JP6696122B2 - ワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法、ワイドバンドギャップ半導体ウエハおよびワイドバンドギャップ半導体チップ - Google Patents

ワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法、ワイドバンドギャップ半導体ウエハおよびワイドバンドギャップ半導体チップ Download PDF

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Description

本発明は、ワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法、ワイドバンドギャップ半導体ウエハおよびワイドバンドギャップ半導体チップに関する。
近年、半導体装置の高耐圧化、低損失化、高温環境下での使用などを可能とするため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素の採用が進められつつある。たとえば、特開2015−2198号公報(特許文献1)には、炭化珪素基板に設けられたアライメントマークを用いてアライメントを行う工程を有する炭化珪素半導体装置の製造方法が記載されている。
特開2015−2198号公報
通常、ウエハプロセスが完了した後、ダイシングラインに沿ってウエハを切断することにより、ウエハが複数のチップに分割される。複数のチップに分割された後、各々のチップのドレインリーク電流が評価される。ドレインリーク電流の値が基準値よりも高いチップが不良としてスクリーニングされる。不良と判断されたチップの数を、ドレインリーク電流が測定された全てのチップの数で除することで、ドレインリーク不良率が計算される。
本発明の一態様の目的は、ドレインリーク不良率を低減可能なワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法、ワイドバンドギャップ半導体ウエハおよびワイドバンドギャップ半導体チップを提供することである。
本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。主面を含み、かつn型の導電型を有するワイドバンドギャップ半導体ウエハが準備される。主面にダイシング領域が形成される。主面にアライメントマーク領域が形成される。アライメントマーク領域を用いてワイドバンドギャップ半導体ウエハとフォトマスクとのアライメントが行われる。アライメントを行う工程後、アライメントマーク領域と重なるようにp型領域が形成される。p型領域が形成された後、ダイシング領域に沿ってワイドバンドギャップ半導体ウエハを切断することにより、複数のチップが形成される。複数のチップに残されたダイシング領域の部分には、p型領域が存在しない。
本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハは、主面にダイシング領域が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハである。ワイドバンドギャップ半導体ウエハは、ダイシング領域に位置するアライメントマーク領域と、アライメントマーク領域に位置するp型領域とを含んでいる。ダイシング領域の延伸方向に対して垂直な方向において、p型領域の幅をダイシング領域の幅で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向におけるp型領域の幅は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしている。
本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハは、主面にダイシング領域が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハである。ワイドバンドギャップ半導体ウエハは、ダイシング領域に囲まれた領域に位置するアライメントマーク領域と、アライメントマーク領域に位置するp型領域とを含んでいる。p型領域は、ダイシング領域に存在しない。
本発明の一態様によれば、ドレインリーク不良率を低減可能なワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法、ワイドバンドギャップ半導体ウエハおよびワイドバンドギャップ半導体チップを提供することができる。
本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の構造を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第1工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第2工程を示す平面模式図である。 図4のショット領域1の拡大図である。 図5の領域VIの拡大図である。 図6のVII−VII線に沿った断面模式図である。 図6のVIII−VIII線に沿った断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第2工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第3工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第4工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第5工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第6工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第7工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第8工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第9工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第10工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第11工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第12工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第13工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第14工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第15工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第15工程を示す平面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第16工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第17工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第18工程を示す断面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第19工程を示す平面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第20工程を示す平面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第2工程の変形例を示す平面模式図である。 図29の領域XXXの拡大図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第15工程の変形例を示す平面模式図である。 本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法の第20工程の変形例を示す平面模式図である。 ドレインリーク電流と印加時間との関係を示す図である。
発明者らは、ドレインリーク電流の不良が発生する原因について鋭意研究の結果、以下の知見を得て本発明の一態様を見出した。まず、発明者らは、異なる複数のウエハを比較した結果、ドレインリーク不良が発生するチップは、ウエハ面内のある特定の位置のチップであることに注目した。さらにドレインリーク不良が発生しているチップの構造と、ドレインリーク不良が発生していないチップの構造とを詳細に比較した結果、ドレインリーク不良が発生しているチップのダイシング領域の部分には、p型領域が形成されており、ドレインリーク不良が発生していないチップのダイシング領域の部分には、p型領域が形成されていないことが判明した。
通常、ウエハ工程においては、異なる工程間における相対的な位置ずれを小さくするためにアライメントが行われる。たとえば、ボディ領域をイオン注入により形成する際、ボディ領域上に開口部を有するイオン注入マスクが形成される。当該イオン注入マスクを形成するために、イオン注入マスクのパターニングが行われる。イオン注入マスクのパターニングは、フォトリソグラフィ―工程により行われる。
フォトリソグラフィ―工程において、たとえばレチクルなどのフォトマスクと、ウエハとがアライメントマークを用いてアライメントされる。具体的には、フォトマスクに設けられたアライメントマークと、ウエハに設けられたアライメントマークとを重ねるようにして、フォトマスクとウエハのアライメントが行われる。フォトマスクに形成されたアライメントマークが透光部により形成されている場合、透光部がウエハのアライメントマークに重なるようにアライメントされる。この状態で露光が行われると、ボディ領域が形成される領域上のレジストの部分だけでなく、ウエハのアライメントマーク上のレジストの部分に対しても露光が行われる。次に、現像工程において、露光されたレジストの部分が除去される。結果として、ボディ領域が形成される領域上のレジストの部分に開口部が形成されるとともに、ウエハのアライメントマーク上のレジストの部分にも開口部が形成される。
次に、当該レジストパターンをマスクとして用いてイオン注入マスクのパターニングが行われる。パターニングされたイオン注入マスクには、ボディ領域およびアライメントマークの双方の上方に開口部が形成される。次に、当該イオン注入マスクを用いて、ウエハに対してイオン注入が行われる。結果として、ウエハにボディ領域が形成されるとともに、アライメントマークにもp型領域が形成される。
通常、アライメントマークは、ウエハ表面のダイシング領域に形成される。そのため、ダイシング領域に沿ってウエハを切断することにより複数のチップを形成する際、アライメントマークとともにp型領域の多くは除去される。しかしながら、p型領域の一部がチップの周囲に残されている場合がある。チップの周囲にp型領域が残っていると、ソース電極およびドレイン電極の間に電圧が印加される際、p型領域に空乏層が拡がる。当該p型領域に電界が集中することでドレインリーク電流が発生すると考えられる。
[実施形態の説明]
(1)本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法は以下の工程を備えている。主面10aを含み、かつn型の導電型を有するワイドバンドギャップ半導体ウエハ10が準備される。主面10aにダイシング領域DRが形成される。主面10aにアライメントマーク領域30が形成される。アライメントマーク領域30を用いてワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク61とのアライメントが行われる。アライメントを行う工程後、アライメントマーク領域30と重なるようにp型領域71が形成される。p型領域71が形成された後、ダイシング領域DRに沿ってワイドバンドギャップ半導体ウエハ10を切断することにより、複数のチップ5が形成される。複数のチップ5に残されたダイシング領域DRの部分には、p型領域71が存在しない。
ここで、「ワイドバンドギャップ半導体」とは、シリコン(Si)よりもバンドギャップが大きい半導体であり、たとえば炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)およびダイヤモンドなどが含まれる。
上記(1)に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、複数のチップ5に残されたダイシング領域DRの部分には、p型領域71が存在しない。そのため、p型領域71に電界が集中することにより、ドレインリーク電流が発生することを抑制することができる。結果として、ドレインリーク不良率を低減可能である。
(2)上記(1)に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、アライメントマーク領域30を形成する工程において、アライメントマーク領域30は、ダイシング領域DRに形成されてもよい。複数のチップ5を形成する工程において、p型領域71が除去されてもよい。これにより、素子領域2内にアライメントマークを形成する必要がないため、素子領域2の面積を広く確保することができる。
(3)上記(2)に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向において、p型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向におけるp型領域71の幅W2は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしていてもよい。p型領域71の幅を広く確保することにより、アライメント精度を高く維持しつつドレインリーク不良率を低減可能である。
(4)上記(2)または(3)に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、複数のチップ5を形成する工程におけるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の切断幅W3を、ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向におけるダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/4以上5/6以下であることおよび切断幅W3は、30μm以上100μm以下であることの少なくともいずれかを満たしていてもよい。これにより、p型領域71の位置がばらついている場合であっても、効果的にp型領域71を除去することができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、ダイシング領域DRとアライメントマーク領域30とは同時に形成されてもよい。これにより、ワイドバンドギャップ半導体装置100の製造工程を簡略化することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含んでいてもよい。炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドは、たとえば大電流を制御するパワー半導体装置に対して好適に利用可能である。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、主面10aの最大径は、100mm以上であってもよい。本実施態様に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法は、ショットの数が多いためにアライメントマークの数が多い大口径ウエハにおいて好適に利用することができる。
(8)上記(1)に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法において、アライメントマーク領域30を形成する工程において、アライメントマーク領域30は、主面10aにおいて前記ダイシング領域DRに囲まれた領域に形成されてもよい。これにより、p型領域71をダイシング領域DRに形成する必要がないので、p型領域71に電界が集中することで、ドレインリーク電流が発生することを抑制することができる。
(9)本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、主面10aにダイシング領域DRが形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハ10である。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、ダイシング領域に位置するアライメントマーク領域30と、アライメントマーク領域30に位置するp型領域71とを含んでいる。ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向において、p型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向におけるp型領域71の幅W2は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしている。p型領域71の幅を広く確保することにより、アライメント精度を高く維持しつつドレインリーク不良率を低減可能である。
(10)本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、主面10aにダイシング領域が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハである。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、ダイシング領域DRに囲まれた領域に位置するアライメントマーク領域30と、アライメントマーク領域30に位置するp型領域71とを含んでいる。p型領域71は、ダイシング領域DRに存在しない。これにより、p型領域71をダイシング領域DRに形成する必要がないので、p型領域71に電界が集中することで、ドレインリーク電流が発生することを抑制することができる。
(11)上記(9)または(10)に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10において、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含んでいてもよい。炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドは、たとえば大電流を制御するパワー半導体装置に対して好適に利用可能である。
(12)上記(9)〜(11)のいずれかに係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10において、主面10aの最大径は、100mm以上であってもよい。本実施態様に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法は、ショットの数が多くアライメントマークの数が多い大口径ウエハにおいて好適に利用することができる。
(13)本発明の一態様に係るワイドバンドギャップ半導体チップ5は、上記(9)〜(12)のいずれかに記載のワイドバンドギャップ半導体ウエハ10をダイシング領域DRに沿って切断することにより製造される。これにより、ワイドバンドギャップ半導体チップ5のドレインリーク電流を低減することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。また、本明細書中の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また結晶学上の指数が負であることは、通常、”−”(バー)を数字の上に付すことによって表現されるが、本明細書中では数字の前に負の符号を付している。
まず、本実施の形態に係る炭化珪素半導体装置の一例としてのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の構成について説明する。
本実施の形態に係るMOSFET100は、炭化珪素基板10と、ゲート電極27と、ゲート絶縁膜15と、層間絶縁膜22と、ソース電極16と、表面保護電極19と、ドレイン電極21と、裏面保護電極23とを主に有している。炭化珪素基板10は、第1主面10aと、第1主面10aと反対側の第2主面10bとを有する。炭化珪素基板10は、炭化珪素単結晶基板11と、炭化珪素単結晶基板11上に設けられた炭化珪素エピタキシャル層24とを主に含む。
炭化珪素単結晶基板11は、たとえばポリタイプ4Hの六方晶炭化珪素から構成されている。第1主面10aの最大径Sは、たとえば50mm(約2インチ)以上であり、好ましくは75mm(約3インチ)以上であり、より好ましくは100mm(約4インチ)以上であり、さらに好ましくは150mm(約6インチ)以上である。第1主面10aは、たとえば{0001}面または{0001}面から4°以下オフした面である。第1主面10aは、たとえば(0001)面または(0001)面から4°以下程度オフした面である。第2主面10bは、たとえば(000−1)面または(000−1)面から4°以下程度オフした面である。
炭化珪素エピタキシャル層24は、ドリフト領域12と、ボディ領域13と、ソース領域14と、コンタクト領域18と、ガードリング領域17とを有している。ドリフト領域12は、たとえば窒素などのn型不純物を含み、n型(第1導電型)の導電型を有する。ドリフト領域12に含まれるn型不純物の濃度は、たとえば5.0×1015cm-3程度である。ボディ領域13は、たとえばAl(アルミニウム)またはB(ホウ素)などのp型不純物を含み、p型(第2導電型)の導電型を有する。ボディ領域13に含まれるp型不純物の濃度は、たとえば1×1017cm-3程度である。
ソース領域14は、たとえばリンなどのn型不純物を含み、n型の導電型を有する。ソース領域14は、第1主面10aに対して垂直な方向に沿って見た視野(平面視)において、ボディ領域13に取り囲まれるように形成されている。ソース領域14が含むn型不純物の濃度は、ドリフト領域12が含むn型不純物の濃度よりも高くてもよい。ソース領域14が含むn型不純物の濃度は、たとえば1×1019cm-3である。ソース領域14は、ボディ領域13によりドリフト領域12と隔てられている。
コンタクト領域18は、たとえばアルミニウムなどのp型不純物を含み、p型の導電型を有する。コンタクト領域18は、平面視においてソース領域14に囲まれて設けられている。コンタクト領域18は、ボディ領域13に接している。コンタクト領域18が含むp型不純物の濃度は、ボディ領域13が含むp型不純物の濃度よりも高くてもよい。コンタクト領域18が含むp型不純物の濃度は、たとえば1×1019cm-3である。
ガードリング領域17は、たとえばアルミニウムなどのp型不純物を含み、p型の導電型を有する。ガードリング領域17のドーズ量は、たとえば1×1013cm−2である。ガードリング領域17は、ドリフト領域12に接している。ガードリング領域17は、環状である。複数のガードリング領域17の各々は、同心円状に設けられていてもよい。複数のガードリング領域17の各々は、平面視において、ボディ領域13と、ソース領域14と、コンタクト領域18とを取り囲むように設けられていてもよい。
ゲート絶縁膜15は、第1主面10a上に設けられている。ゲート絶縁膜15は、第1主面10aにおいてソース領域14、ボディ領域13およびドリフト領域12に接している。ゲート絶縁膜15は、第1主面10aにおいて、ガードリング領域17に接していてもよい。ゲート絶縁膜15は、たとえば二酸化珪素から構成されている。ゲート絶縁膜15の厚みは、たとえば40nm以上60nm以下である。
ゲート電極27は、ゲート絶縁膜15上に設けられている。ゲート絶縁膜15は、ゲート電極27と炭化珪素基板10との間に挟まれている。ゲート電極27は、ソース領域14、ボディ領域13およびドリフト領域12に対向するように設けられている。ゲート電極27は、たとえば不純物がドーピングされたポリシリコンなどの導電体から構成されている。
ソース電極16は、第1主面10aにおいてソース領域14およびコンタクト領域18と接する。ソース電極16は、たとえばTiAlSiを含む。好ましくは、ソース電極16は、ソース領域14およびコンタクト領域18の各々とオーミック接合している。表面保護電極19は、ソース電極16と接触している。表面保護電極19は、層間絶縁膜22を覆うように設けられている。表面保護電極19は、ソース電極16を介してソース領域14と電気的に接続されている。
層間絶縁膜22は、ゲート電極27を覆っている。層間絶縁膜22は、ゲート電極27およびゲート絶縁膜15に接して設けられている。層間絶縁膜22は、ゲート電極27とソース電極16とを電気的に絶縁している。層間絶縁膜22は、たとえば二酸化珪素を含むにより構成されている。
ドレイン電極21は、第2主面10bに接して設けられている。ドレイン電極21は、たとえばn型の炭化珪素単結晶基板11とオーミック接合可能であるNiSi(ニッケルシリサイド)などの材料から構成されている。裏面保護電極23は、ドレイン電極21と電気的に接続されている。裏面保護電極23は、たとえばアルミニウムを含む材料により構成されている。
次に、本実施の形態に係る炭化珪素半導体装置としてのMOSFET100の動作について説明する。ゲート電極27に印加された電圧が閾値電圧未満の状態、すなわちオフ状態では、ソース電極16とドレイン電極21との間に電圧が印加されても、ボディ領域13とドリフト領域12との間に形成されるpn接合が逆バイアスとなり、非導通状態となる。一方、ゲート電極27に閾値電圧以上の電圧が印加されると、ボディ領域13にチャネルが形成される。その結果、ソース領域14とドリフト領域12とが電気的に接続され、ソース電極16とドレイン電極21との間に電流が流れる。以上のようにして、MOSFET100は動作する。
次に、本実施の形態に係るMOSFET100の製造方法について説明する。
まず、半導体ウエハを準備する工程(S10:図2)が実施される。たとえばポリタイプ4Hの六方晶炭化珪素からなるインゴット(図示しない)がスライスされることにより、導電型がn型(第1導電型)の炭化珪素単結晶基板11が準備される。次に、エピタキシャル成長により、炭化珪素単結晶基板11上に導電型がn型のドリフト領域12が形成される。たとえば、キャリアガスとしての水素(H)と、原料ガスとしてのモノシラン(SiH)、プロパン(C)および窒素(N)とを含む雰囲気ガス中において、炭化珪素単結晶基板11がたとえば1500°以上1700°以下の温度で加熱される。これにより、第1主面10aと、第1主面10aと反対側の第2主面10bを含み、n型の導電型を有するワイドバンドギャップ半導体ウエハ10が準備される(図3参照)。ドリフト領域12が第1主面10aを構成する。炭化珪素単結晶基板11が第2主面10bを構成する(図3参照)。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含んでいてもよい。たとえば、炭化珪素単結晶基板11の代わりに、窒化ガリウム基板またはダイヤモンド基板が用いられてもよい。
炭化珪素単結晶基板11は、たとえばポリタイプ4Hの六方晶炭化珪素から構成されている。第1主面10aの最大径S(図4参照)は、たとえば50mm(約2インチ)以上であり、好ましくは75mm(約3インチ)以上であり、より好ましくは100mm(約4インチ)以上であり、さらに好ましくは150mm(約6インチ)以上である。第1主面10aは、たとえば{0001}面または{0001}面から4°以下オフした面である。第1主面10aは、たとえば(0001)面または(0001)面から4°以下程度オフした面である。第2主面10bは、たとえば(000−1)面または(000−1)面から4°以下程度オフした面である。
次に、ダイシング領域を形成する工程(S20:図2)が実施される。たとえば、第1主面10aにおいてダイシング領域DRが形成される予定の領域上に開口を有するエッチングマスク(図示せず)が形成される。エッチングマスクは、たとえば二酸化珪素を含む材料から構成されている。次に、エッチングマスクを用いて、第1主面10aがエッチングされる。たとえば、反応ガスとしてSF6またはSF6とO2との混合ガスを用いて、炭化珪素ウエハ10に対して反応性イオンエッチングが行われてもよい。
図4において、破線で囲まれる四角形の領域1は、後述する露光工程において露光される際のショット領域である。つまり、露光工程においては、縮小投影露光が行われ、第1主面10aが複数のショット領域に分割され、各ショット領域において露光が行われる。図5および図6に示されるように、第1主面10aに、ダイシング領域DRが形成される。第1主面10aに対して垂直な方向から見て、ダイシング領域DRは格子状である。ダイシング領域DRは、<11−20>方向に沿って延在するように形成されてもよいし、<1−100>方向に沿って延在するように形成されてもよい。言い換えれば、<11−20>方向または<1−100>方向が、ダイシング領域DRの延伸方向である。ダイシング領域DRは、<11−20>方向に沿って延在し、かつ<1−100>方向に沿って延在するよう格子状に形成されてもよい。ダイシング領域DRに取り囲まれる素子領域2は、MOSFETなどの半導体素子が形成される予定の領域である。図7に示されるように、ダイシング領域DRは、側面SW3と、側面SW3と連続的に設けられる底面BT3とにより規定される溝であってもよい。
次に、アライメントマーク領域を形成する工程(S30:図2)が実施される。たとえば、第1主面10aにおいてアライメントマーク31が形成される予定の領域が覆われ、かつ当該領域の周りに開口を有するエッチングマスク(図示せず)が形成される。エッチングマスクは、たとえば二酸化珪素を含む材料から構成されている。次に、エッチングマスクを用いて、第1主面10aがエッチングされる。たとえば、反応ガスとしてSF6またはSF6とO2との混合ガスを用いて、炭化珪素基板10に対して反応性イオンエッチングが行われてもよい。これにより、第1主面10aにアライメントマーク31が形成される(図6参照)。
アライメントマーク31は、凸状であってもよいし、凹状であってもよい。図8に示されるように、アライメントマーク領域30は、たとえば凸状のアライメントマーク31と、アライメントマーク31の周囲に形成された第1凹部TR1および第2凹部TR2とより構成される。第1凹部TR1は、側面SW1と、底面BT1とにより規定される。第2凹部TR2は、側面SW2と、底面BT2とにより規定される。図6に示されるように、アライメントマーク領域30は、ダイシング領域DLに形成されてもよい。凸状のアライメントマーク31は、第1凹部TR1および第2凹部TR2に挟まれて形成された領域であってもよい。
好ましくは、第1アライメントマーク31と、第2アライメントマーク32と、第3アライメントマーク33とが同時に形成される。第1アライメントマーク31と、第2アライメントマーク32と、第3アライメントマーク33と、第1凹部TR1と、第2凹部TR2とは、アライメントマーク領域30を構成する。図6に示されるように、ショット領域1内におけるアライメントマーク領域30の数は、素子領域2の数よりも少なくてもよい。アライメントマーク領域30は、ある素子領域2に隣接して設けられるが、別の素子領域2の周囲には設けられていなくてもよい。
好ましくは、ダイシング領域を形成する工程(S20:図2)およびアライメントマーク領域を形成する工程(S30:図2)は、同時に実施される。たとえば、第1主面10aにおいて、第1アライメントマーク31、第2アライメントマーク32、第3アライメントマーク33および素子領域2が形成される予定の領域が覆われ、第1アライメントマーク31、第2アライメントマーク32、第3アライメントマーク33および素子領域2以外の領域に開口を有するエッチングマスク(図示せず)が形成される。次に、当該エッチングマスクをマスクとして、第1主面10aがエッチングされる。これにより、ダイシング領域DRと、第1アライメントマーク31と、第2アライメントマーク32と、第3アライメントマーク33とが同時に形成されてもよい。
図9における領域VIII、領域IXA、領域IXBおよび領域IXCは、それぞれ図6の領域VIII、領域IXA、領域IXBおよび領域IXCに対応する。図6および図9に示されるように、領域VIIIには、ボディ領域13(図1参照)のアライメント工程において使用される第1アライメントマーク31が形成されている。領域IXAには、コンタクト領域18(図1参照)のアライメント工程において使用される第2アライメントマーク32が形成されている。領域IXBには、ガードリング領域17(図1参照)のアライメント工程において使用される第3アライメントマーク33が形成されている。図6に示されるように、第1アライメントマーク31と、第2アライメントマーク32と、第3アライメントマーク33とは、ダイシング領域DR上において、一直線上に位置していてもよい。
次に、イオン注入マスクを形成する工程(S40:図2)が実施される。イオン注入マスク41は、第1主面10a上に形成される。たとえば600℃以上800℃以下の温度下において、TEOS(Tetraethylorthosilicate)ガスが第1主面10a上に導入されることにより、イオン注入マスク41が形成される。イオン注入マスク41は、たとえば二酸化珪素を含む材料からなる。イオン注入マスク41の厚みは、たとえば1.8μmである。イオン注入マスク41は、第1主面10a全面に形成されてもよい。具体的には、イオン注入マスク41は、素子領域2と、アライメントマーク領域30と、ダイシング領域DRとに形成される。つまり、イオン注入マスク41は、第1アライメントマーク31と、第2アライメントマーク32と、第3アライメントマーク33とに接して形成される。イオン注入マスク41は、第1凹部TR1および第2凹部TR2を埋めるように形成されてもよい。
次に、マスク層を形成する工程(S50:図2)が実施される。たとえばイオン注入マスク41上に、レジストを含む材料から構成されたマスク層51が形成される。マスク層51の厚みは、たとえば3μmである。具体的には、マスク層51は、素子領域2と、アライメントマーク領域30と、ダイシング領域DRとに形成される。マスク層51は、第1アライメントマーク31と、第2アライメントマーク32と、第3アライメントマーク33と対面する位置に形成される(図10参照)。以上のようにして、第1主面10a上にマスク層51が形成される。図10に示されるように、マスク層51は、イオン注入マスク41を介して、第1主面10a上に形成される。
次に、アライメントを行う工程(S60:図2)が実施される。具体的には、第1主面10aに対して垂直な方向において、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10に形成されたアライメントマーク領域30と、フォトマスク61に形成されたアライメントマークとを重ね合わせるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク61とのアライメントが行われる。より具体的には、アライメントマーク領域30内の第1アライメントマーク31を用いてワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク61とのアライメントが行われる。
図11に示されるように、フォトマスク61は、透光部61a、61bと、遮光部61cとを有している。透光部61aは、たとえばフォトマスクに形成されたアライメントマークである。たとえば第1主面10aに対して垂直な方向から見て、フォトマスク61の透光部61aが、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10に形成された第1アライメントマーク31と重なるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク61とのアライメントが行われる。好ましくは、第1主面10aに対して垂直な方向から見て、透光部61aが、第1アライメントマーク31の外縁に取り囲まれるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク61とのアライメントが行われる。
アライメントマーク31の認識方式は、LSA(Laser Step Alignment)方式であってもよいし、FIA(Field Image Alignment)方式であってもよい。LSA方式は、レーザーをアライメントマークにあて、レーザーの反射光を分析して位置合わせを行う光学式アライメント方式である。FIA方式は、画像認識方式であり、カメラで認識した画像のエッジを認識してアライメントを行う方式である。
次に、マスク層に開口部を形成する工程(S70:図2)が実施される。アライメントを行う工程(S60:図2)後、フォトマスク61を用いてマスク層51に対して露光が行われる。たとえば、フォトマスク61から見て、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10と反対側に配置された光源(図示せず)を用いて露光される。露光に用いられる光は、たとえば紫外線である。露光に用いられる光は、g線、h線、i線または電子線であってもよい。光源からの光は、第1主面10aに対してほぼ垂直な方向(図12における矢印の方向)に照射される。図12に示されるように、光は、フォトマスク61の透光部61a、61bを通過して、マスク層51に照射される。遮光部61cに対面するマスク層51の部分には、光が照射されない。
ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の露光は、たとえばステップアンドリピート方式により行われる。図4に示されるように、あるショット領域1において露光が行われた後、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10が第1主面10aと平行な方向に移動する。次に、別のショット領域1において露光が行われる。このように、露光と、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の移動とが繰り返し行われる。
次に、マスク層51の現像が行われる。たとえば、マスク層51が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハ10を現像液に浸漬させることにより、マスク層51の一部がエッチングにされる。マスク層51が、ポジ型フォトレジストの場合、光に照射された部分51a、51bがエッチングされ、光に照射されなかった部分51cはエッチングされずにイオン注入マスク41上に残る。反対に、マスク層51が、ネガ型フォトレジストの場合、光に照射されなかった部分51cがエッチングされ、光に照射された部分51a、51bはエッチングされずにイオン注入マスク41上に残る。以上のようにして、マスク層51に開口部O11、O12が形成される。具体的には、第1アライメントマーク31と対向する位置に開口部O11が形成され、素子領域2においてボディ領域13が形成される予定の領域に対向する位置に開口部O12が形成される(図13参照)。
次に、イオン注入マスクがエッチングされる。たとえば開口部O11、O12が形成されたマスク層51cをマスクとして用い、CFを含むガスでイオン注入マスク41がドライエッチングされる。具体的には、開口部O11、O12に対応する部分のイオン注入マスク41の部分41a、41bがエッチングされる。これにより、イオン注入マスク41に開口部O21、O22が形成される。具体的には、第1アライメントマーク31と対向する位置に開口部O21が形成され、素子領域2においてボディ領域13が形成される予定の領域に対向する位置に開口部O22が形成される。次に、マスク層51cが、イオン注入マスク41上から除去される(図14参照)。
次に、第1のp型領域を形成する工程(S80:図2)が実施される。図15に示されるように、開口部O21、O22が形成されたイオン注入マスク41cをマスクとして用いて、第1主面10aに対して、たとえばアルミニウムなどのp型不純物が、第1主面10aに対してほぼ垂直な方向(図15における矢印の方向)に沿ってイオン注入される。これにより、開口部O11、O21と重なるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の領域において第1のp型領域71が形成される。つまり、アライメント領域30と重なるように第1のp型領域71が形成される。第1のp型領域71はダイシング領域DRに形成される。
具体的には、第1アライメントマーク31内に第1のp型領域71が形成される。第1のp型領域71の深さは、第1凹部TR1および第2凹部TR2の深さよりも大きくてもよいし、小さくてもよいし、同じであってもよい。同様に、開口部O12、O22と重なるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の領域においてボディ領域13が形成される。ボディ領域13は、素子領域2内に形成される。第1のp型領域71と、ボディ領域13とは、同時に形成される。第1のp型領域71の深さと、ボディ領域13の深さとは、ほぼ同じである。次に、イオン注入マスク41cが、第1主面10a上から除去される。
次に、ソース領域を形成する工程が実施される。まず、ソース領域14が形成される領域上に開口部を有するイオン注入マスクが形成される。次に、たとえばリンまたは窒素などのn型不純物が、ボディ領域13内にイオン注入される。これにより、ボディ領域13に接するソース領域14が形成される。
次に、第2のp型領域を形成する工程(S90:図2)が実施される。まず、第1主面10a上に、たとえば二酸化珪素を含む材料からなるイオン注入マスク42が形成される。次に、イオン注入マスク42上に、たとえばレジストを含む材料からなるマスク層52が形成される。次に、アライメントマーク領域30内の第2アライメントマーク32を用いてワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク62とのアライメントが行われる。たとえば第1主面10aに対して垂直な方向から見て、フォトマスク62の透光部62aが、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10に形成された第2アライメントマーク32と重なるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク62とのアライメントが行われる。
次に、フォトマスク62を用いてマスク層52に対して露光が行われる。光源からの光は、第1主面10aに対してほぼ垂直な方向(図16における矢印の方向)に照射される。図16に示されるように、光は、フォトマスク62の透光部62a、62bを通過して、マスク層52に照射される。遮光部62cに対面するマスク層52の部分には、光が照射されない。
次に、マスク層52の現像が行われる。マスク層52が、ポジ型フォトレジストの場合、光に照射された部分52a、52bがエッチングされ、光に照射されなかった部分52cはエッチングされずにイオン注入マスク42上に残る。これにより、マスク層52cに開口部O31、O32が形成される。具体的には、第2アライメントマーク32と対向する位置に開口部O31が形成され、素子領域2においてコンタクト領域18が形成される予定の領域に対向する位置に開口部O32が形成される(図17参照)。次に、イオン注入マスクがエッチングされる。たとえば開口部O31、O32が形成されたマスク層52cをマスクとして用い、CFを含むガスでイオン注入マスク42がドライエッチングされる。これにより、イオン注入マスク42に開口部O41、O42が形成される。次に、マスク層52cが、イオン注入マスク42上から除去される。
図18に示されるように、開口部O41、O42が形成されたイオン注入マスク42cをマスクとして用いて、第1主面10aに対して、たとえばアルミニウムなどのp型不純物が、第1主面10aに対してほぼ垂直な方向(図18における矢印の方向)に沿ってイオン注入される。これにより、開口部O31、O41と重なるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の領域において第2のp型領域72が形成される。つまり、アライメント領域30と重なるように第2のp型領域72が形成される。第2のp型領域72はダイシング領域DRに形成される。
具体的には、第2アライメントマーク32内に第2のp型領域72が形成される。第2のp型領域72の深さは、第1のp型領域71の深さよりも小さくてもよい。同様に、開口部O32、O42と重なるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の領域においてコンタクト領域18が形成される。コンタクト領域18は、素子領域2内に形成される。第2のp型領域72と、コンタクト領域18とは、同時に形成される。第2のp型領域72の深さと、コンタクト領域18の深さとは、ほぼ同じである。次に、イオン注入マスク42cが、第1主面10a上から除去される。
次に、第3のp型領域を形成する工程(S100:図2)が実施される。まず、第1主面10a上に、たとえば二酸化珪素を含む材料からなるイオン注入マスク43が形成される。次に、イオン注入マスク43上に、たとえばレジストを含む材料からなるマスク層53が形成される。次に、アライメントマーク領域30内の第3アライメントマーク33を用いてワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク63とのアライメントが行われる。たとえば第1主面10aに対して垂直な方向から見て、フォトマスク63の透光部63aが、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10に形成された第3アライメントマーク33と重なるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とフォトマスク63とのアライメントが行われる。
次に、フォトマスク63を用いてマスク層53に対して露光が行われる。光源からの光は、第1主面10aに対してほぼ垂直な方向(図19における矢印の方向)に照射される。図19に示されるように、光は、フォトマスク63の透光部63a、63bを通過して、マスク層53に照射される。遮光部63cに対面するマスク層53の部分53cには、光が照射されない。
次に、マスク層53の現像が行われる。マスク層53が、ポジ型フォトレジストの場合、光に照射された部分53a、53bがエッチングされ、光に照射されなかった部分53cはエッチングされずにイオン注入マスク43上に残る。これにより、マスク層53に開口部O51、O52が形成される。具体的には、第3アライメントマーク33と対向する位置に開口部O51が形成され、素子領域2においてガードリング領域17が形成される予定の領域に対向する位置に開口部O52が形成される(図20参照)。次に、イオン注入マスク43がエッチングされる。たとえば開口部O51、O52が形成されたマスク層53cをマスクとして用い、CFを含むガスでイオン注入マスク43がドライエッチングされる。これにより、イオン注入マスク43に開口部O61、O62が形成される。次に、マスク層53cが、イオン注入マスク43上から除去される。
図21に示されるように、開口部O61、O62が形成されたイオン注入マスク43をマスクとして用いて、第1主面10aに対して、たとえばアルミニウムなどのp型不純物が、第1主面10aに対してほぼ垂直な方向(図21における矢印の方向)に沿ってイオン注入される。これにより、開口部O51、O61と重なるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の領域において第3のp型領域73が形成される。つまり、アライメント領域30と重なるように第3のp型領域73が形成される。第3のp型領域73はダイシング領域DRに形成される。
具体的には、第3アライメントマーク33内に第3のp型領域73が形成される。第3のp型領域73の深さは、第1のp型領域71の深さよりも小さくてもよい。同様に、開口部O52、O62と重なるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の領域においてガードリング領域17が形成される。ガードリング領域17は、素子領域2内に形成される。第3のp型領域73と、ガードリング領域17とは、同時に形成される。第3のp型領域73の深さと、ガードリング領域17の深さとは、ほぼ同じである。次に、イオン注入マスク43cが、第1主面10a上から除去される(図22参照)。
図22における領域XXA、領域XXB、領域XXCおよび領域XXDは、それぞれ図23の領域XXA、領域XXB、領域XXCおよび領域XXDに対応する。図23に示されるように、第1主面10aに対して垂直な方向から見て、第1のp型領域71は、第1アライメントマーク31に取り囲まれるように形成される。同様に、第1主面10aに対して垂直な方向から見て、第2のp型領域72は、第2アライメントマーク32に取り囲まれるように形成される。同様に、第1主面10aに対して垂直な方向から見て、第3のp型領域73は、第3アライメントマーク33に取り囲まれるように形成される。第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、一直線上に位置していてもよい。
次に、活性化アニール工程が実施される。たとえばアルゴン雰囲気下において、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10が1800℃程度に加熱される。これにより、ボディ領域13、コンタクト領域18およびガードリング領域17に導入されたp型不純物と、ソース領域14に導入されたn型不純物とが活性化される。結果として、ボディ領域13と、ソース領域14と、コンタクト領域18と、ガードリング領域17とにおいて所望のキャリアが生成する。
次に、ゲート絶縁膜を形成する工程(S110:図2)が実施される。たとえば、酸素を含む雰囲気中において、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10が1300℃程度に加熱される。これにより、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の第1主面10aが熱酸化され、第1主面10a上に二酸化珪素を含む材料からなるゲート絶縁膜15が形成される。ゲート絶縁膜15は、第1主面10aにおいて、ドリフト領域12と、ボディ領域13と、ソース領域14と、コンタクト領域18と、ガードリング領域17とに接して設けられる(図24参照)。
次に、ゲート電極を形成する工程(S120:図2)が実施される。たとえば、低圧CVD法により、たとえばリンなどの不純物を含むポリシリコンからなるゲート電極27がゲート絶縁膜15上に形成される。ゲート電極27は、ソース領域14と、ボディ領域13と、ドリフト領域12とに対面する位置に形成される。次に、たとえばプラズマCVD法により、層間絶縁膜22が、ゲート電極27を覆うように形成される。層間絶縁膜22は、ゲート電極27およびゲート絶縁膜15に接して設けられる。層間絶縁膜22は、たとえば二酸化珪素を含む材料からなる。層間絶縁膜22は、ガードリング領域17と対面する位置に設けられてもよい。
次に、ソース電極を形成する工程(S130:図2)が実施される。たとえば、ゲート絶縁膜15および層間絶縁膜22の一部が、たとえばドライエッチングにより除去されることにより、コンタクト領域18およびソース領域14がゲート絶縁膜15および層間絶縁膜22から露出する(図25参照)。次に、たとえばスパッタリングにより、ソース電極16が、コンタクト領域18およびソース領域14に接して形成される。ソース電極16は、たとえばTi、AlおよびSiを含む材料から構成されている。
次に、ソース電極16が設けられた炭化珪素基板10が、たとえば1000℃程度に加熱される。これにより、ソース電極16がシリサイド化され、ソース領域14とオーミック接合するソース電極16が形成される。好ましくは、ソース電極16は、コンタクト領域18とオーミック接合する。次に、ソース電極16と接する表面保護電極19が形成される。表面保護電極19はたとえばアルミニウムを含む材料から構成されている。表面保護電極19は、層間絶縁膜22を覆うように形成される(図26参照)。
次に、ドレイン電極を形成する工程(S140:図2)が実施される。たとえば、NiSiを含む材料からなるドレイン電極21が第2主面10bに接するように形成される。次に、ドレイン電極21に接する裏面保護電極23が形成される。裏面保護電極23は、たとえばアルミニウムを含む材料により構成されている。
次に、複数のチップを形成する工程(S150:図2)が実施される。p型領域71が形成された後、ダイシング領域DRに沿ってワイドバンドギャップ半導体ウエハ10を切断することにより、複数のチップ5が形成される。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、たとえばブレードにより切断される。具体的には、ダイシング領域DRの一部の領域が、ブレードにより除去される。除去される領域BRの幅(言い得れば切断幅W3)は、ダイシング領域DRの幅W1よりも小さい。切断幅W3は、ブレードの幅とほぼ同じであってもよい。
ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の切断幅W3を、ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向におけるダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/4以上5/6以下であることおよび切断幅W3は、30μm以上100μm以下であることの少なくともいずれかを満たしていてもよい。好ましくは、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の切断幅W3を、ダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/4以上2/3以下である。好ましくは、切断幅W3は、30μm以上80μm以下である。
ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10を切断することにより、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とが除去される。ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向において、第1のp型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向における第1のp型領域71の幅W2は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしていてもよい。好ましくは、第1のp型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上1/2以下である。好ましくは、第1のp型領域71の幅W2は、10μm以上60μm以下である。
第1のp型領域71の幅W2は、第2のp型領域72の幅と同じであってもよいし、異なっていてもよい。同様に、第1のp型領域71の幅W2は、第3のp型領域73の幅と同じであってもよいし、異なっていてもよい。好ましくは、切断幅W3は、第1のp型領域71の幅W2、第2のp型領域72の幅および第3のp型領域73の幅の中の最大値よりも大きい。これにより、第1のp型領域71の幅W2、第2のp型領域72の幅および第3のp型領域73が、ブレードにより完全に除去される。
図28に示されるように、ダイシング領域DRに沿ってワイドバンドギャップ半導体ウエハ10が切断された後、チップ5の素子領域2の周囲にはダイシング領域DRの部分4が残されていてもよい。ダイシング領域DRの部分4は、第1主面10aに対して垂直な方向において、素子領域2を取り囲むように設けられている。チップ5に残されたダイシング領域DRの部分には、第1のp型領域71、第2のp型領域72および第3のp型領域73が存在しない。なお、図1は、図28のI−I線に沿った断面模式図である。
次に、本実施の形態の変形例に係るMOSFET100の製造方法について説明する。変形例に係るMOSFET100の製造方法は、アライメント領域がダイシング領域DR上ではなく、ダイシング領域DRに囲まれた領域に形成されている点において、上記実施の形態に係るMOSFET100の製造方法と異なっており、他の点においては、上記実施の形態に係るMOSFET100の製造方法とほぼ同じである。以下、主に、上記実施の形態に係るMOSFET100の製造方法と異なっている点について説明する。
図29および図30に示されるように、アライメントマーク領域を形成する工程(S30:図2)において、アライメントマーク領域30は、ダイシング領域DR以外の領域に形成されてもよい。たとえばアライメントマーク領域30は、第1主面10aにおいてダイシング領域DRに囲まれた領域に形成されてもよい。つまり、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、第1主面10aにおいてダイシング領域DRに囲まれた領域に形成されてもよい。第1主面10aに対して垂直な方向から見て、アライメントマーク領域30は、素子領域2に取り囲まれるように形成されてもよい。アライメントマーク領域30は、ある素子領域2に取り囲まれるように形成されており、他の素子領域2には形成されていなくてもよい。図29に示されるように、ショット領域1内にたとえば16個の素子領域2が存在する場合において、アライメントマーク領域30は、2個の素子領域2にのみ形成されており、他の14個の素子領域2には形成されていなくてもよい。
図31に示されるように、第3のp型領域を形成する工程(S100:図2)後、第1主面10aに対して垂直な方向から見て、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、素子領域2に取り囲まれるように設けられている。第1主面10aに対して垂直な方向から見て、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、ダイシング領域DRに取り囲まれるように設けられていてもよい。第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、一直線上に位置していてもよいし、一直線上に位置していなくてもよい。
次に、本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の構成について説明する。
図23に示されるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の第1主面10aには、ダイシング領域DRが形成されている。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、ダイシング領域DRに位置するアライメントマーク領域30と、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とを含んでいる。第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、アライメントマーク領域30に位置する。
上述の通り、アライメントマーク領域30は、凸状の領域(つまり、第1アライメントマーク31、第2アライメントマーク32および第3アライメントマーク33)と、凸状の領域を取り囲む凹状の領域(つまり、第1凹部TR1および第2凹部TR2)とにより構成されている。第1のp型領域71、第2のp型領域72および第3のp型領域73は、アライメントマーク領域30の凸状の領域に位置していてもよいし、アライメントマーク領域30の凹状の領域に位置していてもよい。図23に示されるように、ショット領域1内におけるアライメントマーク領域30の数は、素子領域2の数よりも少なくてもよい。同様に、ショット領域1内における第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73の数は、素子領域2の数よりも少なくてもよい。
ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向において、p型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向におけるp型領域71の幅W2は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしていている。好ましくは、p型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上1/2以下である。好ましくは、p型領域71の幅W2は、10μm以上60μm以下である。上述の通り、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含んでいてもよい。第1主面10aの最大径S(図4参照)は、たとえば100mm(約4インチ)以上であり、好ましくは150mm(約6インチ)以上である。
次に、本実施の形態の変形例に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の構成について説明する。変形例に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10のは、アライメント領域がダイシング領域DR上ではなく、ダイシング領域DRに囲まれた領域に形成されている点において、上記実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10と異なっており、他の点においては、上記実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10とほぼ同じである。以下、主に、上記実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10と異なっている点について説明する。
図31に示されるように、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、ダイシング領域DRに囲まれた領域に位置するアライメントマーク領域30と、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とを含んでいてもよい。第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、アライメントマーク領域30に位置する。第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とは、ダイシング領域DRに存在しない。
次に、本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体チップ5の構成について説明する。
図27および図28に示されるように、ワイドバンドギャップ半導体チップ5は、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10をダイシング領域DRに沿って切断することにより製造される。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、図27に示されるように、アライメントマーク領域30がダイシング領域DRに位置してもよいし、図31に示されるように、アライメントマーク領域30がダイシング領域DRに囲まれた領域に位置していてもよい。図28に示されるワイドバンドギャップ半導体チップ5は、図27に示すワイドバンドギャップ半導体ウエハ10をダイシング領域DRに沿って切断することにより製造される。同様に、図32に示されるワイドバンドギャップ半導体チップ5は、図31に示すワイドバンドギャップ半導体ウエハ10をダイシング領域DRに沿って切断することにより製造される。
図28および図32に示されるように、ワイドバンドギャップ半導体チップ5は、素子領域2と、ダイシング領域DRの部分4とを有している。図1に示されるように、素子領域2には、たとえばMOSFET100などの半導体素子が設けられている。ダイシング領域DRの部分4は、第1主面10aに対して垂直な方向において、素子領域2を取り囲むように設けられている。ダイシング領域DRの部分4には、第1のp型領域71、第2のp型領域72および第3のp型領域73が存在しない。そのため、ドレインリーク電流を低減することができる。たとえば、MOSFET100のソース電極16およびドレイン電極21の間に1700Vの電圧を印加した場合におけるドレインリーク電流の電流密度は、10μA/cm以下である。ダイシング領域DRが全て除去されることにより、ダイシング領域DRの部分4が存在しなくてもよい。
図32に示されるように、ワイドバンドギャップ半導体チップ5は、ダイシング領域DRの部分4に囲まれるアライメントマーク領域30を有していてもよい。図28に示されるように、ワイドバンドギャップ半導体チップ5は、アライメントマーク領域30を有していなくてもよい。
なお、上記実施の形態において、炭化珪素半導体装置100が平面型MOSFETである場合について説明したが、炭化珪素半導体装置100は平面型MOSFETに限定されない。炭化珪素半導体装置100は、たとえばトレンチ型MOSFET、ショットキーバリアダイオード、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはJFET(Junction Field Effect Transistor)などであってもよい。上記実施の形態において、第1導電型はn型であり、かつ第2導電型はp型であるとして説明したが、第1導電型はp型であり、かつ第2導電型はn型であってもよい。
次に、本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法、ワイドバンドギャップ半導体ウエハおよびワイドバンドギャップ半導体チップの作用効果について説明する。
本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、複数のチップ5に残されたダイシング領域DRの部分には、p型領域71が存在しない。そのため、p型領域71に電界が集中することにより、ドレインリーク電流が発生することを抑制することができる。結果として、ドレインリーク不良率を低減可能である。
また本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、アライメントマーク領域30は、ダイシング領域DRに形成される。複数のチップ5を形成する工程において、p型領域71が除去される。これにより、素子領域2内にアライメントマーク31を形成する必要がないため、素子領域2の面積を広く確保することができる。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向において、p型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向におけるp型領域71の幅W2は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしている。p型領域71の幅を広く確保することにより、アライメント精度を高く維持しつつドレインリーク不良率を低減可能である。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、複数のチップ5を形成する工程におけるワイドバンドギャップ半導体ウエハ10の切断幅W3を、ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向におけるダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/4以上5/6以下であることおよび切断幅W3は、30μm以上100μm以下であることの少なくともいずれかを満たしている。これにより、p型領域71の位置がばらついている場合であっても、効果的にp型領域71を除去することができる。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、ダイシング領域DRとアライメントマーク領域30とは同時に形成される。これにより、ワイドバンドギャップ半導体装置100の製造工程を簡略化することができる。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含んでいる。炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドは、たとえば大電流を制御するパワー半導体装置に対して好適に利用可能である。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、主面10aの最大径は、100mm以上である。本実施態様に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法は、ショットの数が多いためにアライメントマークの数が多い大口径ウエハにおいて好適に利用することができる。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法によれば、アライメントマーク領域30は、主面10aにおいてダイシング領域DRに囲まれた領域に形成される。これにより、p型領域71をダイシング領域DRに形成する必要がないので、p型領域71に電界が集中することで、ドレインリーク電流が発生することを抑制することができる。
本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、主面10aにダイシング領域DRが形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハ10である。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、ダイシング領域に位置するアライメントマーク領域30と、アライメントマーク領域30に位置するp型領域71とを含んでいる。ダイシング領域DRの延伸方向に対して垂直な方向において、p型領域71の幅W2をダイシング領域DRの幅W1で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび延伸方向に対して垂直な方向におけるp型領域71の幅W2は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たしている。p型領域71の幅を広く確保することにより、アライメント精度を高く維持しつつドレインリーク不良率を低減可能である。
本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、主面10aにダイシング領域が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハである。ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、ダイシング領域DRに囲まれた領域に位置するアライメントマーク領域30と、アライメントマーク領域30に位置するp型領域71とを含んでいる。p型領域71は、ダイシング領域DRに存在しない。これにより、p型領域71をダイシング領域DRに形成する必要がないので、p型領域71に電界が集中することで、ドレインリーク電流が発生することを抑制することができる。
また本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10によれば、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10は、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含んでいる。炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドは、たとえば大電流を制御するパワー半導体装置に対して好適に利用可能である。
さらに本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体ウエハ10によれば、主面10aの最大径は、100mm以上である。本実施態様に係るワイドバンドギャップ半導体装置100の製造方法は、ショットの数が多くアライメントマークの数が多い大口径ウエハにおいて好適に利用することができる。
本実施の形態に係るワイドバンドギャップ半導体チップ5は、上記ワイドバンドギャップ半導体ウエハ10をダイシング領域DRに沿って切断することにより製造される。これにより、ワイドバンドギャップ半導体チップ5のドレインリーク電流を低減することができる。
(サンプル準備)
まず、2種類のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5が準備される。ワイドバンドギャップ半導体チップ5は、耐圧が1700V仕様のMOSFET100(図1)を含んでいる。第1のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は、ダイシング領域DRの部分4にp型領域が存在しないワイドバンドギャップ半導体チップ5である。第2のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は、ダイシング領域DRの部分4にp型領域が残存するワイドバンドギャップ半導体チップ5である。
第1のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とがダイシング領域DRに形成された後、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とが、完全に除去されることにより製造される。一方、第2のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は、第1のp型領域71と、第2のp型領域72と、第3のp型領域73とがダイシング領域DRに形成された後、第1のp型領域71、第2のp型領域72および第3のp型領域73の少なくとも一部が、ダイシング領域DRの部分4に残るように製造される。
(実験)
MOSFET100を含むワイドバンドギャップ半導体チップ5が、150℃の温度下に配置される。ゲートが閉じた状態でソース電極16およびドレイン電極21の間に1700Vの電圧が10時間印加される。ソース電極16およびドレイン電極21の間に1700Vの電圧が印加された状態で、一定の時間毎にドレインリーク電流が測定される。
(結果)
図33に示されるように、ダイシング領域DRの部分4にp型領域がある第2のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は、印加時間が約0.5時間〜約1時間を経過するくらいから、ドレインリーク電流が大きくなり、印加時間が約3時間を経過した後は、ドレインリーク電流はほぼ一定になる。印加時間が10時間を経過した後における第2のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5のドレインリーク電流は、1×10-7Aより大きい。
一方、ダイシング領域DRの部分4にp型領域がない第1のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は、印加時間が10時間を経過するまで、ドレインリーク電流は低い値を維持する。印加時間が10時間を経過した後における第1のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5のドレインリーク電流は、1×10−7A未満である。
たとえばドレインリーク電流が1×10−7A未満であるワイドバンドギャップ半導体チップ5を良品とし、ドレインリーク電流が1×10−7A以上のワイドバンドギャップ半導体チップ5を不良品とすると、第1のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は全て良品であると判断され、第2のグループのワイドバンドギャップ半導体チップ5は全て不良品であると判断される。以上の結果より、ダイシング領域DRの部分4にp型領域が存在しないようにワイドバンドギャップ半導体チップ5を形成することにより、ドレインリーク不良率を低減可能であることが分かる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ショット領域
2 素子領域
4 ダイシング領域の部分
5 ワイドバンドギャップ半導体チップ(チップ)
10 ワイドバンドギャップ半導体ウエハ(炭化珪素ウエハ、炭化珪素基板)
10a 第1主面(主面)
10b 第2主面
11 炭化珪素単結晶基板
12 ドリフト領域
13 ボディ領域
14 ソース領域
15 ゲート絶縁膜
16 ソース電極
17 ガードリング領域
18 コンタクト領域
19 表面保護電極
21 ドレイン電極
22 層間絶縁膜
23 裏面保護電極
24 炭化珪素エピタキシャル層
27 ゲート電極
30 アライメントマーク領域
31 第1アライメントマーク(アライメントマーク)
32 第2アライメントマーク
33 第3アライメントマーク
41,41c,42,42c,43,43c イオン注入マスク
51,51c,52,52c,53,53c マスク層
61,62,63 フォトマスク
61a,62a,63a 透光部
61c,62c,63c 遮光部
71 第1のp型領域(p型領域)
72 第2のp型領域
73 第3のp型領域
100 ワイドバンドギャップ半導体装置(炭化珪素半導体装置、MOSFET)
BT1,BT2,BT3 底面
DR ダイシング領域
O11,O12,O21,O22,O31,O32,O41,O42,O51,O52,O61,O42 開口部
S 最大径
SW1,SW2,SW3 側面
TR1 第1凹部
TR2 第2凹部
W1,W2 幅
W3 切断幅

Claims (13)

  1. 主面を含み、かつn型の導電型を有するワイドバンドギャップ半導体ウエハを準備する工程と、
    前記主面にダイシング領域を形成する工程と、
    前記主面にアライメントマーク領域を形成する工程と、
    前記アライメントマーク領域を用いて前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハとフォトマスクとのアライメントを行う工程と、
    前記アライメントを行う工程後、前記アライメントマーク領域と重なるようにp型領域を形成する工程と、
    前記p型領域を形成する工程後、前記ダイシング領域に沿って前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハを切断することにより、複数のチップを形成する工程とを備え、
    前記複数のチップに残された前記ダイシング領域の部分には、前記p型領域が存在せず、
    前記アライメントマーク領域は、第1凹部と、第2凹部と、前記第1凹部と前記第2凹部とに挟まれた凸状のアライメントマークを含み、
    前記p型領域を形成する工程において、前記p型領域は、前記凸状のアライメントマークに設けられる、ワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  2. 前記アライメントマーク領域を形成する工程において、前記アライメントマーク領域は、前記ダイシング領域に形成され、
    前記複数のチップを形成する工程において、前記p型領域が除去される、請求項1に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  3. 前記ダイシング領域の延伸方向に対して垂直な方向において、前記p型領域の幅を前記ダイシング領域の幅で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび前記延伸方向に対して垂直な方向における前記p型領域の幅は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たす、請求項2に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  4. 前記複数のチップを形成する工程における前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハの切断幅を、前記ダイシング領域の延伸方向に対して垂直な方向における前記ダイシング領域の幅で除した値は、1/4以上5/6以下であることおよび前記切断幅は、30μm以上100μm以下であることの少なくともいずれかを満たす、請求項2または請求項3に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  5. 前記ダイシング領域と前記アライメントマーク領域とは同時に形成される、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  6. 前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハは、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  7. 前記主面の最大径は、100mm以上である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  8. 前記アライメントマーク領域を形成する工程において、前記アライメントマーク領域は、前記主面において前記ダイシング領域に囲まれた領域に形成される、請求項1に記載のワイドバンドギャップ半導体装置の製造方法。
  9. 主面にダイシング領域が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハであって、
    前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハは、前記ダイシング領域に位置するアライメントマーク領域と、
    前記アライメントマーク領域に位置するp型領域とを含み、
    前記ダイシング領域の延伸方向に対して垂直な方向において、前記p型領域の幅を前記ダイシング領域の幅で除した値は、1/12以上2/3以下であることおよび前記延伸方向に対して垂直な方向における前記p型領域の幅は、10μm以上80μm以下であることの少なくともいずれかを満たし、
    前記アライメントマーク領域は、第1凹部と、第2凹部と、前記第1凹部と前記第2凹部とに挟まれた凸状のアライメントマークを含み、
    前記p型領域は、前記凸状のアライメントマークに設けられている、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ。
  10. 主面にダイシング領域が形成されたワイドバンドギャップ半導体ウエハであって、
    前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハは、前記ダイシング領域に囲まれた領域に位置するアライメントマーク領域と、
    前記アライメントマーク領域に位置するp型領域とを含み、
    前記p型領域は、前記ダイシング領域に存在せず、
    前記アライメントマーク領域は、第1凹部と、第2凹部と、前記第1凹部と前記第2凹部とに挟まれた凸状のアライメントマークを含み、
    前記p型領域は、前記凸状のアライメントマークに設けられている、ワイドバンドギャップ半導体ウエハ。
  11. 前記ワイドバンドギャップ半導体ウエハは、炭化珪素、窒化ガリウムおよびダイヤモンドの少なくともいずれかを含む、請求項9または請求項10に記載のワイドバンドギャップ半導体ウエハ。
  12. 前記主面の最大径は、100mm以上である、請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載のワイドバンドギャップ半導体ウエハ。
  13. ダイシング領域と
    前記ダイシング領域に囲まれた領域に位置するアライメントマーク領域と、
    前記アライメントマーク領域に位置するp型領域とを備え、
    前記p型領域は、前記ダイシング領域に存在せず、
    前記アライメントマーク領域は、第1凹部と、第2凹部と、前記第1凹部と前記第2凹部とに挟まれた凸状のアライメントマークを含み、
    前記p型領域は、前記凸状のアライメントマークに設けられている、ワイドバンドギャップ半導体チップ。
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