JP6701510B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池に関する。
ノート型コンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等の普及に伴い、これら小型の電子機器を駆動するための二次電池の需要が拡大している。そして、これら電子機器には、高容量化が可能であることから、非水電解質二次電池(特に、リチウムイオン二次電池)の使用が進められている。
非水電解質二次電池は、小型の電子機器への利用に加えて、電気自動車(EV車),ハイブリッド自動車(HV車),プラグインハイブリッド自動車(PHV車)等の車両やホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)等の家庭用電源といった大電力が求められる用途への適用も検討されている。この場合、非水電解質二次電池の電極板の大型化,多数の電極板を積層させて電極体を形成する,多数の電池セルを組み合わせて組電池とすること等の手段により、大電力を得られるようにしている。
非水電解質二次電池の一形態であるリチウムイオン二次電池は、各電極活物質がリチウムの吸蔵・放出の可逆性が優れているため、充放電を繰り返す使用が可能となっている。
リチウムイオン二次電池は、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1には、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な材料を用いた正極及び負極と、非水電解質とを備え、かつ前記正極の電位が4.5V(vs.Li/Li+)に達するまで充電した際の正極と負極の対向充電容量比が1.0〜1.15となるように構成された非水電解質二次電池において、正極活物質の主材が化学式:LiMnNiCoMo(0≦a≦1.2、s+t+u=1、0<s≦0.5、0<t≦0.5、0.45≦s/(s+t)≦0.55、0.45≦t/(s+t)≦0.55、u≧0、0.001≦v≦0.01を満たす。)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物である非水電解質二次電池が記載されている。
従来の非水電解質二次電池の正極活物質(正極材料)では、安全性については十分でなかった。具体的には、リチウムイオン二次電池(非水電解質二次電池)は、その長期使用等により、正極活物質に使用されるリチウムの複合酸化物の結晶構造が崩壊し、含有される酸素が放出されてしまう虞があった。
この様な問題に対し、正極活物質にLi2−xNiα β γ4−ε(0.50<α≦1.33、0≦β<0.67、0≦γ≦1.33、0≦ε≦1.00、M:Co、Al、Gaより選ばれる少なくとも一種、M:Mn、Ge、Sn、Sbで表される少なくとも一種、リチウムイオンを吸蔵・放出することにより、0≦x≦2の範囲を可逆的に変化する)で表される複合酸化物を用いることが検討されている。
特開2007−95443号公報
しかしながら、Li2−xNiα β γ4−εを用いた正極は、低SOCの領域で、正極自身の抵抗が上昇するという問題があった。正極の抵抗が上昇することは、当該正極を用いる二次電池が充放電を正極の低SOCの領域で行ったときに、正極の抵抗により二次電池の性能の低下を招く。つまり、二次電池が、低SOC領域において電池特性が低下するという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられた非水電解質二次電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者らは非水電解質二次電池の構成について検討を重ねた結果、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の非水電解質二次電池は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な材料を用いた正極及び負極と、リチウムイオンを電解質イオンとして有する非水電解質と、を備えた非水電解質二次電池であって、正極が、LiNiα β γMnη4−ε(0.50<α≦1.33、0≦β≦0.67、0.33≦γ≦1.1、0≦ε≦1.00、0≦η≦1.00、M:Co、Gaより選ばれる少なくとも一種、M:Ge、Sn、Sbより選ばれる少なくとも一種)で表されるリチウム遷移金属酸化物を含み、正極は、SOC0%での抵抗が、SOC10%での抵抗の2.0倍以上となる抵抗−SOCの関係を有し、リチウム遷移金属酸化物が、Ni,M,M,Mnのいずれもが6配位の局所構造を備え、負極の電気容量が、正極の電気容量に対して1.1倍以上である。
本発明の非水電解質二次電池は、正極に低SOC領域で抵抗が上昇する酸化物が用いられても、負極の電気容量を調節することで、当該低SOC領域での使用を避けることができる。この結果、本発明の非水電解質二次電池は、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられたものとなる。
本発明の非水電解質二次電池は、正極の初回充放電時における不可逆の電気容量が、負極の初回充放電時における不可逆な電気容量よりも小さいことが好ましい。この構成となることで、初回充放電により正極及び負極の電気容量が変化しても、上記の効果を発揮できる。
本発明の非水電解質二次電池は、非水電解質二次電池の電圧が下限電圧となった場合の正極単極のSOCが、所定のSOC以上であることが好ましい。この構成となることで、正極の低SOC領域を使用することなく非水電解質二次電池を使用でき、確実に上記の効果を発揮できる。
実施形態1の二次電池の構成を模式的に示す図である。 実施形態1の二次電池の電極の電気容量と電位の関係を示した線図である。 実施形態1の二次電池の電極の電気容量と電位の関係を示した線図である。 実施形態1の二次電池の電極の電気容量と電位及び電池電圧の関係を示した線図である。 実施形態2の二次電池の構成を模式的に示す斜視図である。 実施形態2の二次電池の構成を模式的に示す断面図である。 実施形態3の二次電池の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を具体的な実施の形態を用いて説明する。なお、本発明はこれらの形態のみに限定されるものではない。
本形態は、本発明の非水電解質二次電池をリチウムイオン二次電池に適用した形態である。
[実施形態1]
[リチウムイオン二次電池]
リチウムイオン二次電池1は、正極11,負極12,非水電解質13を有する。詳しくは、正極11及び負極12を、正極活物質層111と負極活物質層121とが対向した状態で、セパレータ14を介した状態で非水電解質13とともに、電池ケース15内に収容する。二次電池1の構成を、模式図で図1に示す。
[正極]
正極11は、正極集電体110の表面に、正極活物質を含む正極活物質層111を有する。正極活物質層111は、正極活物質と導電材と結着材とを混合して得られた正極合材を正極集電体110の表面に塗布、乾燥して形成される(塗工して形成される)。すなわち、正極活物質層111は、正極活物質と導電材と結着材とが均一に分散している。導電材と結着材は任意であり、混合しなくともよい。正極合材は、適当な溶媒によりペースト状(スラリー状)をなしている。正極11及び正極合材は、その他、公知の添加材を添加していてもよい。
[正極活物質]
本形態では、正極活物質として、Li2−xNiα β γ4−ε(0.50<α≦1.33、0≦β≦0.67、0≦γ≦1.33、0≦ε≦1.00、M:Co、Al、Gaより選ばれる少なくとも一種、M:Mn、Ge、Sn、Sbで表される少なくとも一種、リチウムイオンを吸蔵・放出することにより、0≦x≦2の範囲を可逆的に変化する)で表されるリチウム遷移金属酸化物を用いる。
このリチウム遷移金属酸化物は、その組成中にNiを含む。このNiは、酸素(O)が6配位した局所構造(6配位の局所構造)を形成する。この結果、安定な充放電が行われる。また、酸化還元種である、Niが0.50<α≦1.33の範囲で多量に含まれることで、高容量化が達成される。
また、M元素及びM元素を多量に含むことで、結晶構造がより安定し、充放電時の結晶構造を安定に保ち、その結果として電池容量の低下が抑えられる。M元素は形式価数が3価の元素であり、M元素の添加は価数の大きく異なるLiのNi層への侵入を抑制することが期待される。M元素は、酸素を強く固定し、その結果、異常発熱時に懸念される酸素の脱離が抑制される結果、電池の安全性を向上させる。さらに、M元素の量が、0.33以上となった際に、平均的には、Ni層中の全ての酸素がM元素と隣り合い、M元素との結合を持つこととなる故、酸素脱離効果が顕著に高まる。
さらに、M元素及びM元素も6配位状態であることが好ましく、この構成となることで、隣接する遷移金属元素(NiやMnの配位構造体)との構造的ギャップを小さくすることを可能とし、耐久性を一層向上させることを可能とする。
リチウム遷移金属酸化物は、その組成中に、さらに遷移金属であるMn(0以上、1.00以下の割合)を含んでも良い。このMnはNiと同様に、酸素(O)が6配位した局所構造(6配位の局所構造)を形成する。この割合で含まれることで、Ni層を安定化させる効果を発揮する。
一般的に、非水電解質二次電池では、過充電等が進行すると、発火・発煙の不具合を生じることがある。この電池における発火発煙は、そこに至る過程で、正極活物質(正極材料)から放出される酸素の影響が大きい。具体的には、充電に伴い正極活物質の酸素から電子が奪われ、酸素放出に至りやすくなる。
リチウム遷移金属酸化物は、M元素を添加しており、添加されたM元素がNiやMn(遷移金属)よりも酸素と強く結合している。つまり、M元素の添加により、充放電時の酸素脱離を最小限に抑制することが可能となる。
リチウム遷移金属酸化物は、Li層とNi層とを備えた層状構造を有する。この構成となることで、正極材料は、Liイオンの伝導性に優れたものとなる。なお、Li層は、Liを主成分として形成される層を指しており、実質的にLiよりなる層である。Ni層は、Ni(Ni化合物)を主成分として形成される層を示し、実質的にはNiおよび、M、Mの元素を主成分として形成される層である。
本形態において、リチウム遷移金属酸化物は、LiNiα β γMnη4−ε(0.50<α≦1.33、0.33≦γ≦1.1、0≦η≦1.00、0≦β≦0.67、0≦ε≦1.00、M:Co,Gaより選ばれる少なくとも一種、M:Ge,Sn,Sbより選ばれる少なくとも一種)であることが好ましい。
正極活物質は、上記のリチウム遷移金属酸化物であることが好ましいが、この酸化物以外の公知の正極活物質との混合物であってもよい。
混合される正極活物質は、リチウムイオン(非水電解質二次電池の電解質イオン、アルカリ金属イオン)の吸蔵・放出が可能な化合物を用いる。例えば、種々の酸化物,硫化物,リチウム含有酸化物,導電性高分子などを挙げることができる。正極活物質としては、リチウム−遷移金属複合酸化物を用いることが好ましい。
正極活物質のリチウム−遷移金属複合酸化物としては、層状構造を有する複合酸化物、スピネル構造を有する複合酸化物、ポリアニオン構造を有する複合酸化物を用いることがより好ましい。
正極活物質が混合物である場合には、その混合割合が限定されるものではないが、リチウム遷移金属酸化物がリッチな状態、すなわち、正極活物質のLi原子の合計数を100[%]としたときに、リチウム遷移金属酸化物のLi原子数が50[%]以上であることが好ましい。また、正極活物質の合計の質量を100[mass%]としたときに、リチウム遷移金属酸化物の質量が50[mass%]以上であることが好ましい。
正極活物質は、その製造方法が限定されるものではなく、公知の製造方法を用いて製造することができる。正極活物質は、1次粒子が凝集した二次粒子を形成していてもよい。1次粒子は、その形状が限定されるものではなく、鱗片状、球状、ポテトライク状を挙げることができる。また、結晶子径が100[nm]以下で、1次粒子は、短径が1[μm]以下であることが好ましく、500[μm]以下であることがより好ましい。1次粒子は、粒径(例えば、平均粒子径、D50)が1[μm]以下の略球状の粒子であることがより好ましく、粒径が0.5[μm](500[nm])以下であることが更に好ましい。
[導電材,結着材,合材,正極集電体]
導電材は、正極11の電気伝導性を確保する。導電材としては、黒鉛の微粒子,アセチレンブラック(AB),ケッチェンブラック(KB),カーボンナノファイバー(CNF)などのカーボンブラック(CB),ニードルコークスなどの無定形炭素の微粒子などを使用できるが、これらに限定されない。
正極合材の結着材は、正極活物質粒子や導電材を結着する。結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF),EPDM,スチレン・ブタジエンゴム(SBR),NBR,フッ素ゴムなどを使用できるが、これらに限定されない。
正極合材の溶媒としては、通常は結着材を溶解する有機溶媒を使用する。例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP),ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,メチルエチルケトン,シクロヘキサノン,酢酸メチル,アクリル酸メチル,ジエチルトリアミン,N−N−ジメチルアミノプロピルアミン,エチレンオキシド,テトラヒドロフランなどを挙げることができるが、これらに限定されない。また、水に分散剤、増粘剤などを加えてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで正極活物質をスラリー化する場合もある。
正極集電体110は、従来の集電体を用いることができ、アルミニウムなどの金属を加工したもの、例えば板状に加工した箔,網,パンチドメタル,フォームメタルなどを用いることができるが、これらに限定されない。
正極集電体110の厚さは、限定されるものではない。以前から用いられている正極集電体と同様な厚さとすることができる。正極集電体110の厚さは、20[μm]以下であることが好ましい。例えば、15[μm]程度の厚さの箔を用いることが好ましい。
[正極の特性]
正極11は、SOC0%での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの抵抗の2.0倍以上である。なお、これらの抵抗は、正極11単極の抵抗である。正極11単極での抵抗は、後述のように対極をリチウムとした試験セル(ハーフセル型の試験セル)を組み立て、充放電したときの電流(充放電レート)及び電圧から求めることができる。また、SOC0%での抵抗は、SOC0%のみだけでなく、SOC0%近傍(数%程度)を含む領域での抵抗を示す。具体的には、充放電時の電流(充放電レート)及び電圧を測定可能な程度の電力を充電したSOC領域を含む。例えば、SOC0%における放電抵抗の測定は困難であり、この場合、SOC数%からSOC0%への放電を行い、測定した放電抵抗をSOC0%の放電抵抗とする。
本形態の二次電池1の正極11は、SOC0%での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの抵抗の2.0倍以上である。この抵抗特性を備える正極は、SOCが0%近傍の低い領域で、高い抵抗を有する。換言すると、SOC0%での充電(充放電)での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの充電(充放電)での抵抗よりも高い。
上記の所定のSOCは、その具体的な数値が限定されるものではないが、小さいことが好ましい。所定のSOCが大きな値となると、正極11の高抵抗のSOC領域の増加を招き、二次電池1の充放電可能領域が相対的に減少する。所定のSOCは、SOC15%以下のSOCであることが好ましい。
所定のSOCは、正極11の抵抗値の特性(抵抗−SOCの関係)を予め測定し、SOC0%での抵抗値の50%の抵抗値(又は、半減した抵抗値以下の抵抗のうち所定の抵抗値)となるSOCを求めておき、求められた当該SOC値を採用してもよい。
[負極]
負極12は、負極活物質を含有する。負極12は、負極集電体120の表面に負極活物質層121を有する。負極活物質層121は、負極活物質と結着材とを混合して得られた負極合材を負極集電体120の表面に塗布、乾燥して形成される(塗工して形成される)。負極合材は、適当な溶媒によりペースト状(スラリー状)をなしている。負極12及び負極合材は、その他、公知の添加材を添加していてもよい。
[負極活物質]
負極12の負極活物質は、従来の負極活物質を用いることができる。C,Si,Ti,Sn,Sb,Geの少なくともひとつの元素を含有する負極活物質を挙げることができる。
これらの負極活物質のうち、Cを含有する負極活物質は、リチウムイオン二次電池の電解質イオンを吸蔵・放出可能な(Li吸蔵能がある)炭素材料であることが好ましく、グラファイトであることがより好ましい。
また、これらの負極活物質のうち、Sn,Sb,Geの少なくとも1つを含有する負極活物質は、充放電による体積変化の多い合金材料である。これらの負極活物質は、Ti−Si,Ag−Sn,Sn−Sb,Ag−Ge,Cu−Sn,Ni−Snなどのように、別の金属と合金をなしていてもよい。
これらの負極活物質のうち、Tiを含有する負極活物質としては、リチウムチタン酸化物,チタン酸化物,ニオブチタン複合酸化物などのチタン含有金属酸化物を挙げることができる。
[導電材,結着材,合材,負極集電体]
負極12の導電材としては、炭素材料,金属粉,導電性ポリマーなどを用いることができる。導電性と安定性の観点から、AB,KB,CBなどの炭素材料を使用することが好ましい。
負極12の結着材としては、PTFE,PVDF,フッ素樹脂共重合体(4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン共重合体),SBR,アクリル系ゴム,フッ素系ゴム,ポリビニルアルコール(PVA),スチレン・マレイン酸樹脂,ポリアクリル酸塩,カルボキシルメチルセルロース(CMC)などを挙げることができる。
負極12の合材の溶媒としては、NMPなどの有機溶媒、又は水あるいは水系溶媒などを挙げることができる。
負極集電体120は、従来の集電体を用いることができ、銅,ステンレス,チタンあるいはニッケルなどの金属を加工したもの、例えば板状に加工した箔,網,パンチドメタル,フォームメタルなどを用いることができるが、これらに限定されない。
[非水電解質]
非水電解質13は、従来の非水電解質を用いることができる。非水電解質13は、支持電解質が非水溶媒に溶解してなるものを挙げることができる。また、従来の添加剤が添加されていてもよい。
支持電解質は、リチウムを含有するものであること以外は限定されるものではない。例えば、LiPF,LiBF,LiClO及びLiAsFから選ばれる無機塩,これらの無機塩の誘導体,LiSOCF,LiC(SOCF及びLiN(SOCF,LiN(SO,LiN(SOCF)(SO),から選ばれる有機塩、並びにこれらの有機塩の誘導体の少なくとも1種であることが好ましい。これらの支持電解質は、電池性能を更に優れたものとすることができ、かつその電池性能を室温以外の温度域においても更に高く維持することができる。支持電解質の濃度についても特に限定されるものではなく、支持電解質及び有機溶媒の種類を考慮して適切に選択することが好ましい。
非水溶媒は、支持電解質を溶解する。非水溶媒は、支持電解質を溶解するものであること以外は限定されるものではない。例えば、カーボネート類,ハロゲン化炭化水素,エーテル類,ケトン類,ニトリル類,ラクトン類,オキソラン化合物等を用いることができる。特に、プロピレンカーボネート,エチレンカーボネート(EC),1,2−ジメトキシエタン,ジメチルカーボネート(DMC),ジエチルカーボネート(DEC),エチルメチルカーボネート(EMC),ビニレンカーボネート(VC)等及びそれらの混合溶媒が好ましい。これらの有機溶媒のうち、特にカーボネート類,エーテル類からなる群より選ばれた1種以上の非水溶媒を用いることが、支持電解質の溶解性、誘電率及び粘度において優れ、リチウムイオン二次電池1の充放電効率が高くなるため好ましい。
従来の添加剤としては、電池を組み立てたときに、電極(本形態では、正極)の表面で分解し、電極(正極、特に正極活物質)の表面に被膜(例えば、Solid Electrolyte Interphase:SEI膜)を生成する。この電極(正極)の表面に生成した被膜が高い安定性を示す。そして、正極が高い電位となっても(例えば、高電位で充電反応が進行しても)、被膜が分解せず、電極(正極)の表面を被覆する。この結果、被膜により電極(正極)の容量の低下が抑えられる。
[セパレータ]
セパレータ14は、正極11及び負極12を電気的に絶縁し、非水電解質13を保持する役割を果たす。セパレータ14は、例えば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン,ポリプロピレン)の多孔膜を用いることが好ましい。
[電池ケース]
電池ケース15は、正極11及び負極12を、セパレータ14を介した状態で非水電解質13とともに、その内部に収容(封入)する。
電池ケース15は、内部と外部との間で水分の透過を阻害する材質よりなる。このような材質としては、金属層を有する材質を挙げることができる。金属層を有する材質としては、金属そのものや、ラミネートフィルムを挙げることができる。
[二次電池のその他の構成]
本形態の二次電池1は、負極12の電気容量が、正極11の電気容量に対して1.1倍以上である。すなわち、(負極12の電気容量)/(正極11の電気容量)で求められる電気容量比が1.1以上である。電気容量比が1.1以上となることで、本形態の二次電池1は、正極11の高抵抗となるSOC領域(低SOC領域)を使用しなくなる。この結果、本形態の二次電池1は、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられる。
なお、電気容量比が1.1未満となると、二次電池1が充放電を行うSOC領域(二次電池1が下限電圧と上限電圧の間のSOC領域)が、正極11の高抵抗となるSOC領域と重なり合う。つまり、二次電池1の低SOC領域で充電(充放電)を行うと、正極11の低SOC領域で正極11の充電が行われ、その結果、高抵抗による電池性能の低下が生じる。
電気容量比の上限は限定されるものではないが、過剰に大きくなると、二次電池1が充放電を行う場合に使用可能なSOCの領域が減少する。つまり、二次電池1の電池容量の減少を招く。電気容量比は、2.0以下が好ましく、1.8以下がより好ましい。
電気容量比の調整は、正極11の正極活物質層111、負極12の負極活物質層121の塗工重量(塗工質量)を調節すること、正極活物質や負極活物質の含有割合(あるいは、含有密度)を調節すること、で行うことができる。
本形態の二次電池1は、正極11の初回充放電時における不可逆の電気容量が、負極12の初回充放電時における不可逆な電気容量よりも小さいことが好ましい。この構成となることで、初回充放電での不可逆容量により、正極11や負極12の特性が変化(電気容量が増加)しても、正極11の高抵抗となるSOC領域(低SOC領域)を二次電池1が充放電で使用しなくなる。この結果、本形態の二次電池1は、低SOC領域における電池特性の低下が確実に抑えられる。
本形態の二次電池1は、二次電池1の下限電圧(X[V])が、2.5≦X≦3.0であり、二次電池1の電池電圧が下限電圧となった時の負極12の開回路電位(OCP)が(2.7−X)[V]以上であることが好ましい。この構成となることで、正極11の高抵抗となるSOC領域(低SOC領域)を二次電池1が使用しなくなる。この結果、本形態の二次電池1は、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられる。
電極11,12の開回路電位(OCP)についても、上記と同様にハーフセル型の試験セルを用いて測定できる。
[本形態の効果]
(1)第1の効果
本形態の二次電池1は、正極活物質として、上記のリチウム遷移金属酸化物を用いる。そして、正極11のSOC0%での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの抵抗の2倍以上である。その上で、本形態の二次電池1は、負極12の電気容量が、正極11の電気容量に対して1.1倍以上である。この構成によると、本形態の二次電池1は、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられる効果を発揮する。
詳しくは、二次電池1の正極11及び負極12の電気容量(正極11のSOC)と電位の関係は、図2〜3に示す。図2〜3は、正極11のSOCを基準に電位変化を示す。図3は、図2のSOC0%近傍の拡大図である。図2〜3において、x軸の電気容量は、SOC100%が1.0となるように示した。
図2〜3に示したように、正極11の電位は、SOCがゼロから増加していくと、SOCが15%までの範囲で電位が増加し、SOCが15%を超えると電位変化がほとんどないあるいは増加が緩やかなとなる。
そして、本形態の正極11では、正極活物質として上記のリチウム遷移金属酸化物を用いている。このリチウム遷移金属酸化物は、上記したように低SOC領域(図3中、正極高抵抗領域と記載)での抵抗が高い。詳しくは、正極11のSOC0%での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの抵抗の2倍以上となっている。図3において、所定のSOCは、SOC15%である。
負極12の電位変化曲線は、SOCがゼロ付近から増加していくと電位が急激に減少し、電位が十分に低くなると電位変化がほとんどないあるいは減少が緩やかとなる。
二次電池1の電池電圧は、正極11と負極12の電位変化曲線を同一図で記載したときに、2つの電位変化曲線の間隔の電位(電位差)である。
本形態の二次電池1では、負極12の電気容量が、正極11の電気容量に対して1.1〜1.8倍である。電気容量比を1.0、1.1、1.2とした負極12の電位変化曲線を図3に示したように、電気容量比が大きくなるほど、高容量側に曲線がシフトする。この電位変化曲線のシフトは、初回の不可逆容量に基づく。不可逆容量は、負極12の容量に対応し、負極12の容量が大きくなるにつれて不可逆容量も増加する。
そうすると、負極12の充放電可能なSOC領域も、高容量側にシフトする。負極12の充放電可能なSOC領域とは、負極12の電位変化曲線において、電位変化がほとんどないあるいは減少が緩やかとなる領域である。負極12の充放電可能なSOC領域が高容量側にシフトすると、正極11と負極12の電位差(二次電池1の電池電圧)を一定の大きさで確保できるSOC値(二次電池1の下限電圧)も高容量側にシフトする。
そして、電気容量比が1.1以上となることで、負極12の充放電可能なSOC領域(二次電池1の下限電圧以上となるSOC領域)が、正極11の低SOC領域と重なることが無くなる。この結果、二次電池1の充放電を、正極11の抵抗の低い状態で行うことができる。つまり、二次電池1は、二次電池1の低SOC領域でも電池特性の低下が抑えられたものとなる効果を発揮する。
(2)第2の効果
本形態の二次電池1は、正極11の初回充放電時における不可逆の電気容量が、負極12の初回充放電時における不可逆な電気容量よりも小さい。
上記したように、初回の不可逆容量は、図2〜3に示した負極12の電位変化曲線を高容量側にシフトさせる。これは、負極12だけでなく、正極11においても同様である。正極11の不可逆容量が負極12の不可逆容量よりも大きくなると、負極12の充放電可能なSOC領域に、正極11の高抵抗の領域(低SOC領域)が重なるようになる。換言すると、図2〜3において、負極12の電位変化曲線が、右方向(SOC0%方向)に相対的にシフトする。つまり、二次電池1で充放電を行うときに、正極11の抵抗の高い領域(正極11の低SOC領域)を利用することとなり、正極11の抵抗により電池性能が低下する。
本形態の二次電池1は、この構成を有することで、より確実に二次電池1の充放電を抵抗の低い状態で行うことができる。
(3)第3の効果
本形態の二次電池1は、負極12が、リチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素材料を有する。この構成となることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。更に、負極12の電気容量を簡単に調節することができる。
(4)第4の効果
本形態の二次電池1は、二次電池1の下限電圧(X[V])が、2.5≦X≦3.0であり、二次電池1の電池電圧が下限電圧となった時の負極12のOCPが(2.7−X)[V]以上である。
二次電池1の電池電圧は、上記の通り、正極11と負極12の電位変化曲線の差(電位差)である。二次電池1の下限電圧(X[V])が、2.5≦X≦3.0となることで、二次電池1の電池電圧が2.5〜3.0[V]の下限電圧以上の電圧を持つこととなり、高い電池性能を発揮できる。
そして、二次電池1の電池電圧が下限電圧となった時の負極12のOCPが(2.7−X)[V]以上である。二次電池1が下限電圧となった時の負極12のOCPがこの範囲となることで、負極12自身も低抵抗で充放電可能な状態となる。
詳しくは、図4に示したように、低SOCの領域では、正極11及び負極12の電位は、増加又は減少していく。二次電池1の下限電圧(X[V])は、図4中の「電位差:2.5V」にあたる。図4に示したように、「電位差:2.5V」を得られるSOC(正極11のSOC)は、負極12の容量により変化する。すなわち、負極12のOCPが(2.7−X)[V]以上となることで、二次電池1が下限電圧(X[V])となる正極11のSOCが、確実に抵抗の高い領域に含まれなくなる。
すなわち、この構成となることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。
(5)第5の効果
本形態の二次電池1は、所定のSOCがSOC10%以下のSOCである。この構成となることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。
(6)第6の効果
本形態の二次電池1では、正極11は、二次電池1の電圧が下限電圧となった場合のSOCが所定のSOC以上である。
この構成となることで、二次電池1で充放電を行うときに、正極11の抵抗の高い領域を利用することが抑えられる。その結果、より確実に二次電池1の充放電を抵抗の低い状態で行うことができる。
(7)第7の効果
本形態の二次電池1では、上記のリチウム遷移金属酸化物がLiNiα β γMnη4−ε(0.50<α≦1.33、0.33≦γ≦1.1、0≦η≦1.00、0≦β≦0.67、0≦ε≦1.00、M:Co,Gaより選ばれる少なくとも一種、M:Ge,Sn,Sbより選ばれる少なくとも一種)である。
正極11の正極活物質としてこの化合物を用いることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。
[実施形態2]
本形態は、実施形態1の二次電池1をラミネート型の電池に適用した形態であり、正極11,負極12,非水電解質13等の構成は、実施形態1と同様である。本形態の二次電池1の構成を、図5〜図6に示した。図5では二次電池1を斜視図で、図6では図5中のVI−VI断面における断面図で、それぞれ構成を示した。
本形態のリチウムイオン二次電池1は、正極11及び負極12をラミネートケースよりなる電池ケース2に収容(封入)してなる。なお、本形態で特に限定されない構成は、実施形態1と同様とする。
正極11は、略方形状の正極集電体110の表面(両面)に、正極活物質層111を形成してなる。正極11は、方形状の1辺に、正極集電体110が露出した(正極活物質層111が形成されない)未塗布部112を有する。
負極12は、略方形状の負極集電体120の表面(両面)に、負極活物質層121を形成してなる。負極12は、方形状の1辺に、負極集電体120が露出した(負極活物質層121が形成されない)未塗布部122を有する。
負極12は、負極活物質層121が、正極11の正極活物質層111よりも広く形成される。負極12の負極活物質層121を正極活物質層111に重ねたときに、正極活物質層111を露出することなく完全に被覆できる大きさに形成されている。
正極11及び負極12は、セパレータ14を介して積層した状態で、非水電解質13とともにラミネートフィルムから形成される電池ケース2に収容(封入)される。
セパレータ14は、負極活物質層121よりも広い面積で形成される。
正極11及び負極12は、セパレータ14を介した状態で、正極活物質層111と負極活物質層121との中心が重なる状態で積層される。このとき、正極11の未塗布部112と、負極12の未塗布部122と、が反対方向(互いに背向する方向)に配される。
[電池ケース]
電池ケース2は、ラミネートフィルム20から形成される。ラミネートフィルムは、可塑性樹脂層201/金属箔202/可塑性樹脂層203をこの順で含む。電池ケース2は、予め所定の形状に曲成されたラミネートフィルム20を、熱や何らかの溶媒により可塑性樹脂層201,203を軟化させた状態で別のラミネートフィルムなどに押圧することにより接着される。
電池ケース2は、正極11及び負極12を収容可能な形状に予め成形(エンボス加工)されたラミネートフィルム20を重ね合わせ、外周の端縁部を全周にわたって接着して、正極11及び負極12を内部に封入して形成される。外周の接着により、封止部が形成される。本形態での外周の接着は、融着でなされた。
電池ケース2は、ラミネートフィルム20に、別のラミネートフィルム20を重ね合わせて形成される。ここで、別のラミネートフィルム20とは、接着(融着)されるラミネートフィルムを示すものである。すなわち、電池ケース2は、2枚以上のラミネートフィルム20から形成する態様だけでなく、1枚のラミネートフィルムを折り返して形成する態様も含む。
電池ケース2の外周の接着(組み立て)は、減圧雰囲気下(好ましくは真空)、又は不活性ガス雰囲気下(希ガス雰囲気下、好ましくはArガス雰囲気下)で行われる。これにより、電極体の性能を低下する物質が封入することが阻害され、電池ケース2内に大気(それに含まれる水分)が含まれることなく、電極体が封入される。
予め成形されたラミネートフィルム20は、図4〜図5に示したように、重ね合わされたときに別のラミネートフィルム20との間で封止部22を形成する平板部21と、平板部21の中央部に形成された正極11及び負極12を収容可能な槽状部23と、を有する。
ラミネートフィルム20,20は、図4〜図5に示したように、正極11及び負極12を収容可能な凹字状をなすように曲成(成形)されている。ラミネートフィルム20,20は、同一形状をなし、互いに対向した向きで重ね合わせたときに、平板部21,21が完全に重なり合う。
ラミネートフィルム20は、平板部21及び槽状部23の底部23A(二次電池1の積層方向の端部を形成する部分)が平行に形成されている。平板部21と槽状部23の底部23Aとは、立設部23Bにより接続されている。立設部23Bは、平板部21及び底部23Aの平行な方向に対して交差する方向(傾斜した方向)に伸びている。底部23Aは、槽状部23の開口部(平板部21の内方の端部)よりも小さく形成されている。
電池ケース2において、平板部21,21の周縁部に封止部22が形成され、封止部22の内方(電極体に近接する方向)には、平板部21,21が重なり合った未接着の部分が形成されている。平板部21,21が重なり合った未接着の部分は、当接した状態であっても、隙間を形成した状態であっても、いずれでもよい。さらに、電極板(正極板11,負極板12)の未塗布部112,122やセパレータ14が介在していてもよい。
ラミネートフィルム20,20は、図4〜図5に示された形状に予め成形されている。この形状への成形は、従来公知の成形方法が用いられる。
リチウムイオン二次電池1は、正極11と負極12のそれぞれが、電極端子(正極端子25,負極端子26)に接続される。
[電極端子]
正極端子25は、正極11の未塗布部112に電気的に接続されている。負極端子26は、負極12の未塗布部122に電気的に接続されている。本形態では、電極端子25,26のそれぞれには、電極11,12の未塗布部112,122が溶接(振動溶接)で接合されている。電極11,12の未塗布部112,122の幅方向の中央部が、電極端子25,26に接合される。
電極端子25,26のそれぞれは、電池ケース2を貫通する部分では、ラミネートフィルム20,20の可塑性樹脂層201と電極端子25,26とが密封状態を保つように、シーラント24を介して接合されている。
電極端子25,26はシート状(箔状)の金属よりなり、シーラント24は、シート状の電極端子25,26を被覆する樹脂よりなる。シーラント24は、電極端子25,26が平板部21と重なる部分を被覆する。電極端子25,26がシート状をなすことで、電池ケース2を貫通する部分で電極端子25,26が介在することによるラミネートフィルム20の変形の応力を低減できる。また、電極11,12の未塗布部112,122との溶接(振動溶接)を簡単に行うことができる。
本形態のラミネート型の二次電池1は、正極11と負極12が離反する方向に変移することを規制する拘束部材を有することが好ましい。拘束部材を有することで、正極11と負極12の積層方向の距離が長くなることを抑えることができる。正極11と負極12の距離が長くなると、電解質イオンの移動距離が長くなり、内部抵抗の上昇につながる。拘束部材は、この距離の増大を抑えることができる。
拘束部材は、例えば、ラミネート型の二次電池1の積層方向の両外周面に当接する一対の治具を備えた部材を挙げることができる。拘束部材は、ラミネート型の二次電池1の外周面を圧縮する方向に加圧する部材であっても、一対の治具間の距離が固定されて厚さの増加のみを規制する部材であっても、いずれでも良い。拘束部材は、ラミネート型の二次電池1を収容する、剛性を備えた外装ケースであっても良い。
[効果]
本形態の二次電池1は、形状が異なること以外は、実施形態1と同様な構成であり、実施形態1と同様な効果を発揮する。
[実施形態3]
本形態は、実施形態1の二次電池1をコイン型の電池に適用した形態であり、正極11,負極12,非水電解質13等の構成は、実施形態1と同様である。本形態の二次電池1の構成を、図7に断面図で示した。
本形態のリチウムイオン二次電池1は、正極11及び負極12を金属よりなる電池ケース3に収容(封入)してなる。なお、本形態で特に限定されない構成は、実施形態1〜2と同様とする。
具体的には、本形態のリチウムイオン二次電池1は、正極11,負極12,非水電解質13,セパレータ14,正極ケース31,負極ケース32,シール材33,保持部材34を有する。
本形態のリチウムイオン二次電池1では、正極ケース31と負極ケース32が、絶縁性のシール材33を介して内蔵物を密封する。内蔵物は、正極11,負極12,非水電解質13,セパレータ14及び保持部材34を有する。シール材33は、ガスケットを例示できる。
なお、図7に示したように、正極11と負極12は、正極活物質層111と負極活物質層121とが向き合った状態でセパレータ14を介して配される。
正極ケース31には正極集電体110を介して正極活物質層111が面接触して導電する。負極ケース32には負極集電体120を介して負極活物質層121が面接触して導電する。
[効果]
本形態の二次電池1は、形状が異なること以外は、実施形態1と同様な構成であり、実施形態1と同様な効果を発揮する。
上記の実施形態2〜3の二次電池1はラミネート型又はコイン型の電池に適用しているが、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。例えば、本形態のラミネート型の不定形の二次電池1やコイン型の二次電池1以外に、円筒型,角型等、種々の形状の電池とすることができる。
さらに、二次電池1を直列及び/又は並列に組み合わせた組電池を形成してもよい。
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明する。
本発明を具体的に説明するための実施例として、実施形態2に示したリチウムイオン二次電池1を製造した。
(実施例1)
(正極)
先ず、Li,Ni,Mn,Snのそれぞれを金属錯体として含有する水溶液を調製した。得られた錯体溶液を目的の正極材料の組成比となるように混合した。すなわち、Li:Ni:Mn:Snの原子比が2:1:0.67:0.33となるように、錯体溶液を混合した。
得られた混合溶液を乾燥炉内で乾燥して有機成分を加熱処理により取り除いた後、加熱し、焼成した。
以上により、本例の正極活物質(LiNiMn0.67Sn0.33粉末)を製造した。
次に、正極活物質:88質量部、導電材:6質量部、結着材:6質量部、をNMPに添加・混合してスラリー状の正極合材を調製した。導電材には、アセチレンブラックを用いた。結着材には、PVDFを用いた。正極合材を厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスした。
以上により、本例の正極11を作製した。
なお、本例の正極活物質は、上記したリチウム遷移金属酸化物(Li2−xNiα β γ4−ε)において、x=0、α=1、β=0、γ=1(=0.67+0.33)、M:MnとSn、ε=0の場合に該当する。
(負極)
負極活物質として黒鉛粉末:98質量部、結着材としてSBR:1質量部、結着材としてCMC:1質量部、を水に添加・混合してスラリー状の負極合材を調製した。結着材のCMCは、水溶液を用い、固形分換算での質量部とした。負極合材を厚さ10μmの銅箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスした。
なお、負極合材は、その塗布量が、正極の面積当たりの電気容量に対して1.1となるように塗布された。
以上により、本例の負極12を作製した。
(非水電解質)
非水電解質13には、EC:DECが30:70の割合(vol%)になるように混合した混合溶媒に、LiPFを1mol%となるように溶解させたものを用いた。非水電解質13には、全体を100mass%としたときに、2mass%で添加剤としてのVCが添加されている。
(二次電池)
二次電池1は、正極11、セパレータ14、負極12をこの順序で積層した積層体を、非水電解質13とともにラミネート型の電池ケース2に収納して形成される。具体的には、積層体を収納した電池ケース2に非水電解質13を注入(注液)した後、ヒートシールにより電池ケース2を密閉して製造された。なお、積層体は、積層枚数を調節して電池容量が3[Ah]となっている。
セパレータ14には、厚さ25μmのポリエチレン製の多孔質フィルムを用いた。
電池ケース2は、ポリプロピレン層201、アルミニウム箔202、ポリエチレンテレフタラート層203とから構成されたラミネートフィルム20から形成される。
二次電池1は、組み立てられた後に、室温にて、充電は4.1[V]カットのCC充電で、放電は2.5[V]カットのCC放電で、1/3C×5サイクルの充放電での活性化処理が行われた。
(実施例2)
本例は、負極合材の塗布量を、正極の面積当たりの電気容量に対して1.2となるように塗布したこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
(実施例3)
本例は、負極合材の塗布量を、正極の面積当たりの電気容量に対して1.4となるように塗布したこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
(比較例1)
本例は、負極合材の塗布量を、正極の面積当たりの電気容量に対して1.0となるように塗布したこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
(実施例4)
本例は、正極活物質にLiNi0.67Co0.67Mn0.33Sn0.33粉末を用いたこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例の正極活物質は、Li:Ni:Co:Mn:Snの原子比で2:0.67:0.67:0.33:0.33となるように、錯体溶液を混合して製造された。
なお、本例の正極活物質は、上記したリチウム遷移金属酸化物(Li2−xNiα β γ4−ε)において、x=0、α=0.67、M:Co、β=0.67、γ=0.66(=0.33+0.33)、M:MnとSn、ε=0の場合に該当する。
(比較例2)
本例は、正極活物質にLiNi0.67Co0.67Mn0.33Sn0.33粉末を用いたこと以外は、比較例1と同様な二次電池1である。本例の正極活物質は、実施例4と同様な正極活物質である。
(実施例5)
本例は、正極活物質にLiNiMn0.67Ge0.33粉末を用いたこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例の正極活物質の製造は、先ず、Li,Ni,Mn,Geのそれぞれを金属錯体として含有する水溶液を調製した。得られた錯体溶液を目的の正極材料の組成比となるように混合した。すなわち、Li:Ni:Mn:Geの原子比が2:1:0.67:0.33となるように、錯体溶液を混合した。その後は、実施例1と同様に加熱、焼成して本例の正極活物質を得た。
なお、本例の正極活物質は、上記したリチウム遷移金属酸化物(Li2−xNiα β γ4−ε)において、x=0、α=1、β=0、γ=1.00(=0.67+0.33)、M:MnとGe、ε=0の場合に該当する。
(比較例3)
本例は、正極活物質にLiNiMn0.67Ge0.33粉末を用いたこと以外は、比較例1と同様な二次電池1である。本例の正極活物質は、実施例5と同様な正極活物質である。
[評価]
各例の二次電池1の評価を行った。また、二次電池1の評価に先立って、正極11及び負極12の評価(特性の確認)を行った。正極11及び負極12の評価は、金属リチウムよりなる対極を用いたハーフセル型の試験セルを用いて行われた。なお、以下の測定方法は、正極11の特性の測定について説明したが、同様の方法で負極12の特性を求めることができる。
ハーフセル型の試験セルは、実施形態3のコイン型の電池の構成を有する。そして、正極11の評価では、負極12に替えて金属リチウムを用いた。負極12の評価では、正極11に替えて金属リチウムを用いた。非水電解質13は、各例の非水電解質を用いた。
正極11の評価に用いられるハーフセル型の試験セルは、組み立てられた後に、室温にて、充電は4.3VカットのCC充電で、放電は3.0VカットのCC放電で、1/3C×5サイクルの充放電での活性化処理が行われた。活性化処理中の充電容量と放電容量の差を不可逆容量とした。
負極12の評価に用いられるハーフセル型の試験セルは、組み立てられた後に、室温にて、放電は0.01VカットのCC放電で、充電は2.0VカットのCC充電で、1/10C×5サイクルの充放電での活性化処理が行われた。活性化処理中の充電容量と放電容量の差を不可逆容量とした。
また、評価に用いられる各例の二次電池1は、正極11を作用極とし、負極12を対極とし、更にリチウム金属よりなる参照極を組み付けた三極式セルを組み立てた。
三極式セルは、組み立てられた後に、室温にて、充電は4.1VカットのCC充電で、放電は2.5VカットのCC放電で、1/3C×5サイクルの充放電での活性化処理が行われた。
(正極の容量測定)
ハーフセル型の試験セルに対し、1/3Cレートで充電及び放電を行った。充電は4.3VカットのCC充電で、放電は2.0VカットのCC放電で、それぞれ行われた。得られた放電容量を試験セルの電池容量とし、正極11の電気容量とした。測定結果を表1に示した。
(正極の電位−容量の確認)
ハーフセル型の試験セルに対し、1/3Cレートで4.3VカットのCC充電を行い、満充電とした。その後、所定容量のCC放電を行い、狙いのSOCへ調整した。SOCを調整した後、各単極SOCにおける電位を算出し、正極電位と正極単極SOCの関係式を求めた。なお、この関係を図示すると、図2〜3に示した線図と同様な線図が得られる。
(正極抵抗の確認)
ハーフセル型の試験セルに対し、1/3Cレートで4.3VカットのCC充電を行い、満充電とした。その後、所定容量のCC放電を行い、狙いのSOCへ調整した。SOCを調整した後、1/2Cにて10秒間充電し、10秒後の電圧値を計測した。以下、同様にして、1C、3Cの10秒後の電圧値を計測した。充電電流値と得られた電圧値とから抵抗を最小二乗法にて算出した。
得られた抵抗を試験セルの抵抗とし、正極11の抵抗とした。測定結果を表1に示した。
(正極抵抗比の確認)
単極SOC0%におけるハーフセル型の試験セルの入力抵抗(正極11の抵抗)と、単極SOC10%におけるハーフセル型の試験セルの入力抵抗(正極11の抵抗)と、を測定し、2つの入力抵抗の比(SOC0%での抵抗/SOC10%での抵抗)を求めた。得られた抵抗比を表1に示した。なお、このSOC10%が、「所定のSOC以上のSOC」にあたる。
(正負極容量比)
正極11の電気容量と同様に、負極12の電気容量を測定し、両極の電気容量の比(負極12の電気容量/正極11の電気容量)を求めた。得られた電気容量比を表1に示した。
(二次電池の容量測定)
各例の二次電池1に対し、1/3Cレートで充電及び放電を行った。充電は4.1VカットのCC充電で、放電は2.5VカットのCC放電で、それぞれ行われた。得られた放電容量を二次電池1の電池容量とした。測定結果を表1に示した。
(二次電池の抵抗の確認)
各例の二次電池1に対し、1/3Cレートで4.1VカットのCC充電を行い、満充電とした。その後、所定容量のCC放電を行い、狙いのSOCへ調整した。SOCを調整した後、1/2Cにて10秒間充電し、10秒後の電圧値を計測した。以下、同様にして、1C、3Cの10秒後の電圧値を計測した。充電電流値と得られた電圧値とから抵抗を最小二乗法にて算出した。
(二次電池の抵抗比)
二次電池1のSOC10%における入力抵抗と、SOC0%における入力抵抗と、を測定し、2つの入力抵抗の比(SOC0%での抵抗/SOC10%での抵抗)を求めた。得られた抵抗比を表1に示した。
(正極のSOC)
三極式セルを用い、二次電池1のSOCが0%となった時の正極単極のSOCを求めた。得られた正極単極のSOCを表1に示した。
(不可逆容量)
ハーフセル型の試験セルにおいて、正極の不可逆容量と負極の不可逆容量の大小関係を比較した。表1にその結果を示した。
(負極単極OCP)
三極式セルを用い、二次電池1のSOCが0%となった時の負極単極のOCPを求めた。得られた負極単極のOCPを表1に示した。
Figure 0006701510
表1に示したように、各例に用いた正極11の正極抵抗比は2.8〜4.4となっている。つまり、各例に用いた正極11は、SOC0%での抵抗が、SOC10%(所定のSOC以上のSOC)での抵抗の2.0倍以上となっている。
そして、負極12の電気容量の正極11の電気容量に対する比が1の各比較例の二次電池1では、(二次電池の抵抗比)が1.8以上とかなり大きな値となっている。つまり、各比較例の二次電池1は、低SOCの領域(本評価では、二次電池1のSOCが0〜10%の領域)において、二次電池1における抵抗(入力抵抗)が大きくなっている。二次電池1の抵抗の増加は、当該低SOCの領域での電池特性を低下する。
このことは、「正極のSOC」の結果からもわかる。具体的には、比較例1〜3では、二次電池1のSOCが0%となったときの正極11自身のSOCは7%となっている。正極11自身のSOC7%は、正極11の高抵抗の領域(低SOC領域)に含まれるSOC値である。つまり、各比較例の二次電池1は、二次電池1の低SOC領域となっても、正極11の高抵抗の領域(低SOC領域)に含まれる。この結果、二次電池1の抵抗値比が大きな値となったことがわかる。
これに対し、電気容量の比が1.1以上の各実施例の二次電池1では、このような低SOCの領域での二次電池1における抵抗(入力抵抗)の増加が大幅に抑えられている。つまり、各実施例の二次電池1は、低SOCの領域での電池特性の低下が抑えられている。
そして、各実施例の「正極のSOC」は、10〜20%と10%以上となっている。この正極11自身のSOC15%以上の値は、正極11の高抵抗の領域(低SOC領域)から外れるSOC値である。つまり、各実施例の二次電池1は、二次電池1の低SOC領域となっても、正極11の高抵抗の領域(低SOC領域)に含まれない。この結果、二次電池1の抵抗値比が小さな値となったことがわかる。
の結果からもわかる。
さらに、表1の各実施例の比較から、正極活物質が異なっても、電極容量比が1.1以上となることで、上記の効果を発揮できることが確認できる。
1:リチウムイオン二次電池
11:正極 110:正極集電体 111:正極活物質層
12:負極 120:負極集電体 121:負極活物質層
13:非水電解質 14:セパレータ 15:電池ケース
2,3:電池ケース
20:ラミネートフィルム 21:平板部 22:封止部
23:槽状部 24:シーラント 25:正極端子
26:負極端子
31:正極ケース 32:負極ケース 33:シール材
34:保持部材

Claims (5)

  1. リチウムイオンを吸蔵・放出可能な材料を用いた正極(11)及び負極(12)と、リチウムイオンを電解質イオンとして有する非水電解質(13)と、を備えた非水電解質二次電池(1)であって、
    該正極(11)が、LiNiα β γMnη4−ε(0.50<α≦1.33、0≦β≦0.67、0.33≦γ≦1.1、0≦ε≦1.00、0≦η≦1.00、M:Co、Gaより選ばれる少なくとも一種、M:Ge、Sn、Sbより選ばれる少なくとも一種)で表されるリチウム遷移金属酸化物を含み、
    該正極は、SOC0%での抵抗が、SOC10%での抵抗の2.0倍以上となる抵抗−SOCの関係を有し、
    該リチウム遷移金属酸化物が、Ni,M,M,Mnのいずれもが6配位の局所構造を備え、
    該負極(12)の電気容量が、該正極(11)の電気容量に対して1.1倍以上である非水電解質二次電池。
  2. 前記正極(11)の初回充放電時における不可逆の電気容量は、前記負極(12)の初回充放電時における不可逆な電気容量よりも小さい請求項1記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記負極(12)は、リチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素材料を有する請求項1〜2のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記非水電解質二次電池(1)の下限電圧(X[V])が、2.5≦X≦3.0のいずれかに設定された場合、
    電池電圧が設定した前記下限電圧となった時の前記負極(12)の開回路電位(OCP)が2.7−X[V]以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記正極(11)は、前記非水電解質二次電池(1)の電圧が下限電圧となった場合のSOCが10%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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