JP6697837B2 - セメント組成体の仕上げ方法 - Google Patents
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Description
前記目地の底部、及び前記目地の側部の下部を、マスキングテープ又はシートのマスキング材で養生するマスキング工程と、
前記マスキング工程の後、前記セメント組成体の表面に塗り材を塗装する表面塗装工程と、
前記表面塗装工程の後、前記マスキング材を除去するマスキング材除去工程と、
前記マスキング材除去工程の後、前記目地に目地材を充填する目地材充填工程と、
を有し、
前記目地材の充填高さは前記所定深さよりも小さく、
前記マスキング工程では、前記目地材の充填高さよりも上には前記マスキング材で養生された領域がなく、前記目地材の充填高さよりも下に前記マスキング材で養生された領域があるように前記マスキング材を配置し、
前記目地材充填工程では、前記目地の底部、前記目地の側部の下部、及び、前記表面塗装工程において塗装された領域の一部を覆うように前記目地材を充填し、
前記目地を形成する角部の角度は略直角である
ことを特徴とする。
このようなセメント組成体の仕上げ方法によれば、本物のタイルや石材のような立体感を醸し出すことができる。
このようなセメント組成体の仕上げ方法によれば、セメント組成体が水分などを吸収するのを防止することができる。
このようなセメント組成体の仕上げ方法によれば、下塗り材と、表面の塗装との接着性を向上することができる。
このようなセメント組成体の仕上げ方法によれば、本物のタイル張りのような立体感を有したプレキャスト部材を得ることができる。
このようなセメント組成体の仕上げ方法によれば、タイル張りの質感を出すことができる。
<<<プレキャストパネルについて>>>
図1Aは、本実施形態で用いるプレキャストパネル1の平面図である。また、図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。プレキャストパネル1(セメント組成体に相当)はコンクリート製の板状部材である。そして、このプレキャストパネル1の表面1aには、予め溝状の凹部3(目地に相当)が形成されている。図示例では、凹部3が表面1aの全面に亘って格子状に形成されている。但し、凹部3の形成の範囲は全面でなくても良く、表面1aの一部であっても良い。以下では、表面1aにおける凹部3以外の残部(島状に残った部分)のことを、上面5とも言う。
図2A〜図2Gは第1実施形態の表面仕上げの手順についての説明図である。
前述の第1実施形態では、溝底部3b上のみをマスキングテープ20で養生していた。第2実施形態では溝底部3bのみでなく溝側部3aの一部も養生する。なお、第2実施形態においても基材として第1実施形態と同じプレキャストパネル1を用いるので説明を省略する。また、表面仕上げを行う材料について、同一材料には同じ符号を付し説明を省略する。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、基材(セメント組成体)としてコンクリート製のプレキャストパネル1を例示したが、これには限られない。例えば、モルタル製や、セメント製であってもよい。また、アスロック(押出成形セメント板)、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete:軽量気泡コンクリート)板、スパンクリートなどを基材として用いてもよい。
前述の実施形態では、上面5の形状(表面形状)が矩形であった。つまり、凹部3が格子状に設けられていたが、何等これに限るものではない。例えば、上面5の形状が、三角形や五角形などの多角形、あるいは、楕円や正円等の円形となるように凹部3を設けていてもよい。
前述の実施形態では、上塗り材9は、レンガタイルを模すように、レンガ色の上塗り材9(フッ素樹脂系塗料)を使用していたが、これには限られず、模擬しようとする表面の種類に応じて適宜使用すればよい。例えば、石板状タイルを模す場合には、上塗り材9として石粉を混ぜたものを使用すればよい。また、金属タイルを模す場合には、上塗り材9として金属色のものを使用すればよい。
前述の実施形態では、中塗り材8としてポリウレタン樹脂系の塗料を用い、下塗り材7としてエポキシ樹脂系塗料を用いていたがこれには限られず、他の成分の塗料を用いてもよい。また、基材(プレキャストパネル1)や上塗り材9の種類によっては、下塗り材7、中塗り材8の何れかを使用しなくてもよいし、あるいは、中塗り材8、下塗り材7を共に使用しなくてもよい。
前述の実施形態では、目地材としてモルタル(目地モルタル10)を充填していたが、セメントを主材とする他の材料(例えばセメント)を充填してもよい。このとき通常のタイル張りの際に使用されるものと同種の材料を充填することで、より本物のタイル張りの質感を出すことができる。
前述の実施形態では、マスキングテープ20、マスキングテープ22を用いて養生を行っていたが、これには限られず、テープ以外の部材を用いてもよい。例えばシートを用いてもよい。また、前述の実施形態では、汚れ防止のためにマスキングテープ22を用いて上塗り材9の上を養生していたが、このマスキングテープ22は無くても(養生しなくても)よい。
3 凹部、3a 溝側部、3b 溝底部、5 上面、
7 下塗り材、8 中塗り材、9 上塗り材、
10 目地モルタル
20,22 マスキングテープ
Claims (5)
- 表面に所定深さの溝状の目地を有するセメント組成体の仕上げ方法であって、
前記目地の底部、及び前記目地の側部の下部を、マスキングテープ又はシートのマスキング材で養生するマスキング工程と、
前記マスキング工程の後、前記セメント組成体の表面に塗り材を塗装する表面塗装工程と、
前記表面塗装工程の後、前記マスキング材を除去するマスキング材除去工程と、
前記マスキング材除去工程の後、前記目地に目地材を充填する目地材充填工程と、
を有し、
前記目地材の充填高さは前記所定深さよりも小さく、
前記マスキング工程では、前記目地材の充填高さよりも上には前記マスキング材で養生された領域がなく、前記目地材の充填高さよりも下に前記マスキング材で養生された領域があるように前記マスキング材を配置し、
前記目地材充填工程では、前記目地の底部、前記目地の側部の下部、及び、前記表面塗装工程において塗装された領域の一部を覆うように前記目地材を充填し、
前記目地を形成する角部の角度は略直角である
ことを特徴とするセメント組成体の仕上げ方法。 - 請求項1に記載のセメント組成体の仕上げ方法であって、
前記マスキング工程の前に下塗り材を塗装する下塗り材塗装工程を有する
ことを特徴とするセメント組成体の仕上げ方法。 - 請求項2に記載のセメント組成体の仕上げ方法であって、
前記下塗り材塗装工程と、前記表面塗装工程との間に中塗り材を塗装する中塗り材塗装工程をさらに有する
ことを特徴とするセメント組成体の仕上げ方法。 - 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のセメント組成体の仕上げ方法であって、
前記セメント組成体は、プレキャスト部材である
ことを特徴とするセメント組成体の仕上げ方法。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載のセメント組成体の仕上げ方法であって、
前記目地材は、セメントを主材とする
ことを特徴とするセメント組成体の仕上げ方法。
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2014
- 2014-01-27 JP JP2014012425A patent/JP6697837B2/ja active Active
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