JP6693849B2 - シャワー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば浴室で用いるシャワーヘッドを上下に摺動し保持するスライドバーを有するシャワー装置に関する。
スライド式のシャワー装置は、シャワーヘッドを掛け止めるフックを細長い棒状のスライドバーに摺動可能に保持する。ユーザは、フックを操作してシャワーヘッドをスライドバーに沿って移動させることで、使い易い位置でシャワーヘッドを利用することができる。
例えば、特許文献1には、フックに操作部材が設けられ、操作部材の押し込み操作によってレバー部材が揺動し、レバー部材に連動するロック部材がスライドバーに対して圧接位置から解放位置へと後退するロック装置が開示されている。スライドバーは、上下方向に鉛直に延び、スライドバーに直角に取り付けられたブラケットによって固定されている。操作部材は、直線状の棒状部材であるフックの下面から突出するようにばねによって付勢されている。フックは、操作部材を上方へ押し込む動作によってスライドバーへのロックが外れ、押し込み動作を解除することによってスライドバーにロックする。
また、特許文献2には、上下方向に延びる第1スライド部、および頭上から湯水を吐出させるのに適する第2スライド部を有するスライドバーと、該スライドバーに摺動可能に保持されるフックを備えたスライドバー装置が開示されている。スライドバーは、第1スライド部の下端部で床面に固定されている。
また、特許文献3には、上方に向かうにつれて壁面から離れるように傾斜するスライドバーを備えたシャワー装置が開示されている。スライドバーは、上方に凸の曲線状をなし、下部が壁パネルに、上部が天井パネルに取り付けられている。
特開2014−009568号公報 特開2013−022384号公報 特開2002−102099号公報
特許文献1に記載のロック装置に設けられたスライドバーは、鉛直方向に延びているため、シャワーヘッドをユーザ側に近づけることができず、頭上又は斜め上から湯水を吐出させるようなシャワー装置の使い方には不向きである。特許文献2に記載のスライドバー装置は、頭上から湯水を吐出させるのに適するものの、スライドバーが下端部で床面に固定されているため、前後方向および左右方向に振れないように、床面への固定強度を増大しなければならないという問題点があった。
また、特許文献3に記載のシャワー装置では、スライドバーの壁パネルへの取付位置と天井パネルへの取付位置との間の寸法精度が必要とされる。壁パネルおよび天井パネルを組立てたときに、両パネルのなす角度にずれが生じると、スライドバーの取付位置のずれが大きくなり、スライドバーの取り付けが困難になるという問題点があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上方に向かうにつれて壁パネルから離れるように傾斜するスライドバーの取付が容易なシャワー装置を提供することにある。
本発明に係るシャワー装置は、湯水を吐出するシャワーヘッドと、上下方向に延びるスライドバーと、前記スライドバーに摺動可能に保持され、前記シャワーヘッドを掛け止めるフックとを備えるシャワー装置において、前記スライドバーの側方に延び、前記スライドバーの上部および下部にそれぞれの一端部が取り付けられ、それぞれの他端部が壁パネルに固定される上ブラケットおよび下ブラケットを有し、前記上ブラケットの長さ寸法は、前記下ブラケットよりも大きく、前記スライドバーは、上部に向かうにつれて前記壁パネルから離れるように傾斜していることを特徴とする。
本発明にあっては、シャワー装置は、シャワーヘッドから湯水を吐出し、該シャワーヘッドを掛け止めるフックが、上下方向に延びるスライドバーに摺動可能に保持されている。上ブラケットおよび下ブラケットは、それぞれ一端部がスライドバーの上部および下部に取り付けられ、スライドバーの側方に延び、それぞれの他端部が壁パネルに固定される。上ブラケットの長さ寸法が下ブラケットよりも大きく、スライドバーが上部に向かうにつれて壁パネルから離れるように傾斜している。これにより、シャワー装置は、壁パネルに固定される上ブラケットおよび下ブラケットによって、上方に向かうにつれて壁パネルから離れるように傾斜するスライドバーの取付が容易になる。
本発明によれば、シャワー装置は、シャワーヘッドから湯水を吐出し、該シャワーヘッドを掛け止めるフックが、上下方向に延びるスライドバーに摺動可能に保持されている。上ブラケットおよび下ブラケットは、それぞれ一端部がスライドバーの上部および下部に取り付けられ、スライドバーの側方に延び、それぞれの他端部が壁パネルに固定される。上ブラケットの長さ寸法が下ブラケットよりも大きく、スライドバーが上部に向かうにつれて壁パネルから離れるように傾斜するように設けられる。このため、シャワー装置は、壁パネルに固定される上ブラケットおよび下ブラケットによって、上方に向かうにつれて壁パネルから離れるように傾斜するスライドバーの取付が容易になる。
本発明の実施形態に係るシャワー装置を含む浴室ユニットの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るシャワー装置の側面図である。 上ブラケットの構成を示す側面図である。 カバー体を取り外した上ブラケットの斜視図である。 カバー体の下面側から見た斜視図である。 カバー体の側面図である。 フックの上面側から見た斜視図である。 フックの下面側から見た斜視図である。 フックの側面図である。 ボディーシャワー浴時のシャワー装置の使用状態を説明するための模式図である。 オーバーヘッドシャワー浴時のシャワー装置の使用状態を説明するための模式図である。 上ブラケットの取り付けを説明するための模式図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図1から図12を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(実施形態)
図1は実施形態に係るシャワー装置100を含む浴室ユニット101の外観を示す斜視図、図2は実施形態に係るシャワー装置100の側面図である。浴室ユニット101は、湯を溜める浴槽90、該浴槽90前側に設けた洗い場床91、壁パネル92、シャワー装置100を有する。浴槽90および洗い場床91は、四方を壁パネルによって囲まれている。洗い場床91に接する壁パネル92には、カウンター93および鏡94などのユーザが身体を洗い流す際に利用する備品類が取り付けられている。
シャワー装置100は、湯水供給部80、シャワーヘッド81、スライドバー装置1を有する。湯水供給部80は、水量調節つまみや温度調節つまみ等を有し、シャワーヘッド81に供給する湯水の温度および水量を調節可能としている。シャワーヘッド81は、ホース82によって湯水供給部80に接続されており、湯水供給部80から湯水が供給される。シャワーヘッド81には多数の小孔からなる吐水口が設けられており、ユーザの身体を洗い流す湯水を該吐水口から吐出する。シャワーヘッド81は、スライドバー装置1によって上下方向に摺動可能に保持されており、ユーザの嗜好に応じて高さを調節できるようになっている。
スライドバー装置1は、スライドバー10、下ブラケット20、上ブラケット21、フック30を有する。スライドバー10は、上下方向に延びる細長い棒状であり、軸線が壁パネル92側で凸状となるように湾曲している。スライドバー10は、上部に向かうにつれて、後述するフック30の先端部32側に傾斜し、壁パネル92から離れるように設けられている。尚、スライドバー10は、直線状の軸線を有し、上部に向かうにつれて、フック30の先端部32側に傾斜して壁パネル92から離れるように設けてもよい。本発明において、上下方向に延びることには、直線状に延びること、および曲線状に延びることが含まれ、上下方向には鉛直方向だけでなく鉛直方向から傾いた方向が含まれる。
スライドバー10は、壁パネル92の上下方向における中央部やや洗い場床91寄りの位置から浴室ユニット101の天井付近まで延びる。スライドバー10は、下端部が下ブラケット20に、上端部が上ブラケット21に取付けられている。下ブラケット20および上ブラケット21は、それぞれ棒状をなし、一端部にスライドバー10が取り付けられ、他端部が壁パネル92に固定されている。下ブラケット20および上ブラケット21は、平面視において、壁パネル92側からスライドバー10に向かうにつれて縮幅する形状となっている。スライドバー10は、下部および上部にそれぞれ下ブラケット20および上ブラケット21の一端部が取り付けられるが、スライドバー10の上部および下部における端面、端部、および端部から少しずれた位置のどの箇所に、下ブラケット20および上ブラケット21の一端部が取り付けられていてもよい。尚、以下の説明では、主に上ブラケット21の構成について説明するが、下ブラケット20は、上ブラケット21と同様な構成を上下対称に構成すればよいので、簡潔化のため記載を省略する。
上ブラケット21は、一端部から他端部までの軸線方向の長さ寸法が下ブラケット20よりも大きい。スライドバー10は、上述のように、軸線が壁パネル92側で凸状となるように湾曲しており、上ブラケット21の長さ寸法が下ブラケット20よりも大きいため、上端側が下端側に比べて壁パネル92から離れた位置となるように取り付けられる。このため、スライドバー10に摺動可能に保持されるフック30は、スライドバー10の下端側に位置する場合に比べ、上端側に位置する場合に、シャワー装置100の前に向き合うユーザにより近づくことになる。
図3は上ブラケット21の構成を示す側面図、図4はカバー体50を取り外した上ブラケット21の斜視図である。上ブラケット21は、上ブラケット本体40、および上ブラケット本体40の上方を覆うカバー体50を備える。上ブラケット本体40は、一端部41がスライドバー10の上部に取り付けられ、他端部42が壁パネル92に固定されている。
上ブラケット本体40は、上方に開口した細長い箱状をなし、他端部42において、壁パネル92に対向し、ねじの通し孔43aを有するフランジ43が設けられている。上ブラケット本体40は、フランジ43の両側辺部から一端部41まで延びる側板44が底板45の両側辺部から立ち上がるように設けられている。底板45は、平面視において、他端部42側から一端部41側に向かうにつれて縮幅する形状となっている。側板44は、一端部41側で円弧状に湾曲して接続されている。底板45は、一端部41側に開口孔45bを有しており、開口孔45bにスライドバー10が挿入される。
側板44の上辺44aは、他端部42から一端部41に向かうにつれて下方に傾斜している。また、底板45は、他端部42から一端部41に向かうにつれて下方に傾斜しており、底板45の下面45aも他端部42から一端部41に向かうにつれて下方に傾斜している。
側板44には、外面から突出する案内リブ46が設けられている。案内リブ46は、他端部42から一端部41に向かって中途部まで延びている。案内リブ46は、上面がカバー体50を案内する案内面46aとなっている。案内面46aは、上方を向いて形成されている。案内面46aは、他端部42から一端部41に向かうにつれて下方にやや傾斜している。案内面46aの傾斜角は、側板44の上辺44aが他端部42から一端部41に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜角よりも小さい。また、側板44には、他端部42付近における案内リブ46の下方の外面に、矩形状の係止穴47が穿設されている。
図5はカバー体50の下面側から見た斜視図、図6はカバー体50の側面図である。カバー体50は、上ブラケット本体40の上方を覆う天板55、および天板55の両側辺部から立ち下がる側板54を有する。天板55は、平面視において、他端部52側から一端部51側に向かうにつれて縮幅する形状となっている。側板54は、一端部51側で円弧状に湾曲して接続されている。カバー体50は、他端部52側から一端部51側に向かう方向に直交する断面形状が逆U字状をなし、他端部52側が開口している。
側板54の上辺は、他端部52から一端部51に向かうにつれて下方に傾斜している。また、天板55は、他端部52から一端部51に向かうにつれて下方に傾斜しており、天板55の上面55aも他端部52から一端部51に向かうにつれて下方に傾斜している。
側板54には、内面から突出する被案内リブ56が設けられている。被案内リブ56は、他端部52から一端部51に向かって中途部まで延びている。被案内リブ56は、下面が上ブラケット本体40の案内面46aに案内される被案内面56aとなっている。被案内面56aは、下方を向いて形成されている。被案内面56aは、他端部52から一端部51に向かうにつれて下方にやや傾斜している。被案内面56aの傾斜角は、天板55の上面55aが他端部52から一端部51に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜角よりも小さい。側板54には、他端部52付近における被案内リブ56の下方の内面に、矩形状の突起部57が設けられている。突起部57は、上ブラケット本体40の係止穴47に嵌まる。
図7はフック30の上面側から見た斜視図、図8はフック30の下面側から見た斜視図、図9はフック30の側面図である。フック30は、スライドバー10に嵌合する基端部31、シャワーヘッド81を掛け止める先端部32、および基端部31と先端部32との間に屈曲した屈曲部33を有する。フック30は、基端部31からスライドバー10の側方へ延び、基端部31から先端部32にかけて全体として棒状をなす。屈曲部33は、棒状のフック30において、基端部31と先端部32との間の中央付近にあり、スライドバー10の軸線方向に屈曲している。
フック30の基端部31は、上下に貫通する嵌合孔31aを有しており、該嵌合孔31aにはスライドバー10が挿通されて嵌め合わされている。フック30は、基端部31の内部に設けたロック機構によってスライドバー10に保持されており、ロックの解除により摺動可能となる。フック30は、ロック機構を作動させるための操作部34を下面側に有する。フック30は、操作部34を下方から上方へ押し込む操作によってスライドバー10へのロックが外れて摺動可能となり、操作部34を押し込む操作が解除されることによってスライドバー10に保持される。操作部34は、ばね等によって上方から下方へ向けて付勢されており、下方から上方へ押し込む操作が解除されると元の位置に戻り、フック30がスライドバー10に保持される。
フック30の基端部31に設けるロック機構は、例えば、スライドバー10を押圧する押圧部材を基端部31の内部に設け、操作部34の上方移動に連動して該押圧部材がスライドバー10から離れる方向に後退してロックが解除するものとすればよい。このようなロック機構は、例えば、特許文献1(特開2014−009568号公報)および特許文献2(特開2013−022384号公報)等に開示された機構と同様に、構成することができる。
フック30の先端部32は、把持部32aおよび掛止部32bを有する。把持部32aは、上下方向から見てU字状をなし、フック30の先端側が開口している。掛止部32bは、上下方向から見てC字状をなし、フック30の先端側が開口している。掛止部32bは、把持部32aの内側において、棒状をなすフック30の軸線方向に直交する水平な軸回りに回動可能に支持されている。掛止部32bの内径は、上方側で大きく下方側で小さくなるテーパ状をなす。シャワーヘッド81は、ホース82への接続端部がホース82側で縮径する円錐台状をなし、掛止部32bに上方から挿入し嵌め合わすようにして掛け止められる。
フック30の先端側における掛止部32bの開口の幅は、ホース82の直径より大きく、シャワーヘッド81のホース82への接続端部の直径よりも小さい。このため、シャワーヘッド81は、掛止部32bから上方へ引き上げた後、ホース82部分で掛止部32bのフック30の先端側における開口を通過せしめ、フック30から抜き去ることができる。
掛止部32bは、上述のようにU字状の把持部32aの内側に回動可能に支持されているが、限定された回動範囲内で可動して保持されるように組み合わされている。例えば、掛止部32bおよび把持部32aは、互いに噛み合わされるギア歯状の噛合い部分を有し、一方の噛合い部分を他方に押圧されるように付勢する。掛止部32bを回動させたときに、一方の噛合い部分が付勢力に抗して後退することによって、噛み合わせが外れて回動するようにしておけばよい。このような機構は、例えば特許文献1に開示されている。
屈曲部33は、基端部31と先端部32との間の中途部に設けられている。図9に示すように、フック30の基端部31側の軸線L1および先端部32側の軸線L2は交差しており、棒状のフック30は、屈曲部33で嵌合孔31aの軸線L3方向に屈曲している。このためフック30は、上面側が凸形状、下面側が凹形状となっている。
先端部32は、軸線L2が示すように、先端側に向かうにつれて下方に傾斜している。先端部32の上面および下面は、軸線L2にほぼ平行に形成されており、先端側に向かうにつれて下方に傾斜している。また、先端部32は、基端部31に対して嵌合孔31aの軸線L3方向にオフセットした位置にある。図9に示すフック30は、先端部32が基端部31に対して軸線L3方向に下方側にオフセットした位置に形成されているが、先端部32が基端部31に対して軸線L3方向に上方側にオフセットした位置に形成されているようにしてもよい。
操作部34は、上面側の凸形状と対向する下面側に設けられており、下面側の凹形状部分の付近に位置する。ユーザは、フック30を手で操作する場合、凸形状となっている上面側に人差し指から小指の腹を掛け、凹形状となっている下面側に設けられた操作部34に親指の腹を掛けると操作性が良くなる。尚、フック30は、上面側が凸形状であれば、人差し指から小指の腹を掛けやすくなるので、下面側は、凹形状でなく平坦状であってもよい。
次に、シャワー装置100の動作について説明する。図10は、ボディーシャワー浴時のシャワー装置100の使用状態を説明するための模式図であり、図11は、オーバーヘッドシャワー浴時のシャワー装置100の使用状態を説明するための模式図である。図10に示すように、フック30をスライドバー10の中途部から上寄りに位置させることで、ユーザは、ボディー部分にシャワーヘッド81からの湯水を浴びるボディーシャワー浴を行うことができる。また、ユーザは、洗い場床91に置いた椅子に座り、フック30をスライドバー10の中途部から下寄りに位置させて、ボディー部分にシャワーヘッド81からの湯水を浴びることができる。
図11に示すように、フック30をスライドバー10の上端部付近に位置させることで、ユーザは、ほぼ頭の上又は斜め上に、シャワーヘッド81からの湯水を浴びるオーバーヘッドシャワー浴を行うことができる。スライドバー10は、壁パネル92の上下方向における中央部やや洗い場床91寄りの位置から浴室ユニット101の天井付近まで延びており、上端部にフック30を位置させることで、浴室ユニット101内の高い位置に配置できる。
また、スライドバー10の軸線が壁パネル92側で凸状となるように湾曲しているため、フック30は、スライドバー10上での位置が上方になるにしたがって、ユーザ側へ近づく。このため、フック30をスライドバー10の上端部に位置させたときに、シャワーヘッド81をユーザの頭上近くに位置させることができる。
ユーザは、フック30を手で操作する場合、凸形状となっている上面側に人差し指から小指の腹を掛け、凹形状となっている下面側に設けられた操作部34に親指の腹を掛ける。人差し指から小指までの間にフック30の上面側における凸形状の屈曲部33が位置することで、屈曲部33に指が掛かってフック30の軸線方向へ手がずれ難くなる。ユーザは、フック30を操作する際に手がずれ難くなるので、上下方向へフック30を移動させる際の操作性が良くなる。
操作部34は、上面側の凸形状と対向する下面側に設けられており、下面側の凹形状部分の付近に位置している。ユーザは、フック30を手で操作する際に、凸形状となっている上面側に人差し指から小指の腹を掛け、親指の腹で操作部34を上方へ押し込む動作を行う。ユーザは、屈曲部33の凸形状に中指から薬指辺りを掛け、対向する下面側の操作部34を親指で押すことにより、フック30を指で挟む動作が行い易く、フック30の操作性が良くなる。
また、操作部34がフック30の下面側における凹形状付近にあることにより、親指で操作部34を上方へ押し込んだ状態で親指が凹形状に嵌まってずれ難くなるので、フック30の操作性が良くなる。また、操作部34がフック30の下面側にあることで、操作部34における隙間からフック30内へ水やゴミなどが入り込み難い。
フック30において、先端部32は軸線L2が示すように先端側に向かうにつれて下方に傾斜している。先端部32の上面および下面は、軸線L2にほぼ平行に形成されており、先端側に向かうにつれて下方に傾斜している。このため、シャワーヘッド81から吐出された湯水や、フック30を操作するユーザの手から滴る湯水がフック30に付着した場合、付着した湯水がフック30の先端側へと流れ落ち、フック30の上面および下面に溜まり難く、フック30の汚れを抑制することができる。
スライドバー10が上部に向かうにつれて先端部32側に傾斜するように設けられているので、先端部32の上面および下面は、先端側での傾斜の程度が大きくなる。このため、フック30に付着した湯水がフック30の先端側へと流れ落ち易くなり、フック30の汚れをより抑制することができる。
図12は、上ブラケット21の取り付けを説明するための模式図である。上ブラケット本体40の一端部41にスライドバー10の上部を取り付けておき、上ブラケット本体40の他端部42におけるフランジ43の外面を壁パネル92に接触させる。フランジ43に設けた通し孔43aにねじを通し、壁パネル92に設けられたねじ穴に螺合させて、上ブラケット本体40を壁パネル92に固定する。
上ブラケット本体40の上方が開口しており、かつ、上ブラケット本体40が他端部42側から一端部41側に向かうにつれて下方に傾斜している。このため、作業者は、一端部41の壁パネル92から離れた側方およびやや下方から、フランジ43に設けた通し孔43aを見通すことができる。また、ドライバー等の工具の柄部分や電動ドリル工具のヘッド部分を、上ブラケット本体40の一端部41側の上方に位置させることができ、ねじ締結用のドライバビットの軸長寸法が短いものを使用することができるので、取付作業を容易に行うことができる。
作業者は、ねじによって壁パネル92に固定された上ブラケット本体40にカバー体50を被せる作業を行う。作業者は、開口している他端部52が上ブラケット本体40の一端部41の側方を臨むようにカバー体50を持ち、カバー体50を一端部41の側方から略水平方向に上ブラケット本体40に挿入するようにして取り付ける。この際、カバー体50は、被案内面56aが上ブラケット本体40の案内面46aに接触して案内され、突起部57が係止穴47に嵌まり込んで、上ブラケット本体40に係止され、取付作業が完了する。
とくにスライドバー10が浴室ユニット101の天井付近まで延びるシャワー装置100においては、上ブラケット本体40およびカバー体50の取付作業がスライドバー10の上部の側方および下方側から行えるので、作業性がよい。
シャワー装置100は、スライドバー10が上方に向かうにつれて壁パネル92から離れるように傾斜しているが、長さの異なる下ブラケット20および上ブラケット21によって壁パネル92に取り付けられる。スライドバー10の上部側および下部側における取付位置のずれは、壁パネル92側ではその平面度を主として考慮すればよいので、取付時の位置ずれが小さくなり、シャワー装置100におけるスライドバー10の取付が容易となる。
カバー体50の取付後、カバー体50の被案内面56aおよび上ブラケット本体40の案内面46aは、接触しているか、若干の隙間をもって対向した状態となる。ユーザ等がカバー体50に触れて突起部57が係止穴47から外れた場合にも、被案内面56aおよび案内面46aの傾斜角が小さいため、被案内面56aが案内面46aに接触することで、カバー体50の落下が防止される。尚、案内面46aおよび被案内面56aは、水平に設けられていてもよい。
上ブラケット21の上面であるカバー体50の天板55の上面55aは、上述のように、他端部52から一端部51に向かうにつれて下方に傾斜している。このため、上面55aに飛散して付着した湯水が、一端部51に向って流れ落ち、上面55aに溜まり難く、上ブラケット21の汚れを抑制することができる。
また、上ブラケット21の下面である上ブラケット本体40の底板45の下面45aは、上述のように、他端部42から一端部41に向かうにつれて下方に傾斜している。このため、下面45aに飛散して付着した湯水が、一端部41に向って流れ落ち、下面45aに溜まり難く、上ブラケット21の汚れを抑制することができる。
さらに、上ブラケット21から流れ落ちた湯水が、フック30に落下した場合にも、上述のようにフック30の先端部32が軸線L2で示すように先端側に向かうにつれて下方に傾斜しているため、フック30に溜まり難い。これにより、シャワー装置100の上部に湯水が溜まり難くなり、シャワー装置100の上部の汚れを抑制することができる。
次に、実施形態のシャワー装置100の特徴を説明する。
本発明の実施形態のシャワー装置100は、湯水を吐出するシャワーヘッド81と、上下方向に延びるスライドバー10と、スライドバー10に摺動可能に保持され、シャワーヘッド81を掛け止めるフック30とを備える。上ブラケット21および下ブラケット20は、スライドバー10の側方に延び、スライドバー10の上部および下部にそれぞれの一端部が取り付けられ、それぞれの他端部が壁パネル92に固定される。上ブラケット21の長さ寸法は、下ブラケット20よりも大きく、スライドバー10は、上部に向かうにつれて壁パネル92から離れるように傾斜している。これにより、シャワー装置100は、壁パネル92に固定される上ブラケット21および下ブラケット20によって、上方に向かうにつれて壁パネル92から離れるように傾斜するスライドバー10の取付が容易になる。
またシャワー装置100において、上ブラケット21は、上面55aがスライドバー10の上部、即ち一端部51に向かうにつれて下方に傾斜している。これにより、上面55aに飛散して付着した湯水が、一端部51に向って流れ落ち、上面55aに溜まり難く、上ブラケット21の汚れを抑制することができる。
またシャワー装置100において、上ブラケット21が壁パネル92に固定される上ブラケット本体40、および上ブラケット本体40の上方を覆うようにスライドバー10側から取り付けられるカバー体50を有する。上ブラケット本体40は、上方を向く案内面46aを有する。カバー体50は、案内面46aに上方から接触する被案内面56aを有する。案内面46aおよび被案内面56aの傾斜角は、上面55aの傾斜角よりも小さい。これにより、被案内面56aが案内面46aに接触することで、カバー体50の落下が防止される。
またシャワー装置100において、上ブラケット21は、下面45aがスライドバー10の上部、即ち一端部41に向かうにつれて下方に傾斜している。これにより、下面45aに飛散して付着した湯水が、一端部41に向って流れ落ち、下面45aに溜まり難く、上ブラケット21の汚れを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
10 スライドバー、 20 下ブラケット、 21 上ブラケット、
30 フック、 40 上ブラケット本体、 45a 下面、 46a 案内面、
50 カバー体、 55a 上面、 56a 被案内面、
81 シャワーヘッド、 92 壁パネル、 100 シャワー装置。

Claims (4)

  1. 湯水を吐出するシャワーヘッドと、上下方向に延びるスライドバーと、前記スライドバーに摺動可能に保持され、前記シャワーヘッドを掛け止めるフックとを備えるシャワー装置において、
    前記スライドバーの側方に延び、前記スライドバーの上部および下部にそれぞれの一端部が取り付けられ、それぞれの他端部が壁パネルに固定される上ブラケットおよび下ブラケットを有し、
    前記上ブラケットの長さ寸法は、前記下ブラケットよりも大きく、
    前記スライドバーは、上部に向かうにつれて前記壁パネルから離れるように傾斜しており、
    前記上ブラケットは、前記壁パネルに固定される上ブラケット本体、および前記ブラケット本体の上方を覆うように前記スライドバー側から取り付けられるカバー体を有し、上面が前記壁パネルから離れるにつれて下方に傾斜しており、
    前記上ブラケット本体は、上方を向く案内面を有し、
    前記カバー体は、前記案内面に上方から接触する被案内面を有しており、
    前記案内面および被案内面の傾斜角が前記上面の傾斜角よりも小さいことを特徴とするシャワー装置。
  2. 湯水を吐出するシャワーヘッドと、上下方向に延びるスライドバーと、前記スライドバーに摺動可能に保持され、前記シャワーヘッドを掛け止めるフックとを備えるシャワー装置において、
    前記スライドバーの側方に延び、前記スライドバーの上部および下部にそれぞれの一端部が取り付けられ、それぞれの他端部が壁パネルに固定される上ブラケットおよび下ブラケットを有し、
    前記上ブラケットの長さ寸法は、前記下ブラケットよりも大きく、
    前記スライドバーは、上部に向かうにつれて前記壁パネルから離れるように傾斜しており、
    前記上ブラケットは、下面が前記壁パネルから離れるにつれて下方に傾斜しており、
    前記フックが前記スライドバーにおける移動可能な範囲で最も上に位置した状態で、前記シャワーヘッドの前記フックに保持される被保持部が鉛直方向となす角度は、前記フックが接触している位置におけるスライドバーの鉛直方向となす角度よりも小さいことを特徴とするシャワー装置。
  3. 前記カバー体は、突起部を有し、
    前記上ブラケット本体は、前記カバー体が取り付けられた状態で前記突起部が嵌まる係止穴を有することを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
  4. 前記カバー体の前面によって前記上ブラケット本体の前面が覆われていることを特徴とする請求項1または3に記載のシャワー装置。
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