JP6699774B2 - 被保護物の保護方法 - Google Patents

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本発明は、電子部品等の被保護物の保護方法に関するものである。
従来、様々な被保護物の保護方法が知られている。例えば、特許文献1には、被保護物の一種であるRFICチップを耐熱保護素子で保護した通信装置が開示されている。
この通信装置は、RFICチップとRFICチップに接続する引出し配線用パッドとが実装されたプリント配線板を備えている。この引出し配線用パッドには、外部回路と接続するためのリード線がはんだ付けされる。しかし、一般的に、RFICチップを含む半導体デバイスの耐熱性は低い。
そこで、特許文献1の通信装置は、RFICチップがはんだ付け時に熱的なダメージを受けるのを防止するため、次の保護方法を採用している。すなわち、特許文献1の通信装置は、はんだ付け用の引出しパッドから半導体デバイスを離して設けたり、RFICチップと引出し配線用パッドとの間に耐熱保護素子を設けたりしている。
特開2012−248154号公報
しかしながら、各種の電子部品が高密度に実装されるプリント配線板では、実装レイアウトの自由度が低い。
そのため、特許文献1の保護方法では、RFICチップと引出し用パッドとの間に十分なスペースを設けることができないことがある。また、特許文献1の保護方法のように耐熱保護素子を部分的に設けるだけでは、はんだ付け時に回り込んできた熱や、はんだ付け部分にて発生したノイズから、RFICチップを保護することは難しい。
本発明の目的は、ノイズ源と被保護物との間に十分なスペースが無くても、被保護物を保護できる被保護物の保護方法を提供することにある。
本発明の被保護物の保護方法は、設置工程と、加熱工程と、を含むことを特徴とする。
設置工程は、Snを主とする第1金属とCuNi合金またはCuMn合金を主とする第2金属との複合体を、ノイズ源と被保護物との間に設ける。
加熱工程は、複合体を第1金属の融点以上の温度で加熱し、SnとCuNi合金またはCuMn合金との反応により、Sn、CuおよびNiからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む金属間化合物、またはSn、CuおよびMnからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む金属間化合物を主相とする導電性耐熱部材を形成する。
加熱工程では、CuNi合金またはCuMn合金とSnとが、例えば液相拡散接合(以下、「TLP接合:Transient LiquidPhase Diffusion Bonding」)し、液相拡散接合に伴って反応する。
この反応は、比較的低温かつ比較的短時間で進行する。この結果、例えば400℃以上の融点を有するSn、CuおよびNiからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む金属間化合物、またはSn、CuおよびMnからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む金属間化合物を主相とする導電性耐熱部材が形成される。この導電性耐熱部材は、ノイズ源と被保護物との間に、設けられる。
導電性耐熱部材は、導電性を有している。そのため、導電性耐熱部材は、ノイズ源で発生したノイズを、ノイズ源と被保護物との間で遮蔽する。
したがって、本発明の保護方法によれば、ノイズ源と被保護物との間に十分なスペースが無くても、被保護物を保護できる。
なお、複合体は、第1金属で構成される第1金属粉末と第2金属で構成される第2金属粉末とが混合された混合体であることが好ましい。または、複合体は、第1金属で構成される第1金属層と第2金属で構成される第2金属層とが積層された積層体であることが好ましい。そして、複合体は、テープ状に成形されていることが好ましい。
また、設置工程は、複合体を被保護物に設置することが好ましい。
この保護方法では、複合体が被保護物に接触して設置される。そのため、この保護方法は、ノイズ源と被保護物との間にスペースが殆ど無い場合に好適である。
また、設置工程は、複合体をノイズ源に設置することが好ましい。そのため、この保護方法は、ノイズ源と被保護物との間にスペースが殆ど無い場合に好適である。
この保護方法では、複合体が、ノイズ源に接触して設置される。
また、設置工程は、複合体を、ノイズ源と被保護物とから隙間を空けて設置することが好ましい。
また、導電性耐熱部材を接地する接地工程を含むことが好ましい。
この方法では、導電性耐熱部材が、導電性を有し、接地する。そのため、導電性耐熱部材は、ノイズ源で発生したノイズを、ノイズ源と被保護物との間でより遮蔽できる。
本発明の被保護物の保護方法によれば、ノイズ源と被保護物との間に十分なスペースが無くても、被保護物を保護できる。
本発明の第1実施形態に係る保護方法で保護される半導体デバイス10が実装されたプリント配線基板Pの外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る保護方法で用いられる保護シート110の外観斜視図である。 図2に示す保護シート110の拡大断面図である。 設置工程によって保護シート110が半導体デバイス10に貼付されたプリント配線基板Pの断面図である。 加熱工程および接地工程が終了した後におけるプリント配線基板Pの断面図である。 図5に示す保護シート110の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る保護方法で保護された半導体デバイス10が実装されたプリント配線基板Pの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る保護方法で保護された半導体デバイス10が実装されたプリント配線基板Pの断面図である。 図3に示す保護シート110の第1変形例である保護シート210の断面図である。 図3に示す保護シート110の第2変形例である保護シート310の断面図である。 図3に示す保護シート110の第3変形例である保護シート410の断面図である。 図3に示す保護シート110の第4変形例である保護シート510の断面図である。 図3に示す保護シート110の第5変形例である保護シート610の断面図である。 図3に示す保護シート110の第6変形例である保護シート710の断面図である。 図3に示す保護シート110の第7変形例である保護シート810の断面図である。 図3に示す保護シート110の第8変形例である保護シート910の断面図である。
以下、図を用いて、本発明の第1実施形態に係る被保護物の保護方法について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る保護方法で保護される半導体デバイス10が実装されたプリント配線基板Pの外観斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る保護方法で用いられる保護シート110の外観斜視図である。図3は、図2に示す保護シート110の拡大断面図である。図4は、設置工程によって保護シート110が半導体デバイス10に貼付されたプリント配線基板Pの断面図である。図5は、加熱工程および接地工程が終了した後におけるプリント配線基板Pの断面図である。図6は、図5に示す保護シート110の一部拡大断面図である。
まず、図1に示すように、ランドLを含む回路が形成されたプリント配線基板Pを用意する。当該回路はたとえばCu箔を所定形状にパターニングしたものである。プリント配線基板Pは例えばガラスエポキシ基板である。
そして、図1に示すように、プリント配線基板P上に、半導体デバイス10と表面実装部品20とを実装機によって実装する。
半導体デバイス10は、耐熱性の低い電子部品である。半導体デバイス10の形状は、直方体である。半導体デバイス10は、不図示の配線を介してランドLに接続している。半導体デバイス10は、本発明の被保護物の一例に相当する。
表面実装部品20は、ノイズおよび熱を発生する電子部品とする。表面実装部品20の形状は、直方体である。表面実装部品20は、本発明のノイズ源および熱源の一例に相当する。
次に、図2に示すように、保護シート110を用意する。保護シート110は、本発明の複合体の一例に相当する。保護シート110の一方主面には不図示の剥離紙が貼付されており、保護シート110はロール状に巻かれている。保護シート110はフレキシブルなテープ状に成形されている。
そのため、保護シート110は、半導体デバイス10や表面実装部品20の形状に応じて密に貼付できる。この保護シート110は、後述の図5、図6に示す導電性耐熱部材137を生成するための原料成分と、熱処理時に軟化・流動する樹脂成分との混合層を備える。
具体的には、保護シート110は、図3に示すように、Sn+CuNi厚膜部材141と粘着層34とが接合して一体化したシートである。粘着層34は、Sn+CuNi厚膜部材141の一方の面を被覆している。
Sn+CuNi厚膜部材141は、層状である。Sn+CuNi厚膜部材141は、例えば粒径0.5以上30μm以下の範囲内のCuNi合金粉末(高融点金属粉末)31、および粒径0.5以上30μm以下の範囲内のSn粉末(低融点金属粉末)32と、熱処理時に軟化・流動する樹脂成分とを含む。Sn+CuNi厚膜部材141の樹脂成分は主にバインダおよびフラックスである。すなわち、保護シート110は、第1金属粉末であるSn粉末32と第2金属粉末であるCuNi合金粉末31とが混合された混合体である。
なお、本実施形態では、CuNi合金粉末31を含んだSn+CuNi厚膜部材141を用いているが、これに限るものではない。実施の際は、例えば、CuMn合金を含んだSn+CuMn厚膜部材を用いてもよい。
ここで、Sn粉末32とCuNi合金粉末31の配合比は重量比で80:20〜30:70の範囲内であることが好ましい。 Sn粉末32の割合が80重量%を超えると、加熱時にSn+CuNiの厚膜接合が球状化し易くなる。
なお、Sn+CuNi厚膜部材141に含まれる全ての金属粉末中に占めるSn粉末32の割合は90重量%を超えないことが好ましい。全ての金属粉末中に90重量%を超えるSn粉末32が存在する場合、Sn粉末32とCuNi合金粉末31とが反応する前に、複数のSn粉末32が一体化し、球状化してしまう場合があるためである。
次に、図3、図4に示すように、熱源およびノイズ源の少なくとも一方と半導体デバイス10との間に、保護シート110を設置する(設置工程)。本実施形態では、設置工程において、熱源およびノイズ源に対向する半導体デバイス10の側面およびその側面に隣接する2つの側面と上面に、保護シート110を貼付している。
なお、図4では、半導体デバイス10の上面の一部に保護シート110を貼付しているが、これに限るものではない。半導体デバイス10の上面の全部に保護シート110を貼付してもよい。前述の2つの側面も同様に、側面の一部または全部に保護シート110を貼付してもよい。ただし、熱源およびノイズ源に対向する半導体デバイス10の側面は、全部に保護シート110を貼付することが好ましい。
次に、保護シート110を加熱する(加熱工程)。加熱温度は、Sn粉末32の融点(231.9℃)以上、後述する金属間化合物の融点未満の範囲内の温度に設定する。
加熱工程は、例えば工業用ドライヤー、バーナー、遠赤外線加熱、又は高周波誘導加熱で行う。加熱工程は、フレキシブルなシート状ヒーター(例えばシリコン等の樹脂製シート状ヒーター)を保護シート110に押しあてながら行うことが好ましい。加熱温度は例えば250以上350℃以下である。加熱時間は例えば最高温度到達後30秒から120秒程度で十分である。
この加熱工程により、Sn+CuNi厚膜部材141に含まれるCuNi合金粉末31とSn粉末32とは反応し、金属間化合物を主相とする導電性耐熱部材137を形成する(図6参照)。この反応は、例えば、液相拡散接合(「TLP接合:TransientLiquid Phase Diffusion Bonding」)に伴う反応である。
導電性耐熱部材137は、主として金属間化合物で構成されている。この金属間化合物の融点は、300℃以上、さらには400℃以上である。この金属間化合物は、例えばSnCuNi合金又はSnCuMn合金である。本実施形態では、金属間化合物は、SnCuNi合金である。
なお、SnCuNi合金は、SnとCuNi合金とが反応することによって生成されるものであって、Sn、CuおよびNiのうち少なくとも2種を含む合金である。SnCuMn合金は、SnとCuMn合金とが反応することによって生成されるものであって、Sn、CuおよびMnのうち少なくとも2種を含む合金である。SnとCuNi合金とが反応することによって生成される場合、代表的には、この金属間化合物は(Cu,Ni)Snであり、その他、例えばCuSn、NiSn、CuNiSn等を含む。
また、導電性耐熱部材137は、複数の孔を有する。それぞれの孔は、基本的には導電性耐熱部材137の外部に通じるオープンポアである。導電性耐熱部材137の空孔率は例えば30体積%以上70体積%以下の範囲内である。
なお、粘着層34は、加熱工程中に焼失する。
次に、導電性耐熱部材137を接地する(接地工程)。この実施形態では、導電性耐熱部材137を基準電位(グランド)に接続している。
以上のようにして、例えば250℃程度の熱処理で、400℃程度の融点を持つ金属間化合物を主相とする導電性耐熱部材137を形成することができる。つまり、比較的低い温度での熱処理によって、高い耐熱性を有する導電性耐熱部材137を形成することができる。
また、この組成系のシートは、その熱処理時、はんだシートやはんだペーストのように凝集(玉化)しない。よって、半導体デバイス10の表面に均一な導電性耐熱部材の膜を付与できる。
次に、図1に示すように、はんだゴテ50等を用いて、外部回路と接続するためのリード線51をランドL上にはんだペーストHによってはんだ付けする。この際、はんだ付けによりランドL上において高い熱が発生する。
そのため、ランドL上においてはんだ付けする際のはんだゴテ50の先端も熱源である。はんだペーストHは、Sn系はんだである。はんだペーストHは例えば、Sn−Pb、Sn−Ag−Cu等で構成される。
また、表面実装部品20は、前述したように、ノイズ源および熱源である。
この実施形態の保護方法では、熱源およびノイズ源の両方と半導体デバイス10との間に、導電性耐熱部材137が設けられる。具体的には、導電性耐熱部材137が半導体デバイス10に貼付されている。また、前述したように、導電性耐熱部材137を構成する金属間化合物は、400℃程度の高い融点を有する。
そのため、熱源と半導体デバイス10との間に十分なスペースが無くても、熱源で発生した熱によって導電性耐熱部材137が溶融しない。よって、導電性耐熱部材137は、熱源で発生した熱を、熱源と半導体デバイス10との間で遮る。
また、導電性耐熱部材137は、導電性を有し、接地している。そのため、導電性耐熱部材137は、ノイズ源で発生したノイズを、ノイズ源と半導体デバイス10との間で遮蔽する。
したがって、この実施形態の保護方法によれば、熱源およびノイズ源の少なくとも一方と半導体デバイス10との間に十分なスペースが無くても、半導体デバイス10を保護できる。
以下、図を用いて、本発明の第2実施形態に係る被保護物の保護方法について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る保護方法で保護された半導体デバイス10が実装されたプリント配線基板Pの断面図である。
第2実施形態の保護方法が、第1実施形態の保護方法と相違する点は、設置工程において、半導体デバイス10に対向する表面実装部品20の側面およびその側面に隣接する2つの側面と上面に、保護シート110を貼付する点である。その他の工程に関しては同じであるため、説明を省略する。
なお、図7では、表面実装部品20の上面の一部に保護シート110を貼付しているが、これに限るものではない。表面実装部品20の上面の全部に保護シート110を貼付してもよい。前述の2つの側面も同様に、側面の一部または全部に保護シート110を貼付してもよい。ただし、半導体デバイス10に対向する表面実装部品20の側面は、全部に保護シート110を貼付することが好ましい。
第2実施形態の保護方法においても、表面実装部品20(熱源およびノイズ源)と半導体デバイス10との間に、導電性耐熱部材137が設けられる。また、導電性耐熱部材137を構成する金属間化合物は、400℃程度の高い融点を有する。
そのため、表面実装部品20と半導体デバイス10との間に十分なスペースが無くても、表面実装部品20で発生した熱によって導電性耐熱部材137が溶融しない。よって、導電性耐熱部材137は、表面実装部品20で発生した熱を、表面実装部品20と半導体デバイス10との間で遮る。
また、導電性耐熱部材137は、導電性を有し、接地している。そのため、導電性耐熱部材137は、表面実装部品20で発生したノイズを、表面実装部品20と半導体デバイス10との間で遮蔽する。
したがって、第2実施形態の保護方法によれば、第1実施形態の保護方法と同様に、表面実装部品20と半導体デバイス10との間に十分なスペースが無くても、半導体デバイス10を保護できる。
以下、図を用いて、本発明の第3実施形態に係る被保護物の保護方法について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る保護方法で保護された半導体デバイス10が実装されたプリント配線基板Pの断面図である。
第3実施形態の保護方法が、第1実施形態の保護方法と相違する点は、設置工程において、保護シート110を、熱源およびノイズ源の両方と半導体デバイス10とから隙間を空けて設置する点である。その他の工程に関しては同じであるため、説明を省略する。
第3実施形態の保護方法においても、熱源およびノイズ源の両方と半導体デバイス10との間に、導電性耐熱部材137が設けられる。また、導電性耐熱部材137を構成する金属間化合物は、400℃程度の高い融点を有する。
そのため、熱源と半導体デバイス10との間に十分なスペースが無くても、熱源で発生した熱によって導電性耐熱部材137が溶融しない。よって、導電性耐熱部材137は、熱源で発生した熱を、熱源と半導体デバイス10との間で遮る。
また、導電性耐熱部材137は、導電性を有し、接地している。そのため、導電性耐熱部材137は、ノイズ源で発生したノイズを、ノイズ源と半導体デバイス10との間で遮蔽する。
したがって、第3実施形態の保護方法によれば、第1実施形態の保護方法と同様に、熱源およびノイズ源の少なくとも一方と半導体デバイス10との間に十分なスペースが無くても、半導体デバイス10を保護できる。
また、前述の保護シート110は、以下の変形例を採用できる。
まず、保護シート110の第1変形例である保護シート210について説明する。
図9は、図3に示す保護シート110の第1変形例である保護シート210の断面図である。保護シート210が保護シート110と相違する点は、Sn厚膜部材142を有する点である。その他の構成については同じであるため、説明を省略する。
この保護シート210は、Sn+CuNi厚膜部材141とSn厚膜部材142と粘着層34とが接合して一体化したシートである。粘着層34は、Sn厚膜部材142の一方の面を被覆している。すなわち、保護シート210は、第1金属粉末であるSn粉末32と第2金属粉末であるCuNi合金粉末31とが混合された混合体である。
保護シート210は、Sn+CuNi厚膜部材141とSn厚膜部材142とを積層後に圧着や熱圧着することにより、または、Sn+CuNi厚膜部材141とSn厚膜部材142との内いずれか一方の上に他方をコーティングされることにより、一体化されている。
Sn厚膜部材142は、層状である。Sn厚膜部材142は、粒径0.5μm以上100μm以下の範囲内のSn粉末32と、熱処理時に軟化・流動する樹脂成分とを含む。Sn厚膜部材142の樹脂成分は主にバインダおよびフラックスである。
なお、Sn+CuNi厚膜部材141とSn厚膜部材142とに含まれる全ての金属粉末中に占めるSn粉末32の割合は90重量%を超えないことが好ましい。全ての金属粉末中に90重量%を超えるSn粉末32が存在する場合、Sn粉末32とCuNi合金粉末31とが反応する前に、複数のSn粉末32が一体化し、球状化してしまう場合があるためである。
次に、保護シート110の第2変形例である保護シート310について説明する。
図10は、図3に示す保護シート110の第2変形例である保護シート310の断面図である。保護シート310が保護シート210と相違する点は、Sn+CuNi厚膜部材141とSn厚膜部材142との積層の順番を入れ替えた点である。保護シート310のその他の構成については保護シート210と同じであるため、説明を省略する。
次に、保護シート110の第3変形例である保護シート410について説明する。
図11は、図3に示す保護シート110の第3変形例である保護シート410の断面図である。保護シート410が保護シート210と相違する点は、Sn厚膜部材142を2つのSn+CuNi厚膜部材441A,441Bで挟んでいる点である。Sn+CuNi厚膜部材441A,441Bのそれぞれの構成は、Sn+CuNi厚膜部材141の構成と同じである。保護シート410のその他の構成については保護シート210と同じであるため、説明を省略する。
次に、保護シート110の第4変形例である保護シート510について説明する。
図12は、図3に示す保護シート110の第4変形例である保護シート510の断面図である。
保護シート510が保護シート210と相違する点は、Sn粉末32とCuNi合金粉末31で構成されるSn+CuNi厚膜部材141を、Sn+CuNi箔で構成されるSn+CuNi層541に置き換え、Sn粉末32で構成されるSn厚膜部材142を、Sn箔で構成されるSn層542に置き換えた点である。
すなわち、保護シート510は、第1金属層であるSn層542と第2金属層であるSn+CuNi層541とが積層された積層体である。なお、保護シート510のその他の構成については保護シート210と同じであるため、説明を省略する。
次に、保護シート110の第5変形例である保護シート610について説明する。
図13は、図3に示す保護シート110の第5変形例である保護シート610の断面図である。
保護シート610が保護シート310と相違する点は、Sn粉末32とCuNi合金粉末31で構成されるSn+CuNi厚膜部材141を、Sn+CuNi箔で構成されるSn+CuNi層541に置き換え、Sn粉末32で構成されるSn厚膜部材142を、Sn箔で構成されるSn層542に置き換えた点である。保護シート610のその他の構成については保護シート310と同じであるため、説明を省略する。
次に、保護シート110の第6変形例である保護シート710について説明する。
図14は、図3に示す保護シート110の第6変形例である保護シート710の断面図である。
保護シート710が保護シート410と相違する点は、Sn粉末32とCuNi合金粉末31で構成されるSn+CuNi厚膜部材441A、441Bを、Sn+CuNi箔で構成されるSn+CuNi層741A、741Bに置き換え、Sn粉末32で構成されるSn厚膜部材142を、Sn箔で構成されるSn層542に置き換えた点である。
すなわち、保護シート710は、第1金属層であるSn層542と第2金属層であるSn+CuNi層741A、741Bとが積層された積層体である。なお、保護シート710のその他の構成については保護シート410と同じであるため、説明を省略する。
次に、保護シート110の第7変形例である保護シート810について説明する。
図15は、図3に示す保護シート110の第7変形例である保護シート810の断面図である。
保護シート810が保護シート210と相違する点は、Sn粉末32で構成されるSn厚膜部材142を、Sn箔で構成されるSn層542に置き換えた点である。保護シート810のその他の構成については保護シート210と同じであるため、説明を省略する。
次に、保護シート110の第8変形例である保護シート910について説明する。
図16は、図3に示す保護シート110の第8変形例である保護シート910の断面図である。
保護シート910が保護シート310と相違する点は、Sn粉末32とCuNi合金粉末31で構成されるSn+CuNi厚膜部材141を、Sn+CuNi箔で構成されるSn+CuNi層541に置き換えた点である。保護シート910のその他の構成については保護シート310と同じであるため、説明を省略する。
《その他の実施形態》
なお、前述の実施形態において、保護シート110〜910の形状は、シート状であるが、これに限るものではない。実施の際、保護シートの形状は、その他の形状であっても良い。例えば保護シートの形状がペースト状である場合、前述の設置工程において、ペーストを、半導体デバイス10や表面実装部品20等に塗布する。
最後に、前述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
H…はんだペースト
L…ランド
P…プリント配線基板
10…半導体デバイス
20…表面実装部品
31…CuNi合金粉末
32…Sn粉末
34…粘着層
50…はんだゴテ
51…リード線
110…保護シート
137…導電性耐熱部材
141…Sn+CuNi厚膜部材
142…Sn厚膜部材
210、310、410…保護シート
441A,441B…Sn+CuNi厚膜部材
510…保護シート
541…Sn+CuNi層
542…Sn層
610、710…保護シート
741A、741B…Sn+CuNi層
810、910…保護シート

Claims (6)

  1. Snを主とする第1金属とCuNi合金またはCuMn合金を主とする第2金属との複合体を、ノイズ源と被保護物との間に設ける設置工程と、
    前記複合体を前記第1金属の融点以上の温度で加熱し、前記Snと前記CuNi合金または前記CuMn合金との反応により、Sn、CuおよびNiからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む金属間化合物、またはSn、CuおよびMnからなる群より選ばれる少なくとも2種を含む金属間化合物を主相とする導電性耐熱部材を形成する加熱工程と、
    前記導電性耐熱部材を接地する接地工程と、を含み、
    前記複合体はテープ状に成形され
    前記導電性耐熱部材は複数の孔を有する被保護物の保護方法。
  2. 前記複合体は、前記第1金属で構成される第1金属粉末と前記第2金属で構成される第2金属粉末とが混合された混合体である、請求項1に記載の被保護物の保護方法。
  3. 前記複合体は、前記第1金属で構成される第1金属層と前記第2金属で構成される第2金属層とが積層された積層体である、請求項1に記載の被保護物の保護方法。
  4. 前記設置工程は、前記複合体を前記被保護物に設置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の被保護物の保護方法。
  5. 前記設置工程は、前記複合体を前記ノイズ源に設置する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の被保護物の保護方法。
  6. 前記設置工程は、前記複合体を、前記ノイズ源と前記被保護物とから隙間を空けて設置する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の被保護物の保護方法。
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