JP2017020181A - 吊り足場を拡張する方法および拡張された吊り足場 - Google Patents

吊り足場を拡張する方法および拡張された吊り足場 Download PDF

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Abstract

【課題】単管と単管を接続して吊り足場を拡張する吊り足場の拡張方法および当該方法により拡張された吊り足場において、単管の接続方向を調整可能とすること。【解決手段】2つの接続単管を備えた単管接続機構を用いて、吊り足場における単管と単管を互いに接続して、吊り足場を拡張する方法は、吊り足場に既に設けられている単管を、単管接続機構の第1の接続単管の外周部に固定した少なくとも1つの単クランプにより把持して、第1の接続単管と隣接するように配置するステップと、第1の接続単管に対して、単クランプが固定される側と同じ側に連結ボルトにより回転可能に連結された第2の接続単管の回転姿勢を調整するステップと、第1の接続単管が把持する単管とは別の単管を、第2の接続単管の先端部により保持するステップと、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、2つの単管状部材を備えた単管接続機構を用いて吊り足場における単管と単管を互いに接続して吊り足場を拡張する方法および当該方法により拡張された吊り足場に関する。
従来より、吊り足場の単管と単管を接続して吊り足場を拡張する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1で提案される吊り足場の拡張方法では、先端に連結ピンを有する単管を別の単管に挿入して連結ピンにより連結し、さらに、単管本体から上方に延びるそれぞれのプレートにボルトを挿通して締め付けることにより、単管と単管を固定するようにしている。
特開平11−13275号公報
しかしながら、特許文献1で提案される方法によれば、単管を一方向に取り付けて拡張することしかできず、吊り足場の拡張方向が制限されてしまう。一方で、例えば高速道路のランプ付近など、左右方向の曲りや、上下方向の傾斜が存在する箇所も多い。特許文献1の機構では、そのような箇所に沿うように吊り足場を形成することができない。
このように、吊り足場が形成される対象物の形状に応じて単管の接続方向を調整可能とするという観点では未だ改善の余地があるといえる。
従って、本発明の目的は、単管と単管を接続して吊り足場を拡張する吊り足場の拡張方法および当該方法により拡張された吊り足場において、吊り足場が形成される対象物の形状に応じて単管の接続方向を調整可能とすることにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様によれば、2つの単管状部材を備えた単管接続機構を用いて、吊り足場における単管と単管を互いに接続して、吊り足場を拡張する方法であって、吊り足場に既に設けられている単管を、単管接続機構の第1の単管状部材に固定された少なくとも1つの把持部により把持するステップと、第1の単管状部材に対して、把持部が固定される側と同じ側に取り付けられて、第1の単管状部材との接続箇所を中心に回転可能な第2の単管状部材の回転姿勢を調整するステップと、第1の単管状部材が把持する単管とは別の単管を、第2の単管状部材の先端部により保持するステップと、を含む、吊り足場の拡張方法を提供する。
また、本発明の一態様によれば、前記拡張方法により、単管と単管を接続して拡張された吊り足場であって、単管接続機構の単クランプにより把持された第1の単管と、第2の接続単管の先端部により保持された第2の単管とを、それぞれの軸方向が互いに交差するように配置した、吊り足場を提供する。
本発明の吊り足場の拡張方法および拡張された吊り足場によれば、単管の接続方向を調整可能とすることができる。
実施の形態にかかる単管接続機構を備える吊り足場の斜視図 単管接続機構の斜視図 単管接続機構の正面図 単管接続機構の平面図 単管接続機構による単管の接続方法のフローチャート 単管接続機構による単管の接続方法を説明する図 単管接続機構の姿勢を変更した状態を示す図 単管接続機構による単管の接続方法を利用した吊り足場の拡張方法のフローチャート 単管接続機構による単管の接続方法を利用した吊り足場の拡張方法を説明する図 拡張された吊り足場の下段構造を示す平面図 拡張された吊り足場の上段構造を示す平面図 拡張された吊り足場および吊り足場が形成された構造物の外観を示す斜視図
本発明の第1態様によれば、2つの接続単管を備えた単管接続機構を用いて、吊り足場における単管と単管を互いに接続して、吊り足場を拡張する方法であって、吊り足場に既に設けられている単管を、単管接続機構の第1の接続単管の外周部に固定した少なくとも1つの単クランプにより把持して、第1の接続単管と隣接するように配置するステップと、第1の接続単管に対して、単クランプが固定される側と同じ側に連結ボルトにより回転可能に連結された第2の接続単管の回転姿勢を調整するステップと、第1の接続単管が把持する単管とは別の単管を、第2の接続単管の先端部により保持するステップと、を含む、吊り足場の拡張方法を提供する。このように、第2の接続単管の回転姿勢を調整することで、第2の接続単管が保持する単管の接続方向を調整可能とすることができる。また、第1の接続単管の単クランプと、第2の接続単管とを、第1の接続単管の同じ側に取り付けた単管接続機構を用いているため、これらの部材により把持・保持する単管上に足場板を配置した場合に足場板間の段差が生じにくくなる。このようにして、安全性を保ちつつ、単管の接続方向を調整可能とすることができる。さらに、第1の接続単管の単クランプによる単管の把持姿勢を調整することで、第2の接続単管の回転による左右方向の角度調整だけでなく、上下方向の角度調整も可能となり、より柔軟な単管の接続が可能となる。
本発明の第2態様によれば、第1の単管状部材により単管を把持するステップは、第1の単管状部材の同じ側に設けた2つの把持部により単管を把持するステップを含む、第1態様に記載の吊り足場の拡張方法を提供する。このように、2つの単クランプによって単管を把持することで、単管をより強固に把持することができ、安全性を向上させることができる。また、単クランプにより把持した単管と第1の接続単管の向きをより強固に固定することができる。
本発明の第3態様によれば、第2の接続単管の回転姿勢を調整するステップは、第1の接続単管と第2の接続単管の両方に貫通した連結ボルトを軸として、第1の接続単管と第2の接続単管の間に配置されたワッシャーを介しながら、第1の接続単管に対して第2の接続単管を回転させるステップを含む、第1態様又は第2態様に記載の吊り足場の拡張方法を提供する。このようなワッシャーを用いることで、第1の接続単管に対する第2の接続単管の回転姿勢の調整をスムーズに行いつつ、第1および第2の接続単管の強度を保つことができ、安全性を向上させることができる。
本発明の第4態様によれば、第2の接続単管を用いて単管を保持するステップは、単管を保持可能な保持部材を第2の接続単管の先端部に嵌合させて取り付けるステップと、保持部材により単管を保持するステップと、を含む、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の単管接続機構を提供する。このような保持部材を設けることで、第2の接続単管による単管の保持を行う際の作業性を向上させることができる。
本発明の第5態様によれば、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の拡張方法により、単管と単管を接続して拡張された吊り足場であって、単管接続機構の単クランプにより把持された第1の単管と、第2の接続単管の先端部により保持された第2の単管とを、それぞれの軸方向が互いに交差するように配置した、吊り足場を提供する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態における単管接続機構50およびそれを備える吊り足場1の斜視図を示す。図8Cは、当該吊り足場1および吊り足場1が形成される構造物26の斜視図を示す。
吊り足場1は、高速道路や橋などの構造物26(図8C)に対して、作業員が補修作業等を行うための足場として、構造物26の下方や側方に設置されるものである。本実施の形態における吊り足場1は、構造物26の欄干11に固定されて使用される。本明細書における欄干(高欄)とは、車両や人が落ちるのを防ぐために、高速道路や橋などの構造物26の縁にて上方に突出した端部構造である。吊り足場1において、作業員は欄干11の壁面を塗装する等の補修作業を行うことができる。
図1に示すように、吊り足場1は、足場板2と、第1の水平単管3、4と、第1の鉛直単管5と、固定具6と、L字状部材7と、第2の鉛直単管8と、第2の水平単管9と、第3の鉛直単管10と、第3の水平単管12と、単管接続機構50とを備える。図1に示したこれらの部材の数はあくまで例示であり、これらの数に限定されない。図1は、図8Cの要部を抜き出した図であり、単管の本数等は省略している(単管の本数は適宜増減してもよい)。図1では、構造物26の片側側面に形成された吊り足場1のみ図示しているが、図8Cに示すように、反対側の側面における欄干にも同様の吊り足場が形成されており、構造物26の下方において水平方向に互いに接続される。
図1に示す単管接続機構50は、第1の水平単管3に対して接続される。単管接続機構50は、第1の水平単管3(第1の単管)を把持するとともに、第1の水平単管3とは別の単管(第2の単管)を保持可能な機構である。このような単管接続機構50を吊り足場1に接続することにより、吊り足場1に新たな単管を接続して吊り足場1を順次拡張することができる。特に、本実施の形態における単管接続機構50は、新たな単管の接続方向を調整可能に構成されている。単管接続機構50の具体的な構造およびその作用については後述する。
足場板2は、作業員が作業を行うための土台となる板状の部材である。本実施の形態におけるそれぞれの足場板2は、長手方向Aと長手方向Aに直交する短手方向Bとを有した矩形状の外形を有している。第1の水平単管3、4は、水平方向に配置されたパイプである。第1の水平単管3、4のそれぞれが、複数の足場板2を直接的又は間接的に支持する。第1の水平単管3はB方向に延びるように配置され、第1の水平単管4は第1の水平単管3の下方にてA方向に延びるように配置されている。第1の水平単管3と第1の水平単管4とは平面視において直交しており、交差部分は例えば直交クランプ(図示せず)を用いて固定される。第1の鉛直単管5は、鉛直方向Cに沿って延びるように配置されたパイプである。足場板2に接触している第1の鉛直単管5の一端側(下側)は、固定具6によって第1の水平単管4に固定される。第1の鉛直単管5の他端側(上側)は、後述する第2の水平単管9に固定される。
第1の水平単管4の端部には、L字状部材7が取り付けられている。L字状部材7の上には、複数の足場板2と隣接する位置に、足場板2とは別の足場板13が載置されている。L字状部材7の上側端部には、鉛直方向Cに延びる第3の鉛直単管10が取り付けられている。第3の鉛直単管10およびL字状部材7を設けることにより、これらの部材に落下防止用のパネルやネットを取り付けて配置することができ、落下防止機構として機能することができる。
第1の水平単管4の上方に配置される第2の水平単管9は、A方向に延びるとともに、前述した第1の鉛直単管5および第3の鉛直単管10のそれぞれに直交クランプ(図示せず)により固定されたパイプである。第2の水平単管9は、欄干11の上面に沿って配置されている。第2の水平単管9にはさらに、第2の鉛直単管8が固定されている。
第2の水平単管9と第1、第2の水平単管3、4との間には、第3の水平単管12が設けられている。第3の水平単管12は、第2の水平単管9と同様にA方向に延びるとともに、第1の鉛直単管5および第3の鉛直単管10のそれぞれに固定されている。第3の水平単管12および第1の水平単管4は、L字状部材7および第3の鉛直単管10が取り付けられる側と反対側(内側)において、構造物26(図8C)の反対側に設けられた吊り足場から延びる水平単管や構造物26自体に接続される。
次に、単管接続機構50の構造について、図2A−2Cを用いて説明する。図2A―2Cはそれぞれ、単管接続機構50の斜視図、正面図、平面図である。
図2A−2Cに示すように、単管接続機構50は、第1の接続単管14と、第2の接続単管15と、連結ボルト16と、ナット17と、ワッシャー18と、2つの単クランプ19と、保持部材20とを備える。第1の接続単管14に対して第2の接続単管15を回転可能に取り付けている。これにより、第2の接続単管15によって保持・接続する単管の接続方向を調整することができる。
第1の接続単管14および第2の接続単管15はともに単管状の部材であり、本実施の形態では、概ね同径の単管が用いられる。第1の接続単管14と第2の接続単管15の接続箇所には、連結ボルト16、ナット17およびワッシャー18が設けられている。連結ボルト16は、第1の接続単管14および第2の接続単管15の両方に貫通しており、ナット17は、連結ボルト16を締め付けるように配置されている。連結ボルト16とナット17により、第1の接続単管14に対する第2の接続単管15の回転姿勢の調整(固定および変更)が可能である。ワッシャー18は、第1および第2の接続単管14、15の接続箇所において両部材の間に配置されており、緩衝部材として機能する。
第1の接続単管14の端部と第2の接続単管15の端部とが上下方向に隣接して配置され、上下方向の重なり部分において、第1の接続単管14の上部から第2の接続単管15の下部まで貫通するように連結ボルト16が挿通されている。
第1の接続単管14の外周部には、2つの単クランプ19が固定されている。本実施の形態における2つの単クランプ19は、1つの単管を協働して把持するように、第1の接続単管14に対して同じ側(例えば上側)に固定されている。すなわち、第1の接続単管14の管軸方向に沿って同一ライン上に2つの単クランプ19が配置されている。一方、単クランプ19によって把持される単管と第1の接続単管14が隣接して平行に延びるように、単クランプ19の向きは設定されている。
単クランプ19と同様に、第2の接続単管15は、第1の接続単管14に対して単クランプ19と同じ側(例えば上側)に取り付けられている。第2の接続単管15は、第1の接続単管14との接続側を基端側として、基端側と対向する側に先端部15aを有する。先端部15aには保持部材20が取り付けられる。保持部材20は、単クランプ19が把持する単管とは別の単管を保持する部材である。本実施の形態における保持部材20は、第1および第2の接続単管14、15と同様に円筒状の部材として構成されるとともに、第1および第2の接続単管14、15よりも径の小さなものが用いられる。
第2の接続単管15の先端部15aには、内部を貫通する棒状部材としての連結ピン15bが設けられている。保持部材20には、連結ピン15bと嵌合する凹部20b(図2B)と、凹部20bと同じ形状を有する凹部20aが形成されている。保持部材20の凹部20bと、第2の接続単管15の連結ピン15bとを嵌合させることで、第2の接続単管15と保持部材20の取付を行うことができる。一方、第2の接続単管15の連結ピン15bと同様の連結ピンを有する単管を、保持部材20の凹部20aに嵌合させることで、保持部材20による新たな単管の保持を可能としている。
このように構成される単管接続機構50を用いた単管と単管の接続方法について、図3のフローチャートおよび図4(a)―図4(d)を用いて説明する。図3および図4(a)―図4(d)に示す方法はあくまで一例であり、当該方法に限定されない。
まず、単クランプ19による単管の把持を行う(ステップS1)。具体的には、吊り足場1に既に設けられている第1の水平単管3を単クランプ19により把持する。図4(a)に示すように、2つの単クランプ19が協働して、第1の水平単管3を把持する。
次に、保持部材20の取付を行う(ステップS2)。具体的には、第1の水平単管3に固定された単管接続機構50の第2の接続単管15に対して、保持部材20を取り付ける。前述したように、第2の接続単管15の先端部15aに設けられた連結ピン15bに対して、保持部材20が有する凹部20bを嵌合させる。嵌合させた状態にて保持部材20を周方向に回転させることにより、第2の接続単管15から抜けないように保持部材20を取り付けて固定する(図4(b))。
次に、第1の接続単管14に対する第2の接続単管15の回転姿勢の調整を行う(ステップS3)。具体的には、前述したナット17を緩めた状態にて、図4(c)に示すように、連結ボルト16を回転軸として、第2の接続単管15を第1の接続単管14に対して所定角度θ回転させる。所定角度θとは、第1の接続単管14や第1の水平単管3と同じ向きを基準とした第2の接続単管15の回転角度である。図4(c)に示す例では、第2の接続単管15を水平面内にて左右方向に首を振るように回転させている。
最後に、別の単管の接続を行う(ステップS4)。具体的には、図4(d)に示すように、第2の接続単管15に取り付けられた保持部材20により、新たな単管3aを保持する。より具体的には、第2の接続単管15の連結ピン15bと同様の連結ピンを有する単管3aを用い、当該単管3aの連結ピンを保持部材20の凹部20aに嵌合させて保持部材20に取り付ける。
上述したステップS1−S4を実施することにより、第1の水平単管3(第1の単管)と別の単管3a(第2の単管)とを単管接続機構50を介して接続することができる。このとき、図4(d)に示すように、第1の水平単管3と別の単管3aのそれぞれの軸方向を互いに交差するように設定することができる。
本実施の形態に係る単管接続機構50によれば、第1の接続単管14に対して第2の接続単管15を回転可能に取り付けている。これにより、第2の接続単管15の回転姿勢を調整することで、第2の接続単管15が保持する単管の接続方向を調整することができる。また、第1の接続単管14に対して、単クランプ19と第2の接続単管15とを同じ側(例えば上側)に取り付けている。これにより、単クランプ19により把持する単管および第2の接続単管15により保持する単管の上に足場板2を配置した場合に、足場板間の段差が生じにくくなる。別の方法として、自在クランプを用いて単管と単管を接続する方法が考えられるが、この方法では単管と単管の間に段差が生じて、これらの単管の上に足場板を配置した場合に段差が生じてしまう。これに対して、本実施の形態に係る単管接続機構50によれば、足場板同士の段差が生じにくいため、安全性を保ちながら、単管の接続方向を調整可能とすることができる。
さらに、本実施の形態に係る単管接続機構50によれば、新たな単管の接続方向に関して、第2の接続単管15による左右方向の角度調整だけでなく、上下方向の角度調整も可能である。図4(a)―図4(d)に示した例では、第2の接続単管15が水平面内にて左右方向に首を振るように回転するように、第1の接続単管14の姿勢を固定したが、このような場合に限らない。ステップS1における第1の接続単管14による第1の水平単管3の把持姿勢を変えることで、単管接続機構50の姿勢を調整することができる。図5に示す例では、図4(a)―図4(d)に示す例と比較して、第1の接続単管14により第1の水平単管3を把持する姿勢を変えている。これにより、水平面に対して傾斜した平面内にて第2の接続単管15を回転可能としている。このように、第1の接続単管14による第1の水平単管3の把持姿勢を変えることで、第2の接続単管15の回転による左右方向の角度調整だけでなく、上下方向の角度調整も可能となり、より柔軟な単管の接続が可能となる。
本実施の形態では、2つの単クランプ19を用いている。単クランプ19を2つ設けることにより、1つのみ設けた場合と比べて、単管をより強固に把持することができ、安全性を向上させることができる。また、第1の水平単管3と第1の接続単管14のそれぞれの向きのずれを抑制して互いに固定することができる。さらに、単クランプという汎用的な部品を用いることにより、当該部品を用いて作業を行う際の作業性を向上させるとともに、単管接続機構50の汎用性を高めることができ、単管接続機構50の製造コストも低減することができる。
また本実施の形態では、第2の接続単管15を第1の接続単管14に対して回転可能に取り付ける機構を、連結ボルト16およびナット17という簡易かつ汎用的な機構を用いて実現している。これにより、第2の接続単管15の回転姿勢の調整を行う際の作業性を向上させるとともに、単管接続機構50の汎用性を高めることができ、単管接続機構50の製造コストも低減することができる。
また本実施の形態では、第1の接続単管14と第2の接続単管15の間にワッシャー18を配置している。このように、緩衝部材としてワッシャー18を機能させることで、第1の接続単管14に対する第2の接続単管15の回転姿勢の調整をスムーズに行うことができる。さらに第1および第2の接続単管14、15の強度を保つことができるため、安全性を向上させることができる。
また本実施の形態では、第2の接続単管15により保持部材20を介して単管を保持するようにしている。このような保持部材20を介することで、第2の接続単管15による単管の保持を行う際の作業性を向上させることができる。
また本実施の形態では、第2の接続単管15と保持部材20の取付けを連結ピン15bと凹部20bという簡易な機構により実現している。これにより、保持部材20を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
次に、上述した単管接続機構50による単管の接続方法を用いて、吊り足場1を拡張する拡張方法について、図6のフローチャートおよび図7(a)−図7(f)を用いて説明する。図7(a)−図7(f)は、図1に示した吊り足場1の側面図であり、説明のために必要な部材のみ図示しており、他の部材の図示を省略している(例えば固定具6、L字状部材7、第2の鉛直単管8、欄干11など)。
まず、吊り足場1に単管接続機構50を接続する(ステップS5)。具体的には、図7(a)に示すように、足場板2、第1の水平単管3、4、第1の鉛直単管5(第3の鉛直単管10)および第3の水平単管12が示される状態において、第1の水平単管3に第1の接続単管14を接続する。具体的な方法は、図3、図4を用いて説明したステップS1と同様であり、単クランプ19(図示せず)により第1の水平単管3を把持する。
次に、第2の接続単管15に保持部材20を取り付ける(ステップS6)。さらに、第2の接続単管15の回転姿勢を調整する(ステップS7)。具体的な方法は、図3、図4を用いて説明したステップS2、S3と同様であるため、説明を省略する。
次に、仮設単管21を設置する(ステップS8)。具体的には、図7(b)に示すように、第3の水平単管12(あるいは第1の鉛直単管5や第3の鉛直単管10)の下に仮設単管21を取り付ける。このとき、ステップS7で回転姿勢を調整した第2の接続単管15が延びる方向(角度θ)と、仮設単管21が延びる方向を一致させるようにする。
次に、支持管22を設置する(ステップS9)。具体的には、図7(c)に示すように、移動支持管23を挿通した支持管22を仮設単管21に固定する。移動支持管23は、支持管22に挿通されて支持管22内をスライド可能に保持されたパイプである。このような移動支持管23を有する支持管22を、所定のクランプ部材を用いて仮設単管21に平行な状態で固定する。
次に、移動支持管23および支持管22と、新たな単管3aとの連結を行う(ステップS10)。具体的には、図7(d)に示すように、新たな単管3aを準備し、単管3aの先端と移動支持管23の先端とを第1の連結部材24で連結するとともに、単管3aの先端よりもやや後側の部分と支持管22とを第2の連結部材25で連結する。図7(d)に示す例では、第1、第2の連結部材24、25ともにチェーン状の連結部材を用いている。
次に、移動支持管23および新たな単管3aを、吊り足場1の前方に送り出す(ステップS11)。具体的には、足場板2上に載った一人の作業員(図示せず)が単管3aを持ち、別の作業員(図示せず)が移動支持管23を持った状態にて、図7(e)に示すように、両単管3a、23を同時に前方に送り出す。このとき、新たな単管3aの後端を、単管接続機構50の保持部材20に合わせる。
次に、新たな単管3aを保持部材20に接続する(ステップS12)。具体的には、前のステップS11により前方に送り出した単管3aの後端を保持部材20に保持させる。具体的な方法は、図3、図4を用いて説明したステップS4と同様であるため、説明を省略する。
上述したステップS5−S12を実施することにより、吊り足場1に対して、別の単管3aを新たに接続することができる。
その後、単管3aの下に水平単管4aを配置し、単管3aの上に足場板2aを配置し、足場板2a上に鉛直単管5aを配置する等して、図7(f)に示すように、吊り足場1と同様の新たな吊り足場1aを形成することができる。以降、仮設単管21および支持管22を足場の形成方向にスライドさせて使用しながら、ステップS5−S12を繰り返すことにより、吊り足場1aと同様の構造による拡張足場を順次形成して拡張することができる(スライド工法)。このようなスライド工法によれば、作業員が足場板2、2a上で作業を行うのみで吊り足場を拡張することができるため、高所作業車などを用いることなく、早くかつ安全な方法によって吊り足場を組み立てることができる。これにより、高速道路や橋の通行止めを行うことなく、吊り足場を形成して補修作業等を行うことができ、利便性に優れているといえる。
なお、ステップS5−S12の順序等は、図7で示した例に限られない。吊り足場1、1aと同様の構造を有する吊り足場を形成できれば、各ステップの順序を適宜入れ替えてもよい。また、必要に応じて足場板や単管の数などを増減させてもよい。当該増減に応じて、各ステップS5−S12で用いる足場板や単管の数、あるいは各ステップの順序を適宜変更してもよい。
上記方法により拡張した吊り足場の平面図の一例を図8A―図8Cに示す。図8Aは、吊り足場1、1aの下段(第1の水平単管3、4が配置される段)における平面図である。図8Bは、吊り足場1、1aの上段(支持管22や移動支持管23が配置される段)における平面図である。図8Cは、吊り足場1、1aおよび当該吊り足場が形成された対象物としての高速道路26の外観を示す。図8A、図8Bに示す単管の接続方向の角度は、説明のために実際の角度よりも大きく表示している。例えば、単管の接続方向を90度回転させるために、150mの直線距離を要してもよい。
本実施の形態の吊り足場1の拡張方法によれば、第2の接続単管15の回転姿勢を調整することで、第2の接続単管15が保持する単管3aの接続方向を調整可能とすることができる。さらに、第1の接続単管14の単クランプ19と、第2の接続単管15とを、第1の接続単管14の同じ側に取り付けた単管接続機構50を用いているため、これらの単管3、3aの上に足場板2、2aを配置した場合に、足場板間の段差が生じにくくなる。これにより、足場板2、2a上で作業を行う作業員の安全性を保つことができる。このように、本実施の形態の吊り足場1の拡張方法によれば、安全性を保ちつつ、単管3aの接続方向を調整可能とすることができる。
さらには、ステップS5において、単クランプ19による第1の水平単管3の把持姿勢を調整することで、第2の接続単管15の回転による左右方向の角度調整だけでなく、上下方向の角度調整も可能となる(図5参照)。例えば高速道路のランプ付近など、左右方向の曲りだけでなく、上下方向の傾斜もあわせて存在している箇所も多い。本実施の形態の吊り足場の拡張方法によれば、左右方向の曲りと上下方向の傾斜の両方に対応可能であるため、そのような箇所に適したより安全な吊り足場を形成することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、実施の形態では、保持部材20を介して新たな単管を保持して接続する場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、保持部材20を設けずに、第2の接続単管15が直接的に新たな単管を把持する場合であってもよい。この場合、第2の接続単管の先端部が単管を直接的に保持可能な構造を有するように、第2の接続単管の先端部に、保持部材20が有する凹部20aと同様の凹部を形成してもよい。
また実施の形態では、第1の接続単管14に2つの単クランプ19を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、1つあるいは3つ以上の単クランプ19を設けてもよい。単クランプ19を2つ以上設けることで、第1の水平単管3をより安定的に固定することができる。なお、実施の形態のように単クランプ19を2つ設けた場合には、単管接続機構50の構成を過度に複雑にすることなく、簡素化した構造としながら、第1の水平単管3を安定的に固定することができる。
また実施の形態では、第1の水平単管3、4、第2の水平単管9および第3の水平単管12が水平方向に延びるように配置される場合について説明したが、このような場合に限らず、構造物26の傾斜等に応じて水平方向から上下に傾斜してもよい。
また実施の形態では、第1の接続単管14と第2の接続単管15との接続箇所において、連結ボルト16、ナット17およびワッシャー18を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、第1および第2の接続単管14、15の中に、連結ボルト16の締付による応力を受けるためのパイプスリーブを設けてもよい。これにより、第1および第2の接続単管14、15の強度を保つことができる。第2の接続単管15の回転姿勢を調整する際などに連結ボルト16の締付を行っても、第1および第2の接続単管14、15の形状を保持することができ、安全性の向上にもつながる。
本発明は、単管と単管を接続して吊り足場を拡張する吊り足場の拡張方法および当該方法により拡張された吊り足場であれば適用可能である。
1 吊り足場
2 足場板
3 第1の水平単管(第1の単管)
3a 単管(第2の単管)
4 第1の水平単管
5 第1の鉛直単管
6 固定具
7 L字状部材
8 第2の鉛直単管
9 第2の水平単管
10 第3の鉛直単管
11 欄干
12 第3の水平単管
13 足場板
14 第1の接続単管
15 第2の接続単管
16 連結ボルト
17 ナット
18 ワッシャー
19 単クランプ
20 保持部材
21 仮設単管
22 支持管
23 移動支持管
24 第1の連結部材
25 第2の連結部材
26 構造物
50 単管接続機構

Claims (5)

  1. 2つの接続単管を備えた単管接続機構を用いて、吊り足場における単管と単管を互いに接続して、吊り足場を拡張する方法であって、
    吊り足場に既に設けられている単管を、単管接続機構の第1の接続単管の外周部に固定した少なくとも1つの単クランプにより把持して、第1の接続単管と隣接するように配置するステップと、
    第1の接続単管に対して、単クランプが固定される側と同じ側に連結ボルトにより回転可能に連結された第2の接続単管の回転姿勢を調整するステップと、
    第1の接続単管が把持する単管とは別の単管を、第2の接続単管の先端部により保持するステップと、を含む、吊り足場の拡張方法。
  2. 第1の接続単管により単管を把持するステップは、第1の接続単管の同じ側に設けた2つの単クランプにより単管を把持するステップを含む、請求項1に記載の吊り足場の拡張方法。
  3. 第2の接続単管の回転姿勢を調整するステップは、
    第1の接続単管と第2の接続単管の両方に貫通した連結ボルトを軸として、第1の接続単管と第2の接続単管の間に配置されたワッシャーを介しながら、第1の接続単管に対して第2の接続単管を回転させるステップを含む、請求項1又は2に記載の吊り足場の拡張方法。
  4. 第2の接続単管を用いて単管を保持するステップは、
    単管を保持可能な保持部材を第2の接続単管の先端部に嵌合させて取り付けるステップと、
    保持部材により単管を保持するステップと、を含む、請求項1から3のいずれか1つに記載の吊り足場の拡張方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の拡張方法により、単管と単管を接続して拡張された吊り足場であって、単管接続機構の単クランプにより把持された第1の単管と、第2の接続単管の先端部により保持された第2の単管とを、それぞれの軸方向が互いに交差するように配置した、吊り足場。
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