JP6696343B2 - コイル装置 - Google Patents

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本発明は、コイル装置に係り、たとえば一対のボビンを有するコイル装置に関する。
一対のボビンを有するコイル装置としては、たとえば下記の特許文献1に示すインダクタが知られている。
しかしながら、従来のインダクタでは、一対のボビンの固定は、ホルダにより行っており、その固定構造が複雑である。また、従来のインダクタでは、コイルとコイルとの間の絶縁が考慮されていない。
特開平8−97030号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その第1の目的は、ホルダなどを用いることなく、一対のボビンを容易に固定することができるコイル装置を提供することである。また、本発明の第2の目的は、コイルとコイルとの間の絶縁を容易に行うことができるコイル装置を提供することである。
上記第1の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るコイル装置は、
第1コイル部が形成される第1筒部と、前記第1筒部の第1巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第1鍔部および第2鍔部とを持つ第1ボビンと、
第2コイル部が形成される第2筒部と、前記第2筒部の第2巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第3鍔部および第4鍔部とを持つ第2ボビンと、
前記第1ボビンの第1中空部に挿入される第1脚部と、前記第2ボビンの第2中空部に挿入される第2脚部とを持つコア部と、を有するコイル装置であって、
前記第1巻軸方向と前記第2巻軸方向が略平行になるように、前記第1ボビンと第2ボビンとが配置してあり、
前記第1鍔部には、前記第1巻軸方向と略直交する第2方向に沿って突出する第1嵌合凸部が、前記第1巻軸方向と前記第2方向との双方に対して略直交する第3方向に沿って一対で形成してあり、
前記第2鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第2嵌合凹部が前記第3方向に沿って一対で形成してあり、
前記第3鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第3嵌合凹部が前記第3方向に沿って一対で形成してあり、
前記第4鍔部には、前記第2方向に沿って突出する第4嵌合凸部が前記第3方向に沿って一対で形成してあり、
前記第3方向に沿って、一対の前記第3嵌合凹部に一対の前記第1嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
前記第3方向に沿って、一対の前記第2嵌合凹部に一対の前記第4嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であることを特徴とする。
本発明に係るコイル装置では、前記第3方向に沿って、一対の前記第3嵌合凹部に一対の前記第1嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、前記第3方向に沿って、一対の前記第2嵌合凹部に一対の前記第4嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能である。このため、第1ボビンと第2ボビンとは、第1巻軸方向(第2巻軸方向も同じ)に離れて二箇所と第3方向に沿っての二箇所とで、合計4箇所で凹凸嵌合されることになる。したがって、第1ボビンと第2ボビンとは、第3方向から凹凸嵌合を行うのみで固定可能であり、ホルダなどを用いる必要がなくなる。
第1ボビンと第2ボビンとを組み合わせる前には、それぞれの筒部の外周は開放されているために、ワイヤなどを巻回する作業が容易である。それぞれの筒部にワイヤを巻回してコイル部を形成した後には、これらのボビンは、きわめて容易に組み立てて固定することができる。
好ましくは、前記第1嵌合凸部と前記第3嵌合凹部との嵌合部には、絶縁板の一方の縁が差込可能な第1取付用隙間が形成してあり、
前記第4嵌合凸部と前記第2嵌合凹部との嵌合部には、前記絶縁板の他方の縁が差込可能な第2取付用隙間が形成してある。
好ましくは、前記第1コイル部と前記第2コイル部との間には、前記絶縁板が挿入されて配置される。絶縁板は、ケーシングの内部底壁に予め取り付けてあっても良い。第1ボビンと第2ボビンとを組み合わせた後には、それらの嵌合部には、第1取付用隙間と第2取付用隙間が自動的に形成される。それらの隙間に沿って絶縁板を挿入すれば、前記第1コイル部と前記第2コイル部との間には、絶縁板が配置される。そのため、前記第1コイル部と前記第2コイル部との間の絶縁性が向上する。また絶縁板を取り付ける作業もきわめて容易である。
好ましくは、前記第1鍔部には、前記第1コイル部を構成する第1ワイヤの一端が通される第1引出溝が形成してあり、
前記第2鍔部には、前記第1ワイヤの他端が通される第2引出溝が形成してあり、
前記第3鍔部には、前記第2コイル部を構成する第2ワイヤの一端が通される第3引出溝が形成してあり、
前記第4鍔部には、前記第2ワイヤの他端が通される第4引出溝が形成してある。
各鍔部に引出溝が形成してあることで、ワイヤの端部を引き出す作業が容易になる。また、ワイヤの端部を端子に接続する前に、ワイヤの端部を引出溝に仮止めすることができ、端子への接続作業も容易になる。各引出溝には、係止爪が形成してあることが好ましく、ワイヤの端部を仮止め可能になっていることが好ましい。
好ましくは、これらの第1引出溝、第2引出溝、第3引出溝および第4引出溝の内の少なくとも1つが、前記第1巻軸方向または前記第2巻軸方向と平行である。このように構成することで、ワイヤの端部を巻軸方向に略平行に引き出すことが可能になる。
好ましくは、前記1引出溝、前記第2引出溝、前記第3引出溝および前記第4引出溝の内の少なくとも1つには、前記引出溝から飛び出してくる前記ワイヤの端部を支持するワイヤ支持凸部が形成してある。このように構成することで、引出溝から引き出されたワイヤの端部は、ワイヤ支持凸部に支持されることになり、コア部などと接触せず、絶縁性が向上する。
好ましくは、前記第1鍔部、第2鍔部、第3鍔部および第4鍔部の内の少なくとも1つには、ケーシングに形成してあるフック部に係合可能な係合凸部が形成してある。このように形成することで、ケーシングの内部へのコイル装置の取り付けが容易になる。
好ましくは、前記第1鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第1巻軸方向に沿って厚い一対の第1厚肉枠を有し、
各第1厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第1嵌合凸部が形成してあり、
前記第2鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第1巻軸方向に沿って厚い一対の第2厚肉枠を有し、
各第2厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第2嵌合凹部が形成してあり、
前記第3鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第2巻軸方向に沿って厚い一対の第3厚肉枠を有し、
各第3厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第3嵌合凹部が形成してあり、
前記第4鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第2巻軸方向に沿って厚い一対の第4厚肉枠を有し、
各第4厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第4嵌合凸部が形成してある。
このように構成することで、厚肉枠の端部に嵌合凸部または嵌合凹部を容易に形成しやすくなると共に、嵌合部の強度も向上する。また、コア部の位置決めも容易になる。
好ましくは、一対の前記第1厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第1連結用厚肉枠により連結してあり、前記第1中空部の一方の出入口の3方向が、一対の前記第1厚肉枠と前記第1連結用厚肉枠とにより囲まれており、
前記第1鍔部の端面には、前記コア部における前記第1脚部と前記第2脚部とを連絡する第1ベース部が収まる第1収容凹部が形成してあり、
一対の前記第2厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第2連結用厚肉枠により連結してあり、前記第1中空部の他方の出入口の3方向が、一対の前記第2厚肉枠と前記第2連結用厚肉枠とにより囲まれており、
前記第2鍔部の端面には、前記コア部における前記第1脚部と前記第2脚部とを連絡する第2ベース部が収まる第2収容凹部が形成してあり、
一対の前記第3厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第3連結用厚肉枠により連結してあり、前記第2中空部の一方の出入口の3方向が、一対の前記第3厚肉枠と前記第3連結用厚肉枠とにより囲まれており、
前記第3鍔部の端面には、前記第1ベース部が収まる第3収容凹部が形成してあり、
一対の前記第4厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第4連結用厚肉枠により連結してあり、前記第2中空部の他方の出入口の3方向が、一対の前記第4厚肉枠と前記第4連結用厚肉枠とにより囲まれており、
前記第4鍔部の端面には、前記第2ベース部が収まる第4収容凹部が形成してある。
このように構成することで、各鍔部の巻軸方向の端面に形成してある収容凹部にコア部のベース部が位置決めされて取り付けられる。
上記の第2の目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るコイル装置は、
第1コイル部が形成される第1筒部と、前記第1筒部の第1巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第1鍔部および第2鍔部とを持つ第1ボビンと、
第2コイル部が形成される第2筒部と、前記第2筒部の第2巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第3鍔部および第4鍔部とを持つ第2ボビンと、
前記第1ボビンの第1中空部に挿入される第1脚部と、前記第2ボビンの第2中空部に挿入される第2脚部とを持つコア部と、を有するコイル装置であって、
前記第1巻軸方向と前記第2巻軸方向が略平行になるように、前記第1ボビンと第2ボビンとが配置してあり、
前記第1鍔部には、前記第1巻軸方向と略直交する第2方向に沿って突出する第1嵌合凸部が形成してあり、
前記第2鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第2嵌合凹部が形成してあり、
前記第3鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第3嵌合凹部が形成してあり、
前記第4鍔部には、前記第2方向に沿って突出する第4嵌合凸部が形成してあり、
前記第3方向に沿って、前記第3嵌合凹部に前記第1嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
前記第3方向に沿って、前記第2嵌合凹部に前記第4嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
前記第1嵌合凸部と前記第3嵌合凹部との嵌合部には、絶縁板の一方の縁が差込可能な第1取付用隙間が形成してあり、
前記第4嵌合凸部と前記第2嵌合凹部との嵌合部には、前記絶縁板の他方の縁が差込可能な第2取付用隙間が形成してあることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係るコイル装置では、第1ボビンと第2ボビンとを組み合わせた後には、それらの嵌合部には、第1取付用隙間と第2取付用隙間が自動的に形成される。それらの隙間に沿って絶縁板を挿入すれば、前記第1コイル部と前記第2コイル部との間には、絶縁板が配置される。そのため、前記第1コイル部と前記第2コイル部との間の絶縁性が向上する。また絶縁板を取り付ける作業もきわめて容易である。
好ましくは、前記第1ボビンと前記第2ボビンとは、同じ形状を有する。このように構成することで、複数の同じボビンを用いて、第1ボビンとして機能させたり、第2ボビンとして機能させたりすることが可能になる。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置を用いたノイズフィルタ装置の全体斜視図である。 図2Aは図1に示すノイズフィルタ装置のケーシングカバーを取り除いた斜視図である。 図2Bは図2Aに示すノイズフィルタ装置の側面図である。 図3は図2Aに示すノイズフィルタ装置の分解斜視図である。 図4は図3に示すコイル装置の斜視図である。 図5は図4に示すコイル装置の分解斜視図である。 図6は図5に示すボビンを組み合わせた後の分解斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示すノイズフィルタ装置2は、取付金具70が底部に取り付けられたケーシング4と、ケーシング4のZ軸方向の上部開口端4aに着脱自在に取り付けられるケーシングカバー6とを有する。ケーシング4とケーシングカバー6との連結部からは、端子40〜43(図1では端子41が見えない)が、それぞれX軸方向に沿って飛び出している。
本実施形態では、ケーシング4は、Y軸方向の幅に対して、X軸方向の幅が長いが、これに限定されない。また、ケーシング4のZ軸方向高さは、ケーシング4のY軸方向の幅よりも小さいが、これに限定されない。具体的には、ケーシング4のY軸方向の幅は、15〜60mmであり、X軸方向の幅は、20〜90mmであり、Z軸方向の高さは、6〜25mmである。図面において、X軸とY軸とZ軸とは略垂直である。X軸は、後述するコイル部の巻軸方向に一致し、Y軸が第2方向に一致し、Z軸が第3方向に一致する。
図2Aに示すように、ケーシング4の内部には、コイル装置10と、第1コンデンサ12と、一対の第2コンデンサ14,15とが内蔵してある。コイル装置10は、第1コイル部20aと第2コイル部20bとを有する。第1コイル部20aを構成するワイヤ22aの一方のリード端部22a1は、端子40の立上片40aの先端に接続してある。第1コイル部20aを構成するワイヤ22aの他方のリード端部22a2は、端子41の立上片41aの先端に接続してある。
第2コイル部22bを構成するワイヤ22bの一方のリード端部22b1は、端子42の立上片42aの先端に接続してある。第2コイル部22aを構成するワイヤ22bの他方のリード端部22b2は、端子43の立上片43aの先端に接続してある。ワイヤ22a,22bとしては、特に限定されず、UEW、PEW、AIWなどのワイヤが用いられる。
本実施形態では、端子40〜43は、それぞれL字形状に折り曲げて形成してあり、端子40および42は、ケーシング4の上部開口端4aにおいて、X軸方向の一方の端縁にY軸方向に所定間隔で取り付けてある。また、端子41および43は、ケーシング4の上部開口端4aにおいて、X軸方向の他方の端縁にY軸方向に所定間隔で取り付けてある。
コイル装置10のX軸方向の一端に配置してある第1コンデンサ12の一方のリード線12aは、端子40の立上片40aの先端に、リード端部22a1と共に接続してある。また、第1コンデンサ12の他方のリード線12bは、端子42の立上片42aの先端に、リード端部22b1と共に接続してある。
コイル装置10のX軸方向の他端には、一対の第2コンデンサ14,15が、軸方向に並んで配置してある。第1コイル部20aに近い第2コンデンサ14の一方のリード線14aは、端子41の立上片41aの先端に、リード端部22a2と共に接続してある。また、第2コンデンサ14の他方のリード線14bは、共通端子72のZ軸方向の先端に接続してある。
第2コイル部20bに近い第2コンデンサ15の一方のリード線15aは、端子43の立上片43aの先端に、リード端部22b2と共に接続してある。また、第2コンデンサ15の他方のリード線15bは、共通端子72のZ軸方向の先端に接続してある。
共通端子72は、ケーシング4の底壁を貫通して、取付金具70からZ軸方向に立ち上げられて形成してあり、取付金具70と電気的に導通している。取付金具70は、アース電位に接続されるように他の部材に取り付けられる。
図5に示すように、第1コイル部20aは、第1ボビン30aの第1筒部32aの外周に第1ワイヤ22aが巻回されることで形成してあり、第2コイル部20bは、第2ボビン30bの第2筒部32bの外周に第2ワイヤ22bが巻回されることで形成してある。第1コイル部20aにおけるワイヤの巻回方向と、第2コイル部20bにおけるワイヤの巻回方向とは、同じでも異なっていても良い。
第1筒部32aのX軸方向の一端には、第1鍔部33が第1筒部32aからZ軸およびY軸を含む平面に広がるように、一体的に形成してある。第1筒部32aのX軸方向の他端には、第2鍔部34が第1筒部32aからZ軸およびY軸を含む平面に広がるように、一体に形成してある。
第2筒部32bのX軸方向の一端には、第3鍔部35が第2筒部32bからZ軸およびY軸を含む平面に広がるように、一体的に形成してある。第2筒部32bのX軸方向の他端には、第4鍔部35が第2筒部32bからZ軸およびY軸を含む平面に広がるように、一体に形成してある。以下、第1鍔部33、第2鍔部34、第3鍔部35および第4鍔部36について、個別に説明するが、これらは、基本的には、同様な構成を有するので一部記載を省略しているが、記載されていない部分は、同じ構成を有すると考えて良い。
第1鍔部33のX軸方向の外端面には、Y軸方向に沿って延びてX巻軸方向に沿って厚い一対の第1厚肉枠33aが、第1筒部32aの第1中空部37aの一方の出入口を塞がないように一体的に形成してある。各第1厚肉枠33aのY軸方向に沿っての一方の端部は、Z軸方向に沿って延びる第1連結用厚肉枠33bにより一体的に連結してある。
第1連結用厚肉枠33bの厚みと第1厚肉枠33aの厚みとは、同じであることが好ましいが、異なっていても良い。また、第1連結用厚肉枠33bは、必ずしも形成しなくても良い。ただし、第1連結用厚肉枠33bが、第1中空部37aの一方の出入口を塞がないように第1鍔部33の外端面に形成してあることが好ましい。
このように構成することで、第1中空部37aの出入口の3方向が、一対の第1厚肉枠33aと第1連結用厚肉枠33bとにより囲まれて、第1鍔部33の外端面には第1収容凹部33dが形成される。第1収容凹部33dが形成してある第1鍔部33の外端面には、後述するコア部50の一部を構成する第1分割コア50aの第1ベース部52aのY軸方向の端部が収まるようになっている。なお、第1分割コア50aの第1脚部54aは、第1中空部37aの内部に差し込まれる。
各第1厚肉枠33aのY軸方向に沿っての他方の端部には、それぞれ第1嵌合凸部33cが一体的に形成してある。これらの第1嵌合凸部33cは、それぞれ後述する第3鍔部35の第3厚肉枠35aに形成してある第3嵌合凹部35cにZ軸方向から着脱自在に嵌合可能になっている。第1嵌合凸部33cが一体的に形成してある側に位置する一対の第1厚肉枠33aのY軸方向の端部は、連結用厚肉枠では連結されておらず、第1収容凹部33dが第3鍔部35に向けて開口してある。
第1厚肉枠33aと第1連結用厚肉枠33bとの交差部近くで、第1厚肉枠33aのZ軸方向上面には、第1引出溝33eが形成してある。第1引出溝33eは、X軸方向に沿って形成してあり、第1コイル部20aを構成する第1ワイヤ22aの一方のリード端部22a1が仮止め可能に差込まれている。第1引出溝33eの内部には、フック部が形成してあることが好ましく、第1引出溝33eの内部にZ軸方向の上方から差し込んだリード端部22a1は、引出溝33eの内部でフック部に係止され、抜け止めが成され、仮止めされることが好ましい。
リード端部22a1は、第1引出溝33eを通して、第1厚肉枠33aから離れてX軸方向の外側に延びている。第1引出溝33eに対応する位置で、第1厚肉枠33aのX軸方向外端面には、ワイヤ支持凸部38aが一体的に形成してある。ワイヤ支持凸部38aの上に、第1引出溝33eから引き出されたリード端部22a1が保持され、図4に示すように、リード端部22a1がコア部50に接触することを抑制して絶縁性を高めている。
なお、図5に示すように、Z軸方向の下側に位置する第1厚肉枠33aにも、第1引出溝33eに対応して、ダミー引出溝33fが形成してあると共に、ワイヤ支持凸部38aに対応して、ダミー支持凸部38bが形成してある。これらのダミー引出溝33fおよびダミー支持凸部38bは、第1引出溝33eおよびワイヤ支持凸部38aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。これらのダミー引出溝33fおよびダミー支持凸部38bは、それぞれ実際にワイヤが仮止めされる引出溝、あるいはワイヤ支持部として機能させることも可能である。
図6に示すように、ダミー支持凸部38bのY軸方向の外側で、第1厚肉枠33aのX軸方向外端面には、係合凸部39aが形成してある。係合凸部39aには、図3に示すケーシング4の底壁内面に一体的に形成してあるフック部9が着脱自在に係合可能になっている。コイル装置10をケーシング4の内部に設置するのみで、係合凸部39aにフック部9が係合し、コイル装置10をケーシング4の内部に位置決めして固定することができる。
係合凸部39aに対応して、Z軸方向の上側に位置する第1厚肉枠33aには、ダミー係合凸部39bが形成してある。ダミー係合凸部39bは、係合凸部39aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。ダミー係合凸部39bは、実際にフック部9に係止する係合凸部として機能させることも可能である。
図5に示すように、第2鍔部34のX軸方向の外端面には、Y軸方向に沿って延びてX巻軸方向に沿って厚い一対の第2厚肉枠34aが、第1筒部32aの第1中空部37aの他方の出入口を塞がないように一体的に形成してある。各第2厚肉枠34aのY軸方向に沿っての一方の端部は、Z軸方向に沿って延びる第2連結用厚肉枠34bにより一体的に連結してある。
第2連結用厚肉枠34bの厚みと第2厚肉枠34aの厚みとは、同じであることが好ましいが、異なっていても良い。また、第2連結用厚肉枠34bは、必ずしも形成しなくても良い。ただし、第2連結用厚肉枠34bが、第1中空部37aの他方の出入口を塞がないように第2鍔部34の外端面に形成してあることが好ましい。
このように構成することで、第1中空部37aの他方の出入口の3方向が、一対の第2厚肉枠34aと第2連結用厚肉枠34bとにより囲まれて、第2鍔部34の外端面には第2収容凹部34dが形成される。第2収容凹部34dが形成してある第2鍔部34の外端面には、後述するコア部50の一部を構成する第2分割コア50bの第1ベース部52bのY軸方向の端部が収まるようになっている。
なお、第2分割コア50bの第1脚部54bは、第1中空部37aの内部に差し込まれる。第1脚部54aの先端と第1脚部54bの先端とは、第1中空部37aの内部で接着剤などにより接合されることが好ましいが、接合されずにギャップなどを設けても良い。
各第2厚肉枠34aのY軸方向に沿っての他方の端部には、それぞれ第2嵌合凹部34cが一体的に形成してある。これらの第2嵌合凹部34cは、それぞれ後述する第4鍔部36の第4厚肉枠36aに形成してある第4嵌合凸部36cにZ軸方向から着脱自在に嵌合可能になっている。第2嵌合凹部34cが一体的に形成してある側に位置する一対の第2厚肉枠34aのY軸方向の端部は、連結用厚肉枠では連結されておらず、第2収容凹部34dが第4鍔部36に向けて開口してある。
第2厚肉枠34aと第2連結用厚肉枠34bとの交差部近くで、第2厚肉枠34aのZ軸方向上面には、第2引出溝34eが形成してある。第2引出溝34eは、X軸方向に沿って形成してあり、第1コイル部20aを構成する第1ワイヤ22aの他方のリード端部22a2が仮止め可能に差込まれている。第2引出溝34eの内部には、フック部が形成してあることが好ましく、第2引出溝34eの内部にZ軸方向の上方から差し込んだリード端部22a2は、引出溝34eの内部でフック部に係止され、抜け止めが成され、仮止めされることが好ましい。
リード端部22a2は、第2引出溝34eを通して、第2厚肉枠34aから離れてX軸方向の外側に延びている。第2引出溝34eに対応する位置で、第2厚肉枠34aのX軸方向外端面には、図5では見えないワイヤ支持凸部38aが一体的に形成してある。第1鍔部33のワイヤ支持凸部38aと同様に、ワイヤ支持凸部38aの上に、第2引出溝34eから引き出されたリード端部22a2が保持され、リード端部22a2がコア部50に接触することを抑制して絶縁性を高めている。
なお、図5に示すように、Z軸方向の下側に位置する第2厚肉枠34aにも、第2引出溝34eに対応して、ダミー引出溝34f(図では見えない)が形成してあると共に、ワイヤ支持凸部38aに対応して、ダミー支持凸部38b(図では見えない)が形成してある。これらのダミー引出溝34fおよびダミー支持凸部38bは、第2引出溝34eおよびワイヤ支持凸部38aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。これらのダミー引出溝34fおよびダミー支持凸部38bは、それぞれ実際にワイヤが仮止めされる引出溝、あるいはワイヤ支持部として機能させることも可能である。
図6では見えないが、ダミー支持凸部38bのY軸方向の外側で、第2厚肉枠34aのX軸方向外端面には、第1鍔部33の係合凸部39aと同様な係合凸部39aが形成してある。係合凸部39aには、図3に示すケーシング4の底壁内面に一体的に形成してあるフック部9が着脱自在に係合可能になっている。コイル装置10をケーシング4の内部に設置するのみで、係合凸部39aにフック部9が係合し、コイル装置10をケーシング4の内部に位置決めして固定することができる。
係合凸部39aに対応して、Z軸方向の上側に位置する第2厚肉枠34aには、第1鍔部33のダミー係合凸部39bと同様なダミー係合凸部39bが形成してある。ダミー係合凸部39bは、係合凸部39aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。ダミー係合凸部39bは、実際にフック部9に係止する係合凸部として機能させることも可能である。
図5に示すように、第3鍔部35のX軸方向の外端面には、Y軸方向に沿って延びてX巻軸方向に沿って厚い一対の第3厚肉枠35aが、第2筒部32bの第2中空部37bの一方の出入口を塞がないように一体的に形成してある。各第3厚肉枠35aのY軸方向に沿っての一方の端部は、Z軸方向に沿って延びる第3連結用厚肉枠35bにより一体的に連結してある。
第3連結用厚肉枠35bの厚みと第3厚肉枠34aの厚みとは、同じであることが好ましいが、異なっていても良い。また、第3連結用厚肉枠35bは、必ずしも形成しなくても良い。ただし、第3連結用厚肉枠35bが、第2中空部37bの他方の出入口を塞がないように第3鍔部35の外端面に形成してあることが好ましい。また第3厚肉枠35aの厚みと第1厚肉枠33aの厚みは、同じであることが好ましい。
このように構成することで、第2中空部37bの一方の出入口の3方向が、一対の第3厚肉枠35aと第3連結用厚肉枠35bとにより囲まれて、第3鍔部35の外端面には第3収容凹部35dが形成される。第3収容凹部34dが形成してある第3鍔部34の外端面には、後述するコア部50の一部を構成する第1分割コア50aの第1ベース部52bのY軸方向の端部が収まるようになっている。
なお、第1分割コア50aの第2脚部56aは、第2中空部37bの内部に差し込まれる。第2脚部56aの先端と第2脚部56bの先端とは、第2中空部37bの内部で接着剤などにより接合されることが好ましいが、接合されずにギャップなどを設けても良い。
各第3厚肉枠35aのY軸方向に沿っての他方の端部には、それぞれ第3嵌合凹部35cが一体的に形成してある。これらの第3嵌合凹部35cは、それぞれ第1鍔部33の第1厚肉枠33aに形成してある第1嵌合凸部33cにZ軸方向から着脱自在に嵌合可能になっている。第3嵌合凹部35cが一体的に形成してある側に位置する一対の第3厚肉枠35aのY軸方向の端部は、連結用厚肉枠では連結されておらず、第3収容凹部35dが第1鍔部33に向けて開口してある。
第3厚肉枠35aと第3連結用厚肉枠35bとの交差部近くで、第3厚肉枠35aのZ軸方向上面には、第3引出溝35eが形成してある。第3引出溝35eは、X軸方向に沿って形成してあり、第2コイル部20bを構成する第2ワイヤ22bの一方のリード端部22b1が仮止め可能に差込まれている。第3引出溝35eの内部には、フック部が形成してあることが好ましく、第3引出溝35eの内部にZ軸方向の上方から差し込んだリード端部22b1は、引出溝35eの内部でフック部に係止され、抜け止めが成され、仮止めされることが好ましい。
リード端部22b1は、第3引出溝35eを通して、第3厚肉枠35aから離れてX軸方向の外側に延びている。第3引出溝35eに対応する位置で、第3厚肉枠35aのX軸方向外端面には、ワイヤ支持凸部38aが一体的に形成してある。第1鍔部33のワイヤ支持凸部38aと同様に、ワイヤ支持凸部38aの上に、第3引出溝35eから引き出されたリード端部22b1が保持され、リード端部22b1がコア部50に接触することを抑制して絶縁性を高めている。
なお、図5に示すように、Z軸方向の下側に位置する第3厚肉枠35aにも、第3引出溝35eに対応して、ダミー引出溝35fが形成してあると共に、ワイヤ支持凸部38aに対応して、ダミー支持凸部38bが形成してある。これらのダミー引出溝35fおよびダミー支持凸部38bは、第3引出溝35eおよびワイヤ支持凸部38aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。これらのダミー引出溝35fおよびダミー支持凸部38bは、それぞれ実際にワイヤが仮止めされる引出溝、あるいはワイヤ支持部として機能させることも可能である。
図6に示すように、ダミー支持凸部38bのY軸方向の外側で、第3厚肉枠34aのX軸方向外端面には、第1鍔部33の係合凸部39aと同様な係合凸部39aが形成してある。係合凸部39aには、図3に示すケーシング4の底壁内面に一体的に形成してあるフック部9が着脱自在に係合可能になっている。コイル装置10をケーシング4の内部に設置するのみで、係合凸部39aにフック部9が係合し、コイル装置10をケーシング4の内部に位置決めして固定することができる。
係合凸部39aに対応して、Z軸方向の上側に位置する第3厚肉枠35aには、第1鍔部33のダミー係合凸部39bと同様なダミー係合凸部39bが形成してある。ダミー係合凸部39bは、係合凸部39aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。ダミー係合凸部39bは、実際にフック部9に係止する係合凸部として機能させることも可能である。
各第4厚肉枠36aのY軸方向に沿っての他方の端部には、それぞれ第4嵌合凸部36cが一体的に形成してある。これらの第4嵌合凸部36cは、それぞれ第2鍔部34の第2嵌合凹部34cにZ軸方向から着脱自在に嵌合可能になっている。第4嵌合凸部36cが一体的に形成してある側に位置する一対の第4厚肉枠36aのY軸方向の端部は、連結用厚肉枠では連結されておらず、第4収容凹部36dが第2鍔部34に向けて開口してある。
第4厚肉枠36aと第4連結用厚肉枠36bとの交差部近くで、第4厚肉枠36aのZ軸方向上面には、第4引出溝36eが形成してある。第4引出溝36eは、X軸方向に沿って形成してあり、第2コイル部20bを構成する第2ワイヤ22bの他方のリード端部22b2が仮止め可能に差込まれている。第4引出溝36eの内部には、フック部が形成してあることが好ましく、第4引出溝36eの内部にZ軸方向の上方から差し込んだリード端部22b2は、引出溝36eの内部でフック部に係止され、抜け止めが成され、仮止めされることが好ましい。
リード端部22b2は、第4引出溝36eを通して、第4厚肉枠36aから離れてX軸方向の外側に延びている。第4引出溝36eに対応する位置で、第4厚肉枠36aのX軸方向外端面には、ワイヤ支持凸部38a(図5では第4鍔部の影になり見えない)が一体的に形成してある。第1鍔部33のワイヤ支持凸部38aと同様に、ワイヤ支持凸部38aの上に、第4引出溝36eから引き出されたリード端部22b2が保持され、リード端部22b2がコア部50に接触することを抑制して絶縁性を高めている。
なお、図5に示すように、Z軸方向の下側に位置する第4厚肉枠36aにも、第4引出溝36eに対応して、ダミー引出溝36fが形成してあると共に、ワイヤ支持凸部38aに対応して、ダミー支持凸部38b(図では見えない)が形成してある。これらのダミー引出溝36fおよびダミー支持凸部38bは、第4引出溝36eおよびワイヤ支持凸部38aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。これらのダミー引出溝36fおよびダミー支持凸部38bは、それぞれ実際にワイヤが仮止めされる引出溝、あるいはワイヤ支持部として機能させることも可能である。
図6では見えないが、ダミー支持凸部38bのY軸方向の外側で、第4厚肉枠36aのX軸方向外端面には、第1鍔部33の係合凸部39aと同様な係合凸部39aが形成してある。係合凸部39aには、図3に示すケーシング4の底壁内面に一体的に形成してあるフック部9が着脱自在に係合可能になっている。コイル装置10をケーシング4の内部に設置するのみで、係合凸部39aにフック部9が係合し、コイル装置10をケーシング4の内部に位置決めして固定することができる。
係合凸部39aに対応して、Z軸方向の上側に位置する第4厚肉枠36aには、第1鍔部33のダミー係合凸部39bと同様なダミー係合凸部39bが形成してある。ダミー係合凸部39bは、係合凸部39aと、それぞれ対応する形状を持ち、Y軸に対して対称な位置に形成してある。ダミー係合凸部39bは、実際にフック部9に係止する係合凸部として機能させることも可能である。
図5に示すように、第1ボビン30aと第2ボビン30bとは、組み合わされる前に、これらのボビンの筒部32a,32bにワイヤ22a,22bが巻回されてコイル部20a,20bが形成されるので、その巻回作業が容易である。コイル部20a,20bが形成された後に、これらのボビン30a,30bは組み付けられる。
組み付けに際しては、第1コイル部20aの第1巻軸方向と、第2コイル部20bの巻軸方向とを一致させて、いずれかのボビン30a,30bの一方を、Z軸方向に相対的にずらし、嵌合凸部と嵌合凹部のX軸およびY軸方向の位置が合うように配置する。その後に、これらのボビン30a,30bをZ軸方向に相対移動させることにより、嵌合凸部33cが嵌合凹部35cに挿入され、嵌合凸部36cが嵌合凹部34cに挿入され、これらの嵌合が行われる。
その状態を図6に示す。次に、第1分割コア50aと第2分割コア50bとから成るコア部50を組み立てる。第1分割コア50aは、Y軸方向に延びる第1ベース部52aと、第1ベース部52aのY軸方向の一端からX軸方向に突出する第1脚部54aと、第1ベース部52aのY軸方向の他端からX軸方向に突出する第2脚部56aとを有する。
第2分割コア50bは、Y軸方向に延びる第2ベース部52bと、第2ベース部52bのY軸方向の一端からX軸方向に突出する第1脚部54bと、第2ベース部52bのY軸方向の他端からX軸方向に突出する第2脚部56bとを有する。第1脚部54aは、第1中空部37aのX軸方向の一端から中空部37aの内部に挿入され、第2脚部56aは、第2中空部37bのX軸方向の一端から中空部37bの内部に挿入される。第1脚部54bは、第1中空部37aのX軸方向の他端から中空部37aの内部に挿入され、第2脚部56bは、第2中空部37bのX軸方向の他端から中空部37bの内部に挿入される。
第1脚部54a,54bのそれぞれの先端は、中空部37aの内部で接着される。あるいは、これらは所定のギャップで突き合わされる。また、第2脚部56a,56bのそれぞれの先端は、中空部37bの内部で接着される。あるいは、これらは所定のギャップで突き合わされる。
コア50a,50bは、特に限定されないが、それぞれ、磁性体であり、フェライト組成物、金属組成物、それらと樹脂との複合組成物などで構成され、圧縮成形後の焼成、射出成形後の焼成、あるいは一般的な圧粉成形などの方法により製造される。
ボビン20a,20bをそれぞれ構成する樹脂としては、同一の材質であることが好ましいが、特に限定されず、たとえば樹脂などの絶縁材料で作製されることが好ましく、PBT、PET、フェノール樹脂、ナイロンなどで作製されることが特に好ましい。ボビン20a,20bは、同じ形状を有することが好ましい。このように構成することで、同じ金型を用いて成形された複数の同じボビンを用いて、第1ボビン20aとして機能させたり、第2ボビン20bとして機能させたりすることが可能になる。
第1ボビン20aと第2ボビン20bとを組み付けた後に、コア部50を組立る際には、図6に示すように、第1分割コア50aの第1脚部52aを第1中空部37aのX軸方向一端から挿入し、第2脚部56aを第2中空部37bのX軸方向一端から挿入するのみで良い。また同様に、第2分割コア50bの第1脚部52bを第1中空部37aのX軸方向他端から挿入し、第2脚部56aを第2中空部37bのX軸方向他端から挿入するのみで良い。
その結果、第1ベース部52aは、第1鍔部33および第3鍔部35で連通している収容凹部33dおよび35dの内部に位置決めされて収まる。また、同様に、第2ベース部52bは、第2鍔部34および第4鍔部36で連通している収容凹部34dおよび36d(図5参照)の内部に位置決めされて収まる。第1分割コア50aと第2分割コア50bとから成るコア部50が、組み付けられたボビン30a,30bに取り付けた状態を図3および図4に示す。
コア部50が取り付けられたボビン30a,30bから成るコイル装置10は、端子40〜43と共に、ケーシング4の内部に取り付けられる。ケーシング4の底壁には、絶縁板8がケーシング4と一体に成形してある。なお、絶縁板8は、ケーシング4とは別に成形されていてもよい。
図3に示すケーシング4および絶縁板8は、絶縁性材料で構成される。これらのケーシング4および絶縁板8は、同じ絶縁材料で構成されることが好ましいが、別の絶縁材料で構成されても良い。絶縁材料としては、たとえばボビン20a,20bと同じ種類の絶縁材料が例示されるが、異なる絶縁材料で構成されてもよい。
本実施形態では、第1嵌合凸部33cが第3嵌合凹部35cに嵌合している嵌合部の内側に、絶縁板8の一方の縁が差込可能な第1取付用隙間31aが形成してある。また、第4嵌合凸部36cが第2嵌合凹部34cに嵌合している嵌合部の内側に、絶縁板8の他方の縁が差込可能な第2取付用隙間31bが形成してある。
このような隙間31a,31bが嵌合部に形成されるように、本実施形態では、嵌合凸部33cおよび36cのX軸方向の両側にY軸方向に位置ズレしている段差面が形成してある。あるいは、このような隙間31a,31bが嵌合部に形成されるように、嵌合凹部35cおよび34cのX軸方向の両側にY軸方向に位置ズレしている段差状凸部が形成してあっても良い。
本実施形態では、図3に示すように、組み合わされたボビン30a,30bを持つコイル装置10を、ケーシング4の内部に入れるのみで、絶縁板8のX軸方向の両側の縁部が、それぞれ隙間31a,31bに沿って入り込む。その結果、図2Aに示すように、絶縁板8は、第1コイル部20aと第2コイル部20bとの間に入り込み、これらの絶縁を確保する。
端子40〜43は、ケーシングの4の上部開口端4の4隅部に設けられた取付凹部4bに取り付けられる。端子40〜43は、それぞれ特に限定されないが、たとえば銅、銅合金などの金属で構成してある。これらの端子40〜43は、ケーシング4を射出成形などで形成するときに、インサート成形などにより一体化することができるが、その他の方法でケーシング4に取り付けてもよい。
ハンダ付けまたはロー付け接合する前の端子40〜43の立上片40a〜43aの先端には、仮止め用爪部44aが形成してあり、コイル装置10から飛び出しているリード端部22a1,22a2,22b1,22b2を、それぞれ仮止め可能になっている。
コイル装置10がケーシング4の内部に設置された状態では、図2Bに示すように、各端子40〜43の立上片40a〜43aのZ軸方向の上端は、ケーシング4の上部開口端4aよりもZ軸方向の上方に位置する。また、各端子40〜43の立上片40a〜43aのZ軸方向の上端は、コイル装置10のボビン30a,30bおよびコイル部20a,20bよりもZ軸方向の上部に位置する。さらに、これらは、第1コンデンサ12や図2Aに示す第2コンデンサ14,15よりもZ軸方向の上部に位置する。共通端子72の上端も、これらの立上片40a〜43aの上端と同様である。
したがって、図2Bに示すように、これらの立上片40a〜43aの上端および共通端子72の上端には、ハンダ付けあるいはロー付けなどによる接合部44を形成しやすい。たとえば図2Bに示す状態で、ケーシング4のZ軸方向の上下を逆にして、溶融ハンダなどの液面に下端部をディッピングするのみで、これらの立上片40a〜43aの上端および共通端子72の上端に接合部44を容易に形成することができる。
本実施形態に係るコイル装置10では、Z軸方向に沿って、一対の第3嵌合凹部35そに一対の第1嵌合凸部33cがそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、Z方向に沿って、一対の第2嵌合凹部34cに一対の第4嵌合凸部36cがそれぞれ着脱自在に嵌合可能である。このため、第1ボビン30aと第2ボビン30bとは、Xに離れて二箇所とZ軸方向に沿っての二箇所とで、合計4箇所で凹凸嵌合されることになる。したがって、第1ボビン30aと第2ボビン30bとは、Z軸方向から凹凸嵌合を行うのみで固定可能であり、ホルダなどを用いる必要がなくなる。
第1ボビン30aと第2ボビン30bとを組み合わせる前には、それぞれの筒部32a,32bの外周は開放されているために、ワイヤ22a,22bなどを巻回する作業が容易である。それぞれの筒部32a,32bにワイヤ22a,22bを巻回してコイル部20a,20bを形成した後には、これらのボビン30a,30bは、きわめて容易に組み立てて固定することができる。
さらに本実施形態では、図3に示すように、第1ボビン30aと第2ボビン30bとを組み合わせた後には、それらの嵌合部には、第1取付用隙間31aと第2取付用隙間31bが自動的に形成される。それらの隙間31a,31bに沿って絶縁板8を挿入すれば、前記第1コイル部と前記第2コイル部との間には、絶縁板が配置される。そのため、第1コイル部20aと第2コイル部20bとの間の絶縁性が向上する。また絶縁板8を取り付ける作業もきわめて容易である。
さらに本実施形態では、各鍔部33〜36に引出溝33e〜36eが形成してあることで、ワイヤ22a,22bの端部22a1,22a2,22b1,22b2を引き出す作業が容易になる。また、ワイヤの端部22a1,22a2,22b1,22b2を端子40〜43に接続する前に、ワイヤの端部を引出溝33e〜36eに仮止めすることができ、端子40〜43への接続作業も容易になる。
さらに、これらの引出溝33e〜36eが、X軸方向と平行であることから、ワイヤの端部22a1,22a2,22b1,22b2を巻軸方向に略平行に引き出すことが容易になる。
さらに、引出溝33e〜36eには、引出溝から飛び出してくるワイヤの端部を支持するワイヤ支持凸部38aが形成してあることから、引出溝33e〜36eから引き出されたワイヤの端部は、ワイヤ支持凸部38aに支持されることになり、コア部50などと接触せず、絶縁性が向上する。
さらに、鍔部33〜36の内の少なくとも1つには、ケーシング4に形成してあるフック部9に係合可能な係合凸部39aが形成してある。このように形成することで、ケーシング4の内部へのコイル装置10の取り付けが容易になる。
また本実施形態では、厚肉枠33a〜36aが各鍔部33〜36に形成してあることから、厚肉枠33a〜36aのY軸方向の端部に嵌合凸部33c,36cまたは嵌合凹部34c,35cを容易に形成しやすくなると共に、嵌合部の強度も向上する。また、コア部50の位置決めも容易になる。さらに、各鍔部33〜36の巻軸方向の端面に形成してある収容凹部33d〜36dにコア部50のベース部52a,52bが位置決めされて取り付けられる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、鍔部33と鍔部34との連結部には、Z軸方向に2つの凹凸嵌合部が形成してあると共に、鍔部34と鍔部36との連結部には、Z軸方向に2つの凹凸嵌合部が形成してある。しかしながら、本発明では、鍔部33と鍔部34との連結部では、いずれかの凹凸嵌合部を省略してもよいと共に、鍔部34と鍔部36との連結部では、いずれかの凹凸嵌合部を省略してもよい。
また、上述の実施形態では、鍔部33〜36の形状は、X軸方向から見て矩形形状であるが、これに限定されず、その他の多角形状でも良く、あるいは、円形状あるいは楕円形状であっても良い。ただし、Y軸方向に組み合わされる鍔部相互の連結部は、Z軸方向に直線形状であることが好ましい。また、上述した実施形態では、図5に示す筒部32a,32bは、円筒形状であるが、それに限定されず、楕円筒形状、あるいは多角筒掲示用であっても良い。
さらに、上述した実施形態では、コア部50を、略C字形状の分割コアの組合せで構成してあるが、コア部50としては、略C字形状の分割コアと略I字形状の分割コアとの組合せで構成してもよい。その場合には、略C字形状の分割コアには、ベース部と第1脚部と第2脚部とが一体に成形され、これらの脚部の長さが、中空部37a,37bのX軸方向長さに対応する。あるいは、コア部50は、4つのI字形状の分割コアの組合せで構成しても良い。これらの4つのI字形状の分割コアの内の2つが、第1脚部と第2脚部とを構成する。
また上述した実施形態では、コイル装置10を、単相用EMCフィルタなどのノイズフィルタの一部として用いているが、その他の用途、たとえば、ラインフィルタなどの用途にも使用することができる。
2… ノイズフィルタ
4… ケーシング
4a… 上部開口端
6… ケーシングカバー
8… 絶縁板
9… フック部
10… コイル装置
12… 第1コンデンサ
12a,12b… リード線
14,15… 第2コンデンサ
20a… 第1コイル部
20b… 第2コイル部
22a… 第1ワイヤ
22a1,22a2… リード端部
22b… 第2ワイヤ
22b1,22b2… リード端部
30a… 第1ボビン
30b… 第2ボビン
31a… 第1取付用隙間
31b… 第2取付用隙間
32a… 第1筒部
32b… 第2筒部
33… 第1鍔部
33a… 第1厚肉枠
33b… 第1連結用厚肉枠
33c… 第1嵌合凸部
33d… 第1収容凹部
33e… 第1引出溝
33f… ダミー引出溝
34… 第2鍔部
34a… 第2厚肉枠
34b… 第2連結用厚肉枠
34c… 第2嵌合凹部
34d… 第2収容凹部
34e… 第2引出溝
34f… ダミー引出溝
35… 第3鍔部
35a… 第3厚肉枠
35b… 第3連結用厚肉枠
35c… 第3嵌合凹部
35d… 第3収容凹部
35e… 第3引出溝
35f… ダミー引出溝
36… 第4鍔部
36a… 第4厚肉枠
36b… 第4連結用厚肉枠
36c… 第4嵌合凸部
36d… 第4収容凹部
36e… 第4引出溝
36f… ダミー引出溝
37a… 第1中空部
37b… 第2中空部
38a… ワイヤ支持凸部
38b… ダミー支持凸部
39a… 係合凸部
39b… ダミー係合凸部
40〜43… 端子
40a〜43a… 立上片
44… 接続部
44a… 仮止め用爪部
50… コア部
50a… 第1分割コア
50b… 第2分割コア
52a,52b… ベース部
54a,54b… 第1脚部
56a,56b… 第2脚部
70… 取付金具
72… 共通端子

Claims (12)

  1. 第1コイル部が形成される第1筒部と、前記第1筒部の第1巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第1鍔部および第2鍔部とを持つ第1ボビンと、
    第2コイル部が形成される第2筒部と、前記第2筒部の第2巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第3鍔部および第4鍔部とを持つ第2ボビンと、
    前記第1ボビンの第1中空部に挿入される第1脚部と、前記第2ボビンの第2中空部に挿入される第2脚部とを持つコア部と、
    前記第1ボビンと前記第2ボビンが内蔵されているケーシングと、を有するコイル装置であって、
    前記第1巻軸方向と前記第2巻軸方向が略平行になるように、前記第1ボビンと第2ボビンとが配置してあり、
    前記第1鍔部には、前記第1巻軸方向と略直交する第2方向に沿って突出する第1嵌合凸部が、前記第1巻軸方向と前記第2方向との双方に対して略直交する第3方向に沿って一対で形成してあり、
    前記第2鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第2嵌合凹部が前記第3方向に沿って一対で形成してあり、
    前記第3鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第3嵌合凹部が前記第3方向に沿って一対で形成してあり、
    前記第4鍔部には、前記第2方向に沿って突出する第4嵌合凸部が前記第3方向に沿って一対で形成してあり、
    前記第3方向に沿って、一対の前記第3嵌合凹部に一対の前記第1嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
    前記第3方向に沿って、一対の前記第2嵌合凹部に一対の前記第4嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
    前記第1鍔部には、前記第1コイル部を構成する第1ワイヤの一端が通される第1引出溝が形成してあり、
    前記第2鍔部には、前記第1ワイヤの他端が通される第2引出溝が形成してあり、
    前記第3鍔部には、前記第2コイル部を構成する第2ワイヤの一端が通される第3引出溝が形成してあり、
    前記第4鍔部には、前記第2ワイヤの他端が通される第4引出溝が形成してあり、
    前記第1引出溝、前記第2引出溝、前記第3引出溝および前記第4引出溝に対応して、前記第3方向の反対側の前記第1鍔部、前記第2鍔部、前記第3鍔部および前記第4鍔部に、ダミー引出溝が形成してあり、
    前記第1鍔部および前記第3鍔部と前記ケーシングとの間にはコンデンサを内蔵することのできる空間を有し、
    前記第2鍔部および前記第4鍔部と前記ケーシングとの間には前記コンデンサとは別のコンデンサを内蔵することのできる空間を有することを特徴とするコイル装置。
  2. 前記第1嵌合凸部と前記第3嵌合凹部との嵌合部には、絶縁板の一方の縁が差込可能な第1取付用隙間が形成してあり、
    前記第4嵌合凸部と前記第2嵌合凹部との嵌合部には、前記絶縁板の他方の縁が差込可能な第2取付用隙間が形成してある請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記第1コイル部と前記第2コイル部との間に前記絶縁板が配置してある請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記1引出溝、前記第2引出溝、前記第3引出溝および前記第4引出溝の内の少なくとも1つが、前記第1巻軸方向または前記第2巻軸方向と平行である請求項1から3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記1引出溝、前記第2引出溝、前記第3引出溝および前記第4引出溝の内の少なくとも1つには、前記第1引出溝、前記第2引出溝、前記第3引出溝および前記第4引出溝の内の少なくとも1つから飛び出してくる前記第1ワイヤまたは前記第2ワイヤの端部を支持するワイヤ支持凸部が形成してある請求項1から4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 前記ワイヤ支持凸部に対応して、前記第3方向の反対側の前記第1鍔部、前記第2鍔部、前記第3鍔部および前記第4鍔部の内の少なくとも1つに、ダミーワイヤ支持凸部が形成してあることを特徴とする請求項5に記載のコイル装置。
  7. 前記第1ワイヤの両端と前記第2ワイヤの両端のうち少なくとも一つが、L字形状に折り曲げられた端子の立上片の先端に接続されており、
    前記立上片の先端に前記第1ワイヤと前記第2ワイヤの両端のうち少なくとも一つを仮止めすることができる仮止め用爪部が形成されており、
    前記立上片の先端は前記ケーシングの上部開口端よりも上方に位置することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のコイル装置。
  8. 前記第1鍔部、第2鍔部、第3鍔部および第4鍔部の内の少なくとも1つには、前記ケーシングに形成してあるフック部に係合可能な係合凸部が形成してある請求項1〜のいずれかに記載のコイル装置。
  9. 前記第1鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第1巻軸方向に沿って厚い一対の第1厚肉枠を有し、
    各第1厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第1嵌合凸部が形成してあり、
    前記第2鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第1巻軸方向に沿って厚い一対の第2厚肉枠を有し、
    各第2厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第2嵌合凹部が形成してあり、
    前記第3鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第2巻軸方向に沿って厚い一対の第3厚肉枠を有し、
    各第3厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第3嵌合凹部が形成してあり、
    前記第4鍔部は、前記第2方向に沿って延びて前記第2巻軸方向に沿って厚い一対の第4厚肉枠を有し、
    各第4厚肉枠の前記第2方向に沿っての一方の端部に前記第4嵌合凸部が形成してある請求項1〜のいずれかに記載のコイル装置。
  10. 一対の前記第1厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第1連結用厚肉枠により連結してあり、前記第1中空部の一方の出入口の3方向が、一対の前記第1厚肉枠と前記第1連結用厚肉枠とにより囲まれており、
    前記第1鍔部の端面には、前記コア部における前記第1脚部と前記第2脚部とを連絡する第1ベース部が収まる第1収容凹部が形成してあり、
    一対の前記第2厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第2連結用厚肉枠により連結してあり、前記第1中空部の他方の出入口の3方向が、一対の前記第2厚肉枠と前記第2連結用厚肉枠とにより囲まれており、
    前記第2鍔部の端面には、前記コア部における前記第1脚部と前記第2脚部とを連絡する第2ベース部が収まる第2収容凹部が形成してあり、
    一対の前記第3厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第3連結用厚肉枠により連結してあり、前記第2中空部の一方の出入口の3方向が、一対の前記第3厚肉枠と前記第3連結用厚肉枠とにより囲まれており、
    前記第3鍔部の端面には、前記第1ベース部が収まる第3収容凹部が形成してあり、
    一対の前記第4厚肉枠の他方の端部は、第3方向に沿って延びる第4連結用厚肉枠により連結してあり、前記第2中空部の他方の出入口の3方向が、一対の前記第4厚肉枠と前記第4連結用厚肉枠とにより囲まれており、
    前記第4鍔部の端面には、前記第2ベース部が収まる第4収容凹部が形成してある請求項に記載のコイル装置。
  11. 第1コイル部が形成される第1筒部と、前記第1筒部の第1巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第1鍔部および第2鍔部とを持つ第1ボビンと、
    第2コイル部が形成される第2筒部と、前記第2筒部の第2巻軸方向の両側にそれぞれ形成される第3鍔部および第4鍔部とを持つ第2ボビンと、
    前記第1ボビンの第1中空部に挿入される第1脚部と、前記第2ボビンの第2中空部に挿入される第2脚部とを持つコア部と、
    前記第1ボビンと前記第2ボビンが内蔵されているケーシングと、を有するコイル装置であって、
    前記第1巻軸方向と前記第2巻軸方向が略平行になるように、前記第1ボビンと第2ボビンとが配置してあり、
    前記第1鍔部には、前記第1巻軸方向と略直交する第2方向に沿って突出する第1嵌合凸部が形成してあり、
    前記第2鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第2嵌合凹部が形成してあり、
    前記第3鍔部には、前記第2方向に沿って引っ込んでいる第3嵌合凹部が形成してあり、
    前記第4鍔部には、前記第2方向に沿って突出する第4嵌合凸部が形成してあり、
    前記第1巻軸方向と前記第2方向との双方に対して略直交する第3方向に沿って、前記第3嵌合凹部に前記第1嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
    前記第3方向に沿って、前記第2嵌合凹部に前記第4嵌合凸部がそれぞれ着脱自在に嵌合可能であり、
    前記第1嵌合凸部と前記第3嵌合凹部との嵌合部には、絶縁板の一方の縁が差込可能な第1取付用隙間が、前記第1ボビンと前記第2ボビンとが組み合わされることで形成され、
    前記第4嵌合凸部と前記第2嵌合凹部との嵌合部には、前記絶縁板の他方の縁が差込可能な第2取付用隙間が、前記第1ボビンと前記第2ボビンとが組み合わされることで形成され、
    前記第1鍔部および前記第3鍔部と前記ケーシングとの間にはコンデンサを内蔵することのできる空間を有し、
    前記第2鍔部および前記第4鍔部と前記ケーシングとの間には前記コンデンサとは別のコンデンサを内蔵することのできる空間を有することを特徴とするコイル装置。
  12. 前記第1ボビンと前記第2ボビンとは、同じ形状を有する請求項1〜11のいずれかに記載のコイル装置。
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