JP6697470B2 - プラズマ照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理体にプラズマを照射するプラズマ照射装置に関する。
プラズマ照射装置は、噴出口からプラズマを噴出させることで、被処理体にプラズマを照射する。この際、プラズマの照射条件を一定とすることが望まれており、下記特許文献には、被処理体とプラズマの噴出口との距離を調整するための技術が記載されている。
特開2014−113534号公報
上記特許文献に記載の技術によれば、プラズマの照射条件のうちの照射距離を調整することが可能となる。しかしながら、プラズマは、活性ラジカルを含んでいるため、酸素と反応すると、オゾンとなり、プラズマ照射の効果が低下する。このため、プラズマ照射条件として、プラズマ照射時において、被処理体の周囲の酸素等の特定の気体の濃度条件を管理することが好ましい。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、被処理体の周囲の特定の気体の濃度条件を管理することである。
上記課題を解決するために、本願に記載のプラズマ照射装置は、所定のスペースを区画するカバーハウジングと、前記カバーハウジングの内部に向かってプラズマを噴出するプラズマ発生装置と、前記カバーハウジングの内部にガスを供給するガス供給装置と、前記カバーハウジングの内部に配設され、被処理体を載置するためのステージと、記ステージを移動させ、前記ステージと、前記プラズマ発生装置の前記カバーハウジングの内部へのプラズマの噴出口との間の距離を任意に変更するための移動装置と、前記ステージを冷却する冷却装置と、前記プラズマ発生装置と前記ガス供給装置との作動を制御する制御装置とを備え、前記カバーハウジングの内部に載置された被処理体にプラズマを照射するプラズマ照射装置において、前記被処理体が、液体であり、前記制御装置が、前記カバーハウジングの内部に前記ガス供給装置によってガスを供給した後に、前記カバーハウジングの内部に向かって前記プラズマ発生装置によってプラズマを噴出させるとともに、プラズマが噴出されている際も、前記カバーハウジングの内部に前記ガス供給装置によってガスを供給するように、前記プラズマ発生装置と前記ガス供給装置との作動を制御することを特徴とするプラズマ照射装置であって、前記カバーハウジングが、内部からガスを排気するためのダクト口を有し、前記ダクト口の前記カバーハウジングの内部への開口部に、前記カバーハウジングの内壁面に向かって傾斜し、前記移動装置を挿通するための穴が設けられたテーパ面が形成されたことを特徴とする
本願に記載のプラズマ照射装置では、カバーハウジングの内部に不活性ガス等の所定のガスが供給された後に、カバーハウジングの内部に向かってプラズマが噴出される。また、プラズマが噴出されている際も、カバーハウジングの内部への不活性ガスの供給が継続される。これにより、カバーハウジングの内部から不活性ガスによって、空気等の特定のガスを排気することが可能となり、被処理体の周囲の特定の気体の濃度条件を管理することが可能となる。
大気圧プラズマ照射装置の斜視図である。 プラズマ発生装置の分解図である。 プラズマ発生装置の分解図である。 プラズマ発生装置の断面図である。 大気圧プラズマ照射装置の斜視図である。 大気圧プラズマ照射装置の側面図である。 大気圧プラズマ照射装置の側面図である。 大気圧プラズマ照射装置の斜視図である。 冷却装置の概略図である。 制御装置のブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<大気圧プラズマ発生装置の構成>
図1に、本発明の実施例の大気圧プラズマ照射装置10を示す。大気圧プラズマ照射装置10は、大気圧下でプラズマを培養液に照射するための装置であり、プラズマ発生装置20と、カバーハウジング22と、開閉機構24と、ステージ26と、昇降装置28と、冷却装置(図9参照)30と、パージガス供給機構(図5参照)32、濃度検出機構34と、排気機構36と、制御装置(図10参照)38とを備えている。なお、大気圧プラズマ照射装置10の幅方向をX方向と、大気圧プラズマ照射装置10の奥行方向をY方向と、X方向とY方向とに直行する方向、つまり、上下方向をZ方向と称する。
プラズマ発生装置20は、図2乃至図4に示すように、カバー50と、上部ブロック52と、下部ブロック54と、1対の電極56と、ノズルブロック58とを含む。カバー50は、概して、有蓋四角筒形状をなし、カバー50の内部に、上部ブロック52が配設されている。上部ブロック52は、概して直方体形状をなし、セラミックにより成形されている。上部ブロック52の下面には、1対の円柱状の円柱凹部60が形成されている。
また、下部ブロック54も、概して直方体形状をなし、セラミックにより成形されている。下部ブロック54の上面には、凹部62が形成されており、凹部62は、1対の円柱状の円柱凹部66と、それら1対の円柱凹部66を連結する連結凹部68とによって構成されている。そして、下部ブロック54が、カバー50の下端から突出した状態で、上部ブロック52の下面に固定されており、上部ブロック52の円柱凹部60と、下部ブロック54の円柱凹部66とが連通している。なお、円柱凹部60と円柱凹部66とは、略同径とされている。また、凹部62の底面には、下部ブロック54の下面に貫通するスリット70が形成されている。
1対の電極56の各々は、上部ブロック52の円柱凹部60と、下部ブロック54の円柱凹部66とによって区画される円柱状の空間に配設されている。なお、電極56の外径は、円柱凹部60,66の内径より小さい。また、ノズルブロック58は、概して平板状をなし、下部ブロック54の下面に固定されている。ノズルブロック58には、下部ブロック54のスリット70と連通する噴出口72が形成されており、その噴出口72は、ノズルブロック58を上下方向に貫通している。
プラズマ発生装置20は、さらに、処理ガス供給装置(図10参照)74を有している。処理ガス供給装置74は、酸素等の活性ガスと窒素等の不活性ガスとを任意の割合で混合させた処理ガスを供給する装置であり、円柱凹部60,66によって区画される円柱状の空間および、連結凹部68の上部に、配管(図示省略)を介して、連結されている。これにより、電極56と円柱凹部66との隙間、および、連結凹部68の上部から、処理ガスが、凹部62の内部に供給される。
このような構造により、プラズマ発生装置20は、ノズルブロック58の噴出口72からプラズマを噴出する。詳しくは、凹部62の内部に、処理ガス供給装置74によって処理ガスが供給される。この際、凹部62では、1対の電極56に電圧が印加されており、1対の電極56間に電流が流れる。これにより、1対の電極56間に放電が生じ、その放電により、処理ガスがプラズマ化される。そして、プラズマが、スリット70を介して、噴出口72から噴出される。
また、カバーハウジング22は、図5に示すように、上部カバー76と、下部カバー78とを含む。上部カバー76は、概して有蓋円筒状をなし、上部カバー76の蓋部には、プラズマ発生装置20の下部ブロック54に応じた形状の貫通穴(図示省略)が形成されている。そして、その貫通穴を覆うように、プラズマ発生装置20のカバー50が、上部カバー76の蓋部に立設された状態で固定されている。このため、プラズマ発生装置20の下部ブロック54および、ノズルブロック58が、上部カバー76の内部に向かって、Z方向に延びるように、突出している。これにより、プラズマ発生装置20によって発生されたプラズマが、ノズルブロック58の噴出口72から、上部カバー76の内部に向かって、Z方向に噴出される。
また、上部カバー76の側面には、3等配の位置に、概して矩形の貫通穴(図示省略)が形成されており、その貫通穴を塞ぐように、透明なガラス板80が配設されている。これにより、ガラス板80を介して、上部カバー76の内部を視認することが可能とされている。
カバーハウジング22の下部カバー78は、概して、円板形状とされており、大気圧プラズマ照射装置10が載置される載置部の筐体(図示省略)に固定されている。下部カバー78の外径は、上部カバー76の外径より大きくされており、下部カバー78の上面には、上部カバー76と同径の円環状のパッキン82が配設されている。そして、上部カバー76が、開閉機構24によって下方にスライドされることで、上部カバー76がパッキン82に密着し、カバーハウジング22の内部が密閉された状態となる。
詳しくは、開閉機構24は、図6および図7に示すように、1対のスライド機構86とエアシリンダ88とを含む。各スライド機構86は、支持軸90とスライダ92とを含む。支持軸90は、上記載置部の筐体に、Z方向に延びるように立設されている。また、スライダ92は、概して円筒形状をなし、支持軸90の軸方向にスライド可能に、支持軸90に外嵌されている。そして、上部カバー76が、上部ブラケット96と下部ブラケット98とによって、スライダ92に保持されている。これにより、上部カバー76は、Z方向、つまり、上下方向にスライド可能とされている。
エアシリンダ88は、ロッド100とピストン(図示省略)とシリンダ102とを含む。ロッド100は、Z方向に延びるように配設され、上端部において上部カバー76に固定されている。また、ロッド100の下端部に、ピストンが固定されている。ピストンは、シリンダ102の上端から内部に嵌合されており、シリンダ102の内部において摺動可能に移動する。また、シリンダ102は、下端部において、上記載置部の筐体に固定されており、シリンダ102内部には、所定量のエアが封入されている。
これにより、エアシリンダ88は、ダンパとして機能し、上部カバー76の急激な下降が防止される。なお、シリンダ102内部のエア圧は、上部カバー76と共にスライドする一体物、つまり、上部カバー76,プラズマ発生装置20,スライダ92等の重量により圧縮可能な圧力とされている。つまり、作業者が、上部カバー76を上昇させた状態で、上部カバー76を離すと、上部カバー76等の自重によって上部カバー76が下降する。そして、上部カバー76が、下部カバー78のパッキン82に密着し、図8に示すように、上部カバー76と下部カバー78とによって、カバーハウジング22の内部が密閉された状態となる。
また、作業者が、上部カバー76を上昇させることで、カバーハウジング22の内部が開放される。なお、上部カバー76の上面には、磁石(図1参照)106が固定されており、上部カバー76が上昇されることで、磁石106が、上記載置部の筐体に引っ付く。このように、磁石106を上記載置部の筐体に引っ付けることで、上部カバー76を上昇させた状態、つまり、カバーハウジング22が開放された状態が維持される。
ステージ26は、概して、円板形状とされており、ステージ26の上面に、シャーレ110が載置される。また、ステージ26の外径は、下部カバー78の外径より小さくされている。そして、ステージ26は、下部カバー78の上面に配設されている。
昇降装置28は、図7に示すように、支持ロッド112と、ラック114と、ピニオン116と、電磁モータ(図10参照)117とを含む。下部カバー78には、上下方向に貫通する貫通穴(図示省略)が形成されており、その貫通穴に、支持ロッド112が挿通されている。支持ロッド112の外径は、貫通穴の内径より小さくされており、支持ロッド112は、上下方向、つまり、Z方向に移動可能とされている。その支持ロッド112の上端に、ステージ26の下面が固定されている。
また、ラック114は、支持ロッド112の軸方向に延びるように、支持ロッド112の下部カバー78から下方に延び出す部分の外周面に固定されている。ピニオン116は、ラック114に噛合されており、電磁モータ117の駆動により回転する。なお、ピニオン116は、上記載置部の筐体により回転可能に保持されている。このような構造によって、電磁モータ117の駆動によりピニオン116が回転することで、支持ロッド112がZ方向に移動し、ステージ26が昇降する。なお、下部カバー78の上面には、ステージ26の隣に、計測ロッド118が立設されている。計測ロッド118の外周面には、目盛りが記されており、その目盛りによって、ステージ26のZ方向の高さ、つまり、ステージ26の昇降量を目視によって確認することが可能となっている。
冷却装置30は、図9に示すように、冷却水路120と、循環装置122と、配管124とを含む。冷却水路120は、ステージ26の面方向に沿って、内部を「コ」の字型に貫通しており、ステージ26の外周面の2箇所において開口している。また、循環装置122は、水を冷却するとともに、冷却した水を循環させる装置である。そして、循環装置122が、配管124を介して、冷却水路120に接続されている。これにより、ステージ26の内部を冷却水が流れることで、ステージ26が冷却される。
パージガス供給機構32は、図5に示すように、4個のエアジョイント(図では、3個図示されている)130と、パージガス供給装置(図10参照)132とを含む。4個のエアジョイント130は、上部カバー76の側面の上端部において、4等配の位置に設けられており、各エアジョイント130は、上部カバー76の内部に開口している。パージガス供給装置132は、窒素等の不活性ガスを供給する装置であり、配管(図示省略)を介して、各エアジョイント130に接続されている。このような構造により、パージガス供給機構32は、上部カバー76の内部に、不活性ガスを供給する。
濃度検出機構34は、エアジョイント140と、配管142と、検出センサ(図10参照)144とを含む。下部カバー78には、下部カバー78の上面と側面とを連通する貫通穴(図示省略)が形成されている。その貫通穴の下部カバー78の上面側の開口146は、パッキン82の内側に位置している。一方、貫通穴の下部カバー78の側面側の開口に、エアジョイント140が接続されている。また、検出センサ144は、酸素濃度を検出するセンサであり、配管142を介して、エアジョイント140に接続されている。このような構造により、濃度検出機構34は、カバーハウジング22が密閉された際に、カバーハウジング22の内部の酸素濃度を検出する。
排気機構36は、図1に示すように、L型配管150と、連結配管152と、メイン配管154とを含む。下部カバー78には、図7に示すように、上面と下面とに開口するダクト口160が形成されている。ダクト口160の下部カバー78の上面側の開口は、上方に向かうほど内径が大きくなるテーパ面162とされている。つまり、カバーハウジング22が密閉された際に、テーパ面162は、上部カバー76の内壁面に向かって傾斜した状態となる。一方、ダクト口160の下部カバー78の下面側の開口に、L型配管150が接続されている。そして、そのL型配管150に、連結配管152を介して、メイン配管154が接続されている。なお、連結配管152のL型配管150側の部分は、省略されている。また、メイン配管154の内部には、オゾンフィルタ166が配設されている。オゾンフィルタ166は、活性炭により形成されており、オゾンを吸着する。
制御装置38は、図10に示すように、コントローラ170と、複数の駆動回路172とを備えている。複数の駆動回路172は、電極56、処理ガス供給装置74、電磁モータ117、循環装置122、パージガス供給装置132に接続されている。コントローラ170は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路172に接続されている。これにより、プラズマ発生装置20、昇降装置28、冷却装置30、パージガス供給機構32の作動が、コントローラ170によって制御される。また、コントローラ170は、検出センサ144に接続されている。これにより、コントローラ170は、検出センサ144の検出結果、つまり、カバーハウジング22の内部の酸素濃度を取得する。
<大気圧プラズマ照射装置によるプラズマ照射>
培養液にプラズマを照射することで、培養液が活性化するため、プラズマ照射された培養液を用いた癌の治療等、医療の分野でのプラズマの活用が期待されている。このため、プラズマ照射された培養液を用いた実験等が行われるが、実験で用いられる培養液は、プラズマ照射される際の条件が管理された状態でプラズマ照射されることが好ましい。大気圧プラズマ照射装置10では、上述した構成により、培養液が貯留されたシャーレ110をステージ26の上に載置し、カバーハウジング22を密閉することで、所定の条件下で培養液にプラズマを照射することが可能である。以下に、所定の条件下で、培養液にプラズマを照射する手法について、詳しく説明する。
具体的には、まず、培養液が貯留されたシャーレ110をステージ26の上に載置する。次に、昇降装置28によってステージ26を任意の高さに昇降させる。これにより、プラズマの噴出口72と、プラズマの被照射体としての培養液との間の距離を任意に設定することが可能となる。なお、ステージ26の昇降高さは、計測ロッド118の目盛りにより確認することが可能である。
次に、上部カバー76を下降させ、カバーハウジング22を密閉させる。そして、パージガス供給機構32によって、カバーハウジング22の内部に不活性ガスが供給される。この際、濃度検出機構34によって、カバーハウジング22内の酸素濃度が検出される。そして、検出された酸素濃度が予め設定された閾値以下となった後に、プラズマ発生装置20によってプラズマが、カバーハウジング22の内部に噴出される。なお、プラズマが照射されている際も、カバーハウジング22の内部への不活性ガスの供給は、継続して行われる。
このように、カバーハウジング22の内部に不活性ガスが供給されることで、カバーハウジング22内の空気は、カバーハウジング22の外部に排気される。この際、カバーハウジング22内の酸素濃度が調整されることで、プラズマ照射に影響を及ぼす条件が管理される。詳しくは、プラズマは、活性ラジカルを含んでいるため、酸素と反応すると、オゾンとなり、プラズマ照射の効果が低下する。このため、カバーハウジング22内の酸素濃度を調整することで、プラズマ照射された培養液の効果に対する酸素濃度の影響を調べることが可能となる。また、同一条件下で培養液にプラズマを照射することが可能となる。これにより、効率的に実験を行うことが可能となる。
また、大気圧プラズマ照射装置10では、上述したように、プラズマの噴出口72と培養液との間の距離が任意に設定される。これにより、プラズマ照射された培養液の効果に対する照射距離の影響を調べることが可能となり、効率的に実験を行うことが可能となる。
なお、プラズマ照射時において、冷却装置30によりステージ26の内部に冷却水を循環させる。これにより、ステージ26が冷却されることで、プラズマ照射によるシャーレ110内の培養液の温度上昇を抑制し、培養液の蒸発を防止することが可能となる。また、冷却水の温度を管理することで、プラズマ照射時の培養液の温度を調整することが可能となる。
また、下部カバー78には、ダクト口160が形成されている。このため、カバーハウジング22内への不活性ガスの供給により、カバーハウジング22内が正圧となり、カバーハウジング22内から自然排気される。また、下部カバー78のダクト口160には、下部カバー78の上面に向かうほど内径の大きいテーパ面162が形成されている。これにより、カバーハウジング22の内部からの気体の排気を促進することが可能となる。さらに、排気機構36には、オゾンフィルタ166が設けられている。これにより、プラズマと酸素とが反応し、オゾンが発生した場合であっても、オゾンの外部への排気を防止することが可能となる。
さらに言えば、上部カバー76には、内部を視認可能なガラス板80が配設されているため、プラズマ照射の状況を確認することが可能である。
ちなみに、上記実施例において、大気圧プラズマ照射装置10は、プラズマ照射装置の一例である。プラズマ発生装置20は、プラズマ発生装置の一例である。カバーハウジング22は、カバーハウジングの一例である。ステージ26は、ステージの一例である。昇降装置28は、移動装置の一例である。冷却装置30は、冷却装置の一例である。制御装置38は、制御装置の一例である。噴出口72は、噴出口の一例である。パージガス供給装置132は、ガス供給装置の一例である。検出センサ144は、検出センサの一例である。ダクト口160は、ダクト口の一例である。テーパ面162は、テーパ面の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、検出センサ144が酸素濃度を検出するためのセンサであったが、他の特定の気体を検出するためのセンサを採用することが可能である。
また、上記実施例では、被処理体として、培養液が採用されているが、培養液以外の液体、また、液体に限られず種々の物体を、被処理体として採用することが可能である。また、医療の分野に限られず、工業分野等の種々の分野に、本発明を適用することが可能である。
10:大気圧プラズマ照射装置 20:プラズマ発生装置 22:カバーハウジング 26:ステージ 28:昇降装置(移動装置) 30:冷却装置 38:制御装置 72:噴出口 132:パージガス供給装置(ガス供給装置) 144:検出センサ 160:ダクト口 162:テーパ面

Claims (2)

  1. 所定のスペースを区画するカバーハウジングと、
    前記カバーハウジングの内部に向かってプラズマを噴出するプラズマ発生装置と、
    前記カバーハウジングの内部にガスを供給するガス供給装置と、
    前記カバーハウジングの内部に配設され、被処理体を載置するためのステージと、
    記ステージを移動させ、前記ステージと、前記プラズマ発生装置の前記カバーハウジングの内部へのプラズマの噴出口との間の距離を任意に変更するための移動装置と、
    前記ステージを冷却する冷却装置と、
    前記プラズマ発生装置と前記ガス供給装置との作動を制御する制御装置と
    を備え、前記カバーハウジングの内部に載置された被処理体にプラズマを照射するプラズマ照射装置において、
    前記被処理体が、液体であり、
    前記制御装置が、
    前記カバーハウジングの内部に前記ガス供給装置によってガスを供給した後に、前記カバーハウジングの内部に向かって前記プラズマ発生装置によってプラズマを噴出させるとともに、プラズマが噴出されている際も、前記カバーハウジングの内部に前記ガス供給装置によってガスを供給するように、前記プラズマ発生装置と前記ガス供給装置との作動を制御することを特徴とするプラズマ照射装置であって、
    前記カバーハウジングが、内部からガスを排気するためのダクト口を有し、
    前記ダクト口の前記カバーハウジングの内部への開口部に、前記カバーハウジングの内壁面に向かって傾斜し、前記移動装置を挿通するための穴が設けられたテーパ面が形成されたことを特徴とするプラズマ照射装置
  2. 当該プラズマ照射装置が、
    前記カバーハウジングの内部の酸素の濃度を、前記カバーハウジングの底面に設けられた開口を通じて検出する検出センサを備えることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ照射装置。
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