JP6685601B2 - 汚泥処理方法及び汚泥処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、汚泥処理方法及び汚泥処理装置に係り、特に、脱水汚泥を汚泥乾燥機で乾燥させてから焼却炉で焼却する汚泥処理方法及び汚泥処理装置に関する。
従来、下水汚泥を焼却する場合は、一般に、遠心分離機等の脱水機で予め所定の含水率以下(例えば78%以下)に脱水して脱水汚泥(脱水ケーキとも呼ばれる。)とし、この脱水汚泥を焼却炉に投入するが、焼却時の補助燃料使用量削減等を意図して、脱水汚泥を汚泥乾燥機に投入して所定の含有率以下の乾燥汚泥にしてから焼却炉に投入される場合がある。また、焼却炉には流動層炉や火格子を備えるストーカ炉があるが、乾燥汚泥の焼却に用いられるストーカ炉は、一般に、炉と一体構造の廃熱ボイラを備えており、汚泥乾燥機は、この廃熱ボイラで発生する高温蒸気を熱媒として利用する間接加熱型の汚泥乾燥機が多用されている(特許文献1、非特許文献1等)。
この種の汚泥乾燥機は、伝熱により脱水汚泥の乾燥を行うが、汚泥質によっては伝熱面に汚泥が付着してはがれなくなり、乾燥できなくなることがある。
そのため、従来では、良好な乾燥が得られない場合には、何らかの助剤を投入することが行われている。助剤としては、消石灰や乾燥汚泥が多く用いられ、焼却灰を助剤として用いることも提案されている(特許文献2〜4等)。
特公平4−76760号公報 特開昭56−115311号公報 特開平6−257731号公報 特開2007−127386号公報
タクマ技報Vol.22 No.1(通巻第42号)、2014年6月発行、中西譲、株丹直樹、「京都市鳥羽水環境保全センター 階段炉乾燥・焼却設備長寿命化工事」
しかしながら、助剤として消石灰を用いる場合は、消石灰の費用が嵩み、ランニングコストが高価となる。また、乾燥汚泥を助剤として用いる場合は、汚泥乾燥機に投入する汚泥量が助剤としての乾燥汚泥を合算した量となり、汚泥量が増える結果、大型の汚泥乾燥機が必要となる。
一方、焼却灰を助剤として用いる提案では、何れも集塵灰等の粉体状の焼却灰を用いることで効果が発揮されると説明されているが、粉体状であるため乾燥前に汚泥と混合する必要があり、混合用の設備が別途必要となる。また、ストーカ炉で発生する焼却灰は、その大部分を占める主灰が1〜50mm前後の塊状であり、さらに通常、主灰は焼却炉からの排出時に水冷するため多量の水分を含み、そのままでは助剤として使用できず、乾燥・粉砕する必要があった。さらに、飛灰は粉体状であるが、発生量が微量であり、助剤として利用するには不足している。
そこで、本発明は、乾燥機で脱水汚泥が乾燥できなくなる事象を解決し、低コストで良好な乾燥が得られる、汚泥処理方法及び汚泥処理装置を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る汚泥処理方法は、脱水汚泥を汚泥乾燥機に投入するステップと、ストーカ炉から排出される主灰の少なくとも一部を、水冷処理及び破砕処理を施さない状態で且つ前記汚泥乾燥機投入前に脱水汚泥と混合することなく、前記汚泥乾燥機に投入するステップと、前記汚泥乾燥機内で前記脱水汚泥を前記主灰と混合し乾燥させることにより乾燥汚泥を得るステップと、前記乾燥汚泥を前記ストーカ炉で焼却するステップと、を含む。
本発明に係る上記汚泥処理方法において、前記ストーカ炉から排出される主灰を、前記汚泥乾燥機に搬送する主灰と、灰ピット又は灰バンカに搬出する主灰とに振り分けるステップを更に含むことが好ましい。
本発明に係る汚泥処理装置は、汚泥乾燥機と、該汚泥乾燥機で乾燥された汚泥を焼却するストーカ炉と、該ストーカ炉から排出される主灰の少なくとも一部を前記汚泥乾燥機に搬送して投入する主灰返送手段と、を備える。
本発明に係る上記汚泥処理装置において、前記ストーカ炉から排出される主灰を灰ピット又は灰バンカに搬出する灰出しコンベアを更に有し、前記ストーカ炉から排出される主灰を、前記主灰返送手段又は前記灰出しコンベアに振分ける振分け手段を備えることが好ましい。
本発明によれば、ストーカ炉から落下排出される主灰は、塊状である程度の体積を持っているため破砕した粉末状物に比べて燃焼時の熱を長時間保有することができる。そのため、水冷処理及び破砕処理を施さない状態の主灰は、常温より高い温度状態で汚泥乾燥機に投入することが可能であり、この状態で汚泥乾燥機に投入された主灰が保有する熱は、汚泥乾燥機内のスクリューコンベア等で、主灰とともに投入される脱水汚泥と攪拌混合される過程で、脱水汚泥に伝熱し、脱水汚泥の乾燥を促進することができる。また、主灰は、事前に脱水汚泥と混合することなく汚泥乾燥機に投入することで、別途混合装置を設ける必要が無いためコストを抑えることができる。さらに、主灰は、最大径1〜50mm前後の大きさを持ち、表面に凹凸があるため、乾燥機の伝熱面に付着しかけた汚泥をクリーニングする(掻き取る)効果も発揮し得る。
本発明に係る汚泥処理装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第2実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第3実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第4実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第5実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第6実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第7実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る汚泥処理装置の第8実施形態を示す概略構成図である。
本発明の実施形態について、以下に図面を参照して説明する。なお、全実施形態を通じて同一又は類似の構成部分に同符号を付した。
図1は、本発明に係る汚泥処理装置の第1実施形態を示す概略構成図である。図1を参照すれば、汚泥処理装置1は、汚泥乾燥機2と、汚泥乾燥機2で乾燥された汚泥を焼却するストーカ炉3と、ストーカ炉3から落下排出される主灰を受け取って汚泥乾燥機2に搬送する主灰返送手段4と、を備えている。
汚泥乾燥機2は、脱水汚泥の乾燥に用いられる乾燥機、特に、間接加熱型の汚泥乾燥機とすることができ、例えば、図1に概略構造を示すように、脱水汚泥の供給口2aと排出口2bとを備えるとともに熱媒体Vが流通するジャケットが形成されたケーシング2cと、ケーシング2c内に回転可能に設けられて汚泥を攪拌搬送するとともに熱媒体Vが流通する中空回転体2dとを備えることができる。汚泥乾燥機2に供給される熱媒体Vとしては、ストーカ炉3と一体構造の廃熱ボイラ5で発生させた高温蒸気が用いられ得る。なお、廃熱ボイラ5は公知であるので、詳細な説明を省略する。
ストーカ炉3において、汚泥乾燥機2で乾燥させられた乾燥汚泥は、ホッパ3aからプッシャー3bによって炉内の火格子3c、3dの最上段に一定供給され、固定火格子3cと交互に配置された可動火格子3dの前後動により、上段から下段に火格子上を搬送される過程で火格子下方から送られる燃焼空気と接触し、燃焼室3r内の輻射熱によって乾燥、着火、燃焼する。燃焼は、火格子下段の一定レベルで燃え切り点となり、焼却灰は火格子最下段の主灰シュート3eから落下、排出される。火格子3c、3dの隙間から落下する主灰(落下灰)は落下灰シュート3fを通じて落下灰コンベア6によって集められて搬出される。燃焼排ガスは、ストーカ炉3と一体構造の廃熱ボイラ5により蒸気として熱回収され、汚泥乾燥機2の熱媒体Vとして利用される。なお、一般に、「主灰」とは焼却炉の炉底から落下排出される焼却残渣であって落下灰コンベアからの灰も含み、本明細書においても「主灰」の語は、上述したように、主灰シュート3eから落下する焼却灰の他、落下灰シュート3fから落下する落下灰を含む用語として用いられる。
火格子末端部に設けられた主灰シュート3eから排出される主灰は、水冷・破砕されることなく、そのまま主灰返送手段4により搬送されて汚泥乾燥機2に投入される。図1に示す例では、火格子3c、3dの隙間から落下灰シュート3fを通じて落下排出される主灰(落下灰)は、落下灰コンベア6で搬送されて、主灰シュート3eから排出された主灰と混合され、主灰返送手段4によって汚泥乾燥機2に搬送され、主灰投入口2eを通じて汚泥乾燥機2に投入される。なお、落下灰の一部は、ストーカ炉のホッパ3aに返送する場合もある。主灰返送手段4は、ベルトコンベア、振動コンベア、スクリューコンベア、その他の公知の搬送手段により構成され得る。
遠心分離機等の脱水機8で予め所定の含水率以下に脱水した脱水汚泥が、汚泥乾燥機2への主灰の投入と同時に又は主灰の投入に前後して、供給口2aを通じて汚泥乾燥機2に投入される。汚泥乾燥機2で乾燥された乾燥汚泥は、排出口2bから排出され、乾燥汚泥コンベア10により搬送され、ホッパ3aへ投入される。
本発明の第2実施形態においては、図2に示すように、主灰シュート3eから落下する主灰のみが、主灰返送手段4によって汚泥乾燥機2に搬送され、主灰投入口2eを通じて汚泥乾燥機2に投入される。落下灰シュート3fから落下する主灰(落下灰)は、主灰シュート3eから落下する主灰と混合されずに、落下灰コンベア6によって灰ピット7(又は灰バンカ)に搬送され、灰ピット7(又は灰バンカ)に貯留され、従来同様、トラック等で埋立処分地等に搬出され得る。前記第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。図示省略しているが、落下灰コンベア6によって搬送される落下灰は、灰ピット7に投入される前に、水冷され得る。
更に本発明の第3実施形態においては、図3に示すように、汚泥乾燥機2が主灰投入口を汚泥の供給口2aと別個に備えない場合、主灰返送手段4によって搬送される主灰は、汚泥の供給口2aを通じて汚泥乾燥機2に投入される。前記第3実施形態のその他の構成は上記第1実施形態と同様である。
本発明の第4実施形態においては、図4に示すように、落下灰シュート3fから落下した主灰(落下灰)のみが、主灰返送手段4によって汚泥乾燥機2に搬送され、主灰投入口2eを通じて汚泥乾燥機2に投入される。主灰シュート3eから落下する主灰は、灰出しコンベア11により灰ピット7(又は灰バンカ)に搬送されて貯留され、従来同様、トラック等で埋立処分地等に搬出することができる。前記第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。図示省略しているが、主灰シュート3eから落下する主灰は、灰冷却装置等で冷却された後、灰ピット7に供給され得る。
主灰シュート3eから落下する主灰の平均粒径は、落下灰シュート3fから落下する主灰の平均粒径より大きいため、主灰シュート3eから落下する主灰と落下灰シュート3fから落下する主灰とを選択的に汚泥乾燥機に返送することにより、乾燥助剤としての効果が異なり、汚泥の性状に応じて、より適したシステムの選択が可能となる。
汚泥処理装置は、後述する第5〜第7実施形態に示すように、ストーカ炉から排出される主灰を、主灰返送手段又は灰出しコンベアに振分ける振分け手段を備えることができる。
本発明の第5実施形態は、図5に示すように、主灰シュート3eの排出口付近に制御ダンパ12が設けられるとともに、主灰シュート3eの側面に開口3gが形成され、開口3gに灰出しコンベア11の一端が接続されている。制御ダンパ12は上端部を支点に揺動制御可能であり、図示例では、制御ダンパ12を主灰シュート3eの内壁面に沿わせて鉛直方向に向けることにより、主灰シュート3eを落下する主灰は主灰返送手段4上にそのまま落下し、制御ダンパ12を傾斜させて制御ダンパ12の自由端を灰出しコンベア11の一端に向けることにより、制御ダンパ12によって主灰シュート3eの主灰返送手段4への通路が閉じられ、主灰シュート3eを落下する主灰は、制御ダンパ12をその傾斜に沿って滑り落ち、開口3gを通じて灰出しコンベア11へ誘導され、灰ピット7に排出される。制御ダンパ12を揺動させるタイミング、即ち、制御ダンパ12の開閉時間を制御することにより、汚泥乾燥機2に投入される主灰の量を制御することができる。
本発明の第6実施形態は、図6に示すように、主灰返送手段4は、スクリューコンベアやベルトコンベア等を収容するケーシング4bの底面に灰落下口4cが形成され、灰落下口4cを開閉するために水平方向に往復動制御されるスライドゲート13が設けられている。灰落下口4cの下方に、灰落下口4cから落下する主灰を受けるように灰出しコンベア11が配置されている。スライドゲート13が開いている時は主灰シュート3eから落下する主灰は、灰落下口4cから灰出しコンベア11上に落下し、灰ピット7に搬送される。スライドゲート13が閉じているときは、主灰シュート3eから落下する主灰は、主灰返送手段4によって汚泥乾燥機2に搬送される。スライドゲート13の開閉時間を制御することにより、汚泥乾燥機2に投入される主灰の量が制御される。
上記第6実施形態では主灰返送手段4に灰落下口4c及びスライドゲート13を設ける例を示したが、図7に示す第7実施形態のように、灰出しコンベア11に灰落下口11a及び灰落下口11aを開閉するスライドゲート13を設けることもできる。
本発明の第8実施形態は、図8に示すように、落下灰シュート3f及び主灰シュート3eから落下する主灰を搬送する灰出しコンベア15の下流にバッファタンク16を接続し、バッファタンク16の下部排出口の下方に計量コンベア17を設け、計量コンベア17の下流側に計量コンベア17によって搬送された主灰を受けるように主灰返送手段4が配置されている。バッファタンク16の底部排出路に設けられた制御ダンパ16aは、制御部18により制御される。制御部18は、計量コンベア17で計量された主灰の重量信号を受けとり、バッファタンク16から排出される主灰の切出量が所望量となるように制御ダンパ16aをフィードバック制御する。バッファタンク16に余剰の主灰が溜まった場合は、灰クレーン(図示せず。)等によりバッファタンク16から取り出し、トラック等で埋立処分地等に搬出され得る。
上記のような構成を有する汚泥処理装置によれば、ストーカ炉3から落下排出される主灰は、最大径1〜50mmの塊状であるため、破砕された粉末状物に比べて燃焼時の熱を長時間保有することができる。その結果、水冷処理及び破砕処理を施さない状態の主灰は、常温より高い温度状態で汚泥乾燥機2に投入され、この状態で汚泥乾燥機に投入された主灰が保有する熱は、汚泥乾燥機2内で主灰とともに投入される脱水汚泥と攪拌混合される過程で、脱水汚泥に伝熱し、脱水汚泥の温度上昇を早めて乾燥を促進することができる。
また、主灰は、事前に脱水汚泥と混合することなく汚泥乾燥機2に投入することで、別途混合装置を設ける必要が無いためコストを抑えることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は、各例によって、限定されるものではない。
各例において、下水汚泥を予め脱水機で含水率78%に脱水した脱水汚泥を単独又は助剤とともに汚泥乾燥機に投入し、乾燥実験を行った。具体的には、汚泥乾燥機に投入された脱水汚泥又は脱水汚泥と助剤の混合物が含水率40%になるまでの水分蒸発速度を測定した。
水分蒸発速度及び含水率は、下記計算式により算出した。
<水分蒸発速度>
水分蒸発速度(kg−HO/m・hr)
=水分蒸発量W(kg-HO/hr)/伝熱面積(m)・・・(1)
水分蒸発量Wは、下記計算式により算出した。
x :脱水汚泥供給量(kg/hr) ・・・ 既知
y :脱水汚泥含水率(%) ・・・ 既知
x´:乾燥汚泥作成量(kg/hr) ・・・ 未知
y´:乾燥汚泥含水率(%) ・・・ 既知
W=x−x´ ・・・(2)
x×(1−(y/100))=x´×(1−(y’/100))・・・(3)
上式(2)、(3)の連立方程式を解くことによりWが算出される。伝熱面積は既知であるため式(1)から水分蒸発速度が算出される。
<含水率>
含水率は、恒温槽を用いて測定した。
測定条件:105℃×24時間の条件で乾燥し、乾燥前後の重量より、以下の計算式(4)により算出した。
含水率(%)=[(a−b)/a]×100 ・・・(4)
ここで、aは乾燥前の重量(g)、bは乾燥後の重量(g)である。
実施例1
汚泥A:脱水汚泥(下水汚泥を脱水機で脱水した汚泥。以下同じ。) 含水率78%、灰分19%−DS
(DS:汚泥中の固形分の重量(Dry Solid))
助剤(添加剤)B:汚泥Aの階段式ストーカ炉の焼却灰 汚泥A中の灰分と同量
汚泥A及び助剤Bを、予め混合することなく、且つ、助剤Bを冷却・粉砕することなく、汚泥乾燥機に投入したところ、汚泥Aと助剤Bの混合物の含水率が40%になるまでの水分蒸発速度は、12kg−HO/m・hrであった。
実施例2
汚泥A:脱水汚泥 含水率78%、灰分19%−DS
助剤(添加剤)C:汚泥Aの階段式ストーカ炉の焼却灰 汚泥A中の灰分の倍量
汚泥A及び助剤Cを、予め混合することなく、且つ、助剤Cを冷却・粉砕することなく、汚泥乾燥機に投入したところ、汚泥Aと助剤Bの混合物の含水率が40%になるまでの水分蒸発速度は、14kg−HO/m・hrであった。
比較例1
汚泥A:脱水汚泥 含水率78%、灰分19%−DS
助剤: 無し
試験中に汚泥が汚泥乾燥機の伝熱面に付着し、連続運転の継続が不可能であった。
比較例2
汚泥A:脱水汚泥 含水率78%、灰分19%−DS
助剤(添加剤)D:汚泥Aの階段式ストーカ炉の焼却灰の破砕物(粒径の中央値50μm) 汚泥A中の灰分と同量
汚泥Aと水冷せずに粉砕した助剤Dとを予め混合機で混合してから汚泥乾燥機に投入したところ、汚泥Aと助剤Dの混合物の含水率が40%になるまでの水分蒸発速度は、9kg−HO/m・hrであった。
上記実験により実施例1,2が比較例1,2より良好な乾燥が得られていることが分かる。従って、脱水汚泥を汚泥乾燥機に投入するとともに、階段式ストーカ炉から落下排出される主灰を、水冷処理及び破砕処理を施さない状態で且つ汚泥乾燥機へ投入する前に脱水汚泥と混合することなく、汚泥乾燥機に投入することにより、助剤を投入しない場合(比較例1)、焼却灰を破砕した助剤を脱水汚泥と予め混合してから脱水乾燥機に投入した場合(比較例2)に比べて、脱水汚泥の良好な乾燥が得られることが確認された。
1 汚泥処理装置
2 汚泥乾燥機
3 ストーカ炉
4 主灰返送手段
5 廃熱ボイラ
6 落下灰コンベア

Claims (4)

  1. 脱水汚泥を汚泥乾燥機に投入するステップと、
    ストーカ炉から排出される主灰の少なくとも一部を、水冷処理及び破砕処理を施さない状態で且つ前記汚泥乾燥機投入前に脱水汚泥と混合することなく、前記汚泥乾燥機に投入するステップと、
    前記汚泥乾燥機内で前記脱水汚泥を前記主灰と混合し乾燥させることにより乾燥汚泥を得るステップと、
    前記乾燥汚泥を前記ストーカ炉で焼却するステップと、
    を含むことを特徴とする汚泥処理方法。
  2. 前記ストーカ炉から排出される主灰を、前記汚泥乾燥機に搬送する主灰と、灰ピット又は灰バンカに搬出する主灰とに振り分けるステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理方法。
  3. 汚泥乾燥機と、該汚泥乾燥機で乾燥された汚泥を焼却するストーカ炉と、該ストーカ炉から排出される主灰の少なくとも一部を前記汚泥乾燥機に搬送して投入する主灰返送手段と、を備えることを特徴とする汚泥処理装置。
  4. 前記ストーカ炉から排出される主灰を灰ピット又は灰バンカに搬出する灰出しコンベアを更に有し、
    前記ストーカ炉から排出される主灰を、前記主灰返送手段又は前記灰出しコンベアに振分ける振分け手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の汚泥処理装置。
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