JP6492613B2 - 研削装置及び研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、研削装置及び研削方法に関する。
ワークの研削技術として、例えば特許文献1の研削方法が知られている。この研削方法では、回転する研削砥石をワークに摺接させて目標電力に基づく送り速度で研削加工を行うにあたり、研削砥石を回転させるモータの電力に基づいて送り速度をフィードバック制御する。
工作機械の制御技術として、例えば特許文献2の工作機械の送り速度の制御方法が知られている。この制御方法では、加工物と工具の接触によって工具表面に欠陥を生じない程度の高速の二次早送り速度で工具を加工物に接近させる。AE変換子で工具が加工物に接触し、切削し始めたときに発生する音響放出効果としての高周波のAE波を検知する。検知して得られたAE変換子からのAE信号を中間増幅器で増幅すると共にフィルターで雑音部分を除去して管制部に伝え、管制部からの信号で切削送り速度に切り替える。
特開2012−115930号公報 特公昭63−57181号公報
研削負荷の変化と研削材を回転させるモータの電力の変化との間にはタイムラグがある。このため、特許文献1のようにモータ電力に基づいてワークに対する研削材の切込速度を制御すると、切込速度の制御が研削負荷の変動に遅れやすい。特許文献2の技術は、研削負荷の変動に切込速度を追従させていない。
本発明の実施形態は、研削負荷の変動に対する切込速度の制御の追従性を向上させることを目的とする。
本発明の一実施形態による研削装置は、回転する研削材とワークとを相対移動させることにより研削材をワークに接触させる送り機構と、研削材によるワークの研削時に発生するアコースティックエミッションを検出するAEセンサと、AEセンサの出力信号に基づいてワークに対する研削材の切込速度をフィードバック制御する制御部と、を備える。
本発明の他の実施形態による研削方法は、回転する研削材によるワークの研削時に発生するアコースティックエミッションを検出することと、検出した前記アコースティックエミッションの大きさに基づいて、前記ワークに対する前記研削材の切込速度をフィードバック制御することと、を含む。
本発明の実施形態によれば、研削負荷の変動に対する切込速度の制御の追従性が向上する。
(a)及び(b)は、実施形態の研削装置の概略構成の説明図である。 第1実施形態における制御部の機能構成の説明図である。 アコースティックエミッション(AE:Acoustic Emission)センサの出力信号と切込速度指令値との関係の例を示す図である。 第1実施形態における切削時のAEセンサの出力信号と切込速度の時間変化の例を示す図である。 第1実施形態の研削方法の説明図である。 AEセンサの出力信号と切込速度指令値との関係の第1変形例を示す図である。 AEセンサの出力信号と切込速度指令値との関係の第2変形例を示す図である。 AEセンサの出力信号と切込速度指令値との関係の第3変形例を示す図である。 第1実施形態の変形例における制御部の機能構成の説明図である。 第1実施形態の変形例の研削方法の説明図である。 第2実施形態における制御部の機能構成の説明図である。 第2実施形態における切削時のAEセンサの出力信号と切込速度の時間変化の例を示す図である。 第2実施形態の研削方法の説明図である。 第2実施形態の変形例における制御部の機能構成の説明図である。 第3実施形態における切削時のAEセンサの出力信号と切込速度の時間変化の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1の(a)及び図1の(b)を参照する。研削装置1は、ワーク保持部2と、位置決め支持部3a及び3bと、支持台4と、研削材5と、研削材駆動部6と、可動テーブル7と、テーブル駆動部8と、回転部9と、AEセンサ10と、制御部11を備える。
なお、図1の(a)においてワーク20及びワーク保持部2は、第1方向及び第2方向に平行な面に沿う断面図によって表されている。また、図1の(b)は、図1の(a)に示す矢印30の方向から研削装置1を見た状態を示す。図1の(b)において、ワーク保持部2と、研削材駆動部6と、可動テーブル7と、テーブル駆動部8と、回転部9と、制御部11の図示が省略されている。第3方向は、第1方向及び第2方向と直角な方向である。
ワーク保持部2は、ワーク20を保持する。ワーク保持部2は、例えば電磁力などの磁力によってワーク20に吸着固定することによりワーク20を保持してよい。ワーク保持部2は、例えばバッキングプレートであってよい。
位置決め支持部3a及び3bは支持台4に取り付けられ、ワーク20を2箇所で支持する。位置決め支持部3a及び3bは、例えばシューであってよい。ワーク20は例えば円筒形状を有していてよく、この場合、位置決め支持部3a及び3bはワーク20の外周の2箇所を支持する。位置決め支持部3a及び3b並びに支持台4は、ワーク20を支持する支持部を形成する。
研削材駆動部6は、第2方向に平行な軸を回転軸として研削材5を回転させる。研削材5は、例えば研削砥石であってよい。研削材駆動部6は、少なくとも第1方向に移動可能な可動テーブル7に固定される。第1方向は第2方向と直角である。可動テーブル7は、例えばクロススライドであってよい。
テーブル駆動部8は、可動テーブル7を第1方向に移動させることにより、ワーク20と研削材5とを相対移動させて回転する研削材5の外周をワークに接触させる。可動テーブル7及びテーブル駆動部8は、ワーク20と研削材5とを相対移動させて回転する研削材5の外周をワークに接触させる送り機構を形成する。
なお、ワーク20と研削材とを相対移動させる送り機構は、研削材5を移動させる構成に限定されない。送り機構は、例えば、ワーク20を支持する位置決め支持部3a及び3b並びに支持台4及びワーク保持部2を移動させる構成であってもよい。
回転部9は、第2方向と平行な軸を回転軸としてワーク保持部2及びワーク20を回転させ、研削材5に接触するワーク20上の接触箇所、すなわちワーク20の研削位置を変更する。ワーク20がワーク保持部2に保持された状態でワーク保持部2を回転させることによって、ワーク20は2つの位置決め支持部3a及び3bの間に吸い込まれ、安定して位置決めされた状態でワーク20が回転する。
AEセンサ10は、研削材5によるワーク20の研削時に発生するアコースティックエミッションを検出する。AEセンサ10は、例えば支持台4に固定されてよい。AEセンサ10を支持台4に固定することにより、ワーク20から位置決め支持部3a及び3b及び支持台4を伝搬するアコースティックエミッションを検出することができる。
AEセンサ10の配置位置は、例えば、位置決め支持部3a及び3bの間であってよい。位置決め支持部3a及び3bの間にAEセンサ10を固定することにより、AEセンサ10を位置決め支持部3a及び3bの両方に近付けることができる。その結果、位置決め支持部3aを経由してAEセンサ10に到達するアコースティックエミッション及び位置決め支持部3bを経由してAEセンサ10に到達するアコースティックエミッションの両方の減衰を低減することができる。AEセンサ10は、検出したアコースティックエミッションの強度に応じた大きさを有する出力信号を制御部11へ出力する。なお、AEセンサ10の配置位置は上述の位置に限定されない。例えば、AEセンサ10は、支持台4の他の位置に固定されてもよく、位置決め支持部3a又は3bに固定されてもよく、研削材5を支持する研削材駆動部6や、可動テーブル7に固定されてもよい。
制御部11は、AEセンサ10の出力信号に基づいて、ワーク20に対する研削材5の切込速度をフィードバック制御する。本明細書において用語「切込速度」は、研削材5でワーク20を切削する送り運動の送り速度を示す。切込速度は、例えば、テーブル駆動部8及び可動テーブル7による研削材5とワーク20との相対運動の速度であってよい。例えば、切込速度は、テーブル駆動部8による可動テーブル7及び研削材5の第1方向の移動速度であってよい。また、制御部11は研削材駆動部6による研削材5の回転速度及び回転部9によるワーク20の回転速度を制御する。
制御部11は、例えば、汎用又は専用の論理回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)で実現されてよい。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のCPU周辺部品とを含む電子回路で実現されてもよい。
図2を参照する。制御部11は、入力インタフェース40と、記憶部41と、ワーク回転速度制御部42と、研削材回転速度制御部43と、出力信号受信部44と、切込速度決定部45と、切込速度制御部46を備える。なお、図2は、本明細書で説明される機能に関係する構成を中心に示している。制御部11は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。図9、図11及び図14も同様である。
入力インタフェース40は、制御部11に対する外部からの入力を受け付ける。例えば入力インタフェース40は、オペレータによる設定情報の入力を受け付けてもよく、研削装置1に対するオペレータの操作を受け付けてもよい。また、例えば入力インタフェース40は、外部装置から送信される設定情報や、研削装置1に所定の処理を実行させる命令信号を受信してもよい。
記憶部41には、研削装置1による処理のための設定情報が記憶される。記憶部41に記憶される設定情報は、例えば、制御部11の製造時や工場出荷時に設定されてもよく、入力インタフェース40を介して入力された設定情報でもよい。設定情報は、研削材駆動部6による研削材5の回転速度を示す研削材回転速度情報と、回転部9によるワーク20の回転速度を示すワーク回転速度情報を含んでもよい。
ワーク回転速度制御部42は、ワーク20の回転速度が、記憶部41に記憶されたワーク回転速度情報が示す回転速度になるように回転部9を制御してよい。研削材回転速度制御部43は、記憶部41に記憶された研削材回転速度情報が示す回転速度になるように研削材駆動部6を制御してよい。
出力信号受信部44は、AEセンサ10の出力信号を受信する。出力信号受信部44は、出力信号を増幅しデジタル信号に変換する。出力信号受信部44は、デジタル信号へ変換されたAEセンサ10の出力信号Aを切込速度決定部45に出力する。以下の説明では、デジタル信号へ変換されたAEセンサ10の出力信号Aを、単に「AEセンサ10の出力信号A」又は「出力信号A」と表記することがある。
切込速度決定部45は、出力信号受信部44から出力信号Aを受信する。切込速度決定部45は、出力信号Aに応じて切込速度指令値Vcを決定する。例えば、切込速度決定部45は、出力信号Aの変化に応じて徐々に変化する切込速度指令値Vcを決定してよい。なお、本明細書において用語「徐々に」とは、出力信号Aの連続的な変化に対して、切込速度を、連続的、漸次的に、段階的に又は段々に変化させることを示す。
例えば、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて徐々に低下する切込速度指令値Vcを決定してよい。
例えば、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて徐々に増加する関数f(A)と係数C1との積を定数C2から減算した差(C2−f(A)・C1)を、切込速度指令値Vcとして決定してよい。このような切込速度指令値Vcは、出力信号Aの増加に応じて徐々に低下する。
例えば、関数f(A)は、出力信号Aが、研削材5が回転し且つ研削材5とワーク20とが接触する前すなわち研削開始前にAEセンサ10から出力される値Auであるとき「0」である関数であってよい。且つ、定数C2は、任意に設定される第1設定速度Viであってよい。例えば第1設定速度Viは、ワーク20と研削材5との接触を開始する時に使用される切込速度であってよい。このような関数f(A)及び定数C2を用いることにより、切込速度決定部45は、研削開始後に第1設定速度Viから徐々に低下する切込速度指令値Vcを決定することができる。
これに加えて、関数f(A)は、出力信号Aがフィードバック制御によって到達すべき目標値Atであるとき「1」である関数であってよい。かつ、係数C1は、第1設定速度Viから任意の第2設定速度Vfを減算した差であってよい。このような関数f(A)、係数C1及び定数C2を用いることにより、切込速度決定部45は、研削開始後に第1設定速度Viから徐々に低下し、出力信号Aが目標値Atに到達した時に第2設定速度Vfになる切込速度指令値Vcを決定することができる。
また、例えば関数f(A)は、出力信号Aの増加に応じて徐々に「1」から「0」へ低下する関数であってよい。かつ定数C2は、第1設定速度Viであり、係数C1は、第1設定速度Viから第2設定速度Vfを減算した差であってよい。このような関数f(A)、係数C1及び定数C2を用いることにより、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて第1設定速度Viから徐々に低下し第2設定速度Vfになる切込速度指令値Vcを決定することができる。
例えば第2設定速度Vfは、ワーク20と研削材5との接触状態が全面当たり状態で使用される切込速度であってよい。本明細書において用語「全面当たり状態」は、研削材5の回転軸方向における研削材5の作用面の全長に亘って、研削材5とワーク20が研削加工中は常に接触している状態を示す。目標値Atは、例えば、ワーク20と研削材5との接触状態が全面当たり状態であり、かつ切込速度が第2設定速度Vfである場合にAEセンサ10から出力される出力信号Aの値であってよい。このように第2設定速度Vf及び目標値Atを定めることにより、切込速度決定部45は、研削開始後に第1設定速度Viから徐々に低下し、全面当たり状態で第2設定速度Vfになる切込速度指令値Vcを決定することができる。
例えば、切込速度決定部45は、次式(1)により与えられる切込速度指令値Vcを決定してよい。
Figure 0006492613
すなわち、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて増加する1次関数
Figure 0006492613
と係数C1=(Vi−Vf)との積を定数C2=Viから減算した差を、切込速度指令値Vcとして決定する。図3は、式(1)に従って算出される切込速度指令値Vcと出力信号Aとの関係を示す。式(1)に従って切込速度指令値Vcを算出することによって、切込速度指令値Vcは、研削中に出力される出力信号Aが、研削開始前に出力される値Auから目標値Atまで増加する際に、第1設定速度Viから第2設定速度Vfまで線形に低下する。
切込速度決定部45は、例えば、出力信号Aの値に応じて式(1)に従って切込速度指令値Vcを演算してもよい。第1設定速度Vi、第2設定速度Vf、値Au及び目標値Atは、設定情報として記憶部41に記憶されてよい。切込速度決定部45は、記憶部41から第1設定速度Vi、第2設定速度Vf、値Au及び目標値Atを読み込んで、これらの値に基づいて切込速度指令値Vcを演算してもよい。
また、例えば切込速度決定部45は、式(1)に従って予め計算された切込速度指令値Vcを格納した、ルックアップテーブルのような関係マップ等から出力信号Aの値に対応する切込速度指令値Vcを読み出してもよい。切込速度決定部45は、決定した切込速度指令値Vcを切込速度制御部46に出力する。
切込速度制御部46は、切込速度決定部45から切込速度指令値Vcを受信する。切込速度制御部46は、切込速度が切込速度指令値Vcになるようにテーブル駆動部8を制御する。
図4を参照する。図4において実線50は出力信号Aの時間変化の例を示し、一点鎖線51は切込速度Vの時間変化の例を示す。時刻t1において研削材5とワーク20とが接触し始め研削を開始すると、出力信号Aが値Auから連続的に変化しつつ増加し、出力信号Aの増加により切込速度Vが第1設定速度Viから徐々に低下する。時刻t2において、ワーク20と研削材5との接触状態が全面当たり状態になると、出力信号Aは値Auよりも大きな目標値Atになり、切込速度Vは、第1設定速度Viより小さな第2設定速度Vfになる。
このように、出力信号Aの増加に応じて切込速度Vを低下させることにより、出力信号Aが小さい領域、すなわち研削負荷が小さい領域の切込速度を増加させて高速な研削処理を実現することができる。研削負荷が小さい領域で高速な研削処理を行うことにより、例えば、黒皮研削における加工時間を短縮することができる。
(動作)
次に、第1実施形態の研削方法の一例を説明する。図5を参照する。例えば、図5に示す研削方法は、黒皮研削、粗研削、及び仕上げ研削等の加工段階毎に各々実施されてよい。図10及び図13に示す研削方法も同様である。ステップS10においてAEセンサ10は、研削材5によるワーク20の研削時に発生するアコースティックエミッションを検出する。AEセンサ10は、検出したアコースティックエミッションの強度に応じた大きさを有する出力信号を制御部11へ出力する。ステップS11において、制御部11は、AEセンサ10の出力信号に基づいて、ワーク20に対する研削材5の切込速度をフィードバック制御する。
ここでは、制御部11において、出力信号受信部44はAEセンサ10の出力信号を受信する。出力信号受信部44は、受信した出力信号をデジタル形式の出力信号Aへ変換する。出力信号受信部44は、出力信号Aを切込速度決定部45へ出力する。切込速度決定部45は、出力信号Aに応じて切込速度指令値Vcを決定する。切込速度決定部45は、切込速度指令値Vcを切込速度制御部46に出力する。切込速度制御部46は、切込速度が切込速度指令値Vcになるようにテーブル駆動部8を制御する。
ステップS12において、制御部11は研削が終了したか否かを判断する。例えば制御部11は、黒皮研削、粗研削、及び仕上げ研削等の加工段階毎に、各段階の研削が終了したか否かを判断してよい。制御部11は、特定の加工段階における研削が終了したか否かを、この加工段階について定められた特定の終了条件が満たされたか否かに基づいて判断してよい。研削が終了しない場合(ステップS12:N)に処理はステップS10へ戻る。研削が終了した場合(ステップS12:Y)に特定の加工段階における処理は終了する。
(第1実施形態の効果)
(1)第1実施形態の研削装置1は、回転する研削材5とワーク20とを相対移動させることにより研削材5をワーク20に接触させる送り機構と、研削材5によるワーク20の研削時に発生するアコースティックエミッションを検出するAEセンサ10を備える。第1実施形態の研削装置1は、AEセンサ10の出力信号Aに基づいてワーク20に対する研削材5の切込速度をフィードバック制御する制御部11を有する。
このように、研削負荷の変動にする感度が高いAEセンサ10の出力信号を使用するため、研削負荷の変動が大きな研削における研削負荷の検出精度が向上する。この結果、研削負荷の変動に対する切込速度の制御の追従性が向上し、研削負荷の変動が大きな研削における切込速度の制御が容易になる。
例えば、ワーク20と研削材5とが断続的に接触することにより研削負荷の変動が大きくなる黒皮研削において研削負荷の検出精度が向上する。このため、黒皮研削における切込速度の制御が容易になる。
(2)制御部11は、出力信号Aの増加に応じて切込速度が徐々に低下するように切込速度をフィードバック制御してよい。これにより、出力信号Aが小さい領域、すなわち研削負荷が小さい領域の切込速度を増加させて高速な研削処理を実現することができる。研削負荷が小さい領域で高速な研削処理を行うことにより、例えば、黒皮研削における加工時間を短縮することができる。
(3)制御部11は、研削中に出力される出力信号Aが、研削開始前に出力される出力信号の値Auから目標値Atまで増加する際に、切込速度が第1設定速度Viから第2設定速度Vfまで低下するように切込速度をフィードバック制御してよい。これにより、研削開始時の研削負荷が比較的小さい領域で切込速度を増加させて研削処理時間を短縮しつつ、その後の研削負荷が比較的大きい領域で切込速度Vfに制限し研削負荷の増加を緩和することができる。
(4)目標値Atは、研削材5の回転軸方向における研削材5の作用面の全長に亘って研削材5がワーク20と接触し且つ切込速度が第2設定速度Vfである場合に、AEセンサ10から出力される出力信号の値であってよい。これにより、研削開始後に切込速度を第1設定速度Viから徐々に低下させ、全面当たり状態で第2設定速度Vfにすることができる。
(5)制御部11は、出力信号Aに応じて切込速度指令値Vcを決定する切込速度決定部45と、切込速度が切込速度指令値Vcになるように送り機構を制御する切込速度制御部46を備えてよい。切込速度指令値Vcは、出力信号Aの増加に応じて増加する関数f(A)と係数C1との積を定数C2から減算した差であってよい。これにより、出力信号Aの増加に応じて徐々に低下するように切込速度を制御することができる。
(変形例)
次に、第1実施形態の変形例を説明する。
(1)切込速度指令値Vcの決定方法は図3及び式(1)で示した方法に限定されない。切込速度指令値Vcと出力信号Aとの間の関係は、図3に示す関係と異なっていてもよい。
図6を参照する。図6においてAimは、値Auより大きく目標値Atより小さい中間値を示す。例えば切込速度決定部45は、出力信号Aが値Auから中間値Aimまで増加する間、切込速度指令値Vcを第1設定速度Viに維持してもよい。切込速度決定部45は、出力信号Aが中間値Aimから目標値Atまで増加する間に第1設定速度Viから第2設定速度Vfまで徐々に低下する切込速度指令値Vcを決定してもよい。
出力信号Aが値Auから中間値Aimまで増加する間、切込速度指令値Vcを第1設定速度Viに維持することにより、研削負荷が小さい領域でより高速な研削処理を行うことができる。
図7を参照する。例えば切込速度決定部45は、出力信号Aが値Auから中間値Aimまで増加する間に第1設定速度Viから第2設定速度Vfまで徐々に低下する切込速度指令値Vcを決定してもよい。そして、切込速度決定部45は、出力信号Aが中間値Aimから目標値Atまで増加する間、切込速度指令値Vcを第2設定速度Vfに維持してもよい。
出力信号Aが中間値Aimから値Afまで増加する間、切込速度指令値Vcを第2設定速度Vfに維持することにより、研削負荷が大きくなる領域で早めに切込速度を落とし、より小さい研削負荷で研削処理を行うことができる。
図8を参照する。例えば切込速度決定部45は、出力信号Aの値に応じて、出力信号Aに対する切込速度指令値Vcの変化率を変化させてもよい。例えば、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に伴う切込速度指令値Vcの低下量を出力信号Aの増加に応じて低減してもよい。図8に示す例では、値Auから中間値Aimまでの範囲で切込速度指令値Vcが線形に減少するグラフの傾きa1よりも、中間値Aimから値Auまでの範囲で切込速度指令値Vcが線形に減少するグラフの傾きa2は緩やかである。
出力信号Aの増加に応じて出力信号Aの増加に伴う切込速度指令値Vcの低下量を低減することで、研削負荷が小さい領域でより高速に研削するとともに、研削負荷が大きくなる領域では切込速度を落としてより小さい研削負荷で研削できる。
また、図8に示す切込速度指令値Vcと出力信号Aとの関係においても、図3に示す関係と同様に、切込速度指令値Vcは、出力信号Aが値Auのとき第1設定速度Viになり、出力信号Aが値Auより大きい目標値Atまで増加する間に徐々に低下する。そして、出力信号Aが目標値Atのときに切込速度指令値Vcは、第1設定速度Viより第2設定速度Vfになる。
(2)制御部11による切込速度のフィードバック制御は、出力信号Aの増加に応じて切込速度を徐々に低下する制御に限定されない。例えば、制御部11によるフィードバック制御は、例えば、出力信号Aが一定値となるように切込速度を制御するものであってもよい。このようなフィードバック制御によれば、研削負荷の変動を低減することができる。
(3)制御部11は、AEセンサ10から出力される出力信号に基づいて目標値Atを設定してもよい。図9を参照する。図2に示す構成要素と同様な構成要素には同一の符号を付する。制御部11は、目標値取得部47を備える。
目標値取得部47は、出力信号受信部44から出力信号Aを受信する。目標値取得部47は、切込速度が第2設定速度Vfであり、ワーク20と研削材5との接触状態が全面当たり状態である場合の出力信号Aを目標値Atとして取得し、記憶部41に記憶する。
例えば、入力インタフェース40は、目標値Atの取得を指示する操作をオペレータから受けた時や、又はワーク20と研削材5との接触状態が全面当たり状態であることを示す指示信号を受信した時に、取得指示信号を目標値取得部47に出力してよい。取得指示信号を受信した時に目標値取得部47は、出力信号Aを目標値Atとして取得してよい。また例えば、目標値取得部47は、切込速度制御部46が切込速度を第2設定速度Vfに維持した状態で出力信号Aの増加率が閾値以下になった時に、出力信号Aを目標値Atとして取得してもよい。
次に、第1実施形態の研削方法の変形例の一例を説明する。図10を参照する。ステップS20において目標値取得部47は目標値Atを取得する。このとき例えば、切込速度制御部46は、切込速度が第2設定速度Vfに維持されるようにテーブル駆動部8を制御する。目標値取得部47は、ワーク20と研削材5との接触状態が全面当たり状態になった場合に、出力信号Aを目標値Atとして取得する。ステップS21〜S23の処理は、図5に示すステップS10〜S12の処理と同様である。
なお、以下に示す第2実施形態及び第3実施形態においても制御部11は、目標値取得部47を備えてよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の研削装置1を説明する。研削負荷の変動が大きな研削、例えば黒皮研削では出力信号Aの変動が大きい。このため、制御部11は、出力信号受信部44から切込速度決定部45へ出力される出力信号Aを平滑化してもよい。
図11を参照する。図2に示す構成要素と同様な構成要素には同一の符号を付する。制御部11は、平滑部48を備える。
平滑部48は、出力信号受信部44から出力信号Aを受信する。出力信号Aは、回転部9によるワーク20の回転周期で生じる変動を含むことがある。例えば、黒皮研削時の出力信号Aは、ワーク20の回転周期で生じる変動を含むことがある。このため、平滑部48は、回転部9によるワーク20の回転周期で生じる出力信号Aの周期的変動を、ワーク20の回転速度に応じて平滑化する。
例えば、平滑部48は、記憶部41に設定情報として記憶されたワーク回転速度情報を読み出してよい。記憶部41は、回転部9によるワーク20の回転速度を記憶する回転速度記憶部を形成する。
平滑部48は、記憶部41からワーク回転速度情報を読み込み、ワーク20の回転周期で生じる出力信号Aの周期的変動をワーク回転速度情報に応じて平滑化してよい。例えば、平滑部48は、ワーク回転速度情報に応じて、ワーク20の1回転周期に亘って出力信号Aを移動平均することにより、出力信号Aの周期的変動を平滑化してよい。例えば、平滑部48は、ワーク回転速度情報に応じて、ワーク20の1回転周期に亘って出力信号Aを移動平均することにより、黒皮研削時に生じる出力信号Aの周期的変動を平滑化してよい。
図12を参照する。図12において実線50は平滑化前の出力信号Aの時間変化の例を示し、一点鎖線51は切込速度Vの時間変化の例を示す。図12に示す平滑化前の出力信号Aは、ワーク20の回転周期で生じる周期的変動を含んでいる。平滑部48が出力信号Aの周期的変動を平滑化することにより、二点鎖線52で示す平滑化された出力信号Aが得られる。
図11を参照する。平滑部48は、平滑化された出力信号Aを切込速度決定部45へ出力する。切込速度決定部45は、平滑化された出力信号Aに応じて切込速度指令値Vcを決定する。
次に、第1実施形態の研削方法の変形例の一例を説明する。図13を参照する。ステップS30の処理は、図5に示すステップS10の処理と同様である。ステップS31において、制御部11の出力信号受信部44はAEセンサ10の出力信号を受信する。出力信号受信部44は出力信号Aを平滑部48へ出力する。平滑部48は、ワーク20の回転周期で生じる出力信号Aの周期的変動を平滑化する。平滑部48は、平滑化された出力信号Aを切込速度決定部45へ出力する。
ステップS32において、制御部11は、平滑化された出力信号Aに基づいて、ワーク20に対する研削材5の切込速度をフィードバック制御する。ここでは、制御部11の切込速度決定部45は、平滑化された出力信号Aに応じて切込速度指令値Vcを決定する。切込速度決定部45は、切込速度指令値Vcを切込速度制御部46に出力する。切込速度制御部46は、切込速度が切込速度指令値Vcになるようにテーブル駆動部8を制御する。
ステップS33において、制御部11は研削が終了したか否かを判断する。例えば制御部11は、黒皮研削、粗研削、及び仕上げ研削等の加工段階毎に、各段階の研削が終了したか否かを判断してよい。制御部11は、特定の加工段階における研削が終了したか否かを、この加工段階について定めた特定の終了条件が満たされたか否かに基づいて判断してよい。研削が終了しない場合(ステップS33:N)に処理はステップS30へ戻る。研削が終了した場合(ステップS33:Y)に特定の加工段階における処理は終了する。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態の研削装置1は、ワーク20を回転させてワーク20の研削位置を変更する回転部9と、回転部9によるワーク20の回転速度を記憶する回転速度記憶部を備える。研削装置1は、回転速度記憶部に記憶された回転速度に応じて出力信号Aの変動を平滑化する平滑部48を備える。平滑部48は、ワーク20の回転周期で生じる出力信号Aの周期的変動を平滑化する。
このため、ワーク20の回転による研削負荷の変動に起因する周期的変動が出力信号Aに含まれていても、この周期的変動が切込速度の制御に与える影響を低減することができる。例えば、黒皮研削時の出力信号Aに含まれている周期的変動が切込速度の制御に与える影響を低減することができる。この結果、ワーク20の回転による研削負荷の変動に起因する周期的変動が出力信号Aに含まれていても、より正確に切込速度を制御することができる。
(変形例)
次に、第2実施形態の変形例を説明する。図14を参照する。図11に示す構成要素と同様な構成要素には同一の符号を付する。制御部11は、周期検出部49を備えてよい。周期検出部49は、回転部9により回転するワーク20の回転周期を検出する。例えば、周期検出部49は、出力信号受信部44から出力信号Aを受信してよい。例えば、周期検出部49は、出力信号Aに現れる閾値以上の変動幅の周期的変動のピーク間の間隔をワーク20の回転周期として検出してよい。周期検出部49は、検出した回転周期を平滑部48へ出力する。
平滑部48は、回転部9によるワーク20の回転周期で生じる出力信号Aの周期的変動を、周期検出部49が検出した回転周期に応じて平滑化する。例えば、平滑部48は、
周期検出部49が検出した回転周期に応じて、ワーク20の1回転周期に亘って出力信号Aを移動平均することにより、出力信号Aの周期的変動を平滑化してよい。例えば、平滑部48は、周期検出部49が検出した回転周期に応じて、ワーク20の1回転周期に亘って出力信号Aを移動平均することにより、黒皮研削時に生じる出力信号Aの周期的変動を平滑化してよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の研削装置1を説明する。制御部11は、出力信号Aの変化に対する切込速度指令値Vcの変化の緩急を任意に変更できるように構成してもよい。図2を参照する。記憶部41には、出力信号Aの変化に対する切込速度指令値Vcの変化の緩急を指定する設定値を記憶する。記憶部41に記憶される設定値は、入力インタフェース40を介して、オペレータの手動により又は外部装置から任意に設定又は変更できる。記憶部41は、出力信号Aの変化に対する切込速度指令値Vcの変化の緩急を指定する設定値を記憶する設定値記憶部を形成する。入力インタフェース40は、設定値を設定又は変更する設定部を形成する。
切込速度決定部45は、出力信号A及び記憶部41に記憶される設定値に応じて切込速度指令値Vcを決定する。例えば、切込速度決定部45は、記憶部41から設定値を読み出してよい。切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて徐々に増加する関数f(A)を記憶部41に記憶された設定値に対応するべき数nでべき乗した値と、係数C1との積を、定数C2から減算した差
Figure 0006492613
を切込速度指令値Vcとして決定してよい。
このような切込速度指令値Vcは、出力信号Aの増加に応じて徐々に低下する。また、べき数nを大きくすると切込速度の変化は緩やかになり、べき数nを小さくすると切込速度の変化は急になる。記憶部41に記憶される設定値は、例えばべき数nそのものでもよい。また、記憶部41に記憶される設定値は、例えば「緩やか」、「やや緩やか」、「中」、「やや急」及び「急」のような緩急を指定する情報であってもよい。この場合、切込速度決定部45は、予め対応付けられた設定値とべき数nの組合せに基づいてべき数nを決定してよい。
例えば、関数f(A)は、出力信号Aが値Auであるとき「0」である関数であってよい。且つ、定数C2は、第1設定速度Viであってよい。このような関数f(A)及び定数C2を用いることにより、切込速度決定部45は、研削開始後に第1設定速度Viから徐々に低下する切込速度指令値Vcを決定することができる。
これに加えて、関数f(A)は、出力信号Aが目標値Atであるとき「1」である関数であってよい。かつ、係数C1は、第1設定速度Viから任意の第2設定速度Vfを減算した差であってよい。このような関数f(A)、係数C1及び定数C2を用いることにより、切込速度決定部45は、研削開始後に第1設定速度Viから徐々に低下し、出力信号Aが目標値Atに到達した時に第2設定速度Vfになる切込速度指令値Vcを決定することができる。
また、例えば関数f(A)は、出力信号Aの増加に応じて徐々に「1」から「0」へ低下する関数であってよい。かつ定数C2は、第1設定速度Viであり、係数C1は、第1設定速度Viから第2設定速度Vfを減算した差であってよい。このような関数f(A)、係数C1及び定数C2を用いることにより、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて第1設定速度Viから徐々に低下し第2設定速度Vfになる切込速度指令値Vcを決定することができる。
例えば、切込速度決定部45は、次式(2)により与えられる切込速度指令値Vcを決定してよい。
Figure 0006492613
すなわち、切込速度決定部45は、出力信号Aの増加に応じて増加する1次関数
Figure 0006492613
をべき数nでべき乗した値と係数C1=(Vi−Vf)との積を、定数C2=Viから減算した差を、切込速度指令値Vcとして決定する。
式(2)に従って切込速度指令値Vcを算出することによって、切込速度指令値Vcは、研削中に出力される出力信号Aが、研削開始前に出力される値Auから目標値Atまで増加する際に、第1設定速度Viから第2設定速度Vfまで徐々に低下する。また、べき数nを任意に変更することにより、出力信号Aの変化に対する切込速度指令値Vcの変化の緩急を調整できる。
図15を参照する。図15において細い実線50は出力信号Aの時間変化の例を示し、一点鎖線51はべき数nが「1」である場合の切込速度Vの時間変化の例を示す。二点鎖線53はn>1の場合の切込速度Vの時間変化の例を示し、太い実線54はn<1の場合の切込速度Vの時間変化の例を示す。n>1の場合の時間変化53は、n=1の場合の時間変化51より緩やかになり、n<1の場合の時間変化54は、n=1の場合の時間変化51より急になる。
切込速度決定部45は、例えば、出力信号Aの値及びべき数nに応じて式(2)に従って切込速度指令値Vcを演算してもよい。
また、例えば切込速度決定部45は、式(2)に従って複数のべき数nについて予め計算された切込速度指令値Vcを格納した、ルックアップテーブルのような関係マップ等から出力信号Aの値に対応する切込速度指令値Vcを読み出してもよい。切込速度決定部45は、決定した切込速度指令値Vcを切込速度制御部46に出力する。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態の研削装置1は、出力信号Aの変化に対する切込速度指令値Vcの変化の緩急を指定する設定値を記憶する設定値記憶部を備える。切込速度指令値Vcは、前記設定値記憶部に記憶された設定値に対応するべき数nで関数f(A)をべき乗した値と係数C1との積を定数C2から減算した差である。このため、第3実施形態の研削装置1では、出力信号Aの変化に対する切込速度指令値Vcの変化の緩急を任意に調整できる。このため、ワーク20の品質と加工時間のバランスを調整することができる。
1 研削装置
2 ワーク保持部
3a、3b 位置決め支持部
4 支持台
5 研削材
6 研削材駆動部
7 可動テーブル
8 テーブル駆動部
9 回転部
10 AEセンサ
11 制御部
20 ワーク
40 入力インタフェース
41 記憶部
42 ワーク回転速度制御部
43 研削材回転速度制御部
44 出力信号受信部
45 切込速度決定部
46 切込速度制御部
47 目標値取得部
48 平滑部
49 周期検出部

Claims (9)

  1. 回転する研削材とワークとを相対移動させることにより前記研削材を前記ワークに接触させる送り機構と、
    前記研削材による前記ワークの研削時に発生するアコースティックエミッションを検出するAEセンサと、
    前記AEセンサの出力信号に基づいて前記ワークに対する前記研削材の切込速度をフィードバック制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、黒皮研削工程において前記ワークと前記研削材との接触状態が全面当たり状態に至るまでの間に前記出力信号が徐々に増加するように前記切込速度をフィードバック制御する研削装置。
  2. 前記制御部は、前記出力信号の増加に応じて前記切込速度が徐々に低下するように前記切込速度をフィードバック制御する請求項1に記載の研削装置。
  3. 前記制御部は、研削中に出力される前記出力信号が、研削開始前に出力される前記出力信号の値から目標値まで増加する際に、前記切込速度が第1設定速度から第2設定速度まで低下するように前記切込速度をフィードバック制御する請求項1又は2に記載の研削装置。
  4. 前記目標値は、前記黒皮研削工程において前記ワークと前記研削材との接触状態が全面当たり状態に至り且つ前記切込速度が前記第2設定速度である場合に出力される前記出力信号の値である請求項3に記載の研削装置。
  5. 前記制御部は、前記出力信号に応じて切込速度指令値を決定する切込速度決定部と、前記切込速度が前記切込速度指令値になるように前記送り機構を制御する切込速度制御部と、を備え、
    前記切込速度指令値は、前記出力信号の増加に応じて増加する関数と係数との積を定数から減算した差である請求項1又は2に記載の研削装置。
  6. 前記出力信号の変化に対する前記切込速度指令値の変化の緩急を指定する設定値を記憶する設定値記憶部を備え、
    前記切込速度指令値は、前記設定値記憶部に記憶された前記設定値に対応するべき数で前記関数をべき乗した値と前記係数との積を前記定数から減算した差である請求項5に記載の研削装置。
  7. 前記ワークを回転させて前記ワークの研削位置を変更する回転部と、
    前記回転部による前記ワークの回転速度を記憶する回転速度記憶部と、
    前記回転速度記憶部に記憶された前記回転速度に応じて前記出力信号の変動を平滑化する平滑部と、を備え、
    前記平滑部は、前記ワークの回転周期で生じる前記出力信号の周期的変動を平滑化する請求項1〜6のいずれか一項に記載の研削装置。
  8. 前記ワークを回転させて前記ワークの研削位置を変更する回転部と、
    前記回転部により回転する前記ワークの回転周期を検出する周期検出部と、
    前記周期検出部が検出した前記回転周期に応じて前記出力信号の変動を平滑化する平滑部と、を備え、
    前記平滑部は、前記回転周期で生じる前記出力信号の周期的変動を平滑化する請求項1〜6のいずれか一項に記載の研削装置。
  9. 回転する研削材によるワークの研削時に発生するアコースティックエミッションを検出し、
    黒皮研削工程において前記ワークと前記研削材との接触状態が全面当たり状態に至るまでの間に検出した前記アコースティックエミッションが徐々に増加するように、前記ワークに対する前記研削材の切込速度をフィードバック制御する、研削方法。
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