JP6692520B2 - キッチンキャビネット - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、シンクと、シンクに設けられた排水口に接続されたトラップと、トラップの下方に設けられ、前方側から物品を収納可能な収納部を有しているキッチンキャビネットに関する。
キッチンキャビネットにおいて、シンクの排水口と排水管との間には、排水管からの臭気の立ち上がりを防ぐための封水を形成するトラップが設置されている。また、マンション等の集合住宅等においては、排水管内の高圧洗浄が定期的に行われるが、排水口に密着するように設置され、トラップ内に溜まった水の中へ一部が挿入させることで排水管からの臭気の立ち上がりを防ぐ防臭筒を、トラップの堰部を有するトラップ本体とは別体に設け、防臭筒を排水口及びトラップ本体から取り外すことによって、洗浄ホースをトラップ本体より下流にある排水管に挿入しやすくするトラップが知られている(例えば特許文献1)。
一方で、キッチンキャビネットにはシンクが設けられ、このシンクの排水口の下方には、(使用者が調理するためにキッチンキャビネットに向かい合って立っている位置がキッチンキャビネットに対して前方側であると定義すると)キッチンキャビネットの前方側から物品を収納可能な収納部が設けられる場合があるが、この際、シンクの排水口の下方にあるトラップに接続された排水管の存在によって、この収納部の前後方向の収納空間を圧迫してしまうという問題がある。この問題を解決するために、キッチンキャビネットにおいては、トラップに接続される排水管を排水口より、より後方側に配置することで、収納部の前後方向の収納空間をより大きく確保することが望ましい。
また、シンクの排水口の下方にある収納部の高さ方向の収納空間をより大きく確保するためにはトラップの高さを出来るだけ小さくすることが望ましいが、トラップの高さを小さくすると、トラップ本体の容器部の高さも小さくなってしまうため、容器部に貯められる水の量も少なくなってしまい、トラップ本体内の封水切れが起こりやすくなってしまう。このような、トラップ本体内の封水切れを防ぐために、容器部の水平方向の断面積をより大きく、即ち、容器部の堰部における水平方向の断面積を排水口の開口面積より大きくすることで、トラップ本体内の封水切れが起こりにくくすることを、出願人は考え出した。
そして、出願人は、容器部の堰部における水平方向の断面積を排水口の開口面積より大きくしつつ、容器部を排水口の後方側まで形成することで、キッチンキャビネット内の空間を有効に利用しつつ、上述したような、排水管を排水口より、より後方側に配置することで収納部の収納空間をより大きく確保しつつトラップ本体内の封水切れが起こりにくくすることができることを、考え出した。
しかし、このように、容器部を排水口より後方側まで形成すると、防臭筒をトラップ本体から取り外した場合であっても、トラップ本体の堰部が見づらく、洗浄ホースをトラップより下流にある排水管に挿入しにくくなってしまう。
本発明は、上述したこれらの課題の認識に基づいてなされたものであり、収納部の収納空間を大きく確保することができ、トラップ本体内の封水切れが起こりにくく、且つ、洗浄ホースを排水管に挿入しやすいトラップが形成されたキッチンキャビネットを提供する。
特開2011−241593号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、収納部の収納空間を大きく確保することができ、トラップ本体内の封水切れが起こりにくく、且つ、洗浄ホースを排水管に挿入しやすいトラップが形成されたキッチンキャビネットを提供することを目的とする。
第1の発明は、シンクと、前記シンクに設けられた排水口に接続されたトラップと、前
記トラップの下方に設けられ、前方側から物品を収納可能な収納部を有しているキッチン
キャビネットであって、前記トラップは、上流側が前記排水口に接続され、下流側が排水
管に接続され、内部に溜水が貯められるトラップ本体と、前記排水口に対して着脱可能に
設置され、前記溜水内へ一部が挿入させることで前記排水管からの臭気の立ち上がりを防
ぐ防臭筒と、を備え、前記トラップ本体は、前記溜水の溜水高さを規制する堰部が後方側
に形成され、前記排水口に接続され、前記排水口より後方側まで広げて形成されており、
前記溜水が貯められる容器部と、前記堰部より上流側、且つ、前記容器部の上方に設けら
れた天井部と、前記堰部の後方側に設けられ、前記排水管に接続される接続管部と、を有
し、前記容器部の前記堰部における水平方向の断面積は、前記排水口の開口面積より大き
く、前記容器部は、前記堰部に向かうにつれ上昇している上昇内壁部を有しており、前記排水管と前記接続管部との接続位置は、前記容器部の底面よりも下方に設けられてことを特徴とするキッチンキャビネットである。
このキッチンキャビネットによれば、トラップ本体の容器部の堰部における水平方向の断面積は排水口の開口面積より大きいため、トラップ本体の高さが低いものであっても、容器部に設けられた溜水の水量を確保することができ、トラップ内の封水切れを起こりにくくできる。即ち、容器部に設けられた溜水の水量を確保しても、収納部の高さ方向の収納空間を圧迫することがない。
また、このキッチンキャビネットによれば、容器部を排水口より後方側まで広げて形成することで、容器部より後方側に設けられる排水管を排水口より、より後方側に配置できるため、収納部の前後方向の収納空間をより大きく確保することができる。
さらに、本発明によれば、容器部の堰部における水平方向の断面積を排水口の開口面積より大きくしつつ、容器部を排水口の後方側まで形成したため、キッチンキャビネット内の空間を有効に利用しつつ、上述したような、排水管を排水口より、より後方側に配置することで収納部の収納空間をより大きく確保しつつトラップ本体内の封水切れが起こりにくくすることができる。
また、このキッチンキャビネットによれば、容器部は、堰部に向かうにつれ上昇している上昇内壁部を有しているため、防臭筒を排水口から取り外し、洗浄ホースを底面部から堰部に向かうにつれ上昇している上昇内壁部に当接させ進入させることで、洗浄ホースを排水管に挿入しやすくすることができる。
以上のことから、このキッチンキャビネットによれば、収納部の収納空間を大きく確保することができ、トラップ内の封水切れが起こりにくく、且つ、洗浄ホースを排水管に挿入しやすいトラップが形成されたキッチンキャビネットを提供できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記接続管部の上側内壁は、後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく、且つ、後方に向かうにつれ下方に傾斜された傾斜部を有することを特徴とするキッチンキャビネットである。
このキッチンキャビネットによれば、接続管部の上側内壁は、後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく、且つ、後方に向かうにつれ下方に傾斜された傾斜部を有するため、堰部より下流側に先端が達した洗浄ホースを傾斜部に当接させることでさらに下流側へ進入させることができ、洗浄ホースをより排水管へ挿入しやすくなる。
第3の発明は、第2の発明において、前記トラップ本体の前記堰部の頂点近傍及び前記堰部の頂点より上流側における流路断面積のうち、前記堰部の頂点における流路断面積が、最も小さいことを特徴とするキッチンキャビネットである。
このキッチンキャビネットによれば、トラップ本体の堰部の頂点近傍及び堰部の頂点より上流側における流路断面積のうち、堰部の頂点近傍における流路断面積が最も小さいため、排水口から堰部までの洗浄ホースの挿入のしやすさを確保しつつ、トラップ本体の堰部の頂点近傍における流路断面積を小さく絞ることで、洗浄ホースが暴れることなく、傾斜部に洗浄ホースを確実に当接させることができ、洗浄ホースを排水管へより確実に挿入しやすくなる。なお、堰部の頂点より上流側における流路断面積の一部が、堰部の頂点における流路断面積と同じ大きさであっても、本発明の権利範囲に含まれるものである。
第4の発明は、第1〜3の何れか1つの発明において、前記天井部の最低地点は、前記堰部と略同一の高さの位置、又は、前記堰部より低い位置に設けられ、前記上昇内壁部の最低地点より高い位置に設けられたことを特徴とするキッチンキャビネットである。
このキッチンキャビネットによれば、天井部の最低地点は、前記堰部と略同一の高さの位置、又は、前記堰部より低い位置に設けられている。天井部の最低地点が堰部より低い位置にある場合には、防臭筒を取り外した際にも、堰部まで形成された溜水によって、悪臭が排水口から放出されてしまうことを防ぐことができる。また、天井部の最低地点が堰部と略同一の高さの位置にある場合にも、堰部まで形成された溜水の表面が天井部と当接する状態が表面張力によって維持されるため、同様に、悪臭が排水口から放出されてしまうことを防ぐことができる。加えて、天井部の最低地点は上昇部の最低地点より高いため、排水口から挿入させた洗浄ホースを上昇内壁部へ容易に当接させることができ、洗浄ホースを排水管へ挿入しやすくできる。
本発明の態様によれば、収納部の収納空間を大きく確保することができ、トラップ本体内の封水切れが起こりにくく、且つ、洗浄ホースを排水管に挿入しやすいトラップが形成されたキッチンキャビネットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るキッチンキャビネットが設置されたキッチンを示す模式的斜視図である。 図1のキッチンキャビネットにおけるシンク付近を示す模式的平面図である。 図1のキッチンキャビネットにおけるトラップ本体を示す模式的側面図である。 図1のキッチンキャビネットを示す模式的断面図である。 図4のキッチンキャビネットにおける、排水口付近の模式的断面図である。 図4のキッチンキャビネットにおいて、排水口からトラップ本体内に洗浄ホースが挿入された状態を示す模式的断面図である。 図4のキッチンキャビネットにおいて、排水口からトラップ本体内に洗浄ホースが挿入された状態を示す模式的断面図である。 図4のキッチンキャビネットにおいて、排水口からトラップ本体内に洗浄ホースが挿入された状態を示す模式的断面図である。 図4のキッチンキャビネットにおいて、排水口からトラップ本体内に洗浄ホースが挿入された状態を示す模式的断面図である。 図3のトラップにおける模式的G−G断面図である。 図3のトラップにおける模式的H−H断面図である。 図3のトラップにおける模式的I−I断面図である。 図3のトラップにおける模式的J−J断面図である。 従来のトラップを示す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本発明において、使用者が調理するためにキッチンキャビネットに向かって立っている位置が、キッチンキャビネットに対する「前方側」であると定義する。
図1は、本発明の一実施形態に係るキッチンキャビネット110が設置されたキッチン100を示す模式的斜視図である。図2は、図1のキッチンキャビネット110におけるシンク1付近を示す模式的平面図である。図3は、図1のキッチンキャビネットにおけるトラップ本体を示す模式的側面図である。図4は、図1のキッチンキャビネットを示す模式的断面図である。図5は、図4のキッチンキャビネットにおける、排水口付近の模式的断面図である。
図1及び2に示すように、キッチン100は、キッチンキャビネット110、及び、キッチンキャビネット110の上方に設置されたウォールキャビネット120を備えている。キッチンキャビネット110は、キッチン100の床面に戴置されたフロアキャビネット1と、フロアキャビネット1の上に戴置されたカウンター2と、カウンター2の下に設置されたシンク4及びキッチンコンロ6と、シンク4へ向かって水を吐出することができる水栓装置8と、を備えている。
フロアキャビネット1は、キッチンコンロ6の下方に設けられたコンロ側下引出し10と、キッチンコンロ6とシンク4との間のカウンター2下に設けられた中央側上引出し12及び中央側下引出し14と、シンク4の前方に設けられたシンク側上引出し16と、シンク4の下方に設けられたシンク側下引出し(収納部)18と、を備えている。コンロ側下引出し10、中央側上引出し12、中央側下引出し14、シンク側上引出し16、及び、シンク側下引出し18には、それぞれの前板に設置された取手20が設けられている。キッチンキャビネット110の前方側に位置する使用者が、取手20を前方側へ引き寄せることで、それぞれの引出しの内部へ前方側から物品を収納可能である。なお、フロアキャビネット1は一体の箱体で形成されても良いし、キッチンコンロ6側、キッチンコンロ6とシンク4との間の中央側、シンク4側において、それぞれ別体の箱体で形成されても良い。
なお、本実施形態におけるシンク側下引出し18は、内引出し19も含むものとする。
水栓装置8は、シンク4のデッキ22の上に設置されている。デッキ22は、シンクの底面であるシンク底面24より高い位置に設置されている。シンクの排水部である排水口24は、シンク底面24に設けられ、平面視において、デッキ22より前方側に設置されている。排水口26には、排水口26を隠蔽する排水口蓋28が設置されている。
図3〜5に示すように、排水口26には、封水が形成されるトラップ30が接続される。トラップ30は、内部に溜水が貯められるトラップ本体32と、溜水内へ一部が挿入させることで排水管34からの臭気の立ち上がりを防ぐ防臭筒36と、トラップ本体32を排水口26に接続するためのフランジ部材38、ナット40、クイックファスナー42と、を備えている。トラップ本体32、防臭筒36、クイックファスナー42は、例えば樹脂製である。ナット40は、例えば金属製である。
トラップ本体32は、上流側が排水口26にフランジ部材38及びナット40を介して接続され、下流側が排水管34に接続される。防臭筒36は、排水口26に対して着脱可能に設置される。フランジ部材38は、一端側が排水口の上端に係止され、他端側が排水口26からトラップ本体32の内部へ挿入されている。フランジ部材38の他端側は、螺子加工されている。ナット40は、排水口26の下方からフランジ部材38の他端側に向かって挿入され、フランジ部材38の他端側に螺合される。このことにより、フランジ部材38の一端側とナット40によって、排水口26が上下から挟み込まれ、フランジ部材38及びナット40が、排水口26に対して固定されている。ナット40の下面には、トラップ本体32の接続フランジ部44の上面が、向かい合うように配置されている。クイックファスナー42は、ナット40及び接続フランジ部44を挟み込むように、ナット40及び接続フランジ部44に接続され、トラップ本体32がナット40から外れないようにする役割を有している。フランジ部材38の外周面には、ゴム製のOリング46が周設されている。Oリング46は、フランジ部材38とトラップ本体32との間に配設されており、フランジ部材38及びトラップ本体32に密着していることで、トラップ30の内部の水密性を保っている。防臭筒36は、上端がフランジ部材38に当接することで、トラップ本体32内の溜水内へ一部が挿入された状態で、排水口26に対して設置されている。
トラップ本体32は、排水口26に接続され、溜水の溜水高さを規制する堰部50が設けられ、排水口26より後方側まで広げて形成されており、溜水が貯められる容器部48と、堰部50より上流側、且つ、容器部48の上方に設けられた天井部52と、堰部50の後方側に設けられ、排水管34に接続される接続管部54と、を有している。堰部50は容器部48の後方側に設けられている。なお、日本工業規格(JIS規格)において、トラップの封水高さは、50〜100ミリメートル(mm)以内と定められているが、本実施形態の堰部50によって規制される溜水高さは、例えば、約50mmであり、JIS規格によって定められた封水高さのミニマム値になるように形成されている。このことにより、トラップ本体32自体の高さもできるだけ小さくすることができ、トラップ本体32の下方の収納空間をより大きく確保することができる。天井部52の最低地点は、堰部50と略同一の高さの位置に設けられている。このことより、防臭筒36を取り外した際にも、堰部50まで形成された溜水によって、悪臭が排水口26から放出されてしまうことを防ぐことができる。ここで、「略同一の高さ」は、堰部50まで形成された溜水の表面が天井部52と当接する状態が表面張力によって維持される高さであれば良く、例えば、天井部52の最低地点と堰部50との高さの差分が5mm以内のものと定義する。なお、天井部52の最低地点が、堰部50より5mm高い位置に設けられた場合にも、堰部50まで形成された溜水の表面が天井部52と当接する状態が表面張力によって維持されるため、同様に、悪臭が排水口26から放出されてしまうことを防ぐことができる。
容器部48の堰部50における水平方向の断面積は、排水口26の開口面積より大きい。例えば、本実施形態においては、容器部48の左右方向の長さは、排水口26の左右方向の開口長さと、ほぼ同じ長さであるが、容器部48のある高さにおける前後方向の長さAは、排水口26の左右方向の開口長さより、大きい。このことより、容器部48の高さも小さくなってしまった場合でも、トラップ本体32内の溜水の水量を確保できるため、トラップ30における封水切れが早期に起こってしまうことを抑制できる。また、容器部48は、排水口26より後方側まで形成されており、容器部48の後方側に堰部50、堰部50の後方側に接続管部54、がそれぞれ設けられる構成となっているため、フロアキャビネット1内の空間を有効に利用しつつ、接続管部54に接続される排水管34を、フロアキャビネット1の後方側に配置することができる。
図14は、従来のトラップを示す模式的断面図である。図14に示すように、従来のトラップ200は、排水管34と従来のトラップ200の前端との間の距離がL1である。一方、図3に示すように、本発明の一実施形態におけるトラップ30のトラップ本体32は、排水管34とトラップ本体32の前端との間の距離がL1+L2である。即ち、本発明の一実施形態におけるトラップ30においては、従来のトラップ200と比べ、排水管34よりL2だけ前方に離れた位置の排水口26に、接続可能である。言い換えると、本発明の一実施形態におけるトラップ30においては、従来のトラップ200と比べ、排水口26よりL2だけ後方に離れた位置の排水管34に、接続可能である。
また、本実施形態においては、防臭筒36の開口面積は、図14に示す従来のトラップ200に接続される防臭筒37の開口面積と略同一であるため、容器部48の堰部50における水平方向の断面積を排水口26の開口面積より大きくした場合であっても、排水口26に設置された防臭筒36から蒸発してしまうトラップ本体32内の溜水の蒸発量は変わらない。したがって、容器部48の堰部50における水平方向の断面積を排水口26の開口面積より大きくした場合であっても、その分排水口26外へ放出される溜水の蒸発量が増加してしまうことを防ぎ、トラップ30における封水切れが早期に起こってしまうことを抑制できる。なお、排水管34及び排水管34より下流側の管路は下水道に繋がっていることから、トラップ本体32の堰部50より下流側は常に湿度が高いものであるため、堰部50側から排水管34へ放出される溜水の蒸発量は、防臭筒36から排水口26外へ放出される溜水の蒸発量に比べ、極めて少ないものである。
容器部48は、容器部48の底面である底面部56と、底面部56から堰部50に向かうにつれ上昇している上昇内壁部58を有している。底面部56は、屈曲することなく、略水平な面状に形成されている。このことより、シンク側下引出し19の高さ方向の収納空間を圧迫することなく、できるだけトラップ本体32内の溜水の水量を確保できるため、トラップ30における封水切れが早期に起こってしまうことを抑制できる。ここで、「略水平」は、底面部56の最高点の下方近傍にシンク側下引出し19が配置されていた場合にも、底面部56がシンク側下引出し19の収納空間を圧迫しないものであれば良く、例えば、水平面に対する勾配が5度以下のものと定義する。
上昇内壁部58は、図10、11に示すように、底面部56から堰部50に向かうにつれ上方に屈曲することなく、上方に面状に傾斜している。この上昇内壁部58の役割は、後に詳述する。
接続管部54の上側内壁は、後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく、且つ、後方に向かうにつれ下方に傾斜された傾斜部60を有する。傾斜部60は、図13に示すように、後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく、下方に面状に傾斜している。この傾斜部60の役割は、後に詳述する。
図6〜9は、図4のキッチンキャビネットにおいて、排水口からトラップ本体内に洗浄ホースが挿入された状態を示す模式的断面図である。これらの図を用いて、洗浄ホース62の排水口26から排水管34までの挿入動作を説明する。
図6に示すように、まず、排水口26から洗浄ホース62の先端を挿入するために、排水口26から防臭筒36を取り外す。より詳述すると、トラップ本体32から防臭筒36を取り外す。次に、排水口26からトラップ本体32の底面部56に向けて洗浄ホース62の先端を挿入させる。底面部56は、上述したように、屈曲することなく、略水平な面状に形成されているため、洗浄ホース62の先端が当接した際にも、底面部56は、少ない洗浄ホース62の挿入距離で、洗浄ホース62の先端を上昇内壁部58まで誘導させることができる。
なお、使用者の好みによって、洗浄ホース62の先端を底面部56に当接させるのではなく、洗浄ホース62の先端を、底面部56を介さず、上昇内壁部58に当接させても良い。この際、本実施形態における天井部52は、図5に示したように、上昇内壁部58の最低地点より高い位置に設けられているため、洗浄ホース62の先端を上昇内壁部58へ容易に当接させることができる。
洗浄ホース62の先端が上昇内壁部58まで達した状態でさらに洗浄ホース62の先端をトラップ本体32内の下流側へ進入させると、洗浄ホース62の先端は、上昇内壁部58に沿って、堰部50まで誘導される。上昇内壁部58は、上述したように、面状に傾斜された底面部56から堰部50に向かうにつれ屈曲することなく、面状に傾斜しているため、底面部56に当接した状態でさらに洗浄ホース62の先端をトラップ本体32内の下流側へ進入させることで上昇内壁部58まで誘導された洗浄ホース62の先端を、確実に堰部50まで誘導させることができる。
図7に示すように、洗浄ホース62の先端が堰部50まで達した状態でさらに洗浄ホース62の先端をトラップ本体32内の下流側へ進入させると、洗浄ホース62の先端は、堰部50を乗り越え、傾斜部60に当接する。
図8に示すように、洗浄ホース62の先端が傾斜部60に当接した状態でさらに洗浄ホース62の先端をトラップ本体32内の奥、即ち下流側へ進入させると、洗浄ホース62の先端は、傾斜部60の傾斜に沿って下方へ移動する。
図9に示すように、図8に示した状態から、さらに洗浄ホース62の先端をトラップ本体32内の下流側へ進入させると、洗浄ホース62の先端は排水管34に挿入される。その後、さらに洗浄ホース62の先端を排水管34の下流側へ進入させることによって、排水管34の奥まで洗浄ホース62の先端を進入させることができ、排水管内の高圧洗浄を行うことができる。
図10は、図3のトラップにおける模式的G−G断面図である。図11は、図3のトラップにおける模式的H−H断面図である。図12は、図3のトラップにおける模式的I−I断面図である。図13は、図3のトラップにおける模式的J−J断面図である。
図10〜12に示すように、堰部50の頂点における流路断面積S3は、上昇内壁部58における流路断面積S1より小さい。また、堰部50の頂点近傍における流路断面積S2は、上昇内壁部58における流路断面積S1より小さい。なお、図示は省略するが、本実施形態において、堰部50の頂点における流路断面積S3及び堰部50の頂点近傍における流路断面積S2は、堰部50の頂点より上流側における流路断面積のうち、最も小さい流路断面積の1つである。ここで、「流路断面積」とは、例えば、トラップ本体32内に水が充満したしたときに、充満した水が接続フランジ部44から排水管34へ向かって流れる方向に対するそれぞれの位置での垂直断面積であり、それぞれの位置におけるトラップ本体32の内壁によって規定される内周断面積であると定義する。
このことより、排水口26から堰部50までの洗浄ホース62の先端の挿入のしやすさを確保しつつ、堰部50の頂点近傍における流路断面積を小さく絞ることで、洗浄ホース62の先端が暴れることなく、傾斜部60に洗浄ホース62の先端を確実に当接させることができ、洗浄ホース62の先端を排水管34へより確実に挿入しやすくなる。また、堰部50の頂点近傍における流路断面積を小さく絞ることで、トラップ本体32内へ水を流した際に、サイフォン現象を起こしやすくすることができ、容易に容器部48内の溜水を排水管34へ排出することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
本発明の一実施形態において、天井部52の最低地点を堰部50と略同一の高さの位置としたが、本発明はそれに限らず、天井部52の最低地点が堰部50より低い位置に設けられるものであっても良い。
本発明の一実施形態において、上昇内壁部58は底面部56から堰部50に向かうにつれ上方に屈曲することなく、上方に面状に傾斜しているものとしたが、本発明はそれに限らず、堰部50に向かうにつれ上方に屈曲することなく上方に傾斜しているものであれば良い。ここで、本発明のおける「堰部50に向かうにつれ上方に屈曲することなく上方に傾斜しているもの」とは、側断面図において、堰部50に向かうにつれ上方に略直線状に傾斜しているものを指す。
本発明の一実施形態において、傾斜部60は後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく、下方に面状に傾斜しているものとしたが、本発明はそれに限らず、後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく下方に傾斜しているものであれば良い。ここで、本発明のおける「後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく下方に傾斜しているもの」とは、側断面図において、後方に向かうにつれ下方に略直線状に傾斜しているものを指す。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、キッチン100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 フロアキャビネット、 2 カウンター、 4 シンク、 6 コンロ、 8 水栓装置、 10 コンロ側下引出し、 12 中央側上引出し、 14 中央側下引出し、 16 シンク側上引出し、 18 シンク側下引出し、 19 内引出し、 20 取手、 22 デッキ、 24 シンク底面、 26 排水口、 28 排水口蓋、 30 トラップ、 32 トラップ本体、 34 排水管、 36、37 防臭筒、 38 フランジ部材、 40 ナット、 42 クイックファスナー、 44 接続フランジ部、 46 Oリング、 48 容器部、 50 堰部、 52 天井部、 54 接続管部、 56 底面部、 58 上昇内壁部、 60 傾斜部、 62 洗浄ホース、 100 キッチン、 110 キッチンキャビネット、 120 ウォールキャビネット、 200 従来のトラップ

Claims (4)

  1. シンクと、前記シンクに設けられた排水口に接続されたトラップと、前記トラップの下
    方に設けられ、前方側から物品を収納可能な収納部を有しているキッチンキャビネットで
    あって、
    前記トラップは、上流側が前記排水口に接続され、下流側が排水管に接続され、内部に
    溜水が貯められるトラップ本体と、
    前記排水口に対して着脱可能に設置され、前記溜水内へ一部が挿入させることで前記排
    水管からの臭気の立ち上がりを防ぐ防臭筒と、を備え、
    前記トラップ本体は、
    前記溜水の溜水高さを規制する堰部が後方側に形成され、前記排水口に接続され、前
    記排水口より後方側まで広げて形成されており、前記溜水が貯められる容器部と、
    前記堰部より上流側、且つ、前記容器部の上方に設けられた天井部と、前記堰部の後
    方側に設けられ、前記排水管に接続される接続管部と、を有し、
    前記容器部の前記堰部における水平方向の断面積は、前記排水口の開口面積より大きく、
    前記容器部は、前記堰部に向かうにつれ上昇している上昇内壁部を有しており、
    前記排水管と前記接続管部との接続位置は、前記容器部の底面よりも下方に設けられていることを特徴とするキッチンキャビネット。
  2. 前記接続管部の上側内壁は、後方に向かうにつれ下方に屈曲することなく、且つ、後方
    に向かうにつれ下方に傾斜された傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載のキッ
    チンキャビネット。
  3. 前記トラップ本体の前記堰部の頂点近傍及び前記堰部の頂点より上流側における流路断
    面積のうち、前記堰部の頂点近傍における流路断面積が、最も小さいことを特徴とする請
    求項2に記載のキッチンキャビネット。
  4. 前記天井部の最低地点は、前記堰部と略同一の高さの位置、又は、前記堰部より低い位
    置に設けられ、前記上昇内壁部の最低地点より高い位置に設けられたことを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1つに記載のキッチンキャビネット。
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