JP6675294B2 - 支柱 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された発明は、伸縮自在に形成されるパイプ支柱の上端にCCDカメラが取り付けられたことを特徴としており、パイプ支柱を伸縮させることで、所望の高さから撮影できるという効果を有している。
特許文献2に開示された発明は、構築物の下向きの受面に当接した状態で支柱本体を保持する突っ張り具を備えており、強風が吹いた場合でも支柱本体が撓み難いため、その上端部に設置されたカメラが揺れ難いという効果を有している。
なお、本発明における「ロープ保持具が支柱本体に対して放射状に等角度間隔で設置される」状態には「ロープ保持具が支柱本体に対して放射状に略等角度間隔で設置される」状態も含まれるものとする。
このような構造の支柱では、ロープが設置された複数の箇所それぞれについて支柱本体を曲げようとする力がロープの張力によって緩和されることになる。すなわち、本発明においては、第1の発明の作用を効果的に発揮させるための支柱本体の向きが複数存在するため、当該作用がより確実に発揮される。
このような構造の支柱においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、第1の丸棒に対して第2の丸棒を回動させると、第2の丸棒が前後方向へ移動してロープ保持具の全長が変化するという作用を有する。
このような構造の支柱においては、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの発明の作用に加え、回動抑制手段による棒状体の回動を抑制する機能を解除して、支柱本体の長手方向と平行をなすように棒状体を接続部材に対して回動させると、ロープ保持具が嵩張らない状態になるという作用を有する。また、接続部材と互いの長手方向を一致させた状態から棒状体が不用意な回動をしないように回動抑制手段によって保持されるという作用を有する。
上記構造の支柱では、第4の発明において発揮される回動抑制手段の機能が簡単な構造によって実現されるという作用を有する。
このような構造の支柱では、第5の発明の作用に加え、棒状体と接続部材の少なくとも一部が筒体の内部へ同時に配置された場合に、互いの長手方向が一致した状態が付勢手段によって確実に維持されるため、棒状体が不用意に回動してしまうおそれがないという作用を有する。
このような構造の支柱においては、第2の発明の作用に加えて、万一、支柱本体が倒れたような場合でもロープ保持具が破損しないように環状部材によって保護されるという作用を有する。
このような構造の支柱では、支柱本体のうち、第1の連結具と固定具の間及び第2の連結具と固定具の間の部分について、所定の方向に対して撓み難くなる。すなわち、本発明においては、第1の発明乃至第7の発明の作用に加えて、支柱本体において所定の方向に対して撓み難くなる範囲が第1の発明乃至第7の発明のいずれかの場合よりも広くなるという作用を有する。
なお、第1の発明乃至第7の発明のいずれかにおいて、連結具と固定具の間隔を本発明における第1の連結具と第2の連結具の間隔と同じに設定すれば、本発明の場合と同じ範囲について支柱本体が撓み難くなるという作用が発揮される。ただし、この場合には、ロープ保持具を最長で本発明の場合の2倍程度になるため、設置や持ち運びの際にロープ保持具が嵩張って邪魔になるおそれがある。
このような構造の支柱においては、第1の発明の作用に加えて、ロープ保持具と環状部材を用いる場合に比べて、支柱本体が倒れたときでも破損し難いという作用がより一層発揮される。
図1に示すように、本発明の支柱1aは、上下方向へ一直線をなすように接続具3を介して互いに接続される複数のパイプ4からなる支柱本体2と、地面等に設置されて支柱本体2が鉛直方向に対して平行をなすように、その下端部2bを支持する三脚5と、支柱本体2の上端部2aに設けられるとともに中央部にネジ軸部(図示せず)が上方に向かって突設されたカメラ固定具6と、支柱本体2に対し、長手方向へ移動不能に取り付けられた固定具7aと、この固定具7aを介して支柱本体2に固定される3つのロープ保持具8と、固定具7aを挟んでその上下方向にそれぞれ配置され、支柱本体2に対し、長手方向へ移動不能に取り付けられた一対の連結具7b,7bと、連結具7b,7bを介して両端が支柱本体2にそれぞれ連結される3本のロープ9を備えた構造となっている。
さらに、本実施例では、支柱本体2が接続具3を介して接続される複数のパイプ4によって構成されているが、支柱本体2は、このような構造に限らず、外径の異なる複数のパイプからなり、外径の大きなパイプに外径の小さなパイプを内挿させることにより全体が伸縮する構造とすることもできる。
また、支柱本体2の上端部には、カメラだけでなく、各種のセンサを取り付け可能な構造としても良い。さらに、接続具3や固定具7aや連結具7bの個数及びパイプ4やロープ保持具8の本数は本実施例に示した場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
なお、三脚5以外の支持具によって支柱本体2を支持する構造としても良い。
すなわち、ロープ9は、略中央部がロープ保持具8の先端8aによって保持されるようにして固定具7aと連結具7b,7b(図1を参照)の間にそれぞれ張設されている。
したがって、設置作業を容易に行うことができる。また、本発明は、支柱本体2の撓みを抑制するために構築物を利用する構造ではないため、設置場所に対する制約がなく、汎用性に優れている。
これに対し、上記構造の支柱1aにおいては、固定具7aを挟んで上下方向に配置された連結具7b,7bに両端がそれぞれ連結されたロープ9の中央部分がロープ保持具8の先端8aによって保持される構造であることから、ロープ保持具8があまり長くなくとも広範囲にわたって支柱本体2が撓み難いという作用を有している。したがって、運搬や持ち運びの際の作業効率が低下する可能性が低い。
具体的には、図3(a)はロープ保持具の外観図であり、図3(b)は筒体を軸方向に平行な平面で切断した状態を示す断面図である。そして、図3(c)及び図3(d)はそれぞれ図3(a)において筒体が取り外された状態を示す正面図及び平面図であり、図3(e)は図3(d)において接続部材が連結された側の端部を部分的に拡大した図である。なお、図3(c)及び図3(d)ではコイルバネの図示を省略している。
また、図4(a)は図3(a)において筒体が取り外された状態を示す図であり、図4(b)及び図4(c)は図3(a)においてロープ保持具の内部構造を示した図である。なお、図4(c)は図4(b)において筒体をスライドさせ、接続部材が棒状体に連結された箇所を露出させた図に相当する。
さらに、図5(a)はロープ保持具を構成する段付き棒の内部構造を示した図であり、図5(b)は支柱本体を構成するパイプに対しロープ保持具が取り付けられた状態を示す外観図である。
なお、本実施例では、段付き棒15や接続部材16を円柱体若しくは円筒体としているが、これに限らず、例えば、段付き棒15や接続部材16は角柱体や角筒体であっても良い。
このとき、段付き棒15と接続部材16の連結箇所を間に挟んだ状態で段付き棒15と接続部材16の一部が同時に小径部17aの内側に配置されることになるため、接続部材16は段付き棒15に対して回動不能となる(図4(b)参照)。
一方、段付き棒15に接続部材16が連結された箇所が小径部17aの外側に配置されるように、大径部17bを段付き棒15の大径部15bに近づける方向(図4(c)に矢印X2で示す方向)へコイルバネ18の付勢力に抗して筒体17を移動させると、接続部材16は段付き棒15に対して回動可能となる(図4(c)参照)。
すなわち、支柱1aでは、段付き棒15の長さを変更することで、ロープ保持具8の全長を容易に変更できる構造となっている。
さらに、支柱1aにおいては、筒体17が段付き棒15の不用意な回動を防ぐ回動抑制手段として機能するとともに、コイルバネ18が筒体17の移動を拘束することで当該機能を維持するように作用する。したがって、支柱1aは、使用中に段付き棒15が不用意に回動するおそれがなく、安全性に優れている。
また、図4(c)に示すように接続部材16が筒体17に覆われていない状態にある支柱1aに対し、例えば、図5(b)に示すように、支柱本体2と略平行になるまで段付き棒15を接続部材16に対して回動させた場合、ロープ保持具8が嵩張らない状態になるため、持ち運びや保管が容易になる。
また、本実施例では、筒体17が段付き棒15の回動抑制手段として用いられているが、これに限らず、段付き棒15と接続部材16の連結箇所を挟持してその回動を抑制するクリップ等を筒体17の代わりに用いることもできる。ただし、この場合、段付き棒15と接続部材16の連結箇所を確実に挟持できるようにクリップの形状を工夫する必要がある。一方、本実施例で示した筒体17であれば、構造が簡単であるため、製造コストを安くすることが可能である。
図6に示すように、支柱1bでは、固定具7aの下方に配置される連結具7bが三脚5の基体11に取り付けられている。すなわち、支柱1bでは、支柱1aにおいて、ロープ9の下端が連結具7bを介して支柱本体2に連結される代わりに三脚5に連結された構造となっている。
支柱1aでは、支柱本体2が風を受けた場合、上述の連結具7bと三脚5の間の剛性が低いと撓みを生じる可能性がある。これに対し、支柱1bにおいては、風によって生じる当該部分を曲げようとする力がロープ9の張力によって緩和されるため、当該部分が撓み難いというメリットがある。
図7(a)及び図7(b)に示すように、支柱1cは、実施例1の支柱1aにおいて、支柱本体2を中心とし、かつ、その長手方向と直交するように配置される環状部材20を備え、この環状部材20を介して複数のロープ保持具8の先端8aが互いに連結されたことを特徴とする。なお、ロープ9は環状体14の代わりに環状部材20に設けられた貫通孔20aに挿通されている。
このような構造の支柱1cにおいては、万一、支柱本体2が倒れたような場合でもロープ保持具8が環状部材20によって保護されているため、破損する可能性が低い。すなわち、支柱1cは、ロープ保持具8が壊れ難いため、安全性に優れている。
なお、支柱1cに対して上記構造の板状部材を環状部材20の代わりに、支柱本体2を中心とし、かつ、その長手方向と直交するように設置するとともに、ロープ9を上述の貫通孔に挿通した場合、ロープ保持具8と環状部材20を用いる場合に比べて、支柱本体2が倒れたときでもそれらが破損し難いという作用がより一層発揮される。したがって、ロープ保持具8と環状部材20を用いる場合よりも安全性がさらに向上する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、支柱1dは、実施例2の支柱1cにおいて、複数の環状部材20とともに、環状部材20と直径のみが異なる環状部材21を複数備え、支柱本体2を中心とし、かつ、その長手方向と直交するように複数の環状部材20,21が交互に配置された構造となっている。
このような構造の支柱1dにおいては、ロープ保持具8をあまり長くすることなく、支柱本体2が撓み難い範囲を広くすることができる。したがって、運搬や持ち運びの際の作業性が良い。
Claims (8)
- 先端にセンサやカメラが設置される支柱本体と、
この支柱本体に取り付けられる固定具と、
前記支柱本体の長手方向に対して直交するように前記固定具に基端が固定される棒状のロープ保持具と、
前記固定具から所定の間隔をあけて前記支柱本体に取り付けられる連結具と、
この連結具と前記ロープ保持具の先端の間に張設されるロープと、を備え、
前記ロープ保持具は、
少なくとも一部が円筒状に形成された第1の丸棒と、
この第1の丸棒の内周面に形成された雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が外周面に形成された第2の丸棒からなり、
前記第1の丸棒又は前記第2の丸棒のいずれかの一端に前記ロープが取り付けられたことを特徴とする支柱。 - 前記支柱本体に対して放射状に等角度間隔で設置される複数の前記ロープ保持具と、
これら複数の前記ロープ保持具の各先端と前記連結具の間にそれぞれ張設される複数本の前記ロープを備えたことを特徴とする請求項1に記載の支柱。 - 前記ロープ保持具は、
一端に前記ロープが取り付けられる棒状体と、
前記固定具に取り付けられるとともに、前記棒状体の他端に長手方向と直交する軸を中心として回動可能に連結される接続部材と、
前記棒状体の回動を抑制して前記接続部材と互いの長手方向を一致させた状態で前記棒状体を保持する回動抑制手段と、からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支柱。 - 前記回動抑制手段は、前記棒状体と前記接続部材が互いの長手方向を一致させた状態で、少なくともそれらの一部を同時に内部へ配置可能に、前記棒状体に対して長手方向に沿ってスライド自在に外挿される筒体からなることを特徴とする請求項3に記載の支柱。
- 前記棒状体に設置されて長手方向に沿って前記筒体を前記接続部材側へ付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の支柱。
- 先端にセンサやカメラが設置される支柱本体と、
この支柱本体に取り付けられる固定具と、
前記支柱本体の長手方向に対して直交するように前記固定具に基端が固定されるとともに前記支柱本体に対して放射状に等角度間隔で設置される複数の棒状のロープ保持具と、
前記固定具から所定の間隔をあけて前記支柱本体に取り付けられる連結具と、
この連結具と複数の前記ロープ保持具の各先端の間にそれぞれ張設される複数本のロープと、
前記支柱本体を中心とし、かつ、その長手方向と直交するように配置される環状部材と、を備え、
この環状部材を介して複数の前記ロープ保持具の先端同士が互いに連結されたことを特徴とする支柱。 - 前記連結具は前記固定具を挟んでその上下にそれぞれ配置される第1の連結具及び第2の連結具からなり、
前記ロープは前記第1の連結具及び前記第2の連結具を介して両端が前記支柱本体にそれぞれ連結されるとともに、その途中部分が前記ロープ保持具の先端によって保持されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の支柱。 - 先端にセンサやカメラが設置される支柱本体と、
円形状若しくは正多角形状をなし、中央に設けられた前記支柱本体の挿通孔を中心として複数の貫通孔が等角度間隔に周縁部の近傍に設けられるとともに、前記挿通孔に挿通された前記支柱本体に対して直交するように配置される板状部材と、
両端が前記支柱本体にそれぞれ連結されるとともに途中部分が前記貫通孔に挿通されたロープと、を備えたことを特徴とする支柱。
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