JP6698913B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、炊飯時に発生する内釜内の蒸気を取り込んで、蒸気とおネバとを分離して蒸気を外部へ排出する炊飯器に関するものである。
一般に、炊飯器においては、炊飯中に蒸気が発生するが、炊飯終了前には蒸気とともにおネバが発生する。このおネバが蓋体の蒸気口から吹きこぼれると、蓋体の外面、炊飯器を設置したテーブルなどを汚してしまう。一方、美味しいご飯を炊き上げるには、おネバを飯器内に効率的に戻すことが必要となる。そこで、従来、おネバの吹きこぼれを抑制しつつ、おネバを内釜内に効率的に戻す炊飯器がある(特許文献1参照)。
特許文献1では、蒸気を外部へ排出する蒸気口を有する蓋体と、該蓋体と内釜との間に形成され、かつおネバを吹き出す吹き出し孔を有する内蓋とを備え、該内蓋におネバ溜め空間が形成されている。そのため、炊飯中において内釜内で発生した蒸気およびおネバが内蓋に形成された吹き出し孔から内蓋上方に放出されるが、蒸気とおネバが分離され、蓋体の蒸気口からのおネバの吹きこぼれが抑制されるとともに、おネバ溜め空間に溜め込まれたおネバが内釜内に効率的に戻されることになる。
特開2011−239878号公報
特許文献1は、おネバの吹き出し孔から蒸気口までの蒸気流れが一様でないため、部分的な蒸気流れのショートカットによって蒸気口からおネバが吹きこぼれるという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、蒸気流れのショートカットによるおネバの吹きこぼれを抑制することができる炊飯器を提供することを目的としている。
本発明に係る炊飯器は、内部に被加熱物を保持する内釜と、前記内釜を収容する本体と、前記本体に開閉自在に設けられる蓋体と、前記蓋体の下面に取り付けられる内蓋と、を備え、前記内蓋は、前記蓋体の下面に取り付けられる第一の内蓋と、前記第一の内蓋の下面に取り付けられ、前記第一の内蓋とでおネバ溜め空間を形成する第二の内蓋と、を備え、前記蓋体は、前記内釜内で発生した蒸気が前記おネバ溜め空間を通過した後に通過する蓋体蒸気経路を有し、前記蓋体は、前記蒸気を外部へ排出する蒸気口を有し、前記第一の内蓋は、複数の第一の連通孔を有し、前記第二の内蓋は、複数の第二の連通孔を有し、前記蒸気が前記第二の連通孔、前記おネバ溜め空間、前記第一の連通孔、前記蓋体蒸気経路、前記蒸気口の順で通過して外部へ排出されるように構成されており、前記第一の連通孔の一つ当たりの開口面積は、前記第二の連通孔の一つ当たりの開口面積よりも大きく、前記蒸気口の一つ当たりの開口面積は、前記第一の連通孔の一つ当たりの開口面積よりも大きいものである。
本発明に係る炊飯器によれば、第一の連通孔の開口面積の合計は、蒸気口の開口面積の合計よりも大きく、第二の連通孔の開口面積の合計は、第一の連通孔の開口面積の合計よりも大きくなっている。このように、蒸気が蒸気経路を流れる際に、蒸気口に向かうに従って各合計の開口面積を小さくすることによって、蒸気経路内の蒸気の流速が徐々に速くなっていくため、蒸気の流れが安定する。そのため、蒸気の流れが蒸気経路内においてショートカットされるのを抑制することができ、おネバの吹きこぼれを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る炊飯器の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内蓋を取り外した状態の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の縦断面概略図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の蒸気経路周辺の縦断面概略図である。 本発明の実施の形態1に係る内蓋を下面側から見た外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る内蓋の側面概略図である。 本発明の実施の形態1に係る内蓋の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る第一の内蓋の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る第二の内蓋の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る第二の内蓋の第一の内蓋への着脱方法を説明する内蓋の側面概略図である。 本発明の実施の形態1に係る蓋体および内蓋の平面図である。 本発明の実施の形態2に係る炊飯器の縦断面概略図である。 本発明の実施の形態2に係る蓋体および内蓋の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100Aの外観斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100Aの内蓋40Aを取り外した状態の外観斜視図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100Aの縦断面概略図であり、図4は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100Aの蒸気経路周辺の縦断面概略図である。
図1〜図3に示すように、本実施の形態1に係る炊飯器100Aは、内部に米などの調理物である被加熱物を保持する有底筒状の内釜30が取り出し自在に収容され、内釜30を誘導加熱する加熱手段である加熱コイル11を有する箱体形状の本体10と、本体10のヒンジ部12に開閉自在に設けられた蓋体20と、蓋体20の内釜30側となる面、つまり下面に着脱自在に取り付けられ、蓋体20で本体10の上面を閉じた際に、内釜30の上部開口を閉塞する内蓋40Aとを備えている。
図3に示すように、内釜30は、外周面の上側に、外側に向かって突出したフランジ31が外周に沿って設けられている。加熱コイル11は、それぞれ円環状に形成され、内釜30が収容される開口の底部に配置されている。その底部の中央には、加熱コイル11により誘導加熱される内釜30の温度を検出する温度センサー13が設置されている。
本体10の前面には、蓋体20を開ける際に押下される開閉ボタン14が設けられている。この開閉ボタン14を押下すると、蓋体20と本体10との係止が解除されて、蓋体20を開けることができる。また、本体10の内部の背面側には、商用電源を高周波電力に変換して加熱コイル11に供給するための回路が実装された電源基板15が設けられている。この電源基板15は、インバーター回路を構成するスイッチング素子などの部品で構成されている。
蓋体20の上面の前面側には、炊飯ボタンなどの各種操作ボタンを備えた操作パネル21が設けられている。蓋体20の内部には、操作パネル21の各種入力スイッチ、液晶パネルが実装された操作基板22が設けられている。操作基板22は、操作パネル21からの入力に基づいて電源基板15に制御信号を出力するとともに、液晶パネルに炊飯器100Aの動作状態などを表示させる。なお、操作基板22を構成する回路は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、CPU、マイコンなどの演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。また、蓋体20の下面には、内釜30内の温度を検知する蓋センサー23と、本体10内に収容される内釜30内を上方から加熱するための蓋ヒーター24と、が設けられている。
内蓋40Aは、蓋体20の下面に取り付けられる第一の内蓋50Aと、第一の内蓋50Aの内釜30側となる面、つまり下面に取り付けられる第二の内蓋60Aとからなる。そして、第一の内蓋50Aは第二の内蓋60Aよりも蓋体20側に位置し、第二の内蓋60Aは第一の内蓋50Aよりも内釜30側に位置している。また、第二の内蓋60Aには、中央部が下方に突出した溜まり部61が形成されており、図4に示すように、第一の内蓋50Aと第二の内蓋60Aとの間には、おネバを溜める空間であるおネバ溜め空間61aが形成されている。このおネバ溜め空間61aは、内釜30内で発生した蒸気が通過する経路の役割も果たしている。
第一の内蓋50Aの外周部には、内蓋40Aと内釜30との間を密閉状態、つまり内釜30内を密閉状態にする第一のパッキン51が設けられている。図3に示すように、第二の内蓋60Aの中央には、内釜30内の蒸気圧に応じて上下に移動して連結口(図示せず)を開閉する開閉弁62が設けられており、その開閉弁62の周りには、おネバ溜め空間61aの入口である複数の第二の連通孔63が形成されている。さらに、第二の連通孔63の周り、つまり外周部には第一の内蓋50Aと第二の内蓋60Aとの間を密閉状態、つまりおネバ溜め空間61aを密閉状態にする第二のパッキン64が設けられている。また、図4に示すように、第一の内蓋50Aには、おネバ溜め空間61aの出口である複数の第一の連通孔52が形成されている。つまり、第一の連通孔52と第二の連通孔63とは連通している。
図3に示すように、蓋体20の内側側面の前面側には、内蓋40Aを係止する第二の係止片25が設けられている。この第二の係止片25には、凹形状の凹部25aが設けられている。また、図2に示すように、蓋体20の内側側面の背面側には、2つの支持部26が間隔を開けて設けられている。これら支持部26と蓋体20の下面との間には第一の内蓋50Aの第一の凸部57(後述する図8参照)の厚さ程度の隙間が形成されている。なお、支持部26の数は2つに限定されず、3つ以上でもよい。また、図4に示すように、蓋体20の内部には、内釜30内で発生した蒸気が通過する経路である蓋体蒸気経路27aを形成する周縁部27が設けられている。また、蓋体20の上面には、蓋体蒸気経路27aの出口である蒸気口28が形成されている。また、周縁部27の外側には、蓋体20と第一の内蓋50Aとの間を密閉状態、つまり蓋体蒸気経路27aを密閉状態にする第三のパッキン29が設けられている。
なお、第二のパッキン64および第三のパッキン29は、本発明の「パッキン」に相当する。
内蓋40Aが蓋体20の下面に取り付けられた状態において、蓋体20および内蓋40Aを平面視して第一の連通孔52と蓋体蒸気経路27aとが重なる位置に形成されている。つまり、第一の連通孔52は蓋体蒸気経路27aの入口となる。そのため、おネバ溜め空間61aと蓋体蒸気経路27aとは連通しており、第二の連通孔63と第一の連通孔52と蒸気口28とは全て連通している。
ここで、炊飯器100Aは、内釜30内に米と水とを収容して加熱コイル11によって内釜30を加熱してご飯を炊き上げるが、炊飯中においては、内釜30内では主に蒸気が発生して、第二の連通孔63、おネバ溜め空間61a、第一の連通孔52、蓋体蒸気経路27aの順で通過し、蒸気口28から炊飯器100Aの外部へ排出される。
そして、炊飯中には、蒸気とともにおネバが内釜30内を上昇し、蒸気とともに上昇したおネバは、第二の連通孔63から内蓋40A内のおネバ溜め空間61aに入り、おネバ溜め空間61aにおネバが溜め込まれる。このときおネバと蒸気とは分離され、蒸気は第一の連通孔52を通過して蒸気口28から炊飯器100Aの外部へ排出される。
一方、分離されたおネバは第二の内蓋60Aが受け皿となり、溜まり部61に溜め込まれることになる。そして、炊飯終了後に内釜30内の圧力が下がると、開閉弁62は自重とおネバの重さにより下がり、連結口が開いてそこからおネバ溜め空間61a内に溜め込まれたおネバが内釜30内に戻されることになるため、美味しいご飯を炊き上げることができる。また、おネバを内釜30内に効率的に戻すことができる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る内蓋40Aを下面側から見た外観斜視図であり、図6は、本発明の実施の形態1に係る内蓋40Aの側面概略図であり、図7は、本発明の実施の形態1に係る内蓋40Aの分解斜視図であり、図8は、本発明の実施の形態1に係る第一の内蓋50Aの外観斜視図であり、図9は、本発明の実施の形態1に係る第二の内蓋60Aの外観斜視図である。
次に、本実施の形態1に係る内蓋40Aについて図5〜図9を用いて詳細に説明する。
内蓋40Aは、上記の通り第一の内蓋50Aと第二の内蓋60Aとからなり、第二の内蓋60Aは第一の内蓋50Aの下面に対して着脱自在に取り付けられる。
図8に示すように、第一の内蓋50Aは、その下面の外周部に第一のパッキン51が設けられており、その第一のパッキン51よりも内側には第一の係止部53および第二の係止部56が設けられている。なお、第一の係止部53と第二の係止部56とは、互いに対向する位置に設けられている。図7に示すように、第一の係止部53は、第二の内蓋60Aの着脱時にスライド(移動)する第一の係止片54と、第一の係止片54を第一の内蓋50Aの中心方向に付勢するバネを介してスライド自在に保持する係止片ホルダー55とを備えている。また、第二の係止部56には、凹形状の凹部56aが設けられている。ここで、第一の係止片54は、耐蒸気性の高い材料であるシンジオタクチックポリスチレン樹脂(SPS)で構成されており、蒸気による経年劣化を抑制している。
また、第一の内蓋50Aの下面に設けられている第一の係止部53よりも内側には、角丸な長方形状の孔である第一の連通孔52が二つ形成されている。なお、第一の連通孔52の数は二つに限定されない。また、第一の内蓋50Aの第一の係止部53側の外周端には、外側に向かって突出した第一の凸部57が設けられており、第一の内蓋50Aの外周端の第一の凸部57と対向する位置には、外側に向かって突出した第二の凸部58が設けられている。
第一の係止片54は、図6に示すように、第一の内蓋50Aの下面側に位置し、ユーザが移動させる際に把持するレバー部54aと、第一の内蓋50Aの蓋体20側となる面、つまり上面側に位置し、レバー部54aに連動して移動する干渉部54bと、第一の内蓋50Aの下面側に位置する凹形状の凹部54cとを備えている。
第二の内蓋60Aは、その上面の外周部に第二のパッキン64が設けられている。また、図9に示すように、中央部が下方に突出し、おネバ溜め空間61aを形成する溜まり部61が設けられている。溜まり部61の中央には開閉弁62が設けられており、溜まり部61の外周には円形状の孔である第二の連通孔63が複数形成されている。また、第二の内蓋60Aの外周端には、外側に向かって突出した第一の凸部65および第二の凸部66が設けられている。なお、第一の凸部65と第二の凸部66とは、互いに対向する位置に設けられている。
開閉弁62は、例えば耐熱性を有するシリコンゴムなどで構成されており、連結口を開閉するものであり、炊飯時に発生する内釜30内の蒸気圧で上方に移動して連結口を密閉状態とし、炊飯が終了したときには、自重で下がって連結口を開状態とする。また、溜まり部61には、炊飯時に蒸気から分離されたおネバが溜まるようになっている。
図10は、本発明の実施の形態1に係る第二の内蓋60Aの第一の内蓋50Aへの着脱方法を説明する内蓋40Aの側面概略図である。なお、図10(a)は、第二の内蓋60Aの第一の内蓋50Aへの取り付け完了前の状態を示す図であり、図10(b)は、第二の内蓋60Aの第一の内蓋50Aへの取り付け完了後の状態を示す図であり、図10(c)は、第二の内蓋60Aの第一の内蓋50Aからの取り外し完了前の状態を示す図である。
次に、第二の内蓋60Aの第一の内蓋50Aへの着脱方法について図10を用いて説明する。
第二の内蓋60Aを第一の内蓋50Aに取り付けるには、まず、図10(a)に示すように第二の内蓋60Aの第二の凸部66を第一の内蓋50Aの凹部56aに挿入する。その後、第二の内蓋60Aの第二の凸部66を中心として第二の内蓋60Aの第一の凸部65側を第一の内蓋50A側に回動させる、つまり、第二の内蓋60Aの第一の凸部65を第一の内蓋50Aの第一の係止片54に向かって押し付ける。すると、第一の内蓋50Aの第一の係止片54は第二の内蓋60Aの第一の凸部65と干渉、つまり接触し、第二の内蓋60Aの第一の凸部65に押された第一の内蓋50Aの第一の係止片54は、第一の係止片54を第一の内蓋50Aの中心方向に付勢するバネの弾性力に抗して第一の内蓋50Aの外側に移動する。第二の内蓋60Aの第一の凸部65が第一の内蓋50Aの凹部54cに到達したら、第一の内蓋50Aの第一の係止片54が第一の内蓋50Aの内側に移動し、図10(b)に示すように第二の内蓋60Aの第一の凸部65が第一の内蓋50Aの凹部54cに係止される。このようにして、第二の内蓋60Aを第一の内蓋50Aに取り付けることができる。
一方、第二の内蓋60Aを第一の内蓋50Aから取り外すには、図10(c)に示すように第一の内蓋50Aのレバー部54aを把持して第一の係止片54を、第一の係止片54を第一の内蓋50Aの中心方向に付勢するバネの弾性力に抗して第一の内蓋50Aの外側に移動させる。そして、第二の内蓋60Aの第一の凸部65が第一の内蓋50Aの凹部54cに係止された状態が解除されたら、第二の内蓋60Aの第二の凸部66を中心として第二の内蓋60Aの第一の凸部65側を第一の内蓋50A側とは反対側に回動させる、つまり、第二の内蓋60Aの第一の凸部65を第一の内蓋50Aの第一の係止片54から離す。その後、第二の内蓋60Aの第二の凸部66を第一の内蓋50Aの凹部56aから抜く。このようにして、第二の内蓋60Aを第一の内蓋50Aから取り外すことができる。
図11は、本発明の実施の形態1に係る蓋体20および内蓋40Aの平面図である。なお、図11は内蓋40A側から見た図であり、第一の内蓋50Aおよび第二の内蓋60Aを破線で示している。
蓋体20は、蒸気が通過する孔として、図11に示すように、角丸な長方形状の蒸気口28、角丸な長方形状の第一の連通孔52、円形状の第二の連通孔63を有しており、上述のように、内釜30に発生した蒸気は、第二の連通孔63から蓋体20の内部に流入し、第一の連通孔52を通って蒸気口28から炊飯器100Aの外部へ排出される。
なお、以下において蒸気口28、第一の連通孔52、第二の連通孔63を蒸気用孔とも称する。また、蒸気口28、第一の連通孔52、第二の連通孔63の形状は上記に限定されない。
蒸気口28、第一の連通孔52、第二の連通孔63の各合計の開口面積は、第二の連通孔63>第一の連通孔52>蒸気口28となっている。このように、蒸気が蒸気経路を流れる際に、蒸気口28に向かうに従って各上記用孔の合計の開口面積を小さくすることによって、蒸気経路内の蒸気の流速が徐々に速くなっていくため、蒸気の流れが安定する。そのため、蒸気の流れが蒸気経路内においてショートカットされるのを抑制することができ、おネバの吹きこぼれを抑制することができる。
蒸気口28、第一の連通孔52、第二の連通孔63の各一個当たりの開口面積は、蒸気口28>第一の連通孔52>第二の連通孔63となっている。つまり、蒸気口28、第一の連通孔52、第二の連通孔63の各数は、第二の連通孔63>第一の連通孔52>蒸気口28となっている。ここで、各蒸気用孔には、おネバを含んだ泡を壊すことによりおネバと蒸気とを分離する役割があるため、蒸気用孔の一個の開口面積をできるだけ小さくした方が泡を壊す効果がある。そのため、蒸気がおネバを多く含む下流側に形成されている蒸気用孔の開口面積を小さくすることによって、おネバを分離する効果を高くすることができる。
蒸気口28、第一の連通孔52、第二の連通孔63は、図11に示すように蓋体20を平面視した状態において第二の連通孔63と第一の連通孔52、および、第一の連通孔52と蒸気口28が、それぞれ重ならない位置に形成されている。ここで、各蒸気用孔の距離が互いに近いと蒸気の流れがショートカットされておネバの吹き出しなどの問題が発生する。そのため、第二の連通孔63と第一の連通孔52、および、第一の連通孔52と蒸気口28とを、それぞれ最短距離となる直線上の位置からそれぞれずらして形成する、つまり、蓋体20を平面視した状態において重ならない位置に形成する。そうすることによって、蒸気の流れがショートカットされるのを抑制することができ、よりおネバの吹きこぼれを抑制することができる。
また、蒸気経路は第二のパッキン64および第三のパッキン29によって密閉されているため、蒸気経路には、第一の連通孔52、第二の連通孔63、および、蒸気口28以外からは蒸気が流出または流入しないようになっている。つまり、蒸気は蒸気経路以外への流出または流入がなく、確実に正規の経路である蒸気経路を通って排出することができる。
なお、蓋体20は、蒸気を外部へ排出する蒸気口28を一つ有する例を示したが、複数有するようにしてもよい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図12は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器100Bの縦断面概略図であり、図13は、本発明の実施の形態2に係る蓋体20および内蓋40Bの平面図である。
図12および図13に示すように、本実施の形態2では、第一の内蓋50Bの中央に、角丸な長方形状の孔である第一の連通孔52が二つ形成されている。なお、第一の連通孔52の数は二つに限定されない。
また、第二の内蓋60Bには、第二の連通孔63が複数形成されているが、各第二の連通孔63は、内蓋40Bを平面視して、第一の連通孔52を中心として放射線状の位置に形成されている。
このように、第一の連通孔52と第二の連通孔63とを配置することにより、他の配置よりも第一の連通孔52と第二の連通孔63との間の距離を長くすることができるため、蒸気の流れがショートカットされるのを抑制することができ、よりおネバの吹きこぼれを抑制することができる。
なお、本実施の形態2では、第一の内蓋50Bの中央に第一の連通孔52が二つ形成されているとしたが、厳密に中央でなくてもよい。
10 本体、11 加熱コイル、12 ヒンジ部、13 温度センサー、14 開閉ボタン、15 電源基板、20 蓋体、21 操作パネル、22 操作基板、23 蓋センサー、24 蓋ヒーター、25 第二の係止片、25a 凹部、26 支持部、27 周縁部、27a 蒸気経路、28 蒸気口、29 第三のパッキン、30 内釜、31 フランジ、40A 内蓋、40B 内蓋、50A 第一の内蓋、50B 第二の内蓋、51 第一のパッキン、52 第一の連通孔、53 第一の係止部、54 第一の係止片、54a レバー部、54b 干渉部、54c 凹部、55 係止片ホルダー、56 第二の係止部、56a 凹部、57 第一の凸部、58 第二の凸部、60A 第二の内蓋、60B 第二の内蓋、61 溜まり部、61a おネバ溜め空間、62 開閉弁、63 第二の連通孔、64 第二のパッキン、65 第一の凸部、66 第二の凸部、100A 炊飯器、100B 炊飯器。

Claims (4)

  1. 内部に被加熱物を保持する内釜と、
    前記内釜を収容する本体と、
    前記本体に開閉自在に設けられる蓋体と、
    前記蓋体の下面に取り付けられる内蓋と、を備え、
    前記内蓋は、
    前記蓋体の下面に取り付けられる第一の内蓋と、
    前記第一の内蓋の下面に取り付けられ、前記第一の内蓋とでおネバ溜め空間を形成する第二の内蓋と、を備え、
    前記蓋体は、前記内釜内で発生した蒸気が前記おネバ溜め空間を通過した後に通過する蓋体蒸気経路を有し、
    前記蓋体は、前記蒸気を外部へ排出する蒸気口を有し、
    前記第一の内蓋は、複数の第一の連通孔を有し、
    前記第二の内蓋は、複数の第二の連通孔を有し、
    前記蒸気が前記第二の連通孔、前記おネバ溜め空間、前記第一の連通孔、前記蓋体蒸気経路、前記蒸気口の順で通過して外部へ排出されるように構成されており、
    前記第一の連通孔の一つ当たりの開口面積は、前記第二の連通孔の一つ当たりの開口面積よりも大きく、前記蒸気口の一つ当たりの開口面積は、前記第一の連通孔の一つ当たりの開口面積よりも大きい
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記蓋体および前記内蓋は、
    前記蒸気の前記第二の連通孔から前記蒸気口までの蒸気経路を密閉するパッキンを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記蓋体を平面視して、
    前記第一の連通孔と前記第二の連通孔、および、前記第一の連通孔と前記蒸気口が、それぞれ重ならない位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 前記第一の連通孔は前記第一の内蓋の中央に設けられており、
    各前記第二の連通孔は、前記第一の連通孔を中心として放射線状の位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の炊飯器。
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