JP6683357B1 - 導通検査システム - Google Patents

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【課題】無人航空機を使った高所における導通検査作業をより高い信頼性で実施可能とする。【解決手段】無人航空機を用いた導通検査システムであって、前記無人航空機は、水平回転翼と、導電性の接点部材と、前記接点部材を機外に保持する接点支持部と、前記接点部材を回転または往復動させる接点駆動部と、機外に延出する電線と、を有し、前記接点部材と前記電線とは電気的に接続されていることを特徴とする導通検査システムにより解決する。【選択図】図2

Description

本発明は無人航空機を用いた導通検査技術に関する。
風力発電設備の風車には、風車を構成する各装置を落雷から保護する雷保護システムを備えるものがある。風車の雷保護システムは、一般に、ブレードの表面に設けられたレセプタ(受雷部)、風車内に配線されたダウンコンダクタ(引下導線)、およびタワー(支柱)により構成されている。レセプタが受けた雷はダウンコンダクタによりタワーに誘導され、タワーからアースされる。
特開2019−27413号公報
雷保護システムの動作不良は落雷による致命的な被害を風車にもたらすため、雷保護システムには定期的な導通検査が必要である。上記特許文献1には、このような雷保護システムの導通検査を行う無人航空機(飛行体5)が開示されている。特許文献1の無人航空機は空中を浮遊しながら接点部材(接触部54)をレセプタ(受雷部41)に接触させる。この接触作業の信頼性は、空中を浮遊しながら行う作業である性質上、高所作業者が直接手で行う場合に比べ不確実なものとなる。特に、レセプタの表面に錆びや汚れが付着しているときに正しい検査結果を得るためには、無人航空機の高度な操縦技能が必要になる。
このような問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、無人航空機を使った高所における導通検査作業をより高い信頼性で実施可能とすることにある。
上記課題を解決するため、本発明の導通検査システムは、無人航空機を用い、前記無人航空機は、水平回転翼であるロータと、導電性の接点部材と、前記接点部材を機外に保持する接点支持部と、前記接点部材を回転または往復動させる接点駆動部と、機外に延出する電線と、を有し、前記接点部材と前記電線とは電気的に接続されていることを要旨とする。
接点部材を回転または往復動させながらレセプタ等の端子面に接触させることにより、端子面に付着した錆びや汚れをこすり落としながら端子面との導通を確保することができる。これにより高所における導通検査の検査精度を向上させることができる。
このとき、前記接点部材は線状の導体の集合体であることが好ましい。接点部材が線状の導体の集合体で構成されていることにより、レセプタ等の端子面に対する接点部材の対向位置が端子面の中心から多少ずれていたり、接点部材の向きが端子面に対して多少傾いていたりしていても、いずれかの導体を端子面に接触させることができる。よって例えば硬質の棒体からなる接点部材や平面状の接点部材を用いる場合に比べ、端子面との接触を確保しやすい。また、端子面に錆びや汚れが付着している場合でも、複数ある導体のいずれかが通電に成功すれば足りる。
このとき、前記接点部材は、ブラシ状に並べられた線状の導体の集合体であることが好ましい。導体をブラシ状に配列することにより端子面の錆びや汚れをより好適に擦り落とすことが可能となる。
また、本発明の導通確認システムは、前記接点支持部が、その延出方向に沿ってスライドまたは伸縮可能であることが好ましい。接点部材が端子面に突き当たると、無人航空機はその機尾を持ち上げるようにつんのめるおそれがある。接点部材が端子面に突き当たった後の前進推力を接点支持部が緩やかに吸収することで、機体の姿勢が大きく乱れることを防ぐことができる。
また、前記接点支持部は、前記無人航空機の姿勢の変化を相殺し、該無人航空機の姿勢変化が前記接点支持部に伝わることを防ぐ姿勢安定化装置に支持されていることが好ましい。導通検査対象の構造物にロータが接触しないように接点支持部を長く設けた場合、機体が少し傾くだけで接点部材の位置が大きく変化する。このような構成でも、姿勢安定化装置で接点支持部を支持することにより、接点部材の位置や向きの乱れを抑えることができる。
また、本発明の導通検査システムは、前記無人航空機が複数の前記水平回転翼を有し、前記複数の水平回転翼が固定ピッチプロペラであってもよい。複数の固定ピッチプロペラで飛行するマルチコプターは、機体を傾けることで水平移動する。この場合でも、接点支持部が姿勢安定化装置に支持されることで接点部材の位置や向きを安定させることができる。
以上のように、本発明の導通検査システムによれば、無人航空機を使った高所における導通検査作業をより高い信頼性で実施することが可能となる。
実施形態に係る導通検査システムの概要を示す模式図である。 マルチコプターの斜視図である。 マルチコプターの側面図である。 導通検査システムの機能構成を示すブロック図である。 接点ブラシの他の例を示す部分拡大斜視図である。 他の実施形態に係る導通検査システムの機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[構成概要]
図1は、本実施形態に係る導通検査システムSの概要を示す模式図である。本形態の導通検査システムSは、無人航空機であるマルチコプター10を用い、風力発電設備の風車90に備わっている雷保護システムの導通検査を行うシステムである。
風車90の雷保護システムは、各ブレード91の長手方向における先端およびその中ほどの表面に設けられた金属製のレセプタ96(受雷部)、ブレード91およびナセル92の内部に配線されたダウンコンダクタ97(引下導線)、タワー93(風車90の支柱)、および、タワー93の埋設部から大地に接続された接地線98により構成されている。レセプタ96が受けた雷は、ダウンコンダクタ97によりタワー93に誘導され、タワー93から接地線98を経て大地に放電される。
導通検査システムSは、主に、マルチコプター10、操縦端末50、およびテスター99により構成されている。マルチコプター10は複数の水平回転翼を備える小型のUAV(Unmanned aerial vehicle:無人航空機)である。操縦端末50はマルチコプター10を無線操縦する装置であり、導通検査の実施者または専門のオペレータにより操作される。テスター99は導通検査用の電流を出力し、ブザー音等で検査結果を報知する装置である。
マルチコプター10は、導電性の接点部材である接点ブラシ71と、機外に垂下された電線79と、を有している。電線79の一端は接点ブラシ71と電気的に接続されており、他端はテスター99に接続されている。また、テスター99は、タワー93に設けられた導通検査用の端子部から接地線98に接続されている。テスター99から出力された電流は、テスター99側から順に、電線79、接点ブラシ71、レセプタ96、ダウンコンダクタ97、タワー93、接地線98を通ってテスター99に戻ってくる。テスター99はこれを検知し検査実施者にブザー音等で報知する。
[マルチコプターの構成]
(構成概要)
図2はマルチコプター10の斜視図である。図3はマルチコプター10の側面図である。図4は、導通検査システムSの機能構成を示すブロック図である。以下、図2から図4を参照してマルチコプター10の構成について説明する。なお、以下の説明における「上」および「下」とは、図2等に描かれた座標軸表示のZ軸に平行な方向をいい、Z1側を「上」、Z2側を「下」とする。「前」および「後ろ」とは、同座標軸表示のX軸に平行な方向をいい、X1側を「前」、X2側を「後ろ」とする。また、「左右」とは同座標軸表示のY軸に平行な方向をいう。
本形態のマルチコプター10は、水平回転翼である4基のロータ41が搭載された、いわゆるクアッドコプターである。マルチコプター10の機体は、主に、モノコック構造のボディ11、ボディ11から平面視X形に延びる4本のアーム12、各アーム12の先端に配置されたロータ41、各アーム12の先端から下方に延びる棒状の脚部であるランディングギア13、ボディ11の後部上面に設けられた垂直尾翼14、および、ロータ41が周辺物に接触することを防ぐ枠体であるロータガード15により構成されている。
(接点ブラシおよびその支持構造)
上でも述べたように、マルチコプター10は、導電性の接点部材である接点ブラシ71と、機外に垂下された電線79とを有しており、電線79の一端は接点ブラシ71と電気的に接続されている。マルチコプター10は、ボディ11の先端から前方に延びる棒体であるポール72を有している。ポール72は接点ブラシ71を機外に保持する接点支持部であり、接点ブラシ71はポール72の先端に保持されている。
本形態の接点ブラシ71は、ブラシ状に並べられた線状の導体711の集合体であり、全体としてローラー形のブラシを構成している。接点ブラシ71はかかる構造により、レセプタ96に対する対向位置がレセプタ96の中心から多少ずれていたり、向きがレセプタ96に対して多少傾いていたりしていても、いずれかの導体711をレセプタ96に接触させることができる。よって例えば硬質の棒体からなる接点部材や平面状の接点部材を用いる場合に比べ、より確実にレセプタ96との接触を得ることができる。また、レセプタ96に錆びや汚れが付着している場合でも、多数の導体711のいずれかが通電に成功すれば足りるという利点もある。
マルチコプター10はさらに、接点ブラシ71をその周方向A(図3参照)に回転させる接点駆動部であるブラシ回転機構73を備えている(図4参照)。接点ブラシ71を回転させながらレセプタ96に接触させることにより、レセプタ96に付着した錆びや汚れをこすり落としながらレセプタ96との導通を確保することができる。これにより高所における導通検査の検査精度が高められている。
ここで、図3に示すように、本形態の接点ブラシ71は、レセプタ96等の周辺物に接触したときにマルチコプター10の機首を押し下げる方向に回転する。より具体的には、接点ブラシ71は、レセプタ96等を下から上にこする方向に回転する。マルチコプター10は、接点ブラシ71の接触によりその機首が押し下げられても、前側の2基のロータ41の回転数やピッチを大きくすることにより姿勢を水平に保つことができる。一方、接点ブラシ71がその接触時にマルチコプター10の機首を押し上げる場合、ロータ41の回転数やピッチを小さくする(推力を落とす)ことには、飛行の安定を維持する上で限界がある。本形態のマルチコプター10は、接点ブラシ71がレセプタ96等を下から上に向かってこすることで、回転する接点ブラシ71がレセプタ96等に接触することによる飛行安全上のリスクが軽減されている。
図5は、接点ブラシ71の他の形態を示す部分拡大斜視図である。接点ブラシ71の形態はローラータイプには限られず、図5に示す例のように、前方に延びる多数の線状の導体711からなるブラシ面をポール72の周方向Cに回転させる形態としてもよい。この場合、例えば、ポール72内にドライブシャフトを挿通し、ボディ11内に設けた図示しないモータでこれをダイレクトドライブすることにより、簡易な構造で接点ブラシ71を回転させることができる。
なお、接点ブラシ71の駆動方法は、レセプタ96に付着した錆びや汚れをこすり落とす動作であればよく、図3や図5に示される回転には限らない。例えば接点ブラシ71を上下や左右、または前後に細かく振動(往復動)させるような駆動方法も考えられる。
また、本発明の接点部材はブラシには限られず、線状の導体が編み込まれたパッド状の接点部材や、硬質の棒体からなる接点部材、平板状の接点部材であってもよい。その場合でも、接点部材を回転または振動(往復動)させる接点駆動部を備えていれば、レセプタ96等の端子面に付着した錆びや汚れをこすり落としながら、高所における導通検査作業をより高い信頼性で実施することができる。
また、本形態のポール72は、その延出方向B(図3参照)に沿ってスライドすることができる。より具体的には、ポール72は、ボディ11内に設けられた図示しない弾性機構により常時前方に押し出されており、接点ブラシ71がレセプタ96等の周辺物に突き当たると、その力に屈してポール72をボディ11内に埋没させる。ポール72の弾性機構には、コイルバネ等を用いた簡易なダンパー機構を用いることができる。ポール72がスライド不能に機体に接合されている場合、接点ブラシ71がレセプタ96等に突き当たると、マルチコプター10はその機尾を持ち上げるようにつんのめる。本形態のマルチコプター10は、接点ブラシ71が突き当たったときの余剰な前進推力をポール72が緩やかに吸収することで、接点ブラシ71とレセプタ96等との接触状態を保ちつつ、機体の姿勢が大きく乱れることを阻止している。
なお、本形態のマルチコプター10ではポール72をモノコック構造のボディ13内に埋没させる構造が採用されているが、その他、ポール72を伸縮可能なテレスコピック構造とし、その各節をコイルバネ等で前方に押し出す構造としても同様の効果を得ることができる。さらに、本発明の接点支持部の形態はポール72のような棒体には限られない。本発明の接点支持部は、本発明の無人航空機を平面視したときに、水平回転翼の回転面よりも前方(レセプタ96等の端子面側)に接点部材を保持可能な形態であればどのような形状であってもよい。
(飛行機能)
以下、図4を参照してマルチコプター10の飛行機能について説明する。
マルチコプター10の飛行機能は、主に、制御部であるフライトコントローラFC、ロータ41、操縦者(操縦端末50)との通信を行う通信装置25、およびこれらに電力を供給する図示しないバッテリーにより構成されている。
フライトコントローラFCはマイクロコントローラである制御装置20を有している。制御装置20は、CPU21と、RAMやROM・フラッシュメモリなどの記憶装置からなるメモリ22とを有している。
フライトコントローラFCはさらに、IMU31(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)、GPS受信器32、気圧センサ33、および電子コンパス34を含む飛行制御センサ群を有しており、これらは制御装置20に接続されている。
IMU31はマルチコプター10の傾きを検出するセンサであり、主に3軸加速度センサおよび3軸角速度センサにより構成されている。気圧センサ33は、検出した気圧値からマルチコプター10の海抜高度(標高)を得る高度センサである。電子コンパス34はマルチコプター10の機首の方位角を検出するセンサである。本形態の電子コンパス34には3軸地磁気センサが用いられている。GPS受信器32は、正確には航法衛星システム(NSS:Navigation Satellite System)の受信器である。GPS受信器32は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)または地域航法衛星システム(RNSS:Regional Navigational Satellite System)から現在の経緯度値を取得する。
フライトコンローラFCは、これら飛行制御センサ群により、機体の傾きや回転のほか、飛行中の経緯度、高度、および機首の方位角を含む自機の位置情報を取得する。
なお、本実施形態の飛行制御センサ群は屋外用の構成とされているが、マルチコプター10は屋内を飛行するものであってもよい。その場合、マルチコプター10に別途カメラを搭載し、カメラで撮影した周囲の映像から画像認識により施設内の特徴箇所を検出し、これに基づいて施設内における位置を特定してもよい。また、オプティカルフローセンサを搭載することによりマルチコプター10の移動を画像から把握することもできる。同様に、レーザや赤外線、超音波、視差などを利用した複数の測距センサを搭載し、施設内の床面や天井面、壁面とマルチコプター10との距離を計測して、その施設内におけるマルチコプター10の位置を特定することも可能である。その他、例えば、無線信号を送出するビーコンを施設内の所定箇所に配置し、これらビーコンから受信した信号の電波強度からマルチコプター10と各ビーコンとの相対的な距離を計測し、その施設内におけるマルチコプター10の位置を特定することも可能である。
制御装置20は、マルチコプター10の飛行時における姿勢や基本的な飛行動作を制御するプログラムである飛行制御プログラムFSを有している。飛行制御プログラムFSは、飛行制御センサ群から取得した情報を基に個々のロータ41の回転数を調節し、機体の姿勢や位置の乱れを補正しながらマルチコプター10を飛行させる。
制御装置20はさらに、マルチコプター10を自律飛行させるプログラムである自律飛行プログラムAPを有している。そして、制御装置20のメモリ22には、マルチコプター10を飛行させるコースの経緯度、飛行中の高度や速度などが指定されたパラメータである飛行計画FPが登録されている。自律飛行プログラムAPは、操縦端末50からの指示や所定の時刻を開始条件として、飛行計画FPに従ってマルチコプター10を自律的に飛行させる。
操縦端末50は、いわゆるプロポや、無人航空機分野において一般にGCS(Ground Control Station)と呼ばれている装置である。GCSには、一般的なノート型パソコンやタブレットコンピュータを好適に用いることができる。
マルチコプター10の通信装置25と操縦端末50とは、制御信号やデータの送受信を行うことが可能であれば、その具体的な通信方式やプロトコルは問わない。例えば、マルチコプター10への飛行計画FPのアップロードやテレメトリデータの受信には双方向通信であるWi−Fi(Wireless Fidelity)を使用し、手動操縦時の操縦信号は2.4GHz帯の周波数ホッピング方式でPCM(pulse code modulation:パルス符号変調)信号を送信する構成などが考えられる。その他、マルチコプター10と操縦端末50とは、3GやLTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、5Gなどの移動体通信網で接続されてもよい。そうすることにより操縦者(操縦端末50)は、移動体通信網のサービスエリア内からであればどこからでもマルチコプター10を制御することが可能となる。
[他の実施形態]
以下、図6を参照して導通検査システムSの他の実施形態について説明する。図6は、他の実施形態に係る導通検査システムSの機能構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、先の実施形態の各構成と同様の構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本形態のマルチコプター10は、ジンバル装置60にマウントされたカメラ80を備えている。ジンバル装置60は、マルチコプター10の姿勢の変化を相殺し、マルチコプター10の姿勢変化がそのマウント部に伝わることを防ぐ姿勢安定化装置である。本形態のジンバル装置60は、UAVを使った空撮で一般に利用されている3軸ブラシレスジンバルである。カメラ80で撮影された映像は操縦端末50に転送され、これにより操縦者は手元でカメラ80の映像を確認しながらマルチコプター10を操縦することが可能となる。
そして本形態のジンバル装置60には、カメラ80だけでなくポール72も支持されている。マルチコプター10のロータ41がブレード91に接触することを避けるべくポール72を長く設けた場合、機体が少し傾くだけで接点ブラシ71の位置は大きく変化する。本形態ではポール72がジンバル装置60に支持されることにより、接点ブラシ71の位置や向きの乱れが抑えられる。これにより高所における導通検査の検査精度が高められる。
また、本形態のロータ41は固定ピッチプロペラである。固定ピッチプロペラで飛行するマルチコプターは、機体を傾けることにより水平移動を行う。空中の一点でホバリングする場合でも、その位置を維持するためには横風に抗うために機体を傾ける必要があり、機体を常時水平に維持することは困難である。この場合でも、ポール72がジンバル装置60に支持されることにより接点ブラシ71の位置や向きを安定させることができる。
本形態のマルチコプター10はレーザ測距センサ35を備えており、操縦者はマルチコプター10の前方にある周辺物との距離を数値で把握することが可能とされている。これによりマルチコプター10の操縦者はカメラ80による映像だけでなく、正確な数値でレセプタ96や周辺物との距離を把握することができ、導通検査作業の精度と安全性が高められる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。例えば、上記実施形態ではブレード91のレセプタ96を入力部とする導通検査を行っているが、ナセル92に設けられた図示しない避雷針を入力部として導通検査を行うことも可能である。さらには、本発明の導通検査システムの用途は風車の導通検査のみには限定されず、無人航空機を使った高所における導通検査作業であれば他の設備にも利用することができる。
また、上記実施形態では無人航空機としてマルチコプター10が採用されているが、マルチコプター10は上記実施形態のクアッドコプター以外にも、ロータ41が6基搭載されたヘキサコプターや8基搭載されたオクタコプター、または3基のトライコプターを採用することもできる。さらには、本発明の無人航空機はマルチコプターにも限定されず、ヘリコプターであってもよい。
S:導通検査システム,10:マルチコプター(無人航空機),FC:フライトコントローラ,25:通信装置,41:ロータ(水平回転翼),50:操縦端末,60:ジンバル装置(姿勢安定化装置),71:接点ブラシ(接点部材),711:導体,72:ポール(接点支持部),73:ブラシ回転機構(接点駆動部),79:電線,90:風車,99:テスター

Claims (6)

  1. 無人航空機を用いた導通検査システムであって、
    前記無人航空機は、
    水平回転翼と、
    導電性の接点部材と、
    前記接点部材を機外に保持する接点支持部と、
    機外の端子面に前記接点部材を接触させた状態で該端子面をこするように前記接点部材を回転または振動させる接点駆動部と、
    機外に延出する電線と、を有し、
    前記接点部材と前記電線とは電気的に接続されていることを特徴とする導通検査システム。
  2. 前記接点部材は線状の導体の集合体であることを特徴とする請求項1に記載の導通検査システム。
  3. 前記接点部材は、ブラシ状に並べられた線状の導体の集合体であることを特徴とする請求項2に記載の導通検査システム。
  4. 前記接点支持部は、その延出方向に沿ってスライドまたは伸縮可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の導通検査システム。
  5. 前記接点支持部は、前記無人航空機の姿勢の変化を相殺し、該無人航空機の姿勢変化が前記接点支持部に伝わることを防ぐ姿勢安定化装置に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の導通検査システム。
  6. 前記無人航空機は複数の前記水平回転翼を有し、
    前記複数の水平回転翼は固定ピッチプロペラであることを特徴とする請求項5に記載の導通検査システム。
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