JP6686866B2 - ホーニング装置 - Google Patents

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本発明は、円筒部材の内周面をホーニング加工するホーニングヘッドを備えるホーニング装置に関する。
従来より、シリンダ等の円筒部材の内周面の仕上げ加工として、ホーニング加工が幅広く利用されている。ホーニング加工では、ホーニングヘッドの外周に設けた砥石を円筒部材の内周面に当接させ、ホーニングヘッドを軸方向を中心に回転させることで、円筒部材の内周面を研削する。
ホーニング加工の関連技術として、例えば、特許文献1には、ホーニングヘッドの外周に4つの砥石を周方向に等配に設け、4つの砥石の各々を弾性体で拡径方向(径方向の外向き。以下、同じ)に押圧支持することで、加工量を均一化する技術が開示されている。
特開2012−121078号公報
ところで、特許文献1に開示されたホーニングヘッドで円筒部材の非真円形状の内周面をホーニング加工する場合、加工面は凸部及び凹部を有するが、4つの砥石の各々は弾性体の押圧力を受けて、加工面に当接する。
しかし、4つの砥石への押圧力は、加工面の凹凸に応じて不均一になり、特に砥石が凸部に当接した時の押圧力が大きくなるため、凸部が先に削られてしまい、加工面の研削量が変わってしまう。その結果、円筒部材の内周面は、非真円形状を維持することができず、真円化してしまうという問題があった。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、円筒部材の非真円形状の内周面をホーニング加工する場合にも、非真円形状を維持することができるホーニング装置を提供するものである。
本発明の一態様に係るホーニング装置は、
円筒部材の非真円形状の内周面をホーニング加工するホーニングヘッドを備えるホーニング装置であって、
前記ホーニングヘッドは、前記ホーニングヘッドの外周に周方向に等間隔に、かつ、前記ホーニングヘッドの回転軸芯から等距離の位置に3つの砥石を備え、
前記3つの砥石の各々は、長さ及びばね定数が同じ3つの弾性体の各々により前記ホーニングヘッドに対して拡径方向へ押圧支持されており、
前記円筒部材の内周面が形成する非真円は、前記3つの砥石の各々を押圧支持する前記3つの弾性体が自然長である場合における前記3つの砥石の先端が外接する外接円よりも小さく、かつ、前記3つの弾性体が最大限に圧縮された場合における前記3つの砥石の先端が外接する外接円よりも大きく、
前記ホーニングヘッドの回転軸芯は、径方向に移動可能に前記ホーニング装置の回転機構と連結されており、
前記ホーニングヘッドは、回転時には、常時、前記3つの砥石の各々と前記円筒部材の内周面との3つの当接箇所から前記弾性体の反力を受けながら、前記ホーニングヘッドの回転軸芯が前記3つの砥石から等距離の位置に自動調芯された状態で、前記3つの砥石により前記円筒部材の内周面をホーニング加工する。
上述した本発明の態様によれば、円筒部材の非真円形状のボアの内周面をホーニング加工する場合にも、非真円形状を維持することができるホーニング装置を提供することができる。
関連技術に係るホーニングヘッドの砥石配置を示す上面断面図である。 関連技術に係るホーニングヘッドの砥石配置を示す上面断面図である。 関連技術に係るホーニングヘッドの砥石配置を示す上面断面図である。 実施の形態に係るホーニングヘッドの砥石配置を示す上面断面図である。 関連技術に係るホーニングヘッドによるホーニング加工を時系列的に示す上面断面図である。 実施の形態に係るホーニングヘッドによるホーニング加工を時系列的に示す上面断面図である。 実施の形態に係るホーニング装置を示す正面断面図である。 実施の形態に係るホーニングヘッドを示す上面断面図である。 実施の形態に係るホーニングヘッドの砥石付近を示す拡大正面断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下では、ホーニング加工の加工面となる円筒部材の内周面が、シリンダに形成されるシリンダボアの内周面であるものとして説明する。
<本実施の形態に係る砥石配置>
まず、本実施の形態に係るホーニングヘッドの砥石配置について、関連技術と対比して説明する。
特許文献1に開示されたホーニングヘッドのように、ホーニングヘッドの外周に周方向に等配に砥石を設け、各砥石を弾性体で拡径方向に押圧支持する構成の場合、砥石の数によっては、シリンダボアの非真円形状の内周面をホーニング加工する際に、各砥石への押圧力が不均一となり、シリンダボアの内周面が真円化してしまうという問題があった。以下、ホーニングヘッドの砥石配置について、図1〜図4を参照して説明する。
図1〜図3は、関連技術に係るホーニングヘッド100A,100B,100Cの砥石配置を示す上面断面図、図4は、本実施の形態に係るホーニングヘッド10の砥石配置を示す上面断面図である。なお、図1〜図4は、シリンダボア90の内周面の非真円形状の一例として楕円形状を示している。また、図1〜図4では、楕円の短軸方向が縦向き、長軸方向が横向きであるものとして説明を行う。
図1に示される関連技術に係るホーニングヘッド100Aのヘッド本体110Aの外周には、4つの砥石120Aが周方向に等配に設けられている。しかし、ホーニングヘッド100Aの回転軸芯は、4つの砥石120Aの各々から等距離の位置に調芯されていない。そのため、縦向きになった砥石120Aは、砥石120Aを押圧支持する弾性体130Aの長さが短くなっており、弾性体130Aによる押圧力が高くなっている。一方、横向きになった砥石120Aは、砥石120Aを押圧支持する弾性体130Aの長さが長くなっており、弾性体130Aによる押圧力が低くなっている。このように、4つの砥石120Aの各々への押圧力は、不均一になってしまっている。
また、図2に示される関連技術に係るホーニングヘッド100Bのヘッド本体110Bの外周には、5つの砥石120Bが周方向に等配に設けられている。しかし、ホーニングヘッド100Bの回転軸芯は、5つの砥石120Bの各々から等距離の位置に調芯されていない。そのため、縦向き又は略縦向きになった砥石120Bは、砥石120Bを押圧支持する弾性体130Bの長さが短くなっており、弾性体130Bによる押圧力が高くなっている。一方、略横向きになった砥石120Bは、砥石120Bを押圧支持する弾性体130Bの長さが長くなっており、弾性体130Bによる押圧力が低くなっている。このように、5つの砥石120Bの各々への押圧力は、不均一になってしまっている。
また、図3に示される関連技術に係るホーニングヘッド100Cのヘッド本体110Cの外周には、6つの砥石120Cが周方向に等配に設けられている。しかし、ホーニングヘッド100Cの回転軸芯は、6つの砥石120Cの各々から等距離の位置に調芯されていない。そのため、縦向きになった砥石120Cは、砥石120Cを押圧支持する弾性体130Cの長さが短くなっており、弾性体130Cによる押圧力が高くなっている。一方、略横向きになった砥石120Cは、砥石120Cを押圧支持する弾性体130Cの長さが長くなっており、弾性体130Cによる押圧力が低くなっている。このように、6つの砥石120Cの各々への押圧力は、不均一になってしまっている。
このように、ヘッド本体の外周に4つ以上の砥石を周方向に等配に設ける場合、ホーニングヘッドの回転軸芯は各砥石から等距離の位置に調芯されず、各砥石への押圧力が不均一になってしまっている。
これに対して、図4に示される本実施の形態に係るホーニングヘッド10のヘッド本体11の外周には、3つの砥石12が周方向に等配に設けられている。ここで、ホーニングヘッド10の回転軸芯は、3つの砥石12の各々から等距離の位置に調芯されており、この調芯は自動的に行われる。そのため、3つの砥石12は、3つの砥石12をそれぞれ押圧支持する3つの弾性体13の長さが略同一となっており、弾性体13による押圧力が略均一となっている。
<本実施の形態に係るホーニング加工>
続いて、本実施の形態に係るホーニングヘッドによるホーニング加工について、関連技術と対比して説明する。
図5は、関連技術に係るホーニングヘッド100Dによるホーニング加工を時系列的に示す上面断面図、図6は、本実施の形態に係るホーニングヘッド10によるホーニング加工を時系列的に示す上面断面図である。
図5に示される関連技術に係るホーニングヘッド100Dは、ヘッド本体110Dの外周に6つの砥石120Dを周方向に等配に設け、6つの砥石120Dの各々を、拡張コーン140Dでホーニングヘッド100Dの外周から拡径方向に張り出させており、弾性体は使用していない。また、ホーニングヘッド100Dの回転軸芯は、径方向の位置が一定位置になるように構成されている。
ホーニングヘッド100Dでシリンダボア90の非真円形状の内周面をホーニング加工する場合、6つの砥石120Dをホーニングヘッド100Dの外周から拡径方向に張り出した状態で、ホーニングヘッド100Dを回転軸芯を中心に回転させながら(図中では時計回りに回転)、6つの砥石120Dによりシリンダボア90の内周面を研削する。このとき、ホーニングヘッド100Dの回転軸芯は、径方向の位置がほぼ一定位置に維持される。
そのため、砥石120Dは、シリンダボア90の内周面の凸部に最初に当接し、凸部を先に削ってしまうため、シリンダボア90の内周面は、非真円形状を維持することができず、真円化してしまう。
これに対して、図6に示される本実施の形態に係るホーニングヘッド10は、ヘッド本体11の外周に3つの砥石12を周方向に等配に設け、3つの砥石12の各々を弾性体13で拡径方向に押圧支持する。そのため、ホーニングヘッド10の回転軸芯は、3つの砥石12の各々から等距離の位置に自動調芯される。また、ホーニングヘッド10は、回転軸芯が径方向に移動可能に構成されている。
ホーニングヘッド10でシリンダボア90の非真円形状の内周面をホーニング加工する場合、ホーニングヘッド10を、回転軸芯を中心に回転させつつ(図中では時計回りに回転)、シリンダボア90の内周面に沿って移動させながら(図中では時計回りに移動)、3つの砥石12によりシリンダボア90の内周面を研削する。
そのため、ホーニング加工の間は、ホーニングヘッド10は、常時、3つの砥石12の各々とシリンダボア90の内周面との3つの当接箇所から弾性体13の反力を受けることになる。そのため、ホーニングヘッド10の回転軸芯は、3つの当接箇所からの反力が平衡した位置に移動し、3つの弾性体13に発生する圧縮力は略均一化される。この3点平衡状態は、シリンダボア90の内周面の凹凸に対応して受動的に発生する。このようなメカニズムにより、ホーニングヘッド10は、ホーニング加工の間は、回転軸芯を中心に回転しつつ、シリンダボア90の内周面に沿って移動しながら、常時、回転軸芯が3つの砥石12の各々から等距離の位置に自動調芯されることになる。その結果、3つの砥石12は、常時、略同一の押圧力を受けることになるため、シリンダボア90の内周面の凸部を先に削ってしまうことがなく、加工面の研削量が略均一化される。これにより、シリンダボア90の内周面の非真円形状を維持することができる。
なお、図4及び図6は、説明を簡略化するため、本実施の形態に係るホーニングヘッド10を模式的に示したものとなっている。例えば、図4及び図6では、ヘッド本体11の断面形状は、三角形状になっているが、3つの砥石12を周方向に等配に設けていれば、ヘッド本体11の断面形状は、三角形状以外の断面形状(例えば、円形状や六角形状)でも構わない。
<本実施の形態に係る具体的構成>
続いて、本実施の形態に係るホーニング装置の具体的な構成について説明する。図7は、本実施の形態に係るホーニング装置の正面断面図、図8は、本実施の形態に係るホーニングヘッド10の上面断面図、図9は、本実施の形態に係るホーニングヘッド10の砥石12付近の拡大正面断面図である。
図7〜図9に示されるように、本実施の形態に係るホーニングヘッド10のヘッド本体11には、ホーニングヘッド10の外周に周方向に等間隔に、かつ、ホーニングヘッド10の回転軸芯Pから等距離の位置に3つの砥石12が設けられている。
3つの砥石12の各々は、砥石ホルダー14に保持される。砥石12及び砥石ホルダー14は、固定ピン18によりシュー15に取り付けられると共に、弾性体13により拡径方向へ押圧支持される。これにより、砥石12及び砥石ホルダー14は、径方向及び軸方向に移動可能とされている。なお、3つの砥石12の各々を押圧支持する3つの弾性体13は、長さ及びばね定数が互いに同じである。
ヘッド本体11の内部には、軸方向に移動可能な拡張コーン16が設けられている。拡張コーン16には、円筒形状の下部部分を下方に向けて縮径方向(径方向の内向き。以下、同じ)に傾斜させた形状の上部側円筒斜面161及び下部側円筒斜面162が上下に2段形成されている。シュー15には、下方に向けて縮径方向に傾斜する上部側斜面151及び下部側斜面152が上下に2段形成されており、上部側斜面151には上部側円筒斜面161当接し、下部側斜面152には下部側円筒斜面162が当接する。
拡張コーン16を軸方向下方に移動させると、拡張コーン16の上部側円筒斜面161及び下部側円筒斜面162により、シュー15の上部側斜面151及び下部側斜面152が拡径方向に押し広げられ、それにより、3つの砥石12が拡径方向に押し出される。一方、拡張コーン16を軸方向上方に移動させると、リバースドウナッツばね17の収縮力により、シュー15の上部側斜面151及び下部側斜面152が縮径方向に引き込まれ、それにより、3つの砥石12が縮径方向に引き込まれる。
ホーニングヘッド10は、シリンダボア90の内部に挿入されて、シリンダボア90の非真円形状の内周面のホーニング加工するものである。シリンダボア90にホーニングヘッド10を挿入する時は、ホーニングヘッド10の外径をシリンダボア90の内径よりも小さくする必要があるため、拡張コーン16を軸方向上方に移動させて、3つの砥石12を縮径方向に引き込んだ状態で、シリンダボア90にホーニングヘッド10を挿入する。そして、シリンダボア90の内周面のホーニング加工を開始する時は、拡張コーン16を軸方向下方に移動させて、3つの砥石12を拡径方向に押し出し、その状態でホーニング加工を開始する。
なお、シリンダボア90の内周面が形成する非真円は、3つの砥石12の各々を押圧支持する3つの弾性体13が自然長である場合における3つの砥石12の先端が外接する外接円よりも小さく(すなわち、シリンダボア90の内周面が外接円の内部に包含される)、かつ、3つの弾性体13が最大限に圧縮された場合における3つの砥石12の先端が外接する外接円よりも大きい(すなわち、シリンダボア90の内周面が外接円を包含する)ものであるとする。
ホーニングヘッド10の回転軸芯Pは、径方向に移動可能にホーニング装置の回転機構(不図示)にユニバーサルジョイント(自在継手)20を介して連結されており、回転機構の回転に応じて径方向に移動する。なお、図7は、ユニバーサルジョイント20の一例として、フックスジョイントを示しているが、これには限定されない。
ホーニングヘッド10の回転軸芯Pは、径方向に移動可能に構成されている。また、砥石12は、固定ピン18及び弾性体13により、径方向及び軸方向に移動可能に構成されている。そのため、砥石12は、搖動して傾き、砥石12のエッジがシリンダボア90の内周面にあたることによる噛み込みが生じるおそれがある。そこで、シュー15に、砥石ホルダー14の外周面を囲むように、隙間154を介在させて、搖動抑制壁153を設けており、これにより、砥石12が軸方向には隙間154分しか移動できないようにして、砥石12が傾くことを抑制している。また、砥石12におけるシリンダボア90の内周面との当接面側のエッジ121を面取りしている。これにより、噛み込みが抑制される。
本実施の形態に係るホーニング装置でシリンダボア90の非真円形状の内周面をホーニング加工する場合、まず、拡張コーン16を軸方向上方に移動させて、3つの砥石12を縮径方向に引き込んだ状態で、シリンダボア90にホーニングヘッド10を挿入する。続いて、拡張コーン16を軸方向下方に移動させて、3つの砥石12を拡径方向に押し出す。続いて、ホーニングヘッド10を回転軸芯Pを中心に回転させつつ、シリンダボア90の内周面に沿って移動させながら、3つの砥石12によりシリンダボア90の内周面を研削する。
ここで、ホーニング加工の間は、ホーニングヘッド10は、常時、3つの砥石12の各々とシリンダボア90の内周面との3つの当接箇所から弾性体13の反力を受ける。そのため、ホーニングヘッド10は、常時、回転軸芯Pが3つの砥石12の各々から等距離の位置に自動調芯されることになる。
従って、3つの砥石12は、ホーニング加工の間は、常時、略同一の押圧力を受けることになるため、シリンダボア90の内周面の凸部を先に削ってしまうことがなく、加工面の研削量が略均一化される。これにより、シリンダボア90の内周面の非真円形状を維持することができる。
ところで、シリンダボア90の内周面にホーニング加工でクロスハッチを形成する場合、ホーニングヘッド10を回転軸芯Pを中心に回転させつつ、軸方向に往復にスクロール移動させて、ホーニング加工を行う。その場合、シリンダボア90の内周面の形状の軸方向の変化の大きさに応じて、3つの砥石12の軸方向の長さを選択することが望ましい。これにより、シリンダボア90の内周面の形状が軸方向で異なる場合(例えば、シリンダボア90の内周面が樽形や鼓形である場合)にも、ホーニングパターンに従ってホーニング加工を行うことができる。
また、ホーニングヘッド10は、3つの砥石12のみを備えており、砥石12の数が少ない。そのため、ホーニングヘッド10を回転軸芯Pを中心に回転させつつ、軸方向に往復にスクロール移動させる場合に、ホーニングヘッド10の回転スクロール比(軸方向の移動速度を、回転速度で除算したもの)が整数であると、砥石12が移動する経路が往路と復路で同じとなり、ボーリング目残り(ボーリング加工後の粗い加工面が残った状態)が発生し易くなる。そのため、回転スクロール比は、非整数とするか、1回の加工工程の途中で変更すること(例えば、非整数に変更、別の整数に変更等)が望ましい。
また、ホーニングヘッド10は、砥石12への押圧力を通常よりも小さくして、1ストロークあたりの研削量を通常よりも減らし、その代わりに、1回の加工工程でのストローク回数を増やすことが望ましい。これにより、加工面の研削量が略均一化されることに寄与する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 ホーニングヘッド、11 ヘッド本体、12 砥石、121 エッジ、13 弾性体、14 砥石ホルダー、15 シュー、151 上部側斜面、152 下部側斜面、153 搖動抑制壁、154 隙間、16 拡張コーン、161 上部側円筒斜面、162 下部側円筒斜面、17 リバースドウナッツばね、18 固定ピン、20 ユニバーサルジョイント(自在継手)、90 シリンダボア

Claims (1)

  1. 円筒部材の非真円形状の内周面をホーニング加工するホーニングヘッドを備えるホーニング装置であって、
    前記ホーニングヘッドは、前記ホーニングヘッドの外周に周方向に等間隔に、かつ、前記ホーニングヘッドの回転軸芯から等距離の位置に3つの砥石を備え、
    前記3つの砥石の各々は、長さ及びばね定数が同じ3つの弾性体の各々により前記ホーニングヘッドに対して拡径方向へ押圧支持されており、
    前記円筒部材の内周面が形成する非真円は、前記3つの砥石の各々を押圧支持する前記3つの弾性体が自然長である場合における前記3つの砥石の先端が外接する外接円よりも小さく、かつ、前記3つの弾性体が最大限に圧縮された場合における前記3つの砥石の先端が外接する外接円よりも大きく、
    前記ホーニングヘッドの回転軸芯は、径方向に移動可能に前記ホーニング装置の回転機構と連結されており、
    前記ホーニングヘッドは、前記ホーニングヘッドの回転軸芯を中心に回転しつつ、前記円筒部材の内周面に沿って移動しながら、前記3つの砥石により前記円筒部材の内周面をホーニング加工し、前記ホーニング加工の間は、常時、前記3つの砥石の各々と前記円筒部材の内周面との3つの当接箇所から前記弾性体の反力を受けながら、前記ホーニングヘッドの回転軸芯が前記3つの砥石から等距離の位置に自動調芯される
    ホーニング装置。
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