JP6686248B2 - 上方が開口された容器 - Google Patents
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Description
特に、このような容器として、紙製で容易に組み立て可能であって、収納された食品が顧客の視覚により認識可能なように、コンビニエンスストアのレジ横等に設置された保温ケース内において安定して自立する容器が知られている。このような容器の立体形状としては、(1)食品を収納した容器を奥行き方向に並べて保温ケース内に自立させるために奥行き方向の長さ(正面板と背面板との間の厚み)が他の部分に比べて薄く、(2)容器に食品を容易に収納させるために容器自体の立体形状が下方から上方に広がっている、という特徴的な形状を備える。これらの特徴的な形状により、自立時の安定性に欠けるという問題がある。
このフィンガーフード用容器によると、底面部の両側面に開口が上向きである折返部を設けることにより、容器に収納された食べ物から出る油や水分が容器下部から外に漏れることを防止することが可能となり、また、容器を自立させるための脚を円周状に設けるのではなく、略半楕円状にし、側面部の下部を脚とすることにより、容器背面側にできる空間から指を挿入されて容器底面を形成させることができ、安定的に自立してかつ容易に容器底面を展開して立体化させることが可能となる。さらに、前面部のみに接続領域を設けることにより、背面部側の接続領域分の紙や糊の消費が抑えられ容器作成コストを軽減することが可能となる。
このフィンガーフード用容器200は、図4(A)および図4(B)に示すように、前面部210から延設された接続部240(この接続部240は側面部を兼ねる)と背面部220とが接触する領域であってその高さ方向の全範囲(図4(A)に斜線領域で示す範囲)において糊等の接着剤を用いて接続部240と背面部220とが接着されて、底部230を備え上方が開口された容器(このフィンガーフード用容器200は本願発明では任
意構成の蓋部250を含む)を形成している。
すなわち、本発明に係る容器は、所定の形状を備えた平面部材が折り曲げられることにより立体形状に形成されて上方が開口された容器であって、正面板と、背面板と、前記正面板および前記背面板を接続する底面板と、前記正面板または前記背面板から延設された左右の側面板とを含み、前記側面板は、前記正面板または前記背面板から延設された部分であって前記容器の側面を形成する側面形成部と、前記側面形成部から前記正面板または前記背面板からさらなる離隔方向へ延設された部分における、前記容器の開口側に位置する接続部および前記容器の底面側に位置する支持部とを含み、前記接続部と前記支持部とは切り込みで分断され、前記接続部と前記背面板または前記正面板とが接合されている。
た平面部材が折り曲げられることにより立体形状に変形されることにより形成された上方が開口された容器であり、その素材としては、以下のものが考えられる。
この容器100の素材は、典型的には紙であり、この中に収納される食べ物を保持できるだけの強度(厚み)を有するとともに、油分を含む食べ物や水分を含む食べ物と接触した場合でもこれらの食べ物が変質することのないような素材が適切である。この点で、紙の内側が合成樹脂製の薄いフィルムでコーティングされている厚紙が好ましい。
[構造]
この容器100は、正面板110と、背面板120と、正面板110および背面板120を接続する底面板130と、正面板110から(図2の左右方向に)延設された左右の側面板140とを含む。なお、左右の側面板140は、正面板110ではなく背面板120から延設されていても構わない。
ここで、接続部144と背面板120(または正面板110)との接合方法は限定されるものではないが、接合部144Sの領域に接着材または両面テープを設けて接続部144と背面板120(または正面板110)とを接合している。このように接続部144と背面板120(または正面板110)とを接合されているが、支持部146と背面板120(または正面板110)とは接合されていない。
形されて、図1および図3に示す立体形状に形成される。
なお、限定されるものではないが、上述と同じように、油分を含む食べ物をこの容器100に収納して保温ケース内に自立させる場合には、底面板130が保温ケースの棚面(載置面)から浮いていることが好ましい場合がある。これに鑑みて、この容器100は、底面板130と正面板110との境界には、底面板130から正面板110に向けた切り込み114が正面板110に設けられている。なお、切り込み114は、正面板110ではなく背面板120に設けられていても構わない。
そして、この容器100は、(1)食品を収納して奥行き方向に並べて保温ケース内に自立させるために奥行き方向の長さ(正面板110と背面板120との間の厚み)が他の部分に比べて短く(薄く)、(2)容器100に食品を容易に収納させるために容器10
0自体の立体形状が下方から上方に広がっている、という特徴的な形状を備える。
上述したように、本実施の形態に係る容器100は、図2(A)の展開図に示す平面部材を図2(A)に示す点線150、164で谷折りにして、接合部144Sで接続部144と背面板120とを接着材または両面テープ等で接合した図2(B)に示す使用直前の平面部材の状態で使用場所へ運搬等される。このように立体状態(図3)ではなく平面状態(図2(B))の状態で運搬および貯蔵することにより運搬コストを低下させるとともに使用時までの容器100の収納容積を小さくすることができる。
ので、自立時の安定性が向上する。
[作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係る容器100によると、平面形状から上方が開口された立体形状の容器へ容易に変形することができて、正面板と背面板との間の厚みが他の部分に比べて薄くても、自立時の安定性を向上させることができる。
たとえば、側面板140における支持部146を図1(E)の白矢印に示す方向へ広げたり捻ったりすることにより、(保温ケースに多数の容器100を並べるときの奥行き方向に保温ケース自体の大きさに基づく限界があるものの)D(2)がより大きくなるので自立時の安定性がより向上する。
110 正面板
120 背面板
130 底面板
140 側面板
142 側面形成部
144 接続部
146 支持部
200 フィンガーフード用容器(従来技術)
Claims (3)
- 所定の形状を備えた平面部材が折り曲げられることにより立体形状に形成されて上方が開口された容器であって、
正面板と、背面板と、前記正面板および前記背面板を接続する底面板と、前記正面板から延設された左右の側面板とを含み、
前記側面板は、
前記正面板から延設された部分であって前記容器の側面を形成する側面形成部と、
前記側面形成部から前記正面板からさらなる離隔方向へ延設された部分における、前記容器の開口側に位置する接続部および前記容器の底面側に位置する支持部とを含み、
前記接続部と前記支持部とは切り込みで分断され、前記接続部と前記背面板とが接合され、
前記底面板と前記正面板との境界には、前記底面板から前記正面板に向けた切り込みが前記正面板に設けられ、
前記切り込みの長さに対応する分だけ前記容器の底面が持ち上げられ、
前記正面板の下辺の一部と、前記側面形成部の下辺と、前記支持部の下辺とにより、前記容器の脚部が形成され、
前記底面板は、前記背面板側の第1底面部と前記正面板側の第2底面部とを含み、前記第1底面部が前記第2底面部よりも前記容器が載置される載置面からの高さが高い、容器。 - 前記立体形状において、前記正面板、前記背面板および前記側面板の少なくとも1つは曲面形状に形成されている、請求項1に記載の容器。
- 少なくとも前記背面板が曲面形状に形成されており、
前記接続部と前記支持部とを分断する切り込みが、水平切り込みと斜め切り込みとで構成され、
前記支持部は前記背面板と接合されていない、請求項2に記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016118049A JP6686248B2 (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | 上方が開口された容器 |
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JP2016118049A JP6686248B2 (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | 上方が開口された容器 |
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JP2017222379A JP2017222379A (ja) | 2017-12-21 |
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2016
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JP2017222379A (ja) | 2017-12-21 |
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