949544A (zh) 2020-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7198319B2 (en) Door module for vehicle door
JP4872899B2 (ja) 充電コネクタの取付構造
US11104238B2 (en) Vehicle body front structure
JP4161664B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP3873565B2 (ja) 自動車用ドア
US8556332B2 (en) Vehicle door
US8443552B2 (en) Mounting structure of door guard bar
US11459036B2 (en) Vehicle body front structure
US11325486B2 (en) Vehicle body front structure
JP2001239836A (ja) 自動車用ドア及び自動車用ドアの組立方法
JP7099180B2 (ja) 周辺情報検出センサの配設構造
JP6704025B2 (ja) 車体前部構造
JP5966203B2 (ja) 車両用ロック装置
JP3456358B2 (ja) 自動車のドア構造
JP2013071694A (ja) 車体構造
JP2006044635A (ja) 自動車のドア構造
JP2015039991A (ja) 後部車体構造
JP6084702B2 (ja) 車両用ドア
JP4821338B2 (ja) 自動車の後部開閉構造
JP3888339B2 (ja) 自動車用ドア構造
JP2021025320A (ja) 検知ユニットおよび車両
JP5754320B2 (ja) 車両の後部荷室構造
JP2006131040A (ja) 自動車のバックドア
CN110949538B (zh) 车体前部结构
JPH1178524A (ja) 車両のドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6704025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees