JP6674758B2 - 易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機 - Google Patents

易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機 Download PDF

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Description

この発明は、袋を作りながら製品(包装物)を充填しつつ背貼り部に沿って開封し易くした易開封袋包装体を製造する易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機に関する。
従来、縦方向に伸びる背貼り部(センターシール部)と、縦方向の両端に形成される横シール部(エンドシール部)とを備えている包装袋(ピロー袋)において、背貼り部を開封する構造を備えた包装袋が知られている。そうした包装袋の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されている包装袋は、図10に示すように、包装材Fの横方向(左右方向)の相互に対向する一対の側端縁部分を内面同士が向かい合う合掌状態でヒートシール等により貼り合わせることで、背貼り部Scが袋胴部Bbの中央に形成されており、背貼り部Scの外側はシールされて縦方向(上下方向)に沿って伸びる縦シール部分Ssとなっており、縦シール部分Ssの内側は非シール部分Nsとなっている。
袋の縦方向の両端部は横シール部Se,Seとなっており、横シール部Se,Seは、例えば、一方が予め封鎖され、その後、袋の内部に図示しない内容物を収容した後に他方が封鎖される。背貼り部Scと横シール部Se,Seとが交差する領域では、非シール部分Nsであった部分も、横シール時にシールが施され、つなぎシール部分Scnが形成されている。つなぎシール部分Scnは、横シール部Se,Seと縦シール部分Ssのいずれにも連続することにより、袋内部を封止している。
つなぎシール部分Scnにおいて、非シール部分Nsに向けて伸びるV字型の先端形状のノッチ(又は切込み)として開封開始構造Vが形成されている。開封開始構造Vの内端は、つなぎシール部分Scnに設けられ、開封開始構造Vの内端から非シール部分Nsに至る縦方向の距離Laは、開封開始構造Vの内端から縦シール部分Ssと非シール部分Nsとの境界線の延長線に至る距離Lbより大きくされている。
つなぎシール部分ScnをノッチVから引き裂いた場合、引き裂き線はノッチVの内端からつなぎシール部分Scn内を伸びて行って非シール部分Ns内に進入する。引き裂き線が進入した非シール部分Ns内では、縦シール部分Ssと非シール部分Nsとの境界線に近く、一対の側端縁部分fe,fe同士が接着されていないものの相互に拘束された状態になっていることから、引き裂き方向がずれ難く、引き裂き線は非シール部分Ns内において縦シール部分Ssとの当該境界線に沿って伸びていく。開封後の開口縁は従来よりも直線状に形成されて美麗な端縁が得られるとともに、引き裂き線が内容物を収容している収容部の側に向かうおそれもない。
しかしながら、特許文献1は、易開封性を備えた包装袋を開示しているが、そうした易開封性を備えた包装袋を、製袋充填包装機、即ち、帯状包装材を充填筒の周りにおいて略筒状に曲成しながら縦シールによって筒状包装材に形成し、更に横シールを施しながら充填筒を通して投入した製品を包装袋内に連続的に包装していく製袋充填包装機において、連続的にどのように製造するかについてまでは開示がされていない。
製袋充填包装機、特に縦型の製袋充填包装機では、製品が投入される充填筒の周りに帯状包装材を略筒状にまで曲成し、当該帯状包装材の両側端縁を合掌状に重ね合わせてシールをして背貼り部を形成することで筒状包装材に形成されるが、背貼り部を上記のような外側に縦に延びる縦シール部分とその内側に包装袋の内部に繋がる非シール部分とを有するものとし、非シール部分においてシール部分との境界線に沿って開封する易開封性の包装袋を製袋充填包装機によって製造しようとする場合、背貼り部に残そうとする非シール部分のために、充填筒の周りで弛みが形成されてしまうのを回避するのが難しい。
このように、充填筒の周囲に包装材に弛みが生じると、包装材を充填筒の軸線方向に沿って送るときに、包装材が充填筒の周囲でばたつく等の不具合が生じて安定した包装材の送りができない。帯状包装材の送りが不安定であると帯状包装材から筒状包装材を形成することが困難になり、ましてや側端縁部分が重ね合わせて成る重合部のうち外側の所定の幅部分だけにシールが施された縦シール部分を有するように背貼り部を形成することが困難になる。
登録実用新案第3196878号公報
そこで、製袋充填包装機において、製造する易開封性包装袋の背貼り部の構造が外側に縦に延びるシール部とその内側に包装袋の内部に繋がる非シール部とを有する特有の構造となっている包装袋であっても、充填筒の周囲に弛みを形成することなく、包装材を安定して送り、背貼り部を確実に形成する点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、背貼り部が外側の縦シール部分と内側の非シール部分とを有している易開封性包装袋を、縦シール部分を安定して且つ確実に形成しつつ、連続的に製造することを可能にする易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機は、帯状包装材が略筒状に曲成された状態で円筒周面を走行する充填筒、前記充填筒の側方に配設されており、前記帯状包装材の両側端縁部分が重ね合わされて形成される重合部にシールをして背貼り部を形成することで筒状包装材を形成する縦シール手段、及び前記充填筒の下方に配設されており、前記充填筒を通して包装物が投入された前記筒状包装材に前記背貼り部と交差する横シール部を形成して袋包装体を製造する横シール手段を備えて
いる易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機であって、前記重合部の重ね合わされた形態を保持するための保形手段が備わっており、前記縦シール手段が形成する前記背貼り部は、前記保形手段によって重ね合わされた形態が保持された前記重合部のうち外側部分に形成される縦シール部分と、前記重合部のうち前記外側部分を除いた内側部分に残される非シール部分とから成り、前記袋包装体を、前記背貼り部の前記非シール部分において前記縦シール部分との境界線に沿って引き裂くことで易開封性袋包装体としたことを特徴としている。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機によれば、帯状包装材の両側端縁部分を重ね合わせて形成される重合部について、重ね合わされた形態を保持するための保形手段が備わっているので、縦シール手段が重合部にシールを施して背貼り部を形成する際には、重合部は、当該保形手段によって重ね合わされた形態が保持され、重なりが開いて弛みが生じないように扱われる。縦シール手段によって、そうした保形作用を受けて充填筒の筒周面上を安定して走行する重合部に対して、その外側部分に縦シール部分が形成され、当該外側部分を除いた内側部分に非シール部分が残される。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記充填筒の周囲には、前記帯状包装材又は前記筒状包装材が前記充填筒の筒周面から浮き上がるのを防止する規制手段を配設することができる。充填筒の周囲に配設される規制手段は、包装材が充填筒の筒周面から浮き上がるのを防止しているので、包装材が充填筒の筒周面に沿って曲成された状態から浮き上がるように変形するのを規制する。規制部材は、延いては、重合部の重ね合わされた形態を保持するのにも寄与する。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記規制手段は、前記充填筒の前記筒周面に沿って配置されており前記帯状包装材又は前記筒状包装材が前記筒周面との間に通されるガイド板、又は前記充填筒の前記筒周面に対向して回転可能に配置されており前記帯状包装材又は前記筒状包装材が前記筒周面との間に挟まれる周面を有するガイドローラであるとすることができる。規制手段を充填筒の筒周面に沿って配置されているガイド板とすることにより、充填筒の筒周面に沿うように略筒状に曲成された包装材は、充填筒の筒周面から浮き上がろうとすると、ガイド板に規制されてそうした浮き上がりが防止される。また、規制手段を充填筒の筒周面に対向して回転可能に配置されているガイドローラとすることにより、充填筒の筒周面に沿うように略筒状に曲成された包装材はガイドローラの配置箇所では充填筒の筒周面とガイドローラの周面との間に挟まれて規制され、その結果、充填筒の筒周面から浮き上がりが防止される。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記保形手段は、前記縦シール手段に沿う位置に配設されており、前記重合部の前記内側部分にポイントシールを形成するポイントシーラであるとすることができる。保形手段をかかるポイントシーラとすることにより、ポイントシーラは、重合部の内側部分(背貼り部の形成後には非シール部分となる部分)にポイントシールを形成するので、重合部は内側部分で重なりが開くことがなく、重なりの形態を保持することができる。また、縦シール後においては、ポイントシールは、背貼り部において非シール部分の開きを防止して、背貼り部の形態を保持することもできる。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記縦シール手段は前記重合部の前記外側部分を合掌状に挟み込む一対のシールバーであり、前記ポイントシーラは当該一対のシールバーと前記充填筒の前記筒周面との間で作動して前記重合部の前記内側部分を挟み込むことができる。縦シール手段を重合部の外側部分を合掌状に挟み込む一対のシールバーとすることで、一対のシールバーと充填筒の筒周面との間にはスペースが形成される。このスペースにおいて作動するポイントシーラを配設し、ポイントシーラによって重合部の内側部分を挟み込んでポイントシールが形成されるので、重合部は内側部分で重なりが開くことがなく、重なりの形態を保持することができる。また、縦シール後においては、ポイントシールは、背貼り部において非シール部分の開きを防止して、背貼り部の形態を保持することもできる。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記縦シール手段は前記充填筒の前記筒周面に倒された前記重合部の前記外側部分を前記筒周面に向って押さえ付けるシールバーであり、前記ポイントシーラは当該シールバーの側方で作動して前記重合部の前記内側部分を前記筒周面に向って押さえ付けることができる。縦シール手段を充填筒の筒周面に倒された重合部の外側部分を筒周面に向って押さえ付けるシールバーとすることで、シールバーの側方で重合部の内側部分に面する側にはスペースが形成される。このスペースにおいて作動するポイントシーラを配設し、ポイントシーラによって重合部の内側部分を筒周面に向って押さえ付けることでポイントシールが形成されるので、重合部は内側部分で重なりが開くことがなく、重なりの形態を保持することができる。また、縦シール後においては、ポイントシールは、背貼り部において非シール部分の開きを防止して、背貼り部の形態を保持することもできる。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記ポイントシーラは前記シールバーに沿って配置位置が変更可能であるとすることができる。ポイントシーラをシールバーに沿って配置位置を変更可能とすることにより、重合部の内側部分におけるポイントシールの位置を変更することができるので、縦シール手段によるシールの際に、重合部の重なりの保持を最適にし、また、縦シール後にはポイントシールは易開封袋包装体の実情に則して引き裂き線を案内して、開封を良好にすることができる。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記縦シール手段は前記重合部の前記外側部分を合掌状に挟み込む一対のシールバー又は前記充填筒の前記筒周面に倒された前記重合部の前記外側部分を前記筒周面に向って押さえ付けるシールバーであり、前記ポイントシーラは前記一対のシールバー又は前記1本のシールバーから櫛の歯状に一体的に突出していて前記重合部の前記内側部分を複数箇所で挟み込む又は前記筒周面に向って押さえ付けるランダムポイントシーラであるとすることができる。ポイントシーラをかかるランダムポイントシーラとすることにより、一対のシールバーが重合部の外側部分を合掌状に挟み込む動作の際に、また1本のシールバーが重合部の内側部分を筒周面に向って押さえ付ける動作の際に、当該内側部分に複数箇所でポイントシールを形成することができる。易開封袋包装体の開封の際に、複数箇所に並んで存在するポイントシールは、引き裂き線を効果的に案内することができる。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記縦シール手段は前記重合部の前記外側部分を周面間に挟み込む一対の縦シールローラであり、前記保形手段は、前記重合部の前記内側部分を周面間に挟み込む一対の送りローラであるとすることができる。保形手段が重合部の内側部分を挟み込む一対の送りローラであることにより、重合部の内側部分が一対の送りローラで挟み込まれて、重合部の重なり合う態様が保持され、一対の縦シールローラによって重合部の外側部分にシールが施される。保形手段としての送りローラは、縦シール手段としての縦シールローラよりも、包装材の送り上流側に配置するのが好ましい。
この易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、前記保形手段は、前記帯状包装材に対して、前記各側端縁部分の境界となる位置に折り癖となる筋を付ける筋付け手段であるとすることができる。保形手段として、帯状包装材に対して折り癖となる筋を付ける筋付け手段とすることにより、帯状包装材が充填筒の筒周面に沿うように略筒状に曲成された状態では、筋付け手段によって形成された筋は、充填筒の筒周面に沿う曲成部分と側端縁部分との境界に位置している。したがって、包装材は、充填筒の筒周面に沿う曲成部分から、筋によって定められる折り癖を介して折れ曲がり、筒周面から離れる方向に延びる両側端縁部分が重合部となり、重合部としての重なり合う態様が保持される。
この発明による易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機は、上記のように構成されているので、次のような格別な作用・効果を奏することができる。即ち、帯状包装材の両側端縁部分が重ね合わされて形成される重合部について、重ね合わされた形態を保持するための保形手段が備わっているので、縦シール手段が重合部にシールを施して背貼り部を形成する際には、重合部は、当該保形手段によって重ね合わされた形態が保持され、重なりが開いて弛みが生じないように扱われる。縦シール手段によって、そうした保形作用を受けて充填筒の筒周面上を安定して走行する重合部に対して、その外側部分に縦シール部分が形成され、当該外側部分を除いた内側部分に非シール部分が残される。したがって、縦型製袋充填包装機が製造すべき易開封性包装袋として、背貼り部の構造が外側に延びる縦シール部分とその内側に包装袋の内部に繋がる非シール部分とを有する特有の構造となっている包装袋であるにもかかわらず、縦型製袋充填包装機は、縦シール部分を安定して正確に且つ確実に形成しつつ、連続的に製造することができる。
図1は、本発明による縦型製袋充填包装機の概略を示す図である。 図2は、本発明による縦型製袋充填包装機において、包装材と充填筒の周面との間に隙間が生じやすいという状況を説明する図である。 図3は、本発明による縦型製袋充填包装機について、規制手段が配設された当該包装機を、充填筒を横切る面で切断した断面図である。 図4は、本発明による縦型製袋充填包装機について、当該包装機に備わる縦シール装置に関連して、包装材の重合部の保形手段としてポイントシールを設けた構造を示す図である。 図5は、本発明による縦型製袋充填包装機について、当該包装機に備わる縦シール装置に関連して、包装材の重合部の保形手段として、フィルム送りローラを設けた構造を示す図である。 図6は、本発明による縦型製袋充填包装機について、包装材の重合部の保形手段として、包装材に折り癖を形成する構造を示す図である。 図7は、本発明による縦型製袋充填包装によって製造された袋包装体の例を示す斜視図である。 図8は、別の形態のポイントシールが施された袋包装体の例を示す斜視図である。 図9は、本発明による縦型製袋充填包装によって製造された袋包装体の一例について、その開封の様子を示す図である。 図10は、易開封袋包装体の一例を示す斜視図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による易開封袋包装体を製造する縦型製袋充填包装の実施例を説明する。図1はこの発明が適用された縦型製袋充填包装機と呼ばれる包装機の一例を示す図であって、図1(a)は縦型製袋充填包装機の全体の斜視図であり、図1(b)は充填筒での横断面図である。なお、包装材については、略筒状にまで曲成された帯状包装材Fwと、縦シールが施されることで筒状に成形された筒状包装材Ftを特に区別しない場合には、包装材Fと記すこととする。また、シールは、ここでは加圧・加熱によるヒートシールであるとする。
図1(a)に示すように、縦型製袋充填包装機10においては、帯状包装材Fwが縦方向に送られるうちに縦シール(センターシール、背貼りシール)が施されて筒状包装材Ftに成形され、筒状包装材Ftに対して横シール(エンドシール)と包装物の充填とが交互に行われて袋包装体が製造される。詳細には、原反ロール部Frから繰り出される帯状包装材Fwは幾つかのガイドローラ11や張力付与機構12を経て、製筒器(フォーマ)13に供給される。供給途上の帯状包装材Fwには、印字装置14によって必要な印字が施される。帯状包装材Fw上のレジマーク等のマークがセンサで読み取られており、帯状包装材Fwの供給は、袋の形成及び袋内部への製品の充填とのタイミングを計って行われる。帯状包装材Fwは、製筒器13の内部を通過するときに略筒状に曲成され、後に袋包装体を製造したときに袋胴部となる筒状胴部Fbと、側端縁部分fe,feが互いに重ね合わされて後に製造される袋包装体の背貼り部となる重合部Foとが形成される。
縦型製袋充填包装機10においては、製筒器13に製品を投入案内するための充填筒15が貫通配置されており、充填筒15の上部は断面が拡大したホッパ16とされている。略筒状に曲成された帯状包装材Fwは、充填筒15の筒周面15aに沿って曲成された状態で案内され、重合部Foが縦シール手段としての縦シーラ17によってシールされることで筒状包装材Ftに成形される。縦シーラ17は、重合部Foを挟んでシールを施すため、一対のシールバー17a,17bを備えており、充填筒15の側方(通常、包装機の前側)に配置されている。包装材Fは、充填筒15の両側方に配設された左右一対の互いに同期して作動する紙送り機構18,18によって、充填筒15の軸線方向に沿って下方へ紙送りされる。各紙送り機構18は、縦方向に隔置して配置されたローラ18a,18bとそれらに巻き掛けられた送りベルト18cとを備えており、ローラ18aがサーボモータで駆動される。包装材Fは、充填筒15の筒周面15aとベルト18cとの間に挟まれているので、ベルト18cが走行すると、ベルト18cの間に働く摩擦力によって充填筒15の筒周面15a上を下方へ紙送りされる。
充填筒15の下端から下方へ送り出された筒状包装材Ft内に製品が投入・充填され、筒状包装材Ftは、横シール手段である横シーラ19によって、袋の天シール部と次の袋の底シール部とからなる横シール部Seが形成される。包装材Fは順次供給されて、包装物(製品)を包装した袋包装体Pが連続して製造される。横シーラ19には袋包装体Pを筒状包装材Ftから切り離すカッタ手段が組み込んで配設されており、横シーラ19の一方の横シールブロック19aは出没可能なカッタ20を備えており、相手側となる他方の横シールブロック19bにはカッタ20が進入可能な溝21が形成されている。カッタ20は横シール部Seを横方向に切断して、筒状包装材Ftから袋包装体Pを切り出す。なお、縦型製袋充填包装機10においては、カッタ手段は、横シーラ19の下流側に別個に配置してもよい。また、図示の例では、包装材Fの送りを間欠的とし、間欠動作の停止中に縦シーラ17及び横シーラ19を作動させることで袋包装体Pが順次製造されるが、縦シーラ17及び横シーラ19をいわゆるボックスモーション動作をさせる、或いはローラ型式のシーラを採用することで、連続送りされる包装材Fに縦シールと横シールを行うことも可能である。
従来の製袋充填包装機では、包装材Fは充填筒15の筒周面15a上にタイトに曲成されている。従来の縦シーラは、重合部Foの全幅を合掌状に挟み込むことができるだけの幅広いシール面を有しているので、縦シーラのシールバーは、包装材Fの重合部Foの全幅を合掌状に挟み込んでシールを施し、重合部Foの全体に亙って縦シール部を形成する。シールバーは重合部Foを充填筒15の筒周面15aの際まで挟み込むので、包装材Fは、充填筒15の周面との間に実質的な弛みを生じることのないタイトな曲成状態となる。筒状包装材Ftは、そうした状態のまま、紙送り機構18,18によって充填筒15に案内されて紙送りされ、充填筒15の下端から下方に送り出される。
製袋充填包装機10においては、図1(b)に示すように、縦シーラ17のシールバー17a,17bは、包装材Ftの重合部Foを充填筒15の筒周面15aの際まで挟み込まず、シールバー17a,17bの先端を充填筒15の筒周面15aから距離Liだけ離して、重合部Foの先端部分のみを合掌状に挟み込む。シールバー17a,17bは、挟み込んだ重合部Foの先端部分にシールを施し、縦シール部分Ssを形成する。距離Liは、包装材Fの厚みや袋包装体のサイズにもよるが、通常は約10mm程度とされる。
図2は、本発明による縦型製袋充填包装機において充填筒を横切る断面図であり、包装材と充填筒の筒周面との間に弛みが生じやすいという状況を説明する図である。図2(a)は縦シーラ17側に弛みが生じる場合を示しており、図2(b)は縦シーラ17の反対側に弛みが生じる場合を示している。重合部Foを全幅に縦シールをするのではなく、内側にシールをしない非シール部分を残そうとするときには、包装材Fには充填筒15の筒周面15aとの間に隙間を形成するような弛みを生じやすい。図1(b)に示したように、縦シーラ17が包装材Fの側端縁fe,feが重なった先端部分Fotのみを合掌状に挟み込んで重合部Foとしようとするために、図2(a)に示すように、縦シーラ17側を除いて包装材Fを充填筒15の筒周面15aとの間に実質的な隙間が生じることのないタイトな曲成状態にしようとすると、先端部分Fotの近傍両側において充填筒15の周面から浮き上がった弛みSLが生じやすい。また、図2(b)に示すように、縦シーラ17側において包装材Fを充填筒15の筒周面15aとの間に実質的な隙間が生じることのないように、先端部分Fot(重合部Fo)を充填筒15の筒周面15aの際まで挟み込もうとすると、包装材Fには縦シーラ17とは反対側の領域で充填筒15の筒周面15aとの間に隙間を形成するような弛みSLが生じやすくなる。
図3は本発明による縦型製袋充填包装機において充填筒を横切る面で切断した横断面図であり、包装材が充填筒の筒周面から浮き上がることなく曲成するための工夫を施した構造を示す図である。図3(a)は当該工夫として充填筒の筒周面に沿うガイド板を設けた例を示す図であり、図3(b)は当該工夫として充填筒の筒周面の適宜箇所にガイドローラを配設した例を示す図である。
帯状包装材Fwは、製筒器13(図1(a))によって充填筒15の筒周面15aに沿って曲成され、製筒器13を通過した際に、帯状包装材Fwの側端縁fe,feは重合部Foとして互いに合掌状に重ね合わされる。即ち、帯状包装材Fwの側端縁fe,feを重ねて重合部Foを形成する主たる手段は、製筒器13である。縦シーラ17は、充填筒7の筒周面15aから少し離れた位置(隙間40,40を置いている)に配置され且つ互いに接近・離間する動作をするシールバー17a,17bを備えている。シールバー17a,17bは、重合部Foのうち外側部分Fotのみを挟み込んでシールを施す。
重合部Foの内側部分Foiはシールが施されない状態で残されるので、そのままでは内側部分Foiが広がり勝手となって、包装材Fは充填筒15の筒周面15aとの間に隙間が生じて弛むおそれがある。そうした隙間が生じるのを防止するために、本例では、図3(a)に示すように、筒形規制手段として充填筒15の筒周面15aに沿ってガイド板を配設している。ガイド板は、充填筒15の筒周面15aのうち、縦シーラ17が配設されている側とは反対側であって両紙送り機構18,18間の略半周の部分に沿って延びる第1ガイド板30と、縦シーラ17と各紙送り機構18,18間のそれぞれ略四分の1の部分に沿って延びる第2ガイド板31,31とから成っている。
充填筒15の筒周面15aとガイド板30,31,31の内面との間には、包装材Fが通過できる程度の僅かな隙間が存在するのみであるので、包装材Fは、当該隙間内に置かれた状態で紙送りされる。ガイド板30,31,31は、包装材Fが充填筒15の筒周面15aから浮き上がるのを抑えて弛みが生じるのを防止している。したがって、ガイド板30,31,31は、包装材Fのうち充填筒15の筒周面15aに沿って曲成された略筒状の形状に規制する規制機能を奏する。ガイド板31,31については、互いに対向し且つ包装材Fの重合部Foが入り込んでくる上流端の形状を次第に窄まるテーパ形状とすることで、製筒器13で形成された重合部Foの走行を案内するようにしてもよい。更に、ガイド板31,31については、重合部Foを挟んで隣合う端部間を重合部Foの根元部分に至る直前まで延長(ガイド板の部分31a,31aの各端部を想像線で示す)して包装材Fを案内し、重合部Foの側端縁部分fe,feの重なりが意図せずに開くのを防止し、重合部Foの形を保つ保形機能を持たせてもよい。
図3(a)に示したガイド板30,31,31に代えて、図3(b)には、充填筒15の筒周面15aの適宜箇所にガイドローラを配設した例が示されている。図示の例では、ガイドローラのうち第1ガイドローラ35が、縦シーラ17が配設されている側とは反対側の充填筒15の周面において、両紙送り機構18,18間の中間の位置に配設されている。また、ガイドローラのうち第2ガイドローラ36,36が、縦シーラ17が配設されている側において縦シーラ17と各紙送り機構18,18間に亙る略四分の1周の中間の位置に配設されている。各ガイドローラ35,36,36は、その回転軸線が充填筒15の筒周面15aの周方向(接線方向)に沿う方向に延びており、包装材Fの送りに従って抵抗なく回転可能である。ガイドローラの配設位置と個数については図示の例に限られることなく、充填筒7の大きさや包装材Fの性質により、増設してもよい。特に、重合部Foの根元部分の近傍には、シールバー17a,17bと干渉しないように小型のガイドローラ、若しくはシールバー17a,17bの上方又は下方に離してガイドローラを配置して、重合部Foの側端縁部分fe,feの重なりが意図せずに開くのを防止し、重合部Foの形を保つ保形機能を持つようにしてもよい。
ガイドローラ35,36,36は、包装材Fを充填筒15の筒周面15aに押しつけて当該周面から浮き上がるのを抑えて弛みが生じるのを防止している。したがって、ガイドローラ35,36,36は、ガイド板30,31,31と同様に、包装材Fのうち充填筒15の筒周面15aに沿って曲成された略筒状の形状に規制する規制機能を奏する。第2ガイドローラ36,36についてはその回転軸線を僅かに傾斜させて、包装材Fを縦シーラ17側に寄せ勝手となる力を付与することで包装材Fを充填筒7の周囲にタイトに曲成し、且つ包装材Fの重合部Foを形成している側端縁部分fe,feの重なりが広がるのを効果的に防止し、重合部Foの形を一層保つ保形機能を持たせることもできる。なお、ガイド板30,31,31及びガイドローラ35,36,36については、縦シーラ17よりも上流の位置から縦シーラ17が配置されている範囲までの間に亙って連続的又は分散的に配置するのが好ましい。
図4は、本発明による縦型製袋充填包装機に備わる縦シーラに関連して、包装材の重合部における側端縁部分の重なりを保つ工夫としてポイントシールを設けた例を示す斜視図である。図4(a)は当該工夫として縦シーラに沿って移動可能なポイントシーラを設けた例を示す図であり、図4(b)((b−1)〜(b−5))は当該工夫として重合部を充填筒の筒周面に折り倒す型式の縦シーラに沿って移動可能なポイントシーラを設けた例を示す図であり、図4(c)は、図2(a)の変形例であって、ランダムポイントシールを行うことができる縦シーラの斜視図である。
図4に示されているように、包装材Fの側端縁部分fe,fe同士が重ね合わされた重合部Foは、縦シーラ17によってシールが施されて背貼り部Scとされる。背貼り部Scを形成する際、重合部Foのうち外側(先端側)部分Fotのみが縦シーラ17のシールバー17a,17bによって挟み込まれて縦シール部分Ssが形成され、重合部Foの内側部分Foiはシールされずに非シール部分Nsとして残される。背貼り部Scの非シール部分Nsが包装材Fにおいて長く延びていると、非シール部分Nsが開き勝手となって縦シーラ17によって挟み込まれる前の包装材Fにまで影響が及び、重合部Foの外側部分Fotが縦シーラ17のシールバー17a,17bによって正しく挟み込まれなくなって縦シール部分Ssが綺麗に仕上がらないおそれがある。そこで、非シール部分Nsに所々、点状のシール部分(ポイントシール)を与えることによって、非シール部分Nsが開き勝ちになるのを防止することが考えられる。
[合掌貼りの場合]
図3(a)(b)に示したように、シールバー17a,17bは充填筒15の筒周面15aから離れて位置していて、シールバー17a,17bの先端と充填筒15の筒周面15aとの間には非シール部分Nsの幅に相当する隙間40,40が存在する。隙間40,40に、重合部Foを挟んで対向する一対のポイントシーラ41,41が配設されている。ポイントシーラ41,41は、縦シーラ17を構成するシールバー17a,17bの長手方向(充填筒15の筒周面15aの母線方向)に沿って位置設定可能に設けられている。ポイントシーラ41,41の作動は、例えば、シールバー17a,17bの動作と連動させてもよく、或いは連動せずに単独で動作するようにしてもよい。ポイントシーラ41,41が非シール部分Nsを挟んで加圧・加熱することによって、挟まれた部分にポイントシールSpが形成される。ポイントシールSpによって、包装材Fの重合部Foの重なり形状が保たれる。
[合掌押え貼りの場合]
図4(b−1)〜(b−5)に示す例は、封筒貼りの形態に類似しているが、重合部Foの全体がその根元部分から充填筒15の筒周面15aに対していずれかの側に折り倒されている合掌押し当て型式のものである。図4(b−1)は、合掌押し当て型式の包装機の要部を示す斜視図である。縦シーラ17は1本のシールバー17cから成っており、シールバー17cが包装材Fの重合部Foに対して当接・離間する(図4(b−2))。シールバー17cが重合部Foの外側部分Fotを充填筒15の筒周面15aに向って押し当てることで加圧・加熱する(図4(b−3))。袋包装体Pの断面図(図4(b−4))に示すように、重合部Foにおいては、外側部分Fotがシールされて縦シール部分Ssに形成され、重合部Foの内側(根元側)部分Foiがシールされることなく非シール部分Nsとして残される。縦シーラ17による縦シールの際に重合部Foが全体として根元部分から倒れているようにするための予備的な処置として、帯状包装材Fwを略筒状に曲成する製筒器(フォーマ、図1の符号13で示す)には、重合部Foを倒すガイドが設けられている。シールバー17cは、重合部Foの外側部分Fotを充填筒15の筒周面15aに向って押し当てて縦シール部分Ssを形成すると同時に、重合部Foの倒れを強調するので、それによって重合部Foの根元部分には折り癖Lfが付けられる(図4(b−3)、(b−4))。
図4(b−1)に示されているように、シールバー17cの側方で且つ非シール部分Nsに面する領域は空いている空間であるので、この領域にシールバー17cの長手方向に沿って1個のポイントシーラ42が位置設定可能に設けられている。ポイントシーラ42の作動についても、ポイントシーラ41,41の場合と同様に、シールバー17cの動作と連動させてよく、或いは連動せずに単独で動作するようにしてもよい。ポイントシーラ42が非シール部分Nsに押し当てられて加圧・加熱することによって、押し当てられた非シール部分Nsの部分にポイントシールSpが形成される。なお、ポイントシーラ42の作動時期としては、重合部Foの保形という目的からすれば、縦シーラ17による縦シール部分Ssの形成前又は形成と同時に作動させるのが好ましい。この点、図4(a)に示す合掌貼りの場合のポイントシーラ41についても同様である。
図4(a)〜図4(b)に示す縦シーラ17については、包装材Fの送りが間欠式であり、各シールバー17a,b;17cがシール作動時に重合部Foに当接・離間する型式のものであるとして説明したが、縦シーラ17の各シールバー17a,b;17cを、重合部Foに対して僅かな隙間を置いて重合部Foに近接する状態とし、重合部Foが隙間Gsを間に置いて縦シーラ17を通過中に縦シーラ17から熱を受けてシールが行われるようにすることで、包装材Fの送りを連続式とすることもできる。図4(b−5)には、合掌押し当て型式の場合に、シールバー17cが隙間Gsを置いて重合部Foに近接している状態を示している。
[ランダムポイントシールの場合]
図4(c)に示す例は、ランダムポイントシールの例を示す斜視図である。縦シーラ17は、対向する一対のシールバー17d,17eから構成されている。シールバー17d,17eは、重合部Foの外側部分Fotを挟み込んで加圧・加熱して縦シール部分Ssを形成するヒートシーラ部分43,43(シールバー17dのみ示す)と、ヒートシーラ部分43から一体的に櫛の歯状に延びていて、その各歯の端部に形成されていて重合部Foの内側部分Foiを挟み込んでシールする複数のポイントシーラ部分44,44…を備えている。縦シーラ17が作動するとき、ヒートシーラ部分43が重合部Foの外側部分Fotに縦シール部分Ssを形成するとともに、複数のポイントシーラ部分44,44…が非シール部分Nsを挟み込み、挟んだ部分にのみ複数のポイントシールSp,Sp…を形成する。複数のポイントシーラ部分44,44…は、図示の態様に限られず、状況に応じて個数や間隔を選択することができる。
図7は、本発明による縦型製袋充填包装によって製造された袋包装体を示す斜視図であり、図7(a)は、背貼り部に一つのポイントシールが形成されている袋包装体の斜視図である。図7(a)に示す袋包装体P1においては、背貼り部Scは、縦シール部分Ssとその内側にシールされずに残された非シール部分Nsとを有している。包装行程において、筒状包装材が横シーラによってシールが施されると、袋包装体P1となったときの上下端部に、背貼り部Scと交差して横シール部Se,Seが形成される。非シール部分Nsは、横シール部Se,Seの形成時に、横シーラによって加圧・加熱されその両端において縦シール部分Ss及び横シール部Se,Seと連続したつなぎシール部分Scn,Scnが形成される。縦シール部分Ss,横シール部Se,Se及びつなぎシール部分Scn,Scnによって、袋包装体P1が外部から密封される。非シール部分Nsには、図4(a)に示すポイントシーラ41によって、一つのポイントシールSpが形成されている。ポイントシールSpは、非シール部分Nsの上端近傍で且つ縦シール部分Ssとの間に距離を置いて袋胴部Bbに近接する位置に設けられている。なお、一方のつなぎシール部分Scnには、Vノッチや切込みのような引き裂きによる開封開始を容易にする開封開始構造Vが形成してあると一層便利である。
図7(b)は、背貼り部に複数のポイントシールが形成されている袋包装体の斜視図である。図7(b)に示す袋包装体P2については、その概要は図7(a)に示す袋包装体P1と同等であるので、再度の説明を省略する。袋包装体P2においては、非シール部分Nsに、図4(c)に示すランダムポイントシーラ44によって形成された複数のポイントシールSp,Sp…が列状に並んだ様子が示されている。ポイントシールSp,Sp…は、非シール部分Nsの上端近傍から下端近傍まで、縦シール部分Ssとの間に距離を置いて袋胴部Bbに近接する位置に並んで設けられている。
[フィルム送りローラと縦シールローラの組合せの場合]
図5は、本発明による縦型製袋充填包装機に備わる縦シール手段に関連して、包装材の重合部における側端縁部分の重なりを保つために包装材送りローラを設ける工夫を施した図であり、図5(a)は要部の正面図、図5(b)はその側面図、図5(c)は断面図である。図5に示す例においては、重合部Foの外側部分Fotを挟み込んで縦シール部分Ssを形成する縦シール手段としての縦シーラ50と、重合部Foの重ね合わされた形態を保持する保形手段としての包装材送りローラ52が設けられている。詳細には、縦シーラ50は重合部Foの外側部分Fotを周面に挟み込む一対の縦シールローラ51,51から成っており、包装材送りローラ52は縦シーラ50よりも包装材Fの上流側で且つ重合部Foの内側部分Foiを周面で挟み込む一対の送りローラ5353から成っている。送りローラ5353は、重合部Foの内側部分Foiを充填筒15の筒周面15aに近い際まで挟み付けているので、重合部Foを形成する側端縁部分fe,feの重なりを保つ保形作用を奏する。
[包装材に折り癖を付ける場合]
図6は、本発明による縦型製袋充填包装機に関連して、包装材の重合部における側端縁部分の重なりを保つために包装材に筋付けを行う工夫を施した図であり、図6(a)は
包装材に筋付けを行う構造の一例を示す図、図6(b)は、筋付けが行われた包装材を充填筒の筒周面に沿うように略筒状に曲成した状態を示す断面図である。図6に示す筋付け機構は、帯状包装材Fwが製筒器13に送られる前に、帯状包装材Fwには、両側に側端縁部分fe,feを余す位置に筋(折り癖)Lf,Lfを付けようとするものである。筋付け手段は、帯状包装材Fwを挟む筋付けローラ60の一方を、山状の突起62を周面に形成した凸型ローラ61とし、筋付けローラ60の他方を、帯状包装材Fwを介して凸型ローラ61の山状の突起62を受ける谷状の溝64が周面に形成された凹型ローラ63として構成されている。
2組の筋付けローラ60,60は、凸型ローラ61の山状の突起62が凹型ローラ63の谷状の溝64内に嵌まるように、帯状包装材Fwの幅方向に隔置して配置されている。図6(b)に示すように、2組の筋付けローラ60,60によって形成される2条の筋Lfは、包装材の後流において、充填筒15の筒周面15aに沿って包装材Fを略筒状に曲成したときに、筒周面15aを取り巻く筒状胴部fbと側端縁部分fe,feが重ね合わされる重合部Foとの境目に丁度対応している。したがって、筋Lf,Lfは、縦シールを施す前の状態において、帯状包装材Fwの側端縁部分fe,feが包装材Fの筒状胴部fbから当該筋Lf,Lfを境に折れ曲がり、側端縁部分fe,feが重なった重合部Foが筒状胴部Fbから起立した形態を保つのに寄与している。なお、例示したローラ型の筋付け機構に代えて、バー型の筋付け装置(例えば、実公平3−56492号公報に開示のもの)であってもよく、その他の包装材に折り癖を付ける手段であればどのようなものであってもよい。
本発明による縦型製袋充填包装によって製造された袋包装体を示す図7において、図7(c)には、筋によって背貼り部(重合部)の形状が保たれた袋包装体の斜視図が示されている。図7(c)に示すように、袋包装体P3において、背貼り部Scは、袋胴部Bbから筋付けローラ60,60によって形成された2条の筋Lf,Lfを境目にして折れ曲がっている。筋Lf,Lfは、縦シールが施された後において、縦シール部分Ssと非シール部分Nsとを有する背貼り部Scが袋胴部Bbから起立した形状を保つ作用を奏している。
図8は、背貼り部に別形態のポイントシールを施した袋包装体の例を示す斜視図である。図7(a)に示した袋包装体P1においては、ポイントシールSpが、背貼り部Scの非シール部分Ns内ではあるが、縦シール部分Ssからは離れており袋胴部Bbに隣接した箇所に施されていたのに対して、図8(a)に示す袋包装体P4においては、ポイントシールSp’が縦シール部分Ssと繋がっており且つ袋胴部Bbからは離れた箇所に施されている。ポイントシールSp’の面積についても、図7(a)に示した袋包装体P1におけるポイントシールSpよりも大きく且つ形状も四角形状に形成されている。図8(b)に示す袋包装体P5は、図7(b)に示した複数のポイントシールSpを列状に並べた袋包装体P2において、ポイントシールの態様を図8(a)に示すポイントシールSp’に変更したものである。
図9は、本発明による縦型製袋充填包装機によって製造された袋包装体(ポイントシールが施された袋包装体)について、その開封の様子を示す図である。図9(a)は縦シール部分から離れたポイントシールが形成された背貼り部の開封を説明する図であり、図9(b)は縦シール部分と繋がったポイントシールが形成された背貼り部の開封を説明する図である。図9(c)は、袋包装体が開封された状態を示す斜視図である。図9(a)に示すように、例えばポイントシーラ41,42によって、非シール部分Nsに縦シール部分Ssから離れて袋胴部Bbとの境界(二点鎖線で示す)に隣接した位置にポイントシールSpが形成されている場合を示している。袋包装体の開封時、つなぎシール部分Scnから引き裂きが開始されて非シール部分Nsを縦シール部分Ssに沿って進行する破断線Lc(一点鎖線で示す)は、縦シール部分SsとポイントシールSpとの間の隙間Gを通って、同じく縦シール部分Ssに沿うようにガイドされて直進するので、破断線Lcが斜めに進行して袋胴部Bbに入り込むことがない。複数のポイントシールSpが列状に並んでいる場合も、破断線Lcは隙間Gを通る進行を繰り返し、縦シール部分Ssに沿うようにガイドされて直進する。袋包装体Pは、図9(c)に示すように、綺麗に開封され、袋包装体P内から包装物を容易に取り出すことができる。
図9(b)に示すように、縦シール部分Ssと繋がった、即ち、縦シール部分Ssから非シール部分Ns内に侵入するように一体的に延びるようにポイントシールSp’が形成される場合には、袋包装体Pの開封時、つなぎシール部分Scnから引き裂きが開始されて非シール部分Nsを縦シール部分Ssに沿って進行する破断線Lc’は、ポイントシールSp’を迂回するように進行し、その後、再び縦シール部分Ssに沿って進行するので、破断線Lc’が斜めに進行して袋胴部Bbに入り込むことがない。複数のポイントシールSpが列状に並んでいる場合も、破断線Lc’はポイントシールSp’を迂回する進行を繰り返し、縦シール部分Ssに沿うようにガイドされて進行する。袋包装体Pの開封状態は、ポイントシールSpの場合と同様、図8(c)に示すように綺麗に開封される。
本発明による縦型製袋充填包装機の実施形態として、上記の実施例の組合せも可能である。例えば、包装材Fの形状として充填筒15の筒周面15aに沿って曲成された略筒状の形状に規制する規制手段としてのガイド板30,31又はガイドローラ35,36は、背貼り部Scにおいて非シール部分Nsの開きを防止して背貼り部Scの形態を保形手段(ポイントシーラ41,42,44や包装材送りローラ52、又は筋付けローラ60)と合わせて備えることができるのは勿論であるが、保形手段同士も他の構造と干渉しないように設けることで、合わせて用いることができる。
10 縦型製袋充填包装機 11 ガイドローラ 12 張力付与機構
13 製筒器(フォーマ) 14 印字装置 15 充填筒
16 ホッパ
17 縦シーラ 17a,17b,17c,17d シールバー
18,18 紙送り機構 18a,18b ローラ 18c 送りベルト
19 横シーラ 19a,19b 横シールブロック
20 カッタ 21 溝
30 第1ガイド板 31,31 第2ガイド板
35 第1ガイドローラ 36,36 第2ガイドローラ
40,40 隙間 41,41,42 ポイントシーラ
43 ヒートシーラ部分 44 ポイントシーラ部分
50 縦シーラ 51,51 縦シールローラ
52 包装材送りローラ 53,53 送りローラ
60 筋付けローラ 61 凸型ローラ 62 突起
63 凹型ローラ 64 溝
Fr 原反ロール部 Fw 帯状包装材 Ft 筒状包装材
F 包装材 Sl 弛み
Fb 筒状胴部 fe,fe 側端縁部分
Fo 重合部 Fot 外側(先端側)部分 Foi 内側(根元側)部分
Li 距離 Sc 背貼り部 Ss 縦シール部分 Ns 非シール部分 Se 横シール部 Scn つなぎシール部分
Sp,Sp’ ポイントシール Lf 筋(折り癖) Gs 隙間
P,P1〜P5 袋包装体 Bb 袋胴部
Lc,Lc’ 破断線 V 開封開始構造

Claims (10)

  1. 帯状包装材が略筒状に曲成された状態で筒周面を走行する充填筒、
    前記充填筒の側方に配設されており、前記帯状包装材の両側端縁部分が重ね合わされて形成される重合部にシールをして背貼り部を形成することで筒状包装材を形成する縦シール手段、及び
    前記充填筒の下方に配設されており、前記充填筒を通して包装物が投入された前記筒状包装材に前記背貼り部と交差する横シール部を形成して袋包装体を製造する横シール手段 を備えている易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機において、
    前記重合部の重ね合わされた形態を保持するための保形手段が備わっており、
    前記縦シール手段が形成する前記背貼り部は、前記保形手段によって重ね合わされた形態が保持された前記重合部のうち外側部分に形成される縦シール部分と、前記重合部のうち前記外側部分を除いた内側部分に残される非シール部分とから成り、前記袋包装体を、前記背貼り部の前記非シール部分において前記縦シール部分との境界線に沿って引き裂くことで易開封性袋包装体としたこと
    を特徴とする易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  2. 前記充填筒の周囲には、前記帯状包装材又は前記筒状包装材が前記充填筒の筒周面から浮き上がるのを防止する規制手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  3. 前記規制手段は、前記充填筒の前記筒周面に沿って配置されており前記帯状包装材又は前記筒状包装材が前記筒周面との間に通されるガイド板、又は前記充填筒の前記筒周面に対向して回転可能に配置されており前記帯状包装材又は前記筒状包装材が前記筒周面との間に挟まれる周面を有するガイドローラであることを特徴とする請求項2に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  4. 前記保形手段は、前記縦シール手段に沿う位置に配設されており、前記重合部の前記内側部分にポイントシールを形成するポイントシーラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  5. 前記縦シール手段は前記重合部の前記外側部分を合掌状に挟み込む一対のシールバーであり、前記ポイントシーラは当該一対のシールバーと前記充填筒の前記筒周面との間で作動して前記重合部の前記内側部分を挟み込むことを特徴とする請求項4に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  6. 前記縦シール手段は前記充填筒の前記筒周面に倒された前記重合部の前記外側部分を前記筒周面に向って押さえ付ける1本のシールバーであり、前記ポイントシーラは当該シールバーの側方で作動して前記重合部の前記内側部分を前記筒周面に向って押さえ付けることを特徴とする請求項4に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  7. 前記ポイントシーラは前記シールバーに沿って配置位置が変更可能であることを特徴とする請求項5又は6に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  8. 前記縦シール手段は前記重合部の前記外側部分を合掌状に挟み込む一対のシールバー、又は前記充填筒の前記筒周面に倒された前記重合部の前記外側部分を前記筒周面に向って押さえ付けるシールバーであり、前記ポイントシーラは前記一対のシールバー又は前記1本のシールバーから櫛の歯状に一体的に突出していて前記重合部の前記内側部分を複数箇所で挟み込む又は前記筒周面に向って押さえ付けるランダムポイントシーラであることを特徴とする請求項4に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  9. 前記縦シール手段は前記重合部の前記外側部分を周面間に挟み込む一対の縦シールローラであり、前記保形手段は、前記重合部の前記内側部分を周面間に挟み込む一対の送りローラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
  10. 前記保形手段は、前記帯状包装材に対して、前記各側端縁部分の境界となる位置に折り癖となる筋を付ける筋付け手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の易開封性袋包装体用の縦型製袋充填包装機。
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