JP6681631B1 - 洗濯用ネットおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
S1:矩形に裁断された網材を、底辺部が輪になるように中オモテに折り重ね、正面側および背面側の各上辺部に縁取りテープをそれぞれ被せて当該辺長方向に縫合する。
S2:前記網材の正面側および背面側の側辺部同士を重ね合わせ、その重ね合わせた側辺部に縁取りテープを被せて当該辺長方向に縫合することにより、上辺部に開口部を有する袋体を形成する。
S3:前記S2により得られた袋体の側辺部全体を正面側または背面側に折り返し、その側辺部全体を再度、当該辺長方向に縫合する。
S4:前記S3において縫合した側辺部の上端部近傍を、さらにS3とは反対側に折り返し、その折り返し部分と、当該反対側の上辺部とを重ねて縫合する。
S5:前記S4により得られた袋体全体を内外反転させて外オモテにする。
S6:前記ファスナを構成する一対のファスナ半体であって、その全長が前記開口部の開口幅よりも短いファスナ半体を、前記S5により得られた袋体の正面側および背面側の各上辺部のオモテ側に上下逆向きにそれぞれ重ねて縫合する。
S7:前記S6により得られた袋体の開口部全体を、前記側辺部の上端部も含めて前記袋体のウラ側に折り込み、前記上辺部の辺長方向に沿って縫合することにより、前記開口部の端部に、前記網材が複数回折り重ねられた瘤状部を形成する。
S8:前記S7により得られた袋体を内外反転させて中オモテにした状態で、前記ファスナ半体の相対する端部のウラ側にサイドタブを縫合した後、前記袋体を再度、内外反転させて外オモテに戻す。
まず、本体部分を構成する網材10を矩形に裁断する。網材10には、例えばポリエステル系繊維やポリアミド系繊維など、耐水・耐薬品性に優れた柔軟で強靱な合成繊維製編地を好適に利用することができる。例示形態では、網目が六角形状のラッセル編地を使用している。ただし、本願が開示する発明は、特に網材10の材質や編み方を限定するものではない。
次いで、網材10の正面側および背面側の側辺部11同士を揃えて重ね合わせ、その重ね合わせた側辺部11に縁取りテープ71を被せて、当該辺長方向に縫合する。この縁取りテープ71は、前記S1の工程で縁取りテープ73を縫合した各上辺部13の端部も含めて、その外側から被せられる。これにより、左右の側辺部11が、その辺長全体にわたり網材二枚分の厚みで縫合され、上辺部13が開口した袋体が得られる。
工程S2により得られた袋体の側辺部11全体を正面側または背面側(例示形態では右側辺部が正面側)に略等幅で折り返し、その側辺部11全体を再度、当該辺長方向に二か所縫合する。その折り返し幅は、縁取りテープ71の幅よりもわずかに広めで、無理なく折り重ねて縫合することができる最小幅くらいを目安とする。これにより、側辺部11が、その辺長全体にわたり網材四枚分の厚みで縫合される。
工程S3において縫合した側辺部11の上端部近傍を、さらに工程S3とは反対側(例示形態では右側辺部が背面側)に折り返し、その折り返し部分と、当該反対側の上辺部13とを重ねて縫合する。この折り返し幅も、折り重ねて縫合することができる最小幅くらいを目安とする。これにより、側辺部11の上端部に、網材五枚分の厚みを有する折り重ね縫合部14が形成される。側辺部11の下半部については、工程S3から変わらず、網材四枚分の厚みのままである。
工程S4により得られた袋体全体を内外反転させて、外オモテにする。側辺部11に沿って縫合された網材五枚分の折り重ね縫合部14は、袋体の内側に反転移動する。
工程S5により得られた袋体の、正面側および背面側の各上辺部13の外側(オモテ側)に、スライドファスナ3を構成する一対のファスナ半体4を上下逆向きにしてそれぞれ重ね、それらのファスナテープ41と網材10とを当該辺長方向に縫合する。例示形態では、ファスナテープ41と網材10との縫合ラインが上辺部13の縁取りテープ73に、ぎりぎり重ならない位置になっているが、縫合ラインが縁取りテープ73に重なっても差し支えない。
工程S6により得られた袋体の、正面側および背面側の各上辺部13によって囲まれた開口部2全体を、ファスナ半体4および側辺部11の上端部も含めてウラ側(袋体の内側)に折り込む。そして、折り込んだ部分と網材10との重なり部分を、開口部2の全周にわたり、上辺部13の辺長方向に沿って縫合する。これにより、上辺部13はファスナテープ41に網材二枚を重ねた厚みで縫合される。また、開口部2の端部には、工程S4〜S5で側辺部11の上端部に形成された網材五枚分の折り重ね縫合部14をさらに二つ折りにした折り重ね縫合部が形成される。この折り重ね縫合部は、網材十枚分の厚みを有し、縦方向および横方向に複数回ずつ縫い重ねられて固い瘤状になるので、本願では、この部位を「瘤状部15」と称する。この瘤状部15には、正面側および背面側の各上辺部13にそれぞれ被せて縫合された二本の縁取りテープ73と、側辺部11に被せて縫合された一本の縁取りテープ71も一緒に折り込まれて縫合されている。
工程S7により得られた袋体を中オモテにした状態(図8(b))で、ファスナ3の端部にサイドタブ6を取り付ける。サイドタブ6は、例えばナイロン系繊維やポリエステル系繊維のようなコシの強い合成繊維製の織テープ等からなる数cmほどの長さの帯片である。そのサイドタブ6の一方の短辺縁61をファスナ3の幅方向(ファスナ3の長さ方向に交差する方向)に撓ませた状態で、図9(a)に示すように、各ファスナ半体4を構成するファスナテープ41の端部にウラ側から重ねる。そして、撓ませた短辺縁61が各ファスナ半体4の端部に数mmほど重なるように位置決めし、蝶棒43および箱棒44の外側へそれぞれ数mmずつ離れた箇所をファスナ3の長さ方向に縫合する。
工程S8で取り付けられたサイドタブ6のオモテ側に、さらにカバーフラップ8を重ねて取り付ける。カバーフラップ8は、サイドタブ6と同様にコシの強い合成繊維製の織テープ等からなる帯片であり、その長さはサイドタブ6よりもやや長い。その帯片の一方の短辺縁83がサイドタブ6の外側の短辺縁63近傍に縫合され、一方の長辺縁84がサイドタブ6の一方の長辺縁64に沿って縫合される。このようにして取り付けられたカバーフラップ8は、洗濯・乾燥作業時にファスナ3の両端部に寄せられたスライダ5を被覆することで、スライダ5に他の洗濯用ネットが引っ掛かったり、スライダ5が洗濯槽等に衝突して損傷したりする等のトラブルを防ぐ。また、両ファスナ半体4にスライダ5を挿脱させる際には、図11(b)に示すように、カバーフラップ8の縫合されていない略斜め半分を捲り上げることで、その作業を無理なく行うことができる。
10 網材
11 側辺部
12 底辺部
13 上辺部
14 網材五枚分の折り重ね縫合部
15 瘤状部(網材十枚分の折り重ね縫合部)
2 開口部
3 ファスナ
4 ファスナ半体
41 ファスナテープ
42 エレメント
43 蝶棒
44 箱棒
5 スライダ
6 サイドタブ
61 短辺縁
62 撓み部分
63 短辺縁
64 長辺縁
71 (側辺部の)縁取りテープ
73 (上辺部の)縁取りテープ
8 カバーフラップ
81 短辺縁
82 長辺縁
G 隙間
Claims (7)
- 網材からなる袋体の上辺部に洗濯物を出し入れするための開口部が設けられて、その開口部にスライドファスナが取り付けられ、
前記開口部の少なくとも一方の端部と、前記スライドファスナの少なくとも一方の端部との間に、縫合されない隙間が設けられる洗濯用ネットにおいて、
前記開口部の端部に、前記網材を複数回、折り重ねて縫合された瘤状部が形成され、
前記瘤状部が前記隙間の周縁を部分的に肥大させていることを特徴とする洗濯用ネット。 - 請求項1に記載された洗濯用ネットにおいて、
前記スライドファスナが逆開き式のダブルファスナであり、
前記隙間が前記開口部の両端部と前記ファスナの両端部との間にそれぞれ設けられ、
前記瘤状部が前記開口部の両端部に形成されたことを特徴とする洗濯用ネット。 - 請求項1または2に記載された洗濯用ネットにおいて、
前記瘤状部は、前記袋体の側辺部の上端部を三回以上折り重ねて、前記網材十枚分以上の厚みに縫合されたことを特徴とする洗濯用ネット。 - 請求項1、2または3に記載された洗濯用ネットにおいて、
前記瘤状部には、前記袋体の正面側および背面側の各上辺部にそれぞれ被せて縫合された二本の縁取りテープと、前記袋体の側辺部に被せて縫合された一本の縁取りテープとが、前記網材と一緒に折り込まれて縫合されていることを特徴とする洗濯用ネット。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載された洗濯用ネットにおいて、
前記ファスナの端部には、前記ファスナを構成する一対のファスナ半体の端部同士を所定間隔だけ離して保持するサイドタブが、その一方の短辺縁を前記ファスナの幅方向に撓ませた状態で、前記ファスナ半体のウラ側から縫合され、
前記ファスナを閉じ合わせると、前記サイドタブの撓み部分が前記隙間の内側に膨出して前記瘤状部に接触することを特徴とする洗濯用ネット。 - 請求項4に記載された洗濯用ネットを、以下S1〜S7の工程を含んで製造することを特徴とする洗濯用ネットの製造方法
S1:矩形に裁断された網材を、底辺部が輪になるように中オモテに折り重ね、正面側および背面側の各上辺部に縁取りテープをそれぞれ被せて当該辺長方向に縫合する。
S2:前記網材の正面側および背面側の側辺部同士を重ね合わせ、その重ね合わせた側辺部に縁取りテープを被せて当該辺長方向に縫合することにより、上辺部に開口部を有する袋体を形成する。
S3:前記S2により得られた袋体の側辺部全体を正面側または背面側に折り返し、その側辺部全体を再度、当該辺長方向に縫合する。
S4:前記S3において縫合した側辺部の上端部近傍を、さらにS3とは反対側に折り返し、その折り返し部分と、当該反対側の上辺部とを重ねて縫合する。
S5:前記S4により得られた袋体全体を内外反転させて外オモテにする。
S6:前記ファスナを構成する一対のファスナ半体であって、その全長が前記開口部の開口幅よりも短いファスナ半体を、前記S5により得られた袋体の正面側および背面側の各上辺部のオモテ側に上下逆向きにそれぞれ重ねて縫合する。
S7:前記S6により得られた袋体の開口部全体を、前記側辺部の上端部も含めて前記袋体のウラ側に折り込み、前記上辺部の辺長方向に沿って縫合することにより、前記開口部の端部に、前記網材が複数回折り重ねられた瘤状部を形成する。 - 請求項6に記載された洗濯用ネットの製造方法において、さらに以下の工程を含むことを特徴とする洗濯用ネットの製造方法
S8:前記S7により得られた袋体を内外反転させて中オモテにした状態で、前記ファスナ半体の相対する端部のウラ側にサイドタブを縫合した後、前記袋体を再度、内外反転させて外オモテに戻す。
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JP2019079359A JP6681631B1 (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 洗濯用ネットおよびその製造方法 |
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JP2019079359A JP6681631B1 (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 洗濯用ネットおよびその製造方法 |
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JP6681631B1 true JP6681631B1 (ja) | 2020-04-15 |
JP2020174911A JP2020174911A (ja) | 2020-10-29 |
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JP2019079359A Active JP6681631B1 (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 洗濯用ネットおよびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0624700U (ja) * | 1991-09-23 | 1994-04-05 | 有限会社石橋商事 | ランドリーネット |
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2019
- 2019-04-18 JP JP2019079359A patent/JP6681631B1/ja active Active
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