JP6682868B2 - 包装容器、及び注出部材 - Google Patents

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本発明は、包装容器、及び注出部材に関し、より詳細には、中身として収容された粘稠な液体や粉体等を吐出(注出)することが可能な包装容器、及び注出部材に関する。
粘稠な液体や粉体等が中身として収容された包装容器等においてその吐出(注出)量の調節が必要とされる場面が多々ある。
特許文献1には、マヨネーズ容器に螺合されたキャップ基部の中心部に固定軸によって固定された固定円板に開口部が形成されており、固定軸に回動自在に取付けられた回転部材に大開口部、複数配列孔部、単独孔部が形成されており、回転部材を用途に応じて回転させることにより、マヨネーズの吐出量を調整可能にしたことを特徴とする吐出量調整キャップが開示されている。
特開2004−196415号
特許文献1の吐出量調整キャップによれば、例えばサラダ用に少量使う場合や調理用に多量使用する場合でも、その用途に応じて回転部材をワンタッチで回転させることにより、マヨネーズの吐出量を容易に調整することができるとされている。
しかしながら、特許文献1の吐出量調整キャップでは、キャップ基部と固定円板との2部品を別々に成型した上で回転部材を挟み込み、更に別の部品の固定軸によって組み合わせる必要があり、中身の吐出量の調節が可能な部材としては簡単な構造とは言えない。
そこで本発明の目的は、少ない部品数で、中身の吐出量を調節できるような流量調節機能を有する包装容器、及び注出部材を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る包装容器は、回転中心から偏心した注出部の孔を有する基部と、前記回転中心から偏心したキャップ注出部の孔を有し、前記基部に対して回転自在に嵌合するキャップとを備え、前記注出部の孔と、前記キャップ注出部の孔とが少なくとも重なり合うように構成され、前記キャップはバタフライヒンジによって接続された蓋を有し、該蓋は前記キャップ注出部の孔と嵌合する閉塞部を有し、前記基部は、円筒部と嵌合部とを有し、前記キャップは、密封壁と嵌合壁とを有し、前記密封壁の内周面は前記円筒部の外周面と嵌合し、前記嵌合壁の内周面は前記嵌合部の外周面と嵌合することを特徴とする。
更に、偏心距離の異なる複数の前記注出部の孔を有する前記基部と、前記注出部の孔と同じ偏心距離の複数の前記キャップ注出部の孔を有する前記キャップとを備え、一の前記注出部の孔が、同じ偏心距離の前記キャップ注出部の孔と重なり合う時には、他の前記注出部の孔と他の前記キャップ注出部の孔が重ならないことを特徴とする。
更に、前記基部は、形状の異なる複数の前記注出部の孔を有することを特徴とする。
更に、前記キャップ注出部は突出することを特徴とする。
更に、前記嵌合壁の内周面と、前記嵌合部の外周面とは所定の隙間を保って嵌合し、前記嵌合壁の内周面から更に内周面の側に突出する嵌合凸周条は、前記嵌合部の外周面より前記回転中心からの径が小に構成される凹周溝と嵌合するように構成されることを特徴とする。
更に、本発明は、包装容器に用いられる注出部材であって、回転中心から偏心した注出部の孔を有する基部と、前記回転中心から偏心したキャップ注出部の孔を有し、前記基部に対して回転自在に嵌合するキャップとを備え、前記注出部の孔と、前記キャップ注出部の孔とが少なくとも重なり合うように構成され、前記キャップはバタフライヒンジによって接続された蓋を有し、該蓋は前記キャップ注出部の孔と嵌合する閉塞部を有し、前記基部は、円筒部と嵌合部とを有し、前記キャップは、密封壁と嵌合壁とを有し、前記密封壁の内周面は前記円筒部の外周面と嵌合し、前記嵌合壁の内周面は前記嵌合部の外周面と嵌合することを特徴とする。
更に、偏心距離の異なる複数の前記注出部の孔を有する前記基部と、前記注出部の孔と同じ偏心距離の複数の前記キャップ注出部の孔を有する前記キャップとを備え、一の前記注出部の孔が、同じ偏心距離の前記キャップ注出部の孔と重なり合う時には、他の前記注出部の孔と他の前記キャップ注出部の孔が重ならないことを特徴とする。
更に、前記基部は、形状の異なる複数の前記注出部の孔を有することを特徴とする。
更に、前記キャップ注出部は突出することを特徴とする。
更に、前記嵌合壁の内周面と、前記嵌合部の外周面とは所定の隙間を保って嵌合し、前記嵌合壁の内周面から更に内周面の側に突出する嵌合凸周条は、前記嵌合部の外周面より前記回転中心からの径が小に構成される凹周溝と嵌合するように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、回転中心から偏心した注出部の孔を有する基部と、回転中心から偏心したキャップ注出部の孔を有し、基部に対して回転自在に嵌合するキャップとを備え、注出部の孔と、キャップ注出部の孔とが少なくとも重なり合うように構成され、キャップはバタフライヒンジによって接続された蓋を有し、蓋はキャップ注出部の孔と嵌合する閉塞部を有し、基部は、円筒部と嵌合部とを有し、キャップは、密封壁と嵌合壁とを有し、密封壁の内周面は円筒部の外周面と嵌合し、嵌合壁の内周面は嵌合部の外周面と嵌合するので、簡単な構造でありながら、それぞれの孔の重なり具合によって流路の断面積が可変となって中身の流量を調節することができる。したがって、少ない部品数で、中身の吐出量を調節できるような流量調節機能を有する包装容器を提供することができる。
更に、本発明は、包装容器に用いられる注出部材であって、回転中心から偏心した注出部の孔を有する基部と、回転中心から偏心したキャップ注出部の孔を有し、基部に対して回転自在に嵌合するキャップとを備え、注出部の孔と、キャップ注出部の孔とが少なくとも重なり合うように構成され、キャップはバタフライヒンジによって接続された蓋を有し、蓋はキャップ注出部の孔と嵌合する閉塞部を有し、基部は、円筒部と嵌合部とを有し、キャップは、密封壁と嵌合壁とを有し、密封壁の内周面は円筒部の外周面と嵌合し、嵌合壁の内周面は嵌合部の外周面と嵌合するので、簡単な構造でありながら、それぞれの孔の重なり具合によって流路の断面積が可変となって中身の流量を調節することができる。したがって、少ない部品数で、中身の吐出量を調節できるような流量調節機能を有する注出部材を提供することができる。そして、注出部材を種々の包装容器に適用することができる。
本実施形態に係る包装容器の一例としてのチューブ容器が示された正面図である。 キャップの斜視図である。 基部の斜視図である。 チューブ容器の注出部材の部分の平面図である。 図4のV−V線断面図である。 注出部の孔と、キャップ注出部の孔との重なり具合が示された平面図であり、図6Aは閉、図6Bは半開、図6Cは全開である。 変形例に係るチューブ容器が部分的に示された平面図である。 別の変形例に係るチューブ容器の注出部材の平面図である 本実施形態に係る注出部材がパウチに取り付けられた注出口付きパウチが例示された断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。まず、本実施形態に係る包装容器について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る包装容器の一例としてのチューブ容器1が示された正面図である。ここでは、説明の便宜上、チューブ容器1に収容される図示せぬ中身の吐出孔を有する基部20が上とされる。
図1に示されるように、チューブ容器1は、中身を収容する筒状の胴部10の上側に連なる基部20と、この基部20に対して水平方向に回転自在に嵌合するキャップ30とを備える。キャップ30は、基部20に対して回転し、かつ通常の使用においては抜けない構成であれば良い。そして、基部20と、キャップ30とによって注出部材50が構成される。
図1に例示される胴部10は筒状体に成形されたものである。そして、胴部10の下端は、筒状体の対向する内面が重ね合わされて接着された底シール部11によって封止されている。底シール部11は、胴部10に中身が充填された後に接着されれば良い。
キャップ30には蓋31が取り付けられていても良い。蓋31を有する構成によって、キャップ30を覆ってチューブ容器1を衛生的にし、蓋31を下にしてチューブ容器1を置く際の自立性を持たせることができる。図1には、キャップ30と、蓋31とが、バタフライヒンジ32によって接続されたヒンジキャップが例示されている。なお、蓋31をスクリューキャップで構成することも可能ではあるものの、キャップ30と一体で成形することが可能なヒンジキャップで構成することがより好ましい。更に、ヒンジキャップを構成するヒンジの種類についても特に限定はなく、図1に示されたバタフライヒンジ32以外にも例えば3点ヒンジであっても良い。
なお、図1に例示されるように蓋31には、バタフライヒンジ32から最も離れた箇所に蓋31の径方向外方に突出する開封用鍔33が形成されていても良い。更に、蓋31、及びキャップ30のそれぞれには、開封用鍔33に対応して、バタフライヒンジ32から最も離れた蓋31、及びキャップ30のそれぞれの外周面が切り欠かれた蓋切り欠き部34、及びキャップ切り欠き部35が形成されていても良い。キャップ30の蓋31が閉じられた状態において、キャップ切り欠き部35から蓋切り欠き部34の方向に滑るように指が動かされることで開封用鍔33に引っかかり、キャップ30に対して蓋31を開封することができる。
図2はキャップ30の斜視図である。キャップ30は、図2に例示されるように、有頂筒状の外装部36を有していても良い。そして、キャップ30には、外装部36における上面を貫通するキャップ注出部の孔37が形成される。キャップ注出部の孔37は平面視で円形とされている。キャップ30の上面と対向する蓋31の面上にはキャップ注出部の孔37に対応して閉塞部38が形成されている。閉塞部38は円筒状に形成され、その外径は、キャップ注出部の孔37の外径と略同一である。そして、キャップ30の蓋31が閉じた際に閉塞部38はキャップ注出部の孔37と嵌合するように構成されている。チューブ容器1は、キャップ注出部の孔37と、閉塞部38とを有することによって液密を保つことができる。
なお、バタフライヒンジ32から最も離れた外装部36の円周上の反対側には径方向の内方に凹んだ嵌合溝39が形成されていても良い。これに対応して、バタフライヒンジ32から最も離れた蓋31の円周上の反対側には径方向の内方に突出した嵌合突起40が形成されていても良い。そして、キャップ30の蓋31が閉じた際に嵌合突起40は嵌合溝39と嵌合するように構成されている。チューブ容器1は、嵌合溝39と、嵌合突起40とを有することによって蓋31が閉じた状態を保つことができる。
図3は基部20の斜視図である。有頂筒状の基部20は、その上面を貫通する注出部の孔21を有する。注出部の孔21は、少なくとも1つ形成されていれば良いものの、図3に例示されるように複数形成されていることがより好ましい。更に、注出部の孔21は、図3に例示されるように平面視で、星形の注出部の孔21aや、三日月形の注出部の孔21b、円形の注出部の孔21cといったような形状の異なる複数の構成であっても良い。なお、注出部の孔21の形状はハート形のような別の形状であっても構わない。
チューブ容器1に、粘稠な液体や、流動性を失って半固体の状態を示すゲル等が中身として収容されている場合には、中身が、例えば星形の注出部の孔21aを通過した際には星形を呈して吐出される。このように、基部20は、例えば星形の注出部の孔21aや、三日月形の注出部の孔21bといった形状の異なる複数の注出部の孔21を有する構成によれば、吐出される中身に対して様々な装飾を施すことができる。そして、チューブ容器1は、注出部の孔21が種々の形状とされることによって実用と、遊び心との両方の機能を満たしたものとなる。
図4はチューブ容器1の注出部材50の部分の平面図である。なお、チューブ容器1は、注出部の孔21の上側と、キャップ注出部の孔37の下側とが対向するように重ね合わされる。図4には、基部20の構成が部分的に隠れ線で示されている。更に、図4には、基部20に対するキャップ30の回転中心Oが示されている。そして、図4には、基部20に対してキャップ30が回転した際に通過するキャップ注出部の孔37の後述される図心の軌跡が想像線で示されている。
基部20は、回転中心Oから偏心した位置に注出部の孔21を有する。一方で、キャップ30は、その回転中心Oから偏心した位置にキャップ注出部の孔37を有する。そして、チューブ容器1は、基部20に対してキャップ30がある回転角で回転した際に注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが少なくとも重なり合うように構成される。注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが重なり合うことでチューブ容器1の内外が通じ、チューブ容器1に収容された中身が吐出可能となる。この注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との重なり具合は基部20に対するキャップ30の回転角に応じて変動する。
このように、チューブ容器1は、最小限の部品数でありながら、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との重なり具合によって流路の断面積が可変となって中身の流量を調節することができる。したがって、本実施形態に係る構成によれば、胴部10と一体の基部20と、キャップ30とのわずかに2部品という少ない部品数で、中身の吐出量を調節できるような流量調節機能を有するチューブ容器1を提供することができる。
チューブ容器1は、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との中心が重なり合うように構成されていることがより好ましい。ここで、それぞれの孔の中心が重なり合うとは、注出部材50の平面視において、孔の重なり合った部分の面積、すなわち流路の断面積が最大となることであれば良い。注出部の孔21、及びキャップ注出部の孔37の中心としては例えばそれぞれの図心(重心)が指標として用いられれば良い。なお、図心は、一次モーメントの総和が0となる点と定義される。一例として、三角形の図心は、各頂点と、その対辺の中点とを結んだ線の交点である。注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との中心が重なり合うように構成されたチューブ容器1では中身の吐出量が調節された際にその量を最大とすることができる。
なお、注出部の孔21の領域は、キャップ注出部の孔37との重なりが最大となった状態で、キャップ注出部の孔37の領域にすべて含まれるように構成されていることがより好ましい。このように構成されるチューブ容器1は吐出される中身の外形を注出部の孔21の形状によって規定することができる。
次に、基部20に対するキャップ30の回転自在の構造について詳細に説明する。図5は図4のV−V線断面図である。
基部20は、その上面に注出部の孔21が形成された円筒部22と、胴部10の上側に連なる接合部23と、円筒部22と接合部23との間に位置する円筒状の嵌合部24とを有する。円筒部22、及び嵌合部24のそれぞれの外周は回転中心O(図4参照)を基準として同心に形成される。なお、図5等に例示される接合部23は、円錐台状筒体に形成されているものの、基部20を胴部10とつなぎ合わせることができればその形状は限定されない。
嵌合部24は、その外周面に水平方向に周回状にそれぞれ延びる凸周条25と、凹周溝26とを有する。凸周条25は、円筒部22の側に位置し、回転中心Oからの径が凹周溝26よりも大に構成される。一方で、凹周溝26は、接合部23の側に位置し、回転中心Oからの径が凸周条25よりも小に構成される。なお、凹周溝26の上面26aは、チューブ容器1の内方に向かって少なくとも水平よりは下がらないように構成される。
キャップ30は、その上面にキャップ注出部の孔37が形成された有頂円筒状の密封壁41と、円筒状の嵌合壁42とを有する。密封壁41、及び嵌合壁42のそれぞれの内周は回転中心Oを基準として同心に形成される。図5の例示では、密封壁41の外周の側に嵌合壁42が設けられている。なお、嵌合壁42よりも外周の部分となる外装部36は省略されて構成されていても構わない。
密封壁41の内周面は円筒部22の外周面と嵌合している。密封壁41は特に、その下面が、円筒部22の上面と液密に嵌合するように構成されることが基部20と、キャップ30との間に中身が漏れにくくなる点でより好ましい。
嵌合壁42の内周面と、嵌合部24の凸周条25の外周面とのはめあいはすきまばめとされる。すなわち、嵌合壁42の内周面と、嵌合部24の凸周条25の外周面とは所定の隙間を保って嵌合しており、これによって、基部20に対してキャップ30が回転可能に構成される。嵌合壁42はその下端に、内周面の側に突出する嵌合凸周条43を有する。そして、嵌合凸周条43は、凹周溝26と嵌合するように構成される。なお、嵌合凸周条43の上面43aは、凹周溝26の上面26aと同様にチューブ容器1の内方に向かって少なくとも水平よりは下がらないように構成される。
キャップ30はいわゆる打栓式である。すなわち、キャップ30は、密封壁41の部分が円筒部22を上から覆うようにあてがわれ、下方に押し込まれることによって基部20と嵌合するように構成される。その際に、凸周条25の外周面より小径の嵌合凸周条43が、凸周条25を乗り越えて凹周溝26に嵌合するように構成される。そして、嵌合凸周条43、及び凹周溝26の双方の上面43a、及び上面26aが内方に向かって少なくとも水平よりは下がらない構成によって、いったん、嵌合凸周条43が凹周溝26に嵌合すると容易に抜けることがない。
なお、図5の例示においてチューブ容器1は、円筒部22、及び嵌合部24の外周面の径がそれぞれ異なっており、これに対応して、密封壁41と、嵌合壁42とが別体で設けられている。これによって、基部20に対してキャップ30が回転自在でありながら高い密封性を保つ構成を容易に製造することができる。しかしながら、チューブ容器1は、円筒部22、及び嵌合部24の外周面が面一で形成され、密封壁41と、嵌合壁42とが単一の環状壁で共用されるように構成されていても良い。このように構成されることによって、チューブ容器1の注出部材50の構造をより単純化することができる。
次に、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが重なり合う面積の変化について詳細に説明する。図6は、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との重なり具合が示された平面図であり、図6Aは閉、図6Bは半開、図6Cは全開である。ここでは、注出部の孔21として、円形の注出部の孔21cの重なり具合について説明する。
上述されたように、チューブ容器1は、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とがいずれも、回転中心Oから偏心した位置に形成され、そして、キャップ30が、基部20に対して回転するように構成される。したがって、チューブ容器1は、基部20に対するキャップ30の回転角によって、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との重なり具合が変化するように構成される。
図6Aに示される閉の状態では、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが全く重なり合っておらず、重なり合う面積が0である。このように、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが重なり合わない限り出口がふさがって、チューブ容器1から中身が吐出されない。
なお、このように、閉の状態においては、チューブ容器1から中身が吐出されないため、基部20と、キャップ30との液密が保たれていればキャップ30の蓋31を不要とすることもできる。蓋31を有さないチューブ容器1の初期開封前の流通時には、図示せぬ摘み部によって取り外し可能な閉塞部材としてのフィルムシールでキャップ注出部の孔37が封止されていれば良い。更に、少なくとも注出部材50の箇所がシュリンク包装されていても良い。
チューブ容器1は、図6Aに示される閉の状態からキャップ30が回されると、図6Bに示されるような注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが少なくとも重なり合う半開の状態となる。注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが重なり合う面積について、図6Aに示される閉(最小値)の状態を0、図6Cに示される全開(最大値)の状態を1とした正規化面積Sが定義された場合に図6Bに示される半開の状態での正規化面積Sは0<S<1である。すなわち、チューブ容器1は中身の流路の断面積を可変に構成されている。そして、このような半開の状態では流量が絞られた形で中身が吐出される。そして、チューブ容器1は、基部20に対するキャップ30の回転角の変化に対応して中身の流路の絞り具合が変化してその流量を細かく調節することができる。
チューブ容器1は、図6Bに示される半開の状態からキャップ30が更に回されると、図6Cに示されるような注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37との中心が重なり合う全開の状態となる。このような全開の状態では、チューブ容器1から吐出される中身の流量が最大となる。すなわち、全開の状態のチューブ容器1は例えば粉体の中身を高速で吐出させることができる。
更に、チューブ容器1の中身に粘稠な液体が収容されており、注出部の孔21に、特徴的な形状例えば、星形の注出部の孔21aや、三日月形の注出部の孔21bがつけられている場合には吐出される中身の形状に装飾を施すことができる。その際に、チューブ容器1は、星形の注出部の孔21aや、三日月形の注出部の孔21bが全開の状態であると中身は、その特徴的な形状を保ったまま吐出されやすくなって良い。
キャップ30には、適度の剛性、及び耐衝撃性を有し、容易に成形することができ、中身に接触しても衛生的に支障のない材料が用いられる。このような材料としてキャップ30には熱可塑性樹脂が用いられ、より具体的には、ホモポリプロピレン、ブロック状ポリプロピレン、ランダムポリプロピレン等のポリプロピレン樹脂等が用いられる。キャップ30の製造方法には特に限定はなく、例えば射出成形機で蓋31と一体に形成されると良い。
一方で、胴部10、及び基部20には、注出部材50を構成する基部20を適度の硬さとなるように成形することができ、中身の品質に影響を与えず、中身に接触しても衛生的に支障のない材料が用いられる。このような材料として胴部10、及び基部20には熱可塑性樹脂が用いられ、より具体的には低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂等が用いられる。
胴部10、及び基部20の製造方法にも特に限定はなく、例えば押し出しブロー成形によって胴部10と、基部20とが一体に形成された上で、中身の充填用に、底シール部11(図1参照)となる部分が切断されれば良い。押し出しブロー成形は、単層押し出しブロー成形であっても良く、積層押し出しブロー成形であっても良い。積層押し出しブロー成形とされた場合には、胴部10、及び基部20を積層構造とすることができ、例えば中間層としてバリア層を有する構成とすることもできる。このように、本実施形態に係る構成では、胴部10、及び基部20が一体に成形された1つの部品に対し、キャップ30が取り付けられるだけでチューブ容器1を製造することができ、その製造工程を簡単なものとすることができる。
なお、胴部10、及び基部20は製造工程の簡素化や、製造の高速化等の観点から一体に形成されることが好ましいものの、例えばフィルム状の積層体が筒状に成形された胴部10を基部20に接着して形成するといったように別体で形成することもできる。
チューブ容器1に収容される中身は胴部10の下端(図1参照)から充填することができる。チューブ容器1の中身としては、吐出量の調節が要求され、流動性を有する粘稠な液体や、流動性を失って半固体の状態を示すゲル、紛体等を充填することができる。より詳細に、チューブ容器1の中身としては、ジャム、マヨネーズやふりかけ等の食料品、練り歯磨きや粉石けん等のトイレタリー、ヘアトリートメント、ハンドクリーム、洗顔クリームやスクラブ洗顔パウダ等の化粧品、軟膏剤や散剤等の医薬品等種類を問わず充填することができる。中身の充填されたチューブ容器1の胴部10の下端がヒートシールされ、底シール部11(図1参照)が形成されることで充填体が得られる。
次に、変形例に係るチューブ容器1について詳細に説明する。図7は、変形例に係るチューブ容器1が部分的に示された平面図である。変形例に係るチューブ容器1はキャップ注出部が突出するように構成される。
図7に例示されるチューブ容器1にはキャップ注出部の孔37の外周に、キャップ30の上面から上方に向かって円筒状の突出部44が形成されている。突出部44の内径となるキャップ注出部の孔37は一定の径で上下方向に延びる。一方で、突出部44の外径は、図7に例示されるように、下側が、一定の径で形成され、上側が、上端ほど縮径するようにテーパが形成されていても良い。
チューブ容器1は、突出部44を有することによって中身が吐出される際に、キャップ注出部の先端が死角とならずに見やすくなる。したがって、キャップ注出部は突出する構成によれば、中身をより的確な位置に吐出することができる。特に、中身が粘稠な液体の場合には、チューブ容器1は、突出部44を有することによって塗りやすくなる。そして、突出部44を有するチューブ容器1は中身をスタンプ上に押し出すこともできる。更に、チューブ容器1は、突出部44を有することによって中身が吐出される際に特にキャップ30の上面が汚れず衛生的である。
キャップ30の上面と対向する蓋31の面上にはキャップ注出部の孔37に対応して閉塞部38が形成されている。ここで、上述されたように、変形例に係るチューブ容器1ではキャップ注出部の孔37の外周に突出部44が形成されている。したがって、閉塞部38は、図7に例示されるように、突出部44の外周に対応して嵌合する外周側壁38aを更に有するように構成されていても良い。チューブ容器1はこのように構成されることによって液密をより確実に保つことができる。なお、突出部44の上側にテーパが形成されることによって閉塞部38との嵌合が良好なものとなる。
次に、別の変形例に係るチューブ容器1について詳細に説明する。図8は別の変形例に係るチューブ容器1の注出部材50の平面図である。別の変形例に係るチューブ容器1は、形状の異なる複数の注出部の孔21に対応して形状の異なる複数のキャップ注出部の孔37をそれぞれ有する。図8に例示されるチューブ容器1には平面視で、円形の注出部の孔21d、及び正方形の注出部の孔21eに対応して、円形のキャップ注出部の孔37d、及び正方形のキャップ注出部の孔37eがそれぞれ形成されている。
より詳細には基部20は、回転中心Oから、偏心距離e1を有して偏心した位置を中心とした円形の注出部の孔21dを有する。一方で、キャップ30は、その回転中心Oから、偏心距離e1を有して偏心した位置を中心とした円形のキャップ注出部の孔37dを有する。更に、基部20は、回転中心Oから、偏心距離e2を有して偏心した位置を中心とした正方形の注出部の孔21eを有する。一方で、キャップ30は、その回転中心Oから、偏心距離e2を有して偏心した位置を中心とした正方形のキャップ注出部の孔37eを有する。
なお、偏心距離e1と、偏心距離e2との差は、注出部の孔21、及びキャップ注出部の孔37の面積も考慮される。図8の例示では小径の側である正方形の注出部の孔21e、及び正方形のキャップ注出部の孔37eの最も回転中心Oから外側の径と、大径の側である円形の注出部の孔21d、及び円形のキャップ注出部の孔37dの最も回転中心Oから内側の径とが重ならなければ良い。
図8では、キャップ30の上面と対向する蓋31の面上に、円形のキャップ注出部の孔37d、及び正方形のキャップ注出部の孔37eにそれぞれ対応して円筒の閉塞部38d、及び正四角筒の閉塞部38eが形成されている例が示されている。この構成によって、複数の注出部の孔21を有する構成であっても単独の蓋31のみで、チューブ容器1の液密を保つことができる。
ここで、回転中心Oから円形の注出部の孔21dに向かって延びる直線と、回転中心Oから正方形の注出部の孔21eに向かって延びる直線とのなす角の設計について一例を挙げて説明する。円形の注出部の孔21d、及び正方形の注出部の孔21eはいずれも所定の面積を有するため、回転中心Oからそれぞれの注出部の孔21に向かって延びる直線は一意的には決まらず振れ幅を有する。この振れ幅の端は回転中心Oを基準に、各注出部の孔21の最も時計回り側に向かって延びる直線と、最も反時計回り側に向かって延びる直線とになる。このような双方の注出部の孔21に向かって延びる4本の直線によって、回転中心Oから円形の注出部の孔21dに向かって延びる直線と、回転中心Oから正方形の注出部の孔21eに向かって延びる直線とのなす角は定義される。ここで、これらの直線のなす角は、円形の注出部の孔21dの側を基準に反時計回りの角度として定義される。
まず、双方の注出部の孔21の面積を含まないような2本の直線が選択され、これらの直線のなす角が近方側角度θnと定義される。次に、この近方側角度θnを定義する2本の直線が内包され、両方の注出部の孔21の面積も含んだ残りの2本の直線が選択され、これらの直線のなす角が遠方側角度θfと定義される。双方のキャップ注出部の孔37についても回転中心Oを基準になす角がキャップ注出部側角度α(ただし、キャップ注出部近方側角度αn≦α≦キャップ注出部遠方側角度αf)とされた場合に、θn≦α≦θfの範囲外となるように、注出部の孔21、及びキャップ注出部の孔37が形成されることが好ましい。これは、すなわち、近方側角度θn>キャップ注出部遠方側角度αf、及び遠方側角度θf<キャップ注出部近方側角度αnのいずれかが成り立っている。なお、図8の例示では、遠方側角度θf<キャップ注出部近方側角度αnが成り立っている。
これによって、例えば円形の注出部の孔21dと、円形のキャップ注出部の孔37dとが重なり合っているときには、正方形の注出部の孔21eと、正方形のキャップ注出部の孔37eとが重なり合わない。そして、この逆の場合も同様である。したがって、チューブ容器1は、必ず1箇所のキャップ注出部の孔37から中身を吐出することができ、使い勝手が良い。その際に、中身が粘稠な液体等の場合には異なる形状で確実に中身を吐出することができる。
なお、基部20には、回転中心Oを基準として、円形の注出部の孔21dや、正方形の注出部の孔21eの同心円(順に偏心距離e1、偏心距離e2)上に図示せぬ別の注出部の孔がそれぞれ形成されていても良い。別の注出部の孔は、流量調節の観点から、円形の注出部の孔21dや、正方形の注出部の孔21eとはそれぞれ面積の異なる相似形状であることがより好ましい。このような構成によって、円形の注出部の孔21d、及び正方形の注出部の孔21eのいずれにおいても中身の吐出量を調節することができる。更に、別の注出部の孔は、中身が吐出された際の形状の観点から、円形の注出部の孔21dや、正方形の注出部の孔21eとは異なる例えば上述された星形の注出部の孔21aや、三日月形の注出部の孔21b(図4等参照)といった形状であっても良い。
これらのような別の注出部の孔は重なりが最大となった状態で、円形のキャップ注出部の孔37dや、正方形のキャップ注出部の孔37eの領域にすべて含まれるように構成されていることが好ましい。更に、これらのような別の注出部の孔はその中心が、円形のキャップ注出部の孔37dや、正方形のキャップ注出部の孔37eの中心と重なり合うように構成されていることがより好ましい。
上述された本実施形態や変形例に係るチューブ容器1は胴部10と、注出部材50とが一体となった構成であった。しかしながら、本実施形態に係る注出部材50は、別体で用意される種々の包装容器に取り付けられて構成されても良い。そして、本実施形態に係る注出部材50ではその取り付けが可能であれば包装容器の種類に制限はない。
図9は、本実施形態に係る注出部材50がパウチ60に取り付けられた注出口付きパウチ2が例示された断面図である。注出部材50には、基部20の下端から外方に環状に突出するフランジ27が形成されている。なお、フランジ27の外周の形状は円形であることが接着性の点で好ましいものの、四角形や、多角形、舟形等の不定形状であっても構わない。
一方で、パウチ60は、可撓性を有するフィルムが重ね合わされた上でその周縁部が接着されて袋状に形成されたものである。そして、図9に示されるように、パウチ60には、注出部材50の取り付け用に、平面視で円形の取り付け孔61が形成されている。取り付け孔61は例えば、三方袋を構成する2枚のフィルムの一方や、直方体状に形成されたガゼット袋の上面に当たる箇所等に設けられれば良い。そして、取り付け孔61は、フランジ27よりも小径に形成されていれば良く、更に、基部20の下端の外径以上、より好ましくは略同径に形成されている。
そして、取り付け孔61の外周部におけるパウチ60の内側面62とフランジ27の上側面28とが接着されている。パウチ60の内側面62と、フランジ27の上側面28との接着は、容易さや、効率等の観点から熱融着であることが好ましいものの、接着剤等による貼りつけであっても良い。パウチ60の内側面62と、フランジ27の上側面28とが熱融着される場合には、少なくとも内側面62に、ヒートシール性に優れた例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、環状ポリオレフィンといったポリオレフィン樹脂等が用いられれば良い。
注出口付きパウチ2には予め、注出部材50がパウチ60に取り付けられた上で、中身が充填されれば良い。そして、注出口付きパウチ2には中身の充填用に、未接着の周縁部が用意され、中身の充填後にそこが接着されれば良い。
更に、注出口付きパウチ2の包装形態についても特に限定はなく、例示されたパウチ60以外にも、スタンディングパウチ、二方シール袋、三方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋、ピロー包装袋、角底袋、バッグインボックス内袋、その他等の各種の包装形態から選択して用いることができる。
更に、注出部材50の取り付けられる包装容器は紙容器であっても良い。図示は省略されるものの、紙容器に、注出部材50が取り付けられる場合にも、紙容器の例えば天板の内面と、注出部材50のフランジ27の上側面28とが接着されれば良い。紙容器の形態についても特に限定はなく、注出部材50の取り付けや、中身の吐出に適した形状、例えばフラットトップ型のような天面が平坦な容器であると良い。
更に、注出部材50の取り付けられる包装容器はボトルであっても良い。ボトルは、中身が吐出される際の操作性の観点から可撓性や、スクイズ性(柔軟性)を有する材料、例えばポリエチレンや、ポリエチレンテレフタラート、ポリアミド、ポリスチレンブタジエンといった合成樹脂であることが好ましい。しかしながら、ボトルは、充填される中身が、自重で容易に流れ落ちる程度に流動性を充分に有する例えば粉体の場合には、可撓性を有さない材料、例えばガラス瓶であっても構わない。図示は省略されるものの、ボトルに、注出部材50が取り付けられる場合には、ボトルの例えば口部の外周に形成されたおねじと、注出部材50の基部20の内周に形成されためねじとがかみ合わされるように構成されていれば良い。更に、上述されたチューブ容器1と同様に、ボトルと、注出部材50とが嵌合するように構成されていても良い。
なお、注出部材50の基部20には熱可塑性樹脂が用いられ、より具体的には低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂や、ホモポリプロピレン、ブロック状ポリプロピレン、ランダムポリプロピレン等のポリプロピレン樹脂等が用いられれば良い。
以上のような、別体の包装容器に用いられる本実施形態に係る注出部材50は、上述のチューブ容器1として例示された本実施形態に係る包装容器の効果と同様の効果を有する。そして、別体の包装容器に用いられる本実施形態に係る注出部材50の構成によれば、その適用先を種々の包装容器に広げることができる。
以上のように、本実施形態に係るチューブ容器1、及び別体の包装容器に用いられる注出部材50によれば、回転中心Oから偏心した注出部の孔21を有する基部20と、回転中心Oから偏心したキャップ注出部の孔37を有し、基部20に対して回転自在に嵌合するキャップ30とを備え、注出部の孔21と、キャップ注出部の孔37とが少なくとも重なり合うように構成されるので、簡単な構造でありながら、それぞれの孔の重なり具合によって流路の断面積が可変となって中身の流量を調節することができる。したがって、少ない部品数で、中身の吐出量を調節できるような流量調節機能を有するチューブ容器1、及び注出部材50を提供することができる。
本開示は、流動性を有する粘稠な液体や、流動性を失って半固体の状態を示すゲル、紛体等が中身として収容されたチューブ容器1等の包装容器、及び注出部材50の取り付けられた注出口付きパウチ2等の別体の包装容器に好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態に限定されるものではない。本開示のチューブ容器1、及び注出口付きパウチ2に充填される中身も、流動性を有する粘稠な液体や、流動性を失って半固体の状態を示すゲル、紛体等であれば特に限定されず、化粧品、洗剤、医薬品、雑貨品等の日用品や、飲料、調味料等の食品、接着剤等の工業用品、その他であっても良い。
1 チューブ容器
2 注出口付きパウチ
20 基部
21 注出部の孔
21a 星形の注出部の孔
21b 三日月形の注出部の孔
21c 円形の注出部の孔
21d 円形の注出部の孔
21e 正方形の注出部の孔
22 円筒部
24 嵌合部
25 凸周条
26 凹周溝
30 キャップ
31 蓋
37 キャップ注出部の孔
37d 円形のキャップ注出部の孔
37e 正方形のキャップ注出部の孔
38 閉塞部
41 密封壁
42 嵌合壁
43 嵌合凸周条
44 突出部
50 注出部材
O 回転中心
S 正規化面積
e1 偏心距離
e2 偏心距離
α キャップ注出部側角度
θf 遠方側角度
θn 近方側角度

Claims (10)

  1. 回転中心から偏心した注出部の孔を有する基部と、
    前記回転中心から偏心したキャップ注出部の孔を有し、前記基部に対して回転自在に嵌合するキャップと
    を備え、
    前記注出部の孔と、前記キャップ注出部の孔とが少なくとも重なり合うように構成され、
    前記キャップはバタフライヒンジによって接続された蓋を有し、
    該蓋は前記キャップ注出部の孔と嵌合する閉塞部を有し、
    前記基部は、円筒部と嵌合部とを有し、
    前記キャップは、密封壁と嵌合壁とを有し、
    前記密封壁の内周面は前記円筒部の外周面と嵌合し、
    前記嵌合壁の内周面は前記嵌合部の外周面と嵌合することを特徴とする
    包装容器。
  2. 偏心距離の異なる複数の前記注出部の孔を有する前記基部と、
    前記注出部の孔と同じ偏心距離の複数の前記キャップ注出部の孔を有する前記キャップとを備え
    一の前記注出部の孔が、同じ偏心距離の前記キャップ注出部の孔と重なり合う時には、他の前記注出部の孔と他の前記キャップ注出部の孔が重ならないことを特徴とする
    請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記基部は、形状の異なる複数の前記注出部の孔を有することを特徴とする
    請求項1乃至2のいずれか1項に記載の包装容器。
  4. 前記キャップ注出部は突出することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の包装容器。
  5. 前記嵌合壁の内周面と、前記嵌合部の外周面とは所定の隙間を保って嵌合し、
    前記嵌合壁の内周面から更に内周面の側に突出する嵌合凸周条は、前記嵌合部の外周面より前記回転中心からの径が小に構成される凹周溝と嵌合するように構成されることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の包装容器。
  6. 包装容器に用いられる注出部材であって、
    回転中心から偏心した注出部の孔を有する基部と、
    前記回転中心から偏心したキャップ注出部の孔を有し、前記基部に対して回転自在に嵌合するキャップと
    を備え、
    前記注出部の孔と、前記キャップ注出部の孔とが少なくとも重なり合うように構成され、
    前記キャップはバタフライヒンジによって接続された蓋を有し、
    該蓋は前記キャップ注出部の孔と嵌合する閉塞部を有し、
    前記基部は、円筒部と嵌合部とを有し、
    前記キャップは、密封壁と嵌合壁とを有し、
    前記密封壁の内周面は前記円筒部の外周面と嵌合し、
    前記嵌合壁の内周面は前記嵌合部の外周面と嵌合することを特徴とする
    注出部材。
  7. 偏心距離の異なる複数の前記注出部の孔を有する前記基部と、
    前記注出部の孔と同じ偏心距離の複数の前記キャップ注出部の孔を有する前記キャップとを備え
    一の前記注出部の孔が、同じ偏心距離の前記キャップ注出部の孔と重なり合う時には、他の前記注出部の孔と他の前記キャップ注出部の孔が重ならないことを特徴とする
    請求項6に記載の注出部材。
  8. 前記基部は、形状の異なる複数の前記注出部の孔を有することを特徴とする
    請求項6乃至7のいずれか1項に記載の注出部材。
  9. 前記キャップ注出部は突出することを特徴とする
    請求項6乃至8のいずれか1項に記載の注出部材。
  10. 前記嵌合壁の内周面と、前記嵌合部の外周面とは所定の隙間を保って嵌合し、
    前記嵌合壁の内周面から更に内周面の側に突出する嵌合凸周条は、前記嵌合部の外周面より前記回転中心からの径が小に構成される凹周溝と嵌合するように構成されることを特徴とする
    請求項6乃至9のいずれか1項に記載の注出部材。
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