JP2002086341A - ころ超仕上げ方法 - Google Patents

ころ超仕上げ方法

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JP2002086341A
JP2002086341A JP2000273869A JP2000273869A JP2002086341A JP 2002086341 A JP2002086341 A JP 2002086341A JP 2000273869 A JP2000273869 A JP 2000273869A JP 2000273869 A JP2000273869 A JP 2000273869A JP 2002086341 A JP2002086341 A JP 2002086341A
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rolling surface
superfinishing
super
cylindrical
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JP2000273869A
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Chuichi Sato
忠一 佐藤
Seiji Yoshikawa
清次 吉川
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ころの転動面と超仕上げ砥石との接触部にお
ける振れ挙動に起因するころの転動面に対する真円度修
正能力の真円度改悪側への変化を未然に阻止することが
できるとともに、ころ径の変化および位置決め用駆動ロ
ーラおよび加圧ローラの回転精度の変化に対してころ転
動面の超仕上げ状態が大きく左右されないころ超仕上げ
方法を提供する。 【解決手段】 固定ローラ2と加圧ローラ7間に円筒こ
ろ13を挟持した状態で固定ローラ2およびこの固定ロ
ーラ2の周速より大きい周速で加圧ローラ7を同一方向
へ回転駆動し、円筒ころ13がブレード35に押し付け
られながら自転している状態で超仕上げ砥石17を円筒
ころ13の転動面に一定圧力で押し付けかつ円筒ころ1
3の転動面の母線方向に往復動させることにより、円筒
ころ13の転動面の超仕上げ加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受の転動
体として使用されるころの転動面の超仕上げ加工を行う
ためのころ超仕上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、転がり軸受の転動体として使用
されるころ例えば円筒ころ軸受の円筒ころは、研削加工
により創製され、この研削加工後の円筒ころの転動面に
対して超仕上げ加工が施される。従来、この超仕上げ加
工を行う方法として、1対の駆動ローラ間に円筒ころを
挟持した状態で各駆動ローラを円筒ころが自転するよう
に同一方向へ回転駆動し、円筒ころが自転している状態
で、超仕上げ砥石を円筒ころの転動面に所定圧力で押し
付けかつ円筒ころの転動面の母線方向に往復動させるこ
とにより、円筒ころの転動面の超仕上げ加工を行う方法
がある。
【0003】この超仕上げ加工方法により、円筒ころ転
動面の超仕上げ加工を行うための装置(以下、2ローラ
タイプの超仕上げ装置)について図12および図13を
参照しながら説明する。図12(a)は従来の2ローラ
タイプの超仕上げ装置の主要部構成を示す正面図、同図
(b)は(a)のD−D線に沿って得られた断面図、図
13は2ローラタイプの超仕上げ装置におけるころ芯高
角と駆動ローラ径、円筒ころ径、各駆動ローラ間の隙間
との関係を示す図である。
【0004】この2ローラタイプの超仕上げ装置は、図
12(a),(b)に示すように、互いに間隔をおいて
配置された1対の駆動ローラ101,102を備える。
一方の駆動ローラ101は、回転軸が水平方向になるよ
うに配置された円筒状ローラからなり、駆動モータ(図
示せず)によりこの回転軸を中心に回転駆動される。他
方の駆動ローラ102は、回転軸が水平方向に角度ψ分
傾斜するように配置された円筒状ローラからなり、駆動
モータ(図示せず)によりこの回転軸を中心に回転駆動
される。この駆動ローラ102が回転駆動される際に
は、その回転軸が水平方向に角度ψ傾斜していることか
ら、駆動ローラ102の外周面は双曲線の回転面を成
す。ここで、上記傾斜角度ψは、スルーフィールドアン
グルと呼ばれる。
【0005】各駆動ローラ101,102間の間隔は、
円筒ころ103を挟持可能な間隔に設定されている。円
筒ころ103が挟持された状態で各駆動ローラ101,
102が回転駆動されると、円筒ころ103は各駆動ロ
ーラ101,102との摩擦駆動により自転し、また駆
動ローラ101の円筒母線に沿って円筒ころ103の軸
線方向に送られる。ここで、円筒ころ103の送り速度
Vcは、次の(1)式により表される。
【0006】 Vc=VR・sinψ …(1) なお、VRは駆動ローラの外周面速度である。
【0007】各駆動ローラ101,102間には、入口
側から複数の円筒ころ103が連続的に送り込まれ、各
円筒ころ103は、入口側から粗工程、仕上げ工程など
の複数の工程を経て出口側に送り出される。これらの工
程においては、それぞれに対応する超仕上げ砥石104
を用いて円筒ころ103の転動面の仕上げが行われる。
【0008】各工程においては、対応する粗さの超仕上
げ砥石104を、自転しながら軸方向に送られる円筒こ
ろ103の転動面に所定圧力で押し当てかつ円筒ころ1
03の軸方向に往復動させることによって、円筒ころ1
03の超仕上げ加工を行う。
【0009】各工程毎に使用される超仕上げ砥石104
の数は複数からなり、各超仕上げ砥石104は、砥石保
持装置105に保持されている。砥石保持装置105
は、本体150に対して鉛直方向に移動可能なメインベ
ース151を有する。メインベース151には、円筒こ
ろ103の送り方向に往復動可能に各ガイドレール10
6に支持されている複数のサブベース107が搭載さ
れ、各サブベース107は、上記の各工程毎に設けられ
ている。各サブベース107間には、円形状の偏心カム
108が配置され、この偏心カム108を回転駆動する
ことにより、この偏心カムの両側のそれそれのサブベー
ス107は互いに逆向きに往復動する。
【0010】各サブベース107には、対応する工程で
使用される各超仕上げ砥石104をそれぞれ保持し、円
筒ころ103の転動面に所定圧力で押し当てるための複
数のピストン・シリンダ機構109と、各超仕上げ砥石
104をそれぞれ鉛直方向に案内し、保持するための複
数のガイドホルダ111とが取り付けられている。各ピ
ストン・シリンダ機構109は、駆動源にエアを使用
し、そのピストンには、対応するガイドホルダ111に
保持されている超仕上げ砥石104を円筒ころ103の
転動面に向けて押圧するための押圧棒110が連結され
ている。
【0011】各駆動ローラ101,102による円筒こ
ろ103の送り中において各駆動ローラ101,102
と円筒ころ103とは、図12(b)に示すように、円
筒ころ103の中心と駆動ローラ101の中心とを結ぶ
直線と各駆動ローラ101,102の中心をそれぞれ結
ぶ直線とが角度αを成し、また同様に、円筒ころ103
の中心と駆動ローラ102の中心とを結ぶ直線と各駆動
ローラ101,102の中心をそれぞれ結ぶ直線とが角
度αを成すような位置関係にある。この角度αは、ころ
芯高角と呼ばれるものである。
【0012】研削加工後の円筒ころ103においては、
転動面にうねりがある。この円筒ころ103は、その転
動面の真円度を修正するために、2ローラタイプの超仕
上げ装置の各駆動ローラ101,102間に送り込まれ
る。駆動ローラ102は、図12(b)に示すように、
駆動ローラ101に対して所定の隙間量ΔGの隙間を確
保するように位置決めされており、各駆動ローラ10
1,102間に挟持された円筒ころ103は、自転しな
がらその転動面の母線方向に送られる。ここで、円筒こ
ろ103の直径をd、各駆動ローラ101,102の直
径をD、ころ芯高角をαとすると、ころ芯高角αと、各
駆動ローラ101,102の直径D、円筒ころの直径
d、各駆動ローラ101,102間の隙間量ΔGとの間
では、図13に示す関係が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の2ローラタ
イプの超仕上げ装置では、円筒ころ103の転動面と超
仕上げ砥石104との接触部において、振れ挙動が見ら
れ、この振れ挙動は、転動面のうねりの山数ところ芯高
角αとに応じて著しく変動する。その結果、ころ転動面
に対する真円度修正能力が変化する。
【0014】この2ローラタイプの超仕上げ装置におけ
る円筒ころ103の振れ挙動について図14および図1
5を参照しながら説明する。図14は従来の2ローラタ
イプの超仕上げ装置上での円筒ころ103の振れ挙動を
概念的に示すモデル図、図15はうねりの山数nに応じ
たうねり山数振れ影響係数Xnの曲線を示す図である。
【0015】円筒ころ103の転動面におけるうねり形
状は、図14に示すように、山数nの数に応じてモデル
化される。例えば、山数nが2であるときには、図14
(a)に示す楕円形状のモデルが、山数nが3であると
きには、図14(b)に示す三角形状のモデルが、山数
nが4であるときには、図14(c)に示す四角形状の
モデルが、山数nが5であるときには、図14(d)に
示す五角形状のモデルが、山数nが6であるときには、
図14(e)または図14(f)に示す六角形状のモデ
ルが想定される。
【0016】ここで、図14(a)に示す山数nが2、
図14(d)に示す山数nが5、図14(e)に示すこ
ろ芯角高αが小さくて山数nが6の各うねり形状におい
ては、うねりの山部分が超仕上げ加工を受ける位相でこ
ろ転動面の位置(超仕上げ砥石104との接触位置)が
低くなり(超仕上げ砥石から遠ざかる、即ち超仕上げ砥
石を下げる方向)、うねりの谷部分が超仕上げ加工を受
ける位相でころ転動面の位置が高くなる(超仕上げ砥石
に近づく、即ち超仕上げ砥石を押し上げる方向)。
【0017】超仕上げ砥石104は、ピストン・シリン
ダ機構109により、一定圧力で円筒ころ103の転動
面に押し当てられているが、メインベース151、サブ
ベール107、ピストン・シリンダ機構109、押圧棒
110、ガイドホルダ111などの弾性変形に伴う力、
慣性力、摩擦力などにより、超仕上げ砥石104は円筒
ころ103に対して、ころ転動面が高い状態では強く、
ころ転動面が低い状態では弱く押し当てられることにな
り、超仕上げ加工代はころ転動面が高い状態では相対的
に大きく、ころ転動面が低い状態では相対的に小さくな
る。
【0018】従って、山数nが2(図14(a)に示
す)、山数nが5(図14(d)に示す)、ころ芯角高
αが小さくて山数nが6(図14(e)に示す)の各う
ねり形状においては、うねりの谷部分の加工代が山部分
の加工代より相対的に大きくなり、真円から外れたうね
りの振幅が大きくなる。即ち、円筒ころ103の転動面
の真円度が悪化することになる。
【0019】これに対し、図14(b)に示す山数nが
3、図14(c)に示す山数nが4、図14(f)に示
すころ芯角高αが大きくて山数nが6の各うねり形状に
おいては、うねりの山部分が超仕上げ加工を受ける位相
でころ転動面の位置が高くなり(超仕上げ砥石に近づ
く、即ち超仕上げ砥石を押し上げる方向)、うねりの谷
部分が超仕上げ加工を受ける位相でころ転動面の位置が
低くなる(超仕上げ砥石から遠ざかる、即ち超仕上げ砥
石を下げる方向)。よって、山数nが3(図14(b)
に示す)、山数nが4(図14(c)に示す)、ころ芯
角高αが大きくて山数nが6(図14(f)に示す)の
各うねり形状においては、うねりの谷部分の加工代が山
部分の加工代より相対的に小さくなり、円筒ころ103
の転動面の真円度が改善される。
【0020】このことは、図15に示すように、うねり
山数振れ影響係数Xn(n=山数)により定量的に表す
ことが可能である。ここで、円筒ころ103の転動面の
真円から外れたうねりの形状を正弦波で表すものとし、
その半径rを次の(2)式により表す。
【0021】 r=r0+a sin(nθ) …(2) ここで、r0は円筒ころ103の真円半径、aはうねり
振幅、nは山数(=2,3,4,5,6,…)、θは円
筒ころ103の中心周りの角度である。
【0022】上記(2)式により表されるうねり形状の
転動面を有する円筒ころにおいて、各うねりの山数n毎
に、円筒ころ103の自転とともにころ転動面が超仕上
げ砥石の位置でどのように振れるかを示すうねり山数振
れ影響係数Xnが次の(3)式により求められ、各山数
n毎に求められたうねり山数振れ影響係数Xnは、図1
5に示す曲線で表される。このうねり山数振れ影響係数
Xnは、円筒ころ103の回転(自転)位相に依存せ
ず、ころ芯高角αのみの関数となる。
【0023】 Xn=δAssy/δSngl …(3) ここで、δAssyは、各駆動ローラに円筒ころ103を挟
持した状態での円筒ころの超仕上げ砥石104との接触
部の真円ころ転動面に対するうねりを有するころ転動面
の位置ずれ量(超仕上げ砥石側へのずれ量(+))であ
る。またδSnglは、円筒ころ103単体での超仕上げ砥
石104との接触部の真円ころ転動面に対するうねりを
有するころ転動面の半径ずれ量(ころ転動面外径側への
ずれ量(+))である。
【0024】図15において、うねり山数振れ影響係数
Xn>0の領域は、超仕上げ砥石104との当接位置で
ころの真円から外れたうねりの山の頂上が上がり、うね
りの谷の底が下がることを意味する。これに対し、うね
り山数振れ影響係数Xn<0の領域は、超仕上げ砥石1
04との当接位置でころの真円から外れたうねりの山の
頂上が下がり、うねりの谷の底が上がることを意味す
る。超仕上げ砥石104のころ転動面への押し当てが一
定の力で行われていれば、うねり山数振れ影響係数Xn
>0,Xn<0のいずれの領域においても、その山部分
は修正されないが、実際には、超仕上げ砥石側(メイン
ベース、サブベース、ピストン・シリンダ機構などを含
む)にばね作用、慣性、摩擦などが存在するので、うね
り山数振れ影響係数Xn>0の領域では、真円度が改善
され、特にうねり山数振れ影響係数Xn>K=1の領域
においては、真円度がより改善される。逆に、うねり山
数振れ影響係数Xn<0の領域では、真円度が悪化す
る。また、円筒ころの回転(自転)に伴ううねりの山の
振れの周波数が超仕上げ砥石側の固有振動数に近づく
と、真円度がさらに悪化することになる。
【0025】図15に示す例では、うねり山数振れ影響
係数Xn<0の領域が存在する山数nが2、山数n=
5、一部領域での山数n=6の各うねりで、真円度が悪
化することになり、円筒ころ103に対する高い精度を
確保することが難しくなる。
【0026】次に、超仕上げ砥石104の幅による真円
度修正効果について図16を参照しながら説明する。図
16は超仕上げ砥石104の幅による真円度修正効果を
模式的に示す図である。
【0027】図16に示すように、超仕上げ砥石104
の幅をHとし、この幅Hを大きくすると、超仕上げ砥石
104が円筒ころ103の真円から外れたうねりの山間
にまたがるように転動面に押し当てられることになる。
これにより、転動面におけるうねりの山部分の加工代が
うねりの谷部分の加工代より相対的に大きくなり、真円
度修正が平均的に行われる。このように超仕上げ砥石1
04の幅Hを大きくする場合、山間の円周ピッチおよび
ピッチ角ところ径dとの関係から、山数nが3以上、よ
り好ましくは山数nが5以上で真円度の改善効果を期待
することができる。しかし、山数nが2のうねりに対し
ては、超仕上げ砥石104の幅Hを大きくすることによ
る平均化作用が働かず、平均化作用による真円度の改善
効果を期待することはできない。
【0028】また、円筒ころ103などのころにおいて
は、うねりによる直径値の変動が著しい偶数山による偶
数うねりが、最も回転精度、音響、振動に悪影響を及ぼ
すことが知られている。
【0029】さらに、2ローラタイプの超仕上げ装置
は、ころ径の変化および駆動ローラの回転精度の変化に
敏感で、これらの変化によりころ転動面の超仕上げ加工
状態が大きく左右され易い。
【0030】このころ径の変化および駆動ローラの回転
精度の変化がころ転動面の超仕上げ加工に及ぼす影響に
ついて図17ないし図19を参照しながら説明する。図
17は2ローラタイプの超仕上げ装置におけるころ径の
変化および駆動ローラの回転精度の変化がころ転動面の
超仕上げ加工に及ぼす影響の程度を表すころ径振れ影響
係数およびローラ振れ影響係数を示す図、図18はころ
径が変化した場合のころ転動面における超仕上げ加工位
置の変化状態を模式的に示す図、図19は駆動ローラの
回転振れに伴うころ転動面における超仕上げ加工位置の
変化状態を模式的に示す図である。
【0031】ここでは、図18に示すように、2つの円
筒ころのころ径の違いをΔdとし、このころ径の違いに
よる各円筒ころの中心位置間(中心位置O,O1間)の
変位量をeとし、各円筒ころのころ芯高角は同じαと
し、このころ径の変化に伴うころ転動面の超仕上げ加工
位置の変化量をδdとする。また、図19に示すよう
に、駆動ローラのラジアル方向の回転振れ量をΔrと
し、この回転振れ量に伴うころ転動面の超仕上げ加工位
置の変化量をδΔrとする。
【0032】ころ径が変化した場合のころ転動面におけ
る超仕上げ加工位置がどのように変化するかを表すころ
径振れ影響係数をXdとすると、ころ径振れ影響係数X
dは、次の(4)式により求められる。
【0033】 Xd=δd/Δd …(4) また、駆動ローラの回転振れに伴いころ転動面における
超仕上げ加工位置の振れにどのように影響するかを表す
ローラ振れ影響係数をXΔrとすると、ローラ振れ影響
係数XΔrは、次の(5)式により求められる。
【0034】 XΔr=δΔr/Δr …(5) このようにして求められたころ径振れ影響係数Xdおよ
びローラ振れ影響係数XΔrはころ芯高角αに応じて変
化し、ころ径振れ影響係数Xdおよびローラ振れ影響係
数XΔrところ芯高角αとの関係を図17に示す。この
図17から分かるように、実用的なころ芯高角αが11
π/180〜17π/180の範囲において、ころ径振
れ影響係数Xdが2.2〜3.1、ローラ振れ影響係数
XΔrが3.4〜5.2となり、ころ径の変化および駆
動ローラの回転振れがころ転動面の超仕上げ加工に大き
な影響を与えることを示している。
【0035】上述したように、従来の2ローラタイプの
超仕上げ装置では、円筒ころ103の転動面と超仕上げ
砥石104との接触部における振れ挙動がころ転動面の
うねりの山数ところ芯高角αとに応じて著しく変動する
ので、ころ転動面に対する真円度修正能力が変化する
(真円度悪化を含む)。また、ころ径の変化および駆動
ローラの回転精度の変化により、ころ転動面の超仕上げ
状態が大きく左右され易い。
【0036】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、ころの転動面と超仕上げ砥石との接触部
における振れ挙動に起因するころの転動面に対する真円
度修正能力の真円度改悪側への変化を未然に阻止するこ
とができるとともに、ころ径の変化および駆動ローラの
回転精度の変化に対してころ転動面の超仕上げ状態が大
きく左右されないころ超仕上げ方法を提供することを目
的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、転がり軸受の
転動体として使用されるころの転動面の超仕上げ加工を
行うためのころ超仕上げ方法において、前記ころの転動
面の超仕上げ砥石、前記ころ、前記ころの下部を支持す
るためのブレードを同一直線上に配置するとともに、位
置決め用駆動ローラと加圧ローラとを互いに間隔をおい
て前記ころを挟持可能なように配置し、前記位置決め用
駆動ローラと前記加圧ローラとの間に前記ころを挟持し
た状態で前記位置決め用駆動ローラと該位置決め用駆動
ローラの周速より大きい周速で前記加圧ローラとを前記
ころが前記ブレードに押し付けられながら自転するよう
に同一方向へ回転駆動し、前記ころが前記ブレードに押
し付けられながら自転している状態で前記超仕上げ砥石
を前記ころの転動面に一定圧力で押し付けかつ前記ころ
の転動面の母線方向に往復動させることにより、前記こ
ろの転動面の超仕上げ加工を行うことを特徴とする。
【0038】本発明では、位置決め用駆動ローラと加圧
ローラとの間にころを挟持した状態で位置決め用駆動ロ
ーラと該位置決め用駆動ローラの周速より大きい周速で
加圧ローラとをころがブレードに押し付けられながら自
転するように同一方向へ回転駆動し、ころがブレードに
押し付けられながら自転している状態で超仕上げ砥石を
ころの転動面に一定圧力で押し付けかつころの転動面の
母線方向に往復動させる。これにより、ころの転動面と
超仕上げ砥石との接触部における振れ挙動に起因するこ
ろの転動面に対する真円度修正能力の真円度改悪側への
変化を未然に阻止することができるとともに、ころ径の
変化および位置決め用駆動ローラおよび加圧ローラの回
転精度の変化に対してころ転動面の超仕上げ状態が大き
く左右されない。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0040】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係るころ超仕上げ方法を実現するためのブレ
ード付2ローラタイプの超仕上げ装置の正面図、図2は
図1のA−A線に沿って得られた断面図、図3は図1の
超仕上げ装置における円筒ころのスルーフィードによる
送り運動と超仕上げ砥石の往復運動との関係を模式的に
示す図、図4は図1の超仕上げ装置における各駆動ロー
ラおよびその周囲の構成を示す断面図である。
【0041】本実施の形態におけるブレード付2ローラ
タイプの超仕上げ装置は、図1および図2に示すよう
に、作業床などの水平面に据え付けられるベース1を備
え、このベース1には、固定ローラ2を支持するための
固定ローラベース3(図2を参照)およびテーブル4が
取り付けられている。
【0042】固定ローラ2は、図2に示すように、軸2
aが水平になるように配置された円筒状ローラからな
り、固定ローラ2の軸2aの各端部は、それぞれ固定ロ
ーラベース3に設けられた軸箱(図示せず)に支持され
ている。固定ローラ2は、駆動モータ(図示せず)によ
り、軸2aを中心に所定方向に所定回転速度で回転駆動
される。
【0043】テーブル4は、ベース1に固定された軸1
aの周りに角度的に回転可能に構成され、この軸1a周
りの回転角度はスルーフィードアングル調整ねじ機構5
により調整可能である。このスルーフィードアングル調
整ねじ機構5は、テーブル4の各端部にそれぞれ設けら
れた一対のフランジ4aと、ベース1に取り付られた一
対のリブ1bと、各リブ1bに螺合され、ねじ部先端が
フランジ4aに当接される一対の調整ねじ6とから構成
され、各調整ねじ6の送り量を調整することによって、
テーブル4の軸1a周りの角度が調整される。このテー
ブル4の軸1a周りの角度が所定角度に調整されると、
テーブル4は、各固定ボルト4bにより、軸1a周りの
角度が所定角度に保持された状態でベース1に対して固
定される。
【0044】テーブル4には、加圧ローラ7を支持する
ための加圧ローラベース8が搭載されている。加圧ロー
ラベース8は、テーブル4に対して平行に配置された細
長い平板状のベース部8aと、ベース部8a上に互いに
間隔をおいて対向するように配置されている一対の軸箱
8bとを有する。加圧ローラベース8は、テーブル4に
固定された各リニアガイド9に案内されながら固定ロー
ラ2の軸2aに対して直交する方向に移動可能に構成さ
れている。各リニアガイド9は、テーブル4上のそれぞ
れ軸箱8bに対応する位置に配置されている。加圧ロー
ラベース8の移動は、トルクサーボモータ10により送
りねじ機構11(図2を参照)を駆動することによって
行われる。
【0045】加圧ローラ7は外周面が双曲面を成す円筒
状のローラからなり、その軸7aの各端部はそれぞれ対
応する軸箱8bに支持されている。加圧ローラ7は金属
製のローラからなり、その外周面には、弾性係数が比較
的に小さくかつ高摩擦係数で耐摩耗性に富む高分子材料
からなるライニングが施されている。また、スパイク効
果で摩擦係数を高めた砥粒入りの高分子材料などを使用
することもできる。加圧ローラ7の入口側(後述するフ
ィーダ14側)の外周面には、後述するように、円筒こ
ろ13を送り勝手とするための螺旋溝(図示せず)が設
けられている。
【0046】加圧ローラ7の軸7aの一方の端部には、
駆動モータ12に連結され、加圧ローラ7は、駆動モー
タ12により軸7aを中心に所定方向へ所定回転速度で
回転駆動される。ここで、加圧ローラ7は、その軸7a
が水平方向(固定ローラ2の軸2a)に対して所定の角
度ψ傾斜するように傾けられる。この加圧ローラ7の傾
斜角度ψはスルーフィールドアングルと呼ばれ、このス
ルーフィードアングルψは、各調整ねじ6の送り量を調
整することによって調整されたテーブル4の軸1a周り
の回転角度に等しい。すなわち、スルーフィードアング
ルψは、各調整ねじ6の送り量を調整することによって
調整可能である。また、加圧ローラ7と固定ローラ2間
の間隔は、円筒ころ13を挟持可能な間隔に設定されて
いる。加圧ローラ7と固定ローラ2間の間隔は、円筒こ
ろ13の直径に応じて、送りねじ機構11を介して加圧
ローラベース8を移動させることによって可変され、こ
れにより異なる直径の円筒ころ13の処理が可能にな
る。
【0047】円筒ころ13が挟持された状態で固定ロー
ラ2および加圧ローラ7を同一方向へ所定の回転速度で
回転駆動すると、円筒ころ13は固定ローラ2、加圧ロ
ーラ7との摩擦駆動により自転し、また加圧ローラ7の
周面の母線に沿って円筒ころ13の軸線方向に送られ
る。この円筒ころ13の送り機構すなわちスルーフィー
ド機構の詳細については後述する。このスルーフィード
機構による円筒ころ13の送り中、円筒ころ13はその
下方からブレード35により支持されながら送られる。
ブレード35は円筒ころ13の送り方向に沿って延びる
細長い部材からなり、固定ローラ2と加圧ローラ7との
間に配置されている。ブレード35は、ベース1に固定
されたブレードホルダ36に保持されている。このスル
ーフィード機構による円筒ころ13の送り中、円筒ころ
13はブレード35の頂部に当接するが、これにより円
筒ころ13の自転は規制されることはない。
【0048】固定ローラ2,加圧ローラ7間には、入口
側に設けられたフィーダ14から複数の円筒ころ13が
連続的に送り込まれ、各円筒ころ13は、入口側から粗
工程、仕上げ工程の各工程を経て出口側に送り出され
る。この送り出された円筒ころ13は、排出シュート1
5を介してころ受けパン16内に排出される。
【0049】これらの工程においては、それぞれに対応
する粗さを有する超仕上げ砥石17,18を用いて円筒
ころ13の転動面の仕上げが行われる。ここで、粗工程
においては、対応する粗さを有する4つの超仕上げ砥石
17が用いられ、仕上げ工程においては、対応する粗さ
を有する4つの超仕上げ砥石18が用いられる。各工程
においては、対応する粗さの超仕上げ砥石17,18
を、自転しながら軸方向に送られる円筒ころ13の転動
面に所定圧力で押し当てかつ円筒ころ13の軸方向に往
復動させることによって、円筒ころ13の超仕上げ加工
を行う。
【0050】各工程毎に使用される各超仕上げ砥石1
7,18は、砥石保持装置19により往復動される。砥
石保持装置19は、具体的には、ベース1に対して固定
ローラ2の軸2aと直交する水平方向に移動可能な砥石
ヘッドスタンド20と、砥石ヘッドスタンド20に対し
鉛直方向に移動可能な昇降ベース21とを有する。昇降
ベース21の鉛直方向への移動は、昇降機構20aを介
して行われる。砥石ヘッドスタンド20は、各超仕上げ
砥石17,18を待避位置へ待避させるために、ボール
スクリュー機構20bにより、ベース1上を固定ローラ
2の軸2aに直交する水平方向に移動可能に構成されて
いる。昇降ベース21には、互いに鉛直方向に間隔をお
いて配置され、円筒ころ13の送り方向(水平方向)に
延びる2つのガイドレール22が取り付けられている。
各ガイドレール22には、各工程のそれぞれに対応する
2つのサブベース23,24が円筒ころ13の送り方向
に往復動可能に支持されている。
【0051】サブベース23には、粗工程に使用される
4つの超仕上げ砥石17をそれぞれ円筒ころ13に対し
て押し付けるための4つのピストン・シリンダ機構25
と、各超仕上げ砥石17をそれぞれ鉛直方向に案内し、
保持するための4つのガイドホルダ26とが取り付けら
れている。各ピストン・シリンダ機構25は、駆動源に
エアを使用し、各ピストン・シリンダ機構25のピスト
ンには、対応するガイドホルダ26内に保持されている
超仕上げ砥石17を円筒ころ13の転動面に向けて押圧
するための押圧棒27の一端が連結されている。この押
圧棒27の他端と超仕上げ砥石17との間には、超仕上
げ砥石17の幅と略同じ幅を有する押圧板27aが介在
する(図4を参照)。
【0052】同様に、サブベース24には、仕上げ工程
に使用される4つの超仕上げ砥石18をそれぞれ円筒こ
ろ13に対して押し付けるための4つのピストン・シリ
ンダ機構28と、各超仕上げ砥石18をそれぞれ鉛直方
向に案内し、保持するための4つのガイドホルダ29と
が取り付けられている。各ピストン・シリンダ機構28
は、駆動源にエアを使用し、各ピストン・シリンダ機構
28のピストンには、対応するガイドホルダ29内に保
持されている超仕上げ砥石18を円筒ころ13の転動面
に向けて押圧するための押圧棒30が連結されている。
この押圧棒30の他端と超仕上げ砥石18との間には、
超仕上げ砥石18の幅と略同じ幅を有する押圧板(図示
せず)が介在する。
【0053】各サブベース23,24間には、円形状の
カム面を有する偏心カム31が配置され、偏心カム31
は、駆動モータ(図示せず)により駆動される。各サブ
ベース23,24は、それぞれに設けられた当接板23
c(図2を参照。なお、サブベース24側の当接板は図
示せず。)に偏心カム31のカム面に当接されるように
偏心カム31に向けてそれぞればね32,33により付
勢されている。ばね32は、サブベース23から突出す
る軸部材23aに挿通され、軸部材23aは、昇降ベー
ス21に設けられた支持部21aにサブベース23の往
復動方向に移動可能に支持されている。ばね32は、サ
ブベース23と昇降ベース21との間に配置されてい
る。ばね33は、ばね32と同様に、サブベース24の
軸部材24aに挿通された状態で昇降ベース21の支持
部21bとサブベース24との間に配置されている。こ
のような構成により、偏心カム31を回転駆動すること
により、この偏心カム31の両側のそれそれのサブベー
ス23,24は互いに逆向きに往復動する。
【0054】次に、円筒ころ13のスルーフィード機構
について図3および図4を参照しながら説明する。図3
は図1の超仕上げ砥石装置におけるスルーフィード機構
による円筒ころの送り状態を示す図、図4は図1の超仕
上げ砥石装置における円筒ころに対する固定ローラ、加
圧ローラおよび超仕上げ砥石の位置関係を示す図であ
る。
【0055】円筒ころ13を固定ローラ2と加圧ローラ
7との間に挟持した状態で円筒ころ13をその軸線方向
に送るスルーフィード機構は、図4に示すように、固定
ローラ2と加圧ローラ7との間に円筒ころ13を挟持し
た状態で固定ローラ2および加圧ローラ7を所定条件で
回転駆動することにより達成される。ここでは、固定ロ
ーラ2の直径をDとし、加圧ローラ7の入口側の直径を
Diとし、出口側の直径をDoとし、円筒ころ13の直径
をdとする。加圧ローラ7は、上述したように、直径寸
法がその入口側から出口側に向けて単調に減少する双曲
線状の周面を有する。また、加圧ローラ7は、テーブル
4の軸1a周りの角度すなわちスルーフィードアングル
ψに傾けられているとともに(図3を参照)、固定ロー
ラ2に対して所定の隙間量ΔGの隙間を確保するように
位置決めされているものとする。固定ローラ2と加圧ロ
ーラ7との間に挟持された円筒ころ13と固定ローラ2
および加圧ローラ7との間においては、円筒ころ13の
中心と固定ローラ2の中心とを結ぶ直線が固定ロール2
の中心と加圧ローラ7の中心とを結ぶ直線に対して角度
(ころ芯高角)αを成す。また同様に、円筒ころ13の
中心と加圧ローラ7の中心とを結ぶ直線は固定ロール2
の中心と加圧ローラ7の中心とを結ぶ直線に対して角度
(ころ芯高角)αを成す。
【0056】さらに、固定ローラ2と加圧ローラ7と
は、固定ローラ2の周速度Vfと加圧ローラ7の周速度
Vpとが次の(6)式の関係を満足するように、同一方
向に回転駆動される。
【0057】 Vf(=π・D・N)<Vp(=π・Do・N') …(6) ここで、上記式中のNは固定ローラ2の回転速度であ
り、N'は加圧ローラ7の回転速度である。加圧ローラ
7の回転速度N'は、固定ローラ2の回転速度Nに対し
て同期制御される。
【0058】複数の円筒ころ13がフィーダ14から固
定ロール2と加圧ローラ7との間に連続的に送り込まれ
ると、図3に示すように、送り込まれた各円筒ころ13
は、上記スルーフィード機構により自転しながら送り方
向に並んだ状態でかつその下方のブレード35に押し付
けられながら送られる。加圧ローラ7の外周面には上記
高分子材料からなるライニングが施されているので、円
筒ころ13の送りが確実に行われる。この送り中の円筒
ころ13に対しては、その上方から各超仕上げ砥石1
7,18がピストン・シリンダ機構25,28により押
し当てられ、各超仕上げ砥石17,18は、偏心カム3
1を回転駆動することによって円筒ころ13の送り方向
に互いに逆向きに往復動される(図3中の実線、破線で
示す矢印の向き)。これにより、円筒ころ13の転動面
が超仕上げ加工される。
【0059】次に、本実施の形態の超仕上げ装置におけ
る円筒ころの振れ挙動について図5を参照しながら説明
する。図5は図1の超仕上げ装置上での円筒ころの振れ
挙動のモデルを示す図である。
【0060】円筒ころ13の転動面におけるうねり形状
は、図5に示すように、山数nの数に応じてモデル化さ
れる。例えば、円筒ころ13に対して、山数nが2であ
るときには、図5(a)に示す楕円形状のモデルが、山
数nが3であるときには、図5(b)に示す三角形状の
モデルが、山数nが4であるときには、図5(c)に示
す四角形状のモデルが、山数nが5であるときには、図
5(d)に示す五角形状のモデルが、山数nが6である
ときには、図5(e)に示す六角形状のモデルが想定さ
れる。
【0061】本実施の形態では、円筒ころ13がブレー
ド35により押し付けられているので、山数nが偶数
(2,4,6,…)であるうねり形状の円筒ころ13に
対しては、うねりの山部分が超仕上げ加工を受ける位相
で、転動面の超仕上げ砥石17(18)との接触位置が
高くなる(超仕上げ砥石17(18)に近づく、即ち超
仕上げ砥石17(18)を押し上げる方向)。超仕上げ
砥石17(18)は、ピストン・シリンダ機構25,2
8により、一定圧力で円筒ころ13の転動面に押し当て
られているが、サブベース23,24、ピストン・シリ
ンダ機構25,28、押圧棒27,30、ガイドホルダ
26,29などの弾性変形に伴う力、慣性力、摩擦力な
どにより、超仕上げ砥石17(18)はころ転動面が高
い状態では強く円筒ころ13に対して押し当てられるこ
とになり、超仕上げ加工代は、ころ転動面の山部分では
他に部分に比して大きくなる。よって、転がり軸受の回
転精度、音響、振動などに有害な山数nが偶数(2,
4,6,…)であるうねり形状の円筒ころ13に対して
は、その真円度が改善される。
【0062】この山数nが偶数(2,4,6,…)であ
るうねり形状の円筒ころ13に対して、その転動面が超
仕上げ砥石の位置でどのように振れるかを示すうねり山
数振れ影響係数Xnは2(一定)となる(図15を参
照)。
【0063】また、山数nが奇数(3,5,…)である
うねり形状の円筒ころ13に対しては、うねりの山部分
が超仕上げ加工を受ける位相とその谷部分が超仕上げ加
工を受ける位相とでは、その転動面における超仕上げ砥
石17(18)との接触位置が変化せず、円筒ころ13
の転動面全域においてその加工代がほとんど変化しな
い。よって、山数nが奇数(3,5,…)であるうねり
形状の円筒ころ13に対しての真円度がほとんど改善さ
れない。但し、山数nが奇数(3,5,…)であるうね
り形状は、転がり軸受の転動体としての円筒ころにとっ
てあまり有害ではないことが知られている。この山数n
が奇数(3,5,…)であるうねり形状の円筒ころ13
に対して、その転動面が超仕上げ砥石の位置でどのよう
に振れるかを示すうねり山数振れ影響係数Xnは0(一
定)となる(図15を参照)。
【0064】このように、本実施の形態では、円筒ころ
13がブレード35により押し付けられているので、山
数nが偶数(2,4,6,…)であるうねり形状の円筒
ころ13に対しては、うねりの山部分が超仕上げ加工を
受ける位相でその超仕上げ加工代は谷部分に比して大き
くなり、転がり軸受に悪影響及ぼす山数nが偶数(2,
4,6,…)であるうねり形状の円筒ころ13に対して
は、その真円度を良好に改善することができる。また、
円筒ころ13の径の変化および固定ローラ2および加圧
ローラ7の回転精度の変化に伴う固定ローラ2と加圧ロ
ーラ7間の円筒ころ13の位置変動がブレード35によ
り規制されるので、円筒ころ13の転動面の超仕上げ状
態が大きく左右されることはない。
【0065】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図6および図7を参照しながら説明す
る。図6は本発明の実施の第2形態に係るころ超仕上げ
方法における超仕上げ砥石幅の平均化作用を模式的に示
す図、図7は本発明の実施の第2形態に係るころ超仕上
げ方法におけるうねりの各山数毎の超仕上げ砥石幅平均
化作用係数XHを示す図である。なお、本実施の形態
は、上述の実施の第1形態と同じ構成を有し、その構成
についての説明は省略するとともに、以下に説明におい
ては同一の符号を用いる。
【0066】本実施の形態は、図6に示すように、超仕
上げ砥石17(18)が円筒ころ13の真円から外れた
うねりの山間にまたがって転動面に押し当てられるよう
に超仕上げ砥石17(18)の幅Hを最適化し、転動面
におけるうねりの山部分の加工代をうねりの谷部分の加
工代より相対的に大きくする平均化作用を利用して、真
円度修正を平均的に行うものである。
【0067】具体的には、上述の実施の第1形態におい
ては、山数nが奇数(3,5,…)であるうねり形状の
円筒ころ13の真円度がほとんど改善されないことに対
し、本実施の形態は、山数nが奇数(3,5,…)であ
るうねり形状の円筒ころ13に対して超仕上げ砥石17
(18)の幅Hを大きくし、超仕上げ砥石17(18)
を円筒ころ13の真円から外れたうねりの山間にまたが
って転動面に押し当てることによって、真円度の改善を
図るように構成されている。
【0068】ここで、円筒ころ13における真円から外
れたうねりの山間のピッチ角をΦ0とし、超仕上げ砥石
17(18)が円筒ころ13の転動面を覆う角度を表す
超仕上げ砥石挟み角をΦとすると、幅Hの超仕上げ砥石
17(18)による超仕上げ砥石幅平均化作用係数XH
は、次の(7)式により定義される。
【0069】 XH=Φ/Φ0 …(7) 各山数nにおける、超仕上げ砥石幅平均化作用係数XH
と、超仕上げ砥石17(18)の幅Hと円筒ころ13の
直径dの比H/dとの関係を図7に示す。各山数のうね
りに対して、超仕上げ砥石幅平均化作用係数XH≧0.
5の範囲で、超仕上げ砥石幅平均化作用によりその真円
度の改善効果が期待され、より好ましくは、超仕上げ砥
石幅平均化作用係数XH≧1.0の範囲になるように、
超仕上げ砥石17(18)の幅Hを円筒ころ13の直径
dに対して設定する。
【0070】山数nが偶数であるうねり形状に対して
は、上述の実施の第1形態と同様に、その真円度は良好
に改善されるので、山数nが奇数であるうねり形状に対
する真円度の改善のみに着目して超仕上げ砥石幅平均化
作用係数XHと比H/dとの関係から超仕上げ砥石幅H
を決定すればよい。ここで、超仕上げ砥石幅Hを大きく
すれば、超仕上げ砥石幅平均化作用係数XHは大きくな
るが、超仕上げ砥石幅Hが大きいと、超仕上げ砥石17
(18)の端部の角度が小さくなり、超仕上げ砥石17
(18)の端部の強度、剛性が小さくなって好ましくな
い。
【0071】以上のことを総合的に考慮すると、比H/
dは、0.6程度の値にすることが好ましい。この比H
/d=0.6のとき、うねりの山数n=3に対しては、
H=0.61(>0.5)となり、山数n=5に対し
ては、XH=1.02(>1.0)となる。従って、う
ねりの山数nが最小の3である場合でも、超仕上げ砥石
幅平均化作用による真円度の改善効果が期待することが
でき、山数nが5である場合には、XH>1.0にな
り、超仕上げ砥石幅平均化作用による真円度の改善効果
が十分に期待することができる。即ち、この山数nが5
のうねりは、前工程で多用されるセンタレス研削盤で生
じ易く、この比H/d=0.6となるように超仕上げ砥
石幅Hを設定すれば、この山数nが5を含む奇数の山数
のうねりを有する円筒ころに対しても、その真円度を良
好に改善することが可能である。
【0072】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図8ないし図11を参照しながら説明
する。図8は本発明の実施の第3形態に係るころ超仕上
げ方法を実現するための超仕上げ装置の主要部構成を示
す平面図、図9は図8のB−B線に沿って得られた断面
図、図10は図8のC−C線に沿って得られた断面図、
図11は本発明の実施の第3形態において使用される円
すいころキャリアの他の例を示す図である。ここでは、
上述の実施の第1形態と異なる部分のみを説明する。
【0073】本実施の形態は、図8に示すように、円す
いころ40の超仕上げ加工を行う超仕上げ装置であり、
この超仕上げ装置は、円すいころ40を処理することか
ら、1つの円すいころ40を単位として超仕上げ加工を
行う複数のステーションを有する装置である。円すいこ
ろ40は、各ステーションへ順に移送され、各ステーシ
ョンにおいて対応する粗さの超仕上げ砥石43により円
すいころ40の転動面に対する超仕上げ加工が行われ
る。本装置には、固定ローラ41、加圧ローラ42、超
仕上げ砥石43、ブレード44およびキャリア45がそ
れぞれ設けられている。
【0074】固定ローラ41は装置内側に配置されたロ
ーラからなり、固定ローラ41の外周面における各ステ
ーションに対応する部位は、円すいころ40の転動面に
ならう円すい面状に形成されている。また、固定ローラ
41の外周面における各ステーションに対応する部位の
先端には、つば部41aが形成されている。
【0075】加圧ローラ42は装置外側に配置された金
属製のローラからなり、その外周面には、上述の実施の
第1形態と同様に、高分子材料からなるライニングが施
されている。加圧ローラ42の外周面における各ステー
ションに対応する部位は、円すいころ40の転動面にな
らうように円すい面状に形成されている。円すいころ4
0の大径側端面が固定ローラ41のつば部41aに確
実、強固に当接されて自転するように、加圧ローラ42
は、固定ローラ41に対して実施の第1形態のスルーフ
ィードアングルψに類似の角度で傾けられており、この
スルーフィードアングルψに類似の角度の調整は、上述
の実施の第1形態と同様の機構により行われる。また、
加圧ローラ42と固定ローラ41間の間隔は、円すいこ
ろ40を挟持可能な間隔に調整されており、この間隔
は、上述の実施の第1形態と同様に、加圧ローラ42を
固定ローラ41に向けて移動することによって調整され
る。
【0076】固定ローラ41と加圧ローラ42との間に
挟持された円すいころ40は、図9および図10に示す
ように、その鉛直方向下方に設けられたブレード44に
より支持される。ブレード44は、円すいころ40の転
動面における超仕上げ砥石43との接触面が水平になる
ように、円すいころ40を支持する傾斜支持面44aを
有する。
【0077】円すいころ40が挟持された状態で固定ロ
ーラ41および加圧ローラ42を回転駆動すると、円す
いころ40は固定ローラ41、加圧ローラ42との摩擦
駆動により自転する。この際、円すいころ40は、加圧
ローラ42によりその大径部が固定ロール41のつば部
41aに押し付けられながら自転するので、円すいころ
40の軸方向位置が定められる。この円すいころ40に
対しては、図8および図9に示すように、超仕上げ砥石
43が往復動しながら押し当てられ、円すいころ40の
転動面の超仕上げ加工が行われる。
【0078】このようにして1つのステーションにおい
て1つの円すいころ40の超仕上げ加工が行われると、
この円すいころ40は次のステーションに移送される。
この移送には、図8および図10に示すように、キャリ
ア45が用いられる。このキャリア45は、各ステーシ
ョンへの円すいころ40の移送と同期して、フィーダか
ら最初のステーションへの円すいころ40の供給、最後
のステーションからころ受けパンへの円すいころ40の
排出を行うように動作する。キャリア45は、具体的に
は、円すいころ40の上方に位置する上方キャリア部材
45aと、円すいころ40の下方に位置する下方キャリ
部材45bとを有し、上方キャリア部材45aおよび下
方キャリア部材45bは互いに協働して円すいころ40
を把持して円すいころ40の移送、供給、排出を行う。
【0079】このキャリア45による円すいころ40の
移送、供給および排出時には、超仕上げ砥石43が円す
いころ40上方に空間が生じる位置に待避されるととも
に、加圧ローラ42が固定ローラ41から離隔する方向
に移動される。これにより、キャリア45による円すい
ころ40の移送、供給、排出のための動作が可能にな
る。
【0080】このように本実施の形態では、円すいころ
40の超仕上げ加工中、円すいころ40がブレード44
により押し付けられているので、上述の実施の第1形態
と同様に、転がり軸受の回転精度、音響、振動などに有
害な山数nが偶数(2,4,6,…)であるうねり形状
の円すいころ40に対して、うねり山数振れ影響係数X
nが2(一定)となり、真円度を良好に改善することが
できる。
【0081】また、山数nが奇数(3,5,…)である
うねり形状の円すいころ40に対しては、その真円度の
改善を多く期待することはできない。
【0082】なお、本実施の形態では、円すいころ40
の次工程への移送、供給および排出にキャリア45を用
いているが、これに代えて図11に示すキャリアを用い
ることも可能である。このキャリア46は、円すいころ
40を吸着するためのアーム部46を有し、このアーム
部46内には、吸引経路46aが設けられている。この
キャリアにおいては、円すいころ40の例えば次工程へ
の移送時、アーム部46をその先端が円すいころ40に
対して当接する位置へ移動させる。次いで、キャリは、
アーム部46に円すいころ40を吸着してアーム部46
を次工程に対応する位置へ移動させ、さらに円すいころ
40を固定ローラと駆動ローラ間に挟持される位置まで
移動させる。そして、アーム部46と円すいころ40と
の吸着が解除され、アーム部46は待避位置に待避され
る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位置決め用駆動ローラと加圧ローラとの間にころを挟持
した状態で位置決め用駆動ローラと該位置決め用駆動ロ
ーラの周速より大きい周速で加圧ローラとをころがブレ
ードに押し付けられながら自転するように同一方向へ回
転駆動し、ころがブレードに押し付けられながら自転し
ている状態で超仕上げ砥石をころの転動面に一定圧力で
押し付けかつころの転動面の母線方向に往復動させる。
これにより、ころの転動面と超仕上げ砥石との接触部に
おける振れ挙動に起因するころの転動面に対する真円度
修正能力の真円度改悪側への変化を未然に阻止すること
ができるとともに、ころ径の変化および位置決め用駆動
ローラおよび加圧ローラの回転精度の変化に対してころ
転動面の超仕上げ状態が大きく左右されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るころ超仕上げ方
法を実現するためのブレード付2ローラタイプの超仕上
げ装置の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿って得られた断面図であ
る。
【図3】図1の超仕上げ装置における円筒ころのスルー
フィードによる送り運動と超仕上げ砥石上げの往復運動
との関係を模式的に示す図である。
【図4】図1の超仕上げ装置における各駆動ローラおよ
びその周囲の構成を示す断面図である。
【図5】図1の超仕上げ装置上での円筒ころの振れ挙動
のモデルを示す図である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係るころ超仕上げ方
法における超仕上げ砥石幅の平均化作用を模式的に示す
図である。
【図7】本発明の実施の第2形態に係るころ超仕上げ方
法におけるうねりの各山数毎の超仕上げ砥石幅平均化作
用係数XHを示す図である。
【図8】本発明の実施の第3形態に係るころ超仕上げ方
法を実現するための超仕上げ装置の主要部構成を示す平
面図である。
【図9】図8のB−B線に沿って得られた断面図であ
る。
【図10】図8のC−C線に沿って得られた断面図であ
る。
【図11】本発明の実施の第3形態において使用される
円すいころキャリアの他の例を示す図である。
【図12】(a)は従来の2ローラタイプの超仕上げ装
置の主要部構成を示す正面図、(b)は(a)のD−D
線に沿って得られた断面図である。
【図13】2ローラタイプの超仕上げ装置におけるころ
芯高角と駆動ローラ径、円筒ころ径、各駆動ローラ間の
隙間との関係を示す図である。
【図14】従来の2ローラタイプの超仕上げ装置上での
円筒ころ103の振れ挙動を概念的に示すモデル図であ
る。
【図15】うねりの山数nに応じたうねり山数振れ影響
係数Xnの曲線を示す図である。
【図16】超仕上げ砥石104の幅による真円度修正効
果を模式的に示す図である。
【図17】2ローラタイプの超仕上げ装置におけるころ
径の変化および駆動ローラの回転精度の変化がころ転動
面の超仕上げ加工に及ぼす影響の程度を表すころ径振れ
影響係数およびローラ振れ影響係数を示す図である。
【図18】ころ径が変化した場合のころ転動面における
超仕上げ加工位置の変化状態を模式的に示す図である。
【図19】駆動ローラの回転振れに伴うころ転動面にお
ける超仕上げ加工位置の変化状態を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】 2,41 固定ローラ 7,42 加圧ローラ 13,40 円筒ころ 17,18 超仕上げ砥石 19 砥石保持装置 35 ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA04 AA09 AA11 AA12 AA16 AA18 AB01 AB03 AB04 CA01 CB01 3J101 AA13 DA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受の転動体として使用されるこ
    ろの転動面の超仕上げ加工を行うためのころ超仕上げ方
    法において、前記ころの転動面の超仕上げ砥石、前記こ
    ろ、前記ころの下部を支持するためのブレードを同一直
    線上に配置するとともに、位置決め用駆動ローラと加圧
    ローラとを互いに間隔をおいて前記ころを挟持可能なよ
    うに配置し、前記位置決め用駆動ローラと前記加圧ロー
    ラとの間に前記ころを挟持した状態で前記位置決め用駆
    動ローラと該位置決め用駆動ローラの周速より大きい周
    速で前記加圧ローラとを前記ころが前記ブレードに押し
    付けられながら自転するように同一方向へ回転駆動し、
    前記ころが前記ブレードに押し付けられながら自転して
    いる状態で前記超仕上げ砥石を前記ころの転動面に一定
    圧力で押し付けかつ前記ころの転動面の母線方向に往復
    動させることにより、前記ころの転動面の超仕上げ加工
    を行うことを特徴とするころ超仕上げ方法。
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