JP7403847B2 - 風車レセプタ導通試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は風車レセプタ導通試験装置に関し、特に、風車のレセプタの導通試験を、無人航空機を用いて行う風車レセプタ導通試験装置に関する。
風車に用いられる風車翼には、落雷対策としてレセプタが設けられている。レセプタは、風車翼の先端に設けられる金属体であり、導線を介してアースに接続されている。このレセプタが、浸食や腐食等の何らかの理由でアースに導通しない場合、着雷時にスパークにより風車翼に重大な損傷が与えられるおそれがある。したがって、通常、レセプタの導通試験が定期的に行われている。
一般的なレセプタの導通試験は、風車翼先端まで高所作業車等でオペレータを直接持ち上げたり、ロープでオペレータを釣ったりして、人手を用いてレセプタに直接テスタを当てて導通試験を行っていた。さらに、レセプタは、通常1枚の風車翼に複数配置されているものである。風車翼の先端だけでなく、風車翼の中間や表裏等、風車によりレセプタの配置位置は異なり、これらに対してすべて導通試験を行わなければならならず、非常に手間のかかるものであった。
さらに、例えば風車翼が3枚の場合、3回オペレータを上げ下げする必要もあり、このようなオペレータを直接風車翼先端まで持ち上げるのは、時間も労力も費用も掛かるものであった。また、高所での作業となるため危険を伴うものでもあった。
このため、無人航空機を用いてレセプタの導通試験を行う方法も開発されている(例えば特許文献1)。特許文献1の技術は、風車翼のレセプタに対して無人航空機を接近させ、レセプタの導通検査を行うものである。
特開2017-151018号公報
しかしながら、特許文献1のレセプタの導通検査方法は、何れも無人航空機本体を風車翼に接近させる必要があった。このため、風により無人航空機の姿勢安定性が損なわれた場合、風車翼に無人航空機のプロペラ等が接触し、無人航空機が破損・墜落するおそれがあった。また、風により風車翼が撓む場合もあり、無人航空機をレセプタに位置合わせさせるのも困難であった。
さらに、レセプタ表面が塵等による汚れや軽い腐食等により導通していない場合であっても、軽く研磨することで導通が確保される場合もある。しかしながら、特許文献1のような導通検査方法では、このような場合であっても導通不良と判定するだけであった。この場合、レセプタ表面が原因なのか、レセプタからアースまでの導線が原因なのかを究明するためには、結局はオペレータを高所に持ち上げる必要があった。
したがって、風により無人航空機の姿勢安定性が損なわれた場合であっても、無人航空機のプロペラが風車翼に接触して無人航空機が墜落するおそれがなく、また、風車翼が撓んだ場合であっても、確実にレセプタに対して導通試験が可能であり、さらに、軽い研磨により導通可能な程度であれば導通試験をパスできるような風車レセプタ導通試験装置の開発が望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、確実に安全に安価に導通試験が可能な風車レセプタ導通試験装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による風車レセプタ導通試験装置は、無人航空機に設置され、所定の長さを有する棒状体からなるアーム部と、アーム部先端に設置され、導電性を有し、風車のレセプタに電気的に接触可能な接触子と、接触子に電気的に接続されると共に、レセプタのアース側に電気的に接続され、接触子がレセプタに接触した際に、レセプタがアースに導通しているか否かを検査可能な導通テスタと、を具備するものである。
ここで、アーム部は、伸縮可能であっても良い。
また、アーム部は、パンタグラフ構造を有するものであっても良い。
また、アーム部は、棒状体を無人航空機の離着陸時には収納すると共に導通検査時には所定の長さを有するようにする棒状体駆動部を有するものであっても良い。
また、アーム部の棒状体は、導電体からなり、接触子と電気的に導通するものであれば良い。
また、接触子は、複数の導電性ワイヤを束ねるワイヤブラシ構造を有するものであれば良い。
また、接触子は、導電性のローラー構造を有するものであっても良い。
また、接触子は、円形状又はI型形状であれば良い。
また、接触子は、アーム部の棒状体に対して任意の角度に首振り可能であっても良い。
また、接触子は、アーム部の棒状体の先端に磁石を用いて設置されても良い。
また、接触子は、レセプタの表面を研磨可能であっても良い。
さらに、接触子がレセプタの表面を研磨可能なように接触子に対して振動を付加するバイブレーション部を有するものであっても良い。
また、本発明の風車レセプタ導通試験装置を用いる風車レセプタ導通試験方法は、アーム部の棒状体が所定の長さを有するようにし、接触子を風車のレセプタに接触させ、導通テスタによりレセプタがアースに導通しているか否かを検査し、導通が確認できない場合には、レセプタの表面を研磨しながら、導通テスタによりレセプタがアースに導通しているか否かを再度検査するものであれば良い。
ここで、再度検査する過程は、接触子がレセプタの表面を研磨可能なように接触子に対して振動を付加するバイブレーション部により接触子に対して振動を付加してレセプタの表面を研磨しながら、導通テスタによりレセプタがアースに導通しているか否かを再度検査するものであっても良い。
本発明の風車レセプタ導通試験装置には、確実に安全に安価に導通試験が可能であるという利点がある。
図1は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の導通試験時の全体像を説明するための概略図である。 図2は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の詳細を説明するための概略図である。 図3は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の接触子のいくつかの例を説明するための概略図である。 図4は、本発明の風車レセプタ導通試験装置のアーム部の具体例を説明するための概略図である。 図5は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の接触子のさらに他の例を説明するための概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の導通試験時の全体像を説明するための概略図である。本発明の風車レセプタ導通試験装置は、無人航空機1に設置されるものである。無人航空機1は、所謂ドローン等のUAV(Unmanned Aerial Vehicle)である。本発明の風車レセプタ導通試験装置は、無人航空機1に設置された状態で用いられるものであるが、無人航空機1とセットで販売されても良いし、無人航空機1とは別体として販売されても良い。本発明の風車レセプタ導通試験装置は、風車2のレセプタ3の導通試験を行うために用いられる。図示の通り、風車2の風車翼4の先端には、落雷対策として金属体であるレセプタ3が設けられている。レセプタ3は、導線5を介してアース6に接続されている。なお、図示例ではレセプタ3は風車翼4の先端に1つ設けられる例を示したが、本発明はこれに限定されず、風車翼4の表裏に複数のレセプタが存在していても良い。本発明の風車レセプタ導通試験装置を用いれば、これらの複数のレセプタに対しても効率良く導通試験が可能である。
図2を用いて本発明の風車レセプタ導通試験装置の詳細を説明する。図2は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の詳細を説明するための概略図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示の通り、本発明の風車レセプタ導通試験装置は、アーム部10と、接触子20と、導通テスタ30とから主に構成されている。
アーム部10は、無人航空機1に設置されるものである。即ち、アーム部10は、例えば市販の無人航空機1に対してねじ等を用いて固定されれば良い。アーム部10は、棒状体11を有する。棒状体11は、所定の長さを有するものである。具体的には、棒状体11は、無人航空機1の最大幅よりも長いものであれば良い。このような長さを有することにより、無人航空機1が風に煽られた際でも、風車翼4に接触しない程度に無人航空機1を離しておくことが可能となる。
また、アーム部10は、棒状体駆動部12を有するように構成しても良い。棒状体駆動部12は、棒状体11を無人航空機1の離着陸時には収納すると共に導通検査時には所定の長さを有するようにするものであれば良い。具体的には、例えば棒状体駆動部12により、所定の長さを有する棒状体11を無人航空機1の離着陸時には水平方向に向けることで収納し、地面に接触しないようにする。そして、導通検査時にはレセプタ3の存在する方向に棒状体11を揺動させれば良い。これにより、離着陸時にアーム部10が地面に接触して邪魔になるようなこともない。さらに、棒状体11が無人航空機1に固定されない状態となるため、無人航空機1が風に煽られ棒状体11が風車翼4に接触した場合であっても、棒状体11や無人航空機1が損傷するおそれもない。なお、アーム部10の棒状体駆動部12は、一方向のみに揺動するように構成することも可能である。
接触子20は、アーム部10の先端に設置されるものである。接触子20は、導電性を有するものである。図示例のアーム部10は、ワイヤブラシ構造21を有しているものを示した。ワイヤブラシ構造21は、複数の導電性ワイヤを束ねたものである。接触子20は、風車2のレセプタ3に電気的に接触可能なものである。即ち、無人航空機1を用いて風車翼4の先端のレセプタ3に近付き、接触子20がレセプタ3に接触するように、無人航空機1をコントロールすれば良い。なお、棒状体駆動部12を用いる場合には、棒状体駆動部12をコントロールすることでレセプタ3に接触子20が接触するように調整することも可能である。
また、図示例のように風車翼4を水平に向けた状態でレセプタ3の導通検査を行っても良いが、棒状体駆動部12を有するものの場合には、検査対象の風車翼4の向きに合わせてレセプタ3に直角に接触子20が接触するように棒状体11の角度を適宜調整すれば良い。これにより、風車レセプタの導通試験時に、1つの風車翼の検査終了後に次の風車翼を検査するために風車を回転させる手間も省くことが可能となる。
そして、導通テスタ30は、接触子20がレセプタ3に接触した際に、レセプタ3がアース6に導通しているか否かを検査可能なものである。導通テスタ30は、接触子20とアース6に電気的に接続されれば良い。導通テスタ30は、2つの導線の導通確認が行えるものである。したがって、導通テスタ30のテスタ用導線31を接触子20側に接続すると共に、アース用導線32をアース側に接続すれば良い。なお、導通テスタ30は、抵抗値を測るものであっても良いし、LEDやブザー等により導通確認が可能な導通チェッカであっても良い。導通テスタ30によりレセプタ3とアース6との間の導通が確認できれば、導通試験をパスしたと判断可能である。
ここで、テスタ用導線31は、接触子20に直接接続されれば良いが、本発明はこれに限定されない。例えば、アーム部10の棒状体11が導電体からなる場合には、棒状体11が接触子20と電気的に導通するように構成可能である。この場合には、テスタ用導線31は、棒状体11の無線航空機1への設置部に接続可能となる。これにより、テスタ用導線31は間接的であるが接触子20に電気的に接続される。このように構成することで、テスタ用導線31を棒状体11に添わせて配線する必要がなくなる。したがって、例えば接触子20近くに配線されたテスタ用導線31が風車翼4に引っかかるといったトラブルを回避可能である。
ここで、図3を用いて接触子の具体例を説明する。図3は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の接触子のいくつかの例を説明するための概略図である。図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図3(a)は、接触子が円形状の例である。即ち、この例は、接触子20のワイヤブラシ構造21の複数の導電性ワイヤが円形状に束ねられたものである。ある程度大きいレセプタ3に対して導通試験を行う場合には、円形状のワイヤブラシ構造21を有する接触子20を用いてレセプタ3に接触させれば良い。
また、図3(a)の接触子20は、例えばアーム部10の棒状体11の先端に設けられた磁石13を用いて棒状体11に設置される例を示した。即ち、この例は、球状の磁石13に対して半円凹形状の磁石受部を接触子20に設け、磁力により棒状体11に付着するように構成されている。これにより、接触子20は、アーム部10の棒状体11に対して任意の角度に首振り可能となる。このように構成されることにより、レセプタ3に対して無人航空機1やアーム部10の接触角度が直角にならなくても、押し付けられることで受動的に接触子20がレセプタ3に正しく接触可能となる。なお、磁石13や磁石受部を導電体で構成すれば、上述のようにテスタ用導線31を直接接触子20に接続する必要はなく、棒状体11を介して間接的に電気的に接続することが可能である。
また、図3(b)は、接触子がI型形状の例である。即ち、この例は、接触子20のワイヤブラシ構造21の複数の導電性ワイヤがI型に束ねられたものである。このワイヤブラシ構造21は、ある程度の幅を有するように幅広く導電性ワイヤを束ねた構造であるため、小さいレセプタ3に対しても、接触子20を走査するようにスライドさせることでレセプタ3に確実に接触させることが可能である。このように構成することにより、レセプタ3に対して無人航空機1やアーム部10の位置を正確にコントロールしなくても、風車翼4の先端付近で接触子20を大まかにスライドさせることで導通試験を行うことが可能となる。また、複数のレセプタが存在する場合であっても、接触子20を走査するようにスライドさせることで簡単にすべてのレセプタの導通試験が可能となる。
また、接触子20をレセプタ3上でスライドさせることで、レセプタ3の表面が研磨されることにもなる。即ち、接触子20は、金ブラシのような構造になっている。したがって、レセプタ3の表面が塵等による汚れや軽い腐食等により覆われていた場合であっても、接触子20をスライド等させることで、レセプタ3の表面を研磨した上で導通試験をすることが可能である。
さらに、図3(c)に示されるように、バイブレーション部23を設けても良い。バイブレーション部23は、接触子20に対して振動を付加するものである。図示例では、接触子20にバイブレーション部23設けた例を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、接触子20に対して振動を付加することが可能であれば、例えば棒状体11にバイブレーション部23を設けても良い。バイブレーション部23により、接触子20がレセプタ3の表面を研磨可能なように接触子20に対して振動を付加することで、レセプタ3の表面が塵等による汚れや軽い腐食等により覆われていた場合であっても、積極的にレセプタ3の表面を研磨することが可能である。
このように、軽く研磨することで導通が確保される場合には、導通試験をパスすることが可能となり、無駄なレセプタの交換作業や導線の確認等が不要となる。
なお、磁石やバイブレーション部等は図示例に限らず、適宜組み合わせて用いることも可能である。
これまで説明してきた本発明の風車レセプタ導通試験装置では、アーム部10の棒状体11が所定の長さを有するもので長さが一定のものを示した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。アーム部10は、伸縮可能に構成されても良い。即ち、棒状体11の無人航空機1に対する長さは、可変可能なものであっても良い。例えば、アーム部10の棒状体11をある程度クッション性を持たせて構成しても良い。無人航空機1が風に煽られた際に、接触子20が激しく風車翼4に衝突すると、衝撃により無人航空機1が損傷する可能性もある。しかしながら、アーム部10を伸縮可能に構成することで、衝突時の衝撃を和らげることが可能である。例えば、ダンパ等を用いてアーム部10を伸縮可能に構成しても良いし、単に伸縮ロッド構造であっても良い。
次に、本発明の風車レセプタ導通試験装置のアーム部の具体例について説明する。図4は、本発明の風車レセプタ導通試験装置のアーム部の具体例を説明するための概略図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。なお、無人航空機1の構造は一部省略して示した。図示の通り、この例では、アーム部10は、パンタグラフ構造15を有している。図示例のパンタグラフ構造15は、所謂シングルアーム式パンタグラフ構造である。具体的には、シングルアーム式のパンタグラフ構造15は、無人航空機1の下部に設置される台枠16と、台枠16に揺動自在に連結される上枠17と、上枠17に揺動自在に連結され接触子20を支持する下枠18と、これらの枠組の折畳姿勢を保つ接合リンク19とからなる。パンタグラフ構造15により、アーム部10を伸縮可能に、即ち、接触子20を昇降可能に構成している。このように、パンタグラフ構造15は、所定の角度で折れ曲がった状態を保持し、接触子20が押されれば縮む方向により深く折れ曲がり、逆に接触子20が風車翼4から離れれば伸びる方向により浅く折れ曲がるように構成される。なお、図示例はシングルアーム式のパンタグラフ構造を示したが、本発明はこれに限定されず、菱形パンタグラフ構造や下枠交差型パンタグラフ構造等、従来から存在する又は今後開発されるべきあらゆるパンタグラフ構造が適用可能である。
レセプタ3の導通試験を行う際には、このように構成されたアーム部10の先端に設けられる接触子20を、風車翼4の先端付近に接触させ、無人航空機1の高さを保ったまま無人航空機1を走査するようにスライドさせる。この際、接触子20を風車翼4にある程度押し付けた状態で接触させる。このとき、風車翼4は、風や接触子20の接触により撓む場合がある。風車翼4が撓むと、レセプタ3の位置が移動してしまう可能性がある。このような場合でも、パンタグラフ構造15を有するアーム部10は、無人航空機1の高さを保ったまま、風車翼4の位置が変わってもそれに合わせて伸縮可能となる。したがって、無人航空機1と風車翼4との間の距離の変化を気にすることなく、走査するようにスライドさせることで、確実にレセプタ3の導通試験を行うことが可能となる。
また、アーム部10がこのようなパンタグラフ構造であれば、離着陸時はアーム部10が折れ曲がり収納されるため、地面に接触して邪魔になるようなこともない。
次に、本発明の風車レセプタ導通試験装置を用いたレセプタ導通試験方法について説明する。まず、本発明の風車レセプタ導通試験装置が搭載された無人航空機1を離陸させる。離陸後、アーム部10の棒状体11が所定の長さを有するようにする。例えば、離着陸時に水平方向に向いていた棒状体11をレセプタ3の存在する方向に向ける。また、棒状体11がパンタグラフ構造15を有するものの場合であれば、伸ばした状態とする。そして、風車翼4の先端付近に無人航空機1を近づけ、接触子20を風車2のレセプタ3に接触させる。この際、レセプタ3をピンポイントで狙って接触子20を接触させても良いし、風車翼4に接触させた接触子20を走査するようにスライドさせても良い。そして、接触子20に電気的に接続される導通テスタ30を用いて、レセプタ3がアース6に導通しているか否かを検査する。正常なレセプタ3に接触子20が接触すれば、LEDやブザー等により導通が確認できる。
ここで、本発明の風車レセプタ導通試験装置を用いれば、接触子20をレセプタ3に接触させても導通が確認できない場合には、レセプタ3の表面を研磨しながら、再度導通検査することが可能である。即ち、接触子20をレセプタ3に接触させた状態でスライドさせ、レセプタ3の表面を研磨する。研磨中も導通テスタ30による導通確認をし続けていれば、導通が確認でき次第研磨を終了できる。これにより、レセプタ3の表面を削り過ぎることもない。このように、塵等による汚れや軽い腐食等により覆われていた場合であっても、導通試験をパスすることが可能となり、無駄なレセプタの交換作業や導線の確認等が不要となる。
また、再度検査する際には、図3(c)に示したような、接触子20のワイヤブラシ構造21がレセプタ3の表面を研磨可能なように接触子20に対して振動を付加するバイブレーション部23により接触子20に対して振動を付加してレセプタ3の表面をより積極的に研磨しながら導通検査を行っても良い。
このように、本発明の風車レセプタ導通試験装置は、オペレータによる高所作業が不要となるため、安全で且つ安価に導通試験が可能である。さらに、接触子を確実にレセプタに接触可能であるため、確実に導通試験が可能となる。また、レセプタ表面を研磨可能に構成できるため、レセプタ表面が原因なのか、レセプタからアースまでの導線が原因なのかを、簡単に究明可能となる。
上述の図示例では、接触子が複数の導電性ワイヤを束ねるワイヤブラシ構造を有する例を示した。特に接触子のワイヤブラシ構造をI型形状とすることでレセプタに対して幅広い範囲で接触させる構造の場合、風車翼によってはスライドさせづらい場合もある。即ち、風車翼の表面形状によっては摩擦が大きく、接触子を走査するように風車翼上でスライドさせるのが難しい場合もある。以下、このような場合でも接触子を風車翼上でスライド可能な構造について説明する。
図5は、本発明の風車レセプタ導通試験装置の接触子のさらに他の例を説明するための概略図である。図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示例の接触子20は、導電性のローラー構造を有するものである。具体的には、接触子20は、ローラー部24と、導電性網部材25とから主に構成されている。ローラー部24は、フレームにローラーが挟持される構造のものであれば良い。ローラー部24は、適宜ベアリングを用いて回転抵抗を減らしても良い。導電性網部材25は、ローラー全周に巻かれるように配置されるものである。導電性網部材25は、網状に編まれたものであり、ある程度クッション性を有している。これにより、接触子20を風車翼やレセプタの凹凸に対して転がすことで、引っかかることなくスムーズにスライドさせることが可能となる。なお、図示例では、導電性のローラー構造を有する接触子20の一例として、ローラー部24と導電性網部材25とを有するものを示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ローラー構造は、導電性の回転ブラシ構造であっても良い。なお、ローラー構造についても、幅広い範囲で接触させるように図示例のようにI型形状にしても良いし、円形状、即ち、ボール状の回転ローラー構造としても良い。
また、図示例では、アーム部10と接触子20が、磁石13を用いて付着するように構成された例を示した。なお、アーム部10としては、棒状体11を示したが、パンタグラフ構造であっても良い。磁石13を用いる場合、棒状体11に対して接触子20が任意の角度に首振り可能となるが、接触子20の自由度が高すぎると接触子20の向きが簡単に変わってしまうことにもなる。この場合、うまく風車翼に垂直に接触子20を接触させられないおそれもある。そこで、この例では、バネ部材14を用いてアーム部10に対して接触子20の向きが基準位置となるようにしている。即ち、接触子20の向きが変わっても元の位置に戻るようにバネ部材14で引っ張っている。これにより、無人航空機1が傾いた状態等で風車翼に接触子20を接触させたとしても、適当な角度で走査可能となる。また、続けて他のレセプタの導通試験を行う際にも、接触子20の向きが基準位置に戻るため、無人航空機1の操作も容易となる。
このように、本発明の風車レセプタ導通試験装置の接触子は、ローラー構造を有するものであっても良い。なお、ローラー構造であっても、レセプタの表面を研磨可能である。例えば、バイブレーション部を設けて振動を付加しても良いし、単にローラー部の回転方向とは異なる方向にスライドさせても良い。
なお、本発明の風車レセプタ導通試験装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 無人航空機
2 風車
3 レセプタ
4 風車翼
5 導線
6 アース
10 アーム部
11 棒状体
12 棒状体駆動部
13 磁石
14 バネ部材
15 パンタグラフ構造
16 台枠
17 上枠
18 下枠
19 接合リンク
20 接触子
21 ワイヤブラシ構造
23 バイブレーション部
24 ローラー部
25 導電性網部材
30 導通テスタ
31 テスタ用導線
32 アース用導線

Claims (13)

  1. 無人航空機に設置され風車のレセプタの導通試験を行うための風車レセプタ導通試験装置であって、該風車レセプタ導通試験装置は、
    無人航空機に設置され、無人航空機の最大幅よりも長い所定の長さを有する棒状体からなるアーム部であって、棒状体を無人航空機の離着陸時には水平方向に向けると共に導通検査時にはレセプタの存在する方向に一方向のみに揺動させる棒状体駆動部を有する、アーム部と、
    前記アーム部先端に設置され、導電性を有し、風車のレセプタに電気的に接触可能な接触子と、
    前記接触子に電気的に接続されると共に、レセプタのアース側に電気的に接続され、接触子がレセプタに接触した際に、レセプタがアースに導通しているか否かを検査可能な導通テスタと、
    を具備することを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  2. 請求項1に記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記アーム部は、伸縮可能であることを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  3. 請求項1又は請求項に記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記アーム部の棒状体駆動部は、棒状体を無人航空機の離着陸時には収納すると共に導通検査時には無人航空機の最大幅よりも長い所定の長さを有するようにすることを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  4. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記アーム部の棒状体は、導電体からなり、接触子と電気的に導通することを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  5. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記接触子は、複数の導電性ワイヤを束ねるワイヤブラシ構造を有することを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  6. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記接触子は、導電性のローラー構造を有することを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  7. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記接触子は、円形状又はI型形状であることを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  8. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記接触子は、アーム部の棒状体に対して任意の角度に首振り可能であることを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  9. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記接触子は、アーム部の棒状体の先端に磁石を用いて設置されることを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  10. 請求項1乃至請求項の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置において、前記接触子は、レセプタの表面を研磨可能であることを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置であって、さらに、接触子がレセプタの表面を研磨可能なように接触子に対して振動を付加するバイブレーション部を有することを特徴とする風車レセプタ導通試験装置。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れかに記載の風車レセプタ導通試験装置を用いる風車レセプタ導通試験方法であって、該風車レセプタ導通試験方法は、
    前記アーム部の棒状体が所定の長さを有するようにし、
    前記接触子を風車のレセプタに接触させ、
    前記導通テスタによりレセプタがアースに導通しているか否かを検査し、
    導通が確認できない場合には、レセプタの表面を研磨しながら、導通テスタによりレセプタがアースに導通しているか否かを再度検査する、
    ことを特徴とする風車レセプタ導通試験方法。
  13. 請求項12に記載の風車レセプタ導通試験方法において、再度検査する過程は、接触子がレセプタの表面を研磨可能なように接触子に対して振動を付加するバイブレーション部により接触子に対して振動を付加してレセプタの表面を研磨しながら、導通テスタによりレセプタがアースに導通しているか否かを再度検査する、
    ことを特徴とする風車レセプタ導通試験方法。
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