JP6692264B2 - 連続ベルトコンベア装置及び連続ベルトコンベアの延伸方法 - Google Patents

連続ベルトコンベア装置及び連続ベルトコンベアの延伸方法 Download PDF

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Description

本発明は、連続ベルトコンベア装置及び連続ベルトコンベアの延伸方法に関し、詳しくは、連続ベルトコンベアを上り勾配に支持する構造に関する。
特許文献1には、ベルトストレージを備えるバックアップデッキと、該バックアップデッキのベルトストレージから延長されたコンベアベルトを支持しつつ坑内を移動可能に走行するベルコン台車とを備え、ベルコン台車の坑内移動に伴い、ベルトストレージ内におけるローラ間の距離を伸縮させることで、コンベアベルトの繰出し量を伸縮可能とした、ベルトコンベアシステムが開示されている。
また、特許文献2には、コンベアベルトのリターン部の途中に複数回折り返して貯えた余剰コンベアベルトを繰り出すことで搬送面を延長できるようにするストレージ部を設け、コンベア本体に対してコンベア前端のリターン部を前後に移動可能にし、掘進に合わせてリターン部を前進させることにより搬送面を延長できるようにした、長距離ベルトコンベア装置が開示されている。
特開2002−211730号公報 特開2003−176692号公報
ところで、特許文献1,2に開示されるように、トンネル掘進に伴ってストレージ部からコンベアベルトを繰り出し、ベルトコンベアの延伸させる連続ベルトコンベアでは、坑内側面に固定した支承架台(ブラケット)に連続ベルトコンベアを支持させて、切羽側から坑口側に向けて連続ベルトコンベアを架設する場合がある。
係る連続ベルトコンベアの架設構造において、支承架台は、例えば坑内の通行車両の邪魔にならないような高い位置に固定することが好ましい。
しかし、テールプーリを備えたテールピース台車からより高い位置の支承架台にまで連続ベルトコンベアを架け渡す場合、テールピース台車の後端位置から所望の高さに固定した支承架台までの間に、仮設の支持部を設けるなどの作業を行い、テールピース台車から支承架台に向けての搬送面の上り勾配が許容勾配内となるように連続ベルトコンベアを支持する必要があった。
このため、支承架台による連続ベルトコンベアの架設位置を高く設定するほど、トンネルの掘進に合わせてテールピース台車を前方に移動させるとき(連続ベルトコンベア延伸時)のベルトコンベア支持作業の負荷が増大することになり、作業負荷の増大を抑制しつつ支承架台の固定位置(連続ベルトコンベアの架設位置)を通行車両の邪魔にならないような高い位置に設定することが難しいという問題があった。
本願発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、延伸時における連続ベルトコンベアの支持作業の負荷が増大することを抑制しつつ、支承架台の固定位置を高く設定できる、連続ベルトコンベア装置及び連続ベルトコンベアの延伸方法を提供することを目的とする。
そのため、本発明に係る連続ベルトコンベア装置は、その一態様において、連続ベルトコンベアのテールプーリを備えたテールピース台車と、坑内側面に固定されて前記連続ベルトコンベアを支持する支承架台と、前記テールピース台車と前記支承架台との間に配され、前記連続ベルトコンベアを前記テールピース台車側から前記支承架台側に向けて上り勾配となるように支持する支持台車であって、前記連続ベルトコンベアのフレームを支持する支持部材と、前記支持部材の高さを調整する高さ調整装置と、を備える、前記支持台車と、を含み、前記連続ベルトコンベアを、前記支持台車によって、前記テールピース台車から前記連続ベルトコンベアの支持位置がより高い前記支承架台に架け渡す。
また、本発明に係る連続ベルトコンベア装置は、その一態様において、連続ベルトコンベアのテールプーリを備えたテールピース台車と、坑内側面に固定されて前記連続ベルトコンベアを支持する支承架台と、前記テールピース台車と前記支承架台との間に配され、前記連続ベルトコンベアを前記テールピース台車側から前記支承架台側に向けて上り勾配となるように支持する支持台車であって、自走可能な牽引台車と、前記牽引台車の前記支承架台側に配され前記牽引台車によって牽引される被牽引台車と、を含む、前記支持台車と、を含み、前記連続ベルトコンベアを、前記支持台車によって、前記テールピース台車から前記連続ベルトコンベアの支持位置がより高い前記支承架台に架け渡す。
また、本発明に係る連続ベルトコンベアの延伸方法は、その一態様において、トンネル施工用の連続ベルトコンベアのテールプーリを備えたテールピース台車と、坑内側面に固定されて前記テールピース台車よりも高い位置に前記連続ベルトコンベアを支持する支承架台との間に、前記連続ベルトコンベアを前記テールピース台車側から前記支承架台側に向けて上り勾配となるように支持する支持台車を配し、トンネルの掘進に応じて前記テールピース台車及び前記支持台車を前進させると共にベルトストレージ部からコンベアベルトを繰り出して前記連続ベルトコンベアを延伸させ、前記支持台車と既設の前記支承架台との間の前記連続ベルトコンベアを新たに坑内側面に固定した前記支承架台で支持する。
前記連続ベルトコンベアの延伸方法の好ましい態様において、前記支持台車は、前記連続ベルトコンベアのフレームを支持する支持部材及び前記支持部材の高さを調整する高さ調整装置を備え、前記高さ調整装置により前記支持台車で支持される前記連続ベルトコンベアの高さを調整する。
さらに別の好ましい態様では、前記支持台車は作業台を備え、坑内側面に前記支承架台を固定する作業を前記作業台上で行う。
さらに別の好ましい態様では、前記支持台車は、自走可能な牽引台車と前記牽引台車の坑口側に配され前記牽引台車によって牽引される被牽引台車とを含んで構成され、トンネルの掘進に応じて前記牽引台車を自走させ、前記被牽引台車を前記牽引台車で牽引して移動させる。
本発明によると、支承架台の固定位置を高く設定しても、連続ベルトコンベアは、テールピース台車と支承架台との間で所定の上り勾配をなすように支持台車によって支持されるため、延伸時は、支持台車と既設の支承架台との間に新たに支承架台を固定する作業を行うことで、延伸後の連続コンベアベルトを支持することができ、延伸時の作業負荷を軽減できる。
本発明の実施形態における連続ベルトコンベア装置の坑内配置を示す図である。 本発明の実施形態における支持台車を構成する牽引台車及び被牽引台車の側面図である。 本発明の実施形態における牽引台車の正面図である。 本発明の実施形態における牽引台車のベルトコンベア支持構造を示す部分拡大図である。 本発明の実施形態における牽引台車の先頭部分(切羽側)を示す部分拡大図である。 本発明の実施形態における被牽引台車の正面図である。 本発明の実施形態における被牽引台車のベルトコンベア支持構造を示す部分拡大図である。 本発明の実施形態における被牽引台車と支承架台とを示す部分拡大図である。
以下では、図面を参照して、本発明に係る連続ベルトコンベア装置及び連続ベルトコンベアの延伸方法の一態様を説明する。
図1は、本発明に係る連続ベルトコンベア装置の一態様を示す坑内配置図である。
トンネル坑内100の切羽付近には、自走式クラッシャー200が配置される。
自走式クラッシャー200は、切羽で発生したずり(掘削ずり、発破ずりなど)を、ベルトコンベアで搬出可能な大きさに破砕する装置である。
自走式クラッシャー200は、トラクタショベルなどによってずりが投入される投入口210、投入口210に投入されたずりを破砕する破砕部220、破砕部220が破砕したずりを連続ベルトコンベア装置300(テールピース台車310)に移送するためのベルトコンベア230、自走用の無限軌道車240などを備える。
連続ベルトコンベア装置300は、自走式クラッシャー200によって破砕されたずりを、坑口方向に向けて移送し、坑口まで搬出する装置である。
連続ベルトコンベア装置300は、テールピース台車310、支持台車320、支承架台(コンベアブラケット)350、連続ベルトコンベア370、ストレージカセット(図示省略)などを含んで構成される。
テールピース台車310は、下部フロア310a及び上部フロア310bで構成され、連続ベルトコンベア370の切羽側の折り返しとなるテールプーリ311、自走式クラッシャー200のベルトコンベア230から破砕後のずりが載せられるベルトコンベア312、ベルトコンベア312で移送された破砕後のずりを連続ベルトコンベア370の搬送面(リターン側)に投下するヘッドシュート313、自走用の無限軌道車314、ずり移送状態で車体を安定させるためのアウトリガー装置315、作業者用の昇降階段316などを備える。
支持台車320は、図2に示すように、自走可能な牽引台車330と、牽引台車330の坑口側に配され牽引台車330によって牽引される被牽引台車340とを含んで構成され、テールピース台車310とトンネル坑内100の側面に固定される支承架台350との間に配されて連続ベルトコンベア370を支持する。
ここで、テールピース台車310の後端付近での連続ベルトコンベア370の高さH1よりも支承架台350が支持する連続ベルトコンベア370の高さH2がより高く設定される(H1<H2)。
そして、支持台車320は、テールピース台車310からより高い支承架台350に向けて連続ベルトコンベア370を架け渡すように、つまり、連続ベルトコンベア370がテールピース台車310から支承架台350に向けて所定の上り勾配になるように、連続ベルトコンベア370のフレームを進退可能に支持する。
牽引台車330は、下部フロア331a、中間フロア331b及び上部フロア331cからなる台車本体331、自走用の無限軌道車332、ずり移送状態で台車本体331を安定させるためのアウトリガー装置333、作業者用の昇降階段335を備える。
更に、牽引台車330は、図3及び図4に示すように、連続ベルトコンベア370のフレーム373を進退可能(切羽に向かう側と坑口に向かう側との双方に移動可能)に支持する2個1組のローラ(支持部材)336、ローラ336の高さ(連続ベルトコンベア370の支持高さ)を個別に調整する高さ調整装置337を備えている。
連続ベルトコンベア370は、例えば図4に示すように、トラフ型ベルトコンベアであり、キャリアローラ371、リターンローラ372、キャリアローラ371及びリターンローラ372を支持する梯子状のフレーム373、コンベアベルト374などを含んで構成される。
牽引台車330のローラ336は、2本を1組として棒状のフレーム336aに回転可能に支持され、各ローラ336にフレーム373のサイドフレーム373aがそれぞれに載せられ、フレーム373を切羽又は坑口に向かう方向(進退方向)に移動させる力を加えるとローラ336が回転して、フレーム373が移動する。
なお、サイドフレーム373aには、図8に示すように、所定間隔毎にサイドフレーム373aを上下方向に屈曲可能とするヒンジ373bが設けられ、このヒンジ373bで挟まれる部分を1ユニットとし、フレーム373は複数ユニットが連結して構成される。
そして、連続ベルトコンベア370を延伸させる場合は、前記のユニット単位でフレームが継ぎ足される。フレーム373の1ユニットは、例えば、2セットのキャリアローラと、1セットのリターンローラとを備えている。
台車本体331に複数備えられるローラ336は、切羽側(テールピース台車310)から坑口側(被牽引台車340側、支承架台350側)に向けて間隔をあけて配され、かつ、台車本体331におけるローラ336の設置高さは、坑口(被牽引台車340、支承架台350)に近くなるほど徐々に高くなるように設定される。これにより、ローラ336で支持される連続ベルトコンベア370は坑口側に向けて所定の上り勾配になる。
台車本体331に複数備えられるローラ336のうちの最も切羽側(テールピース台車310側)のローラ336は、図5に示すように、台車本体331の前端から切羽側に突き出るようにして設けたステー331dの先端に設けられる。
ここで、ステー331dの基端は左右方向を回転軸として台車本体331に回動可能に支持され、ステー331dの先端には、台車本体331に支持されるシーブ(滑車)337fに巻回されたワイヤー337eの一端が連結され、ワイヤー337eの他端は、レバーブロック(登録商標)337aの下フック(ロードチェーンに連結されるフック)に玉掛けされ、レバーブロック337aの本体は上フック(支持台取り付け用のフック)によって台車本体331に連結されている。
係る構成により、レバーブロック337aの操作によってステー331dの先端のローラ336に高さ、換言すれば、ステー331dの先端のローラ336による連続ベルトコンベア370の支持高さを調整でき、レバーブロック337a、シーブ337f及びワイヤー337eで構成されるステー331dの吊り下げ構造は、高さ調整装置337としての機能を有する。
また、台車本体331を構成する複数の縦枠材331e(図2の例では4か所)のそれぞれに2個1組のローラ336を配設してある。
2個1組のローラ336は、図4に示すように、棒状のフレーム336aの左右にそれぞれに回転可能に支持される。
フレーム336aの左右端は、それぞれ、シーブ337b、ワイヤー337g及びレバーブロック337cで構成される吊り下げ構造によって、台車本体331に吊り下げ支持される。つまり、上部フロア331cに支持されるシーブ337bに巻回されたワイヤー337gの一端がフレーム336aの左右端に連結され、ワイヤー337gの他端は、レバーブロック337cの下フック(ロードチェーンに連結されるフック)に玉掛けされ、レバーブロック337cの本体は上フック(支持台取り付け用のフック)によって中間フロア331bに連結されている。
係る構成において、レバーブロック337cの操作によって、フレーム336aの吊り下げ高さを調整することで、ローラ336の支持高さ、換言すれば、ローラ336による連続ベルトコンベア370の支持高さを調整できるよう構成される。
このように、シーブ337b、ワイヤー337g及びレバーブロック337cは、ローラ336の高さを調整する高さ調整装置337として機能する。
一方、被牽引台車340は、図2、図6−図8に示すように、上部フロア341aと下部フロア341bを備える台車本体341、作業者用の昇降階段342、下部フロア341bに取り付けられ台車本体341を滑りにより移動させるためのそり343、連続ベルトコンベア370のフレーム373を進退可能(切羽に向かう側と坑口に向かう側との双方に移動可能)に支持する複数のローラ(支持部材)344、ローラ344の高さ(連続ベルトコンベア370の支持高さ)を調整する複数の高さ調整装置345などを備える。
なお、牽引台車330と被牽引台車340とは、連結棒360で連結される。また、連結棒360に代えて、牽引台車330に設けたウインチで巻き取られるワイヤーロープで牽引台車330と被牽引台車340とを連結させることができる。
連結棒360で牽引台車330と被牽引台車340とを連結させる場合は、牽引台車330と被牽引台車340との間隔を一定に保つことができ、ワイヤーロープで牽引台車330と被牽引台車340とを連結させる場合は、牽引台車330と被牽引台車340との間隔をウインチによるワイヤーロープの巻き取りで調整することができる。
そして、牽引台車330と被牽引台車340とを連結棒360で連結する場合、牽引台車330と被牽引台車340とをワイヤーロープで連結する場合のいずれにおいても、牽引台車330と被牽引台車340との間隔を一定に保つことで、連続ベルトコンベア370の上り勾配を一定に保つことができる。
被牽引台車340に設けられる複数のローラ344は、牽引台車330側(切羽側)から支承架台350側(坑口側)に向けて徐々により高い位置に配され、被牽引台車340のローラ336によって支持される連続ベルトコンベア370の上り勾配を維持して支承架台350の固定高さH2にまで連続ベルトコンベア370の支持高さを高くする。
そして、連続ベルトコンベア370の支持高さが支承架台350の固定高さH2に至ると、その後は、その高さを維持して連続ベルトコンベア370を略水平に延設させる。
なお、図8に示すように、連続ベルトコンベア370のサイドフレーム373aに設けたヒンジ373bでサイドフレーム373aの角度が切り替わることで、被牽引台車340に支持される連続ベルトコンベア370は上り勾配から略水平に切り替わる。
被牽引台車340において連続ベルトコンベア370を支持するローラ344は、台車本体341を構成する複数の縦枠材341cそれぞれに配設され、連続ベルトコンベア370を所定間隔毎に複数個所で支持する。図1、図2に示す被牽引台車340では、台車本体341は、縦枠材341cを前後方向に所定間隔で4本備え、各縦枠材341cにローラ344が配設されている。
縦枠材341cに配設されるローラ344は2個1組として、図6−7に示すように、棒状のフレーム344aの左右にそれぞれに回転可能に支持される。
そして、フレーム344aの左右端は、上部フロア341aに基端が固定される一対のジャッキ345aの先端に連結され、ジャッキ345aによって所定高さに支えられる。つまり、ジャッキ345aは、ローラ344の高さを調整する高さ調整装置345として機能する。
支承架台350は、トンネル坑内100の側面から略水平に張り出す支持部350aと、支持部350aの張り出した先端部から支持部350a上方のトンネル坑内100側面に向けて斜め上方に延びるチェーンなどの吊り部材350bとで構成される、吊り下げ式ブラケット(吊チェーン方式)である。
そして、支承架台350は、坑口に向けて所定間隔毎に一定の高さに設置され、支承架台350で支持される連続ベルトコンベア370は略水平に延設される。
ストレージカセットは、テールピース台車310(テールプーリ311)の前進に伴って自動的にコンベアベルトを繰り出し、連続ベルトコンベア370を延伸させる装置である。ストレージカセットは、連続ベルトコンベア370の坑口側の折り返しであると共に連続ベルトコンベア370の動力部であるヘッドプーリー(図示省略)と、被牽引台車340との間のリターン側に配置される。
次に連続ベルトコンベア装置300における連続ベルトコンベア370の延伸作業(延伸方法)について説明する。
図3に示すように、牽引台車330の上部フロア(上部作業台)331cの高さは、支承架台350の吊り部材350bの一端をトンネル坑内100の側面に掛止するためのアンカーなどの掛止部材350cを、トンネル坑内100の側面に取り付ける作業に適した高さに設定されている。
そして、作業者は、牽引台車330の上部フロア331cに上がり、連続ベルトコンベア370の延伸に先立って、掛止部材350c(及び吊り部材350b)をトンネル坑内100の側面に取り付ける作業を実施する。
トンネルが掘進し、自走式クラッシャー200及びテールピース台車310を切羽に向けて前進させる場合は、テールピース台車310との距離を保つように牽引台車330を前進させ、牽引台車330に牽引されて被牽引台車340を前進させる。
テールピース台車310(テールプーリ311)が前進することで、ストレージカセットからコンベアベルトが繰り出され、連続ベルトコンベア370のフレーム373がユニット単位で継ぎ足されて、連続ベルトコンベア370が延伸する。
ここで、テールピース台車310、牽引台車330及び被牽引台車340が相互距離を保った状態でその位置を変えるので、牽引台車330及び被牽引台車340で支持される連続ベルトコンベア370は所定の上り勾配を維持する。
一方、牽引台車330及び被牽引台車340が前進することで、既設の支承架台350(切羽に最も近い支承架台350)と被牽引台車340(坑口に最も近いローラ344)との距離が広がることになる。
そこで、被牽引台車340の上部フロア341aに上がった作業者は、事前に取り付けられている掛止部材350cを用いて、既設の支承架台350よりも切羽に近い側に支承架台350を新たに設置する作業を行い、既設の支承架台350と被牽引台車340との間の連続ベルトコンベア370を、新たに坑内側面に固定した支承架台350で支持させる。
また、坑内路盤に不陸があることで、牽引台車330及び被牽引台車340で支持される連続ベルトコンベア370が傾いたり、ローラ336、344から連続ベルトコンベア370のフレーム373が浮いてしまったりすることがある。
このような場合は、レバーブロック337a,337c、ジャッキ345aなどの高さ調整装置によって、ローラ336、344の高さを調整し、連続ベルトコンベア370の傾きやローラ336、344からの浮きを解消する。
また、支承架台350により略水平に支持される連続ベルトコンベア370の高さに、被牽引台車340の坑口側に配置されるローラ344による連続ベルトコンベア370の支持高さを合わせるように調整する。
これにより、連続ベルトコンベア370が被牽引台車340において上り勾配から略水平に角度を変え、かつ、被牽引台車340の後端での連続ベルトコンベア370の高さが支承架台350の支持高さに一致して、被牽引台車340から支承架台350への架け渡しにおいて連続ベルトコンベア370が略水平を保つようにする。
そして、既設の支承架台350と被牽引台車340との間の連続ベルトコンベア370を新たに坑内側面に固定した支承架台350で支持させ、ローラ336、344の高さ調整が完了すると、連続ベルトコンベア370を再稼働させてずりの移送を再開させる。
このように、トンネルの掘進に合わせて、テールピース台車310、牽引台車330及び被牽引台車340の前進、新たな支承架台350の設置及びローラ336、344の高さ調整、ずり移送再開を繰り返す。
上記の牽引台車330及び被牽引台車340(支持台車320)を含む連続ベルトコンベア装置300によると、テールピース台車310での連続ベルトコンベア370の高さH1よりも支承架台350による連続ベルトコンベア370の支持高さH2が高く設定されるときに、連続ベルトコンベア370の延伸時の作業負荷を軽減できる。
つまり、テールピース台車310から支承架台350に向けた連続ベルトコンベア370の上り勾配部分が牽引台車330及び被牽引台車340で支持され、テールピース台車310を前進させる連続ベルトコンベア370の延伸時に、テールピース台車310の前進に伴って牽引台車330及び被牽引台車340を前進させることで、テールピース台車310から支承架台350に向かう連続ベルトコンベア370の上り勾配が維持される。
したがって、延伸時に連続ベルトコンベア370を上り勾配に支持するためのブラケットを仮設するなどの作業が不要となり、支承架台350による連続ベルトコンベア370の支持高さH2(支承架台350の設置高さ)が高く設定されるほど、不要となる作業量がより多くなり作業負荷の軽減効果が増すことになる。
そして、支承架台350の設置高さを高くすれば、支承架台350(支承架台350で略水平に支持される連続ベルトコンベア370)が坑内の通行車両の邪魔になることを回避でき、坑内での作業性が向上する。換言すれば、坑内の通行車両の邪魔にならないような高さに支承架台350を設置しても、連続ベルトコンベア370の延伸時の作業負荷が増えることを抑制できる。
また、牽引台車330及び被牽引台車340は、ローラ336、344の高さを調整するレバーブロック337a,337c、ジャッキ345aなどの高さ調整装置を備えるから、牽引台車330及び被牽引台車340の移動位置に不陸があっても、連続ベルトコンベア370の傾きやローラ336、344からの浮きを解消でき、連続ベルトコンベア370によるずりの移送を良好に行わせることができる。
また、牽引台車330及び被牽引台車340で支持される部分の連続ベルトコンベア370の傾斜角は、ローラ336、344の設置高さで規定されるから、ずりが上り勾配部で転げ落ちることを十分に抑止できる傾斜角に維持でき、支承架台350の設置高さを高くしても連続ベルトコンベア370によるずりの移送を良好に行わせることができる。
また、牽引台車330及び被牽引台車340に設けたフロアを作業台として、支承架台350の設置などの作業を容易に行える。
また、支持台車320が牽引台車330と被牽引台車340とで構成され、トンネル工事現場までの輸送時には、牽引台車330と被牽引台車340とを分離して個別に輸送できるので、牽引台車330と被牽引台車340とをトラックで容易に輸送できる。つまり、支持台車320を1つの自走式台車で構成すると、その全長が長くなってトラック輸送が難しくなるが、前後に分解して輸送できれば、必要な全長を確保しつつトラック輸送が容易になる。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
支持台車320は、牽引台車330と被牽引台車340とを含む構成に限定されず、支承架台350の設置高さが比較的低く、台車の全長をトラック輸送に適した長さに制限しつつ連続ベルトコンベア370の上り勾配を許容範囲内にできる場合には、自走式の支持台車を1つだけ使用する構成とすることができる。
また、支承架台350として、吊チェーン方式と共に、ビティ方式などの別方式の支承架台350を併用することができる。
また、支持台車320において、連続ベルトコンベア370のサイドフレーム373aを支持するローラなどの支持部材の高さを調整する高さ調整装置は、レバーブロックやジャッキに限定されず、例えば、ギア機構を用いて高さを調整できるように構成することができる。
また、牽引台車330と被牽引台車340との少なくとも一方において、連続ベルトコンベア370のサイドフレーム373aを支持するローラなどの支持部材の高さを個別に調整する高さ調整装置と共に、複数の支持部材の高さを同時に上下できる装置を設けることができる。
また、被牽引台車340はそり343の滑りによって移動するが、そり343に代えてタイヤなどを備える構成とすることができる。被牽引台車340がタイヤで移動する構成とする場合は、ずり搬送時の安定性を確保するためにアウトリガー装置を備えることが好ましい。
また、支持部材はローラに限定されず、連続ベルトコンベア370のフレーム373を進退可能に支持できる部材を適宜採用することができる。
また、連続ベルトコンベア370の上り勾配部を支持するローラなどの支持部材を、坑口に向けて上り勾配になるように台車に設置されるフレームに配置し、前記フレームの勾配角度を変更することで、連続ベルトコンベア370の上り勾配の角度を変更できる構成とすることができる。
また、連続ベルトコンベア370は、トラフ型ベルトコンベアに限定されず、フラットキャリパーローラを用いる連続ベルトコンベアにも、支持台車320(牽引台車330及び被牽引台車340)を含む連続ベルトコンベア装置を適用できる。
また、支持台車320(牽引台車330及び被牽引台車340)を含む連続ベルトコンベア装置は、トンネル施工用に限定されるものではなく、例えば、炭鉱などの採掘現場における輸送システムとして用いることができる。
100…トンネル坑内、200…自走式クラッシャー、300…連続ベルトコンベア装置、310…テールピース台車、320…支持台車、330…牽引台車、336…ローラ(支持部材)、337a,337c…レバーブロック(高さ調整装置)、340…被牽引台車、344…ローラ(支持部材)、345a…ジャッキ(高さ調整装置)、350…支承架台、370…連続ベルトコンベア、371…キャリアローラ、372…リターンローラ、373…フレーム、374…コンベアベルト

Claims (6)

  1. トンネル施工用の連続ベルトコンベアのテールプーリを備えたテールピース台車と、坑内側面に固定されて前記テールピース台車よりも高い位置に前記連続ベルトコンベアを支持する支承架台との間に、前記連続ベルトコンベアを前記テールピース台車側から前記支承架台側に向けて上り勾配となるように支持する支持台車を配し、
    トンネルの掘進に応じて前記テールピース台車及び前記支持台車を前進させると共にベルトストレージ部からコンベアベルトを繰り出して前記連続ベルトコンベアを延伸させ、
    前記支持台車と既設の前記支承架台との間の前記連続ベルトコンベアを新たに坑内側面に固定した前記支承架台で支持する、
    連続ベルトコンベアの延伸方法。
  2. 前記支持台車は、前記連続ベルトコンベアのフレームを支持する支持部材及び前記支持部材の高さを調整する高さ調整装置を備え、
    前記高さ調整装置により前記支持台車で支持される前記連続ベルトコンベアの高さを調整する、
    請求項記載の連続ベルトコンベアの延伸方法。
  3. 前記支持台車は作業台を備え、
    坑内側面に前記支承架台を固定する作業を前記作業台上で行う、
    請求項又は請求項に記載の連続ベルトコンベアの延伸方法。
  4. 前記支持台車は、自走可能な牽引台車と前記牽引台車の坑口側に配され前記牽引台車によって牽引される被牽引台車とを含んで構成され、
    トンネルの掘進に応じて前記牽引台車を自走させ、前記被牽引台車を前記牽引台車で牽引して移動させる、
    請求項から請求項のいずれか1つに記載の連続ベルトコンベアの延伸方法。
  5. 連続ベルトコンベアのテールプーリを備えたテールピース台車と、
    坑内側面に固定されて前記連続ベルトコンベアを支持する支承架台と、
    前記テールピース台車と前記支承架台との間に配され、前記連続ベルトコンベアを前記テールピース台車側から前記支承架台側に向けて上り勾配となるように支持する支持台車であって、
    前記連続ベルトコンベアのフレームを支持する支持部材と、
    前記支持部材の高さを調整する高さ調整装置と、
    を備える、前記支持台車と、
    を含み、
    前記連続ベルトコンベアを、前記支持台車によって、前記テールピース台車から前記連続ベルトコンベアの支持位置がより高い前記支承架台に架け渡す、連続ベルトコンベア装置。
  6. 連続ベルトコンベアのテールプーリを備えたテールピース台車と、
    坑内側面に固定されて前記連続ベルトコンベアを支持する支承架台と、
    前記テールピース台車と前記支承架台との間に配され、前記連続ベルトコンベアを前記テールピース台車側から前記支承架台側に向けて上り勾配となるように支持する支持台車であって、
    自走可能な牽引台車と、
    前記牽引台車の前記支承架台側に配され前記牽引台車によって牽引される被牽引台車と、
    を含む、前記支持台車と、
    を含み、
    前記連続ベルトコンベアを、前記支持台車によって、前記テールピース台車から前記連続ベルトコンベアの支持位置がより高い前記支承架台に架け渡す、連続ベルトコンベア装置。
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