JP2016140923A - 加工装置 - Google Patents
加工装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016140923A JP2016140923A JP2015016639A JP2015016639A JP2016140923A JP 2016140923 A JP2016140923 A JP 2016140923A JP 2015016639 A JP2015016639 A JP 2015016639A JP 2015016639 A JP2015016639 A JP 2015016639A JP 2016140923 A JP2016140923 A JP 2016140923A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- roller
- grindstone
- workpiece
- rollers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】加工装置10は、円すいころ7を回転させる回転機構30、円すいころ7の外周面8に接触させる砥石11、砥石11を外周面8に押し付けるためのアクチュエーター15、及び、砥石11を外周面8に沿って振動させる振動機構17を備えている。回転機構30は、円すいころ7を載せる一対のローラ28,29と、一対のローラ28,29を回転させるモータ26,27と、外周面8における傷発生の可能性を検知するためにモータ26,27を流れる電流値を検知する検知手段35とを有している。
【選択図】 図1
Description
この場合、ワークがスリップすると第1ローラ及び第2ローラの双方のトルク(トルク負荷抵抗)に影響を与えることから、第1モータを流れる電気の測定値及び第2モータを流れる電気の測定値の双方が変化する。そこで、これら測定値の差に基づいてワークにおける傷発生の可能性を検知することで、その検知精度を高めることが可能となる。つまり、例えば、前記差ではなく、各モータを流れる電気の測定値の変化に基づく場合、その変化がノイズによるものであっても傷発生と誤検知するおそれがあるが、前記構成により第1モータを流れる電気の測定値及び第2モータを流れる電気の測定値の双方の変化を監視することで、誤検知を抑制することが可能となる。
これは、一対のローラに対してワークが押し付けられた状態で、これらローラによりワークを回転させる際、第1ローラにおけるトルク(トルク負荷抵抗)は大きく、第2ローラにおけるトルク(トルク負荷抵抗)が小さいことを利用している。つまり、このようにしてワークを回転させ超仕上げ加工を行っている途中で、ワークがスリップすると、(トルクが大きかった)第1ローラにおけるトルクは小さくなるように変化するのに対して、(トルクが小さかった)第2ローラにおけるトルクは大きくなるように変化し、第1ローラにおけるトルクと第2ローラにおけるトルクとの差が小さくなる。そこで、この差が閾値以上について小さくなると、検知手段が、ワークにおける傷発生の可能性を検知することができる。
図1は、本発明の加工装置の実施の一形態の一部を示す斜視図である。この加工装置10は、ワークを超仕上げ加工するための装置であり、本実施形態では、ワークが、円すいころ軸受の転動体として用いられる円すいころ7である場合について説明する。
砥石11は、砥石台12に保持されており、アクチュエーター15に砥石台12が取り付けられている。アクチュエーター15は、第1可動部材13に取り付けられていることから、砥石11及び砥石台12は、第1可動部材13に搭載された構成となっている。アクチュエーター15は、砥石11を円すいころ7に押し付けるための推力を生じさせる機能を有している。アクチュエーター15は、例えば電動シリンダからなる。
第1ローラ28と第2ローラ29とは同じ形状を有し、本実施形態ではローラ28,29は、共に円すい台形状を有しており、円すいころ7の外周面8とローラ28,29それぞれの外周面とは線接触するように、ローラ28,29の形状が設定されている。
そして、超仕上げ加工の際、アクチュエーター15により、ローラ28,29上で回転する円すいころ7に対して砥石11を押し付けた状態とする。また、ローラ28,29の回転速度は一定としている。本実施形態のモータ26,27はサーボモータである。
そして、検知手段35は、第1モータ26を流れる電流値i1と第2モータ27を流れる電流値i2との差Δiを検知し、これにより、円すいころ7の外周面8における傷発生の可能性が検知される。
円すいころ7を一方向(図2において矢印r方向)に回転させるためには、第1ローラ28の回転方向(図2において矢印R1方向)と第2ローラ29の回転方向(図2において矢印R2方向)とを同じ(図2では時計回り方向)とし、第1ローラ28と第2ローラ29とを同じ回転速度で回転させる。図2において、円すいころ7と第1ローラ28との接触点をP1とし、円すいころ7と第2ローラ29との接触点をP2としている。
第1ローラ28に作用する押し付け力F1の分力f1は、この第1ローラ28の回転力に抗する力となるのに対して、第2ローラ29に作用する押し付け力F2の分力f2は、この第2ローラ29の回転力を補助する力となる。
したがって、図3の時刻t0〜t1に示すように、円すいころ7がスリップすることなく安定して回転している場合、第1ローラ28を回転させる第1モータ26を流れる電流値i1−1は、第2モータ27を流れる電流値i2−1よりも大きくなる(i1−1>i2−1)。なお、以下において、円すいころ7がスリップすることなく安定して回転している場合(時刻t0〜t1)の電流値i1−1,i2−1(図3参照)を、定常電流値ともいう。
検知手段35は、刻々と電流値i1と電流値i2とを取得し(図4のステップSt1)、この取得毎に差Δiを演算により求め(ステップSt2)、電流値i1と電流値i2との差Δiの変化を監視する(ステップSt3)。図3において、定常電流値i1−1,i2−1が取得される場合の差Δiを「Δi−1」とする。
すると、分力f1は第1ローラ28の回転力に抗する力であることから、この分力f1が小さくなると、第1ローラ28のトルク(トルク負荷抵抗)が減少し、図3の時刻t1〜t2に示すように、定格電流値i1−1よりも第1モータ26の電流値(i1−2)が小さくなる(i1−1>i1−2)。
これに対して、分力f2は第2ローラ29の回転力を補助する力であり、この分力f2が小さくなると、第2ローラ29のトルク(トルク負荷抵抗)が増加し、図3の時刻t1〜t2に示すように、定格電流値i2−1よりも第2モータ27の電流値(i2−2)が大きくなる(i2−1<i2−2)。なお、図3において、スリップが生じた場合の第1モータ26の電流値がi1−2であり、スリップが生じた場合の第2モータ27の電流値をi2−2である。
円すいころ7が一定の周速度で回転している場合、このトルクは一定であり、ローラ28,29を回転させるモータ26,27を流れる電流値はそれぞれ定常であるが(図3において、時刻t0〜t1)、ローラ28,29に対して円すいころ7がスリップすると前記トルクが変動し、この変動によりモータ26,27を流れる電流値i1,i2に変化が生じる(図3において、時刻t1〜t2)。そこで、検知手段35によれば、この電流値i1,i2の変化に基づいて円すいころ7の外周面8における傷発生の可能性を検知することが可能となる。
つまり、これら電流値i1,i2の差Δiに基づいて円すいころ7における傷発生の可能性を検知することで、その検知精度を高めることが可能となる。例えば、前記差Δiではなく、モータ26,27それぞれを流れる電流値i1,i2の変化に基づく場合、その変化がノイズによるものであっても傷発生と誤検知するおそれがあるが、前記構成によれば、誤検知を抑制することが可能となる。
これは、一対のローラ28,29に対して円すいころ7が押し付けられた状態で、これらローラ28,29により円すいころ7を回転させる際、第1ローラ28におけるトルク(トルク負荷抵抗)は大きく、第2ローラ29におけるトルク(トルク負荷抵抗)が小さいことを利用している。
つまり、このようにして円すいころ7を回転させ超仕上げ加工を行っている途中で、円すいころ7がスリップすると、トルクが大きかった第1ローラ28におけるトルクは小さくなるように変化するのに対して、トルクが小さかった第2ローラ29におけるトルクは大きくなるように変化し、第1ローラ28におけるトルクと第2ローラ29におけるトルクとの差が小さくなる。そこで、この差が閾値α以上について小さくなると、検知手段35により、円すいころ7の外周面8における傷発生の可能性が検知される。
また、振動機構17は、図示した構成以外であってもよい。
また、前記実施形態では、超仕上げ加工を行う対象となるワークを、円すいころ7とする場合について説明したが、ワークはその他のものであってもよく、例えば、転がり軸受の外輪であってもよく、この場合、外輪の軌道面を超仕上げ加工する。
11:砥石 15:アクチュエーター 17:振動機構
26:第1モータ 27:第2モータ 28:第1ローラ
29:第2ローラ 30:回転機構 35:検知手段
Claims (4)
- ワークを当該ワークの中心線回りに回転させる回転機構、前記ワークの加工対象面に接触させる砥石、前記砥石を前記加工対象面に押し付けるためのアクチュエーター、及び、前記砥石を前記加工対象面に沿って振動させる振動機構、を備え、
前記回転機構は、前記ワークを載せる一対のローラと、前記一対のローラを回転させるモータと、前記加工対象面における傷発生の可能性を検知するために前記モータを流れる電気の測定値を検知する検知手段と、を有している、加工装置。 - 前記回転機構は、前記モータとして、前記一対のローラのうちの一方の第1ローラを回転させる第1モータと、他方の第2ローラを回転させる第2モータと、を有し、
前記検知手段は、前記ワークにおける傷発生の可能性を検知するために、前記第1モータを流れる電気の測定値と前記第2モータを流れる電気の測定値との差を検知する請求項1に記載の加工装置。 - 前記第1モータを流れる電気の第1測定値が前記第2モータを流れる電気の第2測定値よりも大きく、当該第1測定値と当該第2測定値との差が所定値である状態から、当該差が閾値以上について小さくなると、前記検知手段は、前記ワークにおける傷発生の可能性を検知する請求項2に記載の加工装置。
- 前記モータは、サーボモータである請求項1〜3のいずれか一項に記載の加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015016639A JP6455188B2 (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015016639A JP6455188B2 (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016140923A true JP2016140923A (ja) | 2016-08-08 |
JP6455188B2 JP6455188B2 (ja) | 2019-01-23 |
Family
ID=56568170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015016639A Expired - Fee Related JP6455188B2 (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6455188B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61209706A (ja) * | 1985-03-13 | 1986-09-18 | Kawasaki Steel Corp | 傾斜圧延機の運転制御装置 |
JP2002086341A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-26 | Nsk Ltd | ころ超仕上げ方法 |
JP2004268163A (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Nissan Motor Co Ltd | 表面加工方法 |
JP2011189502A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-29 | Lg Chem Ltd | ガラス板の研磨状況をモニタリングする装置及び方法 |
JP2012124378A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Sumco Corp | ウェーハの片面研磨方法、ウェーハの製造方法およびウェーハの片面研磨装置 |
JP2012185118A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-09-27 | Ntn Corp | 検査装置および検査方法 |
JP2013031915A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-02-14 | Ntn Corp | 超仕上げ加工方法および超仕上げ加工装置 |
-
2015
- 2015-01-30 JP JP2015016639A patent/JP6455188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61209706A (ja) * | 1985-03-13 | 1986-09-18 | Kawasaki Steel Corp | 傾斜圧延機の運転制御装置 |
JP2002086341A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-26 | Nsk Ltd | ころ超仕上げ方法 |
JP2004268163A (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Nissan Motor Co Ltd | 表面加工方法 |
JP2011189502A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-29 | Lg Chem Ltd | ガラス板の研磨状況をモニタリングする装置及び方法 |
JP2012124378A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Sumco Corp | ウェーハの片面研磨方法、ウェーハの製造方法およびウェーハの片面研磨装置 |
JP2012185118A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-09-27 | Ntn Corp | 検査装置および検査方法 |
JP2013031915A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-02-14 | Ntn Corp | 超仕上げ加工方法および超仕上げ加工装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6455188B2 (ja) | 2019-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104786093B (zh) | 旋转工具的旋转振动以及动平衡的调整机构 | |
CN112740004B (zh) | 滚珠丝杠的预压降低检测方法和直动驱动装置 | |
TWI676752B (zh) | 滾動導引裝置的狀態診斷系統 | |
CN203688158U (zh) | 用于测量转子平衡的动平衡机 | |
US20190140526A1 (en) | Life estimation system | |
WO2019117152A1 (ja) | ボールねじユニットの診断システムおよびモータ制御システム | |
WO2017088569A1 (zh) | 磁悬浮轴承转轴的弯曲检测方法和系统 | |
JP4781944B2 (ja) | タイヤ試験方法及びタイヤ試験装置 | |
JP6455188B2 (ja) | 加工装置 | |
JP5692420B2 (ja) | 金属製環状部材の研削加工方法および装置 | |
JP6492613B2 (ja) | 研削装置及び研削方法 | |
JP7090795B2 (ja) | 回転電機の点検方法、回転電機及び回転電機の点検システム | |
US20200313535A1 (en) | Linear drive mechanism and shape measuring machine | |
JP4147387B2 (ja) | 玉軸受の軌道輪用超仕上げ装置 | |
CN103231301A (zh) | 一种滚动轴承的大中型套圈的滚道参数化有序超精方法 | |
EP3146220B1 (en) | Gas bearing spindles | |
JP5565172B2 (ja) | 工作物表面位置変動測定方法および研削盤 | |
JP2007168051A (ja) | 内面研削盤 | |
JP2018136863A (ja) | 異常検知システム | |
JP2016145735A (ja) | アーバー | |
JP6337647B2 (ja) | 転動部材の周面測定装置 | |
JP7022101B2 (ja) | 工作機械 | |
JP5454343B2 (ja) | 一方向クラッチのグリース膜厚さ測定方法および測定装置 | |
JPWO2017037792A1 (ja) | 筒状部材の加工方法および加工装置 | |
JP4929880B2 (ja) | 微細凹部加工装置及び微細凹部加工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180821 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6455188 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |