JP6681671B2 - 引出箱および引出箱を備えたキャビネット - Google Patents

引出箱および引出箱を備えたキャビネット Download PDF

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Description

本発明は、配管との当たりを回避するための切欠き部を設け、該切欠き部を覆うカバーを設けた引出箱および引出箱を備えたキャビネットに関する。
キッチンや洗面化粧台のキャビネットを設置する際、キャビネットの排水配管端末と建屋側排水管端末を接続する場合に、新築の建屋では適切な位置で接続できる様予め設計されており、キャビネット等への追加加工が不要となっている。
しかし、リフォーム等でキャビネットの入れ替えを行う場合には、既存の建屋側排水端末と新たなキャビネットの排水配管端末との位置にずれが起こる場合が多い。特に既存の建屋側排水は、シンク排水口の垂下位置であるキャビネット奥行方向の略中央部に配置させている場合が多く見受けられる。
また、最近のキャビネットは収納量の拡張及び使い勝手の向上を図るために、前後にスライド可能な引出箱を前面に収納する構成のキャビネットでは、引出箱との当たりを防止する為、排水配管をキャビネット後方に配置するのが一般的であり、このようなキャビネットを所望する場合には、既存の建屋側排水配管がキャビネットの引出箱と干渉する場合があった。
従来、上述のような場合には、排水配管が干渉する部分の引出箱の一部を切欠いて干渉を防止すると共に、切欠き部に別体のカバー部材を設置し、再び引出しとして使用できるようにして、収納量及び使い勝手の低下を抑制する必要があった。
そこで、従来技術において、引出しの背面壁と底板に凹部を設け、この凹部開口に凹部前壁と左右一対の凹部側壁を、底板上面で且つ平面視で底板凹部開口の端縁部が見えない状態で取り付ける施工方法が、特許文献1に開示されている。
特開2014−161407号公報
特許文献1に記載の従来技術の凹部前壁と凹部側壁を底板凹部開口の端縁部が見えない状態で取り付ける方法では、お互いの部材の加工寸法や取付位置が施行技術等により左右されるため、外観にばらつきが生じる等の問題点があった。また、カバー部材を構成する部材が、凹部前壁、一対の凹部側壁、固定金具と複数必要であり、材料費、及び管理費等の増大を招くとともに、施工手順が多くなる等の問題点があった。
さらに、特許文献1に記載の従来技術では、凹部前壁と凹部側壁および、凹部側壁と背面壁をビスで固定して組み立てる方法を採用しており、位置決めや下穴加工等で施工手順は増大し、引出箱自体の剛性にばらつきが発生するとともに、引出箱を引き出した際、組立ビスの頭部が見える為外観を損ねる等の問題点があった。
本発明は、前記の従来の問題点を鑑みなされたものであって、引出箱の切欠き部に装着するカバーの装着性と外観を向上させると共に、引出箱の剛性を保持することができ、配管との干渉を回避するための切欠き部を設けた引出箱と引出箱を備えたキャビネットを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
(1)本発明は、前面扉と、左右一対の側板と、背切欠き部を有する背板と、前記背切欠き部に連続する底切欠き部を有する底板と、前記背切欠き部の側縁部および前記底切欠き部の側縁部に当接するカバー側壁と前記底切欠き部の前縁部に当接するカバー前壁を備えて前記背切欠き部と前記底切欠き部を前記前面扉側から掩蔽する配管カバーとを有する引出箱であり、前記カバー側壁の前記切欠き部側と前記カバー前壁の前記切欠き部側に、それぞれ前記切欠き部の木口に被着する脚部を形成し、これら脚部の基端側に前記切欠き部端縁より外側に拡張する受け部を設け、前記カバー側壁において前記背板側に設けられた前記脚部の背部より、前記背板の背面側に延出されて前記カバー側壁の背面側に設けられた受け部とともに前記背板を挟み込む鍔背板を形成し、前記鍔背板にビス止め用の下孔を1以上形成したことを特徴とする。
(2)本発明において、前記カバー側壁の前記背切欠き部側に前記背切欠き部の木口に被着する背面側脚部を形成し、前記カバー側壁の前記底切欠き部側に前記底切欠き部の木口に被着する側面側脚部を形成し、前記カバー前壁の前記底切欠き部前縁側に前記底切欠き部前縁側の木口に被着する前面側脚部を形成するとともに、前記背面側脚部の基端側に前記背切欠き部端縁部より外側に拡張する背面側受け部を設け、前記側面側脚部の基端側に前記底切欠き部側端縁より外側に拡張する側面側受け部を設け、前記前面側脚部の基端側に前記底板切欠き部前縁より前方に拡張する前面側受け部を設けた構成を採用できる。

(3)本発明において、前記カバー前壁の底部側に設けられた前記前面側脚部の下端より、前記底板の裏面側に延出されて前記カバー前壁の底部側に設けられた受け部とともに前記底板を挟み込む鍔底板を形成し、前記鍔底板にビス止め用の下孔を1以上形成した構成を採用できる
)本発明において、前記カバー側壁において前記背板に接する部分の上端部に前記背板の上面に被さる鍔上片を形成した構成を採用できる。
)本発明において、前記カバー前壁の上端より、前記背板側に延在する補強部を形成した構成を採用できる。
)本発明のキャビネットは、(1)乃至(6)のいずれかに記載の引出箱を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、引出箱の切欠き部の端部を覆うカバー側壁とカバー前壁からなる配管カバーを備えたことにより、切欠き部の木口を前面壁側から露出させることなく簡便に隠すことが可能であり、外観と施工性の向上効果を得ることができるとともに、カバー側壁とカバー前壁からなる配管カバーを一体形成するならば、部品数削減と施工性向上及び引出箱の剛性保持効果を図ることができる。
カバー前壁の底部側の脚部の下端より、カバー前壁下方の受け部とともに底板を挟みこむように鍔底板を延設し、鍔底板にビス止め用の下孔を設けたことにより、下孔を介し鍔底板を引出箱の底板にその外底面側からビス止めすることができ、配管カバーの上方への離脱及びガタツキ防止を図り、配管カバーを安定支持することができる。また、鍔底板をビス止めした場合のビスの頭部を底板の底面側に配置でき、ビスの頭部を引出箱の前方側や上方側からは視認できない位置に配置できるため、引出箱の外観や美観を損なうことがない。
背板の背面側に延出させたカバー側壁背面側の受け部とともに背板を挟み込む鍔背板を設け、鍔背板にビス止め用の下孔を設けたことにより、下孔を介し鍔背板を引出箱の背板にその背面側からビス止めすることができ、配管カバー背部側の離脱やガタツキ防止を図り、配管カバーを安定支持することができる。また、鍔背板をビス止めした場合のビスの頭部を背板の背面側に設置でき、引出箱の前方側や上方側からは視認できない位置に配置できるため、引出箱の外観や美観を損なうことがない。
配管カバーに対し、鍔背板の上端より背板切欠き部側縁の上面側を覆うように鍔上片を形成したことにより、背板の背切欠き部の側縁上面側を鍔上片で隠すことができ、引出箱と配管カバーの外観の向上を図ることができる。
カバー前壁の上端より、背板側に延設させた補強部を形成していることにより、配管カバー全体の剛性を高くすることができ、切欠部を設けたことによる引出箱の剛性低下防止を配管カバーで抑制することができる。
前述の種々の効果を奏する引出箱を備えたキャビネットであるならば、キャビネットの設置位置に配管や排水孔が設置されていて、配管と引出箱が干渉する位置にキャビネットが設置される場合であっても、引出箱に設けた背面切欠き部と底面切欠き部を利用して配管との干渉を避けつつキャビネットを設置できるようになり、キャビネットの設置位置の自由度が向上する。このため、建物のリフォームなどのように、既設配管や排水孔の位置が固定されて移動できない場合であっても、底板の適切な位置に背面切欠き部と底面切欠き部を設けた引出箱を利用し、キャビネットの設置ができるようになる効果がある。
本発明の一実施形態に係る引出箱を備えたキッチンキャビネットを備えたキッチンの全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る引出箱を示す斜視図である。 本発明のに係る引出箱を示す斜視図であり、(A)は切欠き部形成加工前の斜視図、(B)は切欠き加工後の斜視図である。 本発明における引出箱の切欠き部を示す拡大斜視図である。 本発明における一実施形態の配管カバーを示すもので、(A)は表面側から示した斜視図、(B)は裏面側から示した斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る引出箱並びに該引出箱を備えたキッチンキャビネットについて図1〜図5を参照して説明する。
本発明に係るキッチンキャビネットを備えたキッチン1の全体構成を図1に示す。この図1に示したとおり、キッチン1は単一または複数のキャビネット2から構成され、これらのキャビネット2には、引出箱3を備えたキャビネットも含まれている。この例の引出箱3はシンクSを備えたキャビネット2の底部側に引出自在に取り付けられている。
この引出箱3は、図2に示すように、前面扉4と、左右一対の側板5と、配管を避けるための切欠き部6を備えた背板7および底板8とから構成されている。
また、切欠き部6は、引出箱3の背板7において、左右方向の一部が切り取られた背板切欠き部9と、引出箱3の底板8において、後方の左右方向の一部から前方へコの字形状に切り取られた底板切欠き部10とから構成され、図4に拡大して示す通り背板7及び底板8に切欠き部木口11を有している。本実施形態においては、背板7の幅方向略中央に背板切欠き部9が形成され、底板8の幅方向略中央に底板切欠き部10が形成され、背板切欠き部9と底板切欠き部10は同一幅に形成され、底板8の後端部において連続されている。また、本実施形態において、底板切欠き部10の奥行き方向の長さは、図2に示すように底板8の奥行き方向の長さの半分を多少超える長さに設定されている。底板切欠き部10の奥行き方向の長さと横幅はキッチンキャビネット2のシンクSに対し設置されている図示略の配管と干渉しないように必要な長さと幅に形成されている。
なお、本実施例において、図3(B)に示す通り、切欠き部6を引出箱3の左右略中央奥側に設けているが、施工現場での配管位置によっては、それ以外の部分に設ける場合もあって良い。例えば、引出箱3の右端側よりの奥側位置、あるいは左端側よりの奥側位置などに切欠き部6を設けても良い。
切欠き部6に設置される配管カバー12については、図5に示す構造とされている。
配管カバー12は、カバー前壁13と、左右一対のカバー側壁14が平面視コ字型になるように一体形成されている。例えば一例として、カバー前壁13とカバー側壁14、14を含めて配管カバー12の全体を板金の折り曲げ加工による一体構造とすることができる。
配管カバー12は、引出箱3の切欠き部6に対し、切欠き部木口11を覆う脚部15と、前記切欠き部木口11より外側に拡張する受け部16を有しており、前記受け部16より前記背板7の上端部と略同じ高さに延設された左右一対のカバー側壁14を有している。以下、カバー前壁13の下端に形成されている脚部15を前面側脚部15aと呼称し、カバー側壁14の下端に形成されている脚部15を側面側脚部15bと呼称し、カバー側壁14の背面側に形成されている脚部15を背面側脚部15cと呼称し、必要に応じそれらを区別して説明する。
カバー前壁13の下端に形成されている前面側脚部15aは、カバー前壁13の下端にカバー前壁13に対し直角向きに背板側に延設された帯板状の前面側受け部16aを介しカバー前壁13と平行に延設された帯板状に形成されている。前面側脚部15aの高さは一例として底板8の厚さと同等程度に形成されている。
カバー側壁14の下端に形成されている側面側脚部15bは、カバー側壁14の下端にカバー側壁14に対し直角向きに延設された帯板状の側面側受け部16bを介しカバー側壁14と平行に延設された帯板状に形成されている。側面側脚部15bの高さは一例として引出箱3の底板8の厚さと同等程度に形成されている。
本実施形態において、背板7の高さとカバー側壁14の高さが図2に示すように略同一とされ、底板切欠き部10の奥行き方向の長さとカバー側壁14の奥行き方向の長さが略同一とされ、カバー前壁13の横幅と底板切欠き部10の横幅が略同一とされている。このため、図2に示すように底板切欠き部10における前面扉4側の前縁部に沿ってカバー前壁13を配置し、底板切欠き部10における側板5側の側縁部に沿ってカバー側壁14、14を配置することにより、カバー側壁14の後端側を背板切欠き部9の左右両側の縁部に当接させることができる。また、この状態でカバー前壁13の下方の前面側脚部15aを底板切欠き部10の前面扉5側の内縁部分に嵌め込むとともに、カバー側壁14の下方の側面側脚部15bを底板切欠き部10の側板5側の内縁部分に嵌め込むことができる。
前記カバー前壁13の下方の前面側脚部15aの先端側に該前面側脚部15aと直角向きに前面側脚部15aの幅の一部または全幅を延出させた帯板状の鍔底板17が形成され、該鍔底板17の一部にビス止め用の鍔底下孔18が1つ以上形成されている。
鍔底板17はカバー前壁13と直角向き設けられ、前面側脚部15aの長さが底板8の板厚と同程度とされているので、前面側脚部15aと側面側脚部15b、15bを底板切欠き部10の内縁部分に図2に示すように嵌め込んだ際、鍔底板17は前面側受け部16aとともに底板8の切欠き部木口11を挟み込むことができるようになっている。
前記カバー側壁14、14のそれぞれの後端側に各カバー側壁14に対し内側に直角向きにカバー側壁14の高さの一部または全部を延出させた帯板状の背面側受け部16cが形成され、該背面側受け部16cの先端側にカバー側壁14に対し平行な向きに帯板状の背面側脚部15cが形成されている。また、各背面側脚部15cの先端側に各背面側脚部15cと直角向きにカバー側壁14の外側に延在する帯板状の鍔背板19が形成されている。この構造において背面側脚部15cの長さが背板7の厚さと同程度とされているので、前面側脚部15aと側面側脚部15b、15bを底板切欠き部10の内縁部に図2に示すように嵌め込んだ際、鍔背板19は背面側脚部15cと背面側受け部16cとともに背板7側の切欠き部木口11を挟み込むことができる。
前記鍔背板19にビス止め用の鍔背下孔20が1つ以上形成されている。そして、カバー側壁14において背面側脚部15c側の上端部において、前記背板7側に鍔上片21を延設させたことにより、図2に示すように前面側脚部15aと側面側脚部15b、15bを底板切欠き部10の内縁部に嵌め込んだ際、鍔背板19は背面側受け部16cとともに背板7側の切欠き部木口11を挟み込むことができるようになっている。
さらには、カバー前壁13の上端部において、前記背板7側に補強部22が延設されている。この補強部22を延設させたことにより、配管カバー12の剛性を高くすることができ、引出箱3の剛性低下を防止している。
本実施形態において、配管カバー12を構成する板材を例示すると、鉄板、ステンレス鋼板、アルミニウム板等の金属製板状体が適しているが、樹脂等の成形部品から配管カバー12を構成する事も出来る。
なお、配管カバー12の構成材として鉄板を用いる場合は、表面の外観と錆防止の観点から塗装等を行うのが望ましく、成形方法については、板金加工、溶接加工等、適宜利用して成形することができる。
以上説明のように本実施形態の引出箱3によれば、底板切欠き部10の前縁側の切欠き部木口11を前面側脚部15aと前面側受け部16aにより覆い、底板切欠き部10の左右両側の切欠き部木口11を側面側脚部15bと側面側受け部16bにより覆い、背板切欠き部9の左右両側の切欠き部木口11を背面側脚部15cと背面側受け部16cにより覆うことができるので、切欠き部木口11を前面扉4側から露出させることなく簡便に隠すことが可能であり、外観と施工性を向上させることができる。即ち、引出箱3をキャビネット2の手前側に引き出したとしても、キャビネット2の奥側に配置されている配管類を配管カバー12で掩蔽することができる。更に、カバー側壁14、14の後端側上部に鍔上片21を設け、背板切欠き部9の左右両側の切欠き部木口11の上面側も覆い隠すことができるので、背板切欠き部9の切欠き部木口11の上面側の外観も向上する。
配管カバー12を金属板あるいは樹脂成形で一体形成し、且つ鍔上片21、補強部22を設けることにより、配管カバー12の部品数削減と施工性向上及び、引出箱3の剛性保持を図ることができる。
さらには、カバー前壁13の下端より底板8を挟み込むように延設させた鍔底板17とビス止め用の鍔底板下孔18を設け、底板8の裏面側(底面側)から鍔底板下孔18を介し鍔底板17を底板8にビス止めする構造を採用したことにより、配管カバー12の上方への離脱及びガタツキ防止を図ることが可能となり、配管カバー12の取付強度も向上できる。
また、カバー側壁13、13の後端部より背板7を挟み込むように延設させた鍔背板19とビス止め用の鍔背下孔20を設け、背板7の背面側(裏面側)から鍔背下孔20を介し鍔背板19を背板7にビス止めする構造を採用したことにより、配管カバー12の後端側の上方への離脱及びガタツキ防止を図ることが可能となり、配管カバー12の取付強度も向上できる。
図5に示す構成の配管カバー12を引出箱3に取り付けるには、図3(A)〜図3(B)に示すように引出箱3の底板奥側の必要位置に背板切欠き部9と底板切欠き部10を形成し、これらの切欠き部9、10に図5に示す配管カバー12を装着する。
配管カバー12をこれら切欠き部に装着するには、例えば、鍔底板17を斜め下向きにして配管カバー12を底板8の奥側から前面扉4側に前進させ、鍔底板17を底板切欠き部10の前縁下側に挿入するとともに鍔底板17の基端側の前面側受け部16aを底板切欠き部10の前縁側の木口に接近させる。この動作とともにカバー側壁14の後端下部側を背板7側に下降させ、カバー側壁14、14の後端側を互いが接近するように湾曲させて接近させ、鍔背板19、19間の間隔を切欠き部9の横幅より小さくして背面側受け部16cを背板7側の切欠き部小口11と位置合わせしたならばカバー側壁14、14の湾曲を解除する。この操作により背面側受け部16cを背板7側の切欠き部11に嵌め込むことができ、図2に示すように引出箱3に配管カバー12を装着することができる。
この状態において、底板8の裏面側から鍔底板17の鍔底下孔18を介し底板8にビスを打ち込むとともに、背板7の裏面側から鍔背板19の鍔背下孔20を介し背板7にビスを打ち込むことで配管カバー12の取り付け作業を完了することができる。
この場合にビス止めに使用したビスの頭部は、底板8の裏面側と背板7の裏面側に位置し、引出箱3を利用する人の目に触れる位置にはないので、ビスの頭部の存在によって引出箱3の外観を損なうことはない。
前述の種々の効果を奏する引出箱3を備えたキャビネット2であるならば、キャビネット2の設置位置に配管や排水孔が設置されていて、配管と引出箱が干渉する可能性のある位置にキャビネット2を設置する場合であっても、引出箱3に設けた背面切欠き部9と底面切欠き部10を利用して配管との干渉を避けつつキャビネット2を設置できるようになり、キャビネット2の設置位置の自由度が向上する。
また、建物のリフォームなどのように、既設配管や排水孔の位置が固定されて移動できない場所にキャビネット2を設置する場合であっても、底板8の適切な位置に背切欠き部9と底切欠き部10を設けた引出箱3を利用し、キャビネット2の設置ができるようになる効果がある。このため、引出箱3の背切欠き部9と底切欠き部10はリフォームの現場で背板7と底板8の適切な位置に形成することもでき、その場合にキャビネット2の設置自由度を大幅に向上できる効果がある。
以上説明のように、本実施形態に係る引出箱付きキャビネット2および、該キャビネット2を備えたキッチン1を実施するための形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内で種々の実施形態を採用できることは言うまでもない。
本発明に係る引出箱付きキャビネットおよび、引出箱、ひかいだしがた該キャビネットを備えたキッチンは、前記のような構成であることから、キッチンの他に、洗面化粧台等の設備にも適用が可能となる。
1…キッチン、2…キャビネット、3…引出箱、4…前面扉、5…側板、6…切欠き部、7…背板、8…底板、9…背板切欠き部、10…底板切欠き部、11…切欠き部木口、12…配管カバー、13…カバー前壁、14…カバー側壁、15…脚部、15a…前面側脚部、15b…側面側脚部、15c…背面側脚部、16…受け部、16a…前面側受け部、16b…側面側受け部、16c…背面側受け部、17…鍔底板、18…鍔底下孔、19…鍔背板、20…鍔背下孔、21…鍔上片、22…補強部。

Claims (6)

  1. 前面扉と、左右一対の側板と、背板切欠き部を有する背板と、前記背板切欠き部に連続する底板切欠き部を有する底板と、前記背板切欠き部の側縁部および前記底板切欠き部の側縁部に当接するカバー側壁と前記底板切欠き部の前縁部に当接するカバー前壁を備えて前記背板切欠き部と前記底板切欠き部を前記前面扉側から掩蔽する配管カバーとを有する引出箱であり、
    前記カバー側壁の前記切欠き部側と前記カバー前壁の前記切欠き部側に、それぞれ前記切欠き部の木口に被着する脚部を形成し、これら脚部の基端側に前記切欠き部端縁より外側に拡張する受け部を設け、
    前記カバー側壁において前記背板側に設けられた前記脚部の背部より、前記背板の背面側に延出されて前記カバー側壁の背面側に設けられた受け部とともに前記背板を挟み込む鍔背板を形成し、前記鍔背板にビス止め用の下孔を1以上形成したことを特徴とする引出箱。
  2. 前記カバー側壁の前記背板切欠き部側に前記背板切欠き部の木口に被着する背面側脚部を形成し、前記カバー側壁の前記底板切欠き部側に前記底板切欠き部の木口に被着する側面側脚部を形成し、前記カバー前壁の前記底板切欠き部前縁側に前記底板切欠き部前縁側の木口に被着する前面側脚部を形成するとともに、
    前記背面側脚部の基端側に前記背板切欠き部端縁部より外側に拡張する背面側受け部を設け、前記側面側脚部の基端側に前記底板切欠き部側端縁より外側に拡張する側面側受け部を設け、前記前面側脚部の基端側に前記底板切欠き部前縁より前方に拡張する前面側受け部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の引出箱。
  3. 前記カバー前壁の底部側に設けられた前記脚部の下端より、前記底板の裏面側に延出されて前記カバー前壁の底部側に設けられた受け部とともに前記底板を挟み込む鍔底板を形成し、前記鍔底板にビス止め用の下孔を1以上形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の引出箱。
  4. 前記カバー側壁において前記背板に接する部分の上端部に前記背板の上面に被さる鍔上片を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の引出箱。
  5. 前記カバー前壁の上端より、前記背板側に延在する補強部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の引出箱。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の引出箱を備えたことを特徴とするキャビネット。
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