以下に添付図面を参照して、画像形成装置および画像形成方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1および図2は、第1の実施形態の画像形成装置の構成例を示す図である。
本実施形態の画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置である。図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成部100Aと、該画像形成部100Aの下方に位置する給紙部100Bを有し、画像形成部100Aには定着装置200が組み込まれている。
画像形成部100Aには、水平方向に延びる転写面を有する中間像担持体である中間転写ベルト110が配置されている。この中間転写ベルト110の上面には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーの像を担持する像担持体としての感光体105Y,105M,105C,105Kが中間転写ベルト110の転写面に沿って並置されている。
各感光体105Y,105M,105C,105Kは、それぞれ同じ方向(図中反時計回り)に回転可能なドラムで構成されている。その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する各装置が配置されている。すなわち、光書き込み装置101、帯電装置102Y,102M,102C,102K、現像器103Y,103M,103C,103K、1次転写装置104Y,104M,104C,104K等が配置されている。
また、各現像器103Y,103M,103C,103Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。感光体105、帯電装置102、現像器103などは作像ユニット130を形成している。なお、色による区別をしない場合、各構成要素の符号からY、M、C、Kを省略して記載する。
中間転写ベルト110は、駆動ローラと従動ローラに掛け回され、感光体105Y,105M,105C,105Kとの対向位置(A1〜A4)において各感光体105Y,105M,105C,105Kと同じ方向に移動可能に構成されている。また、従動ローラの1つであるローラ111に対向する位置に転写ローラ112が設けられている。転写ローラ112から定着装置200までの用紙Pの搬送経路は図上横方向の経路になっている。
給紙部100Bは、記録媒体としての用紙Pを積載収容する給紙トレイ120と、給紙トレイ120内の用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラ112の位置まで搬送する搬送機構を有している。
次に、画像形成装置100における基本的な画像形成動作について説明する。
画像の形成が開始されると、感光体105Yの表面が帯電装置102Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体105Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像器103Yによりトナー画像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置104Yによって中間転写ベルト110上に1次転写される。
他の感光体105M,105C,105Kにおいてもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、各色のトナー像が中間転写ベルト110上に静電気力によって順に転写されて重ね合わせられる。これによって、所望のカラー画像のトナー像が中間転写ベルト110上に形成される。
次に、感光体105Y,105M,105C,105Kから中間転写ベルト110上に1次転写されたトナー像は、ローラ111と転写ローラ112の間に搬送されてきた用紙Pに転写される。
トナー画像が転写された用紙Pはさらに定着装置200まで搬送され、定着ベルト207と加圧ローラ209で形成される定着ニップ部においてトナー像を用紙Pに定着する。定着ベルト207は、駆動ローラである定着ローラ203と、従動ローラである加熱ローラ205とに支持され張架され、時計回りに回転走行し、用紙Pは出口側へと搬送される。
定着ニップ部における用紙Pの出口側には、定着ベルト207の側にエアーノズルがあり、このエアーノズルからコンプレッサで生成した圧縮気体を噴射する。これによって用紙Pは定着ニップ部から分離され、定着ベルト207や加圧ローラ209に巻き付くことなく定着ニップ部の出口から排出される。次いで、定着ニップ部から排出された用紙Pは、排出経路に沿って用紙排出部であるスタッカ115に送り出され、積載される。
本実施形態では、上記構成に加え、図2では1つの感光体105を代表として例示しているが、図2に示すように、感光体105の基準位置を検出するための感光体基準位置センサ140を各感光体(105Y,105M,105C,105K)に対して設け、さらに、各感光体(105Y,105M,105C,105K)に対し中間転写ベルト110の移動方向の下流側に、中間転写ベルト110上の画像(転写されたトナー像160)の主走査方向の濃度を検出する濃度検出手段としてのライン濃度センサ150をそれぞれ設けている。なお、単色のプリンタ等の画像形成装置の場合、1つの感光体105に対し、図2に示すように、感光体基準位置センサ140とライン濃度センサ150が配置される。また、中間転写ベルトを持たない直接転写方式の画像形成装置の場合には、図3に示すように、感光体基準位置センサ140は上記例と同様に配置するが、ライン濃度センサ150は、感光体1105の表面のトナー像1160の反射光強度が測定できる位置に設ける。
図4は、本実施形態の画像形成装置の機能構成を説明するブロック図である。
濃度データ処理部301は、ライン濃度センサ150から入力されるライン濃度センサ150の検出結果を、主走査方向の位置とその位置の濃度(ここではライン濃度センサ150の出力値)からなるデータ形式に変換して演算処理部302へ送る。本実施形態では、回転体である感光体105の一回転につき、例えば500カ所分の検出結果(図5:回転体位置1〜回転体位置500)を処理する。なお、図5は、副走査方向に濃度ムラがある場合の例で、横軸が主走査方向の位置(主走査位置)を表し、縦軸がライン濃度センサ150の出力レベルを表している。
演算処理部302は、算出手段として、濃度データ処理部301からのデータに基づき、シェーディング補正用のデータであるシェーディング補正データを算出する。この算出は、具体的には、以下のようにして行う。
(1)主走査方向の濃度の平均値=(主走査方向全データ点の濃度の総和)/データ点数
(2)主走査方向の位置毎のシェーディング補正データ=主走査方向の位置毎の濃度−主走査方向の濃度の平均値
さらに演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から感光体105の回転位置を算出する。この算出は、具体的には、以下のようにして行う。
回転位置[deg]=基準位置信号の入力タイミングからの経過時間/感光体105の一回転に要する時間×360
このように、演算処理部302は、感光体105の回転位置を求める回転位置検出手段としても機能する。なお、この回転位置の検出は、感光体105の軸にロータリーエンコーダを取り付け、ロータリーエンコーダからの出力パルス信号を、演算処理部302がカウントすることにより行うようにしてもよい。この構成の場合には、感光体基準位置センサ140を省くことができる。
データ記憶部303は、記憶手段として、演算処理部302で算出される感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データを記憶し保持する。ここでは、感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データは、感光体105の一回転につき500カ所分保持することになる。
シェーディング補正部304は、主走査同期信号を処理の開始基準として、演算処理部302から送られたシェーディング補正データを、光量制御信号に変換して光量制御部305へ送る。ここでの、シェーディング補正データの光量制御信号への変換は、具体的には、以下のようにして主走査方向の位置毎の光量制御信号を算出することにより行う。
主走査方向の位置毎の光量制御信号=補正基準値−主走査方向の位置毎のシェーディング補正データ
ただし、補正基準値は、シェーディング補正データが0のとき、光量制御部305が適正な光量を出力する値とする。なお、上記主走査同期信号は、1ライン毎に供給され、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる信号である。
光量制御部305は、シェーディング補正部304からの光量制御信号に応じて、感光体105への書き込みを行う光源1012の書き込み光量を変更するよう光源駆動部1011を制御する。なお、この光量制御部305と、光量制御信号を当該光量制御部305に出力するシェーディング補正部304は、光量制御手段として機能する。
光源駆動部1011は、光量制御部305による制御に従って光源1012を駆動する。なお、濃度データ処理部301、演算処理部302、データ記憶部303、シェーディング補正部304、光量制御部305は、下記の制御部に含まれ、光源駆動部1011および光源1012は、光書き込み装置101に含まれる。
図6は、画像形成装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図6に示すように、画像形成装置100は、CPU11、ROM12、RAM13、および、HDD(ハードディスクドライブ)14からなる制御部と、通信I/F(インターフェース)15と、操作パネル16と、エンジン部17とを備え、これらがシステムバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13を主記憶装置として、ROM12又はHDD14等に格納されたプログラムを実行することにより、画像形成装置100全体の動作を制御し、印刷機能などを実現する。また、CPU11は、下記の操作パネル16を使ったユーザ操作に応じた制御を実行する。なお、RAM13は、上記データ記憶部303としても機能する。
通信I/F15は、外部のネットワークと接続するためのインターフェースである。
操作パネル16は、画像形成装置100に対するユーザからの各種操作入力を受け付けるとともに、画像形成装置100の状態に関する情報等を表示する入出力装置である。
エンジン部17は、電子写真方式による印刷機能を実現する部分であり、図1を用いて説明した画像形成部100Aおよび給紙部100Bを含む。
(STEP1)
次に、本実施形態の画像形成装置100におけるシェーディング補正データ取得時の動作について説明する。図7は、本実施形態の画像形成装置100におけるシェーディング補正データ取得時の動作フローチャートである。以下の処理は、Y、M、C、Kの各色について実施する。単色の場合は、その1色について実施する。
はじめに、光量制御部305は、感光体105上に、理想的には均一な画像濃度となるパターンを形成するように光源駆動部1011を制御し、光書き込みをして静電潜像を形成する(S101)。感光体105上に形成した静電潜像に対応して、現像器103より供給され感光体105の表面上に付着したトナー像160が、感光体105の回転と転写ベルトの移動に伴い、中間転写ベルト(中間像担持体)110上に転写される(S102)。ここで中間転写ベルト110上に転写されたトナー像160は、中間転写ベルト110表面の移動とともに移動し、その移動の下流に設けられたライン濃度センサ150の部分を通過する。
ライン濃度センサ150は、移動する中間転写ベルト110上のトナー像160の反射光強度を、主走査方向に例えば300dpiの分解能で検出する(S103)。ライン濃度センサ150の出力は、画像濃度が淡いとセンサ出力大、画像濃度が濃いとセンサ出力小となる。従って、中間転写ベルト110上のトナー像160の濃度が均一であれば、ライン濃度センサ150の出力は主走査方向で一定となる。一方、中間転写ベルト110に転写されたトナー像160に、感光体105と現像器103との間のギャップムラ等によって、副走査方向に連続する帯状の濃度ムラ161がある場合には(図8(A))、主走査方向の位置とその位置の画像濃度およびライン濃度センサ150の出力データは、それぞれ図8(B)および図8(C)に示すようになる。図8(A)に示す暗い帯状の濃度ムラ161は、ライン濃度センサ150では、該当位置でレベルが下がる形で出力される。
ライン濃度センサ150の出力は濃度データ処理部301へと送られ、濃度データ処理部301はライン濃度センサ150の出力を主走査方向の位置とその位置の濃度からなるデータ形式に変換(濃度データ処理)して演算処理部302へ送る(S104)。
演算処理部302は、濃度データ処理部301からの、主走査方向の位置とその位置における濃度からなるデータに基づき、シェーディング補正データを算出する(S105)。
さらに演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から感光体105の回転位置を算出する(S106)。
そして、感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データを、回転位置に対応付けてデータ記憶部303に記憶させ保持する(S107)。この回転位置に応じたシェーディング補正データは、感光体105の一回転につき500カ所分保持する。
以上の処理を、演算処理部302は、Y、M、C、Kの各色について、単色の場合は単色の1色について実施する。その結果、各色用のシェーディング補正データが、色毎に、感光体105の一回転につき500カ所分保持される。
(STEP2)
次に、本実施形態の画像形成装置100における画像形成時の動作について説明する。図9は、本実施形態の画像形成装置100における画像形成時の動作フローチャートである。以下の処理は、Y、M、C、Kの各色について実施する。単色の場合は、その1色について実施する。
任意の印刷データに応じて画像形成を行なう場合には、本実施形態の画像形成装置100は、前述のSTEP1の手順でデータ記憶部303に保持した、各感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データ(各色用のシェーディング補正データ)を用いて、以下のように光量制御を行なう。
まず、演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から、前述のようにして感光体105の回転位置を算出する(S201)。
次いで、演算処理部302は、データ記憶部303に記憶している、補正対象の色用の感光体105の回転位置に対応するシェーディング補正データをシェーディング補正部304へ転送する(S202)。
シェーディング補正部304は、主走査同期信号を開始基準として、演算処理部302から送られたシェーディング補正データを、光量制御信号に変換して光量制御部305へ送る(S203)。
光量制御部305は、シェーディング補正部304からの光量制御信号に応じて補正対象の色用の感光体105への書き込み光量を変更する(S204)。
以上の処理をY、M、C、Kの各色について、単色の場合はその1色について実施する。
以上説明したように、本実施形態では、STEP1において、色毎に、ライン濃度センサ150の出力データに基づいて感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データを算出し保持する。そして、STEP2の画像形成時には、色毎に、感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データを使って感光体105への書き込み光量を変更するようにしている。
これにより、本実施形態の画像形成装置100は、主走査方向の濃度ムラのみならず副走査方向に連続する帯状の濃度ムラも補正することができる。また、シェーディング補正データは、感光体105の回転位置毎に保持するので、感光体105の偏芯や、感光体105の断面形状が真円でない場合などにより、感光体105と現像器103のギャップムラが感光体105の回転位置によって変化しても対応できる。なお、Y、M、C、Kの4色以外の多色の場合も、上述した構成および処理を、多色を構成する各色に対応させることで同様に補正を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の画像形成装置について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
上記第1の実施形態では、感光体105の一回転につき、一例として500カ所分のシェーディング補正データを保持するものとしている。本実施形態では、画像形成を行う際に、演算処理部302にて、データ記憶部303で保持している各色用の複数個所のシェーディング補正データに対し線形補間等による補間をして求めた値を、補間した場所(感光体105の回転方向の濃度未検出の位置)におけるシェーディング補正データとする。このようにして補間により追加した複数の(500カ所分以上の)シェーディング補正データを使って補正対象の色用の感光体105の回転位置に応じた感光体105への書き込み光量を変更することにより、濃度を実測できていない回転位置についても補正することが可能となる。
具体的には、例えば、m=1〜499とし、主走査方向の位置X、回転位置mのいずれかの色用のシェーディング補正データをシェーディング補正データ(主走査方向の位置X、回転位置m)で表すとき、(シェーディング補正データ(主走査方向の位置X、回転位置m)+シェーディング補正データ(主走査方向の位置X、回転位置m+1))/2の値を、回転位置mと回転位置m+1の間の中間位置で使用する。これにより、補正対象の色用の感光体105の回転位置毎に保持しているシェーディング補正データの回転位置の間隔よりも小さい単位で書き込み光量の補正を行うことができるようになる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の画像形成装置について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
演算処理部302は、第1の実施形態のものと同様に、算出手段として、濃度データ処理部301からのデータに基づき、シェーディング補正用のデータであるシェーディング補正データを算出するが、本実施形態では、さらに、算出したシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出する処理を行う。
また、演算処理部302は、復元手段として、主走査開始位置のシェーディング補正データと、シェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータとから、シェーディング補正データを復元(算出)する処理を行う。
データ記憶部303は、記憶手段として、演算処理部302で算出される感光体105の回転位置に応じた、主走査開始位置のシェーディング補正データおよび上記主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータを記憶し保持する。ここでは、感光体105の回転位置に応じた主走査開始位置のシェーディング補正データおよび上記主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータは、感光体105の一回転につき500カ所分保持することになる。
(STEP1B)
次に、本実施形態の画像形成装置100におけるシェーディング補正データ取得時の動作について説明する。図10は、本実施形態の画像形成装置100におけるシェーディング補正データ取得時の動作フローチャートである。以下の処理は、Y、M、C、Kの各色について実施する。単色の場合は、その1色について実施する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と共通する基本的な処理の流れとともに、本実施形態における特徴部分を含めて説明する。
はじめに、光量制御部305は、感光体105上に、理想的には均一な画像濃度となるパターンを形成するように光源駆動部1011を制御し、光書き込みをして静電潜像を形成する(S101)。
感光体105上に形成した静電潜像に対応して、現像器103より供給され感光体105の表面上に付着したトナー像160が、感光体105の回転と転写ベルトの移動に伴い、中間転写ベルト(中間像担持体)110上に転写される(S102)。
ライン濃度センサ150は、移動する中間転写ベルト110上のトナー像160の反射光強度を、主走査方向に例えば300dpiの分解能で検出する(S103)。
ライン濃度センサ150の出力は濃度データ処理部301へと送られ、濃度データ処理部301はライン濃度センサ150の出力を主走査方向の位置とその位置の濃度からなるデータ形式に変換(濃度データ処理)して演算処理部302へ送る(S104)。
演算処理部302は、濃度データ処理部301からの、主走査方向の位置とその位置における濃度からなるデータに基づき、シェーディング補正データを算出する(S105)。さらに、演算処理部302は、算出したシェーディング補正データから、このシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出する(S105B)。
さらに演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から感光体105の回転位置を算出する(S106)。
そして、演算処理部302は、感光体105の回転位置に応じた、主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータを、回転位置に対応付けてデータ記憶部303に記憶させ保持する(S107B)。この回転位置に応じた、主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータは、感光体105の一回転につき500カ所分保持する。
以上の処理を、演算処理部302は、Y、M、C、Kの各色について、単色の場合は単色の1色について実施する。その結果、各色用の主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータが、色毎に、感光体105の一回転につき500カ所分保持される。
(STEP2B)
次に、本実施形態の画像形成装置100における画像形成時の動作について説明する。図11は、本実施形態の画像形成装置100における画像形成時の動作フローチャートである。以下の処理は、Y、M、C、Kの各色について実施する。単色の場合は、その1色について実施する。なお、ここでも、第1の実施形態と共通する基本的な処理の流れとともに、本実施形態における特徴部分を含めて説明する。
任意の印刷データに応じて画像形成を行なう場合には、本実施形態の画像形成装置100は、前述のSTEP1Bの手順でデータ記憶部303に保持した、各感光体105の回転位置に応じた、主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータ(いずれも各色用のデータ)を用いて、以下のように光量制御を行なう。
まず、演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から、前述のようにして感光体105の回転位置を算出する(S201)。
次いで、演算処理部302は、データ記憶部303に記憶している、補正対象の色用の感光体105の回転位置に対応する主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータから、当該回転位置におけるシェーディング補正データを復元し(S202B1)、復元後のシェーディング補正データをシェーディング補正部304へ転送する(S202B2)。
シェーディング補正部304は、主走査同期信号を開始基準として、演算処理部302から送られたシェーディング補正データを、光量制御信号に変換して光量制御部305へ送る(S203)。
光量制御部305は、シェーディング補正部304からの光量制御信号に応じて補正対象の色用の感光体105への書き込み光量を変更する(S204)。
以上の処理をY、M、C、Kの各色について、単色の場合はその1色について実施する。
以上説明したように、本実施形態では、STEP1Bにおいて、色毎に、ライン濃度センサ150の出力データに基づいて感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データを算出し、さらに、シェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出して、主走査開始位置のシェーディング補正データとシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータとを保持する。そして、STEP2Bの画像形成時には、色毎に、感光体105の回転位置に応じた主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータからシェーディング補正データを復元し、復元したシェーディング補正データを使って感光体105への書き込み光量を変更するようにしている。
これにより、本実施形態の画像形成装置100は、第1の実施形態と同様に、主走査方向の濃度ムラのみならず副走査方向に連続する帯状の濃度ムラも補正することができる。また、シェーディング補正データは、感光体105の回転位置毎に保持するので、感光体105の偏芯や、感光体105の断面形状が真円でない場合などにより、感光体105と現像器103のギャップムラが感光体105の回転位置によって変化しても対応できる。なお、Y、M、C、Kの4色以外の多色の場合も、上述した構成および処理を、多色を構成する各色に対応させることで同様に補正を行うことができる。
また、本実施形態画像形成装置100では、シェーディング補正データをそのまま保持するのではなく、主走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を保持するようにしたので、シェーディング補正データをそのまま保持する場合に比べて、必要な記憶容量を大幅に削減することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の画像形成装置について説明する。以下では、第3の実施形態と異なる部分について説明する。
上記第3の実施形態のSTEP1Bでは、シェーディング補正データから主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出し、主走査開始位置のシェーディング補正データと共にシェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータを保持したが、本実施形態では、さらに、上記主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータについて、連長圧縮等によりデータ圧縮を行い、圧縮したデータ(圧縮データ)を保持する。そのため、本実施形態では、演算処理部302は、さらに、データ圧縮手段として、シェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータについて、連長圧縮等によりデータ圧縮を行う処理を行い、データ伸長手段として、連長圧縮等によりデータ圧縮されたデータを伸長する処理を行う。
そして、上記STEP2Bで任意の印刷データに応じて画像形成を行なう場合には、データ記憶部303に保持した、感光体回転位置に応じた、主走査開始位置のシェーディング補正データ、および、上記主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を圧縮したデータを伸長して得た伸長後の主走査方向に隣接するデータ点の値の差分データからシェーディング補正データを復元し、復元したシェーディング補正データを用いて光量制御を行なう。
本実施形態では、上記のように、主走査開始位置のシェーディング補正データと、シェーディング補正データの主走査方向に隣接するデータ点の値の差分を圧縮したデータとを保持するので、シェーディング補正データをそのまま保持する場合に比べて、また前述の第3の実施形態の場合と比べても、必要な記憶容量をさらに大幅に削減することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態の画像形成装置について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
演算処理部302は、第1の実施形態のものと同様に、算出手段として、濃度データ処理部301からのデータに基づき、シェーディング補正用のデータであるシェーディング補正データを算出するが、本実施形態では、さらに、主走査方向の位置毎に、算出したシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出する処理を行う。
また、演算処理部302は、復元手段として、副走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータから、シェーディング補正データを復元(算出)する処理を行う。
データ記憶部303は、記憶手段として、演算処理部302で算出される感光体105の回転位置に応じた副走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータを記憶し保持する。ここでは、感光体105の回転位置に応じた、副走査開始位置のシェーディング補正データおよび上記副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータは、主走査方向の位置毎に、感光体105の一回転につき500カ所分保持することになる。
(STEP1C)
次に、本実施形態の画像形成装置100におけるシェーディング補正データ取得時の動作について説明する。図12は、本実施形態の画像形成装置100におけるシェーディング補正データ取得時の動作フローチャートである。以下の処理は、Y、M、C、Kの各色について実施する。単色の場合は、その1色について実施する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と共通する基本的な処理の流れとともに、本実施形態における特徴部分を含めて説明する。
はじめに、光量制御部305は、感光体105上に、理想的には均一な画像濃度となるパターンを形成するように光源駆動部1011を制御し、光書き込みをして静電潜像を形成する(S101)。
感光体105上に形成した静電潜像に対応して、現像器103より供給され感光体105の表面上に付着したトナー像160が、感光体105の回転と転写ベルトの移動に伴い、中間転写ベルト(中間像担持体)110上に転写される(S102)。
ライン濃度センサ150は、移動する中間転写ベルト110上のトナー像160の反射光強度を、主走査方向に例えば300dpiの分解能で検出する(S103)。
ライン濃度センサ150の出力は濃度データ処理部301へと送られ、濃度データ処理部301はライン濃度センサ150の出力を主走査方向の位置とその位置の濃度からなるデータ形式に変換(濃度データ処理)して演算処理部302へ送る(S104)。
演算処理部302は、濃度データ処理部301からの、主走査方向の位置とその位置における濃度からなるデータに基づき、シェーディング補正データを算出する(S105)。
さらに演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から感光体105の回転位置を算出する(S106)。
次いで、演算処理部302は、現在の感光体105の回転位置が副走査開始位置か判断し、現在の感光体105の回転位置が副走査開始位置の場合(S107C1でYes)、上記で算出したシェーディング補正データ(すなわち、副走査開始位置のシェーディング補正データ)を当該回転位置(すなわち副走査開始位置)に対応付けてデータ記憶部303に記憶させ保持する(S107C2)。なお、このとき演算処理部302は、次回転位置でシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分(次回転位置での値と現回転位置での値の差分)を算出するために、現回転位置(ここでは副走査開始位置)のシェーディング補正データを一時保持する。
現在の感光体105の回転位置が副走査開始位置でない場合(S107C1でNo)、演算処理部302は、主走査方向の位置毎に、現回転位置でのシェーディング補正データの値および一時保持している前回転位置でのシェーディング補正データの値からその差分を算出し、すなわちシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出し(S107C3)、算出した差分のデータを当該回転位置に対応付けてデータ記憶部303に記憶させ保持する(S107C4)。なお、このとき演算処理部302は、次回転位置でシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出するために、現回転位置のシェーディング補正データを一時保持する。
上記回転位置に応じた、副走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータは、感光体105の一回転につき500カ所分保持する。具体的には、副走査開始位置のシェーディング補正データと、副走査開始位置を除く感光体105の一回転中の499カ所分のシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータが保持される。
以上の処理を、演算処理部302は、Y、M、C、Kの各色について、単色の場合は単色の1色について実施する。その結果、各色用の、副走査開始位置のシェーディング補正データと、シェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータとが、色毎に、感光体105の一回転につき500カ所分保持される。
(STEP2C)
次に、本実施形態の画像形成装置100における画像形成時の動作について説明する。図13は、本実施形態の画像形成装置100における画像形成時の動作フローチャートである。以下の処理は、Y、M、C、Kの各色について実施する。単色の場合は、その1色について実施する。なお、ここでも、第1の実施形態と共通する基本的な処理の流れとともに、本実施形態における特徴部分を含めて説明する。
任意の印刷データに応じて画像形成を行なう場合には、本実施形態の画像形成装置100は、前述のSTEP1Cの手順でデータ記憶部303に保持した、各感光体105の回転位置に応じた、副走査開始位置のシェーディング補正データおよび副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータ(いずれも各色用のデータ)を用いて、以下のように光量制御を行なう。
まず、演算処理部302は、感光体基準位置センサ140から入力される、感光体105の一回転に一回発生する基準位置信号の入力タイミングからの経過時間と、感光体105の一回転に要する時間から、前述のようにして感光体105の回転位置を算出する(S201)。
次いで、演算処理部302は、感光体105の回転位置が副走査開始位置か判断し、感光体105の回転位置が副走査開始位置の場合(S202C1でYes)、データ記憶部303に記憶している、補正対象の色用の副走査開始位置のシェーディング補正データをシェーディング補正部304へ転送する(S202C2)。なお、このとき演算処理部302は、次回転位置でのシェーディング補正データを復元するために、この副走査開始位置のシェーディング補正データを一時保持する。
感光体105の回転位置が副走査開始位置でない場合(S202C1でNo)、演算処理部302は、一時保持している補正対象の色用の感光体105の前回転位置でのシェーディング補正データおよび感光体105の現回転位置に対応する上記差分のデータから、感光体105の現回転位置でのシェーディング補正データを復元する(S202C3)。そして、演算処理部302は、復元後のシェーディング補正データをシェーディング補正部304へ転送する(S202C4)。なお、このとき演算処理部302は、次回転位置でのシェーディング補正データを復元するために、復元したシェーディング補正データを一時保持する。また、上記感光体105の前回転位置でのシェーディング補正データとは、前回転位置が副走査開始位置の場合は、副走査開始位置のシェーディング補正データであり、そうでない場合は、前回転位置で復元されたシェーディング補正データである。
シェーディング補正部304は、主走査同期信号を開始基準として、演算処理部302から送られたシェーディング補正データを、光量制御信号に変換して光量制御部305へ送る(S203)。
光量制御部305は、シェーディング補正部304からの光量制御信号に応じて補正対象の色用の感光体105への書き込み光量を変更する(S204)。
以上の処理をY、M、C、Kの各色について、単色の場合はその1色について実施する。
以上説明したように、本実施形態では、STEP1Cにおいて、色毎に、ライン濃度センサ150の出力データに基づいて感光体105の回転位置に応じたシェーディング補正データを算出し、さらに、シェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出して、副走査開始位置のシェーディング補正データと副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータとを保持する。そして、STEP2Cの画像形成時には、色毎に、感光体105の回転位置に応じた副走査開始位置のシェーディング補正データおよびシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータからシェーディング補正データを復元し、復元したシェーディング補正データを使って感光体105への書き込み光量を変更するようにしている。
これにより、本実施形態の画像形成装置100は、第1の実施形態と同様に、主走査方向の濃度ムラのみならず副走査方向に連続する帯状の濃度ムラも補正することができる。また、シェーディング補正データは、感光体105の回転位置毎に保持するので、感光体105の偏芯や、感光体105の断面形状が真円でない場合などにより、感光体105と現像器103のギャップムラが感光体105の回転位置によって変化しても対応できる。なお、Y、M、C、Kの4色以外の多色の場合も、上述した構成および処理を、多色を構成する各色に対応させることで同様に補正を行うことができる。
また、本実施形態の画像形成装置100では、シェーディング補正データをそのまま保持するのではなく、副走査開始位置のシェーディング補正データとシェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分とを保持するようにしたので、シェーディング補正データをそのまま保持する場合に比べて、必要な記憶容量を大幅に削減することができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態の画像形成装置について説明する。以下では、第5の実施形態と異なる部分について説明する。
上記第5の実施形態のSTEP1Cでは、シェーディング補正データから副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を算出し、副走査開始位置のシェーディング補正データと共に副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータを保持したが、本実施形態では、さらに、シェーディング補正データの副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータについて、連長圧縮等によりデータ圧縮を行い、圧縮したデータ(圧縮データ)を保持する。そのため、本実施形態では、演算処理部302は、さらに、データ圧縮手段として、副走査方向に隣接するデータ点の値の差分のデータについて、連長圧縮等によりデータ圧縮を行う処理を行い、データ伸長手段として、連長圧縮等によりデータ圧縮されたデータを伸長する処理を行う。
そして、上記STEP2Cで任意の印刷データに応じて画像形成を行なう場合には、データ記憶部303に保持した、感光体回転位置に応じた、副走査開始位置のシェーディング補正データ、および、上記副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を圧縮したデータを伸長して得た伸長後の副走査方向に隣接するデータ点の値の差分を圧縮したデータからシェーディング補正データを復元し、復元したシェーディング補正データを用いて光量制御を行なう。
本実施形態では、上記のように、副走査開始位置のシェーディング補正データとシェーディング補正データの福走査方向に隣接するデータ点の値の差分を圧縮したデータとを保持するので、シェーディング補正データをそのまま保持する場合に比べて、また、前述の第5の実施形態の場合と比べても、必要な記憶容量をさらに大幅に削減することができる。
以上説明した諸実施形態によれば、感光体105と現像器103との間のギャップムラや、現像ユニットの汲み上げ量のムラに起因する、副走査方向に連続する帯状の画像濃度ムラを、主走査方向の濃度ムラも含めて補正することができ、画像品質を高めることができる。また、第3〜第6の実施形態によれば、シェーディング補正用のデータを保存する際必要となる記憶容量を、大幅に削減することができる。
なお、上述した諸実施形態で説明した画像形成装置は、電子写真方式によるプリンタ機能を有するものであれば、コピー機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能等をさらに有する複合機や、複写機、単体のプリンタ等の画像形成装置のいずれにも適用することができる。