JP3969786B2 - 筒状シート成形装置 - Google Patents

筒状シート成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3969786B2
JP3969786B2 JP12622197A JP12622197A JP3969786B2 JP 3969786 B2 JP3969786 B2 JP 3969786B2 JP 12622197 A JP12622197 A JP 12622197A JP 12622197 A JP12622197 A JP 12622197A JP 3969786 B2 JP3969786 B2 JP 3969786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
guide
cylindrical
belt
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12622197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10305806A (ja
Inventor
保美 渡辺
Original Assignee
株式会社川島製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社川島製作所 filed Critical 株式会社川島製作所
Priority to JP12622197A priority Critical patent/JP3969786B2/ja
Publication of JPH10305806A publication Critical patent/JPH10305806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3969786B2 publication Critical patent/JP3969786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、連続的に袋や、被包装物が充填された袋包装体を製作するため、帯状シートを筒状シートに成形する筒状シート成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、包装機械の一つとして、袋を連続的に製作する製袋機や、袋を製作しつつ被包装物を包装した袋包装体を連続的に製作する製袋充填包装機に見られるように、帯状シートから筒状シートを成形する筒状シート成形装置が知られている。縦形製袋充填包装機では、投下筒体の内部を通して被包装物を投下し、送り手段が投下筒体を送りガイドとして利用して投下筒体を取り囲む状態で筒状シートを投下筒体の先端側に送り、横封止手段が投下筒体を通じて充填された被包装物を内部に収容した状態で筒状シートを長手方向に隔置した位置で横方向に封止している。筒状シートは、横封止手段で封止されることで袋底部が形成され、充填済みの筒状シートを被包装物の上部で再度、横封止手段で封止することにより、袋包装体が完成すると共に、次の包装のための袋底部が形成される。これら一連の手順を続けることにより、袋の製造、被包装物の充填、及び袋の封止とを連続して行なうことができる。
【0003】
筒状シートの成形は、帯状フィルム等の帯状シートを製筒ガイド(製筒フォーマ)で筒状に成形し、帯状シートの重ね合わされた側端部を、内部にヒータを備えた縦ヒートシール手段によってヒートシールすることにより行なわれる。横封止手段としては、縦シールと同様に、内部にヒータを備えた横ヒートシール手段がある。各ヒートシール手段は、発生した熱によって包装材(又は、包装材にラミネートされた溶着層)をヒートシールする。横ヒートシール手段は、カッタを組み込んだ横シール・カッタとすることができる。横シール・カッタを作動させることにより、横シールによって順次完成する包装体をカッタによって筒状シートから切断して個々の包装体に切断することができる。別の横封止手段としては、テープ又はワイヤ等の線状体による結束手段が挙げられる。
【0004】
上記従来の製袋充填包装機の一例を、斜視図として示した図11に基づいて説明する。図11に示す製袋充填包装機は、被包装物Mを投下するための投下筒体1を縦に配置した縦型製袋充填包装機であり、被包装物Mは、上方から、図示しない計量機で充填すべき量を計量した後、投入用のホッパから投下筒体1の内部を通じて投下されて筒状シートT内に充填される。帯状シートSを筒状に成形するため、投下筒体1を送りガイドとして利用し、投下筒体1の上部にはその外周を取り巻くように襟部を有する製筒ガイド2が設けられている。帯状シートSは、後述する送り手段によって引き出されて製筒ガイド2を通過するときに筒状に成形され、製筒ガイド2と投下筒体1との間の予め設定された隙間から投下筒体1の外周面上を投下筒体1に沿って下方へ送り出される。
【0005】
帯状シートSは、投下筒体1に沿って送られるときに縦封止手段である縦ヒートシール手段3によって筒状シートTに成形される。縦ヒートシール手段3は、投下筒体1の側方に投下筒体1に沿って平行に延びるように設けられている。縦ヒートシール手段3は、内部にヒータを備えると共に互いに接離可能な縦ヒートシールバー3a,3bから構成されており、筒状に成形された帯状シートSの互いに重なる長手方向の側端部を挟み付けたときに両側端部を熱溶着する。帯状シートSは、縦シール部分24を有する筒状シートTとなって、投下筒体1の先端から送り出される。
【0006】
筒状シートTを充填位置へ供給する送り手段5が、投下筒体1の側方において、投下筒体1の周方向に縦ヒートシール手段3とは直角方向に隔置した位置に設けられている。送り手段5は、図11では、一方のみが描かれているが、投下筒体1の直径方向の反対位置にも同様の送り手段5が設けられており、筒状シートTを両側から投下筒体1に対して挟み付けている。各送り手段5は、同期して駆動され、投下筒体1に沿って筒状シートTの繰り出しと繰り戻しを行なう。
【0007】
各送り手段5は、サーボモータ6と、サーボモータ6によって駆動される駆動側プーリ7と、駆動側プーリ7と対に設けられた従動側プーリ8と、駆動側プーリ7及び従動側プーリ8とに巻き掛けられたタイミングベルト9とを有している。サーボモータ6としては、任意のタイミングで作動可能であり、応答性が良好で、且つ精度良く送り量を制御可能なパルスモータが採用される。タイミングベルト9は、駆動側プーリ7及び従動側プーリ8との滑りをなくすために内側に各プーリと噛み合う噛み合い歯を有するベルトであり、タイミングベルト9の外側は、筒状シートTを投下筒体1上に滑らせて走行させるため、筒状シートTに対して大きな摩擦力を生じる材料で形成されている。送り手段5は、筒状シートTを間に挟み付けるように、全体が適宜の手段で投下筒体1に向かって押し付けられている。
【0008】
帯状シートSは、包装材ロール21から、案内ローラ15,16,17の周りを誘導されて、ダンサーローラ18から更に案内ローラ20を経て製筒ガイド2に送られる。ダンサーローラ18は、両端を機枠(図示せず)に形成されたガイド溝19に案内されて矢印Vで示すように上下方向に移動可能であり、帯状シートSに生じる弛みを吸収すると共に、ダンサーローラ18に加わる重力によって帯状シートSに適度の張力を与えている。送り手段5が作動すると、帯状シートSは包装材ロール21から繰り出されて製筒ガイド2を通過させるのに充分な力で引っ張っられる。なお、帯状シートSの供給途中にマーカの判別センサ等の各種センサを配置して、帯状シートSの送り制御を行なうことが可能である。
【0009】
投下筒体1の先端に繰り出された筒状シートTは、通常、先行する包装サイクルにおいて横方向の封止が施されているので、袋の底部となるべき部分が既に形成されている。この状態で先行して形成された横ヒートシール部分26との間に一つの包装体の長さ、即ち、被包装物Mの充填量に応じて予め定められた送り量だけ、送り手段5によって筒状シートTが順方向に送られる。筒状シートTのこの送りに合わせて、投下筒体1を通じて被包装物Mを充填すると、被包装物Mは底部が形成されている筒状シートT内に堆積する。
【0010】
投下筒体1の下方には、横封止手段としての横ヒートシール手段10が設けられている。横ヒートシール手段10は、対向して配置された一対の横ヒートシールバー10a,10bから成る。横ヒートシールバー10a,10bは、内部にヒータを備えており、且つ互いに同期して接近又は離間するように往復動可能である。横ヒートシールバー10a,10bが筒状シートTを挟みつけると、筒状シートTは互いに溶着されて横ヒートシール部分26が形成され、被包装物Mが内部に収容された袋包装体25が形成される。横方向の封止とタンミングを合わせて、筒状に曲げられた帯状シートSに対して上記した縦ヒートシールが施され、次の包装サイクルの準備が行なわれる。横ヒートシール手段10には、カッター12が内蔵されており、横ヒートシールとタイミングを合わせてカッター12によって袋包装体25が筒状シートTから切断される。
【0011】
製筒ガイド2は、全体として襟の形状を有する襟部13と、襟部13の内縁部から垂下する筒部14とを有している。製筒ガイド2の内部には、例えば、シートの厚み、材質等の帯状シートの特性によって予め定められている隙間を介して投下筒体1が嵌挿されている。投下筒体1の外周面は、送りガイドのガイド面として機能している。製筒ガイド2の襟部13に沿って導入された帯状シートSは、襟部13の内縁部から上記予め定められた隙間内に折り返されて、筒状に成形される。この隙間は、襟の縁部から折り返される帯状シートSに皺やキズを生じさせないために、厳密な寸法管理が行なわれている。なお、筒状シートTを間欠的に送る場合、筒状シートTの送りが停止したときに、慣性によって帯状シートSが若干余分に製筒ガイド2に送り込まれるので、製筒ガイド2の襟部13に帯状シートSの浮き上がり28が発生する。
【0012】
また、帯状シートの幅が異なっても、機構の構造を交換することなく帯状シートから連続的に折径(偏平に潰したときの幅)が異なる筒状シートに成形することができる製筒装置が従来から望まれている。被包装物を横方向に搬送し、その周囲に帯状シートを包み込む横型包装機では、帯状シートの送りと被包装物の搬送とが間欠的ではなく連続的に行なわれることと、本来送りガイドを必要とすることなく帯状シートを被包装物の周りに筒状に成形することが可能であることのために、帯状シートの幅方向サイズに応じて、成形ガイドの形状のみを調節することで、袋包装体の幅方向のサイズ変更に対応することができる(一例として、特公平3−17694号公報参照)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
かかる製袋機又は製袋充填包装機においては、帯状シートを筒状に成形するのと同時に、縦シールされるべき両側端部も重ね合わされる側端部の成形も行なわれる。重ね合わせが行なわれる部位は帯状シートの曲げ成形が急激に行なわれ且つ帯状シートの側端部であるので幅方向に余裕がない部位である。したがって、製筒ガイドでの帯状シートの側端部を重ね合わせる成形が不調になると、帯状シートの側端部で皺やキズを生じるので、装置の運転を中止して帯状シートを製筒ガイドへ再装填しなければならないという問題点がある。
【0014】
また、被包装物を縦方向に投下し、帯状シートを筒状シートに成形する縦型の製袋機や製袋充填包装機における筒状シート成形装置では、上記のとおり、製筒ガイドと投下筒体との間に、厳密に間隔を制御された隙間を形成する必要があるため、製筒ガイドの形状を変更すると、それに合わせて上記正確な隙間を形成するように投下筒体及び被包装物投下用のホッパ等のサイズも合わせて変更する必要がある。特に、筒状シートを間欠的に送る機構では、上記のように、筒状シートの送りが停止したときに慣性によって帯状シートが若干余分に製筒ガイドに送り込まれるので、製筒ガイドの襟部で浮き上がりを生じるのが避けられず、その後に筒状シートの送りが再開されたときに帯状シートが引っ張られてシートに皺やキズを生じやすいという問題点がある。
【0015】
そのため、従来の筒状シート成形装置では、帯状シートの特性に応じて製筒ガイドに対して適正な投下筒体を用意する必要があり、製筒ガイドと送りガイドとを適正に組み合わせたユニットを幾種類も用意しておき、帯状シートの特性、特に横幅を変更するときには、縦型製袋機や縦型製袋充填包装機の本体はそのまま利用しても、帯状シートの特性に適合した適正なユニットを製作又は選択し且つ交換しなければならなかった。このように、従来では、ユーザーの需要に応じるべく、製筒ガイドと送りガイドとから成る多数組のユニットを製作して用意して置かねばならず、しかも実際に使用する帯状シートの材料の種類、厚み、横幅サイズ等の特性に応じて重量のあるユニットを交換するという作業者にとって負担となる煩雑な作業を行なわなければならなかった。
【0016】
ところで、帯状シートを筒状シートに成形する縦型の製筒装置において、板ばねを襟に相当する形状に湾曲変形して製筒ガイドとし、その湾曲度を変更することにより、帯状の包装用フィルムのサイズ変更に対応しようとしたフィルム成形装置が提案されている(特公平3−17692号公報、特公平3−17693号公報、特公平3−17695号公報、及び特公平3−17696号公報参照)。しかしながら、かかる提案によるフィルム成形装置においては、製筒ガイドは、帯状シートの幅に応じて湾曲度が変更できても、依然として、送りガイドである投下筒体との隙間の間隔を調節する必要があり、そのような隙間の調節は煩雑であると共に、そのような投下筒体との隙間が十分調節されない場合には、上記したように帯状シートに皺やキズが生じる可能性がある。
【0017】
このように、縦型製袋機や縦型製袋充填包装機に用いられるような帯状シートから筒状シートを成形する筒状シート成形装置においては、帯状シートから筒状シートへの成形に加えて、帯状シートの両側端部を重ね合わせる成形をも一度に行なっているため、特に帯状シートの両側端部の重ね合わせ成形の不調を防止する方策が求められている。また、帯状シートの幅サイズの特性の変更に対応するためには、従来、ユニットとして製筒ガイドや送りガイドを選択して交換するか、調節手段によって製筒ガイドや送りガイドの投下筒体を変更するという対策を採用しており、いずれの対策もそれぞれ上記したような不具合がある。したがって、筒状シート成形装置においては、多数のユニットを用意する必要がなく且つ煩雑な調整も不要な解決策が求められている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、帯状シートから筒状シートへ一度に成形するのではなく、帯状シートを一旦湾曲状シートに成形し、その後に湾曲状シートの両側端部を重ね合わせるように成形して、それぞれの成形を段階を踏んで順次、成形を行なわせることにより、帯状シートの両側端部の重ね合わせ成形の不調を防止することができる筒状シート成形装置を提供することである。
【0019】
また、帯状シートから筒状シートへの成形を行なうに際して、送りガイドの全周に帯状シートを回し付けて側端部を一気に重ね合わせるまで成形するようにする限りは、成形ガイドの形状を帯状シートのサイズ変更に対応して変形させるのは困難であるが、帯状シートを一旦湾曲状シートに成形する機構と、その後に湾曲状シートの両側端部を重ね合わせるように成形する機構とを分離するのであれば、帯状シートから筒状シートを形成するのを実質的に妨げることのない程度に送りガイドの全周の一部を利用して帯状シートを湾曲状シートに成形し、湾曲状シートに対して両側端部を重ね合わせるときにサイズ変更が可能であることを見い出して、製筒ガイド、送りガイド、或いは被包装物を投下筒体に投入するホッパ等のサイズや形状を変更することなく、帯状シートの幅サイズの変更に対応してサイズの異なる袋等の製作を可能にした筒状シート成形装置を提供することである。
【0020】
この発明は、上記の課題を解決し、目的を達成するため、以下のように構成されている。即ち、この発明による筒状シート成形装置は、走行する帯状シートを湾曲状シートに成形する成形ガイド、前記湾曲状シートの走行を案内するため前記成形ガイドとの間に前記帯状シートの特性に応じて予め定められた隙間を形成して配置された筒状ガイド部と前記筒状ガイド部の前記湾曲状シートの走行方向下流側に位置し且つ長手方向に筒体の一部を開放させた開口部を有する開口ガイド部とを有する送りガイド、前記湾曲状シートを前記送りガイドに沿って送る送り手段、前記湾曲状シートの側端部に係合して前記側端部を重ね合わせるため前記開口ガイド部に対応して配置された重ね合わせガイド、及び前記湾曲状シートの重ね合わされた前記側端部をシールして筒状シートを形成する長手方向シール手段から成り、前記成形ガイドは、前記帯状シートを折り返して前記湾曲状シートに成形する内端縁を有する襟部と前記内端縁から前記湾曲状シートの走行方向に延びる筒部とを有しており、前記襟部と前記筒部とには、前記帯状シートが前記湾曲状シートに成形された状態で前記両側端部が重なり合う場合に、重なり合った前記側端部を通過可能とする成形スリットが形成されており、前記送りガイドの前記筒状ガイド部は、前記成形ガイドの外側から前記襟部の前記内端縁よりも前記筒部の内部へと連続して延びて配置されており、且つ前記湾曲状シートの走行方向に対して前記帯状シートの幅が狭いほど前記湾曲状シートの前記両側端部のガイドが早期に終了するように傾斜したガイド終端縁を有しており、前記重ね合わせガイド及び前記長手方向シール手段は、前記帯状シートの幅に応じて前記開口ガイド部の前記開口部に対して接離する方向に設定位置変更可能であることから成っている
【0021】
この発明による筒状シート成形装置は、上記のように構成されているので、次のように作動する。即ち、帯状シートが送り手段によって成形ガイドに引き込まれると、帯状シートは、湾曲状シートに成形される。湾曲状シートは、成形ガイドと帯状シートの特性に応じて予め定められた隙間を形成して配置された筒状ガイド部との間を走行案内されて、筒状ガイド部の湾曲状シートの走行方向下流側に長手方向に筒体の一部を開放させた開口部を有する開口ガイド部に沿って更に案内される。開口ガイド部に対応して配置された重ね合わせガイドが湾曲状シートの各側端部に係合して両側端部を重ね合わせる。湾曲状シートの重ね合わされた両側端部は長手方向シール手段によってシールされて、最終的に筒状シートが形成される。
【0022】
形ガイドは、帯状シートを折り返して湾曲状シートに成形する内端縁を有する襟部と、内端縁から湾曲状シートの走行方向に延びる筒部とを有している。帯状シートは襟部の表面を走行して引き込まれ、襟部の内端縁で折り返されて内端縁から筒部の内面に沿って走行する。また、成形ガイドの襟部と筒部とには、帯状シートが湾曲状シートに成形された状態で両側端部が重なり合う場合に、重なり合った両側端部を通過可能とする成形スリットが形成されている。即ち、成形ガイドとしての構造は、従来の製袋充填包装機等に用いられているフォーマをそのまま使用可能である。帯状シートの幅が充分広い場合には、成形ガイドで帯状シートは長手方向シール直前の筒状シートに成形されるが、この場合には、重なり合った両側端部を成形ガイドの襟部と筒部とに形成された成形スリットを通過させることができる。
【0023】
送りガイドの筒状ガイド部は、成形ガイドの外側から襟部の内端縁よりも筒部の内部へと連続して延びて配置されている。即ち、筒状ガイド部は、成形ガイドの外側から帯状シートを折り返す成形ガイドの内端縁に対応した位置を過ぎて筒部の内部へと連続して延びているので、帯状シートが成形ガイドの内端縁で折り返されて湾曲状シートに成形された瞬間から、湾曲状シートは成形ガイドと送りガイドの筒状ガイド部との間の予め定められた隙間を通して案内されて送られることになり、走行が安定する。
【0024】
送りガイドの筒状ガイド部は、湾曲状シートの走行方向に対して帯状シートの幅が狭いほど湾曲状シートの両側端部のガイドが早期に終了するように傾斜したガイド終端縁を有している。筒状ガイド部のガイド終端縁は、成形ガイドの筒部の内部に位置しているので、湾曲状シートは、筒状ガイド部が湾曲状シートの送りの案内の機能を果している間は成形ガイドとの共働によって案内されることになり、湾曲状シートが案内無しに走行する距離を短くすることができる。帯状シートの幅が広い場合には、帯状シートの両側端部は略一回りした状態に成形されているので、両側端部が重ね合わせガイドによって互いに折り込まれるためにガイドされる距離は少ない。これに対して、帯状シートの幅が狭いほど、湾曲状シートの各側端部の走行方向を急に転換するとシートには皺や傷か生じ易いので、湾曲状シートの各側端部を互いに相手の側端部と重ね合わせるには各側端部をゆっくりと案内することが好ましい。筒状ガイド部のガイド終端縁を湾曲状シート走行方向に対して傾斜しておくと、帯状シートの幅が狭いほど、帯状シートの両側端部は、筒状ガイド部から早期に離れ、重ね合わせガイドの折り込みに合わせてゆっくりと案内されて、皺や傷を生じることなく重ね合わされる。
【0025】
重ね合わせガイド及び長手方向シール手段は、帯状シートの幅に応じて開口ガイド部の開口部に対して接離する方向に設定位置変更可能に設けられている。送りガイドの開口ガイド部は、筒体の一部を長手方向に切り欠いたように形成されているので、送りガイドは一側が切り欠いたように開口しており、重ね合わせガイド及び長手方向シール手段が、開口部に対して接離する方向に位置を変えてフレームに固定される。重ね合わせガイド及び長手方向シール手段を開口部に対して最も接近させて設けた場合には、最も筒径の小さい筒状シートを成形することになる。また、重ね合わせガイドを成形ガイドの位置、例えば成形スリットに対応した位置に設けた場合には、最も筒径の大きい筒状シートを成形することになる。
【0026】
この発明による筒状シート成形装置において、重ね合わせガイドは、開口ガイド部の開口部に対向して配置され、且つ湾曲状シートの走行方向に延びるガイドスリットを対向間に形成する一対のガイド側端部が当該ガイドスリットを通過する湾曲状シートの対応する各側端部に係合する一対のガイド板で構成し、長手方向シール手段がガイドスリットから延出した湾曲状シートの重ね合わされた両側端部をシールすることができる。各ガイド板は、湾曲状シートの対応する各側端部に係合して両側端部を互いに寄せ合わせるように案内して重ね合わせ部を成形する。更に、一対のガイド板の対向する側端部間には湾曲状シートの走行方向に延びるガイドスリットが形成されている。重ね合わせ部は、一対のガイド板の対向する側端部間に形成されたガイドスリットによって案内されて走行する。長手方向シール手段がガイドスリットから延出した湾曲状シートの重ね合わされた両側端部をシールする。
【0027】
また、この発明による筒状シート成形装置において、長手方向シール手段は一対のヒートシールバーで構成され、湾曲状シートは一対のヒートシールバーが開いている状態で送り手段によって送られる。長手方向シール手段は、通常の製袋充填包装機に用いられるような一対のヒートシールバーから成る縦シール手段を適用することができる。縦シール手段として一対のヒートシールバーを適用すると、湾曲状シートの送りは間欠送りとなり、湾曲状シートは一対のヒートシールバーが開いている状態で送り手段によって送られる。
【0028】
また、この発明による筒状シート成形装置において、送り手段は、送りガイドとの間に湾曲状シート又は筒状シートを挟み付ける摩擦係合送り手段とされる。摩擦係合送り手段としては、表面に高い摩擦係数を有する材料で覆われたベルトやローラを用いることができる。このような摩擦係合送り手段と送りガイドとの間に湾曲状シート又は筒状シートを挟み付けた状態で摩擦係合送り手段を駆動することにより、帯状シートを成形ガイドに引込んで湾曲状シートを送りガイドに沿って送り、筒状シートを送りガイドから送り出すことができる。送りガイドが比較的大型のものである場合に、送り手段は、送りガイドの径方向に対向した一対の位置に配置することができる。また、送りガイドが比較的小型のものである場合には、送り手段は、開口ガイド部の開口部と径方向に対向した単一の位置に配置される。
【0029】
更に、この発明による筒状シート成形装置は、筒状シートに所定の間隔で横方向封止を施して袋を形成する製袋機に適用可能である。筒状シート成形装置によって成形された筒状シートを所定間隔毎に横方向封止を施すことにより、袋が形成される。また、この発明による筒状シート成形装置は、送りガイドを被包装物が内部を通じて投下される投下筒体とし、筒状シートに所定の間隔で横方向封止を施して袋を形成しつつ袋に前記投下筒体を通じて投下された被包装物を充填して袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機に適用可能である。帯状シートの幅サイズを変更すると、成形ガイド、送りガイド、或いは被包装物を投下させるホッパを交換することなく、製作される袋の幅を変更することができる。また、ホッパから投入される被包装物は投下筒体の上部でブリッジを生じることがあったが、送りガイドの投下入口が広いため、そのようなブリッジは生じない。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、この発明による筒状シート成形装置の実施例を説明する。図1はこの発明による筒状シート成形装置の一実施例の要部を示す斜視図であり、図2は図1に示す筒状シート成形装置の上部拡大図である。なお、図1及び図2は、主要な構成要素のみを示しており、各構成要素を装置のフレームに支持させる部材等、この発明の課題と直接の関係を有しない部材は省略されている。
【0031】
図1に示されている筒状シート成形装置は、縦型製袋充填包装機に適用された例を示している。成形ガイド31は、従来の縦型製袋充填包装機に用いられる製筒ガイド2と同様の構造を有している。即ち、成形ガイド31は、帯状シートSが走行する襟状面33を有する襟部32と、襟部32の内端縁35から延びる筒部34とを有している。なお、記号Eは、帯状シートSの両側の端縁を示している。帯状シートSは、襟部32の襟状面33上を走行して内端縁35に至り、内端縁35で折り返されて湾曲状シートRに形成される。帯状シートSの幅が充分広い場合、即ち、帯状シートSの幅が筒部34の内周長よりも長い広さを有している場合には、成形ガイド31による成形のみで筒状シートTに成形し得ることになる。この場合にも対応可能とするため、筒部34の左右対称中心位置には、筒状に成形された帯状シートSの両側端部44の重ね合わせ部が通過する可能な成形スリット36が形成されている。筒状シートTは、端縁Eを成形スリット36を通って成形ガイド31の外部に突出した状態で成形ガイド31内を走行する。しかし、帯状シートSの幅が筒部34の内周長よりも短い広さであると、帯状シートSは湾曲シートRに成形されるが、筒状までには成形されるに至らず、端縁Eは筒部34内を走行して成形スリット36を通ることはない。
【0032】
成形ガイド31の筒部34内には、帯状シートSの特性に応じて予め定められた隙間Gを隔てて送りガイド37が嵌挿されている。この実施例では、筒状シート成形装置は縦型製袋充填包装機に適用されているので、送りガイド37は、被包装物を筒内を通して投下する投下筒体としての機能も果たしている。送りガイド37は、襟部32の内端縁35から折り返された帯状シートSを隙間Gに導入して湾曲状シートRに成形する働きをする。
【0033】
送りガイド37は、図6に展開図として示した板金から切り抜いたものを図7に示すように円筒のように丸く加工したものである。図6は送りガイドの展開図であり、図7は送りガイドの斜視図である。即ち、送りガイド37の成形後の形状は、完全な円筒形ではなく、図7にKで示す仮想上の筒体の一部を長手方向に切り欠いたような形状をしている。図6に示す本体部分70は、加工後は、断面で見て半円筒以上の部分円筒となっている。図6に示した展開図において、本体部分70の両側から延びたアーム部分71は、成形後は互いに端縁72同士が溶接等の手段によって接続されている。アーム部分71を含む周状の部分は、筒状ガイド部73を形成している。送りガイド37の上端縁74は、円筒体を横に切断した形状を有している。
【0034】
筒状ガイド部73の下端縁75は、正面から見て略V字状の形状を有しており、湾曲状シートRをガイドするガイド終端縁となっている。成形ガイド31内に送りガイド37を組み付けた状態では、送りガイド37の上端縁74は、成形ガイド31の襟部32の内端縁35よりも上方に突出した状態となっており、また、成形ガイド31の襟部32の内端縁35は、上端縁74と下端縁75との間の筒状領域内に対応して位置している。下端縁75のV字状の幅方向中心位置は、成形ガイド31の成形スリット36(図1,図2参照)と整列しており、筒状ガイド部73の先端縁76を含んで、成形ガイド31の筒部34の内部に囲まれた状態にある。送りガイド37に形成された開口ガイド部78は、送りガイド37の母線と平行な方向に互いに平行な開口端縁77,77を形成し、開口端縁77,77間を開口部79とするように、送りガイド37の下端80まで長手方向に形成されている。
【0035】
成形ガイド31の筒部34よりも下流であって、開口ガイド部78に対応する位置には、重ね合わせガイドとしての一対のガイド板38,39が設けられている。一対のガイド板38,39は、開口端縁77,77を結ぶ平面に平行な平面内に設置されている。また、一対のガイド板38,39の対向する側端部40,41の間に筒状シートTの両側端部が重なり合うようにガイドスリット42を形成した状態で、機械のフレームに固定されている。一対のガイド板38,39が走行する湾曲状シートRに最初に当接することとなる角部(互いに対向する側端部40,41の最上部に位置する角部)には丸みQが付けられているので、一対のガイド板38,39は湾曲状シートRにスムースに係合する。
【0036】
更に、一対のガイド板38,39は、上記のように互いのガイドスリット42を形成し且つ開口端縁77,77を結ぶ平面に対し平行な関係を保ちながら、開口ガイド部78の開口部79に対向して接離する方向に設置位置が調節自在である。即ち、この送りガイド37に対して使用可能な帯状シートSの幅が最も狭いシートに対しては、成形可能な筒状シートTの筒径は最も小さくなるので、一対のガイド板38,39は、開口ガイド部78の開口部79に最も接近した位置で製袋充填包装機のフレームに保持される。
【0037】
また、この送りガイド37に対して使用可能な帯状シートSの幅が最も広いシートに対しては、成形可能な筒状シートTの筒径は送りガイド37の筒径と同等であって且つ最も大きくなるので、一対のガイド板38,39は、成形ガイド31の成形スリット36の出口に対応した位置に取り付けられる。帯状シートSは、成形ガイド31の成形スリット36から各側端部44が重合した状態で、即ち、縦シール直前の筒状シートTになった状態で成形ガイド31から引き出されてくるので、ガイド板38,39がそのままその状態を引き継ぐことになる。このように、一対のガイド板38,39は、帯状シートSの幅に応じて送りガイド37の開口ガイド部78の開口端縁77,77に最も接近した位置と、成形ガイド31の隙間36の出口に対応した位置との間の任意の位置に調節して製袋充填包装機のフレームに保持可能である。帯状シートSの幅が送りガイド37の筒状ガイド部73の周長に満たない場合でも、帯状シートSを湾曲状シートRに形成し、その後に湾曲状シートRの両側端部44を重ね合わせて筒状シートTに成形することができる。幅サイズの異なる帯状シートの成形ため、一対のガイド板38,39の位置調節とその作動については、図8〜図10に基づいて後述する。
【0038】
筒状シート成形装置を正面で見た状態で、一対のガイド板38,39の直ぐ手前には、縦ヒートシール手段43が設けられている。縦ヒートシール手段43の具体的な構造は、図11で示した縦ヒートシール手段3の構造と同等であってよく、内部に発熱手段を有し且つ作動機構によって互いに接離可能な一対の縦ヒートシールバー43a,43bから構成されている。また、縦ヒートシール手段43は、製袋充填包装機のフレームに可動に支持されており、縦ヒートシールをすべき作動位置に設定可能であるとともに、シートの交換やメンテナンス等のために、作動位置から非作動位置に移すことができる。例えば、縦ヒートシール手段43は、送りガイド37から充分離れたフレームに送りガイド37の長手方向に平行な軸(図示せず)の回りに回動可能とした縦ヒートシール保持アーム4(図3参照)に保持されている。少なくとも一方の縦ヒートシールバー43a,43bを可動(好ましくは、両方の縦ヒートシールバー43a,43bが共に同期して接離する)として湾曲状シートRの重ね合わされた両側端部44を他方のヒートシールバーとの間に挟み込んでヒートシールする。縦ヒートシール手段43の作動位置への設定は、一対のガイド板38,39の設置位置に合わせて調節可能である。例えば、縦ヒートシール手段43と一対のガイド板38,39とを互いに連結し、縦ヒートシール手段43を一対のガイド板38,39と一定の位置関係を保ちながら送りガイド37の開口部79に対して接離する方向に位置が調節可能である。勿論、縦ヒートシール手段43を一対のガイド板38,39に対して微調節可能に連結してもよい。帯状シートの交換やメンテナンス等のために、縦ヒートシール手段43と一対のガイド板38,39とは取外し可能に連結させることができる。
【0039】
湾曲状シートR及び筒状シートTを送りガイドに沿って走行させる個々の送り手段50は、図11に示す従来の送り装置5と同じように配置された同じ構造を有するものでよい。即ち、送りガイド37の外側において、送りガイド37とタイミングベルト52との間に湾曲状シートRを挟むように、送り手段50を配置する。送り手段50のタイミングベルト52の駆動は、サーボモータによって一方のタイミングプーリ51を駆動して行なう。縦ヒートシールバー43a,43bのような縦ヒートシール手段43を用いる場合には、ヒートシール実行中は、サーボモータの駆動を停止し、縦ヒートシール手段43が開いている状態でサーボモータの駆動を行なう。送りガイド37側には、タイミングベルト52に対応して、摩擦による走行抵抗軽減のため、空転可能なローラ53(図8,図9参照)が配置される。送り手段50は、タイミングベルト52に限らず、送りガイド37の間に湾曲状シートRを挟むローラで構成してもよい。また、袋の成形を合わせて行なう場合には、横シールを施すためボックスモーション等の動きによってシートを引き出す横シール手段に送り手段としての働きをさせてもよい。
【0040】
図2を参照して、帯状シートSが湾曲シートRを経て筒状シートTに成形される一例を説明する。帯状シートSの端縁Eに着目すると、端縁Eは、成形ガイド31の襟部32の襟状面33を走行して内端縁35上のA点で折り返されて、成形ガイド31の筒部34と送りガイド37の筒状ガイド部73との間の隙間G内に案内されて入り込む。このとき、帯状シートSは、湾曲状シートRに成形される。端縁Eの走行方向は、送りガイド37の母線方向と平行な方向となる。湾曲状シートRは上記隙間G内を案内されて走行する。シートの流れの下流でガイド板38,39が折り込んでいるので、端縁Eは、筒状ガイド部73の下端縁75においてB点で折り返される。
【0041】
湾曲状シートRの送りについて見ると、ガイド板38,39で折り込まれる湾曲状シートRの側端部44の境界に相当する部分は、筒状ガイド部73の下端縁75においてC点に対応している。送りガイド37は筒状体であるので、B点及びC点で折り返された湾曲状シートRの側端部44は、筒状ガイド部73の内側に入り込む。ガイド板38,39が、端縁Eよりも僅かに内側の側端部44に係合して折り込んでいるため、端縁Eは、ガイド板38,39間のガイドスリット42から外側に延出する。縦ヒートシール手段43のヒートシールバー43a,43bがシール代となる互いに重なり合った両側端部44をヒートシールする。帯状シートSの幅が狭いほど一対のガイド板38,39で折り込まれる湾曲状シートRの折込み量が増加することになるが、上記のとおりガイド終端縁は傾斜しているので、例えばB点及びC点で示すように、折込み開始点はガイド終端縁である傾斜した下端縁75を逆上った位置に移動する。したがって、折込み完了までに長手方向に走行する距離との比率である折込み率は大きくならず、ガイド板38,39によって、湾曲状シートRを折り込んでも湾曲状シートRに皺や傷を生じることがない。
【0042】
図3〜図5には、この発明による筒状シート成形装置が適用される製袋充填包装機の正面図、側面図及び平面図が示されている。図3〜図5に示されている帯状シートSは、示されている筒状シート成形装置に対して最小幅を有する帯状シートである。図1及び図2に示された構成要素に該当する構成要素には同じ符号を付し、その再度の説明を省略する。製袋充填包装機のフレーム(図示せず)には成形ガイド31の両側にボルト等から成る支柱60が垂下するように取り付けられ、支柱60の型端から横方向に延びるアーム61に成形ガイド31の筒部34が適宜の固定手段で取付けられている。成形ガイド31の内部に嵌挿される送りガイド37は、その上部において図示しない固定手段によりフレームに固定されている。各アーム61からは、支持板62が下方に延びており、支持板62と一体に取付けられた支持ブロック63に、一対のガイド板38,39が進退自在に固定されている。即ち、ガイド板38,39に後方に延びるように固定された調節杆64が支持ブロック63に対して、前後位置である開口部79に接離する方向に設定位置を可変に固定されている。固定ねじ65を緩めることによって、調節杆64が支持ブロック63に対して前後に位置変更可能である。位置を調節させた状態で固定ねじ65を締め付けることにより、ガイド板38,39をフレームに固定することができる。
【0043】
送りガイド37の径が比較的大きい場合には、図8及び図9に示すように、送りガイド37の開口ガイド部78を、180°以上の範囲にわたってガイド面が存在するように形成するのが好ましい。この場合には、送り手段50を、開口ガイド部78を直径方向に対向する2箇所において配置させると、筒状シートT(図8ではT1,図9ではT2)の送りを充分安定して行なうことができる。送りガイド37の径が比較的小さい場合には、図10に示すように、一つの送り手段150によって筒状シートT3を安定して送ることができるので、送りガイド137の開口ガイド部178の背部分、即ち、湾曲状シートの幅方向中央位置に対応した位置に単一の送り手段150を配置する。
【0044】
幅サイズの異なる帯状シートの成形ため、一対のガイド板38,39の位置調節とその作動について、図8〜図10に基づいて説明する。図8及び図9は、比較的径が大きい送りガイドを用いた筒状シート成形装置において、適用可能な帯状シートのうち最も幅が狭い帯状シートと最も幅が広い帯状シートの成形状態を示す断面図、そして図10は比較的径が小さい送りガイドを用いた筒状シート成形装置において、幅が広い帯状シートと幅が狭い帯状シートとの成形状態を示す断面図である。図8、図9に示すように、帯状シートSの幅サイズが本来比較的広い場合には、径が比較的大きい送りガイド37を採用する。帯状シートSの幅が本来比較的広いものの中で、最も幅サイズが狭い場合には、図8に示すように、一対のガイド板38,39を開口ガイド部78の開口端縁77,77に最も接近した位置に設定する。湾曲状シートRは、筒状ガイド部73から開口ガイド部78に移行するときに、開口ガイド部78の湾曲表面を案内される部分はその湾曲表面に沿った形状の湾曲部分45を有し、開口端縁77,77からはみ出す部分は、一対のガイド板38,39によって開口端縁77,77を結ぶ平面に接近した状態に折り込まれた折込み部分46,46となる。折込み部分46,46の先端の各側端部44は縦ヒートシール手段43によってヒートシールされて縦シール部分48となり、湾曲状シートは筒状シートT1に成形される。
【0045】
一方、帯状シートSの幅が適用可能なものの内最も幅サイズが広い場合には、図9に示すように、一対のガイド板38,39を開口ガイド部78の開口端縁77,77から最も離れた位置に設定される。即ち、一対のガイド板38,39は、筒状ガイド部73の外側直近であって、成形ガイド31の成形スリット36の出口に対応した位置に設定される。湾曲状シートRは、筒状ガイド部73から開口ガイド部78に移行するときに、開口ガイド部78のガイド表面を案内される部分はそのガイド表面に沿った形状の部分45を有する。開口端縁77,77からはみ出す部分についても、筒状ガイド部73に案内される形状を略保ったままの湾曲保形部分47となる。湾曲保形部分47の側端部44は、一対のガイド板38,39によって案内されて縦ヒートシール手段43によってヒートシールされて縦シール部分48となり、湾曲状シートは筒状シートT2に成形される。
【0046】
一対のガイド板38,39及び縦ヒートシール手段43は、図8と図9に示す二つの両限界位置の間の任意の位置に調節して製袋充填包装機のフレームに取付け可能である。縦ヒートシール手段43によって縦シールが施された筒状シートT1,T2は、その筒状態を保ったまま、送り手段50によって送られる。一対のガイド板38,39によって折り込まれて次の縦ヒートシールをすべき湾曲状シートRの断面形状は、一対のガイド板38,39がどの位置に設定されていても前回と同じようにして湾曲状シートを引き出して筒状シートに成形することができる。図8に示した筒状シートT1を偏平に潰したときの幅(折径)に対して、図9に示した筒状シートT2の折径は、約12%減少している。なお、帯状シートSから製作される袋の最大折径200mmに対する送りガイド37を用意した場合、一対のガイド板38,39を開口ガイド部78の開口部79に最も接近させるときには最小折径を180mmの袋を製作可能であり、両者の間の任意の折径の袋を製作することができる。
【0047】
帯状シートSの幅サイズが狭い場合には、図10に示すように、送りガイド37の径自体を比較的小さくする。送りガイド37の径を図8及び図9に示した形よりも小さくすると、一対のガイド板38,39の設定位置変更によって得られる帯状シートSの幅の実寸法としての調節範囲が狭くなる。帯状シートSの幅が狭いと、帯状シートSの送りが湾曲状シートRの幅方向中央位置に対応した位置にのみ設けた送り手段150で済むことに着目して、開口ガイド部178のガイド面を縮小できる。こうすることで、帯状シートSの幅が狭い場合にも、図10において実線と破線で示した場合にみられるように、成形される筒状シートT3の折径(最小の折径)と筒状シートT4の折径(最大の折径)との間の実寸法としての調節範囲を広く取ることができる。各構成要素には図8及び図9に示した対応する構成要素に100番を加えた符号を付してあり、それらの奏する機能は同等であるので、再度の説明を省略する。なお、図10に破線で示した状態に対応する筒状シートT4を偏平に潰したときの幅(折径)に対して、図10に実線で示した状態に対応する筒状シートT3の折径は、約55%減少している。
【0048】
この実施例は、筒状シート成形装置を縦型製袋充填包装機に適用した例であるので、送りガイド37は投下筒として利用されている。送りガイド37の内部を通じて投下される被包装物Mは、作成される袋の容量に応じた量が投下される。従来、被包装物Mを投下した場合、投下筒体の比較的上部で被包装物Mがブリッジ等の詰まりを生じ易いという問題点があったが、この筒状シート成形装置が適用される製袋充填包装機では、送りガイド37は、使用可能な幅を有するどのような帯状シートSに対しても最大の断面広さを有しているので、被包装物Mが送りガイド37の上部内でブリッジ等の詰まりを生じることはない。
【0049】
【発明の効果】
この発明は、上記のように構成されているので、次のような効果を奏する。即ち、この発明による筒状シート成形装置は、成形ガイドによって帯状シートを湾曲状シートに成形し、送りガイドを湾曲状シートの走行を案内するため成形ガイドとの間に帯状シートの特性に応じて予め定められた隙間を形成して配置された筒状ガイド部と筒状ガイド部の湾曲状シートの走行方向下流側に位置し且つ長手方向に沿って筒体の一部を開口させた開口部を有する開口ガイド部とから構成し、重ね合わせガイドによって重ね合わされた湾曲状シートの両側端部を長手方向シール手段によってシールして筒状シートを形成するように構成したので、帯状シートの筒状シートへの成形は、通常は一度に行なわれず、成形ガイドによって一旦湾曲状シートに成形され、その後に送りガイドの働きによって湾曲状シートの両側端部を重ね合わせて筒状シートに成形されるため、帯状シートの両側端部の重ね合わせ成形が不調になることがなく、筒状シートの成形をスムースに行なうことができる。
【0050】
また、帯状シートから筒状シートへの成形を施す送りガイドにおいて、送りガイドの全周を利用する限りは帯状シートのサイズ変更に対応するのは困難であるが、帯状シートを一旦湾曲状シートに成形する機構と、その後に湾曲状シートの両側端部を重ね合わせるように成形する機構とを分離しているので、送りガイドに開口ガイド部を設けて、湾曲状シートの両側端部を重ね合わせるガイド板の設置位置を変更可能とし、ガイド板の設置位置を変更するだけで、成形ガイドの形状を変更することなく、帯状シートの幅変更に対応することが可能となる。しかも成形ガイドは、帯状シートを折り返して湾曲状シートに成形する内端縁を有する襟部と内端縁から湾曲状シートの走行方向に延びる筒部とを有しており、襟部と筒部とには、帯状シートが湾曲状シートに成形された状態で両側端部が重なり合う場合に、重なり合った側端部を通過可能とする成形スリットが形成されており、送りガイドの筒状ガイド部は、成形ガイドの外側から襟部の内端縁よりも筒部の内部へと連続して延びて配置されており、且つ湾曲状シートの走行方向に対して帯状シートの幅が狭いほど湾曲状シートの両側端部のガイドが早期に終了するように傾斜したガイド終端縁を有しており、重ね合わせガイド及び長手方向シール手段は、帯状シートの幅に応じて開口ガイド部の開口部に対して接離する方向に設定位置変更可能であるので、襟部の内端縁で折り返された湾曲状シートが、その成形直後から成形ガイドの筒部と送りガイドの筒状ガイド部との間に形成される隙間に案内される。更に、筒状ガイド部は湾曲状シートを筒状シートに成形する重ね合わせガイドに引き渡すまで湾曲状シートをガイドし、ガイド終端縁は湾曲状シートを折り返しガイドして、帯状シートの幅の広さに関わらず、皺や傷を生じることのない筒状シートを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による筒状シート成形装置の一実施例の要部を示す斜視図である。
【図2】図1に示された筒状シート成形装置の要部を拡大して示す斜視図である。
【図3】この発明による筒状シート成形装置の一実施例の正面図である。
【図4】図3に示した筒状シート成形装置の一実施例の側面図である。
【図5】図3に示された筒状シート成形装置の一実施例の平面図である。
【図6】図1に示した筒状シート成形装置において用いられる送りガイドの展開図である。
【図7】図1に示した筒状シート成形装置において用いられる送りガイドの斜視図である。
【図8】比較的径が大きい送りガイドを用いた筒状シート成形装置において、比較的幅が狭い帯状シートの成形状態を示す断面図である。
【図9】比較的径が大きい送りガイドを用いた筒状シート成形装置において、比較的幅が広い帯状シートの成形状態を示す断面図である。
【図10】比較的径が小さい送りガイドを用いた筒状シート成形装置において、幅が広い帯状シートと幅が狭い帯状シートとの成形状態を示す断面図である。
【図11】従来の製袋充填包装機を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 横ヒートシール手段
31 成形ガイド
32 襟部
34 筒部
35 内端縁
36 成形スリット
37 送りガイド
38 ガイド板(重ね合わせガイド)
39 ガイド板(重ね合わせガイド)
40 ガイド側端部
41 ガイド側端部
42 ガイドスリット
43 縦ヒートシール手段
43a,43b 縦ヒートシールバー
44 側端部
50,150 送り手段
73 筒状ガイド部
75 下端縁(ガイド終端縁)
78 開口ガイド部
79 開口部
G 隙間
K 筒体
M 被包装物
S 帯状シート
R 湾曲状シート
T 筒状シート

Claims (4)

  1. 走行する帯状シートを湾曲状シートに成形する成形ガイド、前記湾曲状シートの走行を案内するため前記成形ガイドとの間に前記帯状シートの特性に応じて予め定められた隙間を形成して配置された筒状ガイド部と前記筒状ガイド部の前記湾曲状シートの走行方向下流側に位置し且つ長手方向に筒体の一部を開放させた開口部を有する開口ガイド部とを有する送りガイド、前記湾曲状シートを前記送りガイドに沿って送る送り手段、前記湾曲状シートの側端部に係合して前記側端部を重ね合わせるため前記開口ガイド部に対応して配置された重ね合わせガイド、及び前記湾曲状シートの重ね合わされた前記側端部をシールして筒状シートを形成する長手方向シール手段から成り、
    前記成形ガイドは、前記帯状シートを折り返して前記湾曲状シートに成形する内端縁を有する襟部と前記内端縁から前記湾曲状シートの走行方向に延びる筒部とを有しており、 前記襟部と前記筒部とには、前記帯状シートが前記湾曲状シートに成形された状態で前記両側端部が重なり合う場合に、重なり合った前記側端部を通過可能とする成形スリットが形成されており、
    前記送りガイドの前記筒状ガイド部は、前記成形ガイドの外側から前記襟部の前記内端縁よりも前記筒部の内部へと連続して延びて配置されており、且つ前記湾曲状シートの走行方向に対して前記帯状シートの幅が狭いほど前記湾曲状シートの前記両側端部のガイドが早期に終了するように傾斜したガイド終端縁を有しており、
    前記重ね合わせガイド及び前記長手方向シール手段は、前記帯状シートの幅に応じて前記開口ガイド部の前記開口部に対して接離する方向に設定位置変更可能であることから成る筒状シート成形装置。
  2. 前記重ね合わせガイドは、前記開口ガイド部の前記開口部に対向して配置され、且つ前記湾曲状シートの走行方向に延びるガイドスリットを対向間に形成する一対のガイド側端部が当該ガイドスリットを通過する前記湾曲状シートの対応する各前記側端部に係合する一対のガイド板で構成されており、前記長手方向シール手段が前記ガイドスリットから延出した前記湾曲状シートの重ね合わされた前記両側端部をシールすることから成る請求項1に記載の筒状シート成形装置。
  3. 前記送り手段は、前記送りガイドとの間に前記湾曲状シート又は前記筒状シートを挟み付ける摩擦係合送り手段であり、前記送りガイドの径方向に対向した一対の位置又は前記送りガイドの前記開口部と径方向に対向した単一の位置に配置されていることから成る請求項1又は2に記載の筒状シート成形装置。
  4. 前記送りガイドを被包装物が内部を通じて投下される投下筒体とし、前記筒状シートに所定の間隔で横方向封止を施して袋を形成しつつ前記袋に前記投下筒体を通じて投下された前記被包装物を充填して袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機に適用可能であることから成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の筒状シート成形装置。
JP12622197A 1997-05-01 1997-05-01 筒状シート成形装置 Expired - Fee Related JP3969786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12622197A JP3969786B2 (ja) 1997-05-01 1997-05-01 筒状シート成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12622197A JP3969786B2 (ja) 1997-05-01 1997-05-01 筒状シート成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10305806A JPH10305806A (ja) 1998-11-17
JP3969786B2 true JP3969786B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=14929752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12622197A Expired - Fee Related JP3969786B2 (ja) 1997-05-01 1997-05-01 筒状シート成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3969786B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10149476A1 (de) * 2001-10-08 2003-04-17 Rovema Gmbh Schlauchbeutelmaschine zum Herstellen kantenverschweißter Schlauchbeutel
DE10304913B4 (de) * 2002-11-02 2017-11-30 Rovema Gmbh Vorrichtung zum Aufnehmen eines Folienschlauches und vertikale Schlauchbeutelmaschine mit einer derartigen Vorrichtung
EP1442981A3 (de) * 2003-01-28 2004-10-27 Rovema Verpackungsmaschinen GmbH Vorrichtung zum Aufnehmen eines Folienschlauches und vertikale Schlauchbeutelmaschine mit einer derartigen Vorrichtung
KR20110014134A (ko) 2008-02-22 2011-02-10 빈스토크 에이피에스 개봉이 용이한 포장지
DE212009000003U1 (de) 2008-02-22 2009-11-26 Beanstalk Aps Leicht zu öffnende Verpackung
JP5350989B2 (ja) * 2009-11-16 2013-11-27 株式会社フジキカイ 縦形製袋充填機の物品保持移送装置
KR101180686B1 (ko) 2012-04-24 2012-09-07 주식회사 한양포장기계 노즈플레이트 및 이를 갖춘 포장기계
JP6674758B2 (ja) * 2015-09-29 2020-04-01 株式会社川島製作所 易開封袋包装体用の縦型製袋充填包装機
JP6605384B2 (ja) * 2016-04-12 2019-11-13 美津和産業株式会社 縦型包装機および包装方法
CN107472928B (zh) * 2017-07-24 2019-10-01 东莞恩茁智能科技有限公司 输料装置及使用该输料装置的包装设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10305806A (ja) 1998-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2309432C (en) Method and apparatus for placing a product in a flexible recloseable container
US5425216A (en) Method of making reclosable plastic bags on a form, fill and seal machine with open zipper profiles
AU776158B2 (en) Packaging machine
EP2495177B1 (en) Bag-making packaging machine
JP3969786B2 (ja) 筒状シート成形装置
JP2000226005A (ja) 横型成形充填密封機械
JPS6238207B2 (ja)
JP2013166580A (ja) 製袋充填包装装置
AU607484B2 (en) Method and apparatus for producing drawtape bags
JP2011001126A (ja) 製袋包装機
CA1187782A (en) Folder for polyfilm
JP4651459B2 (ja) 縦形製袋充填包装機及び製袋充填包装方法
US11351748B2 (en) Flexible package-forming machine for horizontal packaging and method of manufacturing flexible packages
JP2000226007A (ja) 製袋充填包装機の包材繰出し装置
JP2595200B2 (ja) 自動包装機
EP1203717A1 (en) Method and device for controlling the height of a web in a packaging machine
JP3969783B2 (ja) 製袋充填包装機
JP5016878B2 (ja) フィルム材の製造方法と装置
JP3040927B2 (ja) 印刷物等の自動連続包装装置
JP2006075987A (ja) 角底袋成形方法における折り癖付け方法、角底袋成形装置における折り癖付け装置、角底袋及びそれを用いた袋包装体
JP2739924B2 (ja) 咬合ファスナー付きフィルム包装機
JP7461044B2 (ja) 多列充填包装機
JP7289120B2 (ja) 包装機用の包装材供給装置及びその包装材供給装置を備えた横ピロー包装機
JP5995303B2 (ja) 製袋充填包装機
JP2024070755A (ja) 製袋充填包装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees