JP6428374B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転するワーク(例えば、円すいころ)に対して超仕上げ加工を行うための加工装置に関する。
例えば、転がり軸受の転動体として用いられる円すいころは、研削加工により形つくられた後に、転動面となる外周面に対して超仕上げ加工が行われる。
従来、この超仕上げ加工を行うための装置として、スルーフィード式の加工装置が知られている(例えば、特許文献1の図1参照)。この加工装置は、複数のワーク(ころ)を並べて載せる一対のドラムを備えており、回転するこれらドラムの上に沿って複数のワークを送りながら、砥石によりこれらワークの外周面を超仕上げ加工する。
ころ軸受用の転動体(ころ)等のワークを大量生産する場合、前記のようなスルーフィード式の加工装置は実績があり、効率よく超仕上げ加工することができる。しかし、加工の対象となるワークが、多品種小ロットで生産されるものである場合、スルーフィード式の加工装置は不向きである。その理由の一つとして、ワーク(ころ)毎に異なるドラムが必要であるためである。つまり、ワークのサイズが変更されると、その都度、ドラムの取り換え及び調整が必要であるが、ドラムは軸方向に長く重量も大きいことから、その調整の作業は困難であり、時間を要する。
また、スルーフィード式の加工装置の場合、長期使用によってドラムの表面が摩耗すると、その表面の加工が必要となる。図9に示すスルーフィード式の加工装置のように、一対のドラム90,90それぞれに、回転によりワーク91を送るために螺旋状の溝92が形成されているものがある。この場合、長期使用によって溝92が摩耗すると、溝92の加工が必要となる。この溝92を加工するためには専用の研削盤が必要であり、ドラム90の維持管理が困難であるという問題点がある。
特開2002−86341号公報
そこで、多品種小ロットのワークを生産する場合、スルーフィード式ではなく、インフィード式の加工装置が用いられるのが好ましい。インフィード式の加工装置は、一対のローラを備えており、これらローラの上に単一のワークを載せ、ローラを回転させることによってワークを回転させ、このワークの加工対象面に対して砥石を接触させる。これにより、加工対象面の超仕上げ加工が行われ、この加工を終えると、加工済みのワークを加工装置から搬出し、次のワークを一対のローラ上に搬入し、これに対して超仕上げ加工が行われる。
なお、このようなインフィード式の加工装置の場合であっても、ワークのサイズが変更されると、加工装置を構成する各部の調整が必要である。このような調整のための時間は生産ロスとなることから、可能な限り調整時間を短縮させるのが好ましい。
そこで、本発明は、ワークのサイズが変更される場合等に、加工装置を構成する各部の調整が必要であるが、その調整時間を短縮させることを目的とする。
本発明は、回転するワークの加工対象面を加工するためのインフィード式の加工装置であって、前記ワークを載せる左右一対のローラを有し当該ローラを回転させる回転機構と、前記ローラに載る前記ワークの加工対象面に接触させる砥石と、前記一対のローラを回転可能として支持すると共に相対的に変位可能である一対の支持部を有しているテーブルと、床面に対して固定状態にあり前記テーブルを前記ワーク側を中心として前後に揺動可能に支持している固定部と、前記固定部に対する前記テーブルの揺動位置を調整するための第1調整部と、前記テーブル上において前記一対の支持部の相対位置を調整するための第2調整部とを備えている。
本発明によれば、例えばワークのサイズが変更される場合、一対のローラを搭載しているテーブルを固定部に対して揺動させ第1調整部によりその揺動位置を調整することで、これらローラの傾きを設定し、さらに、このテーブル上において、第2調整部により一対の支持部の相対位置を調整することで、ローラの相対位置を設定すればよい。
なお、これらの調整の程度、つまり、ローラの変位量については、変更されるワークのサイズに応じて、幾何学計算により求めることができる。
以上より、例えばワークのサイズを変更しても、この加工装置において一対のローラの傾き及びこれらローラの相対位置の設定を容易に行うことができ、その時間を短縮化してワークの加工の再開を迅速に行うことが可能となる。
また、前記第1調整部は、前記固定部の一部と前記テーブルの一部との間に介在し当該固定部の一部と当該テーブルの一部との間の距離を調整可能とする伸縮可能な傾き用の調整具を有しているのが好ましい。
この調整具の伸縮方向の長さが決定されると、固定部の一部とテーブルの一部との距離が一義的に決定され、これにより、固定部に対するテーブルの揺動角度が定まる。これにより、ローラの傾きの調整が容易となる。
また、前記テーブルは、一方の前記ローラを支持する第1の前記支持部と、他方の前記ローラを支持する第2の前記支持部と、を有し、当該第1支持部と当該第2支持部とを左右方向に移動可能として有している構成であり、前記第2調整部は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に介在し当該第1支持部と当該第2支持部との左右方向の距離を調整可能とする伸縮可能な間隔用の調整具を有しているのが好ましい。
この調整具の伸縮方向の長さが決定されると、第1支持部と第2支持部との左右方向の距離が一義的に決定され、これにより一対のローラの相対位置として左右方向の間隔が定まる。これにより、この間隔の調整が容易となる。
また、前記テーブルは、一方の前記ローラと一体移動可能である第1取付部材と、他方の前記ローラと一体移動可能である第2取付部材と、を有し、当該第1取付部材と当該第2取付部材とを、前記ローラの中心線に直交すると共に仮想の鉛直面に沿う揺動中心線回りに揺動可能として、有している構成であり、前記第2調整部は、前記第1取付部材及び前記第2取付部材それぞれと前記テーブルの一部との間に介在し当該第1取付部材及び当該第2取付部材の前記揺動中心線回りの揺動角度を調整可能とする伸縮可能な角度用の調整具を有しているのが好ましい。
この調整具の伸縮方向の長さが決定されると、第1取付部材と第2取付部材との揺動角度が一義的に決定され、これにより一対のローラの相対位置としてこれらローラの相対角度(開き角度)が定まる。これにより、この相対角度の調整が容易となる。
また、前記ワークは、円すい転がり軸受の転動体として用いられる円すいころであり、前記一対のローラそれぞれは、円すい台形状を有し、当該ローラの小径部が前記円すいころの小径部と接触し、当該ローラの大径部が前記円すいころの大径部と接触する構成であるのが好ましい。
回転するローラでは、大径部の外周面における周速は、小径部の外周面における周速よりも大きくなる。また、回転する円すいころでは、大径部の外周面における周速は、小径部の外周面における周速よりも大きくなる。そこで、前記のとおり、円すいころのうち、周速が大きい大径部に、ローラの周速が大きい大径部を接触させ、周速が小さい小径部に、ローラの周速が小さい小径部を接触させることで、ローラの各部における周速と円すいころの各部における周速との差を小さくすることができる。この結果、ローラと円すいころとの間に発生する(突発的な)スリップを抑制することが可能となる。なお、ローラと円すいころとの間に(突発的な)スリップが生じると、円すいころと砥石との接触状態が不安定となり、円すいころの外周面(加工対象面)に傷(スジ)が付くおそれがあるが、前記構成によれば、このような傷(スジ)を生じさせにくくすることが可能となる。
また、前記加工装置は、前記円すいころの大端面に接触可能であり当該円すいころを軸方向について位置決めするための位置決め部と、当該位置決め部を前記大端面に接触可能とする加工位置と前記円すいころから離れた退避位置との間を移動させる移動手段と、を更に備えているのが好ましい。
この場合、一対のローラ上に位置している円すいころに対して、これらローラの反対側から砥石が接触している状態で、位置決め部を加工位置とすることにより、円すいころは安定し、この状態で円すいころの外周面(加工対象面)に対して加工が行われる。そして、加工が終了すると位置決め部を退避位置とし、次に加工を行う円すいころを一対のローラ上に位置させることができる。
本発明によれば、例えばワークのサイズが変更される場合であっても、そのワークを載せる一対のローラの傾き、及びこれらローラの相対位置の設定を容易に行うことができ、この加工装置によるワークの加工の再開を迅速に行うことが可能となる。
本発明の加工装置の実施の一形態の一部を示す斜視図である。 図1に示す加工装置の一部を示す斜視図である。 固定部に対するテーブルの動作を説明するための側面図である。 第2調整部の説明図であり、ローラの中心線に直交する方向からテーブル等を見た図である。 円すいころが載るローラを示す平面図である。 円すいころが載るローラを示す側面図である。 円すいころとローラとを示す説明図である。 円すいころとローラとを示す説明図である。 従来の加工装置を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔加工装置の構成〕
図1は、本発明の加工装置の実施の一形態の一部を示す斜視図である。この加工装置10は、ワークを超仕上げ加工するための装置であり、本実施形態では、ワークが、円すいころ軸受の転動体として用いられる円すいころ7である場合について説明する。
この加工装置10は、回転する円すいころ7の円錐に沿った外周面(加工対象面)8に対して砥石11を押し付けながら振動させて、この外周面8を超仕上げ加工する。砥石11を振動させる方向は、円すいころ7の外周面8の砥石11との接触部における母線に平行な方向である。本実施形態では、円すいころ7の外周面8に接触させる砥石11は、その外周面8の母線の方向の長さよりも短く構成されている。
また、この加工装置10では、円すいころ7の外周面8と砥石11との接触面が水平となるようにして、各構成要素が配置されている。このため、砥石11の振動方向は水平方向となり、この振動方向を前後方向と定義する。そして、この加工装置10では、後に説明するが、円すいころ7を載せて回転させるために一対のローラ28,29が並んで設けられており、これらローラ28,29が並ぶ方向を左右方向と定義する。前後方向と左右方向とは水平面において直交する方向であり、また、この水平面に直交する方向が上下方向となる。
図1に示す加工装置10は、回転する円すいころ7の外周面8を加工するためのインフィード式の装置である。つまり、ローラ28,29上に単一の円すいころ7が搬入され、この円すいころ7が超仕上げ加工されると、搬入側と反対方向から搬出される。そして、次の円すいころ7がローラ28,29上に搬入される。円すいころ7の搬入搬出方向が前後方向となる。
加工装置10は、円すいころ7を回転させるための回転機構30、円すいころ7の外周面8に接触させる砥石11、この砥石11を円すいころ7の外周面8に押し付けるためのアクチュエーター15、砥石11を外周面8に沿って振動させる振動機構17、床面に対して固定状態にある固定部19、及びテーブル40を備えている。
振動機構17は、固定部19に搭載されているフレーム39、モータ20、モータ20により回転する第1偏心カム21、第1可動部材13を備えている。本実施形態のモータ20はサーボモータである。
砥石11は、砥石台12に保持されており、アクチュエーター15に砥石台12が取り付けられている。アクチュエーター15は、第1可動部材13に取り付けられていることから、砥石11及び砥石台12は、第1可動部材13に搭載された構成となっている。アクチュエーター15は、砥石11を円すいころ7に押し付けるための推力を生じさせる機能を有している。アクチュエーター15は、例えば電動シリンダからなる。
第1可動部材13は、フレーム39においてガイド部14により往復直線移動可能として支持されており、第1偏心カム21の回転運動が第1可動部材13の往復直線運動に変換される構成となっている。第1可動部材13が矢印X1,X2方向に往復直線運動することにより、この第1可動部材13に搭載されている砥石11を振動させることができる。ガイド部14が第1可動部材13を移動可能として支持する方向が、砥石11の振動方向となる。
また、振動機構17は、更に、前記モータ20により回転する第2偏心カム22、カウンタウエイト23、及びカウンタウエイト23が取り付けられている第2可動部材24を備えている。第2可動部材24は、フレーム39においてガイド部14により往復直線移動可能として支持されており、第2偏心カム22の回転運動が第2可動部材24の往復直線運動に変換される構成となっている。このように第2可動部材24が矢印x1,x2方向に往復直線運動することにより、この第2可動部材24と一体となってカウンタウエイト23が往復直線運動する。
第1偏心カム21と第2偏心カム22とは回転位相が180度異なっており、砥石11等を搭載する第1可動部材13の振動を打ち消すことを目的として、第2偏心カム22によりカウンタウエイト23が往復直線運動する構成となっている。
回転機構30は、一対のローラ28,29と、一対のモータ26,27とを有している。ローラ28,29は、加工装置10の左右に並んで同じ高さに設けられている。図2は、図1に示す加工装置10の一部を示す斜視図である。図2において、第1モータ26の出力軸26aとローラ28の軸28aとは、ベルト等の動力伝達部材25aにより連結されており、第2モータ27の出力軸27aとローラ29の軸29aとは、ベルト等の動力伝達部材25bにより連結されている。なお、出力軸26aと軸28aとの連結及び出力軸27aと軸29aとの連結は、それぞれの軸に設けられた歯車が噛み合う形態であってもよい。
一方のローラ28と他方のローラ29とは同じ形状を有しており、本実施形態ではローラ28,29は、共に円すい台形状を有している。そして、円すいころ7の外周面8とローラ28,29それぞれの外周面とは線接触するように、円すいころ7に対してローラ28,29は配置されている。ローラ28,29は、鋼製であり、例えばSUJ2とすることができる。
円すいころ7は、ローラ28,29の間に位置し、かつ、これらローラ28,29の上に載った状態となり下から支持される。この円すいころ7に上から砥石11が接触している。そして、モータ26,27の駆動によりローラ28,29が回転することによって、円すいころ7は、円すいころ7の中心回りに回転することができる。
また、超仕上げ加工の際、アクチュエーター15(図1参照)により、ローラ28,29上で回転する円すいころ7に対して砥石11を押し付けた状態とする。ローラ28,29の回転速度は一定としている。本実施形態のモータ26,27はサーボモータである。
固定部19は、枠体19cを有しており、この枠体19cにテーブル40、及び振動機構17(図1参照)等が搭載されている。テーブル40は、枠体19cに、円すいころ7側を中心として前後に揺動可能に支持されている。つまり、枠体19c(固定部19)は、テーブル40が有する円弧ベース41をガイドするガイド部材19aを有している。円弧ベース41の下面は、テーブル40の揺動中心線を中心とする円弧形状を有している。テーブル40の揺動は、左右方向の仮想線を中心として行われる。つまり、テーブル40の揺動中心線P0(図3参照)は、左右方向に延びる直線となっている。
図2において、テーブル40は、ガイド部材19aにガイドされている円弧ベース41の他に、この円弧ベース41と一体である本体ベース42と、本体ベース42上に設けられている右側の第1支持部43と、本体ベース42上に設けられている左側の第2支持部44とを有している。後に説明するが、これら支持部43,44は、一対のローラ28,29を回転可能として支持していると共に相対的に変位可能である。
第1支持部43は、第1支持本体部43a、及びその上に設けられている第1取付部材43bを有しており、更に、この第1取付部材43b上にローラ28を回転自在に支持する軸受部43cが取り付けられている。また、第2支持部44は、第1支持本体部44a、及びその上に設けられている第2取付部材44bを有しており、更に、この第2取付部材44b上にローラ29を回転自在に支持する軸受部44cが取り付けられている。
また、テーブル40は、固定部19に対して揺動中心線P0(図3参照)を中心として揺動可能であると共に、所定の揺動位置で固定可能となっている。これにより、一対のローラ28,29の中心線L1,L2(図3参照)の傾斜角度θvが変更可能となり、また、所定の傾斜角度θvで一対のローラ28,29を固定することができる。なお、一方のローラ28の中心線L1の傾斜角度と、他方のローラ29の中心線L2の傾斜角度とは同じ値(θv)を有し、この傾斜角度θvは、それぞれ中心線L1(L2)を含む鉛直面における水平線に対する角度(チルト角度)である。
図2において、テーブル40の揺動は、枠体19cに支持されているハンドル40dを回転させることにより、ウォームギヤ等を含むリンク機構40eを介して行うことができる構成となっている。また、ウォームギヤのセルフロック機能により、テーブル40を所定の揺動位置で固定(ロック)することが可能となる。
このように、枠体19c(固定部19)に対するテーブル40の揺動位置を変更可能とするための構成が、円すいころ7とローラ28,29との相対位置を調整するための機構の一つとなる。
そして、図3に示すように、固定部19に対するテーブル40の揺動位置、つまり、ローラ28,29の中心線L1,L2の傾斜角度θvの調整を容易とするために、この加工装置10は、固定部19に対するテーブル40の揺動位置を調整するための第1調整部51を備えている。図3は、第1調整部51の説明図である。
本実施形態の第1調整部51は、固定部19(枠体19c)が有する固定部材19bとテーブル40が有する円弧ベース41の一部との間に介在している伸縮可能な調整具51zを有している。この調整具51zは、本体部51aと、この本体部51aに形成されているねじ穴に螺合するねじ部材51bとを有する。このねじ部材51bを回転させることで本体部51aからのねじ部材51bの突出量が変更され、これにより、調整具51zの全長が変更される(つまり、伸縮する)。
図3に示す状態から、調整具51zを伸ばすためには、固定部19に対してフレーム40を矢印R1方向に揺動させる必要があり、これとは反対に、調整具51zを短くすると、固定部19に対してフレーム40を矢印R2方向に揺動させることができる。調整具51zの長さとフレーム40の角度とは一対一の関係を有することから、調整具51zを所定長さに設定することで、固定部19に対するフレーム40の角度は一つに決定され、この結果、フレーム40上に載っている一対のローラ28,29の中心線L1,L2の傾斜角度θvも、一つに決定される。
例えば、図3に示す状態から、調整具51zを短縮させて所定の長さに設定し、前記ハンドル40d(図2参照)を回転させ、固定部19の一部(固定部材19b)とテーブル40の一部(円弧ベース41)との距離を、この調整具51zの前記所定の長さと一致させることで、テーブル40は揺動不能となって、ハンドル40dの回転は制限される。この結果、一対のローラ28,29の中心線L1,L2は、前記所定の長さを有する調整具51zに対応した傾斜角度θvとなる。
以上より、第1調整部51は、固定部19の一部(固定部材19b)とテーブル40の一部(円弧ベース41)との間の距離を調整可能とする傾き用の調整具51zを有して構成されており、これにより、ローラ28,29の傾きの調整が容易となる。
図2に戻って、テーブル40の本体ベース42上において、第1支持部43の第1支持本体部43aと、第2支持部44の第2支持本体部44aとは、左右方向に移動可能であり、かつ、所定の左右方向位置で固定可能となるようにして設けられている。
第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとにはローラ28とローラ29とが搭載されていることから、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとを左右方向に移動させることで、一対のローラ28,29の左右方向の間隔が変更可能となり、また、変更した位置で固定することができる。
第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの移動は、ハンドル40fを回転させることにより、ウォームギヤ等を含むリンク機構40gを介して行うことができる構成となっている。ハンドル40fを一方向に回転させることで、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとは接近方向に移動し、他方向に回転させることで離れる方向に移動する。また、ウォームギヤのセルフロック機能により、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとを所定の間隔で固定(ロック)することが可能となる。
このように、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔B(図4参照)を変更可能とするための構成が、円すいころ7とローラ28,29との相対位置を調整するための機構の一つとなる。
そして、図4に示すように、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔B、つまり、一対のローラ28,29の左右方向の間隔の変更を容易とするために、この加工装置10は、テーブル40上において一対のローラ28,29の相対位置を調整するための第2調整部52を備えている。図4は、第2調整部52の説明図であり、ローラ28(29)の中心線L1(L2)に直交する方向(つまり、ほぼ上方)からテーブル40等を見た図である。
本実施形態の第2調整部52は、第1支持部43の第1支持本体部43aと第2支持部44の第1支持本体部44aとの間に介在している伸縮可能な調整具52yを有している。この調整具52yは、本体部52aと、この本体部52aに形成されているねじ穴に螺合するねじ部材52bとを有する。このねじ部材52bを回転させることで本体部52aからのねじ部材52bの突出量が変更され、これにより、調整具52yの全長が変更される(つまり、伸縮する)。
図4に示す状態から、調整具52yを伸ばすためには、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔を広くする必要があり、これとは反対に、調整具52yを短くすると、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔Bを狭くすることができる。調整具52yの長さと、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔Bとは一対一の関係を有することから、調整具52yを所定長さに設定することで、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔Bは一つに決定され、この結果、第1支持本体部43a及び第2支持本体部44aに載っている一対のローラ28,29の左右方向の間隔も一つに決定される。
例えば、図4に示す状態から、調整具51yを短縮させて所定の長さに設定し、前記ハンドル40f(図2参照)を回転させ、第1支持本体部43aと第2支持本体部44aとの間隔Bが、この調整具52yの前記所定の長さと一致することで、第1支持本体部43a及び第2支持本体部44aは移動不能となって、ハンドル40fの回転は制限される。この結果、一対のローラ28,29は、前記所定の長さを有する調整具52yに対応した左右方向間隔を有する状態となる。
このように、本実施形態では、一対のローラ28,29の相対位置として、これらローラ28,29の左右方向の間隔の調整が可能となる。そして、第2調整部52は、第1支持部43の第1支持本体部43aと第2支持部44の第2支持本体部44aとの左右方向の距離(間隔B)を調整可能とする間隔用の調整具52yを有して構成されており、これにより、一対のローラ28,29の間隔の調整が容易となる。
また、第1支持本体部43aに対して、第1取付部材43bは所定の揺動中心線P1回りに揺動可能であり、かつ、所定の揺動位置で固定可能となるようにして設けられている。前記揺動中心線P1は、ローラ28(29)の中心線L1(L2)に直交すると共に仮想の鉛直面に沿う直線である。第1取付部材43b上には、軸受部43cを介してローラ28が取り付けられており、これら第1取付部材43bとローラ28とは一体となっている。
また、これと同様に、第2支持本体部44aに対して、第2取付部材44bは、前記揺動中心線P1回りに揺動可能であり、かつ、所定の揺動位置で固定可能となるようにして設けられている。第2取付部材44b上には、軸受部44cを介してローラ29が取り付けられており、これら第2取付部材44bとローラ29とは一体となっている。
これにより、一対のローラ28,29の中心線L1,L2間の角度θhが変更可能となり、また、変更した角度θhで固定することができる。なお、この固定は例えば図外のボルトの締め付け等によって行うことができる。
このように、第1取付部材43bと第2取付部材44bとの成す角度、つまり、ローラ28,29の中心線L1,L2間の角度θhを変更可能とするための構成が、円すいころ7とローラ28,29との相対位置を調整するための機構の一つとなる。
そして、図4において、一対のローラ28,29の中心線L1,L2間の角度θhの変更を容易とするために、この加工装置10は、テーブル40上において一対のローラ28,29の相対位置を調整するための第2調整部52として、前記調整具52yの他に、更に、第1取付部材43bの突出片43b−1とテーブル40の一部である第1支持本体部43aとの間に介在している伸縮可能な調整具52xを有している。また、これと左右方向に反対側である、第2取付部材44bの突出片44b−1とテーブル40の一部である第2支持本体部44aとの間においても、伸縮可能な調整具52xが介在している。
この調整具52xは、第1支持本体部43a(44a)に固定されている本体部52cと、この本体部52cに形成されているねじ穴に螺合するねじ部材52dとを有する。このねじ部材52dを回転させることで本体部52cからのねじ部材52dの突出量が変更され、これにより、調整具52xの全長が変更される(つまり、伸縮する)。
図4に示す状態から、調整具52xを伸ばすためには、前後方向の基準線L0に対する取付部材43b(44b)の角度を大きくする必要があり、これとは反対に、調整具52xを短くすると、前後方向の基準線L0に対する取付部材43b(44b)の角度を小さくすることができる。調整具52xの長さと、取付部材43b(44b)の基準線L0に対する角度とは一対一の関係を有することから、調整具52xを所定長さに設定することで、取付部材43b(44b)の基準線L0に対する角度(θh/2)は一つに決定され、この結果、第1取付部材43b及び第2取付部材44bと一体となっている一対のローラ28,29の中心線L1,L2間の角度θhも一つに決定される。
例えば、図4に示す状態から、左右の調整具52xそれぞれを短縮させて所定の長さに設定し、取付部材43b(44b)を揺動させて、突出片43b−1(44b−1)が、ねじ部材52dの先端に当接することで、取付部材43b(44b)は移動不能となって、取付部材43b(44b)それぞれは一つの角度(θh/2)に決定される。この結果、一対のローラ28,29は、前記所定の長さを有する調整具52xに対応した角度(θh/2)となり、これらローラ28,29の中心線L1,L2間の角度(θh/2)が設定される。
このように、本実施形態では、一対のローラ28,29の相対位置として、これらローラ28,29の相対角度(中心線L1,L2間の角度θh)の調整が可能となる。そして、第2調整部52は、第1取付部材43bの揺動角度及び第2取付部材44bの揺動角度を調整可能とする角度用の調整具52xを有して構成されており、これにより、ローラ28,29の相対角度(θh)の調整が容易となる。
以上のような前記構成を備えている加工装置10によれば、円すいころ7のサイズ(型番)が変更される場合、円すいころ7とローラ28,29とを線接触させるためには、この変更後の円すいころ7の形状に応じて、ローラ28,29の配置を変更する必要がある。そこで、このようにローラ28,29の配置を変更する場合であっても、本実施形態の加工装置10によれば、一対のローラ28,29を搭載しているテーブル40を固定部19に対して揺動させ、第1調整部51(傾き用の調整具51z)によりその揺動位置を調整することで、これらローラ28,29の傾き(θv:図3参照)を設定し、さらに、このテーブル40上において、第2調整部52(角度用の調整具52x及び間隔用の調整具52y)により一対の支持部43,44の各部の相対位置を調整することで、これら支持部43,44上のローラ28,29の相対位置を設定すればよい。
また、このような円すいころ7のサイズ(型番)の変更の他に、長期使用によりローラ28,29の外周面が摩耗(偏摩耗)した場合、円すいころ7とローラ28,29とを線接触させるためには、ローラ28,29をメンテナンスする必要がある。例えばローラ28,29の外周面を研削すればよく、そして、これに応じてローラ28,29の配置を変更する必要がある。そこで、このようにローラ28,29をメンテナンスした場合においても、本実施形態の加工装置10によれば、一対のローラ28,29を搭載しているテーブル40を固定部19に対して揺動させ、第1調整部51(傾き用の調整具51z)によりその揺動位置を調整することで、これらローラ28,29の傾き(θv:図3参照)を設定し、さらに、このテーブル40上において、第2調整部52(角度用の調整具52x及び間隔用の調整具52y)により一対の支持部43,44の各部の相対位置を調整することで、これら支持部43,44上のローラ28,29の相対位置(左右方向の間隔と、θh:図4参照)を設定すればよい。
なお、これらの調整の程度、つまり、ローラ28,29の変位量については、変更される円すいころ7のサイズや、研削したローラ28,29の形状に応じて、幾何学計算により求めることができる。その具体例については、後に説明する。
以上より、円すいころ7のサイズを変更しても、又は、ローラ28,29をメンテナンスした後においても、この加工装置10において一対のローラ28,29の傾き及びこれらローラ28,29の相対位置の設定を容易に行うことができ、この加工装置10による円すいころ7の加工の再開を迅速に行うことが可能となる。
〔円すいころ7に対するローラ28,29の構成〕
円すいころ7は、外周面8が円すい台形状を有しており、この加工装置10により加工中、図5に示すように、その小径側が円すいころ7の搬出側(図5では右側)に位置し、大径側が搬入側(図5では左側)に位置する。
また、この円すいころ7を載せるローラ28,29は、外周面が円すい台形状を有しており、それぞれの小径側が円すいころ7の搬出側(図5では右側)に位置し、大径側が搬入側(図5では左側)に位置する。
そして、円すいころ7の外周面8は、左右ローラ28,29の間に位置し線接触した状態となり、また、ローラ28,29は円すいころ7を下から支えている。ローラ28,29の中心線L1,L2は一点(Q)で交差しており、また、これらローラ28,29に線接触した状態にある円すいころ7の中心線L3も、中心線L1,L2が交差する点Qで交差する。
また、この円すいころ7に対して、上方から砥石11が押し付けられる(図1参照)。これらローラ28,29と砥石11との間に形成される領域は、搬出側(図1では右側)に向かって狭くなることから、円すいころ7は、搬出側への移動が規制される。なお、加工を終えた円すいころ7を、図1の右側へ搬出する際には、砥石11が上方へ移動する。これにより円すいころ7の搬出が可能となる。
加工中において、円すいころ7が搬入側(図1では左側)へ逃げないように、この加工装置10は、更に、図6に示すように、位置決め部45を備えている。この位置決め部45は、円すいころ7の大端面7aに接触可能であり、この円すいころ7aを軸方向について位置決めする。位置決め部45の先端は、円形である大端面7aの中央に接触可能である。位置決め部45は、柱部46に取り付けられており、この柱部46は、固定部19に対して高さ方向に移動可能として支持されている。
加工装置10は、更に、この柱部46を高さ方向に移動させるアクチュエーター(移動手段)47を備えており、アクチュエーター47の動作によって柱部46を昇降させ、これにより、位置決め部45を昇降させることができる。具体的には、アクチュエーター47は、位置決め部45を大端面7aに接触可能とする加工位置F1と、この加工位置F1より下方の位置であり円すいころ7から離れた退避位置F2との間を移動させることができる。
この構成によれば、一対のローラ28,29上に位置している円すいころ7に対して、これらローラ28,29の反対側(上方側)から砥石11が接触している状態で、位置決め部45を前記加工位置F1とすることにより、円すいころ7は安定することができ、この状態で円すいころ7の外周面(加工対象面)8に対して超仕上げ加工が行われる。そして、この加工が終了すると位置決め部45を前記退避位置F2とし、次に加工を行う円すいころ7を一対のローラ28,29上に位置させることができる。
また、前記のとおり、一対のローラ28,29それぞれは、円すい台形状を有しており、円すいころ7の外周面8と線接触する(図5及び図6参照)。そして、ローラ28,29それぞれの小径部(以下、ローラ小径部61という)が、円すいころ7の小径部(以下、ワーク小径部71)と接触し、ローラ28,29それぞれの大径部(以下、ローラ大径部62)が、円すいころ7の大径部(以下、ワーク大径部72)と接触するようにして、円すいころ7に対してローラ28,29が配置されている。
この構成によれば、ローラ28,29と円すいころ7との間に発生する突発的なスリップ(滑り)を抑制することが可能となる。以下、この作用について説明する。
回転するローラ28(29)では、直径が相違するローラ小径部61とローラ大径部62とで外周面における周速が異なる。また、回転する円すいころ7では、直径が相違するワーク小径部71とワーク大径部72とで外周面における周速が異なる。具体的に説明すると、回転するローラ28(29)では、ローラ大径部62の外周面における周速V62は、ローラ小径部61の外周面における周速V61よりも大きくなる(V62>V61)。また、回転する円すいころ7では、ワーク大径部72の外周面における周速V72は、ワーク小径部71の外周面における周速V71よりも大きくなる(V72>V71)。
そこで、円すいころ7のうち、周速が大きいワーク大径部72に対して周速が大きいローラ大径部62を接触させ、周速が小さいワーク小径部71に対して周速が小さいローラ小径部61を接触させることで、ローラ28(29)の周速と円すいころ7の周速との差を小さくすることができる。後に説明するが、円すいころ7の形状に応じてローラ28(29)を所定形状に設定することで、ローラ28(29)の周速と円すいころ7の周速との差をゼロとすることが可能となる。つまり、ローラ28(29)と円すいころ7との各部で周速をあわせることができ、各部で周速を一致させることできる。これにより、ローラ28(29)と円すいころ7との間に発生する突発的なスリップ(滑り)を抑制することが可能となる。
なお、ローラ28(29)と円すいころ7との間に突発的なスリップが生じると、円すいころ7と砥石11との接触状態が不安定となり、円すいころ7の外周面8に傷(スジ)が付くおそれがあるが、本実施形態の前記構成によれば、このような傷を生じさせにくくすることが可能となる。
〔ローラ28,29の形状の設定〕
ローラ28(29)の形状の設定について説明する。図7は、円すいころ7とローラ28とを示す説明図である。なお、一方のローラ28と他方のローラ29とは同じ形状として設定されることから、ここでは、ローラ28について説明する。
〔(1)ローラ28と円すいころ7との周速の差をゼロとするための形状設定〕
円すいころ7の大端面7aの直径がφDw1であり小端面7bの直径がφdw1である場合のローラ28の形状の設定方法について説明する。なお、この円すいころ7を、後において「第1ワーク7」とも言う。
円すいころ7の大端面7a(直径φDw1)における周速V(Dw1)は、次の式(1)となり、小端面7b(直径φdw1)における周速V(dw1)は、次の式(2)となる。なお、nwは、円すいころ7の回転数(必要回転数)である。
(Dw1)=π×Dw1×nw ・・・(1)
(dw1)=π×dw1×nw ・・・(2)
この円すいころ7の大端面7aの外周縁と、この外周縁と接触するローラ大径部62との周速を同じとするためには、ローラ28の回転数nrは、次の式(3)となる。
nr=V(Dw1)/(π×φDr1) ・・・(3)
なお、式(3)中のV(Dw1)は、式(1)により求められた値であり、また、φDr1は、ローラ大径部62の直径である。この直径φDr1は、円すいころ7の大端面7aの外周縁が接触する部分の直径である。
そして、ローラ28の回転数が「nr」である場合に、円すいころ7の小端面7bの外周縁と、この外周縁と接触するローラ小径部61との周速を同じとするためには、ローラ小径部61の直径φdr1は、次の式(4)となる。なお、この直径φdr1は、小端面7bの外周縁が接触する部分の直径である。
φdr1=V(dw1)/(nr×π) ・・・(4)
なお、式(4)中のV(dw1)は、式(2)により求められた値であり、また、nrは、式(3)により求められた値である。
このようにして、ローラ28の形状を設定することで、ローラ28と円すいころ7(第1ワーク7)との周速の差をゼロとすることができる。以下において、第1ワーク7と周速の差がゼロとなるローラ28(29)を、第1のローラ28(29)という。
〔(2)円すいころ7のサイズを変更する場合〕
円すいころ7のサイズ(型番)を変更する場合、変更後の円すいころ7とローラ28(29)とを線接触させ、しかも、このローラ28(29)の周速と円すいころ7の周速との差をゼロとするためには、ローラ28(29)の外周面形状を変更する必要がある。このローラ28(29)の形状変更について説明する。以下において、前記第1ワーク7が第2ワーク7に変更される場合について説明する。なお、前記第2ワーク7は、図7に示すように、大端面7aの直径がφDw2(<φDw1)であり小端面7bの直径がφdw2(<φdw1)となる円すいころ7である。
この場合、前記第1のローラ28(29)の外周面を研削して、所定の形状を有する第2のローラ28(29)とする。なお、本実施形態では、第1のローラ28のローラ大径部62の直径(φDr1)は変更しないで、ローラ小径部61の直径を小さくするようにして、外周面を研削する。そこで、この第2ワーク7と、第2のローラ28との周速の差をゼロとするための、ローラ小径部61の形状(直径φdr2)を演算により求める。
第2ワーク7に関して、大端面7a(直径φDw2)における周速V(Dw2)は、次の式(5)となり、小端面7b(直径φdw2)における周速V(dw2)は、次の式(6)となる。なお、nwは、第2ワーク7の回転数(必要回転数)である。
(Dw2)=π×Dw2×nw ・・・(5)
(dw2)=π×dw2×nw ・・・(6)
第2ワーク7の大端面7aの外周縁と、この外周縁と接触するローラ大径部62との周速とを同じとするためには、第2のローラ28の回転数nrは、次の式(7)となる。
nr=V(Dw2)/(π×φDr2) ・・・(7)
なお、式(7)中のV(Dw2)は、式(5)により求められた値である。また、φDr2は、ローラ大径部62の直径であり、本実施形態では、φDr1と同じである(φDr2=φDr1)。
そして、第2のローラ28の回転数がnrである場合に、第2ワーク7の小端面7bの外周縁と、この外周縁と接触する第2のローラ28のローラ小径部61との周速を同じとするためには、ローラ小径部61の直径φdr2は、次の式(8)となる。
φdr2=V(dw2)/(nr×π) ・・・(8)
なお、式(8)中のV(dw2)は、式(6)により求められた値であり、また、nrは、式(7)により求められた値である。
このようにして、加工の対象がサイズの異なる第2ワーク7に変更される場合、この第2ワーク7と第2のローラ28との周速の差をゼロとするための、ローラ小径部61の直径φdr2を演算により求めることができる。
また、第2ワーク7と第2のローラ28との軸方向の接触長さL、及び第2のローラ28の直径φDr2,φdr2により、第2のローラ28のテーパ角度θを演算により求めることができ、加工の対象が第2ワーク7に変更される場合の、第2のローラ28の形状が決定される。変更前の第1のローラ28(29)を加工装置10から取り外し、この決定された形状に研削した第2のローラ28(29)を加工装置10に組み立てる。
なお、第2ワーク7及び第2のローラ28,29の形状が決定されていることにより、前記組み立ての際、所定の姿勢でセットされる円すいころ7(第2ワーク7)に対して、これら第2のローラ28,29を線接触させるための、ローラ28,29の傾斜角度θv(図3参照)、ローラ28,29の左右方向の間隔(つまり、支持本体部43a,44aの左右方向の間隔B:図4参照)、及びローラ28,29の中心線L1,L2の開き角度θh(図4参照)が、幾何学的な演算により求められる。
つまり、円すいころ7のサイズが変更される場合、これに応じて、ローラ28,29の傾斜角度θv、ローラ28,29の左右方向の間隔(前記間隔B)、及びローラ28,29の中心線L1,L2の開き角度θhを変更(調整)する必要があるが、この変更(調整)のために、本実施形態では、砥石11と円すいころ7の外周面8との接触面(水平面)を基準として円すいころ7の位置合わせがされており、この円すいころ7に線接触するように第2のローラ28,29を配置させるために、この第2のローラ28,29の(求められた)前記テーパ角度θ等に基づいて、前記の各値(θv、B、θh)が三角関数の組み合わせ等を含む演算により求められる。
そして、求められた傾斜角度θv、間隔B、及び開き角度θhが再現されるように、前記第1調整部51及び第2調整部52を用いて、第2のローラ28,29の姿勢及び配置を調整すればよい。つまり、前記傾斜角度θv、間隔B、及び開き角度θhを再現させるために、前記の傾き用の調整具51z(図3参照)、角度用の調整具52x(図4参照)、及び間隔用の調整具52y(図4参照)を所定長さに設定し、ローラ28,29を搭載する支持本体部43a,44a、及び取付部材43b,44bの姿勢及び配置を調整すればよい。
〔(3)ローラ28,29が摩耗した場合〕
長期にわたってこの加工装置10により円すいころ7の加工を行っていると、ローラ28,29の外周面が摩耗する。この場合、円すいころ7の形状の変更は無いが、適切な線接触状態を保つためには、ローラ28,29の外周面のメンテナンスを行う必要がある。つまり、ローラ28,29の外周面の所定形状に研削し、加工装置10におけるこれらローラ28,29の姿勢及び配置を調整する必要がある。なお、ローラ28,29の外周面は円すい台形状であるため、一般的な研削加工機を用いることができ、また、研削の作業は容易である。
例えば、前記のとおり、第2ワーク7を第2のローラ28(29)により回転させて超仕上げ加工が行われ、次々と第2ワーク7の加工を行うことで、第2のローラ28(29)の各部(ローラ大径部62及びローラ小径部61それぞれ)の直径が摩耗により小さくなったとする。そこで、図8に示すように、ローラ大径部62の直径を「φDr3(<φDr2)」に小さくした場合において、このローラ28(29)と第2ワーク7との周速の差をゼロとするためのローラ小径部61の直径「φdr3」を、以下のようにして演算により求める。なお、ここでも、ローラ28について説明する。
この場合、ローラ大径部62の直径がφDr3である第3のローラ28の回転数nは、次の式(9)により求められた値となる。
n=V(Dw2)/(π×φDr3) ・・・(9)
なお、式(9)中のV(Dw2)は、第2ワーク7の大端面7a(直径φDw2)におけるにおける周速V(Dw2)であり、式(5)により求められた値である。また、φDr3は、ローラ大径部62の直径である。
そして、ローラ28の回転数が「n」である場合に、円すいころ7(第2ワーク7)の小端面7bの外周縁と、この外周縁が接触するローラ小径部61との周速を同じとするためには、ローラ小径部61の直径φdr3は、次の式(10)となる。なお、この直径φdr3は、小端面7bの外周縁が接触する部分の直径である。
φdr3=V(dw2)/(n×π) ・・・(10)
なお、式(10)中のV(dw2)は、第2ワーク7の小端面7b(直径φdw2)におけるにおける周速V(dw2)であり、式(6)により求められた値であり、また、nは、式(9)により求められた値である。
このようにして、ローラ28の直径が変更される場合に、この第2のローラ28と第2ワーク7との周速の差をゼロとするための、ローラ小径部61の直径φdr3を演算により求めることができる。
また、第3のローラ28と第2ワーク7との軸方向の接触長さL、及び第3のローラ28の直径φDr3,φdr3により、第3のローラ28のテーパ角度θを演算により求めることができ、第2ワーク7との周速の差を再びゼロとするための第3のローラ28の形状が決定される。変更前の第2のローラ28(29)を加工装置10から取り外し、この決定された形状に研削した第3のローラ28(29)を加工装置10に組み立てる。
なお、第2ワーク7及び第2のローラ28,29の形状が決定されていることにより、前記組み立ての際、所定の姿勢でセットされる円すいころ7(第2ワーク7)に対して、これら第3のローラ28,29を線接触させるための、ローラ28,29の傾斜角度θv(図3参照)、ローラ28,29の左右方向の間隔(つまり、支持本体部43a,44aの左右方向の間隔B:図4参照)、及びローラ28,29の中心線L1,L2の開き角度θh(図4参照)が、幾何学的な演算により求められる。
つまり、第2のローラ28が摩耗してメンテナンスして第3のローラ28とする場合、ローラ28,29の傾斜角度θv(図3参照)、ローラ28,29の左右方向の間隔(前記間隔B)、及びローラ28,29の中心線L1,L2の開き角度θhを変更(調整)する必要があるが、この変更(調整)のために、本実施形態では、砥石11と円すいころ7の外周面8との接触面(水平面)を基準として円すいころ7の位置合わせがされており、この円すいころ7に線接触するように第3のローラ28,29を配置させるために、この第3のローラ28,29の(求められた)前記テーパ角度θ等に基づいて、前記の各値(θv、b、θh)が三角関数の組み合わせ等を含む演算により求められる。
そして、求められた傾斜角度θv、間隔B、及び開き角度θhが再現されるように、前記第1調整部51及び第2調整部52を用いて、第3のローラ28,29の姿勢及び配置を調整すればよい。つまり、前記傾斜角度θv、間隔B、及び開き角度θhを再現させるために、前記の傾き用の調整具51z(図3参照)、角度用の調整具52x(図4参照)、及び間隔用の調整具52y(図4参照)を所定長さに設定し、ローラ28,29を搭載する支持本体部43a,44a、及び取付部材43b,44bの姿勢及び配置を調整すればよい。
〔小括〕
以上より、本実施形態の加工装置10によれば、円すいころ7のサイズ(型番)が変更される場合や、ローラ28,29が摩耗した場合であっても、ローラ28,29と円すいころ7との周速の差を小さくする(ゼロとする)ために、ローラ28,29の形状を演算により求め、その形状とおりにローラ28,29を加工(研削)する。そして、加工装置10において、これらローラ28,29の傾き(θv)及びローラ28,29の相対位置(左右方向の間隔(B)及び開き角度(θh))の設定を容易に行うことができ、この加工装置10による円すいころ7の加工の再開を迅速に行うことが可能となる。つまり、本実施形態の加工装置10によれば、円すいころ7のサイズの変更に関して、従来よりも容易に対応可能であり、また、ローラ28,29をメンテナンスした後における再復帰を迅速に行うことが可能となる。
そして、ローラ28,29と円すいころ7との周速の差を小さくする(ゼロとする)ことによって、円すいころ7とローラ28,29との間のスリップを抑制し、スリップにより砥石11により円すいころ7の外周面8に傷を生じさせるのを防ぐことが可能となる。
また、本実施形態では、円すいころ7とローラ28,29とを線接触させていることで加工効率を向上させることができる。また、インフィード式の加工装置10であることから、加工後の円すいころ7の品質の見極めが容易である。また、不良品発生率を抑えることができる。つまり、スルーフィード式の加工装置の場合、加工後の円すいころに不良品が含まれていることが判ると、加工装置を停止させても、既に複数の円すいころ(ワーク)が加工途中にあり、これら加工途中のワークも不良となる可能性が高いが、本実施形態のようなインフィード式の加工装置では、不良品の発生数を最小限に留めることができる。
また、本実施形態では、円すいころ7のサイズが変更されたり、ローラ28,29のメンテナンスを行ったりした場合であっても、円すいころ7の姿勢は変更させないで、円すいころ7の外周面8と砥石11との接触面が水平となるようにし、これに対して、ローラ28,29側をチルトさせている(傾斜角度等を変更させている)。これにより、加工対象品である円すいころ7の動線の変更は無くなる。そして、円すいころ7を、前後方向に沿って略一直線に移送すればよく、円すいころ7の動線を短くすることができる。この結果、加工のサイクルタイムの短縮化を図ることができ、生産性を高めることができる。
また、円すいころ7のサイズ等が変更されても、円すいころ7の外周面8と砥石11との接触面が水平となることから、この砥石11を振動させる方向も水平方向のままでよく、砥石11を振動させるための機構、及び姿勢の調整の簡素化が可能となる。そして、砥石11(外周面8との接触面)を基準として円すいころ7の位置合わせが可能となることから、加工のための寸法精度の維持管理が容易となる。
また、本実施形態では、テーブル40の揺動中心を、円すいころ7の大端面7a側としている。これにより、例えばローラ28,29をメンテナンスしてサイズが異なった場合において、前記のとおり、これらローラ28,29の姿勢を再調整する必要があり、そのための前記の各値(θv、b、θh)を、三角関数の組み合わせ等を含む演算により求める必要があるが、テーブル40の揺動中心を、円すいころ7の大端面7a側としていることで、円すいころ7とローラ28,29との幾何学的構成を可及的に簡単とすることができ、この結果、前記演算が容易となる。
また、本発明の加工装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。例えば、砥石11を振動させる振動機構17は、図示した以外の構成であってもよく、また、第1調整部51及び第2調整部52も、図示した以外の構成であってもよい。更に、ローラ28,29は、円すい台形状ではなく、円柱形状であってもよい。
7:円すいころ(ワーク) 7a:大端面 8:外周面(加工対象面)
10:加工装置 11:砥石 19:固定部
28:ローラ 29:ローラ 30:回転機構
40:テーブル 43:第1支持部 43b:取付部材
44:第2支持部 44b:取付部材 45:位置決め部
51:第1調整部 51z:傾き用の調整具51z 52:第2調整部
52x:角度用の調整具 52y:間隔用の調整具 61:ローラ小径部
62:ローラ大径部 71:ワーク小径部 72:ワーク大径部
F1:加工位置 F2:退避位置 L1,L2:中心線
P1:揺動中心線

Claims (6)

  1. 回転するワークの加工対象面を加工するためのインフィード式の加工装置であって、
    前記ワークを載せる左右一対のローラを有し当該ローラを回転させる回転機構と、
    前記ローラに載る前記ワークの加工対象面に接触させる砥石と、
    前記一対のローラを回転可能として支持すると共に相対的に変位可能である一対の支持部を有しているテーブルと、
    床面に対して固定状態にあり前記テーブルを前記ワーク側を中心として前後に揺動可能に支持している固定部と、
    前記固定部に対する前記該テーブルの揺動位置を調整するための第1調整部と、
    前記テーブル上において前記一対の支持部の相対位置を調整するための第2調整部と、
    を備えている加工装置。
  2. 前記第1調整部は、前記固定部の一部と前記テーブルの一部との間に介在し当該固定部の一部と当該テーブルの一部との間の距離を調整可能とする伸縮可能な傾き用の調整具を有している請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記テーブルは、一方の前記ローラを支持する第1の前記支持部と、他方の前記ローラを支持する第2の前記支持部と、を有し、当該第1支持部と当該第2支持部とを左右方向に移動可能として有している構成であり、
    前記第2調整部は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に介在し当該第1支持部と当該第2支持部との左右方向の距離を調整可能とする伸縮可能な間隔用の調整具を有している請求項1又は2に記載の加工装置。
  4. 前記テーブルは、一方の前記ローラと一体移動可能である第1取付部材と、他方の前記ローラと一体移動可能である第2取付部材と、を有し、当該第1取付部材と当該第2取付部材とを、前記ローラの中心線に直交すると共に仮想の鉛直面に沿う揺動中心線回りに揺動可能として、有している構成であり、
    前記第2調整部は、前記第1取付部材及び前記第2取付部材それぞれと前記テーブルの一部との間に介在し当該第1取付部材及び当該第2取付部材の前記揺動中心線回りの揺動角度を調整可能とする伸縮可能な角度用の調整具を有している請求項1〜3に記載の加工装置。
  5. 前記ワークは、円すい転がり軸受の転動体として用いられる円すいころであり、
    前記一対のローラそれぞれは、円すい台形状を有し、当該ローラの小径部が前記円すいころの小径部と接触し、当該ローラの大径部が前記円すいころの大径部と接触する構成である請求項1〜4のいずれか一項に記載の加工装置。
  6. 前記円すいころの大端面に接触可能であり当該円すいころを軸方向について位置決めするための位置決め部と、当該位置決め部を前記大端面に接触可能とする加工位置と前記円すいころから離れた退避位置との間を移動させる移動手段と、を更に備えている請求項5に記載の加工装置。
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