JP7166190B2 - ホーニングツールを用いた加工方法及びホーニングツール - Google Patents

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Description

本発明は、ホーニングツールを用いた加工方法及びホーニングツールに関する。
従来より、回転軸の先端に取り付けたホーニング砥石を被加工孔の内径面に押し付け、軸周りに回転させつつ、軸方向に往復移動させながら、ホーニング砥石に一定の切り込み量をもって切込動作を与え、内径面を研磨するホーニング加工機が知られている。
そして、このホーニング加工機に用いられるホーニングツールとして、例えば、特許文献1のように、拡張する形状のロッドの外周面を、砥石台が摺動することにより、ホーニング砥石の突出量を変化させて小径の被加工孔を研磨可能とするものや、特許文献2のように、粗加工用の砥石と、仕上げ加工用の砥石とが、ロッドの周方向に交互に配置され、それぞれの突出量を調整することによって、使用する砥石を切り替え可能なものが提案されている。
特開2006-346837号公報 特開2012-183614号公報
しかしながら、特許文献1のように小径のロッドに砥石台を設けた場合、砥石台の姿勢が安定し難く、軸方向のストロークや回転による荷重によりワーク加工面に対し砥石は動いて安定しないため、仕上がり精度を均一にすることが困難であった。
また、特許文献2のような複雑な機構を小径のロッドに適用させることは現実的でなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、生産効率が高く、安定した加工精度の得られるホーニングツールを用いた加工方法及びホーニングツールを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、砥石装着プレートの径方向内端部がロッドの溝部へ嵌め込まれると、溝部の側壁へ砥石装着プレートの側壁が当接するとともに、挿通孔の周方向の側壁へ砥石装着プレートの側壁が当接するように構成したことによって、安定した仕上げ加工を可能とした。
具体的には、第1の発明では、
ホーニングツールを用いた加工方法において、
軸方向に往復移動可能なロッドと、
径方向外端部にホーニング砥石を有し、径方向内端部が上記ロッドの外周面を摺動可能な砥石装着プレートと、
上記砥石装着プレートの軸方向両端に設けられ、該砥石装着プレートを軸中心へ向かって付勢することにより支持する付勢部材と、
円筒形状をなして上記ロッドの外周を覆い、上記ホーニング砥石及び上記砥石装着プレートが周方向に隙間を有して挿通される挿通孔が形成されたツール本体と、を備え、
上記ロッドは、上記挿通孔の周方向の中心からずれた位置に上記砥石装着プレートの径方向内端部を嵌め込み可能な溝部が形成されたホーニングツールを準備する工程と、
上記砥石装着プレートを上記挿通孔の周方向の略中心に位置させた状態でホーニングツールを回転駆動し、該回転によって該砥石装着プレートの径方向外端部が回転方向後側に傾き、上記ホーニング砥石の角部がワーク加工面に当接した状態でワークを加工する粗加工工程と、
上記ホーニング砥石の挙動を変化させる(例えば、回転負荷や砥石拡張の繰り返し等を行う)ことによって、上記砥石装着プレートの径方向内端部が上記ロッドの溝部へ嵌め込まれる変位工程と、
上記変位工程後に、上記溝部の側壁へ上記砥石装着プレートの一方側の側壁が当接するとともに、上記挿通孔の側壁へ該砥石装着プレートの他方側の側壁が当接し、上記ホーニング砥石とワーク加工面との接触点におけるワーク加工面の接線と、該砥石装着プレートの中心線とのなす角度のうち、回転方向前側の角度が粗加工工程時よりも大きくなった状態でワークを加工する仕上げ工程と、を備える。
第2の発明では、
軸方向に往復移動可能なロッドと、
径方向外端部にホーニング砥石を有し、径方向内端部が上記ロッドの外周面を摺動可能な砥石装着プレートと、
上記砥石装着プレートの軸方向両端に設けられ、該砥石装着プレートを軸中心へ向かって付勢することにより支持する付勢部材と、
円筒形状をなして上記ロッドの外周を覆い、上記ホーニング砥石及び上記砥石装着プレートが周方向に隙間を有して挿通される挿通孔が形成されたツール本体と、を備え、
上記ロッドは、上記挿通孔の周方向の中心からずれた位置に溝部が上記砥石装着プレートの径方向内端部を嵌め込み可能に形成され、
上記溝部へ上記砥石装着プレートの径方向内端部が嵌め込まれた状態では、該溝部の側壁へ該砥石装着プレートの一方側の側壁が当接するとともに、上記挿通孔の周方向の側壁へ該砥石装着プレートの他方側の側壁が当接し、嵌め込まれる前と比して、上記ホーニング砥石とワーク加工面との接触点におけるワーク加工面の接線と、該砥石装着プレートの中心線とのなす角度のうち、回転方向前側の角度が大きくなるように構成されている。
これらの構成によると、ホーニング砥石及び砥石装着プレートは、挿通孔の側壁との間に隙間を有するため、砥石装着プレートを挿通孔の周方向の略中心に位置させた状態から回転駆動すると、砥石装着プレートの径方向外端部が回転方向後側に傾く。この状態において、ホーニング砥石の回転方向前側の角部がワーク加工面に当接することで、ホーニング砥石のエッジが用いられるため加工負荷が小さくなり、切れ味は大幅に上がり、粗加工の精度と修正能力を向上させることができる。
そして、粗加工の状態からホーニング砥石の挙動を変化させる、例えば、回転負荷や砥石拡張の繰り返し等を行うことにより、砥石装着プレートを起こす方向(回転方向前側)に力が働く。このとき、砥石装着プレートの回転方向後側の角部は挿通孔の側壁に当接しているため、反動力で砥石装着プレートの径方向内端部が回転方向後側へ移動し、ロッドの溝部内へ嵌め込まれる。溝部は、挿通孔の周方向の中心からずれた位置に形成されているため、砥石装着プレートの径方向内端部が嵌め込まれた状態では、溝部の側壁へ砥石装着プレートの一方側の側壁が当接するとともに、挿通孔の周方向の側壁へ砥石装着プレートの他方側の側壁が当接する。砥石装着プレートは、溝部の側壁と挿通孔の側壁によって回転方向の前後を支持されるため回転時の姿勢が安定する。また、ホーニング砥石とワーク加工面との接触点におけるワーク加工面の接線と、ホーニング砥石の中心線とのなす角度のうち、回転方向前側の角度は粗加工時よりも大きくなり、ホーニング砥石の端面がワーク加工面に略全面で当接する。ホーニング砥石がワーク加工面に全面当たりして仕上げ加工ができるため、良好なホーニング加工形態を示したワーク加工面が得られる。
以上説明したように、本発明によれば、ホーニング砥石の挙動を変化させることによりロッドの径方向内端部を溝部へ嵌め込み可能とし、ホーニング砥石とワーク加工面との接触点におけるワーク加工面の接線と、ホーニング砥石の中心線とのなす角度が変化するように構成されているため、1種類のホーニング砥石を用いて粗加工と仕上げ加工を行うことが可能であり、生産効率が良い。また、径方向内端部が溝部内へ嵌め込まれると砥石装着プレートの姿勢が安定するため、仕上げ加工を精度良く行うことができる。
本発明の実施形態に係るホーニングツールの要部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るホーニングツールでワークを研削している状態を示す断面図である。 ロッドの外周部に砥石装着プレートが当接している状態を示すホーニングツールの要部断面図である。 ロッドの溝部に砥石装着プレートが嵌め込まれた状態を示す図3相当図である。 図3のA-A線端面図である。 粗加工時を示す図5相当図である。 図4のB-B線端面図である。 図6の一部拡大図である。 図7の一部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2は本発明の実施形態のホーニングツール10を示し、図2はワーク80を固定治具91,92で固定して加工している状態の縦断面図である。本実施形態のホーニングツール10は、回転軸Xを有し、基端側がホーニング加工機の駆動装置(図示しない)に連結されている。ホーニング加工機自体は、公知の構造のものであって良く、例えば駆動装置とは、回転軸Xを回転及び上下往復させるものであり、回転速度及び上下往復速度が制御可能となっている。回転軸Xの回転方向は限定されるものではないが、本実施形態は、回転軸Xを反時計回りに回転させてホーニング加工を行うものである(図5乃至図9の矢印E参照)。
図1及び図2に示すように、ホーニングツール10は、ロッド30と、ロッド30の外周を覆うツール本体20とを有し、上下方向に延びて基端側が駆動装置に連結され、軸方向に上下往復移動可能、且つ、軸周りに回転可能であり、先端側がワーク80に設けられた被加工孔へ挿入される。なお、本実施形態ではホーニングツール10の回転軸Xは上下方向に延びているが、これに限定されず、例えば水平方向に延びていても良い。
ツール本体20は、円筒形状をなしてロッド30の外周を覆い、その軸は回転軸Xと一致する。ツール本体20には、周方向に間隔を空けて複数の挿通孔22が形成され、挿通孔22には砥石装着プレート40及びホーニング砥石50が挿通されている。挿通孔22は、砥石装着プレート40及びホーニング砥石50の外形に対応し、軸方向に沿って長く、周方向は図5に示すように、砥石装着プレート40が挿通孔22の周方向略中心において径方向に直立した状態で、砥石装着プレート40の径方向外端部41の側壁41a,41bと挿通孔22の側壁22a,22bとの間にそれぞれ隙間Sを有するように形成されている。
ロッド30は、図2乃至図4に示すように、回転軸Xに沿ってツール本体20の内周に収容され、ツール本体20とともに回転及び上下往復移動可能に駆動されるように構成されている。さらにロッド30は、ツール本体20とは独立して、ツール本体20の内部を上下方向に進退可能に駆動されるように構成されている。ロッド30は、円柱状の基端側ロッド31と円錐状の先端側ロッド32から構成され、先端側ロッド32の外周に砥石装着プレート40及びホーニング砥石50を備える。
先端側ロッド32は、先端側に向かって径が小さくなる円錐形状であり、回転軸Xに対して傾斜した曲面状の外周部33を有する。図4乃至図7に示すように、外周部33には、砥石装着プレート40の径方向内端部42を嵌め込み可能な溝部34が軸方向に沿って形成されている。
溝部34は、先端側ロッド32の外周部33に形成され、平面状の側壁34a及び底壁34bにより略L字形状をなす。底壁34bは、軸方向に対して外周部33の傾斜角度と同じ角度で傾斜するように形成されている。溝部34はツール本体20の挿通孔22に対応し、挿通孔22の周方向の中心線Cからずれた位置に設けられている。より詳しくは、砥石装着プレート40が挿通孔22の周方向略中心において径方向に直立した状態(図5)から、隙間Sの寸法分、砥石装着プレート40が回転方向後側へ移動した際(図7)、砥石装着プレート40の径方向内端部42が溝部34へ嵌め込まれ、図9に示すように、溝部34の回転方向前側に位置する側壁34aに砥石装着プレート40の径方向内端部42の回転方向前側の側壁42aが当接するように溝部34が形成されている。
また、先端側ロッド32の外周部33には、挿通孔22及び溝部34に対応する複数の砥石装着プレート40が放射状に配置されている。本実施形態では3つの砥石装着プレート40が用いられているが、数は限定されるものではなく、例えば1つでも良い。
砥石装着プレート40は、ホーニング砥石50を備える径方向外端部41(以下単に「外端部41」という)と、ロッド30の外周部33を摺動可能な径方向内端部42(以下単に「内端部42」という)とからなる。
砥石装着プレート40の外端部41は略四角柱状であるが、図8に示すように、ホーニング砥石50の周方向両側に位置する角部41d,41eのうち、回転方向前側の角部41dには段部41cが形成され、回転方向前側の角部41dと回転方向後側の角部41eは段違いとなっている。
砥石装着プレート40の内端部42は、外端部41より肉薄に形成され、ロッド30に当接する面は外周部33に沿う傾斜面42bとなっている。また、砥石装着プレート40は、軸方向の両端に設けられた付勢部材60によって、軸中心へ向かって常時付勢されている。本実施形態においては、付勢部材60として板バネを用いているが、これに限られず、例えばゴム等であっても良い。
ホーニング砥石50は、砥石装着プレート40の外端部41の基端側寄りの位置に固定されており、略四角柱状であるが、ワーク加工面80aに当接する面は曲面状となっている。周方向の寸法は、砥石装着プレート40の外端部41に収まるほどであり、軸方向の寸法は、砥石装着プレート40よりも短い。
(本実施形態によるホーニング加工の手順)
以上のように構成されたホーニングツール10をホーニング加工機へ装着し、ワーク80の被加工孔に対してホーニング加工を行う際の手順を図に基づいて説明する。
まず加工前の状態において、図5に示すように、砥石装着プレート40は挿通孔22の周方向略中心において径方向に直立し、挿通孔22の周方向の中心線Cと砥石装着プレート40の中心線Dが略重なり合っている状態であり、砥石装着プレート40の外端部41の側壁41a,41bと挿通孔22の側壁22a,22bとの間にはそれぞれ隙間Sを有する。この状態において、ホーニング砥石50とワーク加工面80aとの接触点におけるワーク加工面80aの接線と、砥石装着プレートの中心線Dとのなす角度は略垂直である。そして、ホーニングツール10は下降方向に駆動され、先端がワーク80の被加工孔へと挿入される。
ホーニング砥石50をワーク加工面80aに押し当てた状態で、ホーニングツール10を回転駆動させると、図6に示すように、砥石装着プレート40は回転による負荷によって、内端部42が挿通孔22の周方向略中心に位置したまま、外端部41が回転方向後側に倒れる。詳しくは、図8に示すように、砥石装着プレート40の中心線Dが回転方向後側に傾くとともに、外端部41の回転方向後側の角部41eが、挿通孔22の回転方向後側の側壁22bに当接し、ホーニング砥石50の回転方向前側の角部50eがワーク加工面80aに接触することにより、粗加工が行われる。このとき、ホーニング砥石50とワーク加工面80aとの接触点におけるワーク加工面80aの接線Lと、砥石装着プレートの中心線Dとのなす角度のうち、回転方向前側の角度αは回転前と比して小さくなっている。
ロッド30がツール本体20の内部を上方から下方へ駆動されると、砥石装着プレート40は外周部33によって徐々に径方向外側へと押し出され、ホーニング砥石50が回転して形成する円の軌跡は径方向に拡張する。このように、ホーニングツール10の回転と上下往復運動が駆動されながら、ワーク加工面80aへの切込み量が調節され、ワーク加工面80aがホーニング加工される。
そして、図6及び図8の状態において、回転数を上げることにより回転方向の負荷を変動させると、砥石装着プレート40の回転方向後側の角部41eは挿通孔22の側壁22bに当接しているため、反動力で砥石装着プレート40の内端部42がロッド30の溝部34内へ嵌め込まれ、図7及び図9に示す状態となる。溝部34は、挿通孔22の周方向の中心線Cから回転方向後側に隙間Sの寸法分ずれた位置に形成されているため、砥石装着プレート40の内端部42が嵌め込まれると、内端部42の回転方向前側(一方側)の側壁42aが溝部34の側壁34aへ当接するとともに、外端部41の回転方向後側(他方側)の側壁41bが挿通孔22の側壁22bへ当接する。このとき、ホーニング砥石50とワーク加工面80aとの接触点におけるワーク加工面80aの接線Lと、ホーニング砥石50の中心線Dとのなす角度のうち、回転方向前側の角度βは粗加工時の角度αよりも大きくなる。
(本実施形態の作用効果)
このように本実施形態では、砥石装着プレート40の側壁41a,41bと挿通孔22の側壁22a,22bとの間に隙間Sを有するため、ホーニングツール10の回転駆動によって砥石装着プレート40の姿勢が傾く。その際、ホーニング砥石50の回転方向前側の角部50eがワーク加工面80aに接触することで、ホーニング砥石50のエッジが加工に用いられるため、加工負荷が小さくなり、切れ味は大幅に上がり、粗加工の効率が良い。
そして、溝部34が挿通孔22の周方向の中心から回転方向後側へずれた位置に形成されているため、粗加工の状態からホーニングツール10の回転負荷を変化させると、砥石装着プレート40の内端部42が溝部34内へ嵌め込まれ、ホーニング砥石50とワーク加工面80aとの接触点におけるワーク加工面80aの接線Lと、ホーニング砥石50の周方向の中心線Dとのなす角度のうち、回転方向前側の角度βが粗加工時の角度αよりも大きくなる。これによりホーニング砥石50がワーク加工面80aに全面当たりして研磨を行い、仕上げ加工ができるため、良好なホーニング加工形態を示したワーク加工面80aが得られる。
またこのとき、内端部42の回転方向前側(一方側)の側壁42aが溝部34の側壁34aへ当接するとともに、外端部41の回転方向後側(他方側)の側壁41bが挿通孔22の側壁22bへ当接することにより、砥石装着プレート40は、回転方向の前後両側を支持され回転時の姿勢が安定するため、仕上げ加工の精度が良い。
なおホーニング砥石50が、砥石装着プレート40上の基端部側に偏って位置していることにより、砥石装着プレート40の基端部側と先端部側とでは回転の変動等を与えることで捻じれが生じる。そのため、回転負荷を変化させた際に砥石装着プレート40の内端部42はロッド30の溝部34内への移動が容易となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としても良い。
例えば、砥石装着プレート40の内端部42をロッド30の外周部33から溝部34内へ嵌め込む方法としては、ホーニングツール10の回転数を変化させるほか、ストロークの変化や、ロッド30の回転を利用しても良く、さらに、これらの方法を組み合わせても良い。また、加工終了後に、砥石装着プレート40が溝部34内から外周部33へ持ち上げられるように、ロッド30や溝部34の端部を変形しても良い。
10 ホーニングツール
20 ツール本体
22 挿通孔
22a 側壁(回転方向前側)
22b 側壁(回転方向後側)
30 ロッド
31 基端側ロッド
32 先端側ロッド
33 外周部
34 溝部
34a 側壁
34b 底壁
40 砥石装着プレート
41 径方向外端部
41a 側壁(一方側)
41b 側壁(他方側)
41c 段部
41d 角部(回転方向前側)
41e 角部(回転方向後側)
42 径方向内端部
42a 側壁(一方側)
50 ホーニング砥石
60 付勢部材
80 ワーク
80a ワーク加工面
91,92 固定治具

Claims (2)

  1. ホーニングツールを用いた加工方法において、
    軸方向に往復移動可能なロッドと、
    径方向外端部にホーニング砥石を有し、径方向内端部が上記ロッドの外周面を摺動可能な砥石装着プレートと、
    上記砥石装着プレートの軸方向両端に設けられ、該砥石装着プレートを軸中心へ向かって付勢することにより支持する付勢部材と、
    円筒形状をなして上記ロッドの外周を覆い、上記ホーニング砥石及び上記砥石装着プレートが周方向に隙間を有して挿通される挿通孔が形成されたツール本体と、を備え、
    上記ロッドは、上記挿通孔の周方向の中心からずれた位置に上記砥石装着プレートの径方向内端部を嵌め込み可能な溝部が形成されたホーニングツールを準備する工程と、
    上記砥石装着プレートを上記挿通孔の周方向の略中心に位置させた状態でホーニングツールを回転駆動し、該回転によって該砥石装着プレートの径方向外端部が回転方向後側に傾き、上記ホーニング砥石の角部がワーク加工面に当接した状態でワークを加工する粗加工工程と、
    上記ホーニング砥石の挙動を変化させることによって、上記砥石装着プレートの径方向内端部が上記ロッドの溝部へ嵌め込まれる変位工程と、
    上記変位工程後に、上記溝部の側壁へ上記砥石装着プレートの一方側の側壁が当接するとともに、上記挿通孔の側壁へ該砥石装着プレートの他方側の側壁が当接し、上記ホーニング砥石とワーク加工面との接触点におけるワーク加工面の接線と、該砥石装着プレートの中心線とのなす角度のうち、回転方向前側の角度が粗加工工程時よりも大きくなった状態でワークを加工する仕上げ工程と、
    を備えることを特徴とするホーニングツールを用いた加工方法。
  2. 軸方向に往復移動可能なロッドと、
    径方向外端部にホーニング砥石を有し、径方向内端部が上記ロッドの外周面を摺動可能な砥石装着プレートと、
    上記砥石装着プレートの軸方向両端に設けられ、該砥石装着プレートを軸中心へ向かって付勢することにより支持する付勢部材と、
    円筒形状をなして上記ロッドの外周を覆い、上記ホーニング砥石及び上記砥石装着プレートが周方向に隙間を有して挿通される挿通孔が形成されたツール本体と、を備え、
    上記ロッドは、上記挿通孔の周方向の中心からずれた位置に溝部が上記砥石装着プレートの径方向内端部を嵌め込み可能に形成され、
    上記溝部へ上記砥石装着プレートの径方向内端部が嵌め込まれた状態では、該溝部の側壁へ該砥石装着プレートの一方側の側壁が当接するとともに、上記挿通孔の周方向の側壁へ該砥石装着プレートの他方側の側壁が当接し、嵌め込まれる前と比して、上記ホーニング砥石とワーク加工面との接触点におけるワーク加工面の接線と、該砥石装着プレートの中心線とのなす角度のうち、回転方向前側の角度が大きくなるように構成されていることを特徴とするホーニングツール。
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