JP6701510B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents
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Description
リチウムイオン二次電池は、例えば、特許文献1に記載されている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられた非水電解質二次電池を提供することを課題とする。
本形態は、本発明の非水電解質二次電池をリチウムイオン二次電池に適用した形態である。
[リチウムイオン二次電池]
リチウムイオン二次電池1は、正極11,負極12,非水電解質13を有する。詳しくは、正極11及び負極12を、正極活物質層111と負極活物質層121とが対向した状態で、セパレータ14を介した状態で非水電解質13とともに、電池ケース15内に収容する。二次電池1の構成を、模式図で図1に示す。
正極11は、正極集電体110の表面に、正極活物質を含む正極活物質層111を有する。正極活物質層111は、正極活物質と導電材と結着材とを混合して得られた正極合材を正極集電体110の表面に塗布、乾燥して形成される(塗工して形成される)。すなわち、正極活物質層111は、正極活物質と導電材と結着材とが均一に分散している。導電材と結着材は任意であり、混合しなくともよい。正極合材は、適当な溶媒によりペースト状(スラリー状)をなしている。正極11及び正極合材は、その他、公知の添加材を添加していてもよい。
本形態では、正極活物質として、Li2−xNiαM1 βM2 γO4−ε(0.50<α≦1.33、0≦β≦0.67、0≦γ≦1.33、0≦ε≦1.00、M1:Co、Al、Gaより選ばれる少なくとも一種、M2:Mn、Ge、Sn、Sbで表される少なくとも一種、リチウムイオンを吸蔵・放出することにより、0≦x≦2の範囲を可逆的に変化する)で表されるリチウム遷移金属酸化物を用いる。
正極活物質は、上記のリチウム遷移金属酸化物であることが好ましいが、この酸化物以外の公知の正極活物質との混合物であってもよい。
正極活物質のリチウム−遷移金属複合酸化物としては、層状構造を有する複合酸化物、スピネル構造を有する複合酸化物、ポリアニオン構造を有する複合酸化物を用いることがより好ましい。
導電材は、正極11の電気伝導性を確保する。導電材としては、黒鉛の微粒子,アセチレンブラック(AB),ケッチェンブラック(KB),カーボンナノファイバー(CNF)などのカーボンブラック(CB),ニードルコークスなどの無定形炭素の微粒子などを使用できるが、これらに限定されない。
正極11は、SOC0%での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの抵抗の2.0倍以上である。なお、これらの抵抗は、正極11単極の抵抗である。正極11単極での抵抗は、後述のように対極をリチウムとした試験セル(ハーフセル型の試験セル)を組み立て、充放電したときの電流(充放電レート)及び電圧から求めることができる。また、SOC0%での抵抗は、SOC0%のみだけでなく、SOC0%近傍(数%程度)を含む領域での抵抗を示す。具体的には、充放電時の電流(充放電レート)及び電圧を測定可能な程度の電力を充電したSOC領域を含む。例えば、SOC0%における放電抵抗の測定は困難であり、この場合、SOC数%からSOC0%への放電を行い、測定した放電抵抗をSOC0%の放電抵抗とする。
負極12は、負極活物質を含有する。負極12は、負極集電体120の表面に負極活物質層121を有する。負極活物質層121は、負極活物質と結着材とを混合して得られた負極合材を負極集電体120の表面に塗布、乾燥して形成される(塗工して形成される)。負極合材は、適当な溶媒によりペースト状(スラリー状)をなしている。負極12及び負極合材は、その他、公知の添加材を添加していてもよい。
負極12の負極活物質は、従来の負極活物質を用いることができる。C,Si,Ti,Sn,Sb,Geの少なくともひとつの元素を含有する負極活物質を挙げることができる。
負極12の導電材としては、炭素材料,金属粉,導電性ポリマーなどを用いることができる。導電性と安定性の観点から、AB,KB,CBなどの炭素材料を使用することが好ましい。
負極12の合材の溶媒としては、NMPなどの有機溶媒、又は水あるいは水系溶媒などを挙げることができる。
非水電解質13は、従来の非水電解質を用いることができる。非水電解質13は、支持電解質が非水溶媒に溶解してなるものを挙げることができる。また、従来の添加剤が添加されていてもよい。
セパレータ14は、正極11及び負極12を電気的に絶縁し、非水電解質13を保持する役割を果たす。セパレータ14は、例えば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン,ポリプロピレン)の多孔膜を用いることが好ましい。
電池ケース15は、正極11及び負極12を、セパレータ14を介した状態で非水電解質13とともに、その内部に収容(封入)する。
電池ケース15は、内部と外部との間で水分の透過を阻害する材質よりなる。このような材質としては、金属層を有する材質を挙げることができる。金属層を有する材質としては、金属そのものや、ラミネートフィルムを挙げることができる。
本形態の二次電池1は、負極12の電気容量が、正極11の電気容量に対して1.1倍以上である。すなわち、(負極12の電気容量)/(正極11の電気容量)で求められる電気容量比が1.1以上である。電気容量比が1.1以上となることで、本形態の二次電池1は、正極11の高抵抗となるSOC領域(低SOC領域)を使用しなくなる。この結果、本形態の二次電池1は、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられる。
電極11,12の開回路電位(OCP)についても、上記と同様にハーフセル型の試験セルを用いて測定できる。
(1)第1の効果
本形態の二次電池1は、正極活物質として、上記のリチウム遷移金属酸化物を用いる。そして、正極11のSOC0%での抵抗が、所定のSOC以上のSOCでの抵抗の2倍以上である。その上で、本形態の二次電池1は、負極12の電気容量が、正極11の電気容量に対して1.1倍以上である。この構成によると、本形態の二次電池1は、低SOC領域における電池特性の低下が抑えられる効果を発揮する。
二次電池1の電池電圧は、正極11と負極12の電位変化曲線を同一図で記載したときに、2つの電位変化曲線の間隔の電位(電位差)である。
本形態の二次電池1は、正極11の初回充放電時における不可逆の電気容量が、負極12の初回充放電時における不可逆な電気容量よりも小さい。
本形態の二次電池1は、この構成を有することで、より確実に二次電池1の充放電を抵抗の低い状態で行うことができる。
本形態の二次電池1は、負極12が、リチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素材料を有する。この構成となることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。更に、負極12の電気容量を簡単に調節することができる。
本形態の二次電池1は、二次電池1の下限電圧(X[V])が、2.5≦X≦3.0であり、二次電池1の電池電圧が下限電圧となった時の負極12のOCPが(2.7−X)[V]以上である。
すなわち、この構成となることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。
本形態の二次電池1は、所定のSOCがSOC10%以下のSOCである。この構成となることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。
本形態の二次電池1では、正極11は、二次電池1の電圧が下限電圧となった場合のSOCが所定のSOC以上である。
この構成となることで、二次電池1で充放電を行うときに、正極11の抵抗の高い領域を利用することが抑えられる。その結果、より確実に二次電池1の充放電を抵抗の低い状態で行うことができる。
本形態の二次電池1では、上記のリチウム遷移金属酸化物がLi2NiαM1 βM2 γMnηO4−ε(0.50<α≦1.33、0.33≦γ≦1.1、0≦η≦1.00、0≦β≦0.67、0≦ε≦1.00、M1:Co,Gaより選ばれる少なくとも一種、M2:Ge,Sn,Sbより選ばれる少なくとも一種)である。
正極11の正極活物質としてこの化合物を用いることで、二次電池1が上記した効果を発揮できる。
本形態は、実施形態1の二次電池1をラミネート型の電池に適用した形態であり、正極11,負極12,非水電解質13等の構成は、実施形態1と同様である。本形態の二次電池1の構成を、図5〜図6に示した。図5では二次電池1を斜視図で、図6では図5中のVI−VI断面における断面図で、それぞれ構成を示した。
セパレータ14は、負極活物質層121よりも広い面積で形成される。
電池ケース2は、ラミネートフィルム20から形成される。ラミネートフィルムは、可塑性樹脂層201/金属箔202/可塑性樹脂層203をこの順で含む。電池ケース2は、予め所定の形状に曲成されたラミネートフィルム20を、熱や何らかの溶媒により可塑性樹脂層201,203を軟化させた状態で別のラミネートフィルムなどに押圧することにより接着される。
ラミネートフィルム20,20は、図4〜図5に示された形状に予め成形されている。この形状への成形は、従来公知の成形方法が用いられる。
リチウムイオン二次電池1は、正極11と負極12のそれぞれが、電極端子(正極端子25,負極端子26)に接続される。
正極端子25は、正極11の未塗布部112に電気的に接続されている。負極端子26は、負極12の未塗布部122に電気的に接続されている。本形態では、電極端子25,26のそれぞれには、電極11,12の未塗布部112,122が溶接(振動溶接)で接合されている。電極11,12の未塗布部112,122の幅方向の中央部が、電極端子25,26に接合される。
本形態の二次電池1は、形状が異なること以外は、実施形態1と同様な構成であり、実施形態1と同様な効果を発揮する。
本形態は、実施形態1の二次電池1をコイン型の電池に適用した形態であり、正極11,負極12,非水電解質13等の構成は、実施形態1と同様である。本形態の二次電池1の構成を、図7に断面図で示した。
なお、図7に示したように、正極11と負極12は、正極活物質層111と負極活物質層121とが向き合った状態でセパレータ14を介して配される。
本形態の二次電池1は、形状が異なること以外は、実施形態1と同様な構成であり、実施形態1と同様な効果を発揮する。
さらに、二次電池1を直列及び/又は並列に組み合わせた組電池を形成してもよい。
本発明を具体的に説明するための実施例として、実施形態2に示したリチウムイオン二次電池1を製造した。
(正極)
先ず、Li,Ni,Mn,Snのそれぞれを金属錯体として含有する水溶液を調製した。得られた錯体溶液を目的の正極材料の組成比となるように混合した。すなわち、Li:Ni:Mn:Snの原子比が2:1:0.67:0.33となるように、錯体溶液を混合した。
得られた混合溶液を乾燥炉内で乾燥して有機成分を加熱処理により取り除いた後、加熱し、焼成した。
以上により、本例の正極活物質(Li2NiMn0.67Sn0.33O4粉末)を製造した。
以上により、本例の正極11を作製した。
負極活物質として黒鉛粉末:98質量部、結着材としてSBR:1質量部、結着材としてCMC:1質量部、を水に添加・混合してスラリー状の負極合材を調製した。結着材のCMCは、水溶液を用い、固形分換算での質量部とした。負極合材を厚さ10μmの銅箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスした。
なお、負極合材は、その塗布量が、正極の面積当たりの電気容量に対して1.1となるように塗布された。
以上により、本例の負極12を作製した。
非水電解質13には、EC:DECが30:70の割合(vol%)になるように混合した混合溶媒に、LiPF6を1mol%となるように溶解させたものを用いた。非水電解質13には、全体を100mass%としたときに、2mass%で添加剤としてのVCが添加されている。
二次電池1は、正極11、セパレータ14、負極12をこの順序で積層した積層体を、非水電解質13とともにラミネート型の電池ケース2に収納して形成される。具体的には、積層体を収納した電池ケース2に非水電解質13を注入(注液)した後、ヒートシールにより電池ケース2を密閉して製造された。なお、積層体は、積層枚数を調節して電池容量が3[Ah]となっている。
セパレータ14には、厚さ25μmのポリエチレン製の多孔質フィルムを用いた。
本例は、負極合材の塗布量を、正極の面積当たりの電気容量に対して1.2となるように塗布したこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例は、負極合材の塗布量を、正極の面積当たりの電気容量に対して1.4となるように塗布したこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例は、負極合材の塗布量を、正極の面積当たりの電気容量に対して1.0となるように塗布したこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例は、正極活物質にLi2Ni0.67Co0.67Mn0.33Sn0.33O4粉末を用いたこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例の正極活物質は、Li:Ni:Co:Mn:Snの原子比で2:0.67:0.67:0.33:0.33となるように、錯体溶液を混合して製造された。
本例は、正極活物質にLi2Ni0.67Co0.67Mn0.33Sn0.33O4粉末を用いたこと以外は、比較例1と同様な二次電池1である。本例の正極活物質は、実施例4と同様な正極活物質である。
本例は、正極活物質にLi2NiMn0.67Ge0.33O4粉末を用いたこと以外は、実施例1と同様な二次電池1である。
本例は、正極活物質にLi2NiMn0.67Ge0.33O4粉末を用いたこと以外は、比較例1と同様な二次電池1である。本例の正極活物質は、実施例5と同様な正極活物質である。
各例の二次電池1の評価を行った。また、二次電池1の評価に先立って、正極11及び負極12の評価(特性の確認)を行った。正極11及び負極12の評価は、金属リチウムよりなる対極を用いたハーフセル型の試験セルを用いて行われた。なお、以下の測定方法は、正極11の特性の測定について説明したが、同様の方法で負極12の特性を求めることができる。
ハーフセル型の試験セルに対し、1/3Cレートで充電及び放電を行った。充電は4.3VカットのCC充電で、放電は2.0VカットのCC放電で、それぞれ行われた。得られた放電容量を試験セルの電池容量とし、正極11の電気容量とした。測定結果を表1に示した。
ハーフセル型の試験セルに対し、1/3Cレートで4.3VカットのCC充電を行い、満充電とした。その後、所定容量のCC放電を行い、狙いのSOCへ調整した。SOCを調整した後、各単極SOCにおける電位を算出し、正極電位と正極単極SOCの関係式を求めた。なお、この関係を図示すると、図2〜3に示した線図と同様な線図が得られる。
ハーフセル型の試験セルに対し、1/3Cレートで4.3VカットのCC充電を行い、満充電とした。その後、所定容量のCC放電を行い、狙いのSOCへ調整した。SOCを調整した後、1/2Cにて10秒間充電し、10秒後の電圧値を計測した。以下、同様にして、1C、3Cの10秒後の電圧値を計測した。充電電流値と得られた電圧値とから抵抗を最小二乗法にて算出した。
得られた抵抗を試験セルの抵抗とし、正極11の抵抗とした。測定結果を表1に示した。
単極SOC0%におけるハーフセル型の試験セルの入力抵抗(正極11の抵抗)と、単極SOC10%におけるハーフセル型の試験セルの入力抵抗(正極11の抵抗)と、を測定し、2つの入力抵抗の比(SOC0%での抵抗/SOC10%での抵抗)を求めた。得られた抵抗比を表1に示した。なお、このSOC10%が、「所定のSOC以上のSOC」にあたる。
正極11の電気容量と同様に、負極12の電気容量を測定し、両極の電気容量の比(負極12の電気容量/正極11の電気容量)を求めた。得られた電気容量比を表1に示した。
各例の二次電池1に対し、1/3Cレートで充電及び放電を行った。充電は4.1VカットのCC充電で、放電は2.5VカットのCC放電で、それぞれ行われた。得られた放電容量を二次電池1の電池容量とした。測定結果を表1に示した。
各例の二次電池1に対し、1/3Cレートで4.1VカットのCC充電を行い、満充電とした。その後、所定容量のCC放電を行い、狙いのSOCへ調整した。SOCを調整した後、1/2Cにて10秒間充電し、10秒後の電圧値を計測した。以下、同様にして、1C、3Cの10秒後の電圧値を計測した。充電電流値と得られた電圧値とから抵抗を最小二乗法にて算出した。
二次電池1のSOC10%における入力抵抗と、SOC0%における入力抵抗と、を測定し、2つの入力抵抗の比(SOC0%での抵抗/SOC10%での抵抗)を求めた。得られた抵抗比を表1に示した。
三極式セルを用い、二次電池1のSOCが0%となった時の正極単極のSOCを求めた。得られた正極単極のSOCを表1に示した。
ハーフセル型の試験セルにおいて、正極の不可逆容量と負極の不可逆容量の大小関係を比較した。表1にその結果を示した。
三極式セルを用い、二次電池1のSOCが0%となった時の負極単極のOCPを求めた。得られた負極単極のOCPを表1に示した。
の結果からもわかる。
さらに、表1の各実施例の比較から、正極活物質が異なっても、電極容量比が1.1以上となることで、上記の効果を発揮できることが確認できる。
11:正極 110:正極集電体 111:正極活物質層
12:負極 120:負極集電体 121:負極活物質層
13:非水電解質 14:セパレータ 15:電池ケース
2,3:電池ケース
20:ラミネートフィルム 21:平板部 22:封止部
23:槽状部 24:シーラント 25:正極端子
26:負極端子
31:正極ケース 32:負極ケース 33:シール材
34:保持部材
Claims (5)
- リチウムイオンを吸蔵・放出可能な材料を用いた正極(11)及び負極(12)と、リチウムイオンを電解質イオンとして有する非水電解質(13)と、を備えた非水電解質二次電池(1)であって、
該正極(11)が、Li2NiαM1 βM2 γMnηO4−ε(0.50<α≦1.33、0≦β≦0.67、0.33≦γ≦1.1、0≦ε≦1.00、0≦η≦1.00、M1:Co、Gaより選ばれる少なくとも一種、M2:Ge、Sn、Sbより選ばれる少なくとも一種)で表されるリチウム遷移金属酸化物を含み、
該正極は、SOC0%での抵抗が、SOC10%での抵抗の2.0倍以上となる抵抗−SOCの関係を有し、
該リチウム遷移金属酸化物が、Ni,M1,M2,Mnのいずれもが6配位の局所構造を備え、
該負極(12)の電気容量が、該正極(11)の電気容量に対して1.1倍以上である非水電解質二次電池。 - 前記正極(11)の初回充放電時における不可逆の電気容量は、前記負極(12)の初回充放電時における不可逆な電気容量よりも小さい請求項1記載の非水電解質二次電池。
- 前記負極(12)は、リチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素材料を有する請求項1〜2のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
- 前記非水電解質二次電池(1)の下限電圧(X[V])が、2.5≦X≦3.0のいずれかに設定された場合、
電池電圧が設定した前記下限電圧となった時の前記負極(12)の開回路電位(OCP)が2.7−X[V]以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。 - 前記正極(11)は、前記非水電解質二次電池(1)の電圧が下限電圧となった場合のSOCが10%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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