JP6693287B2 - 蒸気過熱システム - Google Patents
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Description
ヒータ20は、飽和蒸気を過熱して過熱蒸気を生成するものであり、本実施形態の蒸気過熱システム1では、複数のヒータ20が並列配置される。各ヒータ20は、ガス焚きの燃焼バーナ方式の蒸気過熱装置であり、これらのヒータ20で過熱された過熱蒸気が集合されて負荷機器(図示省略)に供給される。
また、バーナは、パイロットバーナ及びメインバーナによって構成されている。本実施形態では、蒸気流通パイプ26の内側の領域(燃焼室)をプレパージするプレパージ工程、パイロットバーナを着火する着火トライ工程、パイロットバーナのみを燃焼させるパイロットオンリー工程、メインバーナを点火するメイントライ工程等を経て燃焼が開始される。バーナの燃焼によって蒸気流通パイプ26を通過する飽和蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される。
ヒータ制御部21は、台数制御部60からの制御信号に基づいて、ヒータ20の燃焼制御の開始、又はヒータ20の燃焼停止を制御する。また、ヒータ制御部21は、台数制御部60からの制御信号に基づいて、過熱蒸気の目標温度及び要求される過熱蒸気量(以下「必要蒸気量」ともいう)を設定する。
このように、台数制御部60は、ヒータ20が必要蒸気量を生成するように、ヒータ制御部21を介して、流量調整弁14の開度を調整する。
このように、ヒータ20によって過熱される過熱蒸気の過熱蒸気温度は、各ヒータ側で個別に比例制御される。
蒸気供給ライン10は、飽和蒸気をヒータ20に供給する供給経路である。本実施形態の蒸気供給ライン10は、メイン蒸気供給ライン11と、該メイン蒸気供給ライン11から分岐する複数の分岐蒸気供給ライン12と、を備える。
なお、ドレン排出弁17によりヒータ20の起動時の初期ドレンを排出させることができる。
燃料供給ライン30は、燃料ガスをヒータ20に供給する燃料ガス供給経路である。本実施形態の燃料供給ライン30は、メイン燃料供給ライン31と、メイン燃料供給ライン31から分岐する複数の分岐燃料供給ライン32と、を備える。
過熱蒸気供給ライン40は、ヒータ20によって過熱された過熱蒸気を負荷機器に供給するための供給経路である。本実施形態の過熱蒸気供給ライン40は、複数の過熱蒸気ライン41と、該過熱蒸気ライン41が接続される過熱蒸気集合ライン42と、を備える。
過熱蒸気温度センサ51は、例えば過熱蒸気ライン41又は蒸気過熱装置であるヒータ20に配置することができる。
台数制御部60の備える各機能部を説明する前に、ヒータ20の過熱蒸気を発生させるための運転モードについて説明する。ヒータ20は、必要蒸気量を発生させて運転する通常運転モードと、運転開始時に、通常運転モードよりも少ない蒸気量を供給し、目標温度まで過熱蒸気の昇温を行う暖気運転モードと、を有する。
ヒータ制御部21は、台数制御部60から受信する燃焼制御信号に基づいて、ヒータ20を暖気運転モードで燃焼制御を開始させる。
ヒータ制御部21は、過熱蒸気温度センサ51により検出される過熱蒸気検出温度が例えば目標温度に到達した場合、ヒータ20の暖気運転モードでの燃焼制御を終了させて通常運転モードでの燃焼制御に移行させる。
通常運転モードに移行すると、ヒータ制御部21は、必要蒸気量に基づいて流量調整弁14の開度を調整する。また、ヒータ制御部21は、過熱蒸気温度センサ51により検出される過熱蒸気検出温度が目標温度を維持するように、連続的にバーナの燃焼量を制御する。
以上を前提として、台数制御部60の各機能部について説明する。
増台判定するためのパラメータとなる余力蒸気量と変動可能蒸気量について説明する。
余力蒸気量とは、燃焼中の各ヒータ20について各蒸気流量計13により検出された蒸気検出流量値の合計(実際蒸気流量)と、燃焼中の各ヒータ20の生成することができる最大蒸気流量値の合計と、の差となる蒸気量を意味する。
余力蒸気量算出部61は、燃焼中の各ヒータ20について各蒸気流量計13により検出された蒸気検出流量値の合計(実際蒸気流量)と、燃焼中の各ヒータ20の最大蒸気流量値の合計と、の差である余力蒸気量を算出する。
例えば、ヒータ1台あたりの最大蒸気流量の値を変動可能蒸気量とした場合、余力蒸気量が変動可能蒸気量以上あれば、ヒータ1台あたりの最大蒸気流量に相当する負荷変動が発生したと仮定しても、燃焼中のヒータ20に対する燃焼率を調整することで負荷追従できる。他方、余力蒸気量が変動可能蒸気量を下回る場合、ヒータ20の燃焼台数を1台増やして、変動可能蒸気量を確保する制御を行う。
このような増台制御を行うため、増台判定部62は、余力蒸気量算出部61により算出する余力蒸気量等に基づいて増台判定条件を満たすか否かを検知する。
具体的には、増台判定部62は、余力蒸気量算出部61により算出された余力蒸気量が予め設定された変動可能蒸気量を下回る状態が予め設定された第1時間(増台判定時間)継続するか否かを検知する。ここで、余力蒸気量が予め設定された変動可能蒸気量を下回った状態が第1時間(増台判定時間)継続する条件を増台判定条件という。
次に、蒸気負荷減少に伴い、ヒータ20の燃焼台数を1台減少させるか否かを判定する減台判定について説明する。本実施形態におけるヒータ20には、蒸気の最低流量が設定されている。このため、燃焼率が一定レベルを下回った場合に、台数制御部60は、燃焼中のヒータ20を1台ずつ燃焼停止させる制御(「減台制御」という)を行う。ただし、低負荷時は、最低燃焼台数の燃焼を維持する制御を行うように構成される。
減台判定部63は、燃焼中のヒータ20の台数が予め設定された最小燃焼台数を超えている場合に、燃焼中のヒータ20の燃焼率が予め設定された減台燃焼率以下となる状態が、予め設定された第2時間(減台判定時間)継続するか否かを検知する。ここで、燃焼率が予め設定された減台燃焼率以下の状態が、予め設定された第2時間(減台判定時間)継続する条件を減台判定条件という。
台数設定部64は、要求負荷に応じて過熱を行うヒータ20を設定する。
台数設定部64は、増台判定部62により予め設定された増台判定条件を満たすことが検知された場合、燃焼停止中のヒータ20を選択し、新たに過熱を行うヒータ20として設定する。
具体的には、台数設定部64は、増台判定部62により増台判定条件を満たすことが検知された場合、例えば、燃焼停止中のヒータであって積算燃焼停止時間が最も長いヒータ20を選択し、新たに過熱を行うヒータとして設定することができる。
台数制御部60は、台数設定部64により新たに過熱を行うヒータ20を燃焼開始させるにあたって、ヒータ20を1台ずつ順に稼働させていくものとする。すなわち、暖機運転モードで稼働しているヒータがないことを条件に(全てのヒータ20が稼働していない、あるいは、燃焼中のヒータ20は全て通常運転モードで稼働していることを条件に)、新たなヒータ20を燃焼開始すなわち、暖機運転モードから稼働させる。
台数設定部64は、減台判定部63により予め設定された減台判定条件を満たすことが検知された場合、燃焼中のヒータ20を選択し、燃焼停止させるヒータ20として設定する。
具体的には、台数設定部64は、減台判定部63により減台判定条件を満たすことが検知された場合、例えば、暖気完了のヒータであって積算燃焼時間が最も長いヒータ20を選択し、燃焼停止するヒータとして設定することができる。
台数制御部60は、台数設定部64により選択された燃焼中のヒータ20を燃焼停止させるにあたって、ヒータ20を1台ずつ順に燃焼停止させていく。すなわち、暖機運転モードで稼働しているヒータがないことを条件に(全てのヒータ20が稼働していない、あるいは、燃焼中のヒータ20は全て通常運転モードで稼働していることを条件に)、燃焼中のヒータ20を燃焼停止させる。
次に、蒸気流量制御部65について説明する。蒸気流量制御部65は、台数設定部64により過熱を行うヒータに設定されたヒータ20について、ヘッダ圧力センサ52により検出された過熱蒸気ヘッダ検出圧力値が所定の圧力値を保つように、流量調整弁14の開度を連続的に制御する。
最初に、台数設定部64により過熱を行うヒータに設定されたヒータ20(以下、「燃焼制御対象ヒータ20」という)が全て通常運転モードで稼働している場合(以下、「通常運転時」という)について説明する。
通常運転時、蒸気流量制御部65は、ヘッダ圧力センサ52により検出される過熱蒸気ヘッダ検出圧力値が所定の圧力値を保つように、必要蒸気量を算出する。蒸気流量制御部65は、算出した必要蒸気量に基づいて、各燃焼制御対象ヒータ20の蒸気発生量が同じになるように、各燃焼制御対象ヒータ20の必要蒸気発生量を算出する。蒸気流量制御部65は、算出した燃焼制御対象ヒータ20の必要蒸気発生量に基づいて、ヒータ制御部21を介して、各ヒータ20に対応する流量調整弁14の開度を連続的に制御する。
なお、前述したように、各ヒータ20の燃焼量(燃焼率)については、過熱蒸気温度センサ51により検出される過熱蒸気検出温度が目標温度を維持するように、各ヒータ制御部21により、個別に比例制御される。
次に、燃焼制御対象ヒータ20のうち1台が暖気運転モードの場合(以下、「暖気運転時」という)の蒸気流量制御部65の処理について説明する。
蒸気流量制御部65は、台数設定部64により新たに過熱を行うヒータとして設定されたヒータ20に対して、パージ等の後、暖気運転モードで運転させる。
より具体的には、蒸気流量制御部65は、予め設定された第1の流量にて飽和蒸気を供給するように、当該ヒータ20に対応する流量調整弁14をヒータ制御部21を介して制御する。
ここで、第1の流量は、通常運転モードにおいて要求される蒸気量よりも少ない蒸気量を設定する。例えば、通常運転モードにおける最大の蒸気量の10〜30%に設定してもよい。こうすることで、過熱される蒸気の温度を早く上昇させることができ、過熱蒸気の発生に係る蒸気供給量及び熱量を削減でき、暖気時間を短縮することができる。また、オーバーヒートを防止することもできる。なお、第1の流量として通常運転モードにおける最大の蒸気量の10〜30%に設定することは一例であって、これに限定されるものではない。
蒸気流量制御部65は、新たに過熱を行うヒータとして設定されたヒータ20によって過熱された過熱蒸気の温度である過熱蒸気温度センサ51の温度検出値が所定温度(例えば、目標温度)以上となった場合(以下、「暖気運転終了時」という)に、当該ヒータ20の供給する過熱蒸気量をさらに増加させるように、当該ヒータ20に対応する流量調整弁14をヒータ制御部21を介して制御する。
蒸気流量制御部65は、既に通常運転モードで稼働しているヒータ20の過熱蒸気量を減少させるように、当該ヒータ20に対応する流量調整弁14をヒータ制御部21を介して制御する。
また、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了したヒータ20の過熱蒸気量の増加速度が、予め設定された第1速度を超えないように流量調整弁14を制御するようにしてもよい。
また、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了したヒータ20における過熱蒸気温度センサ51の温度検出値の目標温度からの偏差と、既に通常運転モードで稼働しているヒータ20における過熱蒸気温度センサ51の温度検出値の目標温度からの偏差と、が互いに相殺することで、全体の過熱蒸気温度が目標温度になるように、流量調整弁14を制御するように構成してもよい。
そうすることで、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、負荷機器に供給される過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
次に、図3及び図4を参照して、複数のヒータ20を備える蒸気過熱システム1における増台制御及び減台制御の動作について説明する。図3には、例示的に1号機から5号機までの5台のヒータ20を備える蒸気過熱システム1において、蒸気負荷増加に伴い、増台制御する場合の動作例を示す。図4には、例示的に1号機から5号機までの5台のヒータ20を備える蒸気過熱システム1において、蒸気負荷減少に伴い、減台制御する場合の動作例を示す。
図3及び図4において、横軸は時間を、縦軸は蒸気量及びヒータ20の負荷率(燃焼率)を表す。
まず、蒸気過熱システム1の増台制御時の動作について、図3を参照して説明する。
図3を参照すると、時間t0からt1にかけて、1号機〜3号機のヒータが負荷率50%で稼働している。
その後、時間t1において、必要蒸気量が増加し、時間t2において、1号機〜3号機による余力蒸気量が変動可能蒸気量を下回る状態が発生する。
時間t3において、増台判定部62は、1号機〜3号機による余力蒸気量が変動可能蒸気量を下回る状態が増台判定時間継続したことを検知する。
時間t3において、増台判定部62により増台判定条件を満たすことが検知されたため、台数設定部64は、燃焼停止中のヒータ20(4号機)を選択し、新たに過熱を行うヒータ20として設定する。
時間t3において、台数制御部60は、4号機(ヒータ制御部21)に燃焼開始信号を送信することで、4号機(ヒータ制御部21)に燃焼制御を開始させる。
これにより、負荷機器に要求される過熱蒸気量を供給することができる。
時間t5から時間t6にかけて、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了した4号機の過熱蒸気量を増加させる。このとき、既に通常運転モードで稼働している1号機〜3号機のヒータ制御部21は、ヘッダ圧力センサ52の圧力が一定になるように流量調整弁14を制御し、過熱蒸気量を減少させる。
これにより、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、負荷機器に供給される過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
なお、時間t5から時間t6にかけて、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了した4号機の過熱蒸気量の増加速度が、予め設定された第1速度を超えないように流量調整弁14を制御するようにしてもよい。
また、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了した4号機における過熱蒸気温度センサ51の温度検出値の目標温度からの偏差と、既に通常運転モードで稼働している1号機〜3号機における過熱蒸気温度センサ51の温度検出値の目標温度からの偏差と、が互いに相殺することで、全体の過熱蒸気温度が目標温度になるように、流量調整弁14を制御するように構成してもよい。
時間t9において、増台判定部62は、1号機〜4号機による余力蒸気量が変動可能蒸気量を下回る状態が増台判定時間継続したことを検知する。
時間t9において、増台判定部62により増台判定条件を満たすことが検知されたため、台数設定部64は、燃焼停止中のヒータ20(5号機)を選択し、新たに過熱を行うヒータ20として設定する。
時間t9において、台数制御部60は、5号機(ヒータ制御部21)に燃焼開始信号を送信することで、5号機(ヒータ制御部21)に燃焼制御を開始させる。
これにより、負荷機器に要求される過熱蒸気量を供給することができる。
時間t11から時間t12にかけて、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了した5号機の過熱蒸気量を増加させる。このとき既に通常運転モードで稼働している1号機〜4号機のヒータ制御部21は、ヘッダ圧力センサ52の圧力が一定になるように流量調整弁14を制御し、過熱蒸気量を減少させる。
これにより、負荷機器の要求する過熱蒸気流量を相殺できるとともに、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、負荷機器に供給される過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
これにより、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、負荷機器に供給される過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
なお、時間t11から時間t12にかけて、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了したヒータ20の過熱蒸気量の増加速度が、予め設定された第1速度を超えないように流量調整弁14を制御するようにしてもよい。
また、蒸気流量制御部65は、暖気運転を終了した5号機における過熱蒸気温度センサ51の温度検出値の目標温度からの偏差と、既に通常運転モードで稼働している1号機〜4号機における過熱蒸気温度センサ51の温度検出値の目標温度からの偏差と、が互いに相殺することで、全体の過熱蒸気温度が目標温度になるように、流量調整弁14を制御するように構成してもよい。
次に、蒸気過熱システム1の減台制御時の動作について、図4を参照して説明する。
図4を参照すると、時間t0からt1にかけて、必要蒸気量が減少し、1号機〜5号機のヒータの燃焼率が低下している。
その後、時間t1において、1号機〜5号機のヒータの燃焼率が50%(減台燃焼率)以下となる状態が発生した。
その後も必要蒸気量が減少し、時間t2において、減台判定部63は、1号機〜5号機のヒータの燃焼率が減台燃焼率以下となる状態が、減台判定時間継続したことを検知する。
時間t2において、減台判定部63により減台判定条件を満たすことが検知されたため、台数設定部64は、1号機を燃焼停止ヒータとして設定する。
時間t2において、台数制御部60は、1号機に燃焼停止信号を送信することで、1号機は燃焼を停止する。
必要蒸気量は依然として減少し、時間t3において、2号機〜5号機の燃焼率が50%(減台燃焼率)以下となる状態が発生した。
その後も必要蒸気量が減少し、時間t4において、減台判定部63は、2号機〜5号機のヒータの燃焼率が減台燃焼率以下となる状態が、減台判定時間継続したことを検知する。
時間t4において、減台判定部63により減台判定条件を満たすことが検知されたため、台数設定部64は、2号機を燃焼停止ヒータとして設定する。
時間t4において、台数制御部60は、2号機に燃焼停止信号を送信することで、2号機は燃焼を停止する。
以上説明した本実施形態の蒸気過熱システム1によれば、以下のような効果を奏する。
これにより、負荷に応じて必要な蒸気流量を確保するとともに、過熱蒸気の温度を目標温度に維持することができる。また、負荷装置の負荷変動に応じて必要過熱蒸気量に対する追従性を向上させることができ、過熱蒸気供給の安定化を図ることができる。
これにより、余力蒸気量が予め設定された変動可能蒸気量以上ある場合は、負荷変動に対する負荷追従は、燃焼中の蒸気過熱装置に対する燃焼量調整で行え、余力蒸気量が予め設定された変動蒸気量を下回る場合は、燃焼させる蒸気過熱装置を増やすことで、余力蒸気量を確保することができる。
これにより、新たに設定されたヒータ20が目標温度の過熱蒸気を生成できるまでは、既燃焼中のヒータ20の過熱蒸気量を増やすことで、必要過熱蒸気量を維持し、新たに設定されたヒータ20が目標温度の過熱蒸気を生成できるようになった以降は、当該ヒータ20を含む燃焼中のヒータ20がそれぞれ、同じ量の過熱蒸気を出力するように、複数のヒータ20を効率よく運転させることができる。
こうすることで、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
こうすることで、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
こうすることで、蒸気流量変化に伴うオーバーシュート及びアンダーシュートを相殺させることができ、過熱蒸気の温度を目標温度を保つように維持させることができる。
本実施形態において、ヒータ20をガス焚きの燃焼バーナ方式を適用したが、これに限定されない。例えば、ハロゲンランプ等の別の手段で加熱を行う構成にしてもよい。
10 蒸気供給ライン
11 メイン蒸気供給ライン
12 分岐蒸気供給ライン
13 蒸気流量計
14 流量調整弁
15 ドレンライン
16 スチームトラップ
17 ドレン排出弁
20 ヒータ(蒸気過熱装置)
21 ヒータ制御部
25 筐体
26 蒸気流通パイプ
30 燃料供給ライン
31 メイン燃料供給ライン
32 分岐燃料供給ライン
33 燃料調整弁
40 過熱蒸気供給ライン
41 過熱蒸気ライン
42 過熱蒸気集合ライン
43 過熱蒸気ヘッダ
51 過熱蒸気温度センサ
52 ヘッダ圧力センサ
60 台数制御部(制御部)
61 余力蒸気量算出部
62 増台判定部
63 減台判定部
64 台数設定部
65 蒸気流量制御部
Claims (4)
- 上流側が蒸気発生装置に接続されるメイン蒸気供給ライン及び該メイン蒸気供給ラインから分岐する複数の分岐蒸気供給ラインを有する蒸気供給ラインと、
前記複数の分岐蒸気供給ラインそれぞれに配置される複数の流量調整弁と、
前記複数の分岐蒸気供給ラインの下流側にそれぞれ接続され、該分岐蒸気供給ラインから供給される飽和蒸気を過熱する複数の蒸気過熱装置と、
上流側がそれぞれ前記複数の蒸気過熱装置に接続され該蒸気過熱装置で過熱された過熱蒸気が流通する複数の過熱蒸気ライン及び該複数の過熱蒸気ラインの下流側が接続され該複数の過熱蒸気ラインを流通した過熱蒸気が集合される過熱蒸気集合ラインを有する過熱蒸気供給ラインと、
前記複数の過熱蒸気ラインそれぞれに対応して配置され該過熱蒸気ラインにおける過熱蒸気の温度を検出する複数の過熱蒸気温度センサと、
前記複数の分岐蒸気供給ラインそれぞれに配置され、前記分岐蒸気供給ラインを流れる蒸気の流量を検出する複数の蒸気流量計と、
前記過熱蒸気集合ラインの下流側に接続される過熱蒸気ヘッダと、
前記過熱蒸気ヘッダの内部の圧力を検出するヘッダ圧力センサと、
前記複数の蒸気過熱装置を制御する制御部と、を備える蒸気過熱システムであって、
前記複数の蒸気過熱装置は、
前記複数の過熱蒸気温度センサそれぞれにより検出された過熱蒸気検出温度に基づいて連続的に該蒸気過熱装置の燃焼量を制御する蒸気過熱装置制御部を備え、
前記制御部は、
要求負荷に応じて過熱を行う蒸気過熱装置を設定する台数設定部と、
前記台数設定部により過熱を行う蒸気過熱装置に設定された蒸気過熱装置について、前記ヘッダ圧力センサにより検出された前記過熱蒸気ヘッダ検出圧力値が所定の圧力値を保つように、前記流量調整弁の開度を連続的に制御する蒸気流量制御部と、
燃焼中の前記蒸気過熱装置について前記蒸気流量計により検出された蒸気検出流量値の合計と、燃焼中の前記蒸気過熱装置の最大蒸気流量値の合計との差である余力蒸気量を算出する余力蒸気量算出部と、
前記余力蒸気量算出部により算出された余力蒸気量が予め設定された変動可能蒸気量を下回った状態が予め設定された第1時間継続する増台判定条件を満たすか否かを検知する増台判定部と、を備え、
前記台数設定部は、
前記増台判定部により前記増台判定条件を満たすことが検知された場合、燃焼停止中の前記蒸気過熱装置を選択し、新たに過熱を行う蒸気過熱装置として設定し、
前記蒸気流量制御部は、
前記台数設定部により新たに過熱を行う蒸気過熱装置として設定された蒸気過熱装置に対して、第1の流量にて飽和蒸気を供給するように前記流量調整弁を制御し、
前記新たに設定された蒸気過熱装置について前記過熱蒸気温度センサの温度検出値が所定温度以上となった場合に、前記新たに設定された蒸気過熱装置の過熱蒸気量をさらに増加させるように前記流量調整弁を制御するとともに、既に燃焼している蒸気過熱装置の過熱蒸気量を減少させるように前記流量調整弁を制御する、蒸気過熱システム。 - 前記蒸気流量制御部は、
前記新たに設定された蒸気過熱装置について前記過熱蒸気温度センサの温度検出値が所定温度以上となった場合に、前記新たに設定された蒸気過熱装置の過熱蒸気量を増加させ、
前記既に燃焼している蒸気過熱装置のヒータ制御部は、
前記ヘッダ圧力センサにより検出される前記過熱蒸気ヘッダ検出圧力が一定になるように前記流量調整弁を制御し、過熱蒸気量を減少させる、請求項1に記載の蒸気過熱システム。 - 前記蒸気流量制御部は、
前記新たに設定された蒸気過熱装置について前記過熱蒸気温度センサの温度検出値が所定温度以上となった場合に、前記新たに設定された蒸気過熱装置の過熱蒸気量の増加速度が、予め設定された第1速度を超えないように前記流量調整弁を制御する、請求項1に記載の蒸気過熱システム。 - 前記蒸気流量制御部は、
前記新たに設定された蒸気過熱装置について前記過熱蒸気温度センサの温度検出値が所定温度以上となった場合に、該過熱蒸気温度センサの温度検出値の目標温度からの偏差と、既に燃焼している前記蒸気過熱装置の前記過熱蒸気温度センサの温度検出値の前記目標温度からの偏差と、が互いに相殺されるように、前記流量調整弁を制御する、請求項1に記載の蒸気過熱システム。
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