JP6701346B2 - 新規な酢酸セルロース含有可塑化組成物 - Google Patents

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Description

本出願は、2015年12月22日に提出された欧州特許出願第15307103.0の優先権を主張するものであり、その開示内容全体を参照してここに組み込む。
本発明は、酢酸セルロースおよび可塑剤を含んでなる組成物、その製造方法およびその使用に関する。
酢酸セルロース自体は熱可塑性を有さない。熱成形において適当な可塑剤を使用すると、ポリマーが軟化し、ガラス転移温度が低下し、加工に適した温度がもたらされる。また、可塑剤を添加することにより、成形物品の柔軟性を向上させることができる。酢酸セルロースと適当する典型的な可塑剤の例として、フタレート誘導体、例えばジブチルフタレート(DBP)、ジエチルフタレート(DEP)、ジメチルフタレート(DMP)、ジ−2−メトキシエチルフタレート、エチルフタリルエチルグリコレート(EPEG)およびメチルフタリルグリコレート(MPEG);シトレート誘導体、例えばトリエチルシトレートおよびアセチルトリエチルシトレート;ポリオール、ポリエステルまたはオリゴエステル、例えば酒石酸ジブチル、エチル o−ベンゾイルベンゾエート、トリアセチン、トリプロプリオニン;ホスフェート誘導体、例えばトリエチルホスフェート(TEP)およびトリフェニルホスフェート(TPP)、並びに他の誘導体、例えばo−クレシルp−トルエンスルホネートおよびN−エチルトルエンスルホンアミドが挙げられる。
しかし、酢酸セルロースプラスチックの製造では、ポリマーマトリックスから表面に可塑剤が分離または滲出する傾向があるため、常に問題が発生している。例えばDEPは、酢酸セルロースから、典型的には壊れにくい眼鏡の製造のための、眼鏡類の幾つかの構成要素において使用される材料である(特にポリカーボネートを含む)密着して配置された幾つかの他のプラスチック材料に移行する傾向がある。この現象は、可塑剤浸出または可塑剤分離とも称される可塑剤移行として一般的に知られている。
幾つかの解決法が既に提案されている。
例えばUS1,930,069には、セルロースの有機誘導体および可塑剤を含有するプラスチック材料からの可塑剤の浸出の傾向は、その中に比較的少ない割合の適当な樹脂(例えば合成樹脂)を混合することにより低減できることが記載されている。
また、US2,109,593には、酢酸セルロースおよび可塑剤への樟脳の添加により可塑剤の浸出が抑制されることが記載されている。
US2013/0169921には、特定の量での2種類の可塑剤の使用が提案されている。そのような可塑剤の1つは、眼鏡分野および宝石分野での酢酸セルロースに基づくプラスチック材料におけるクエン酸エステルである。
US1,930,069 US2,109,593 US2013/0169921 US2015/0090156 WO96/16116 US2006/0148943 US5,288,318
J. Polym. Environ., 2012, 20:1103-1111, "A Biobased Blend of Cellulose Diacetate with Starch"
しかし、あらゆる応用分野において酢酸セルロースに基づくプラスチック材料からの可塑剤の移行を回避するための新規な解決法を提案することが常に求められている。
また、酢酸セルロース含有材料の用途における最高使用温度を高めるための新規な解決法を提案することも常に求められている。
もちろん、上記改善は、材料の(特に弾性ヤング率に関する)レオロジー的および機械的特性を変えずに製造方法における酢酸セルロースの導入を可能にしつつ達成されることが常に求められる。
従って、製造方法における酢酸セルロースの導入を促進しつつ(適当な粘度範囲のような加工性)、材料の用途における(運転温度とも称される)最高使用温度を高めつつ、可塑化酢酸セルロースの機械的特性に匹敵する(特に弾性ヤング率に関する)機械的特性を維持しつつ、可塑剤の浸出現象を回避するための興味深い妥協をもたらす、酢酸セルロースおよび可塑剤を含んでなる組成物を提供することが求められている。
本発明は、これらの要求を満たすことを目的とする。
従って、本発明は、
・酢酸セルロース(CA)、
・酢酸デンプン(SA)および
・少なくとも1つの可塑剤
を含んでなる組成物であって、酢酸セルロースは酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して少なくとも50重量%の量で存在し、前記した少なくとも1つの可塑剤は酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して最大18重量%の量で存在する、組成物に関する。
US2015/0090156、WO96/16116およびUS2006/0148943のような幾つかの文献には、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の混合物は記載されているが、そのような文献のいずれにも、酢酸セルロースおよび可塑剤の特定の量的範囲は記載されておらず、浸出現象の技術的問題は扱われていない。
US5,288,318およびXiaらの刊行物(J. Polym. Environ., 2012, 20:1103-1111, "A Biobased Blend of Cellulose Diacetate with Starch")のような他の文献も知られているが、そのような文献に記載されている混合物は酢酸デンプンを含んでいない。
別の対象では、本発明は、
(a)本発明の組成物を供給する工程、および
(b)例えば押出しおよび射出成形により、組成物を付形して物品を製造する工程
を含む、可塑化物品の製造方法に関する。
別の対象では、本発明は、可塑化物品、例えば化粧品包装、食品包装、ヘアアクセサリー、配線デバイス、電子デバイス、玩具、消費財、エンジニアリングプラスチック、家電製品、眼鏡フレームおよびツールハンドルから選択される可塑化物品を製造するための、本発明の組成物の使用に関する。
別の対象では、本発明は、酢酸セルロースおよびそのような可塑剤を含有するプラスチック材料からの1つ以上の可塑剤の浸出を防止または低減するため、および/または材料のレオロジー的および機械的特性を変えずに製造方法における酢酸セルロースの導入を可能にしつつ酢酸セルロース含有材料の用途における最高使用温度を高めるための酢酸デンプンの使用であって、酢酸セルロースは酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して少なくとも50重量%の量で存在し、前記した少なくとも1つの可塑剤は酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して最大18重量%の量で存在する、使用に関する。
有利なことに、酢酸セルロースプラスチックの製造において酢酸デンプンを使用すると、用途における最高使用温度を高めつつ、所望の(特に弾性ヤング率に関する)機械的特性を達成しつつ、組成物に必要な可塑剤の量を、従って浸出現象を低減することができる。
例を用いて、これらの様々な特性および対応する妥協を説明する。
本明細書において、(「空気への移行」とも称する)「浸出」とは、物質が原初のマトリックスから放出されることを意味する。より具体的には、本発明の概念では、20時間より長い時間にわたって酢酸セルロースマトリックスから可塑剤が放出された場合に、浸出と記載され得る。酢酸セルロースマトリックスから浸出され得る可塑剤の量の測定は、60℃、20時間の等温熱重量分析(I−TGA)により実施でき、これは、より具体的には実施例において説明する。
本発明の組成物は、可塑化、即ちガラス転移温度(Tg)、可塑剤の分離限界、加工性(レオロジー挙動)、可塑化酢酸セルロース含有材料の用途における最高使用温度値、(特に弾性ヤング率に関する)熱−機械的特性、および可塑剤移行に関して特に有利である。
より具体的には、実施例に示されているように、酢酸セルロース/トリアセチン混合物と比べると、CA/SA/トリアセチン混合物は、同等の弾性ヤング率、より高い最高使用温度、押出し工程におけるほぼ同等の加工性、およびより低い可塑剤移行をもたらすことができる。
酢酸デンプン(SA)
デンプンは、自然界に豊富で安価なバイオポリマーである。デンプンは、線状α−D−グルカンアミロースおよび高分岐アミロペクチンからなる。
酢酸デンプンはデンプンの酢酸エステルである。
本発明において、用語「酢酸デンプン」とは、0.5〜3.0、有利には1.5〜3、より好ましくは2〜3、更により好ましくは2.4〜2.7の範囲の置換度(DS)まで有機酸によりアセチル化された、常套の穀草、ジャガイモ、大麦、小麦、オーツ麦、エンドウマメ、トウモロコシ、タピオカ、サゴ、ライ麦、ソルガム、アロールート、イネまたは類似の塊茎または穀物植物材料を意味する。
酢酸デンプンの分子量は、20000g/mol〜200000g/mol、より好ましくは40000g/mol〜120000g/mol、更により好ましくは60000g/mol〜110000g/molの範囲であってよい。
特に好ましい態様では、酢酸デンプン中に存在するアミロース含量は、酢酸デンプンの総重量に対して0〜100重量%、より好ましくは20〜90重量%、より好ましくは35〜80重量%、更により好ましくは40〜60重量%の量である。
好ましい態様では、アミロースは、SAの総重量に対して20重量%以上の量で酢酸デンプン中に存在する。
酢酸デンプンの製造方法は、当業者によく知られている。例えば、50%水酸化ナトリウムのような触媒の存在下でデンプンと無水酢酸とを反応させることにより、酢酸デンプンを製造できる。無水酢酸の量、触媒として使用される塩基の量および反応時間を変えることにより、異なったDSを有する酢酸デンプンを製造できる。
本発明の組成物において、酢酸デンプンは、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して5〜45重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは11〜35重量%、更により好ましくは15〜35重量%の量で存在する。
酢酸セルロース(CA)
酢酸セルロースはセルロースの酢酸エステルである。
本発明では、用語「酢酸セルロース」とは、1.0〜3.0の範囲の置換度(DS)まで有機酸によりアセチル化された、常套の木材パルプ、コットンまたは他のセルロース材料を意味する。
酢酸セルロースのDSとアセチル含量および混合酢酸との関係は、例えば下記表に示す通りである。
Figure 0006701346
本発明の特定の態様では、酢酸セルロースは、木材パルプ由来セルロースまたはコットンリンター由来セルロースから得られ、これは少なくとも95重量%のα−セルロースを含有することを意味する。α−セルロースの量は、ISO標準692に準じて測定される。
有利には、アセチルの量〔混合酢酸(%)〕としても表わされるセルロースのDSは、2〜3、好ましくは2.0〜2.6、最も好ましくは2.3〜2.6である。セルロースの置換度は、ASTM D871-72に準じて測定される。
酢酸セルロースの分子量は、30000g/mol〜200000g/mol、特に50000g/mol〜150000g/mol、更に特に60000g/mol〜120000g/molの範囲であってよい。
CAの中でも特に、Solvay社によりRhodia Acetol(登録商標)の商品名で、Eastman Chemical社によりEastman(商標)酢酸セルロースCA-398-3、Eastman(商標)酢酸セルロースCA-398-6、Eastman(商標)酢酸セルロースCA-398-10およびEastman(商標)酢酸セルロースCA-398-30の商品名で市販されているCAを挙げることができる。
酢酸セルロースの製造方法は、当業者によく知られている。
本発明の組成物において、酢酸セルロースは、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して少なくとも50重量%、好ましくは50〜92重量%、より好ましくは55〜90重量%、更により好ましくは60〜80重量%、最も好ましくは60〜70重量%の量で存在する。
より正確には、CAは、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して50重量%、51重量%、52重量%、53重量%、54重量%、55重量%、56重量%、57重量%、58重量%、59重量%、60重量%、61重量%、62重量%、63重量% 64重量%、65重量%、66重量%、67重量%、68重量%、69重量%、70重量%、71重量%、72重量%、73重量%、74重量%、75重量%、76重量%、77重量%、78重量%、79重量%、80重量%、81重量%、82重量%、83重量%、84重量%、85重量%、86重量%、87重量%、88重量%、89重量%、90重量%、91重量%または92重量%の量で存在してよい。
可塑剤
本発明の組成物は少なくとも1つの可塑剤を含んでなる。
可塑剤の中でも、下記可塑剤を挙げることができる:(グリセリルトリアセテートとしても知られている)トリアセチン、(グリセリルトリプロピオネートとも称される)トリプロプリオニン、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメチルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジエチルシトレート、ジ−2−メトキシエチルフタレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、スルホンアミド n−エチル−o,p−トルエン、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、ジブトキシエチルフタレート、ジアミルフタレート、トリエチルシトレート、エチル o−ベンゾイルベンゾエート、トリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリプロピルシトレート、トリプロピオニン、トリブチリン、o,p−トルエンスルホンアミド、ペンタエリスリトールテトラアセテート、ジブチルタートレート、ジエチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジプロピオネート、ジブチルアジペート、ジオクチルアジペート、ジブチルアゼレート、トリクロロエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、ジ−n−ブチルセバケート、ジメチルセバケート、ジオクチルセバケート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、2−エチルヘキシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリエチルホスフェート、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、(ジオキソチオランまたは2,3,4,5−テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキサンとしても知られている)スルホランおよびそれらの混合物。
好ましくは可塑剤は、トリアセチン(TA)、ジエチルフタレート(DEP)およびそれらの混合物から選択され、より好ましくは可塑剤はトリアセチンである。
可塑剤の中でも特に、Eastman Chemical社によりEastman(商標)Triacetinの商品名で、Polynt社によりGTAの商品名で、Lanxess社によりLanxess(商標)Triacetinの商品名で、Proviron社によりProvichem(登録商標)1622の商品名で、Polynt社によりDEPの商品名で市販されている可塑剤を挙げることができる。
特定の態様では、可塑剤はアルケニルコハク酸無水物とは異なる。
本発明の組成物において、可塑剤は、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して最大18重量%の量で、特に酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して好ましくは5〜18重量%、より好ましくは6〜18重量%、より好ましくは7〜18重量%、更により好ましくは8〜17重量%、最も好ましくは10〜15重量%の量で存在する。
より正確には、可塑剤は、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、13重量%、14重量%、15重量%、16重量%、17重量%または18重量%の量で存在してよい。
有利なことに、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して最大18重量%の可塑剤の量により、後に得られる酢酸セルロースプラスチックにおける可塑剤の浸出現象の回避が可能になる。
可塑剤量によりもたらされる別の利点は、(最大18重量%であるが)その増加により、CA相およびSA相両方のガラス転移温度並びに粘度の低下が可能になることである。
組成物
先に記載した通り、本発明は、
・酢酸セルロース、
・酢酸デンプンおよび
・少なくとも1つの可塑剤
を含んでなる組成物であって、酢酸セルロースは酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して少なくとも50重量%の量で存在し、前記した少なくとも1つの可塑剤は酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して最大18重量%の量で存在する、組成物に関する。
好ましい態様では、本発明の組成物は、以下のCA/SA/可塑剤の重量比:90/5/5、85/5/10、85/10/5、80/5/15、80/10/10、80/15/5、75/10/15、75/15/10、75/20/5、70/15/15、70/20/10、70/25/5、65/20/15、65/25/10、65/30/5、60/25/15、60/30/10、60/35/5、50/45/5、50/40/10、50/35/15を有する。
最も好ましい態様では、本発明の組成物は、75/10/15〜65/20/15の範囲のCA/SA/可塑剤の重量比を有し、その例は75/10/15、70/15/15または65/20/15である。
更に最も好ましい態様では、本発明の組成物は、70/15/15のCA/SA/可塑剤の重量比を有する。
実施例に示されているように、70/15/15の重量比は本発明の組成物に追加の利点をもたらし、これは、同量の可塑剤を含むCA/TA二成分混合物と比べて同等の耐衝撃性である。
例えば50/35/15の重量比は、組成物が酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して50重量%のCA、35重量%のSAおよび15重量%の可塑剤を含むことを意味する。
先に記載したように、好ましくは可塑剤は、トリアセチン(TA)、ジエチルフタレート(DEP)およびそれらの混合物の中から選択され、より好ましくは可塑剤はトリアセチンである。
例えば特定の態様では、本発明の組成物は以下のCA/SA/TAの重量比:90/5/5、85/5/10、85/10/5、80/5/15、80/10/10、80/15/5、75/10/15、75/15/10、75/20/5、70/15/15、70/20/10、70/25/5、65/20/15、65/25/10、65/30/5、60/25/15、60/30/10、60/35/5、50/45/5、50/40/10、50/35/15を有する。
より好ましい態様では、本発明の組成物は、75/10/15〜65/20/15の範囲のCA/SA/TAの重量比を有し、その例は75/10/15、70/15/15または65/20/15である。
更に最も好ましい態様では、本発明の組成物は、70/15/15のCA/SA/TAの重量比を有する。
最も好ましい態様では、組成物は70/15/15のCA/SA/可塑剤の重量比を有し、酢酸デンプンに含まれるアミロースの重量割合は、酢酸デンプンの総重量に対して少なくとも20%、好ましくは少なくとも35%、最も好ましくは少なくとも60%である。
特定の態様では、本発明の組成物は70/15/15のCA/SA/TAの重量比を有し、酢酸デンプンに含まれるアミロースの重量割合は、酢酸デンプンの総重量に対して少なくとも20%、好ましくは少なくとも35%、最も好ましくは少なくとも60%である。
記したように、本発明の組成物、酢酸デンプンの総重量に対して0%〜100%までの任意の割合でアミロースの重量割合を有する酢酸デンプンを含むことが可能であるが、好ましい態様では、酢酸デンプンに含まれるアミロースの重量割合は酢酸デンプンの総重量に対して少なくとも20%である
これは、実施例において明らかに示されている。
本発明の組成物は、少なくとも1つの追加の化合物を更に含んでよい。
追加の化合物の中でも、例えば用途に応じて、酢酸セルロースおよび/または酢酸デンプンの調製に通常使用されている他の任意の添加剤としての、抗UV化合物またはUV吸収剤、(酸化防止剤、フェノール化合物およびホスファイト化合物を包含する)熱安定剤、〔ヒンダードアミン光安定剤(HALS)を包含する〕光安定剤、酸掃去剤、潤滑剤、顔料、染料、臭気マスク剤、増白剤およびそれらの混合物を挙げることができる。
存在する場合、追加の化合物は、組成物の総重量に対して0.05〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲の含量で存在してよい。
当業者にとって、本発明の組成物中に存在する追加の化合物の性質および量を調整して、組成物の所望の特性がそれによって影響を受けないようにすることは、通常の操作の事項である。
より正確には、追加の化合物の存在は、(特に可塑化力、および浸出の不存在または減少に関する)所望の特性を変えるべきではない。
特性
先に説明したように、本発明の組成物は、少なくとも下記からなる興味深い妥協をもたらす:
・可塑剤の浸出現象を回避すること;
・CA含有材料の用途における最高使用温度を高めること;および
・材料の(特に弾性ヤング率に関する)レオロジー的および機械的特性を変えずに製造方法における酢酸セルロースの導入(適当な粘度範囲のような加工性)を可能にすること。
また、追加の特性として、幾つかの特定の三成分混合物、特に75/10/15〜65/20/15の範囲であり、例えば75/10/15、70/15/15または65/20/15、最も好ましくは70/15/15である重量比を有する三成分混合物により、同じ量の可塑剤を含むCA/TA二成分混合物と比べて同等の耐衝撃性が、本発明の組成物にもたらされる。
これらの特性の全ては、以下に詳述するように、実施例において示されている。
1.可塑剤の浸出
この特性は、所定の温度(通常は周囲温度より高い温度、より具体的には30〜180℃、より好ましくは40〜120℃、更により好ましくは50〜80℃、最も好ましくは55〜65℃、例えば60℃)、所定の時間(通常は数時間、より具体的には1時間〜170時間、より好ましくは5時間〜48時間)での等温熱重量分析(I−TGA)による方法を実施することにより測定できる。
I−TGAにより、経時的にポリマーマトリックスから移行し得る可塑剤の量を測定できる。これは、ポリマーマトリックスからの可塑剤の加速された浸出を観察し、異なるタイプの可塑剤の挙動の違いを同定する一般的な方法である。
等温熱重量分析は、適当な装置、例えばNETZSCH社により市販されているTG209 F1 Thermogravimetric Analyser(登録商標)を用いて実施でき、60℃の温度で20時間、射出成形技術により得たプレートで本発明の各三成分混合物について実施できる。
これらの測定結果は、明らかに同じ時間−温度条件下で比較のCA/TA二成分混合物を用いて得られた結果と比較できる。
典型的には、本発明の組成物は、0.1〜1重量%、好ましくは0.2〜0.8重量%、より好ましくは0.3〜0.7重量%、更により好ましくは0.3〜0.6重量%の範囲の浸出量を有し、典型的には、浸出量は0.1重量%、0.2重量%、0.3重量%、0.4重量%、0.5重量%、0.6重量%、0.7重量%、0.8重量%、0.9重量%または1重量%であり得る。
換言すると、発明の組成物は、同量の可塑剤を含むCA/TA二成分混合物と比べて10〜2倍、好ましくは7〜3倍少ない浸出をもたらす。
後述の実施例4では、比較のCA/TA二成分混合物と比べた、本発明の三成分混合組成物の浸出に対する耐性の定量的評価を示す。
2.製造方法における酢酸セルロースの導入
この特性は、以下に説明する方法を実施することにより測定できる。
CA/SA/TA三成分混合物を含んでなる本発明の組成物は、マイクロコンパウンダーを用い、溶融押出により製造できる。
工程中、印加された(「プラトーでの力」とも称される)軸力は、力検出セルによって記録することができる。この力は、材料粘度および組成物加工性の指標である。
典型的には、本発明の組成物のプラトーでの力は、1000N〜6000N、好ましくは2000N〜5000Nの範囲であり、より好ましくは4800Nである。
後述の実施例1では、製造方法におけるCAの導入が、比較のCA/TA二成分混合物と比べて、本発明の三成分混合物について促進されることを示す。
3.CA含有材料の用途における最高使用温度
この特性は、本発明の三成分混合組成物CA/SA/TAおよび比較の二成分混合物CA/TA組成物のDMTA(動的機械的熱分析)サーモグラムを実施することにより測定できる。
線形応答ドメインにてDMTA RSA II Rheometrics Scientificを使用できる。
弾性率E'(ヤング率)が1GPaより大きいままとなるまでの温度を測定し、用途における最高使用温度を評価する。
典型的には、本発明の組成物を用いた場合のCA含有材料の用途における最高使用温度は、少なくとも50℃、好ましくは50℃〜140℃の範囲であり、より好ましくは100℃より高い。
換言すると、本発明の組成物は、同量の可塑剤を含むCA/TA二成分混合物より10%〜100%高い、好ましくは同量の可塑剤を含むCA/TA二成分混合物より30%〜90%高い用途における最高使用温度をもたらす。
後述の実施例3では、CA/TA二成分混合物と比べた、本発明の組成物から作製された物質の運転温度範囲の改善能を示す。
4.弾性ヤング率
異なった機械的特性を、射出成形技術から得た本発明の三成分混合物のプレートについて測定できる。これらの特性は、以下の特定の測定に関し得る:
・ISO標準527-1および527-2に準じた室温での引張試験。引張試験により、ヤング率のような機械的パラメーターが得られる。
これらの測定結果は、明らかに同じ実験条件下で得られた比較の混合物、例えば70/30または85/15などの比較のCA/TA二成分混合物を用いて得られた結果と比較することもできる。
典型的には、本発明の組成物は、90/5/5、85/5/10、85/10/5、80/5/15、80/10/10、80/15/5、75/10/15、75/15/10、75/20/5、70/15/15、70/20/10、70/25/5、65/20/15、65/25/10、65/30/5、60/25/15、60/30/10、60/35/5、50/45/5、50/40/10、50/35/15のCA/SA/可塑剤の重量比を有する。
後述の実施例4では、比較のCA/TA二成分混合物と比べた、本発明の三成分混合物の機械的特性(例えば弾性ヤング率)の測定を示す。
5.耐衝撃性
機械的特性はまた、以下の特定の測定に関し得る:
・ISO標準179/1eAに準じた室温でのノッチ付きシャルピー衝撃試験。シャルピー衝撃試験により、耐衝撃性のようなパラメーターが得られる。
これらの測定結果は、明らかに同じ実験条件下で得られた比較の混合物、例えば70/30または85/15などの比較のCA/TA二成分混合物を用いて得られた結果と比較することもできる。
例えば、幾つかの特定の三成分混合物、特に75/10/15〜65/20/15の範囲であり、例えば75/10/15、70/15/15または65/20/15、最も好ましくは70/15/15である重量比を有する三成分混合物により、同じ量の可塑剤を含むCA/TA二成分混合物と比べて同等の耐衝撃性が、本発明の組成物にもたらされる。
典型的には、75/10/15〜65/20/15の範囲の重量比を有する本発明の三成分混合物の耐衝撃性は、1〜5kJ/mの範囲である。
より具体的には、70/15/15の本発明の三成分混合物の耐衝撃性は、3.0〜4.0kJ/m、より好ましくは3.1〜3.9kJ/m、更により好ましくは3.2〜3.8kJ/m、特により好ましくは3.3〜3.8kJ/mの範囲であり、典型的には3.5kJ/mである。
後述の実施例4では、比較のCA/TA二成分混合物と比べた本発明の三成分混合物の機械的特性(例えば耐衝撃性)の測定を示す。
本発明の製造方法
本発明の組成物は、当業者に公知の方法で製造できる。
可塑剤は液体または固体であってよい。
本発明の組成物の製造は、単に、上記した少なくとも1つの追加の化合物を場合により伴った酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の混合物の溶融手段による直接導入からなる。より正確には、本発明の組成物の製造は、溶融酢酸セルロース、酢酸デンプン、可塑剤、および少なくとも1つの追加の化合物を混合することからなる。処理温度は好ましくは140〜240℃の範囲に設定され得る。
可塑化物品の製造方法もまた、本発明の一部である。従って、本発明はまた、
(a)本発明の組成物を供給する工程、および
(b)組成物を付形して物品を製造する工程
を含む、可塑化物品の製造方法にも関する。
工程(b)は、当業者によく知られている手段、即ち押出しおよび射出成形により実施してよい。
用途
処理される方法に応じて、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび少なくとも1つの可塑剤を含有する本発明の組成物は、多種多様な用途(例えばフィルム、膜または繊維、および3D物体)に使用できる。
3D物体のような可塑化物品は、例えば、化粧品包装、食品包装、ヘアアクセサリー、配線デバイス、電子デバイス、玩具、消費財、エンジニアリングプラスチック、家電製品、眼鏡フレームおよびツールハンドルであってよい。
特許請求の範囲を含む本明細書の全体にわたって、「含む」という用語は、特に記載のない限り、「少なくとも1つを含む」と同義語として理解されるべきである。
「…と…の間」および「…〜…の範囲」という表現は、特に記載のない限り、境界を含むものとして理解されるべきである。
「最大…」および「少なくとも…」という表現は、特に記載のない限り、境界を含むものとして理解されるべきである。
本発明の組成物についての下記実施例は、限定ではなく、説明の目的のためのものである。
本明細書中に参照して組み込まれている特許、特許出願および刊行物の開示が、用語が不明瞭になり得る程度に本明細書の記載と矛盾する場合は、本明細書の記載が優先される。
実施例
実施例1:スクリーニングスケール(約10gの物質)での本発明の三成分混合物および比較の二成分混合物の溶融押出しによる製造
CA/SA/TA三成分混合物を含有する本発明の3つの組成物(C1、C2およびC3)並びに2つの比較の二成分混合物CA/TA(C4およびC5)を、マイクロコンパウンダーを用いて溶融押出しにより製造した。
後述の表1に示すように、本発明の組成物に関して、特定のアミロース含量、特定のDSおよび溶液中比粘度を有する3種のSA(SA1、SA2およびSA3)並びに特定のDSを有する1種のCA(CA1)を使用した。より具体的には、CA1は、Solvay社によりRhodia Acetol(登録商標)の商品名で販売されている酢酸セルロースであり、TAはEastman Chemical社によりEastman(商標)Triacetinの商品名で販売されているトリアセチンである。
比較の二成分混合物CA/TAに関して、本発明の三成分混合物に使用したものと同じCA(即ちCA1)および同じTAを使用した。
まず、全成分、即ちCA粉、場合によりSA、トリアセチン液体可塑剤を正確な比で乾燥混合し、次いで、溶融混合のためにマイクロコンパウンダーに導入して三成分混合物を得た。
本発明の三成分混合物および比較の二成分混合物の各重量比を、表1に示す。
例えば、10gの物質を製造する場合、重量比50/35/15を有する本発明の三成分混合物を得るために、5gのCA、3.5gのSAおよび1.5gのTAを使用した。
同様に、10gの物質を製造する場合、重量比70/30を有する比較の二成分混合物を得るために、7gのCAおよび3gのTAを使用した。
使用したマイクロコンパウンダー〔DSM社製DSM Midi(登録商標)2000〕は、円錐形共回転二軸スクリューを備えたバッチ式小型押出機(1ランあたり約10gの物質をもたらす15mL)であった。不活性雰囲気(N)下で運転したが、完全に機密な状態ではなかった。この装置では、再循環システムを用いてスクリュー速度とは無関係に滞留時間を制御できた。下記工程条件を採用した。
バレル温度:180℃
スクリュー速度:100rpm
滞留時間:5分
工程中、印加した軸力(即ち「プラトーでの力」)を、力検出セルによって記録した。この力は、材料粘度および組成物加工性の指標である。対応するプラトーでの力の値を表1にまとめる。
Figure 0006701346
結論
180℃では、測定された軸力によると、いずれのSA中アミロース含量においても、三成分混合物(50/35/15)は典型的には、二成分80/20と二成分70/30との間の粘度を示した。
従って、この三成分混合組成物の溶融加工における加工性は、CA/TA混合物80/20と70/30との間であると予測される。
実施例2:ラボスケール(数十kgの物質)での本発明の三成分混合物および比較の二成分混合物の溶融押出しによる製造
CA/SA/TA三成分混合物を含有する本発明の3つの組成物(C6、C7およびC8)並びに2つの比較の二成分混合物CA/TA(C9およびC10)を、二軸押出機を用いて製造した。
後述の表2に示すように、本発明の組成物に関して、特定のアミロース含量、特定のDSおよび溶液中比粘度を有する1種のSA(SA4)並びに特定のDSを有する1種のCA(CA2)を使用した。より具体的には、CA2は、Solvay社によりRhodia Acetol(登録商標)の商品名で販売されている酢酸セルロースであり、TAはEastman Chemical社によりEastman(商標)Triacetinの商品名で販売されているトリアセチンである。
比較の二成分混合物CA/TAに関して、本発明の三成分混合物に使用したものと同じCA(即ちCA2)および同じTAを使用した。
本発明の三成分混合物および比較の二成分混合物の各重量比を、表2に示す。
32mmの直径および44の直径に対する長さの比L/Dを有する二軸押出機Clextralを使用した。バレルの2つの第一ゾーンに全成分を導入した。下記条件を採用した。
速度:10kg/時
スクリュー速度:200rpm
供給ゾーンからダイまでの温度プロファイル:20℃〜225℃
ダイの出口で、ストランドを粒状化した。後に射出成形するために、各組成物を25kg製造した。
次いで、製造したペレットを射出成形工程により成形し、厚さ3mm、直径85mmのディスクおよび引張バー1A ISO527を作製した。BILLION社製射出成形装置BILLION(登録商標)H260/100を、下記条件で使用した。
供給ゾーンからノズルまでの一軸スクリューに沿ったバレル温度:210℃〜240℃
型温度:30℃
射出サイクル時間:48〜57秒
下記表2に、製造した組成物をまとめる。
Figure 0006701346
実施例3:スクリーニングスケールでの本発明の三成分混合物(C1)対比較の二成分混合物(C4およびC5)の特性−用途における最高使用温度
実施例1にてスクリーニングスケールで製造した、本発明の三成分混合組成物(C1)および比較の二成分混合物(C4およびC5)のDMTAサーモグラムを実施した。線形応答ドメインにてDMTA RSA II Rheometrics Scientificを使用した。弾性率E'が1GPaより大きいままとなるまでの温度を測定し、用途における最高使用温度を評価した。
結果を下記表3にまとめる。
Figure 0006701346
結論
このように、本発明の三成分混合物は、良好なレベルの機械的特性を維持しつつ、比較の二成分CA/TA混合物より高い温度で使用できる。
実施例4:ラボスケールでの本発明の三成分混合物(C6、C7およびC8)対比較の二成分混合物(C9およびC10)の特性−耐浸出性−機械的特性
・異なった本発明の三成分混合組成物(C6、C7およびC8)の耐浸出性の定量的評価
所定の温度(通常は周囲温度より高い温度)で所定の時間(通常は数時間)実施した等温熱重量分析(I−TGA)により、経時的にポリマーマトリックスから移行し得る可塑剤の量を測定できる。これは、ポリマーマトリックスからの可塑剤の加速された浸出を観察し、異なるタイプの可塑剤の挙動の違いを同定する一般的な方法である。
等温熱重量分析(I−TGA)は、NETZSCH社により市販されているTG209 F1 Thermogravimetric Analyser(登録商標)を用いて実施し、60℃で20時間、実施例2において射出成形技術により得たプレートで本発明の各三成分混合物(即ち、本発明に従ったC6、C7およびC8)について実施した。これらの測定結果を、明らかに同じ時間−温度条件下で2つの比較のCA/TA二成分混合物(70/30および85/15、即ち、比較のC9およびC10)を用いて得た結果と比較した。
比較の70/30(比較のC9)二成分混合物は、セルロースの溶融加工を可能にする「標準的」な可塑剤量(CAおよび可塑剤の総重量に対して30重量%)に対応していた。酢酸セルロースの可塑化に必要な可塑剤の最少量は約5重量%である。しかし、より多量の可塑剤を含んでいても、比較の85/15(比較のC10)二成分混合物は、酢酸セルロースの可塑化工程に関して、標準的な70/30組成物よりもはるかに重要な状態に対応していた。
・本発明の三成分混合物(C6、C7およびC8)の機械的特性の測定
様々な機械的特性を、実施例2において射出成形技術により得た三成分混合物のプレートについて測定した。これらの特性は、以下の特定の測定に関する。
・ISO標準527-1および527-2に準じた室温での引張試験。引張試験により、ヤング率、降伏応力および破壊時変形のような機械的パラメーターを得た。
・ISO標準179/1eAに準じた室温でのノッチ付きシャルピー衝撃試験。シャルピー衝撃試験により、耐衝撃性のようなパラメーターを得た。
これらの測定結果を、実施例2において明らかに同じ実験条件下で実施した2つの比較のCA/TA二成分混合物(70/30および85/15、即ち、比較のC9およびC10)を用いて得た結果と比較した。
機械的特性および耐浸出性の結果を、以下の表4および5にまとめる。
Figure 0006701346
Figure 0006701346
結論
これらの特定のデータから、本発明のCA/SA混合物は、CA自体(単独と考えられる、比較の二成分混合物)よりもはるかに多くの可塑剤を保持すると推測される。これらの所見は、70/15/15三成分混合物からのトリアセチン(TA)の浸出を、同量の可塑剤を含む比較の二成分混合物(85/15)からの同じ可塑剤の浸出と比較した(浸出低減に関して2.7倍が測定された)場合に、特に印象的である。
機械的特性に関して、得られた結果は、明らかに下記事項を示していた。
引張試験およびノッチ付きシャルピー衝撃試験の両試験について、本発明の70/15/15三成分混合物の機械的特性は、2つの比較の二成分混合物により規定される範囲に含まれていた。
異なる実施例(実施例3および4)に由来する結果を厳密に比べて、耐浸出性、用途における最高使用温度、および対応する物質の機械的性能レベルを検討すると、70/15/15三成分混合組成物は、特性の最良の妥協を有すると考えられる。

Claims (13)

  1. ・酢酸セルロース、
    ・酢酸デンプン、
    ・少なくとも1つの可塑剤および
    ・組成物の総重量に対して0〜15重量%の少なくとも1つの追加の化合物
    からなる組成物であって、酢酸セルロースは酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して少なくとも50重量%の量で存在し、前記した少なくとも1つの可塑剤は酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して5〜18重量%の量で存在し、酢酸デンプンは1.5〜3の範囲の置換度を有し、可塑剤は、トリアセチン、トリプロプリオニン、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメチルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジエチルシトレート、ジ−2−メトキシエチルフタレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、スルホンアミド n−エチル−o,p−トルエン、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、ジブトキシエチルフタレート、ジアミルフタレート、トリエチルシトレート、エチル o−ベンゾイルベンゾエート、トリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリプロピルシトレート、トリプロピオニン、トリブチリン、o,p−トルエンスルホンアミド、ペンタエリスリトールテトラアセテート、ジブチルタートレート、ジエチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジプロピオネート、ジブチルアジペート、ジオクチルアジペート、ジブチルアゼレート、トリクロロエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、ジ−n−ブチルセバケート、ジメチルセバケート、ジオクチルセバケート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、2−エチルヘキシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリエチルホスフェート、ポリアルキレングリコール、スルホランおよびそれらの混合物から選択され、追加の化合物は、抗UV化合物またはUV吸収剤、熱安定剤、光安定剤、酸掃去剤、潤滑剤、顔料、染料、臭気マスク剤、増白剤およびそれらの混合物から選択される、組成物。
  2. 酢酸セルロースは、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して50〜92重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. セルロースの置換度は2〜3である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 酢酸セルロースの分子量は30000g/mol〜200000g/molの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 酢酸デンプンは、酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して5〜45重量%の量で存在する、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 酢酸デンプンの置換度は2〜3の範囲である、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 酢酸デンプンの分子量は20000g/mol〜200000g/molの範囲である、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 酢酸デンプン中に存在するアミロース含量は、酢酸デンプンの総重量に対して0〜100重量%の量である、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 酢酸セルロース/酢酸デンプン/可塑剤の重量比は、90/5/5、85/5/10、85/10/5、80/5/15、80/10/10、80/15/5、75/10/15、75/15/10、75/20/5、70/15/15、70/20/10、70/25/5、65/20/15、65/25/10、65/30/5、60/25/15、60/30/10、60/35/5、50/45/5、50/40/10、または50/35/15である、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 酢酸セルロース/酢酸デンプン/可塑剤の重量比は70/15/15である、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. (a)請求項1〜10のいずれかに記載の組成物を供給する工程、および
    (b)組成物を付形して物品を製造する工程
    を含む、可塑化物品の製造方法。
  12. 可塑化物品を製造するための、請求項1〜10のいずれかに記載の組成物の使用。
  13. 酢酸セルロースおよびそのような可塑剤を含有するプラスチック材料からの1つ以上の可塑剤の浸出を防止または低減するため、および/または材料のレオロジー的および機械的特性を変えずに製造方法における酢酸セルロースの導入を可能にしつつ酢酸セルロース含有材料の用途における最高使用温度を高めるための酢酸デンプンの使用であって、酢酸セルロースは酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して少なくとも50重量%の量で存在し、前記した少なくとも1つの可塑剤は酢酸セルロース、酢酸デンプンおよび可塑剤の総重量に対して5〜18重量%の量で存在する、使用。
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