JP5915204B2 - 電子回路モジュール部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路モジュール部品に関する。
電子回路モジュール部品は、複数の電子部品をはんだによって回路基板に実装して、ひとまとまりの機能を持った電子部品としたものである。このような電子回路モジュール部品を電子機器の基板(装置基板)に実装する場合、電子回路モジュール部品の端子電極と装置基板の端子電極とをはんだで接合する。従来は、電子部品及び電子回路モジュール部品の接合にSnPb系のはんだ材料が使用されてきたが、環境問題を背景としてPbフリー化が進み、自動車関連や特殊な場合を除いてPbを含まないはんだ、つまりPbフリーはんだが使用されている。
はんだを用いて電子回路モジュール部品を装置基板に実装する際、はんだを溶融させるためにリフロー工程が必要になる。このリフロー工程の際に、電子回路モジュール部品内の電子部品と回路基板とを接合しているはんだが溶融して飛散(はんだフラッシュ)したり、移動したりすることがある。その結果、電子回路モジュール部品内での短絡や、電子部品の端子電極と回路基板の端子電極との接触不良を招く恐れがある。これを回避するため、電子回路モジュール部品を装置基板に実装する際のリフロー温度で溶融しない、もしくは溶融しても飛散や移動を起こさない、つまり耐熱性を付与したはんだを用いて電子回路モジュール部品内の電子部品と回路基板とを接合する必要がある。
例えば、特許文献1には、Agを10質量%〜25質量%、Cuを5質量%〜10質量%、残部はSn及び不可避的不純物からなる粉末はんだ材料が記載されている。特許文献1の粉末はんだ材料は、電子回路モジュール部品内の電子部品と回路基板とを接合する工程の熱処理温度で完全に溶融せず、はんだとして固液共存状態を維持する。これにより、リフロー工程時のこのはんだの耐熱性を向上させようとするもの、つまり、電子回路モジュール部品内での短絡や、電子部品の端子電極と回路基板の端子電極との接触不良を抑えようとするものである。
特開2007−268569号公報
特許文献1のはんだを用いることにより、リフロー工程の熱処理温度における電子部品の端子電極と回路基板の端子電極との間での耐熱性が向上する。しかしながら、特許文献1の粉末はんだ材料の固液共存状態における固相成分は、当該はんだ材料中の、主にSn、Ag、及びCuからなる金属間化合物相(AgSn、CuSn等)であり、当該金属間化合物相の析出状態を、リフロー工程で制御することが容易でなかった。このため、リフロー工程の熱処理温度における電子部品の端子電極と回路基板の端子電極との間での接合強度が十分には得られなかった。
さらに、電子回路モジュール部品は、組み込まれる電子機器の用途に応じて様々な特性を有することが求められる。例えば、携帯電話など日常的に持ち運びされる電子機器の場合、それらの装置基板に実装、内蔵される電子部品、電子回路モジュール部品、並びにこれらに設けられる端子及びこれらに用いられる接合材料は、落下に伴う衝撃に対して耐久性つまり耐衝撃性を有することが新たに求められてきている。
そこで本発明では、電子回路モジュール部品が有する電子部品の端子電極と回路基板の端子電極とを接合する接合金属の耐熱性及び耐衝撃性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成する為に、本発明者らはPbフリーはんだについて鋭意研究を重ねた結果、電子回路モジュール部品が有する電子部品の端子電極と回路基板の端子電極とを接合する接合金属中に、Ni−Fe合金を主成分とするNi−Fe相が存在することにより、リフロー温度における当該接合金属の流動が抑制され、耐熱性が向上することを見出した。
また、前記Ni−Fe相の表面にNi−Sn相を有すると、落下等の衝撃により前記接合金属中に発生するクラックの伸展を抑制し、耐衝撃性が向上することを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
本発明に係る電子回路モジュール部品は、電子部品と、当該電子部品が搭載される回路基板と、前記電子部品の端子電極と前記回路基板の端子電極との間に介在し、かつ、Ni−Fe相と、前記Ni−Fe相の表面に分布するNi−Sn相と、Sn相と、を有する接合金属とを含むことを特徴とする電子回路モジュール部品である。
前記Ni−Fe相の融点は、Pbフリーはんだのリフロー工程の温度(およそ260℃)よりも十分に高い(およそ1400℃)。このため、異なるリフロー工程の温度条件や、基板内バラツキ等による温度差においても、前記Ni−Fe相は、固相状態を維持しながら、前記接合金属中に含まれることで、リフロー工程の温度で溶融状態にある前記Sn相の流動を抑制する効果を示す。つまり、本発明に係る電子回路モジュール部品では、当該電子回路モジュール部品を装置基板に実装する際の前記接合金属の飛散や移動を抑制する効果が得られる。したがって、前記電子回路モジュール部品が前記装置基板に実装される際のリフロー工程における前記接合金属の耐熱性が向上する。
さらに、前記Ni−Fe相の表面に分布する前記Ni−Sn相は、落下等の衝撃により発生し、前記接合金属内を伸展するクラックが、当該Ni−Sn相に到達した際に、それ以降の伸展を抑制する効果を有する。したがって、前記電子回路モジュール部品が前記装置基板に実装された際の前記接合金属の耐衝撃性が向上する。
さらに、本発明に係る前記Ni−Sn相は、前記Ni−Fe相の表面から放射方向に1より大きいアスペクト比で延出していることが好ましい。ここでの放射方向とは、前記Ni−Fe相を起点として、周囲方向へ広がる方向を示す。
前記Ni−Sn相が、前記Ni−Fe相の表面から放射方向に1より大きいアスペクト比で延出していると、前記接合金属内に発生するクラックの伸展をNi−Sn相によって抑制しやすくなる。このため、前記電子回路モジュール部品が、前記装置基板に実装された際の前記接合金属の耐衝撃性がより一層向上する。
さらに、本発明に係る前記Ni−Fe相と前記Ni−Sn相との間の少なくとも一部に、Ni−Fe−Sn相を有することが好ましい。
前記Ni−Fe−Sn相は、前記Ni−Fe相と同様にリフロー工程の熱処理温度で溶融しにくい組織である。このため、前記電子回路モジュール部品が前記装置基板に実装される際のリフロー工程において、前記接合金属の耐熱性がさらに向上する。また、前記Ni−Fe相と前記Ni−Sn相の間の少なくとも一部に前記Ni−Fe−Sn相を有することで、前記Ni−Sn相と前記Ni−Fe相との接合が強固になり、前記接合金属内で発生するクラックの伸展をさらに抑制する効果を有する。したがって、前記電子回路モジュール部品が前記装置基板に実装される際のリフロー工程において、前記接合金属の耐衝撃性がさらに向上する。
さらに、本発明に係る前記接合金属がSn相を有し、該Sn相が前記接合金属の全体積に対して60体積%〜90体積%であることが好ましい。
このような体積範囲であれば、電子回路モジュール部品の接合金属の耐熱性がさらに向上し、耐衝撃性もより一層得ることができるためより好ましい。
本発明は、電子回路モジュール部品において、その電子回路モジュール部品が有する電子部品の端子電極と、回路基板の端子電極とを接合する接合金属の耐熱性及び耐衝撃性を向上することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る電子回路モジュール部品を模式的に示した断面図である。 図1の電子部品と回路基板との接続部を示す拡大図である。 図1の電子回路モジュール部品を装置基板に取り付けた状態を示す側面図である。 本実施形態に係る接合金属の断面組織を示す模式図である。 実施例7及び8の接合金属の断面組織を示す模式図である。 比較例2、3及び4の接合金属の断面組織を示す模式図である。 比較例5の接合金属の断面組織を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。また、下記の実施形態で開示された構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることが可能である。
図1では、電子回路モジュール部品の断面図を示す。図1における本実施形態に係る電子回路モジュール部品1は、複数の電子部品2を回路基板3に実装して、ひとまとまりの機能を持つ電子部品としたものであり、電子部品2と、電子部品2が実装される回路基板3と、電子部品2を覆う絶縁樹脂4と、を含む。電子部品2は、回路基板3の表面に実装されていてもよいし、回路基板3の内部に実装されていてもよい。
本実施形態において、電子回路モジュール部品1が有する電子部品2としては、例えば、コイルやコンデンサ、あるいは抵抗等の受動素子があるが、ダイオードやトランジスタ等の能動素子やIC(Integral Circuit)等も電子部品2として回路基板3に実装されてもよい。また、電子部品2は、これらに限定されるものではない。
図2では、電子部品と回路基板との接続部を示す拡大図を示す。図2における実施形態に係る電子回路モジュール部品1に含まれる電子部品2の端子電極2Tと回路基板3の端子電極3Tとは、接合金属5によって接合される。本実施形態に係る接合金属5は、Snを主成分とする第1金属粒子及びNi−Fe合金を主成分とする第2金属粒子を含むPbフリーはんだが最初に溶融した後、凝固することにより得られる金属である。
図3では、装置基板を示す。電子回路モジュール部品1の回路基板3は、部品実装面の反対側に、モジュール端子電極6を有する。モジュール端子電極6は、電子回路モジュール部品1が備える電子部品2の端子電極2T、及び回路基板3の端子電極3Tと電気的に接続されるとともに、図3における電子回路モジュール部品1が取り付けられる基板(例えば、電子機器の基板であり、以下、装置基板という)7の装置基板端子電極8とはんだ9によって接合される。このような構造により、電子回路モジュール部品1は、電子部品2と装置基板7との間で電気信号や電力をやり取りする。
本実施形態に係る接合金属5の断面をEPMA(Electron Probe Micro Analyzer)により分析すると、図4に示すような組織が観察される。すなわち、図1と図2に示す電子部品2の端子電極2Tと回路基板3の端子電極3Tとの間に介在する接合金属5は、Ni−Fe相10と、Ni−Fe相10の表層の少なくとも一部に存在するNi−Fe−Sn相12と、Ni−Fe相10及びNi−Fe−Sn相12の表面に分布するNi−Sn相13と、これらを含有するSn相11とで構成された組織を有している。
また、本実施形態に係る接合金属5は、ひとつのNi−Fe相10に対して、当該Ni−Fe相10の表層のNi−Fe−Sn相12と、当該Ni−Fe相10及び当該Ni−Fe−Sn相12の表面に分布する複数のNi−Sn相13と、をひとつの構造体として、複数の前記構造体がSn相11に分散した構造を有している。さらに、第2金属粒子の原料由来の被覆層14も確認される場合もある。
前記Sn相11は、Snを80質量%以上と、0質量%〜3.5質量%Agと、0質量%〜0.75質量%Cuと、0質量%〜20質量%Biと、を含み、残部が不可避不純物からなる。不可避不純物とは、例えば、製造工程において混入するような不純物、あるいは本実施形態の接合金属5を構成する材料に、すでに含まれていた不純物などを示す。
また、Sn相11は、接合金属5の全体積に対して60体積%〜90体積%であることが好ましい。Sn相11が、接合金属5の全体積に対して60体積%より少ない場合、接合金属5で電子部品2と回路基板3を接合する際のリフロー工程におけるぬれ性が低下する傾向となり、逆に90体積%より多い場合は、Ni−Fe相10による耐熱効果が得られにくくなるとともに、Ni−Fe相10の表面のNi−Sn相13が、接合金属5に対して相対的に少なくなり、衝撃によって接合金属5に発生するクラックの伸展を抑制する効果を十分に得ることができない。したがって、このような体積範囲であれば、接合金属5の耐熱性はさらに向上し、耐衝撃性もより一層得ることができるためより好ましい。
前記構造体を構成するNi−Fe相10は、5質量%〜16質量%のFeと、残部がNi及び不可避不純物からなるNi−Fe合金である。Ni−Fe相10の融点はおよそ1400℃であり、リフロー工程の熱処理温度で溶融しにくい。このため接合金属5は、リフロー工程の熱処理温度で溶融しにくい材料を含有することで、リフロー工程時に溶融状態となるSn相11の流動を抑える効果が得られる。このため、電子回路モジュール部品1を装置基板7に実装する際の接合金属5の飛散、移動を抑制することができる。したがって、電子回路モジュール部品1の耐熱性が向上する効果が得られる。
また、Ni−Fe相10は、リフロー工程の熱処理温度に対して十分に高い融点を有するため、Pbフリーはんだのリフロー工程で想定される到達温度範囲、基板内温度バラツキ等による条件の違いがあっても、同様の固相状態を安定的に維持し、狙いとする金属組織の構成を維持できる効果がある。
さらに、Ni−Fe相10は、接合金属5の全体積に対して、10体積%〜40体積%であることが好ましい。Ni−Fe相10が、接合金属5の全体積に対して10体積%より少ないと、溶融はんだの飛散、移動を十分に抑制できない傾向がある。また、40体積%より多いと、接合金属5で電子部品2と回路基板3を接合する際のリフローにおけるぬれ性が低下する傾向にある。したがって、このような範囲であれば、接合金属5のぬれ性を十分に確保しながら、耐熱性がさらに向上する効果を得ることができる。
前記構造体を構成するNi−Fe−Sn相12は、高融点を有する金属間化合物相であり、Ni−Fe相10と同様にリフロー温度で溶融しにくい。したがって、電子回路モジュール部品1が装置基板7に実装される際のリフローにおいて、接合金属5の耐熱性がさらに向上する。また、Ni−Fe相10とNi−Sn相13の間の少なくとも一部にNi−Fe−Sn相12を有することで、Ni−Sn相13とNi−Fe相10との接合が強固になり、接合金属5の内部で発生するクラックの伸展を抑制する効果が向上する。したがって、電子回路モジュール部品1が装置基板7に実装される際のリフローにおいて、接合金属5の耐衝撃性がさらに向上する。
前記構造体を構成するNi−Sn相13は、NiSnを主成分とするNi−Sn系合金からなる金属間化合物相であり、Ni−Fe相10の表面及びNi−Fe−Sn相12の表面に分布する相(組織)である。Ni−Sn相13は、Ni−Fe−Sn相12と同様に高融点を有する相であり、リフロー温度で溶融しにくい。したがって、電子回路モジュール部品1が装置基板7に実装される際のリフローにおいて、接合金属5の耐熱性がさらに向上する。また、落下等による衝撃が加えられた際に接合金属5に発生するクラックは、Ni−Fe相10と比較して機械的に強度の弱いSn相11を伸展する傾向にある。しかしながら、Sn相11内に分散する複数の前記構造体のNi−Fe相10の表面及びNi−Fe−Sn相の表面に分布するNi−Sn相13が、Sn相11を伸展するクラックのさらなる伸展を阻み、接合金属5が破断に至ることを防止する効果を示す。
したがって、電子回路モジュール部品1が装置基板7に実装された際の接合金属5の耐衝撃性が向上する。
Ni−Fe相10は、針状、鱗片形状、又は不定形状など、その形状は特に限定されないが、略球状であると、接合金属5内でのNi−Fe相10の分散が容易であり、Ni−Sn相13を接合金属5内に均一に配置する効果を得やすい。したがって、Ni−Fe相10は略球状であることが好ましい。
また、Ni−Sn相13は、Ni−Fe相10の表面及びNi−Fe相10の表層のNi−Fe−Sn相12の表面から、放射方向に延出する組織である。接合金属5に発生するクラックは、主にSn相11中を伝播するが、特にSn相11を構成する結晶粒の粒界を伝播して伸展する。したがって、クラックの伸展を抑制するために、Ni−Sn相13はSn相11を構成する結晶粒の粒界を跨ぐように配置されることが望ましい。Ni−Fe相10の形状を略球状とすることで、その周囲に分布するNi−Sn相13は立体的に略全方位に向かって延出するため、付近のSn相11のあらゆる向きの結晶粒界に対しても、それを跨ぐようにNi−Sn相13が配置されやすくなる。したがって、接合金属5に発生するあらゆる方向からのクラックに対しても、その伸展を抑制する効果が発揮されやすくなる。
また、Ni−Sn相13が、前記Ni−Fe相10の表面から放射方向に1より大きいアスペクト比で延出していると、付近のSn相11の結晶粒界に対して、より、これを跨ぐように配置されやすくなり、接合金属5に発生するあらゆる方向からのクラックに対しても、その伸展を抑制する効果をさらに発揮できる。
一般的にNi−Sn合金は硬く、脆い材料である。Ni−Fe相10とSn相11の界面にNiーSn合金の粗大な組織が幅広く分布してしまうと、当該Ni−Sn合金自体にクラックが発生しやすくなるため、Ni−Fe相10とSn相11が剥離する方向に弱い構造となり、接合金属5の耐衝撃性を向上させる効果が十分に得られにくい恐れがある。したがって、接合金属5の強度を維持しながら、Sn相11に発生するクラックの伸展を抑制するため、Ni−Sn相13は、Ni−Fe相10から放射方向に1より大きいアスペクト比で延出している形状を有することがより好ましい。図4に示すように、Ni−Sn相13は針状または柱状にNi−Fe相10から広がるように配置されるのがより好ましい。
Ni−Sn相13のアスペクト比は、接合金属5の断面観察から得ることができる。
走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、以降、SEMと表記。)の反射電子像におけるNi−Sn相13の輝度は、Ni−Fe相10より高く、Ni−Fe−Sn相12、Sn相11、および被覆層14より低い。したがって、反射電子像による接合金属5の断面観察からNi−Sn相13の領域を識別することができる。また、EPMAによる分析でも、接合金属内に含まれる元素の濃度分布からNi−Sn相の領域を識別することができる。
Ni−Sn相13のアスペクト比の測定方法については、例えば次に示す手順で測定することが出来る。
1.SEMを用い、2000倍程度の視野(Ni−Fe相10の大きさに合わせて適宜選択するものとする。)の反射電子像にて、接合金属5の任意の断面の観察写真を得る。
2.観察写真の中の任意のNi−Fe相10、および当該Ni−Fe相10の表面に分布するNi−Sn相13において、前記Ni−Fe相10の内接円の中心と、該中心から前記Ni−Sn相13における最も遠い点(最遠点)と、を結ぶ直線と、前記Ni−Fe相10の表面との交点を得る。前記最遠点と前記交点との間の距離を、当該Ni−Sn相13の放射方向の長さとし、前記直線の直交方向を当該Ni−Sn相13の幅方向としたとき、前記Ni−Sn相13の最大幅に対する前記放射方向の長さの比を、当該Ni−Sn相13の1つのアスペクト比とする。
3.同一のNi−Fe相10において、少なくとも5点、最大で20点まで(識別可能な限り、より多く計測する。)のNi−Sn相13のアスペクト比を算出し、上位5点の平均を当該Ni−Fe相10の表面に分布するNi−Sn相13の1つの観察面の平均アスペクト比とする。
4.同一の接合金属5内で少なくとも5点のNi−Fe相10について同様に算出し、上述の1つの観察面の平均アスペクト比のさらにその平均を当該接合金属5におけるNi−Sn相13のアスペクト比とする。
接合金属5を構成するSn相11に含有されている複数の前記構造体は、Ni−Fe相10及びNi−Fe−Sn相12の表面であって、Ni−Sn相13を有さない表面の少なくとも一部に、Snと金属間化合物を形成しない金属を主成分とする被覆層14を有してもよい。Snと金属間化合物を形成しない金属としては、例えばBi、Zn等が挙げられる。このような組織を有することにより、再度のリフロー工程によって接合金属5が加熱され、溶融した際にも、接合金属5の飛散、移動を抑制するとともに、落下等の衝撃により発生するクラックの伸展を抑制する。したがって、接合金属5によって電子部品2が回路基板3に実装された電子回路モジュール部品1は、装置基板7に実装される際に、優れた耐熱性及び耐衝撃性を発揮する。
本実施形態に係る、上述した金属組織を有する接合金属5は、例えば、Snを主成分とする第1金属粒子及びNi−Fe合金を主成分とする第2金属粒子を含むPbフリーはんだが最初に溶融した後、凝固することにより得られる。以下、前記Pbフリーはんだを用いた実施形態について説明するが、接合金属5を得る方法としては、例えば、第1金属粒子を構成する材料を個別に添加する方法や、第1金属粒子を構成する材料に、第2金属粒子が含まれたバルク材とすることも可能であり、必ずしもこの形態のみによらない。
本実施形態に係る接合金属5を得るための前記Pbフリーはんだは、使用前(最初に溶融する前)において、Snを主成分とする第1金属粒子と、Ni−Fe合金を主成分とする第2金属粒子と、を含み、フラックスに混合され、分散された状態のはんだペーストである。前記Pbフリーはんだは、少なくとも第1金属粒子と、第2金属粒子を含んでいればよく、フラックスは必ずしも必要ではない。
前記第1金属粒子には、SnもしくはSnを主成分とする組成であって、その他の代表成分としてそれぞれAg、Cu及びBiを含むSn−Ag系、Sn−Cu系及びSn−Bi系の組成のPbフリーはんだを用いることができる。より具体的には、0質量%〜3.5質量%Agと、0質量%〜0.75質量%Cuと、0質量%〜20質量%Biと、を含み、残部がSn及び不可避不純物からなるPbフリーはんだを用いることができる。また、前記第1金属粒子は、はんだペーストとしての印刷性を考慮し、平均粒子径が1μm〜100μmであることが好ましい。
前記第2金属粒子には、5質量%〜16質量%のFeと、残部がNi及び不可避不純物からなる、略球状のNi−Fe合金粒子を用いる。前記Ni−Fe合金粒子は、はんだペーストとしての印刷性を考慮し、平均粒子径が1μm〜100μmであることが好ましい。また、本実施形態において、第2金属粒子はNi−Fe合金を主成分としているが、他の成分を含んでいてもよい。具体的には、Ni−Fe合金を必須とし、その他にCo、Mo、Cu、Crのうち少なくともひとつを含んでいてもよい。
前記第2金属粒子は、例えば、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法などの噴霧法によって得られるが、水アトマイズ法は一般的に粒子表面が酸化されやすい。第2金属粒子表面が酸化していると、溶融状態の前記第1金属粒子とのぬれが悪くなり、はんだペーストとしてリフローを行った際に前記第1金属粒子からなる溶融金属の液面にはじかれてしまうため、第2金属粒子はガスアトマイズ法で得ることが好ましい。しかし、水アトマイズ法で得た第2金属粒子や、本実施形態に至る時点で既に酸化した第2金属粒子であっても、例えば水素雰囲気等の還元雰囲気中で当該第2金属粒子表面の酸化物を還元処理することにより、前記溶融金属の液面にはじかれることなく用いることが可能である。
本実施形態における前記第2金属粒子の表面の少なくとも一部は、0.1μm〜10μmの厚みの、Snと金属間化合物を形成しない金属で被覆されていることが好ましい。本実施形態では、めっき法を用いてBi又はZnを被覆したが、ほかに前記第2金属粒子の表面に被覆層を形成する方法としては、スパッタ法、蒸着法なども考えられ、必ずしもめっき法によらない。
前記第1金属粒子および前記第2金属粒子からなるPbフリーはんだがリフロー工程を経ることで得られる接合金属5は、前記第1金属粒子が溶融し、凝固してなるSn相11と、前記第2金属粒子を構成するNi−Fe合金粒子からなるNi−Fe相10と、前記第2金属粒子の表面を被覆する金属からなる被覆層14と、リフロー工程の熱エネルギーによって前記Ni−Fe合金と前記第1金属粒子のSnとが相互拡散して形成されるNi−Fe−Sn相12と、同じく前記相互拡散によって形成されるNi−Sn相13と、からなることが好ましい。また、被覆層14は、リフロー工程でのこの相互拡散によって、接合部に残らない場合もある。
また、前記リフロー工程において、前記第2金属粒子の表面を被覆する被覆層14の少なくとも一部は、Sn相11へ拡散、若しくはNi−Fe相10の表面から離脱した単体の相としてSn相11中に含まれることがある。したがって、第2金属粒子の表面に被覆層14を形成する場合、当該第2金属粒子を用いて得られる接合金属のSn相11の組成には、被覆層14を構成する元素が含まれることがある。
第2金属粒子由来のNi−Fe相10の表面の少なくとも一部に、Snと金属間化合物を形成しない金属を主成分とする被覆層14を形成すると、リフロー時の熱によって行われる、Ni−Fe相10とSn相11との相互拡散によるNi−Fe−Sn相12の形成が、Ni−Fe相10の表面で不均一に抑制される。このため、Ni−Fe相10の表面において被覆層14が存在しない領域、もしくは、当該Ni−Fe相10における被覆層14の厚みが比較的薄い領域から、放射方向にアスペクト比が1より大きいNi−Sn相13が形成される。
Ni−Fe−Sn相12は、Ni、Fe、Sn及び不可避不純物からなる相であり、Ni−Fe相10のNi及びFeと、Sn相11のSnとの相互拡散によって、Ni−Fe相10の表層に連続して形成される金属間化合物相である。Ni−Fe−Sn相12は、NiとSnのみ、もしくはFeとSnのみの拡散反応による金属間化合物相よりも、生成速度が比較的速い。Ni−Fe相10の表面に被覆層14を有しない場合、Ni−Fe−Sn相12はNi−Fe相10の表面から同心球状に成長する。しかし、Ni−Fe相10の表面の少なくとも一部に被覆層14を有すると、被覆層14が存在する当該Ni−Fe相10の表面とSn相11との間の相互拡散が抑制される。そして、同時に当該Ni−Fe相10における、被覆層14を有しないNi−Fe相10の表面、あるいは、その表層のNi−Fe−Sn相12の表面から、放射方向にアスペクト比が1以上の形状で延出するNi−Sn相13が急速に形成される。つまり、Ni−Fe−Sn相12の化合物生成速度と、Ni−Fe相10の表面でNi−Fe−Sn相12の生成を不均一に抑制する被覆層14の2つをもって、本実施形態に係る放射方向にアスペクト比が1より大きいNi−Sn相13が容易に形成される。
また、放射方向にアスペクト比が1より大きいNi−Sn相13を形成させる上記以外の方法としては、例えば、Ni−Fe相10の表面を不均一に酸化させることによっても可能である。Ni−Fe相10の表面の酸化した領域においては、その酸化層によってNi−Fe相10とSn相11の拡散が抑制され、当該Ni−Fe相10の酸化されていない表面でのNi−Fe相10とSn相11との拡散が促進される。したがって、当該Ni−Fe相10の酸化されていない表面から放射方向にアスペクト比が1より大きいNi−Sn相13が形成されやすくなる。このように、Ni−Fe相10の表面で不均一にSn相11との相互拡散を抑制する作用が得られれば、その方法は必ずしも被覆層14もしくは酸化層の形成のみによらない。
なお、Ni−Fe相10を構成するNi−Fe合金において、Feを5質量%未満、もしくは16質量%より多くした場合(ただし、Ni−Fe合金であるからFeが0質量%、及び100質量%を含まない)、又はNi−Fe合金のかわりにNi単体の金属とした場合であっても、Ni−Fe相10の表面にはNi−Sn相13が形成される。しかし、Ni−Fe−Sn相12と比較して化合物生成速度が遅い、NiとSnのみ、もしくはFeとSnのみによる拡散反応の割合が増加するため、Ni−Fe相10の表層にはNi−Fe−Sn相12が形成されにくくなる。この場合は、Ni−Fe−Sn相12が存在する場合よりも、Ni−Sn相13の生成速度が遅く、放射方向にアスペクト比が1より大きい組織として形成されにくい。したがって、Ni−Fe相10の表面の少なくとも一部には、Ni−Fe−Sn相12が形成されていることが好ましい。また、Ni−Fe相10を構成するNi−Fe合金において、Feは5質量%〜16質量%であることが好ましい。
本実施形態における電子回路モジュール部品1は、図1に示すように電子部品2が実装される回路基板3と、電子部品2を覆う絶縁樹脂4と、を含み、例えば、以下のような手順で製造される。
(1)回路基板3の端子電極3Tに本実施形態に係るPbフリーはんだを含むはんだペーストを印刷する。
(2)実装装置(マウンタ)を用いて電子部品2を回路基板3に載置する。
(3)電子部品2が搭載された回路基板3をリフロー工程により熱処理(最大温度260℃)することにより、前記はんだペーストに含まれる本実施形態に係るPbフリーはんだが溶融し、凝固する。そして、凝固後のPbフリーはんだ、すなわち接合金属5が、電子部品2の端子電極2Tと回路基板3の端子電極3Tとを接合する。
(4)電子部品2及び回路基板3の表面に付着したフラックスを洗浄する。
(5)絶縁樹脂4で電子部品2及び回路基板3の電子部品2が実装される側の表面を覆う。
電子部品2及び回路基板3を被覆する絶縁樹脂4には、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂であるが、これに限定されない)にフィラー(例えば、シリカフィラー)を添加したものを用い、被覆方法は、例えば、真空槽内での熱プレス硬化等によって行う。
図1に示すように、電子回路モジュール部品1に含まれ、回路基板3の表面に実装された電子部品2を覆う絶縁樹脂4は、電子部品2が実装される側の回路基板3の表面(部品実装面)も同時に覆い、回路基板3及び複数の電子部品2を一体化することで、電子回路モジュール部品1の強度を確保するものであり、回路基板3に実装された電子部品2を保護するものである。また、電子回路モジュール部品1は、絶縁樹脂4の表面の少なくとも一部に、電子回路モジュール部品1の外部からの高周波ノイズ、電磁波及び電子部品2から放射される電磁ノイズ等を遮蔽するため、導電性を有する材料を含むシールド層を有する場合もある。
また、本実施形態における電子回路モジュール部品1の回路基板3は、部品実装面の反対側に、端子電極(モジュール端子電極)6を有する。モジュール端子電極6は、電子回路モジュール部品1が備える電子部品2の端子電極2Tと電気的に接続されるとともに、電子機器(車載電子機器、携帯電子機器等)に搭載される装置基板7の端子電極(装置基板端子電極)8と、はんだ9によって接合される。このような構造により、電子回路モジュール部品1は、電子部品2と装置基板7との間で電気信号や電力をやり取りする。尚、モジュール端子電極6と装置基板端子電極8との接合には、本実施のようにはんだを用いた方法以外にも、例えば、導電性接着剤等を用いることができ、必ずしもはんだ接合によらない。
本実施形態に係る内容を実施例と比較例を用いてさらに詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(電子回路モジュール部品の接合金属のPbフリーはんだ材料)
本実施形態に係る電子回路モジュール部品の電子部品と回路基板とを接合する接合金属は、第1金属粒子、第2金属粒子、及びフラックスで構成されるPbフリーはんだ材料を、前記第1金属粒子の組成、前記第2金属粒子の添加量、及び前記第2金属粒子の被覆層を、表1に示すように調整し、用意した。
第1金属粒子には、表1に示す組成の平均粒子径はいずれも10〜25μmを準備した。なお、表中の組成でSn−3Ag−0.5Cuとは、質量%Agと、0.5質量%Cuと、残部がSn及び不可避不純物からなることを示し、Sn−5Biとは、5質量%Biと、残部がSnと不可避不純物からなることを示している。さらに、第2金属粒子には、10質量%Feと残部がNi及び不可避不純物からなる組成で、平均粒子径はいずれも10〜25μmを準備した。
表1の第2金属粒子添加量は、接合金属の全体積における第2金属粒子の割合(質量%)である。すなわち、前記第2金属粒子添加量とは、(第2金属粒子の質量)/(第1金属粒子の質量+第2金属粒子の質量)×100である。
(評価方法)
電子回路モジュール部品の接合金属の耐熱性及び耐衝撃性は、次の手法で評価した。
耐熱性には、電子回路モジュール部品をサンプルとしてはんだフラッシュの評価を行った。また、耐衝撃性では、電子回路モジュール部品を実装した評価基板の落下試験による評価を行った。
<はんだフラッシュ評価>
はんだフラッシュ評価に供するサンプル(電子回路モジュール部品)は、次のような手順で各水準20個作製し、評価した。
(1)回路基板の端子電極に、後述する表1に示す各サンプルの組成のPbフリーはんだを含むはんだペーストを印刷した。
(2)実装装置を用いて電子部品としてチップ型抵抗素子を回路基板に載置した。
(3)電子部品が搭載された回路基板をリフロー通炉する(リフロー工程にて熱処理をする)ことにより、前記はんだペーストに含まれるPbフリーはんだが溶融し、凝固する。そして、凝固後のPbフリーはんだ、すなわち接合金属によって、電子部品の端子電極と回路基板の端子電極とを接合させた。
(4)電子部品及び回路基板の表面に付着したフラックスを洗浄した。
(5)絶縁樹脂で電子部品及び回路基板を覆った。電子部品及び回路基板を被覆する絶縁樹脂には、熱硬化性のエポキシ樹脂にシリカフィラーを添加したものを用い、これを電子部品及び回路基板の部品実装面を覆うように塗布し、真空槽内で熱プレス硬化した。
(6)はんだフラッシュ評価用電子回路モジュール部品実施例1〜8、及び比較例1〜5を得た。
そして、得られたはんだフラッシュ評価用電子回路モジュール部品実施例1〜8、及び比較例1〜5を用いて、耐熱性の評価のはんだフラッシュ評価を行なった。
評価に供するサンプル(電子回路モジュール部品)をピーク温度260℃のリフロー炉に通炉し、取り出した電子回路モジュール部品内の電子部品と回路基板との接合部におけるはんだの移動を観察した。観察は、透過X線観察装置およびサンプルの断面研磨により行い、各水準でひとつでも、接合部の接合金属が接合部以外に離散するような状況が観察された場合には×、離散していないが、接合部の基板側との接合面や電子部品端子側の形状に変化が認められるものは○、接合部に変化が見られないものは◎とした。評価の結果を表2に纏めて示す。
<評価基板の落下試験>
耐衝撃性評価に供するサンプル(電子回路モジュール部品を実装した評価基板)は、次のような手順で各水準10枚作製し、評価した。
(1)評価基板の端子電極に、Sn−3質量%Ag−0.5質量%Cu組成のPbフリーはんだを含むはんだペーストを印刷した。
(2)耐熱性評価(はんだフラッシュ評価)に用いたサンプルと同条件の電子回路モジュール部品を、実装装置を用いて評価基板に載置した。
(3)電子回路モジュール部品が搭載された評価基板をリフロー通炉することにより、モジュール端子電極と評価基板端子電極とを接合した。
(4)電子回路モジュール部品及び評価基板の表面に付着したフラックスを洗浄した。
(5)電子回路モジュール部品を実装した評価基板実施例1〜8、および比較例1〜5を得た。
耐衝撃性は、落下試験を次のように行い評価した。各水準の電子回路モジュール部品が実装された評価基板を、落下試験装置を用いて1基板ずつ落下試験を行った。具体的には、評価基板に、評価基板の接続面に垂直方向の衝撃(衝撃加速度:14700m/秒)を繰り返して加え、評価基板の端子電極を介して電子部品の端子電極と回路基板の端子電極との間の抵抗値を落下毎に測定した。各水準で、抵抗値が初期抵抗の100倍以上となるまでの落下回数の平均値を求め、落下回数の平均値が100回以上のものを「S」、60回以上100回未満のものを「A」、60回未満のものを「B」評価とした。評価の結果を表2に纏めて示す。
また、各水準の評価の結果を表2に示す。さらに表2には、各水準の接合金属におけるNi−Fe相、Ni−Fe−Sn相、Ni−Sn相の有無、及びNi−Sn相のアスペクト比もあわせ示す。
Ni−Sn相のアスペクト比は、実施例1〜8、及び比較例1〜5の断面のSEM写真から、1水準あたり5点の平均値から算出した。
Figure 0005915204
Figure 0005915204
実施例1〜8、及び比較例1〜5の接合金属を構成する組織を同定するため、これらの接合金属の断面をEPMAにより分析した結果、次のような組織が観察された。
実施例1〜6では、図4に示すような略球状のNi−Fe相10と、その表層のNi−Fe−Sn相12と、Ni−Fe−Sn相12の表面に分布するNi−Sn相13と、これらを含有するSn相11と、が観察された。また、Ni−Fe−Sn相12の表面に形成された複数のNi−Sn相13は、放射方向にアスペクト比が1より大きい形状を有していた。さらに実施例1〜4、及び6においては、Ni−Sn相13が存在しないNi−Fe−Sn相12の表面の一部に、原料の第2金属粒子の被覆層に由来の、Biが90質量%以上の被覆層14が観察され、実施例5においては、同じくZnが90質量%以上の被覆層14が観察された。
尚、アスペクト比は、観察写真の中の任意のNi−Fe相、及び当該Ni−Fe相の表面に分布するNi−Sn相において、前記Ni−Fe相の内接円の中心と、該中心から前記Ni−Sn相における最も遠い点(最遠点)と、を結ぶ直線と、前記Ni−Fe相の表面との交点を得る。次に前記最遠点と前記交点との間の距離を、当該Ni−Sn相の放射方向の長さとし、前記直線の直交方向を当該Ni−Sn相の幅方向として、前記Ni−Sn相の最大幅に対する前記放射方向の長さの比を、当該Ni−Sn相の1つのアスペクト比とした。さらに、同一のNi−Fe相において、20点のNi−Sn相のアスペクト比を算出し、上位5点の平均を当該Ni−Fe相の表面に分布するNi−Sn相の1つの観察面の平均アスペクト比とし、同一の接合金属内で5点のNi−Fe相について同様に算出して、その平均を当該接合金属におけるNi−Sn相のアスペクト比とした。各水準で算出したアスペクト比は表2にまとめて示す。
実施例7、および8は、図5に示すような略球状のNi−Fe相10と、その表層のNi−Fe−Sn相12と、Ni−Fe−Sn相12の表面に分布する複数のNi−Sn相13と、これらを含有するSn相11と、が観察され、Ni−Sn相13は、放射方向にアスペクト比が1以下の形状を有していた。また、Ni−Sn相13が存在しないNi−Fe−Sn相12の表面の一部には、原料の第2金属粒子の被覆層に由来の、Biが90質量%以上の被覆層14の相が観察された。
比較例1は、実施例1のSn相11と同様の組織による単一相であり、Ni−Fe相10、Ni−Fe−Sn相12、及びNi−Sn相13で構成される前記構造体及び被覆層14は観察されなかった。
比較例2、および3は、図5に示すような略球状のNi−Fe相10と、Ni−Fe相10の表層のNi−Fe−Sn相12と、これらを含有するSn相11と、が観察され、Ni−Sn相13及び被覆層14は観察されなかった。また、比較例3は、比較例2と比較して第2金属粒子の添加量が多いため、接合金属の全体積におけるNi−Fe相10及びNi−Fe−Sn相12の体積率が高い。
比較例4において観察された断面組織は、比較例2及び3と同様の、Sn相11と、表層にNi−Fe−Sn相12を形成した略球状のNi−Fe相10と、を有する組織であり、Ni−Sn相13及び被覆層14は観察されなかった。
比較例5は、図7に示すような略球状のNi−Fe相10と、Ni−Fe相10の表層のCu−Sn相15と、これらを含有するSn相11と、が観察された。Cu−Sn相15は、CuSnもしくはCuSnを主成分とするCu−Sn系合金からなる金属間化合物相である。尚、Ni−Fe−Sn相12、Ni−Sn相13、及び被覆層14は観察されなかった。
尚、実施例1〜8、及び比較例2〜5の各サンプルにおけるSn相11、並びに比較例1の組織の組成は、各サンプルの原料である第1金属粒子に由来の成分、第2金属粒子の被覆層に由来の金属、及び不可避不純物と、で構成されていた。
実施例1〜6は、耐熱性、耐衝撃性ともに優れた結果となった。実施例1〜6の接合金属は、略球状のNi−Fe相と、前記Ni−Fe相の表層のNi−Fe−Sn相と、その表面に分布する複数のNi−Sn相と、これらを含有するSn相と有し、当該Ni−Sn相は放射方向にアスペクト比が1より大きい形状で延出している。これにより、前記Ni−Sn相は前記Sn相の結晶粒界を十分に跨ぐように配置され、前記接合金属内に発生したクラックが、当該接合金属を構成するSn相の結晶粒界を伝播し伸展する際に、前記Ni−Sn相によってそれ以降の伸展を抑制されたことで、当該接合金属の耐衝撃性を向上できたことが認められた。
また、実施例1〜6の接合金属には十分な量の第2金属粒子が添加されている、すなわち、十分な量のNi−Fe相が含まれているため、リフロー工程において固相状態を維持するNi−Fe相が、同じリフロー工程において溶融するSn相の流動を十分に抑制できており、当該接合金属の耐熱性を向上できたことが認められた。
実施例7及び8は、耐熱性では優れた結果となり、耐衝撃性においても比較例1〜5に対し優れた結果を示した。実施例7及び8の接合金属は、実施例1〜6と同様に十分な量のNi−Fe相を有しているため、リフロー工程において溶融したSn相の流動を十分に抑制した、すなわち当該接合金属の耐熱性は向上した。しかしながら、実施例7及び8の原料である第1金属粒子は、Biをそれぞれ18質量%および20質量%含んでいる。Sn相中のBi量が多いと、リフロー工程における第2金属粒子のNiと拡散するSnの量が相対的に減少し、放射方向にアスペクト比が1より大きいNi−Sn相の形成は遅い傾向にある。これにより、実施例7および8の接合金属が有する略球状のNi−Fe相と、前記Ni−Fe相の表層のNi−Fe−Sn相と、その表面に分布するNi−Sn相と、これらを含有するSn相と、の構造において、当該Ni−Sn相の形状は放射方向にアスペクト比が1以下となり、当該Ni−Sn相が十分にSn相の結晶粒界を跨いで配置されなかった。したがって、クラックの伸展を抑制する効果は実施例1〜6より少し低いものの、Ni−Sn相を有さない比較例1〜5と比較してその効果は十分に発揮されており、耐衝撃性として十分な効果が得られた。
比較例1は、第1金属粒子のみからなる接合金属であり、第2金属粒子が含まれない、つまり接合金属内にNi−Fe相を有さない構造である。したがって、リフロー工程において接合金属が溶融した際に、当該接合金属の流動を抑制するものが存在しないため、はんだフラッシュが発生し、耐熱性に劣る結果となった。また、落下衝撃に関しても、接合金属内に放射方向に延出するNi−Sn相を有さないことから、接合金属内を伸展するクラックの伸展を抑制することが出来ず、接合金属の耐衝撃性を向上できなかった。
比較例2は、第2金属粒子の添加量が少なすぎる、すなわち、接合金属に十分な量のNi−Fe相がないため、リフロー工程において溶融したSn相の流動を十分に抑制できず、接合金属の飛散、移動を十分に抑制できないことが認められた。また、比較例2の原料である第2金属粒子は、その表面に被覆層を有していない。そのため比較例2の接合金属は、略球状のNi−Fe相と、Ni−Fe相の表層のNi−Fe−Sn相と、これらを含有するSn相と、を有しているが、当該Ni−Fe−Sn相の表面に放射方向に延出するNi−Sn相を有しておらず、接合金属内に発生したクラックの伸展を抑制する効果を十分に得られなかったことにより、当該接合金属の耐衝撃性を向上できなかった。
比較例3は、耐熱性では優れた結果となったが、実施例1〜8と比較して耐衝撃性に劣る結果となった。比較例3の接合金属には十分な量のNi−Fe相が含まれているため、リフロー工程において溶融したSn相の流動を十分に抑制し、はんだフラッシュを発生させなかった、つまり接合金属の耐熱性が向上したことが認められた。しかしながら、比較例3の原料である第2金属粒子は、その表面に被覆層を有していない。そのため比較例3の接合金属は、略球状のNi−Fe相と、Ni−Fe相の表層のNi−Fe−Sn相と、これらを含有するSn相と、を有しているが、当該Ni−Fe−Sn相の表面に放射方向に延出するNi−Sn相を有しておらず、接合金属内に発生したクラックの伸展を抑制する効果を十分に得られなかったことにより、当該接合金属の耐衝撃性を向上できなかった。
比較例4は、耐熱性では優れた結果となったが、実施例1〜8と比較して耐衝撃性に劣る結果となった。比較例4の接合金属には十分な量のNi−Fe相が含まれているため、リフロー工程において溶融したSn相の流動を十分に抑制し、はんだフラッシュを発生させなかった、つまり接合金属の耐熱性が向上したことが認められた。また、比較例4の原料である第2金属粒子は、その表面に被覆層を有している。しかしながら、同じく原料である第1金属粒子の組成には、Biが30質量%含まれており、リフロー工程において第2金属粒子に由来のNi−Fe合金のNiと拡散するSnの量が相対的に少なくなるため、Ni−Sn相の形成が抑制される。したがって比較例4の接合金属は、略球状のNi−Fe相と、Ni−Fe相の表層のNi−Fe−Sn相と、これらを含有するSn相とを有するが、当該Ni−Fe−Sn相の表面にはNi−Sn相を有しておらず、接合金属内に発生したクラックの伸展を抑制する効果を十分に得られなかったことにより、当該接合金属の耐衝撃性を向上できなかった。
比較例5は、耐熱性では優れた結果となったが、実施例1〜8と比較して耐衝撃性に劣る結果となった。比較例5の接合金属には十分な量のNi−Fe相が含まれているため、リフロー工程において溶融したSn相の流動を十分に抑制し、はんだフラッシュを発生させなかった、つまり接合金属の耐熱性が向上したことが認められた。しかしながら、比較例5の原料である第1金属粒子の組成にはCuが5質量%含まれている。リフロー工程において、Sn相中のCu量が過剰であるとCu−Sn合金相の析出が著しく、第2金属粒子の表面にもCu−Sn相が析出しやすくなる。比較例5においては、第2金属粒子の表面が、析出したCu−Sn相によって被覆され、Ni−Sn相の形成が抑制された。したがって比較例5の接合金属は、略球状のNi−Fe相と、Ni−Fe相の表面に析出したCu−Sn相と、これらを含有するSn相とを有するが、当該Ni−Fe相の表層にはNi−Fe−Sn相は存在せず、またNi−Sn相も有していない。したがって、比較例5の接合金属内に発生したクラックの伸展を抑制する効果を十分に得られず、当該接合金属の耐衝撃性を向上できなかった。
したがって、電子回路モジュール部品内の接合金属中に、Ni−Fe相と、前記Ni−Fe相の表面に分布するNi−Sn相と、Sn相とを有することによって、電子回路モジュール部品内の接合金属の耐熱性及び耐衝撃性が向上することがわかった。さらに、前記Ni−Sn相は、前記Ni−Fe相の表面から放射方向に1より大きいアスペクト比で延出していることが好ましいことがわかった。そして、さらに、前記Ni−Fe相と前記Ni−Sn相との間の少なくとも一部に、Ni−Fe−Sn相を有することが、より好ましいことがわかった。
以上のように、本発明に係る電子回路モジュール部品は、日常的に持ち運びされ、落下等による衝撃を受ける可能性のある電子機器へ内蔵する電子回路モジュール部品として有用である。
1 電子回路モジュール部品
2 電子部品
2T、3T 端子電極
3 回路基板
4 絶縁樹脂
5 接合金属
6 モジュール端子電極
7 装置基板
8 装置基板端子電極
9 はんだ
10 Ni−Fe相
11 Sn相
12 Ni−Fe−Sn相
13 Ni−Sn相
14 被覆層
15 Cu−Sn相

Claims (5)

  1. 電子部品と、
    当該電子部品が搭載される回路基板と、
    前記電子部品の端子電極と前記回路基板の端子電極との間に介在し、Sn相と、前記Sn相内に分散する複数のNi−Fe相と、前記複数のNi−Fe相それぞれの表面に分布する複数のNi−Sn相と、を有する接合金属と、
    を含み、
    前記Ni−Fe相は、5質量%〜16質量%のFeと、残部がNi及び不可避不純物からなるNi−Fe合金であることを特徴とする電子回路モジュール部品。
  2. 前記複数のNi−Fe相の少なくとも一部は略球状である請求項1に記載の電子回路モジュール部品。
  3. 前記Ni−Sn相は、前記Ni−Fe相の表面から放射方向に1より大きいアスペクト比で延出していることを特徴とする請求項1または2に記載の電子回路モジュール部品。
  4. 前記Ni−Fe相と前記Ni−Sn相との間の少なくとも一部に、Ni−Fe−Sn相を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子回路モジュール部品。
  5. 前記Sn相が前記接合金属の全体積に対して60体積%〜90体積%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子回路モジュール部品。
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