JP6695781B2 - 配線カバー、及び天板付き什器 - Google Patents

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Description

本発明は、配線カバー、天板付き什器に関する。
オフィスや公共施設等の執務空間では、執務者に作業面を提供するために天板付き什器が配設されているのが一般的である。このような天板付き什器においては、天板面(作業面)にて使用する電子機器に接続される配線を什器の天板下方に案内させるために配線挿通部が形成されている場合が多い。
また、このような什器の構造においては、配線を挿通させる作業時には天板上に配線挿通部をなす開口を形成する開口部を設けている。そして、配線の挿通作業が終了した後には天板面として使用できるように、開口部によって形成される開口を開閉可能に閉塞する配線カバーを取り付ける構成の什器も知られている。
こうした配線カバーの構造としては、配線挿通部を閉塞するように配線カバーを什器に設けられた支持部に載置する構造(例えば、特許文献1参照)や、什器に設けた被係止部に配線カバーに設けた係止部を係止することによって什器に配線カバーを取り付ける構造等が採用されている。
また、特許文献2〜4には、左右方向を向く回転軸を中心として配線カバーを什器に回動可能に支持することによって、配線挿通部を開閉可能に閉塞する構成について開示されている。これらの構造によれば、配線カバーを什器に対して簡易的な構造でありながら確実に取り付けることができる。
さらに、配線カバーの閉塞時においても配線を天板の上方から下方に挿通させることを可能とするため、配線カバーの閉塞時における配線カバーと配線挿通部との間の空間部を、配線カバー前端縁から前方に向かって連設された弾性材料からなる弾性閉塞部によって閉塞する構造が多く採用されている(特許文献5〜7参照)。
特許第4621003号公報 特許第5981121号公報 特許第5997429号公報 特許第4639779号公報 特許第6019145号公報 特開2003−135185号公報 特許第4598291号公報
しかしながら、従来の什器において配線カバーに弾性閉塞部を設けた構造の場合には、弾性閉塞部が例えばゴム等の弾性部材により形成されているため、長期間の使用に伴い、弾性閉塞部が変形し撓みが生じ、配線カバーの上面と天板上面との間に段差ができてしまい、作業面としての使い勝手が悪くなることから、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、弾性腕材の撓みを抑えることで、開口部を形成する板面との段差を小さくすることができる配線カバー、及び天板付き什器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る配線カバーは、配線を挿通させる開口部に開閉可能に設けられた配線カバーであって、前記開口部に隙間をあけて配置されるカバー本体と、前記カバー本体から突出するように複数配列して設けられ、前記隙間を閉塞するとともに挿通される配線に応じて弾性変形可能な弾性腕材と、を備え、前記弾性腕材は、該弾性腕材の突出方向から見た断面視で、複数の前記弾性腕材の配列方向の横寸法が、該横寸法に直交する開口方向における縦寸法よりも小さいことを特徴としている。
また、本発明に係る天板付き什器は、上述した配線カバーが前記開口部に対して開閉可能に設けられていることを特徴としている。
本発明では、例えば什器の作業面等に形成された配線を挿通させる開口部が配線カバーで閉塞された状態において、カバー本体と開口部との間の隙間を覆うように複数の弾性腕材が配列されているので、カバー本体と開口部との間の隙間や段差を小さく抑えることができ、平面性をもった作業面としての使い勝手を向上させることができる。さらに、カバー本体に連設される弾性腕材が弾性部材から形成され、その弾性腕材を弾性変形させることが可能となるので、弾性変形させた弾性腕材同士の間から配線を挿通させることができる。つまり、配線の挿通部分だけ部分的に弾性腕材を弾性変形させた状態となり、その挿通部分以外の部分は弾性腕材で閉塞された状態を維持できるので、無駄な隙間や段差が生じることを抑えることができ、外観が良好となり、意匠性を向上することができる。
また、本発明では、断面視で複数の弾性腕材の横寸法が縦寸法よりも小さい縦長の断面形状となることから、配線の挿通時に弾性腕材が横方向に変形するのを許容することができる。
さらに、弾性腕材を縦寸法が大きな断面形状とすることにより、上下方向の曲げ強度を向上させることができ、弾性腕材上にある程度の重量を有する物品を載置することが可能となる。そして、弾性腕材における上下方向の曲げ強度が高められることから、長期間の使用に伴う弾性腕材の変形に伴う撓みを抑制することができる。
また、本発明に係る配線カバーは、前記弾性腕材の前記横寸法は、開口方向の中間部が開口外側の端部よりも大きいことを特徴としてもよい。
この場合には、隣り合う弾性腕材の対向する側面同士が上部から下向きに狭くなるため、配線を複数の弾性腕材同士の間に挿通させる際に、配線の重みによって弾性腕材同士が弾性変形により押し広げられため、配線挿通時の作業性を良好なものとすることができる。
また、本発明に係る配線カバーは、前記弾性腕材の前記横寸法は、前記弾性腕材の前記カバー本体に連設される基端側部分が、自由端側部分よりも大きいことを特徴としていてもよい。
この場合、弾性腕材の基端側部分では載置される物品の荷重を十分に支持することができ、かつ自由端側部分においては弾性腕材の変形を許容することができる。
また、本発明に係る配線カバーは、前記弾性腕材の前記縦寸法は、前記弾性腕材の前記カバー本体に連設される基端側部分が、自由端側部分よりも大きいことを特徴としてもよい。
このような配線カバーによれば、弾性腕材の基端側部分では載置される物品の荷重を十分に支持することができ、かつ自由端側部分においては弾性腕材の変形を許容することができる。
また、本発明に係る配線カバーは、配列方向に隣り合う前記弾性腕材同士の離間寸法が、前記弾性腕材の前記横寸法よりも小さいことを特徴としていてもよい。
この場合には、配線カバーの閉塞時において、斜め上方から複数の弾性腕材を見たときに、その視線を各弾性腕材によって遮断することができ、これら複数の弾性腕材の下方が見えにくくなる。つまり、配線挿通部内が弾性腕材同士の間の隙間から外部に露呈するのを防止することが可能となり、体裁を良好に収めることができる。
本発明の配線カバー、及び天板付き什器によれば、弾性腕材の撓みを抑えることで、開口部を形成する板面との段差を小さくすることができる。
本発明の実施の形態によるデスクの全体構成を示す斜め後方から見た斜視図である。 デスクの天板に備えられた配線カバー装置の斜視図であって、配線カバーを前方にスライドさせた状態の図である。 デスクの天板に備えられた配線カバー装置の斜視図であって、配線カバーを後方に配置させた状態の図である。 図1に示す配線カバー装置の分解斜視図である。 図3に示す配線カバー装置を上方から見た平面図である。 図5に示すA−A線断面図である。 図6に示す配線カバー装置の一部破断斜視図である。 図6に示す配線カバー装置の配線カバーを開いた状態を示す断面図であって、図6に対応する図である。 図7に示す配線カバー装置の配線カバーを開いた状態を示す一部破断斜視図であって、図7に対応する図である。 配線カバーにおけるカバー本体、蓋本体、及び弾性閉塞カバーの組み付け部分の要部を拡大した側断面図である。 配線カバーの蓋本体を斜め前方から見た斜視図である。 枠部材と蓋本体の組み付け構造の一部を示す分解斜視図である。 一対の回動支持部材の構成を示す斜視図である。 回動支持部材を幅方向から見た側面図である。 回動支持部材を上方から見た上面図である。 配線カバーの弾性閉塞カバーを斜め前方から見た斜視図である。 弾性閉塞カバーの一部を前方から見た正面図である。 枠部材を斜め前方から見た斜視図である。 枠部材のスライド凹溝に回動支持部材を嵌入させた状態を示す部分斜視図である。 配線カバー装置において、配線カバーを上下方向となるまで開いた状態を示す部分斜視図である。 図20に示す配線カバー装置の断面部分から見た側断面図である。 配線カバーをスライド前端位置にスライドさせた状態を示す側断面図である。 天板の下面に固定されるトレーの構成を示す斜視図である。 第1変形例による弾性閉塞カバーの一部を前方から見た正面図である。 第2変形例による弾性腕材の構成を示す斜視図である。 図25に示す弾性腕材を前方から見た正面図である。
以下、本発明の実施の形態による配線カバー、及び天板付き什器について、図面に基づいて説明する。
図1に示す本実施の形態によるデスク1(天板付き什器)は、コンセント類を什器内に収容可能で、配線作業が容易に行うことができ、さらに什器内に収容したコンセントから接続される配線16(図3参照)の取り出し部分を簡単な構造としたものである。
デスク1は、天板11と、床面F上に互いに間隔をあけて配置され、天板11を昇降可能に支持し、上下方向Dvに伸縮可能に構成された一対の天板支持脚12,12と、天板11の上面11aに開閉可能に設けられた配線カバー装置10と、を有している。
また、デスク1は、天板11の後端を室内の壁面やパーテーション等の壁面17(図2参照)に当接させた状態で配置されている。
ここで、本実施の形態では、床面F上に床面Fに対して平行な一方向に配置される一対の天板支持脚12,12の離間方向を幅方向Dhといい、上方から見た平面視で幅方向Dhに直交する方向を前後方向Dfという。また、デスク1の前後方向Dfにおいて、椅子に座ってデスク1に向かう側を前方、前側といい、その反対側を後方、後側という。
天板支持脚12は、下部筒状体12Aと、上部筒状体12Bと、を有している。下部筒状体12A及び上部筒状体12Bは、それぞれ上下方向Dvに延びる四角形筒状に形成されている。下部筒状体12Aの内部に上部筒状体12Bが収納されている。天板支持脚12は、モータ等の駆動機構(不図示)を備えており、この駆動機構により下部筒状体12Aに対して上部筒状体12Bをそれぞれ上下方向Dvに移動させることで、天板支持脚12を上下方向Dvに伸縮させることができる。
天板支持脚12の下端部には、下部支持体13が設けられている。下部支持体13は、床面F上に配置され、床面Fに平行で前方及び後方のそれぞれに延びている。下部支持体13の下面には、下部支持体13の高さ及びレベルの調整を行うアジャスター13aが設けられている。天板支持脚12は、下部支持体13において中央部分からやや後方側に配置されている。天板支持脚12の下部筒状体12Aは、下部支持体13の下面側からボルト等により固定されている。
天板支持脚12の上端部には、天板11を下方から支持する上部支持体14が設けられている。上部支持体14は、上部筒状体12Bの上端部に固定され、前後方向Dfに延びている。天板11は、上部支持体14の下方からボルト等により固定されている。
天板11における幅方向Dhの中央部の後端には、後方に向けて開口する開口部15が形成されている。開口部15によって形成される開口は、前後方向Dfに比べて幅方向Dhが長い開口をなしている。この開口部15には配線カバー装置10が嵌め込まれ、開口部15によって形成される開口が後述する配線カバー2によって覆われた状態で配置されている。すなわち、天板11の下側に設けられ、配線収容部を構成するトレー4に例えばコンセントを配置して、このコンセントに接続した配線16を開口部15から天板11の上面11aに取り出し、天板11上で使用する図示しないOA機器等への配線が可能となっている。
図2乃至図4に示すように、配線カバー装置10は、配線カバー2と、配線カバー2を回転可能、かつ前後方向Dfにスライド自在に支持する枠部材3と、開口部15の下方に配置されたトレー4と、を有している。
配線カバー2は、図4及び図5に示すように、天板11の後端部の開口部15によって形成される開口を開閉可能に塞ぐものであり、カバー本体20と、蓋本体50と、弾性閉塞カバー60と、を備えている。配線カバー2は、蓋本体50の少なくとも上面を覆うようにカバー本体20が外嵌され、カバー本体20及び蓋本体50の前端部から前方に向けて突出する弾性閉塞カバー60が装着された構成となっている。
図6乃至図9に示すように、配線カバー2のカバー本体20は、カバー天面板21と、蓋本体50の後端部を覆うカバー後面板22と、カバー天面板21の前端下面に設けられるカバー係合片23と、を有している。
カバー天面板21は、配線カバー2で前記空間を閉塞した状態でデスク1の天板11の上面11aに連続した面を形成する。カバー後面板22は、配線カバー2で前記空間を閉塞した状態(さらに、前方に向けてスライドしていない状態)でデスク1の天板11の後端に位置するように配置される。
また、本実施の形態では、カバー本体20の部材としてスチール等の剛性を有する金属製の部材が採用されている。カバー後面板22は、蓋本体50の後端下面を覆う後方係止壁24がカバー後面板22の下端から前方に延びている。後方係止壁24には、蓋本体50の後方下面に形成される爪部が係止される係止穴24aが形成されている。
図10に示すように、カバー係合片23は、配線カバー2を閉塞した状態において、カバー天面板21の下面から下方に延びる縦壁231と、縦壁231の下端から前方に延び先端に上向きのカバー爪部233を形成した張出し壁232と、を有している。カバー係合片23は、カバー天面板21の幅方向Dhの全体にわたって設けられている。カバー係合片23は、カバー天面板21の前端が下面側に向けて折り返して形成された折返し部21aと、カバー係合片23の縦壁231の上端から前方に延びる延出部234と、が突き合わせ溶接により固着されている。
図11及び図12に示すように、蓋本体50は、外嵌されたカバー本体20のカバー天面板21の下方に平行に配置される底壁51と、底壁51の後端から下方に延びる後壁部52と、底壁51の幅方向Dhの両側に位置する側壁部53,53と、一対の側壁部53の前端部同士を連結する蓋係合部54と、側壁部53の後端側に設けられる回動被支持部55と、を有している。
底壁51は、上面から立ち上がり、幅方向Dhに沿って延びる複数のリブ51a,51aが設けられ、カバー本体20のカバー天面板21との間に間隔をあけて配置される。後壁部52と両側壁部53との上端は、蓋本体50に外嵌されたカバー本体20のカバー天面板21の下面に当接される(図6及び図8参照)。
図10に示すように、蓋係合部54は、幅方向Dhに延び互いに前後方向Dfに離間して設けられる前リブ541、後リブ542と、前リブ541及び後リブ542の上端同士を全長にわたって連結する連結壁543と、を有している。
後リブ542は、底壁51の前端との間に上下方向Dvに所定間隔dをあけて配置されている。この所定間隔dは、カバー本体20におけるカバー係合片23のカバー爪部233を有する張出し壁232が進入でき、かつ縦壁231の厚さ寸法に略一致する寸法に設定されている。
蓋係合部54における前リブ541、後リブ542、及び連結壁543によって囲まれて形成される嵌合凹部54Aには、弾性閉塞カバー60の後端部分(後述する嵌合凸部61A)が嵌め込まれることで、弾性閉塞カバー60が蓋本体50に取り付けられる。
そして、嵌合凹部54Aには、後述する弾性閉塞カバー60の装着基部61に形成される嵌合凸部61Aが嵌合される。なお、嵌合凸部61Aの寸法は、前リブ541の下端541bとカバー本体20の張出し壁232の張出先端232aとの離間寸法よりも大きくなるように設定されている。
また、蓋係合部54には、カバー本体20のカバー係合片23が外側から嵌め込まれるようになっている。具体的には、蓋係合部54にカバー係合片23が外嵌した状態において、連結壁543にカバー係合片23の延出部234が上方から当接するとともに、後リブ542にカバー係合片23の縦壁231が後方から当接し、後リブ542の下端にカバー係合片23のカバー爪部233が係止する。このとき、カバー爪部233を有する張出し壁232は、弾性閉塞カバー60の後端部分(後述する装着基部61の一部)によって下方から挟み込まれており、カバー爪部233が後リブ542の下端から外れにくくなっている。
このようにカバー係合片23が蓋係合部54を外側から嵌め込むことで、カバー本体20が蓋本体50に取り付けられる。そして、弾性閉塞カバー60の後端部分を嵌合させる蓋係合部54がカバー本体20によって外周側から挟み込まれることで、弾性閉塞カバー60が蓋本体50の前端部に強固に取り付けられる。このとき、弾性閉塞カバー60の後端部分は、前リブ541と後リブ542とによって前後方向Dfに挟み込まれ、前後方向Dfの移動が規制され、かつ連結壁543と張出し壁232とによって上下方向Dvに挟み込まれ、上下方向Dvの移動が規制された状態で保持されている。
また、前リブ541の前下端には、幅方向Dhに延びる段部541aが形成されている。
なお、蓋本体50に取り付けられるカバー本体20は、カバー天面板21の前端部21bが、蓋本体50の蓋係合部54の前リブ541よりも前方に突出している。
図11に示すように、側壁部53に設けられる回動被支持部55は、幅方向Dhに沿う方向を中心(以下、回動軸Oという)とした円形状の第1凹陥部55Aと、この第1凹陥部55Aより小さな円形状で同軸に配置される第2凹陥部55Bと、を有している。第2凹陥部55Bの底部には、全周にわたって拡径された環状係止溝55aが形成されている。
図12乃至図15に示すように、回動支持部材70は、枠部材3に前後方向Dfにスライド自在に支持され、配線カバー2を回動軸O回りに回動させつつ、前後方向Dfに移動させるための部材である。具体的に回動支持部材70は、摺動部71と、摺動部71の一端面に設けられた回動部72と、を有している。
摺動部71は、前後方向Dfに長い板状をなし、上面及び下面のそれぞれに前後方向Dfに延びる凸条73が形成されている。凸条73は、後述する枠部材3のスライド凹溝35に形成される案内溝35cに嵌め込まれ、案内溝35cに沿って前後方向Dfに案内される。
回動部72は、幅方向Dhに沿う方向を中心(上述した回動軸O)とした円板状の回転支持部72Aと、この回転支持部72Aより小径で同軸に突出する突出筒72Bと、を有している。回転支持部72Aは、回動被支持部55の第1凹陥部55Aに回動軸O回りに回転自在に嵌合される。突出筒72Bは、自由端における径方向に対向する位置に径方向外側に付勢する一対の係止爪74,74が設けられ、回動被支持部55の第2凹陥部55Bに回動軸O回りに回転自在に嵌合される。突出筒72Bの係止爪74,74は、突出筒72Bが第2凹陥部55Bに嵌合した状態で、第2凹陥部55Bに形成される環状係止溝55aに係合される。つまり、一対の係止爪74,74は、環状係止溝55a内で回動軸O回りに回転可能となっている。
これにより、回動被支持部55を備えた蓋本体50(配線カバー2)と回動支持部材70とは相対的に回動軸O回りに回転することになり、回動支持部材70は枠部材3に対してスライド可能で、且つ非回転の状態で支持されるため、配線カバー2が回動する。
弾性閉塞カバー60は、図10、図16、及び図17に示すように、全体がゴム等の弾性部材から形成され、配線カバー2がデスク1の開口部15(図2及び図3参照)の空間を閉塞した状態において、カバー本体20の前端部と開口部15の前端面との間の隙間を覆うように配置されている。
弾性閉塞カバー60は、幅方向Dhに延びるとともに後端側で蓋本体50の蓋係合部54に係合される装着基部61と、装着基部61の前端部61aから前方に突出してブラシ状に形成される複数の弾性腕材62,62,…と、装着基部61の幅方向Dhの両端部分のそれぞれの前端部61aに連設する開閉操作部63と、を備えている。
装着基部61は、基部本体611と、基部本体611の上面に形成され蓋本体50の蓋係合部54の前リブ541に係合する上凹溝612(第一凹部)と、基部本体611の後端に形成されカバー本体20の張出し壁232に係合する後凹溝613(第二凹部)と、基部本体611の幅方向Dhの両端部のそれぞれにおける後端から下方に延びる垂下係止片614と、を有している(図8参照)。そして、装着基部61における上凹溝612と後凹溝613との間に位置には、蓋係合部54の嵌合凹部54Aの内側に嵌め込まれる嵌合凸部61Aが形成されている。
上凹溝612は、蓋本体50の蓋係合部54の前リブ541に形成された段部541aに係止する段差部612aが形成されている。そして、上凹溝612が蓋本体50の蓋係合部54の前リブ541に係合した状態で、上凹溝612の凹底が前リブ541の下端に当接している。
後凹溝613の溝幅は、カバー本体20の張出し壁232の厚みに相当する寸法に設定されている。後凹溝613は、後リブ542に係止されるカバー本体20の張出し壁232を係合し、張出し壁232の張出先端232aが後凹溝613の凹底に当接している。
図4及び図10に示すように、蓋本体50、カバー本体20、及び弾性閉塞カバー60をそれぞれ組み付ける際には、先に蓋本体50に弾性閉塞カバー60を配置しておき、その後で蓋本体50及び弾性閉塞カバー60に対してカバー本体20を組み付ける。つまり、先ず蓋本体50の蓋係合部54の嵌合凹部54Aに弾性閉塞カバー60における弾性部材からなる装着基部61の嵌合凸部61Aを嵌め込む。なお、弾性閉塞カバー60は樹脂製であり比較的変形しやすいため、このような蓋本体50への嵌め込みを容易に行うことができる。
その後、カバー本体20におけるカバー係合片23の張出し壁232を、蓋本体50の上方から蓋本体50の蓋係合部54と底壁51の前端との間を通過させて後凹溝613に嵌め込み、張出し壁232の前端のカバー爪部233が後凹溝613に係止することで、蓋本体50、カバー本体20、及び弾性閉塞カバー60のそれぞれが互いに係合し合った状態で組み付けることができる。なお、このとき、蓋本体50の前リブ541が上凹溝612に係合することで、互いの前後方向Dfの相対移動が規制された状態となる。また、蓋本体50の後リブ542及びカバー本体20におけるカバー係合片23(張出し壁232)が後凹溝613に係合することで、蓋本体50及びカバー本体20と弾性閉塞カバー60との上下方向Dvの相対移動が規制された状態となる。
装着基部61の垂下係止片614は、弾性部材により基部本体611と一体的に形成されている。この垂下係止片614には、下端から前方に向けて突出する係止突部614Aが形成されている。係止突部614Aは、下面が幅方向Dhから見た側面視で下に凸となる円弧状当接面614aをなしている。この垂下係止片614は、配線カバー2を閉じる際に弾性変形し、係止突部614Aが後述する枠部材3の垂下当接ガイド部34B(後述)の下端34dに係止する。これにより、配線カバー2が開閉操作なしで開蓋することを防ぐことができる。
また、係止突部614Aの下面が円弧状当接面614aとなっているので、上述した垂下当接ガイド部34Bに対して滑らかに当接しつつ下方に移動することになり、配線カバー2が閉じる動作を円滑にすることができる。また、枠部材3の垂下当接ガイド部34Bの下端34dに対する係止突部614Aの係止状態を解除する際には、垂下係止片614が弾性部材であるから、配線カバー2を持ち上げて開蓋する操作をすることで、垂下係止片614が弾性変形し係止突部614Aが垂下当接ガイド部34Bの下端34dから外れる。
複数の弾性腕材62,62,…は、図16及び図17に示すように、幅方向Dhの両側に配置される開閉操作部63,63の間で幅方向Dhに沿って所定の間隔をあけて配列されている。複数の弾性腕材62,62,…のそれぞれの前部62aは、カバー閉塞時において開閉操作部63,63とともに枠部材3の受け鍔部33(図6、図7、及び図10参照)に上方から載置される。弾性腕材62は、弾性腕材62の突出方向(前後方向Df)から見た断面視で、縦楕円形状をなし、幅方向Dhの横寸法d1が上下方向Dvの縦寸法d2よりも小さくなるように設定されている。そして、各弾性腕材62は、前後方向Dfに断面変化はなく、同一の断面で延びている。このように弾性腕材62の断面形状を縦長とすることで、上方からの荷重に強い構造となり、例えば弾性閉塞カバー60上に物品を置いても変形しにくく、平面性を維持することができる。
また、幅方向Dhに隣り合う弾性腕材62,62同士の間の離間寸法d3は、弾性腕材62の横寸法d1よりも小さくなっている。そのため、斜め幅方向から複数の弾性腕材62,62,…を見たときに、その視線(例えば、図17の矢印E)を弾性腕材62によって遮ることができ、これら弾性腕材62,62,…の下方が見えにくくなる。
開閉操作部63は、弾性閉塞カバー60の上面から内方に凹状に窪んだ形状をなし、装着基部61の前端部61aに連設している。具体的に開閉操作部63の上面63aは、幅方向Dhの内端部分63Aにおいて外側から内側に向かうに従い漸次上方に突出する湾曲面63bが形成されている。開閉操作部63は、内端部分63Aの上端63cが複数の弾性腕材62,62,…と同じ高さに設定され、外端部分63Bが装着基部61の上面よりも低い位置に配置されている。
これにより、配線カバー2が開口部15を閉じた状態で、開閉操作部63の上面63aが配線カバー2の上面及びデスク1の天板11よりも低く凹んで配置されているので、この凹状部分に指が挿入して指掛かりがし易くなっている。
次に、デスク1の天板11に形成された開口部15に嵌着され、配線カバー2を装着するための枠部材3の構成について詳細に説明する。
図18乃至図20に示すように、枠部材3は、幅方向Dhに延びる前枠31と、前枠31の両端のそれぞれに連設される側枠32,32と、からコの字状の枠体に形成され、図20に示す天板11の開口部15に不図示のボルトやねじによって組み付けられている。枠部材3の側枠32,32には、回動支持部材70を介して配線カバー2が回転可能、且つスライド可能に装着されている。枠部材3は、例えばABS、ポリアセタール、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレート等の樹脂の射出成形により製作することができる。
枠部材3には、前枠31及び一対の側枠32,32の上端から天板11の板面方向に向けて張り出すとともに、一対の側枠32,32の後端から天板11の後面方向に向けて張り出す枠鍔部3aが形成されている。これにより枠鍔部3aは、枠部材3がデスク1の開口部15に装着されたときに、開口部15の端縁に上方から重なって配置されるので、枠部材3と天板11との隙間をなくすことができる。
前枠31には、後面31aにおける上下方向Dvの中間部から後方に向けて突出し、長さ方向の全体にわたって延びる受け鍔部33(受け部)が設けられている(図21及び図22参照)。この受け鍔部33の上面33aには、図6に示すように、上方から配線カバー2の複数の弾性腕材62,62,…の前部62a及び一対の開閉操作部63、63の前部が載置される。受け鍔部33の上下方向Dvの位置は、弾性腕材62と開閉操作部63が略水平に配置され、かつ少なくとも枠部材3の上端から上方に張り出さない位置に設定される。つまり、配線カバー2は、弾性腕材62と開閉操作部63が受け鍔部33の上面33aに載置された位置が閉塞位置となり、配線カバー2における閉じるための回動が停止する位置となる。
図10、図18、及び図20に示すように、側枠32には、内面32aにおける前方部分に設けられ、弾性閉塞カバー60の垂下係止片614を案内する案内ガイド34と、内面32aにおける後方部分に設けられ、配線カバー2の回動被支持部55に装着される回動支持部材70を前後方向Dfにスライド自在に支持するスライド凹溝35と、を有している。
案内ガイド34は、側枠32の内面32aに連設するとともに、前枠31の受け鍔部33に連設して後方に延びるスライドガイド部34Aと、スライドガイド部34Aの後端から当接傾斜面34cを介して下方に垂下する垂下当接ガイド部34Bと、を有している。スライドガイド部34Aの後端は、側枠32の前後方向Dfの略中間部であり、スライド凹溝35に重ならない位置となっている。スライドガイド部34Aには、後部分において後方に向けて下向きとなる下向き傾斜面34bが形成されている。
図10及び図22に示すように、スライドガイド部34Aは、その上面のガイド面34aで配線カバー2を前後方向Dfにスライドさせる際に、弾性閉塞カバー60の垂下係止片614の係止突部614Aを案内させる構成となっている。本実施の形態では、配線カバー2を開きながら最も後方のスライド後端位置P1から前方に移動させると、垂下係止片614がスライドガイド部34Aの上面のガイド面34aに沿って前方に移動するとともに、下向き傾斜面34bの段部に沿って上り上側に案内されて移動するため、配線カバー2の天板11の上面11aに対する開きを大きくできる。つまり、配線カバー2を前方に移動させると、ガイド面34a上に垂下係止片614が起立した状態となるので、配線カバー2が所定の回動角度で開いた状態を保持することができる。
一方で、配線カバー2をスライド前端位置P2から図6及び図8に示すスライド後端位置P1に移動させる場合には、垂下係止片614がスライドガイド部34Aのガイド面34aに沿って後方に移動するとともに、下向き傾斜面34bの段部に沿って案内されて滑らかに下って下側に移動するため、配線カバー2の天板11の上面11aに対する開きを小さくできる。
また、垂下当接ガイド部34Bの上端に位置する当接傾斜面34cは、円弧状に形成され、配線カバー2が前後方向Dfで最も後方側に位置した状態で閉蓋したときに、弾性閉塞カバー60の垂下係止片614の円弧状当接面614aが上方から当接するように設定されている。そして垂下当接ガイド部34Bの下端34dには、配線カバー2が閉塞した位置で弾性閉塞カバー60の垂下係止片614の下端の係止突部614Aが係止される。
スライド凹溝35は、図12、図18、及び図19に示すように、側枠32の内面32aにおいて前後方向Dfに延びて形成されている。スライド凹溝35の前後方向Dfに延び上下に対向する溝下面35a及び溝上面35bには、それぞれ前後方向Dfに延在する案内溝35cが形成されている。スライド凹溝35には、回動支持部材70の摺動部71がスライド自在に嵌入され、このとき案内溝35cに摺動部71の凸条71aが嵌め込まれた状態となる。スライド凹溝35において、回動支持部材70が最も後方に位置したときに配線カバー2がスライド後端位置P1となり、回動支持部材70が最も前方に位置したときに配線カバー2がスライド前端位置P2となる。なお、配線カバー2がスライド前端位置P2にあるとき、弾性閉塞カバー60の前端が開口よりも前方に位置している。
なお、スライド凹溝35は、側枠32の外面32b(図18参照)に膨出しているので、この膨出部に対応するように、天板11の開口部15の側面には凹状に凹んだ受け部(図示省略)が設けられている。
図4、図20乃至図23に示すように、トレー4は、底板41、前板42、及び後板43を備え、幅方向Dhの両側は解放されている。底板41には、スリット状の挿通開口41aが形成されている。前板42は、板面を上下方向に向けて配置され、上端42aがデスク1の天板11の下面11cに不図示のボルトやビス等で固定されている。また、後板43は、上方に向かうに従い前方から後方に向けて傾斜する傾斜面となっており、後板43の上端43aがスライド後端位置P1で全開した配線カバー2よりも前方に位置するようにデスク1の天板11の下面11cに不図示のボルトやビス等で固定されている。これにより、図21に示すように、後板43はデスク1の後端に配置される壁面17から前方に退避した位置となり、壁面17とトレー4の後板43との間には所定の大きさのスペースKが形成されることとなる。
なお、図22では、天板11の後端にオプション部材(不図示)等を取り付けるためのクランプCを把持させた状態でデスク1を壁面17の前面に配置させている。
次に、上述した配線カバー、及び天板付き什器の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、本実施の形態の構成によれば、デスク1の天板11の上面11aに形成された配線を挿通させる開口部15が配線カバー2で閉塞された状態において、カバー本体20と前記開口を形成する開口部15との間の隙間を覆うように複数の弾性腕材62,62,…が配列されているので、カバー本体20と開口部15との間の隙間や段差を小さく抑えることができ、平面性をもった作業面としての使い勝手を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、カバー本体20に連設される弾性腕材62が弾性部材から形成され、その弾性腕材62を弾性変形させることが可能となるので、弾性変形させた弾性腕材62,62同士の間から配線16を挿通させることができる。つまり、配線16の挿通部分だけ部分的に弾性腕材62を弾性変形させた状態となり、その挿通部分以外の部分は弾性腕材62で閉塞された状態を維持できるので、無駄な隙間や段差が生じることを抑えることができ、外観が良好となり、意匠性を向上することができる。
また、本実施の形態では、図16及び図17に示すように、断面視で複数の弾性腕材62,62,…の横寸法d1が縦寸法d2よりも小さい縦長の断面形状となることから、配線16の挿通時に弾性腕材62が横方向(幅方向Dh)に変形するのを許容するための空間部を弾性腕材62,62同士の間の空間で確保することができる。
さらに、弾性腕材62を縦寸法が大きな断面形状とすることにより、上下方向の曲げ強度を向上させることができ、弾性腕材62上にある程度の重量を有する物品を載置することが可能となる。そして、弾性腕材62における上下方向の曲げ強度が高められることから、長期間の使用に伴う弾性腕材62の変形に伴う撓みを抑制することができる。
また、本実施の形態では、弾性腕材62の横寸法d1が上下方向Dvの中間部が上部よりも大きい形状であり、隣り合う弾性腕材62,62の対向する側面同士が上部から下向きに狭くなるため、配線16を複数の弾性腕材62,62同士の間に挿通させる際に、配線16の重みによって弾性腕材62,62同士が弾性変形により押し広げられため、配線挿通時の作業性を良好なものとすることができる。
さらに、本実施の形態では、配線カバー2の閉塞時において、斜め上方から複数の弾性腕材を見たときに、その視線を各弾性腕材62によって遮断することができ、これら複数の弾性腕材62,62,…の下方が見えにくくなる。つまり、配線挿通部内が弾性腕材62,62同士の間の隙間から外部に露呈するのを防止することが可能となり、体裁を良好に収めることができる。
上述のように本実施の形態による配線カバー、及び天板付き什器では、弾性腕材62の撓みを抑えることで、天板11の上面11aとの段差を小さくすることができる。
以上、本発明による配線カバー、及び天板付き什器の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、ブラシ状に配列される複数の弾性腕材62,62,…の形状として、上下方向に長い縦長の楕円形断面としているが、このような形状であることに限定されることはなく、他の形状の弾性腕材を採用することも可能である。
例えば、図24に示す第1変形例による弾性閉塞カバー60に設けられる複数の弾性腕材62A,62A,…は、台形断面をなしている。すなわち、弾性腕材62Aは、下面から上面に向かうに従い漸次、横寸法が小さくなる傾斜面62bを有する形状となっている。この場合、隣り合う弾性腕材62A,62Aの対向する傾斜面62b同士の隙間が上部から下向きに狭くなるため、配線16を複数の弾性腕材同士の間に挿通させる際に、配線の重みによって弾性腕材62A,62A同士が弾性変形により押し広げられるため、配線挿通時の作業性を良好なものとすることができる。
また、弾性腕材62の断面形状として、下方に向かうに従って幅狭になる形状であってもよい。この場合には、配線カバー2を開けて配線挿通作業を行った後に配線カバー2を閉じた際に、弾性腕材62の断面下部の傾斜に配線が接触することによって、弾性腕材62が自動的に幅方向Dhに押し広げられる。なお、上述した実施の形態の縦楕円形状の断面をなす弾性腕材62においても、上下方向Dvの中間部分から下部に曲面状の傾斜面が形成されるので、弾性腕材62が自動的に幅方向Dhに押し広げられるという同様の効果を奏する。
また、図25及び図26に示す第2変形例による弾性腕材62Bは、カバー本体に連設される基端側部分62cの横寸法d1aが、自由端側部分62dの横寸法d1bよりも大きくなっている。さらに、弾性腕材62Bは、弾性腕材62Bのカバー本体20に連設される基端側部分62cの縦寸法d2aが、自由端側部分62dの縦寸法d2bよりも大きい形状となっている。
このような形状の弾性腕材62Bとすることで、弾性腕材62Bの基端側部分62cでは載置される物品の荷重を十分に支持することができ、かつ自由端側部分62dにおいては弾性腕材62Bの変形を許容することができる。
本実施の形態では、配線カバーとして、カバー本体20の前端部20aのみに弾性閉塞カバー60(弾性閉塞部)を備えた構成としているが、カバー本体20に対する弾性閉塞カバー60の位置は、前側などの片側であることに限定されない。例えば、カバー本体20の前端部と後端部のそれぞれに弾性閉塞部を設けたものであっても構わない。
また、本実施の形態では、配線カバー2を備える適用対象がデスク1の天板11(作業面)としているが、デスク1であることに制限されず、作業面を備えた他の什器であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 デスク(天板付き什器)
2 配線カバー
3 枠部材
4 トレー
10 配線カバー装置
11 天板
11a 上面
15 開口部
20 カバー本体
33 受け鍔部(受け部)
34 案内ガイド
34A スライドガイド部
34B 垂下当接ガイド部
35 スライド凹溝
50 蓋本体
55 回動被支持部
60 弾性閉塞カバー
61 装着基部
62 弾性腕材
63 開閉操作部
70 回動支持部材
Dv 上下方向
Dh 幅方向
Df 前後方向
F 床面
O 回動軸

Claims (6)

  1. 配線を挿通させる開口部に開閉可能に設けられた配線カバーであって、
    前記開口部に隙間をあけて配置されるカバー本体と、
    前記カバー本体から突出するように複数配列して設けられ、前記隙間を閉塞するとともに挿通される配線に応じて弾性変形可能な弾性腕材と、
    を備え、
    前記弾性腕材は、該弾性腕材の突出方向から見た断面視で、複数の前記弾性腕材の配列方向の横寸法が、該横寸法に直交する開口方向における縦寸法よりも小さいことを特徴とする配線カバー。
  2. 前記弾性腕材の前記横寸法は、開口方向の中間部が開口外側の端部よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の配線カバー。
  3. 前記弾性腕材の前記横寸法は、前記弾性腕材の前記カバー本体に連設される基端側部分が、自由端側部分よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線カバー。
  4. 前記弾性腕材の前記縦寸法は、前記弾性腕材の前記カバー本体に連設される基端側部分が、自由端側部分よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配線カバー。
  5. 配列方向に隣り合う前記弾性腕材同士の離間寸法が、前記弾性腕材の前記横寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の配線カバー。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配線カバーが前記開口部に対して開閉可能に設けられていることを特徴とする天板付き什器。
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