JP5854035B2 - 目地状模様を有したセメント組成体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、タイル等の目地を模した目地状模様を有したプレキャストパネル等のセメント組成体の製造方法に関する。
従来、建物の外壁材等には、プレキャストコンクリート(PCa)板や押出成形セメント板などのプレキャストパネルが使用されている。そして、その意匠性を高めたパネルとして、上記のプレキャストパネルにモルタルや接着剤等でタイルや石、レンガ等(以下、「タイル」と総称する)を張り付けてなるパネルも使用されている。
但し、後者のパネルのタイルは、経年劣化などにより剥離・剥落の危険がある。そのため、この問題を回避すべく、最近では、予めプレキャストパネルの表面に格子状の溝部を設け、その溝部を目地部に見立てて着色してタイルに似せて仕上げることが行われている。すなわち、プレキャストパネルの表面における溝部を目地相当部分とし、溝部以外の部分をタイル相当部分として、互いに色違いで塗装することにより、タイルを模擬している。
特開2000−38826号公報
しかしながら、これらタイル相当部分及び目地相当部分のどちらも塗装仕上げだと、質感に乏しく本物のタイルのようには見えない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、タイル張りの質感を醸し出す目地状模様を有したセメント組成体の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、
表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、当該表面が略平坦なセメント組成体を成形する成形工程と、
前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、を有する目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記セメント組成体は、プレキャスト部材であり、
前記溝部は、前記プレキャスト部材の表面を目地切りカッターで削ることにより形成され、
前記塗装工程では、前記所定範囲のうちの前記溝部以外の残部を、単一の塗料で塗装し、
前記単一の塗料は、前記表面の最も外側に塗装されることを特徴とする。
前記プレキャスト部材は、型枠にセメント流動物を打設して成形された部材であることとしてもよい。
また、表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、当該表面が略平坦なセメント組成体を成形する成形工程と、
前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、を有する目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記セメント組成体は、プレキャスト部材であり、
前記溝部は、当該溝部に対応する位置に配置された目地棒を備えた型枠に、セメント流動物を打設することにより形成され、
前記塗装工程では、前記所定範囲のうちの前記溝部以外の残部を、単一の塗料で塗装し、
前記単一の塗料は、前記表面の最も外側に塗装されることを特徴とする。
また、表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、当該表面が略平坦なセメント組成体を成形する成形工程と、
前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、を有する目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記成形工程では、前記セメント組成体の原料となるセメント流動物を現場打ちすることにより、前記セメント組成体が成形され、
前記溝部は、前記セメント流動物が現場打ちされた後に形成され、
前記塗装工程では、前記所定範囲のうちの前記溝部以外の残部を、単一の塗料で塗装し、
前記単一の塗料は、前記表面の最も外側に塗装されることを特徴とする。
前記溝部に充填される目地材は、セメントを主材とすることとしてもよい。
前記溝部に目地材を充填する充填工程では、前記溝部の縁部を、前記目地材で覆わないこととしてもよい。
前記塗装工程では、前記溝部をマスキングしつつ塗装することとしてもよい。
本発明によれば、タイル張りの質感を醸し出す目地状模様を有したセメント組成体の製造方法を提供することができる。
図1Aは、第1実施形態に係る目地状模様を有したプレキャストパネルの平面図であり、図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。 図2A乃至図2Dは、プレキャストパネル1の製造方法の説明図である。 図3A乃至図3Eは、同製造方法の説明図である。 図4A乃至図4Dは、第2実施形態の説明図であって、セメント組成体が床部の場合の製造方法の説明図である。 図5A乃至図5Cは、第2実施形態の説明図であって、セメント組成体が壁部の場合の製造方法の説明図である。
===第1実施形態===
図1Aは、第1実施形態に係る目地状模様を有したプレキャストパネル1の平面図である。また、図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。
プレキャストパネル1はコンクリート製の板状部材を本体1s(セメント組成体に相当)とする。そして、この本体1sの略平坦な表面1aには、所定範囲に亘ってタイルの目地部を模した溝部3,3…が形成されている。図示例では、上記所定範囲は表面1aの全面であり、つまり目地状模様が表面1aの全面に亘って形成されている。但し、上記所定範囲は全面でなくても良く、表面1aの一部でも良い。以下では、溝部3のことを目地相当部分3とも言い、表面1aにおける溝部3,3…以外の残部(島状に残った部分)のことを、タイル相当部分5,5…とも言う。
タイル相当部分5は、塗装されている。つまり塗料7によって着色されている。塗料7の種類は、模擬しようとするタイルの種類に応じて選択される。例えば、石板状タイルを模す場合には、石粉を混ぜた塗料7が使用され、レンガタイルを模す場合には、レンガ色の塗料7が使用され、金属タイルを模す場合には、金属色の塗料7が用いられる。
この塗装は、タイル相当部分5のみに施しても良いし、タイル相当部分5に加えて、タイル相当部分5以外の部分たる溝部3に施しても良い。前者のようにタイル相当部分5にのみ塗装する場合には、溝部3を不図示のマスキングテープ等により覆ってマスキングしつつ塗料7を塗れば良い。そして、これによれば、溝部3には塗料7が付着しないので、塗装後に溝部3に充填すべき目地材9の溝部3への接着性を高めることができる。
一方、溝部3たる目地相当部分3には、塗料ではない謂わば本物の目地材9が充填されている。すなわち、この目地材9としては、通常のタイル張りの際に使用されるものと同種の充填材が使用される。例えば、セメントやモルタル、樹脂モルタル等のセメントを主材とする充填材が使用される。そして、これにより、この目地相当部分3には、本物の目地材9が充填されているので、プレキャストパネル1は、本物のタイル張りと同様の質感を醸し出す。
ここで、望ましくは、図1B中の一部拡大図に示すように、溝部3の縁部3e(つまり、タイル相当部分5と溝部3との境界部分3e)が、目地材9で覆われていないようにすると良い。そうすれば、目地材9が、タイル相当部分5と面一にはならずに、同タイル相当部分5よりもへこむようになり、これにより、目地材9を充填後の溝部3にも適度な陰影が付与されて、より一層タイル張りの質感を醸し出すようになる。
また、望ましくは、同拡大図に示すように、溝部3の縁部3eは角張っていると良い。そしてこのようになっていれば、上述と同様に陰影を高めることができる。
図2A乃至図3Eは、このプレキャストパネル1の製造方法の説明図であり、何れの図も縦断面視で示している。
先ず、図2Aのように、成形すべきプレキャストパネル1の外形形状に対応させて型枠21を組む。図示例では、型枠21は、底板21aと、底板21aの四辺にそれぞれ対応して配された四つの側板21b,21b…と、を有している。また、プレキャストパネル1の表面1aを形成すべき底板21aには、形成すべき溝部3,3…に対応する各位置に、予め目地棒23,23…が平面視で格子状に配置されている。
そうしたら、図2B及び図2Cのように型枠21内にコンクリート1Cを打設し、打設したコンクリート1Cの硬化後に型枠21を脱型し、これにより、図2Dのようにプレキャストパネル1の本体1sが成形される。なお、この脱型時には、底板21aの目地棒23もプレキャストパネル1の本体1sから取り外され(図2D)、これにより、同本体1sの表面1aには格子状に溝部3,3…が形成される(以上、成形工程に相当)。
なお、この例では溝部3,3…の形成に目地棒23,23…を用いたが、用いなくても良い。すなわち、型枠21の底板21aに目地棒23,23…を配置しないまま同型枠21内にコンクリート1Cを打設することにより、表面1aに凹部のない略平坦面のプレキャストパネル1の本体1sを成形し、この後で、目地切りカッター等で同本体1sの表面1aを削って溝部3,3…を形成しても良い。
次に、図3B及び図3Cに示すように、溝部3,3…が形成された表面1aを、模擬すべきタイル色の塗料で塗装する(塗装工程に相当)。塗装方法はスプレー31等で塗料7を吹き付けても良いが、刷毛塗りでも良い。また、この塗装の際に、各溝部3,3…をマスキングしても良いし、しなくても良い。そして、溝部3をマスキングしない場合には、マスキング作業を省略できて作業手間の削減を図れる。なお、ここで、後者の場合、つまり、溝部3のマスキングをしない場合には、望ましくは、表面1aにおけるタイル相当部分5と目地相当部分3との境界部分たる前記縁部3e及びその近傍部分に塗りこぼしが出ないように、例えば、タイル相当部分5だけでなく、目地相当部分3たる溝部3にも塗装すると良い。
そうしたら、図3D及び図3Eに示すように各溝部3,3…に対して、それぞれ目地材9,9…を塗料7の上から充填する(充填工程に相当)。充填には鏝33を用いると良く、そうすれば、溝部3からタイル相当部分5へと若干はみ出させながら目地材9を充填するので、溝部3内に密実に充填可能となる。また、鏝33によれば、溝部3からはみ出してタイル相当部分5に付着した目地材9も、掻き落としにより容易に除去可能である。なお、タイル相当部分5に付着残存した目地材9は、最終的には、ウエス等の適宜な拭き取り部材によって拭き取られる。これにより、タイル相当部分5には塗料7が露出し、また、目地相当部分3たる溝部3には目地材9が露出し、以上をもって、目地状模様を有したプレキャストパネル1が完成する。
===第2実施形態===
図4A乃至図4D、及び、図5A乃至図5Cは、それぞれ第2実施形態のセメント組成体の製造方法の説明図である。図4A乃至図4Dは、セメント組成体が床部の場合であり、図5A乃至図5Cは壁部の場合である。何れも斜視図である。
上述の第1実施形態との相違点は、この第2実施形態に係るセメント組成体が、建物等の施工現場において、現場打ちコンクリートによって製造される点にある。なお、これ以外の点は概ね上述の第1実施形態と同じであり、同じ構成については同じ符号を付し、その説明については省略する。
施工現場で床部を成形する場合には、先ず、図4Aに示すように、形成すべき床部の外形形状に対応させて型枠25を現地で組む。図示例では、型枠25は、底板25aと、底板25aの四辺にそれぞれ対応した配された四つの側板25b,25b…と、を有している。そして、型枠25内に配筋し、同型枠25内に上方から、コンクリート供給管37を介してコンクリート1C(セメント流動物に相当)を打設する。
次に、図4Bのように、打設したコンクリート1Cの上面1uを鏝等で平坦に均す。そして、この略平坦な上面1uが完全に硬化する前に、同上面1uに溝部3,3…を形成すべくスタンプ部材39を押し当てる(図4C)。このスタンプ部材39は例えば板材39aを本体とし、その板面には、上述のタイル相当部分5の外形形状に対応したロ字状の凸部(不図示)が形成されている。よって、スタンプ部材39に押し当てられたコンクリート1Cの上面1uには、図4Cのようなタイル相当部分5の外形形状に沿った溝部3,3…が形成され、この押し当て作業を何度か繰り返すことにより、コンクリート1Cの上面1uには格子状に溝部3,3…が形成される。
そして、コンクリート1Cの上面1uの硬化後に型枠25を脱型すれば、図4Dの床部の本体1sが成形される(以上、成形工程に相当)。ちなみに、スタンプ部材39を用いずに、コンクリート1Cの硬化後に、目地切りカッター等で削って溝部3を形成しても良い。
そうしたら、前述の第1実施形態のプレキャストパネル1の場合と同様、図3A乃至図3Cに示すように、床部の本体1sの上面1uを塗料で着色し(塗装工程に相当)、その後に、図3D及び図3Eのように、同上面1uの溝部3に充填材9を充填すれば(充填工程に相当)、上面1uに目地状模様を有した床部が完成する。
他方、施工現場で壁部を成形する場合には、以下のようにする。先ず、図5Aに示すように、形成すべき壁部の外形形状に対応させて各側方に型枠27の側板27b,27b…を現地で組む。ここで、これら側板27b,27b…のうちで、溝部3を有した壁面1wを形成すべき側板27bにあっては、形成すべき溝部3,3…に対応する各位置に、予め目地棒23,23…が格子状に配置されている。また、これと同時又は相前後して型枠27内に配筋する。そして、図5Bに示すように、同型枠27内に上方からコンクリート1C(セメント流動物に相当)を打設する。
次に、打設したコンクリート1Cの硬化後に型枠27を脱型し、これにより、図5Cの壁部の本体1sが成形される。なお、この脱型時には、型枠27の側板27bの目地棒23も壁部の本体1sから取り外され、これにより、同本体1sの壁面1wには格子状に溝部3,3…が形成される(以上、成形工程に相当)。
なお、この例でも、溝部3,3…の形成に目地棒23,23…を用いたが、用いずに、目地切りカッター等で壁面1wを削って溝部3,3…を形成しても良いのは、前述の第1実施形態の場合と同様である。
そうしたら、前述の第1実施形態のプレキャストパネル1の場合と同様、図3B及び図3Cに示すように、溝部3が形成された壁面1wを塗料で着色し(塗装工程に相当)、その後に、同壁面1wの溝部3に充填材9を充填すれば(充填工程に相当)、壁面1wに目地状模様を有した壁部が完成する。ちなみに、この壁部の場合には、図3乃至図3E中の左右方向が、実際の上下方向(鉛直方向)に対応している。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
上述の第1実施形態では、目地状模様を有したプレキャスト部材の一例としてプレキャストパネル1を例示したが、同様の方法で、目地状模様を有したプレキャスト柱状部材やプレキャスト梁状部材を製造しても良い。
上述の第2実施形態では、目地状模様を有したセメント組成体の一例として、現場打ちコンクリートで成形された床部や壁部を例示したが、同様の方法で、目地状模様を有した柱部や梁部を成形しても良い。
上述の実施形態では、模擬対象のタイル形状が矩形の場合を例示した。つまり、目地状模様として格子状模様を例示したが、何等これに限るものではなく、模擬しようとするタイル形状が、三角形や五角形などの多角形でも良いし、楕円や正円等の円形でも良い。
上述の実施形態では、セメント組成体としてコンクリート製の本体1sを例示したが、コンクリート製に限るものではなく、つまり、本体1sのセメントには、粗骨材及び細骨材の一方又は両方が混入されていなくても良い。更に換言すると、本体1sはモルタル製でも良いし、セメント製でも良い。
===その他===
以上説明した内容から、少なくとも、次の発明が理解される。
第1に示す発明は、
表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有したセメント組成体を成形する成形工程と、
前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、
前記溝部に目地材を充填する充填工程と、を有することを特徴とする。
上記第1に示す発明によれば、セメント組成体における目地相当部分たる溝部に、目地材を充填するので、本物のタイル張りの質感を醸し出すことが可能となる。
第2に示す発明は、第1に記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記セメント組成体は、プレキャスト部材であることを特徴とする。
上記第2に示す発明によれば、本物のタイル張りの質感を有したプレキャスト部材を得ることができる。
第3に示す発明は、第1に記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記成形工程では、前記セメント組成体の原料となるセメント流動物を、現場打ちすることにより、前記セメント組成体を成形することを特徴とする。
上記第3に示す発明によれば、本物のタイル張りの質感を有した壁部や床部等の構造物を、施工現場に構築することができる。
第4に示す発明は、第1乃至3の何れかに記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記目地材は、セメントを主材とすることを特徴とする。
上記第4に示す発明によれば、セメントを主材とする目地材を用いるので、より一層タイルの質感を醸し出すことができる。
第5に示す発明は、第1乃至4の何れかに記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記充填工程では、前記溝部の縁部を、前記目地材で覆わないことを特徴とする。
上記第5に示す発明によれば、溝部の縁部が目地材で覆われない。よって、目地材が、セメント組成体の表面と面一にはならずに、つまり、同表面よりもへこむように充填される。よって、目地材の充填後の溝部にあっても適度な陰影が付与されて、これにより、より一層タイル張りの質感を醸し出すようになる。
第6に示す発明は、第1乃至5の何れかに記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
前記塗装工程では、前記溝部にも塗装し、
前記充填工程では、前記塗装の上から前記溝部に目地材を充填することを特徴とする。
上記第6に示す発明によれば、塗装工程及び充填工程においては、通常塗装時に行うマスキング処理を一切せずに済み、これにより、セメント組成体の製造効率を高めることができる。
また、第7に示す発明は、
前記セメント組成体における表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域は塗装され、前記溝部に目地材が充填されていることを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体である。
上記第7に示す発明によれば、第1と同様の作用効果を奏することができる。
また、第8に示す発明は、
表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有したセメント組成体の表面仕上げ方法であって、
前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、
前記溝部に目地材を充填する充填工程と、を有することを特徴とする。
上記第8に示す発明によれば、第1と同様の作用効果を奏することができる。
1 プレキャストパネル、1C コンクリート(セメント流動物)、
1a 表面、1s 本体(セメント組成体)、1u 上面、1w 壁面、
3 溝部(目地相当部分)、3e 縁部、
5 タイル相当部分、
7 塗料、
9 目地材(充填材)、
21 型枠、21a 底板、21b 側板、23 目地棒、
25 型枠、25a 底板、25b 側板、
27 型枠、27b 側板、
31 スプレー、33 鏝、37 供給管、39 スタンプ部材、39a 板材

Claims (7)

  1. 表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、当該表面が略平坦なセメント組成体を成形する成形工程と、
    前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、を有する目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記セメント組成体は、プレキャスト部材であり、
    前記溝部は、前記プレキャスト部材の表面を目地切りカッターで削ることにより形成され、
    前記塗装工程では、前記所定範囲のうちの前記溝部以外の残部を、単一の塗料で塗装し、
    前記単一の塗料は、前記表面の最も外側に塗装されることを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記プレキャスト部材は、型枠にセメント流動物を打設して成形された部材であることを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
  3. 表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、当該表面が略平坦なセメント組成体を成形する成形工程と、
    前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、を有する目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記セメント組成体は、プレキャスト部材であり、
    前記溝部は、当該溝部に対応する位置に配置された目地棒を備えた型枠に、セメント流動物を打設することにより形成され、
    前記塗装工程では、前記所定範囲のうちの前記溝部以外の残部を、単一の塗料で塗装し、
    前記単一の塗料は、前記表面の最も外側に塗装されることを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
  4. 表面の所定範囲に目地状模様の溝部を有し、当該表面が略平坦なセメント組成体を成形する成形工程と、
    前記所定範囲の少なくとも前記溝部以外の領域を塗装する塗装工程と、を有する目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記成形工程では、前記セメント組成体の原料となるセメント流動物を現場打ちすることにより、前記セメント組成体が成形され、
    前記溝部は、前記セメント流動物が現場打ちされた後に形成され、
    前記塗装工程では、前記所定範囲のうちの前記溝部以外の残部を、単一の塗料で塗装し、
    前記単一の塗料は、前記表面の最も外側に塗装されることを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記溝部に充填される目地材は、セメントを主材とすることを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記溝部に目地材を充填する充填工程では、前記溝部の縁部を、前記目地材で覆わないことを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の目地状模様を有したセメント組成体の製造方法であって、
    前記塗装工程では、前記溝部をマスキングしつつ塗装することを特徴とする目地状模様を有したセメント組成体の製造方法。
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