JP6690455B2 - シール貼着方法及びシール貼着装置 - Google Patents

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Description

本明細書開示の発明は、シール貼着方法及びシール貼着装置に関する。
従来、把持機構等を備えたロボットハンドを用い、電子機器用の基板にマスキングテープを張り付けるロボットシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ハンド部で被着体の貼着位置にテープの仮貼着及び本貼着を行うテープ貼着装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−91137号公報 特開2013−27957号公報
ところで、ロボットハンドを用いてテープやシール(以下、単にシールという)を被着物に貼着する場合、シールは、ロボットハンドによって把持されて台紙から剥がされ、被着位置まで搬送され、被着物に貼着される。これらの一連の動作をロボットハンドが行う場合、ロボットハンドは、予め準備されているティーチングデータに基づいて作動する。このティーチングデータには、台紙上のシールを把持する把持位置のデータと、最終的な貼着位置のデータも含まれている。ここで、最終的な貼着位置は、ロボットハンドがシールの正確な位置を把持していることを前提として設定されている。このため、ロボットハンドのシールの把持位置がずれていると、把持したシールを正確な位置に貼着することができない。ロボットハンドが台紙に張り合わされているシールを把持し、そのシールを台紙から剥がすとき、シールの粘着力等の影響を受けて、その把持位置がずれることがある。把持位置がずれているにもかかわらず、ロボットハンドが、当初の設定通りのティーチングデータに基づいて移動すると、把持位置がずれた分だけシールがずれた位置に搬送されることになる。このような把持位置のずれに対処するために、シールを把持したロボットハンドを撮像し、その撮像画像から本来の把持位置とのずれ量を取得し、そのずれ量分だけ、貼着位置のティーチングデータを補正することが考えられる。
しかしながら、シールが柔軟性を有すると、ロボットハンドに把持され、台紙から剥がされた状態のシールに捻じれや撓み、皺等が生じて変形している可能性がある。ロボットハンドに把持されているシールが変形していると、その状態のシールを撮像したとしても、ロボットハンドの把持位置のずれ量を正確に認識することができないと考えられる。把持位置のずれ量を正確に認識することができなければ、シールを適切に貼着位置に貼着することができない。
特許文献1や特許文献2は、このようなシールの変形に対応するものとはなっていない。
1つの側面では、本明細書開示のシール貼着方法及びシール貼着装置は、ロボットハンドによって、柔軟性を有するシールを台紙から剥がし、剥がしたシールを所望の貼着位置に貼着することを課題とする。
本明細書開示のシール貼着方法は、第1ハンドにより台紙上のシールの第1端部を吸着保持すると共に、第2ハンドにより前記シールの第2端部を把持して、前記シールを前記台紙から引き剥がす工程と、前記第1ハンドと前記第2ハンドとによって保持されている前記シールを撮像位置へ移動し、前記第1ハンドの初期位置情報と、前記第2ハンドの初期位置情報とを取得する工程と、前記シールの撮像画像に基づいて、前記第1ハンドと前記第2ハンドの少なくとも一方を稼働させて、前記撮像画像における前記シールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させて前記シールの変形を解消する工程と、前記第1ハンドの変形解消後位置情報と、前記第2ハンドの変形解消後位置情報とを取得する工程と、前記第1ハンドの初期位置情報と前記第1ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第1ハンドの貼着指示位置の情報を補正し、前記第2ハンドの初期位置情報と前記第2ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第2ハンドの貼着指示位置の情報を補正する工程と、前記第1ハンドと前記第2ハンドをそれぞれ補正された前記貼着指示位置の情報に基づいて移動させ、前記シールを貼着する工程と、を含む。
また、本明細書開示のシール貼着装置は、台紙上のシールの第1端部を吸着保持する第1ハンドと、前記台紙上のシールの第2端部を把持する第2ハンドと、前記第1ハンド及び前記第2ハンドによって保持された前記シールを撮像するカメラと、前記第1ハンドと前記第2ハンドにより、前記シールを前記台紙から引き剥がし、前記カメラにより取得された撮像画像から前記第1ハンドの初期位置情報と、前記第2ハンドの初期位置情報とを取得し、前記シールの撮像画像に基づいて、前記第1ハンドと前記第2ハンドの少なくとも一方を稼働させて、前記撮像画像における前記シールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させ、前記第1ハンドの変形解消後位置情報と、前記第2ハンドの変形解消後位置情報とを取得し、前記第1ハンドの初期位置情報と前記第1ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第1ハンドの貼着指示位置の情報を補正し、前記第2ハンドの初期位置情報と前記第2ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第2ハンドの貼着指示位置の情報を補正し、前記第1ハンドと前記第2ハンドをそれぞれ補正された前記貼着指示位置の情報に基づいて移動させ、前記シールを貼着する制御部と、を含む。
本明細書開示のシール貼着方法及びシール貼着装置によれば、ロボットハンドによって、柔軟性を有するシールを台紙から剥がし、剥がしたシールを所望の貼着位置に貼着することができる。
図1は実施形態のシール貼着装置の概略構成を模式的に示す説明図である。 図2(A)は台紙が張り合わされた状態の素材シートの一部の平面図であり、図2(B)はシールの側面図である。 図3(A)は台紙からシールが剥がされる様子を上方から観た模式図であり、図3(B)は台紙からシールが剥がされる様子を側方から観た模式図である。 図4(A)は第1ハンドと第2ハンドとで、シールを保持した様子を示す説明図であり、図4(B)は、第1ハンドの吸着位置と第2ハンドの把持位置がずれる様子を模式的に示す説明図である。 図5は実施形態のシール貼着方法の一例を示すフローチャートである。 図6(A)は第1ハンドと第2ハンドとでシールを保持する様子を上方から観た説明図であり、図6(B)は第1ハンドと第2ハンドとでシールを保持する様子を側方から観た説明図である。 図7(A)はシールを台紙から剥がし始める様子を上方から観た説明図であり、図7(B)はシールを台紙から剥がし始める様子を側方から観た説明図である。 図8(A)は第1ハンドと第2ハンドとで、シールを保持した様子を示す説明図であり、図8(B)は、第1ハンドの吸着位置と第2ハンドの把持位置がずれる様子を模式的に示す説明図である。 図9(A)は撮像領域を上方から示す説明図であり、図9(B)は撮像領域を側方から示す説明図である。 図10(A)は撮像画像における頂点が、予め準備されている理想のシール形状における対応する頂点とずれた様子を示す説明図であり、図10(B)撮像画像における頂点を、予め準備されている理想のシール形状における対応する頂点に一致させる様子を示す説明図であり、図10(C)は、第2端部に含まれる頂点を形成する2辺を理想のシール形状における対応する頂点を形成する2辺に一致させる様子を示す説明図である。 図11(A)は、確認点と仮想確認とがずれている様子を示す説明図であり、図11(B)は確認点と仮想確認点とが一致した様子を示す説明図である。 図12は第2ハンドを稼働させるときの負荷及び変形量を示すグラフである。 図13は撮像画像におけるシールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させた様子を示す説明図である。 図14(A)はシールが補正前の貼着指示位置の上方に移動した状態を示す説明図であり、図14(B)はシールが補正された貼着指示位置の上方に待機した状態を示す説明図であり、図14(C)はシールが補正された貼着指示位置に移動し、シールを貼着した様子を示す説明図である。
以下、本明細書開示の発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(実施形態)
まず、図1を参照して、実施形態のシール貼着装置の概略構成について説明し、図2(A)及び図2(B)を参照して、シール貼着装置によって貼着されるシールについて説明する。また、図3(A)乃至図4(B)を参照して台紙からシールが剥がされる様子を説明する。図1は実施形態のシール貼着装置の概略構成を模式的に示す説明図である。図2(A)は台紙が張り合わされた状態の素材シートの一部の平面図であり、図2(B)はシールの側面図である。図3(A)は台紙からシールが剥がされる様子を上方から観た模式図であり、図3(B)は台紙からシールが剥がされる様子を側方から観た模式図である。図4(A)は第1ハンドと第2ハンドとで、シールを保持した様子を示す説明図であり、図4(B)は、第1ハンドの吸着位置と第2ハンドの把持位置がずれる様子を模式的に示す説明図である。
図1を参照すると、シール貼着装置100は、第1ロボット10と第2ロボット20を備える。第1ロボット10は、垂直多関節6軸ロボットであり、第1ロボットコントローラ11と電気的に接続されている。第1ロボット10には、第1ハンド12が装備されている。第1ハンド12は、吸着パッド12aを備えており、後に説明するシール50aの第1端部501を吸着保持する。第2ロボット20は、垂直多関節6軸ロボットであり、第2ロボットコントローラ21と電気的に接続されている。第2ロボット20には、第2ハンド22が装備されている。第2ハンド22は、力覚センサ22aを介して把持爪部22bを備えており、後に説明するシール50aの第2端部502を把持する。把持爪部22bは二枚の爪を対向させて設けられており、後に説明する粘着層50a1と台紙50a2との間に挿し込まれる爪には、非粘着材を付着される加工が施されている。
シール貼着装置100は、制御部30を備える。制御部30は、画像処理部31及び演算部32を備えている。制御部30は、第1ロボットコントローラ11及び第2ロボットコントローラ21と電気的に接続されている。シート貼着装置1は、カメラ35を備える。カメラ35は、制御部30に電気的に接続されており、カメラ35により撮像された撮像画像は、画像処理部31において、各種画像処理に供される。画像処理部31は、シール50aの状態を把握するために、撮像画像から所望の点の座標を抽出することができる。演算部32は、後に詳説するように、第1ハンド12の吸着位置や、第2ハンド22の把持位置のずれ量を算出する。
制御部30は、記憶部33を備えており、記憶部33には、シール貼着装置100を作動させるプログラムが格納されている。また、記憶部33には、第1ハンド12及び第2ハンド22をそれぞれ所望の位置に移動させるための位置データ(ティーチングデータ)が格納されている。位置データには、シール50aを保持してから、所望の貼着位置へシールを貼着するまでの第1ハンド12及び第2ハンド22の軌跡に沿った座標データが含まれている。
さらに、記憶部33には、理想のシール形状60に関する情報が格納されている。ここで、理想のシール形状60とは、シール50aが捻じれたり、撓んだり、皺になったりすることがなく、さらに、第1ハンド12や第2ハンド22がずれを生じることなくシール50aを保持したときに撮像されるシールの形状である。理想のシール形状60に関する情報は予め作成され、記憶部33に格納されている。
また、記憶部33には、カメラ35によって撮像された撮像画像を理想のシール形状60と一致させるために用いる各種情報が格納されている。これらの各種情報については、後に説明する。
つぎに、図2(A)及び図2(B)を参照しつつ、シール貼着装置100によって貼着されるシール50aについて説明する。シール50aは、例えば、ノートパソコン等のユビキタス製品に用いられる衝撃吸収用のゴムシート材である。シール50aは、柔軟性を有している。シール貼着装置100は、柔軟性を有し、捻じれたり、撓んだり、皺になったりすることがあるシール50aに好適に用いることができる。シール50aは、複数のシール50aが粘着層50a1を介して一枚の台紙50a2上に張り合わされた素材シート50の状態で工場に納品される。素材シート50は、シール50aの搭載効率を高めるために、極力余白を排除した状態とされている。また、隣り合うシール50aとの間にも切れ込み50bが存在しているのみであり、隣り合うシール50a同士は台紙50a2上で密着している。このようなシール50aは、一枚のシートに切れ込み50bを設けることで準備されている。切れ込み50bは、シール50aの表面側から切込刃を導入することで設けられている。切れ込み50bの深さは、台紙50a2を切り離すことがない深さとされている。
シール貼着装置100は、シール50aの貼着対象となるワーク41が載置されているワークステージ40を備える。ワークステージ40には、素材シート50が搭載され、シール50aを供給する供給ステージ40aが設けられている。
つぎに、図3(A)乃至図4(B)を参照しつつ、台紙50a2からシール50aが剥がされるときの様子について説明する。シール貼着装置100を用いてシール50aが台紙50a2から剥がされるとき、シール50aは、第1端部501を吸着パッド12aで吸着され、第2端部502を把持爪部22bで把持された状態で上方に引き上げられる。台紙50a2は、図3(B)に示すように、供給ステージ40aの下面側に設けられている台紙固定部23a、23bにより、供給ステージ40aに固定されている。台紙固定部23a、23bは、吸着により台紙50a2を固定している。
このとき、シール50aは、長手方向に沿って延びる中心軸線AX上を吸着パッド12aで吸着されるとともに、把持爪部22bで把持されている。ところが、図3(A)及び図3(B)に示すように、第2端部502を第1端部501に近づけるように把持爪部22bを上方に引き上げると、図4(B)に示すように、吸着位置や把持位置がずれることがある。これは、剥がされるシール50aが粘着層50a1や切れ込み50bを介して隣接するシール50aの影響を受けるためである。このように、吸着位置や把持位置がずれ、何らの措置も採らないまま第1ハンド12及び第2ハンド22を貼着指示位置に移動させると、シール50aが規定域内に貼着されないことが想定される。そこで、本実施形態のシール貼着装置100は、以下に説明する方法でシール50aを適切な位置に貼着する。
以下、図5乃至図14を参照しつつ、シール貼着装置100を用いたシール貼着方法の一例につき、説明する。図5は実施形態のシール貼着方法の一例を示すフローチャートである。図6(A)は第1ハンドと第2ハンドとでシールを保持する様子を上方から観た説明図であり、図6(B)は第1ハンドと第2ハンドとでシールを保持する様子を側方から観た説明図である。図7(A)はシールを台紙から剥がし始める様子を上方から観た説明図であり、図7(B)はシールを台紙から剥がし始める様子を側方から観た説明図である。図8(A)は第1ハンドと第2ハンドとで、シールを保持した様子を示す説明図であり、図8(B)は、第1ハンドの吸着位置と第2ハンドの把持位置がずれる様子を模式的に示す説明図である。図9(A)は撮像領域を上方から示す説明図であり、図9(B)は撮像領域を側方から示す説明図である。図10(A)は撮像画像における頂点が、予め準備されている理想のシール形状における対応する頂点とずれた様子を示す説明図であり、図10(B)撮像画像における頂点を、予め準備されている理想のシール形状における対応する頂点に一致させる様子を示す説明図であり、図10(C)は、第2端部に含まれる頂点を形成する2辺を理想のシール形状における対応する頂点を形成する2辺に一致させる様子を示す説明図である。図11(A)は、確認点と仮想確認とがずれている様子を示す説明図であり、図11(B)は確認点と仮想確認点とが一致した様子を示す説明図である。図12は第2ハンドを稼働させるときの負荷及び変形量を示すグラフである。図13は撮像画像におけるシールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させた様子を示す説明図である。図14(A)はシールが補正前の貼着指示位置の上方に移動した状態を示す説明図であり、図14(B)はシールが補正された貼着指示位置の上方に待機した状態を示す説明図であり、図14(C)はシールが補正された貼着指示位置に移動し、シールを貼着した様子を示す説明図である。
ステップS1では、シール50aを剥離する。シール50aを剥離するためには、図6(A)及び図6(B)に示すように、第1端部501を吸着パッド12aで吸着し、把持爪部22bで第2端部502を把持する。このとき、図6(A)に示すように、吸着パッド12aの中心は、座標H10に位置し、把持爪部22bの先端部中心は、座標H20に位置している。座標H10及び座標H20は、素材シート50上の剥離の対象となるシール50aの位置座標に対応させて予め設定されている。把持爪部22bは、座標H20に位置することで、一枚の爪が粘着層50a1と台紙50a2との間に挿し込まれ、把持爪部22bを閉じることで第2端部502を把持する。第2端部502を把持している把持爪部22bは、図7(A)及び図7(B)に示すように、吸着パッド12aによる吸引を継続しつつ、予め定められた所定の軌跡を描くように移動し、シール50aを台紙50a2から剥離する。ここで、剥離動作完了時の吸着パッド12aの中心座標を座標H11とし、把持爪部22bの先端部中心座標を座標H21とする。吸着位置や把持位置にずれが生じていなければ、シール50aの中心軸線AXは、図8(A)に示すように座標H11及び座標H21を通過する。しかしながら、シール50aを台紙50a2から剥がすとき、図3(A)及び図3(B)を参照して説明したように、粘着層50a1や隣接するシール50aの影響を受ける。この結果、図8(B)に示すように、矢示51で示すように吸着位置がずれたり、矢示52で示すように把持位置がずれたりする。なお、このとき、例えば、矢示53で示すように、シール50aが捻じれたりすることもある。
ステップS1でシール50aを剥離した後は、ステップS2において、シール50aの把持認識を行い、ステップS3へ進む。シール50aの把持認識は、吸着パッド12aに接続されている減圧経路の圧力や、力覚センサ22aの測定値から判定することができる。ステップS3では、第1ハンド12と第2ハンド22とによって保持されているシール50aを撮像位置へ移動する。そして、ステップS4において、第1ハンド12の初期位置情報H1i(x1i、y1i、z1i、θ1i)と、第2ハンド22の初期位置情報H2i(x2i、y2i、z2i、θ2i)とを取得する。図9(A)及び図9(B)を参照すると、第2ハンド22の初期位置情報H2iは、撮像領域X内に写し出されている把持爪部22bの先端部中心の座標である。画像処理部31は、撮像した画像から把持爪部22bの形状を抽出し、その先端部中心を特定し、その座標を初期位置情報H2iとして取得する。第1ハンド12の初期位置情報H1iについても同様に取得する。なお、カメラ35は、把持爪部22bの周囲を撮像するもの、吸着パッド12aの周囲を撮像するものの2台を準備してもよいし、シール50aの全体を撮像するようにしてもよい。
ステップS4に引き続いて行われるステップS5では、シール50aの変形解消を開始する指令が出される。すなわち、カメラ35によるシール50aの撮像画像に基づいて、撮像画像におけるシール50aの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させる。図10(A)乃至図10(C)において、理想のシール形状60は破線で示されている。シール50aの外形を、理想のシール形状60と一致させるのは、第1ハンド12及び第2ハンド22に保持されたシール50aが柔軟性を有することに起因して、シール50aに生じている捻じれや撓み等の変形を解消するためである。
ステップS5で開始指令を受けた後、ステップS6では、実際に第1ハンド12及び第2ハンド22を稼働させて、シール50aの外形を、理想のシール形状60と一致させる。ここでは、まず、第1ハンド12を固定し、第2ハンド22を稼働させて、シール50aの変形を大まかに修正する。具体的に、図10(A)及び図10(B)を参照すると、実線で示した撮像画像における頂点C21をシール形状における対応する頂点C20に一致させる。このとき、第1ハンド12は固定した状態で、第2ハンド22のみを動かす。頂点C21は、第2ハンド22が保持する第2端部502に含まれる頂点であり、第2ハンド22の初期位置情報H2iに最も近い頂点として選ばれている。頂点C21を頂点C20に一致させた後は、図10(C)で示すように、実線で示した撮像画像における辺C21a及び辺C21bを、破線で示した理想のシール形状60における辺C20a及び辺C20bに一致させる。辺C21a及び辺C21bは頂点C21を形成する2辺であり、辺C20a及び辺C20bは理想のシール形状60における対応する頂点C20を形成する2辺である。
このように、頂点C21を頂点C20に一致させ、辺C21a及び辺C21bを辺C20a及び辺C20bに一致させると、シール50aの変形を概ね修正することができる。このように、シール50aの変形を概ね修正した後は、図11(A)及び図11(B)に示すように、撮像画像上に設定された確認点C31を理想のシール形状60上に設定された仮想確認点C30と一致させる。この工程では、第1ハンド12及び第2ハンド22の双方を稼働させる。図11(B)に示すように、撮像画像におけるシール上の少なくとも2点、すなわち、頂点C21と確認点C31を理想のシール形状における対応する2点、すなわち、頂点C20と仮想確認点C30に一致させることで、変形を解消できる。また、このような2点を一致させ、撮像画像におけるシール50aと理想のシール形状60とを重ねることで、シール50aの状態を、吸着位置や把持位置のずれがなく、変形もない理想の状態とすることができる。
ステップS7では、撮像画像におけるシール50aと理想のシール形状とが一致したかを確認し、Noと判断したときは、ステップS6からの処理を繰り返し、ステップS7でYesと判断したときは、ステップS8へ進む。
なお、第2ハンド22は、シール50aの変形量、シール50aに加わる負荷が、図12に示す規定値以内となる範囲で稼働させる。これにより、シール50aが破損したり、塑性変形が生じたりしないように、管理することができる。シール50aに加わる負荷は、力覚センサ22aの測定値に基づいて判断することができる。
ステップS7までの工程を経ることで、シール50aが理想の状態となっている一方で、第1ハンド12及び第2ハンド22の位置は、本来の位置からずれた位置となっている。ステップS8では、図13に示すように、第1ハンド12の変形解消後位置情報H1e(x1e、y1e、z1e、θ1e)と、第2ハンド22の変形解消後位置情報H2e(x2e、y2e、z2e、θ2e)とを取得する。
そして、ステップS9では、演算部32にいて各ハンドの補正量を算出する。第1ハンド12の補正量ΔTz1は、初期位置情報H1iと変形解消後位置情報H1eとの差として算出される。従って、ΔTz1=H1i−H1eによって算出される。第2ハンド22の補正量ΔTz2は、初期位置情報H2iと変形解消後位置情報H2eとの差として算出される。従って、ΔTz2=H2i−H2eによって算出される。
ステップS9に引き続いて行われるステップS10では、予め設定されている貼着指示位置を補正する。そして、ステップS11では、補正された貼着指示位置の情報に基づいて第1ハンド12及び第2ハンド22を移動させ、シール50aをワーク41に貼着する。
図14(A)を参照すると、シール50aは、補正前の貼着指示位置の上方に移動している。このときの、第1ハンド12が備える吸着パッド12aの中心座標は、P1(1)=(x1(1)、y1(1)、z1(1)、θ1(1))である。また、第2ハンド22が備える把持爪部22bの先端部中心の座標は、P1(2)=(x1(2)、y1(2)、z1(2)、θ1(2))である。座標P1(1)と座標P1(2)は、いずれも予め規定されている座標であり、補正量ΔTz1、補正量ΔTz2は考慮されていない。
シール50aは、図14(A)に示す位置から、図14(B)に示す位置に移動する。図14(B)を参照すると、シール50aは、補正された貼着指示位置の上方に待機した状態となっている。このときの、第1ハンド12が備える吸着パッド12aの中心座標は、Pn−1´(1)=(x1n−1(1)+Δx、yn−1(1)+Δy、zn−1(1)+Δz、θn−1(1)+Δθ)である。Pn−1´(1)は予め定められている補正前の座標Pn−1(1)に補正量ΔTz1=(Δx、Δy、Δz、Δθ)を反映させた座標である。また、第2ハンド22が備える把持爪部22bの先端部中心の座標は、Pn−1´(2)=(xn−1(2)+Δx、yn−1(2)+Δy、zn−1(1)+Δz、θn−1(2)+Δθ)である。Pn−1´(2)は予め定められている補正前の座標Pn−1(2)に補正量ΔTz2=(Δx、Δy、Δz、Δθ)を反映させた座標である。なお、添え字における“n−1”は、最終的な貼着指示位置の座標を添え字“n”を付して表現するときに、最終的な貼着指示位置に到達する1段階前の位置の座標であることを示している。
図14(B)で示す状態では、吸着パッド12aの中心座標及び把持爪部22bの先端部中心の座標に補正量が反映されているため、シール50aを上方から観たときに、その外形は、ワーク41の表面に設定されている貼着領域に一致している。そのため、図14(C)で示すように、シール50aを降下させれば、シール50aをワーク41に貼着することができる。このときの、吸着パッド12aの中心座標は、Pn´(1)=(x1n(1)+Δx、yn(1)+Δy、zn(1)+Δz、θn(1)+Δθ)である。Pn´(1)は予め定められている補正前の座標Pn(1)に補正量ΔTz1=(Δx、Δy、Δz、Δθ)を反映させた座標である。また、第2ハンド22が備える把持爪部22bの先端部中心の座標は、Pn´(2)=(xn(2)+Δx、yn(2)+Δy、zn(1)+Δz、θn(2)+Δθ)である。Pn´(2)は予め定められている補正前の座標Pn1(2)に補正量ΔTz2=(Δx、Δy、Δz、Δθ)を反映させた座標である。
以上の工程を経ることにより、第1ハンド12及び第2ハンド22によって、柔軟性を有するシール50aを台紙50a2から剥がし、剥がしたシール50aを所望の貼着位置に貼着することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 第1ロボット
11 第1ロボットコントローラ
12 第1ハンド
12a 吸着パッド
20 第2ロボット
21 第2ロボットコントローラ
22 第2ハンド
22b 把持爪部
30 制御部
35 カメラ
41 ワーク
50 素材シート
50a シール
50a1 粘着層
50a2 台紙
501 第1端部
502 第2端部
100 シール貼着装置

Claims (5)

  1. 第1ハンドにより台紙上のシールの第1端部を吸着保持すると共に、第2ハンドにより前記シールの第2端部を把持して、前記シールを前記台紙から引き剥がす工程と、
    前記第1ハンドと前記第2ハンドとによって保持されている前記シールを撮像位置へ移動し、前記第1ハンドの初期位置情報と、前記第2ハンドの初期位置情報とを取得する工程と、
    前記シールの撮像画像に基づいて、前記第1ハンドと前記第2ハンドの少なくとも一方を稼働させて、前記撮像画像における前記シールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させて前記シールの変形を解消する工程と、
    前記第1ハンドの変形解消後位置情報と、前記第2ハンドの変形解消後位置情報とを取得する工程と、
    前記第1ハンドの初期位置情報と前記第1ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第1ハンドの貼着指示位置の情報を補正し、前記第2ハンドの初期位置情報と前記第2ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第2ハンドの貼着指示位置の情報を補正する工程と、
    前記第1ハンドと前記第2ハンドをそれぞれ補正された前記貼着指示位置の情報に基づいて移動させ、前記シールを貼着する工程と、
    を、含むシール貼着方法。
  2. 前記シールの変形を解消する工程において、前記第1ハンドを固定し、前記第2ハンドを稼働させる工程を含む請求項1に記載のシール貼着方法。
  3. 前記シールの変形を解消する工程において、前記第2ハンドが保持する前記第2端部に含まれる頂点を、予め準備されている前記理想のシール形状における対応する頂点に一致させ、その後、前記頂点を形成する2辺を前記理想のシール形状における対応する前記頂点を形成する2辺に一致させる工程を含む請求項1又は2に記載のシール貼着方法。
  4. 前記シールの変形を解消する工程において、撮像画像における前記シールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させるときに、前記撮像画像におけるシール上の少なくとも2点を前記理想のシール形状における対応する2点に一致させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシール貼着方法。
  5. 台紙上のシールの第1端部を吸着保持する第1ハンドと、前記台紙上のシールの第2端部を把持する第2ハンドと、
    前記第1ハンド及び前記第2ハンドによって保持された前記シールを撮像するカメラと、
    前記第1ハンドと前記第2ハンドにより、前記シールを前記台紙から引き剥がし、前記カメラにより取得された撮像画像から前記第1ハンドの初期位置情報と、前記第2ハンドの初期位置情報とを取得し、前記シールの撮像画像に基づいて、前記第1ハンドと前記第2ハンドの少なくとも一方を稼働させて、前記撮像画像における前記シールの外形を、予め準備されている理想のシール形状と一致させ、前記第1ハンドの変形解消後位置情報と、前記第2ハンドの変形解消後位置情報とを取得し、前記第1ハンドの初期位置情報と前記第1ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第1ハンドの貼着指示位置の情報を補正し、前記第2ハンドの初期位置情報と前記第2ハンドの変形解消後位置情報とに基づいて、前記第2ハンドの貼着指示位置の情報を補正し、前記第1ハンドと前記第2ハンドをそれぞれ補正された前記貼着指示位置の情報に基づいて移動させ、前記シールを貼着する制御部と、
    を、含むシール貼着装置。
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