JP6674316B2 - コルゲートチューブ装着装置及びコルゲートチューブ装着方法 - Google Patents

コルゲートチューブ装着装置及びコルゲートチューブ装着方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線にコルゲートチューブを装着する技術に関する。
電線の結束や保護等のために用いられるコルゲートチューブは、電線を収容可能な内径の筒状を呈しており、コルゲートチューブの周面には、中心軸方向に沿ってスリットが形成されている。そこで、スリットを拡開して形成したコルゲートチューブの隙間からコルゲートチューブの内部に結束対象や保護対象の電線を挿入することで、それらを覆うようにコルゲートチューブを装着することができる。
このとき、コルゲートチューブのスリットを剛性に抗して拡開するには相応の力を必要とするので、その作業を簡便にするための治具が従来から知られている。この治具は、U字状の折り返し部とこれに連なる三角形状の一対の側板部とを有している。
この治具を用いて電線にコルゲートチューブを装着する際には、治具の両側板部間に電線を挿入して折り返し部に配置し、側板部の折り返し部から離れた側の先端同士を閉じ合わせて、電線を治具に収容した状態で、閉じ合わせた両側板部の先端をコルゲートチューブの一端側からスリットに差し込む。そして、このままコルゲートチューブを側板部の先端に沿って側板部の折り返し部に近い側の先端側にスライドさせる。
これにより、側板部の折り返し部に近い側の先端に近づくにつれてコルゲートチューブのスリットが拡開され、側板部の折り返し部に近い側の先端を通過する際に、ここから治具の外側に延出している電線をコルゲートチューブの拡開されたスリットが跨ぎ、コルゲートチューブの内部に電線が収容される。
したがって、コルゲートチューブの一端側からスリットに治具を差し込んで、コルゲートチューブを治具に対し他端側に移動させることで、コルゲートチューブを電線に装着することができる(例えば、特許文献1)。
特開平7−245840号公報
上述した治具は、コルゲートチューブのスリットを拡開させて電線のコルゲートチューブの内部に挿入する際の労力を軽減できる点で、非常に有用なものである。しかし、特にワイヤハーネスのような多数の電線にコルゲートチューブそれぞれ装着する際には、コルゲートチューブを装着する一つ一つの電線に対して上述した治具を用いた一連の装着作業を行うことになり、その作業量と所要時間は相当なものとなる。
また、装着するコルゲートチューブの径や長さが装着対象の電線毎に異なると、上述した治具を用いたとしても、コルゲートチューブを装着する相手の電線を複数の電線の中から選び出して治具を装着する作業は容易でない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、複数の電線にそれぞれコルゲートチューブを装着する際の作業効率を向上させることができるコルゲートチューブ装着装置及びコルゲートチューブ装着方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の態様によるコルゲートチューブ装着装置は、
長手方向にスリットを有する筒状のコルゲートチューブを複数の電線にそれぞれ装着する装置であって、
各コルゲートチューブの装着対象毎に各電線を並列に並べて保持する電線保持部と、
前記電線保持部に保持された各電線にそれぞれ対応して設けられ、各電線が出し入れ可能に収容されると共に、各電線が収容された状態で装着対象の前記各コルゲートチューブの前記スリットにそれぞれ差し込まれる複数の治具と、
前記電線保持部から該電線保持部に保持された各電線の延在方向に前記コルゲートチューブの前記長手方向の寸法以上離間した装着位置に、前記電線保持部に保持された各電線を収容した前記各治具がそれぞれ配置されるように、前記複数の治具を並列に並べて支持する治具支持部と、
前記複数の治具の前記電線が出し入れされる開口を連動して開閉させる開閉機構とを備え、
前記各治具は、該治具に収容された前記電線に沿って配置される折り返し部と、該折り返し部に連なり前記電線の両側にそれぞれ配置される一対の側板部とを有しており、
前記開口は、前記折り返し部に対して傾斜して延在する前記各側板部の先端のうち、前記折り返し部からの距離が最も遠い先端部分間に形成され、
前記開閉機構により前記開口が閉じられることで、前記各側板部の前記折り返し部からの距離が最も遠い先端部分同士が、前記コルゲートチューブの前記スリットに差し込み可能に閉じ合わされるものである。
本発明の第1の態様によるコルゲートチューブ装着装置によれば、電線保持部に並列に並べて保持されたコルゲートチューブの装着対象の電線は、治具支持部によって並列に並べて支持された複数の治具のうち対応する治具の、開閉機構によって連動して開閉される開口から出し入れされる。
各治具の内部にそれぞれ挿入された電線の両側に配置される各治具の一対の側板部の先端は、挿入された電線に沿って配置される各治具の折り返し部に対してそれぞれ傾斜して延在し、両側板部の折り返し部からの距離が最も遠い先端部分間に、各治具の開口がそれぞれ形成される。
電線が内部に挿入された各治具は、筒状のコルゲートチューブの長手方向の寸法以上電線保持部から離間した装着位置に、治具支持部によって支持されて並列に並べて配置される。少なくとも装着位置において各治具は、開閉機構によって開口が閉じられた状態とされており、各治具の両側板部の折り返し部からの距離が最も遠い先端部分同士は、コルゲートチューブの長手方向に存在するスリットに差し込み可能に閉じ合わされている。
そこで、装着位置において、各治具の閉じ合わされた両側板部の折り返し部からの距離が最も遠い先端部分を、各治具に収容された電線に装着するコルゲートチューブのスリットに、長手方向の一端側から差し込んで、両側板部の先端に沿ってコルゲートチューブをスライドさせる。
すると、各治具に収容された電線が治具の外側に延出する両側板部の折り返し部からの距離が最も近い先端部分をコルゲートチューブが通過する際に、両側板部の先端が差し込まれたコルゲートチューブのスリットが治具によって拡開され、治具の外側に延出した電線が、拡開されたスリットを通過してコルゲートチューブの内側に挿入される。
そして、治具の両側板部の折り返し部からの距離が最も近い先端部分をコルゲートチューブが通過し終えると、コルゲートチューブの全体が電線に装着されて治具と電線保持部との間に配置される。
このとき、電線保持部と装着位置の各治具とがコルゲートチューブの長手方向の寸法以上離間しているので、治具に対してコルゲートチューブをスライドさせて電線にコルゲートチューブを装着する際に、装着完了前のコルゲートチューブが電線保持部に突き当たることがない。
よって、治具に対してコルゲートチューブを途中でスライドすることができなくなって、電線に対するコルゲートチューブの装着作業が途中で中断されてしまうことがない。
したがって、治具を用いて複数の電線にコルゲートチューブをそれぞれ装着する際に、複数の治具を一括して、各治具に対応する電線を収容してコルゲートチューブの電線に対する装着作業を滞りなく行える状態にすることができる。
その上、各電線が電線保持部に並列に並べて保持され、各電線に対応する治具も、治具支持部により支持されて装着位置に並列に並べて配置されるので、電線保持部や治具における電線の並び順を予め決めておくと、各電線に装着する適切な径や長さのコルゲートチューブも、電線の並び順に合わせて予め決めておいて、装着の際に容易に選択することができる。
このため、複数の電線にそれぞれコルゲートチューブを装着する際の作業効率を向上させることができる。
また、本発明の第2の態様によるコルゲートチューブ装着装置は、本発明の第1の態様によるコルゲートチューブ装着装置において、前記各治具が、前記装着位置と、該装着位置よりも前記延在方向において前記電線保持部に近い収容位置との間で移動するように、前記治具支持部及び前記開閉機構を前記延在方向に移動させる移動機構をさらに備える。
本発明の第2の態様によるコルゲートチューブ装着装置によれば、本発明の第1の態様によるコルゲートチューブ装着装置において、治具支持部により並列に並べて支持された複数の治具を、移動機構により装着位置よりも電線保持部に近い収容位置に、開閉機構と共に移動させることができる。
このため、電線保持部に並列に並べて保持された各電線の間隔が電線保持部から離間するにつれて電線の可撓性により変化する場合であっても、装着位置に比べて各電線の間隔が電線保持部における間隔に近い収容位置において、開閉機構により連動して開いた開口から各治具の内部に対応する電線をそれぞれ容易に収容することができる。
さらに、本発明の第3の態様によるコルゲートチューブ装着装置は、本発明の第1又は第2の態様によるコルゲートチューブ装着装置において、前記各治具が、前記開口を開いた状態で、前記電線保持部に保持された各電線の軌跡上の進出位置と該軌跡上から退避した退避位置との間で進退するように、前記治具支持部及び前記開閉機構を移動させる進退機構をさらに備える。
本発明の第3の態様によるコルゲートチューブ装着装置によれば、本発明の第1又は第2の態様によるコルゲートチューブ装着装置において、電線保持部に保持された各電線に対応する各治具が進退機構により、電線保持部に保持された各電線の軌跡に対して、治具支持部及び開閉機構と共に一括して進出及び退避される。
このため、電線保持部に保持された各電線の、対応する各治具に対する開かれた開口からの出し入れを、各電線を動かすことなく全ての電線について一括して行えるようにすることができる。
また、前記目的を達成するため本発明の第4の態様によるコルゲートチューブ装着方法は、
長手方向にスリットを有する筒状のコルゲートチューブを複数の電線にそれぞれ装着する方法であって、
電線保持部に並列に並べて保持された前記各電線に対応する複数の治具を、前記電線保持部の対応する電線を収容した電線収容状態で、前記電線保持部から前記コルゲートチューブの前記長手方向の寸法以上離間した装着位置に、並列に並べてそれぞれ配置する治具配置工程と、
前記装着位置の各治具を前記スリットに差し込んだ前記コルゲートチューブを、前記治具に沿ってスライドさせるチューブスライド工程と、
前記スライドにより前記コルゲートチューブが前記治具を通過する際に拡開された前記スリットに、前記治具から外側に延出した前記電線を通過させて、該コルゲートチューブの全体に亘って前記電線を前記コルゲートチューブの内側に挿入することで、該コルゲートチューブを前記電線に装着するチューブ装着工程と、
前記コルゲートチューブが装着された前記各電線を、各電線をそれぞれ収容した前記各治具から一括して各治具の外側に離脱させる電線離脱工程と、
を含む。
本発明の第4の態様によるコルゲートチューブ装着方法によれば、治具配置工程によって、長手方向にスリットを有する筒状のコルゲートチューブを装着する対象の各電線を並列に並べて保持した電線保持部に対して、コルゲートチューブを装着する際に各電線がそれぞれ収容される対応する各治具が、コルゲートチューブの長手方向の寸法以上離間した装着位置に配置される。
そして、チューブスライド工程において、スリットに装着位置の各治具を差し込んだコルゲートチューブを治具に沿ってスライドさせると、治具を通過する際にスリットが拡開される。
そこで、チューブ装着工程において、治具に収容された電線の治具から外側に延出した部分を、治具を通過する際に拡開されたスリットに通過させることができ、スリットに差し込んだ治具をコルゲートチューブの全体が通過すると、電線保持部と治具との間の電線にコルゲートチューブが装着される。
このとき、電線保持部と装着位置の各治具とがコルゲートチューブの長手方向の寸法以上離間しているので、治具に対してコルゲートチューブをスライドさせて電線にコルゲートチューブを装着する際に、装着完了前のコルゲートチューブが電線保持部に突き当たることがない。
よって、治具に対してコルゲートチューブを途中でスライドすることができなくなって、電線に対するコルゲートチューブの装着作業が途中で中断されてしまうことがない。
なお、コルゲートチューブの装着後には、電線離脱工程において、コルゲートチューブが装着された各電線が各治具から外側に一括して離脱される。
したがって、治具を用いて複数の電線にコルゲートチューブをそれぞれ装着する際に、複数の電線を一括して、各治具に対応する電線を収容してコルゲートチューブの電線に対する装着作業を滞りなく行える状態にすることができる。また、コルゲートチューブ装着後の電線の治具からの離脱作業も、一括して行うことができる。
その上、各電線が電線保持部に並列に並べて保持され、各電線に対応する治具も装着位置に並列に並べて配置されるので、電線保持部や治具における電線の並び順を予め決めておくと、各電線に装着する適切な径や長さのコルゲートチューブも、電線の並び順に合わせて予め決めておいて、装着の際に容易に選択することができる。
このため、複数の電線にそれぞれコルゲートチューブを装着する際の作業効率を向上させることができる。
なお、本発明の第4の態様によるコルゲートチューブ装着方法において、本発明の第5の態様によるコルゲートチューブの装着方法のように、
前記治具は、前記電線収容状態において前記電線に沿って配置される折り返し部と、該折り返し部に連なり前記電線収容状態において前記電線の両側にそれぞれ配置される一対の側板部とを有しており、
前記各治具は、前記チューブスライド工程に先立って、前記装着位置において、前記折り返し部に対して傾斜してそれぞれ延在する前記一対の側板部の各先端のうち、前記折り返し部からの距離が最も遠い先端部分間同士が、前記コルゲートチューブの前記スリットに差し込み可能に閉じ合わされて、前記電線が出し入れされる開口が閉じられており、
前記チューブスライド工程は、前記閉じ合わされた先端部分を前記長手方向における一端側から前記スリットに差し込んだ前記コルゲートチューブを、前記一対の側板部の先端に沿ってスライドさせて行われ、
前記チューブ装着工程は、前記スライドにより前記一対の側板部の前記折り返し部からの距離が最も近い先端部分を通過し拡開された前記コルゲートチューブの前記スリットに、前記一対の側板部の前記折り返し部からの距離が最も近い先端部分から前記治具の外側に延出した前記電線を通過させて行われ、
前記電線離脱工程は、前記治具の前記開口を開いて該開口から前記電線を前記治具の外側に取り出すことで行われるようにすることができる。
さらに、本発明の第6の態様によるコルゲートチューブの装着方法は、本発明の第5の態様によるコルゲートチューブ装着方法において、
前記治具配置工程は、
前記電線保持部に保持された各電線の延在方向において前記装着位置よりも前記電線保持部に近い収容位置において、前記電線保持部に保持された前記電線を対応する前記治具の開いた前記開口から内部に挿入する電線挿入工程と、
前記電線を内部に挿入した前記治具を前記収容位置から前記装着位置に移動させる治具移動工程と、
前記収容位置又は前記装着位置において、前記電線収容状態の前記治具の前記開口を閉じる開口閉鎖工程と、
を含む。
本発明の第6の態様によるコルゲートチューブの装着方法によれば、本発明の第5の態様によるコルゲートチューブ装着方法において、電線挿入工程において、装着位置よりも電線保持部に近い収容位置において、電線保持部に保持された電線が対応する治具の開いた開口から内部に挿入される。また、続く治具移動工程において、電線が挿入された治具が開口を開いた状態又は閉じた状態で収容位置から装着位置に移動される。
このため、電線保持部に並列に並べて保持された各電線の間隔が電線保持部から離間するにつれて電線の可撓性により変化する場合であっても、装着位置に比べて各電線の間隔が電線保持部における間隔に近い収容位置において、開いた開口から各治具の内部に対応する電線をそれぞれ容易に収容することができる。
なお、チューブスライド工程に先立って開口が閉じられて装着位置に配置される治具は、収容位置において開口閉鎖工程により開口を閉じてから、治具移動工程により装着位置に移動させてもよく、開口を開いたまま治具移動工程により装着位置に移動させてから、装着位置において開口閉鎖工程により開口を閉じてもよい。
本発明によれば、複数の電線にそれぞれコルゲートチューブを装着する際の作業効率を向上させることができる。
本発明に係るコルゲートチューブ装着方法を実施するのに用いる本発明の一実施形態に係るコルゲートチューブ装着装置の概略構成を示す斜視図である。 図1の装着ユニットの移動フレームを示す平面図である。 図2の装着治具の概略構成を示すもので、(a)は装着治具の斜視図、(b)は(a)の装着治具を用いて電線にコルゲートチューブを装着する作業を示す斜視図、(c)は(a)のI−I線断面図である。 図3(c)のコルゲートチューブの概略構成を示す斜視図である。 図2の開閉機構による装着治具の開口を開いた開放状態における移動フレームの要部拡大平面図である。 図2の開閉機構による装着治具の開口を閉じた閉鎖状態における移動フレームの要部拡大平面図である。 図2の開閉機構による装着治具の開閉動作を示すもので、(a)は装着治具の開放状態を示す説明図、(b)は装着治具の閉鎖状態を示す説明図である。 図2の開閉機構により装着治具が閉鎖状態とされた移動フレームの平面図である。 図1のコルゲートチューブ装着装置を用いて行うコルゲートチューブ装着方法の手順を示すフローチャートである。 図1の装着ユニットの待機状態を示すコルゲートチューブ装着装置の要部拡大側面図である。 図9の治具配置工程の詳細な手順を示すフローチャートである。 図10の装着治具を進出位置に進出させて収容位置に配置した状態を示すコルゲートチューブ装着装置の要部拡大側面図である。 図12の収容位置に配置した開放状態の装着治具に電線が挿入された状態を示す移動フレームの要部拡大平面図である。 図13の収容位置において電線収容状態にある装着治具を閉鎖状態とした移動フレームの要部拡大平面図である。 図13の収容位置から装着位置に装着治具を移動させた装着ユニットの要部拡大側面図である。 図15の装着位置において電線挿入状態にある装着治具が閉鎖状態となった移動フレームの要部拡大平面図である。 図13の収容位置において電線収容状態にある装着治具を開放状態のまま装着位置に移動させた移動フレームの要部拡大平面図である。 図16の閉鎖状態とした装着位置の装着治具の側壁部の先端を図4のコルゲートチューブのスリットに差し込んだ状態を示す装着ユニットの要部拡大側面図である。 図18の装着位置における開口を閉鎖状態とした装着治具の側壁部の先端をコルゲートチューブのスリットに差し込んだ移動フレームの要部拡大平面図である。 図19のコルゲートチューブを装着治具の側壁部の先端に沿って電線保持具側にスライドさせて電線に装着した状態を示す移動フレームの要部拡大平面図である。 図20の電線に対するコルゲートチューブの装着後の装着位置における装着治具の開口を開放状態とした移動フレームの要部拡大平面図である。 図21の開口を開放状態とした装着治具を揺動機構により電線の軌跡から外れた退避位置に退避させた状態を示す装着ユニットの要部拡大側面図である。 図22の退避位置に装着治具を退避させた移動フレームの移動により待機状態に戻した装着ユニットを示す要部拡大側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は本発明に係るコルゲートチューブ装着方法を実施するのに用いる本発明の一実施形態に係るコルゲートチューブ装着装置の概略構成を示す斜視図である。図1に示す本実施形態のコルゲートチューブ装着装置1は、後述する先端にコネクタが取り付けられた電線にコルゲートチューブを装着する作業を行う際に用いられるもので、移送ユニット3及び装着ユニット5を有している。
移送ユニット3は、四隅に脚部を有する門形の枠体31を有しており、枠体31の上面枠31aの前部には、ガイドレール33上をスライド可能な電線保持具35(請求項中の電線保持部に相当)が設けられている。
電線保持具35は、弾性を有する逆U字状の挟持片35aを複数並べて保持しており、隣り合う2つの挟持片35a,35a間に、後述する先端にコネクタが取り付けられた電線を挟み込んで保持させることができるように構成されている。
ガイドレール33は、電線に対するコルゲートチューブの装着工程の前後の工程が行われる各装置の移送ユニットに設けたガイドレール(いずれも図示せず)と接続して、前後の工程を行う装置との間で電線保持具35を受け渡せるようにすることができる。
装着ユニット5は、移送ユニット3の枠体31の内側に収容可能に構成されており、四隅に脚部を有する枠体51を有している。枠体51の若干前方に傾斜した上面枠51aには、不図示のガイド機構を介して移動フレーム51b(請求項中の移動機構に相当)が、上面枠51aと平行にスライド可能に支持されている。
上面枠51aに対して移動フレーム51bがスライドすることで、移動フレーム51bを移送ユニット3の枠体31の前方に出し入れすることができる。移動フレーム51bの前部には、治具ユニット53が設けられている。
治具ユニット53は、移動フレーム51bの拡大平面図である図2に示すように、複数の装着治具55(請求項中の治具に相当)と、装着治具55の開閉機構57と、これら装着治具55及び開閉機構57の揺動機構59(請求項中の進退機構に相当)とを有している。
各装着治具55は、可撓性を有する樹脂材料で形成されており、図3(a)の斜視図に示すように、折り返し部55aとこれに連なり互いに並行に延在する一対の三角形状の側板部55b,55bとを有している。各側板部55bの先端からこれに連なる折り返し部55aの一端にかけては、装着治具55の外側に向けてU字状のフランジ55cが突設されている。
この装着治具55は、図3(b)の斜視図に示すように、一対の側板部55b,55b間に挿入した電線W(複数本の電線束の場合を含む)にコルゲートチューブCを装着するために使用される治具である。
したがって、図3(a)に示すように、装着治具55は、一対の側板部55b,55bの間に電線Wを収容可能な間隔が設けられており、各側板部55bの折り返し部55aから最も離れた先端部分間に、電線Wを出し入れする開口55dが設けられている。また、図3(a)のI−I線断面図である図3(c)に示すように、折り返し部55aは、一対の側板部55b,55b間に収容した電線Wに沿って延在する。
コルゲートチューブCは、図4の斜視図に示すように、例えば耐熱性を有する樹脂材料により蛇腹を有する薄肉の筒状に形成されており、コルゲートチューブCの周面には、中心軸に沿った長手方向LAに寸法LCの長さを有している。また、コルゲートチューブCには、長手方向LAの全体に亘ってスリットSが形成されている。
図3(a)に示す装着治具55の、各側板部55bの折り返し部55aから最も離れた先端部分同士を閉じ合わせると、閉じ合わせた両側板部55bの先端部分は、図4に示すコルゲートチューブCのスリットSに差し込み可能な薄さとなる。
このように構成された装着治具55は、電線WにコルゲートチューブCを装着する際に、図3(b)に示すように、電線Wを収容して開口55dを閉じた装着治具55の両側板部55bの閉じ合わせた先端部分をスリットSに差し込んで使用される。
各装着治具55は、図2に示すように、移動フレーム51bの左右方向のほぼ全長に亘る長さを有する矩形の支持部材55eに折り返し部55aをねじ止めすることで、支持部材55eの長手方向(移動フレーム51bの左右方向)に一対の側板部55b,55bの間隔方向を一致させた向きで、一定間隔をおいて取り付けられている。したがって、支持部材55e上で各装着治具55の側板部55bの先端は、支持部材55eと電線保持具35との間隔方向に延在している。
開閉機構57は、上述した各装着治具55の開口55dを一括して開閉させるために使用される。開閉機構57は、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図5及び図6に示すように、支持部材55eの前後にそれぞれ配置されたリンクフレーム57a,57bと、前後のリンクフレーム57a,57bにそれぞれ一定間隔で複数立設された前列及び後列の押えピン57c,57dとを有している。
前列の各押えピン57cの基端は、前側のリンクフレーム57aに対して360°の全方向に揺動可能に取り付けられており、前列の各押えピン57cの先端は、支持部材55eの前端側に一定間隔で複数形成された各貫通孔55fに遊挿されて支持部材55eの上方に突出し、各装着治具55の一方の側板部55bに外側から当接している。
同様に、後列の各押えピン57dの基端は、後側のリンクフレーム57bに対して360°の全方向に揺動可能に取り付けられており、後列の各押えピン57dの先端は、支持部材55eの後端側に一定間隔で複数形成された各貫通孔55gに遊挿されて、支持部材55eの上方に突出し、各装着治具55の他方の側板部55bに外側から当接している。
前後の各リンクフレーム57a,57bは、支持部材55eをそれぞれ支点とする複数のリンクレバー57eによって枢支されている。このリンクレバー57eを支持部材55eの支点を中心に揺動させることで、前後の各リンクフレーム57a,57bを支持部材55eに対して、左右方向の互いに逆の向きにスライドさせることができる。
なお、図5及び図6では、図面の見やすさのため、支持部材55e上の装着治具55を1つのみ図示し、その他の図示を省略している。
そして、リンクレバー57eにより前後のリンクフレーム57a,57bが図5に示す相対位置にあるときには、前列及び後列の各押えピン57c,57dの先端は、図7(a)の説明図に示すように、移動フレーム51bの前方から見て、装着治具55の両側板部55b,55bの間隔と同じ間隔をおいて配置される。このため、装着治具55は、図5に示すように、開口55dを開いた開放状態となる。
一方、リンクレバー57eにより前後のリンクフレーム57a,57bが図6に示す相対位置にあるときには、前列及び後列の各押えピン57c,57dの先端は、図7(b)の説明図に示すように、移動フレーム51bの前方から見て、装着治具55の両側板部55b,55bの間隔よりも小さい間隔に接近して配置される。このため、装着治具55は、図6に示すように、開口55dを閉じた閉鎖状態となる。
なお、図7(a),(b)に示すように、前列及び後列の各押えピン57c,57dの先端は、装着治具55の開放状態及び閉鎖状態のいずれにおいても、フランジ55cよりも折り返し部55a側において、各側板部55bに当接する。
揺動機構59は、移動フレーム51bの軸受部51c,51cで軸受けされた回転軸59aを有している。この回転軸59aには、図2に示すように、複数のブラケット59bを介して支持部材55eが連結されている。
移動フレーム51bの外側に延出した回転軸59aの一端には、回転軸59aの径方向に延出する連絡アーム59cが取り付けられており、連絡アーム59cの先端には、エアシリンダ59dのシリンダロッド59eが枢着されている。また、エアシリンダ59dのシリンダ本体59fの端部は、移動フレーム51bの後部に枢支されている。
したがって、シリンダ本体59fに対してシリンダロッド59eを出没させることで、回転軸59aを回転させて、回転軸59aに連結された支持部材55eや、支持部材55eに取り付けられた装着治具55及び開閉機構57、即ち、揺動機構59を除く治具ユニット53の全体を、回転軸59aを中心に揺動させることができる。
そして、エアシリンダ59dのシリンダロッド59eを縮退させて、揺動機構59を除く治具ユニット53の全体を正方向に揺動させると、各装着治具55が、電線保持具35の対応する挟持片35a,35a間に保持された電線Wの下方から、該電線Wの軌跡上の進出位置に進出する。この進出位置では、図3(a)に示すように、装着治具55の一対の側板部55b,55b間に電線Wが収容されて、折り返し部55aが電線Wに沿って延在する。
一方、エアシリンダ59dのシリンダロッド59eを伸長させて、揺動機構59を除く治具ユニット53の全体を逆方向に揺動させると、各装着治具55が、電線保持具35の対応する挟持片35a,35a間に保持された電線Wの軌跡上から下方の退避位置に退避する。
なお、回転軸59aは、開閉機構57に設けたエアシリンダ57fのシリンダ本体57gの端部を、回転軸59aの周面上で枢支している。エアシリンダ57fのシリンダロッド57hは、前側のリンクフレーム57aの前方に延出する右側のリンクレバー57eの一端に枢着されている。
したがって、シリンダ本体57gに対してシリンダロッド57hを出没させることで、支持部材55eの支点を中心にして開閉機構57のリンクレバー57eを揺動させ、前後の各リンクフレーム57a,57bを支持部材55eに対して、左右方向の互いに逆の向きにスライドさせることができる。
具体的には、開閉機構57において、エアシリンダ57fのシリンダロッド57hが伸長し、リンクレバー57eにより前後のリンクフレーム57a,57bが図5に示す相対位置にスライドすると、図2に示すように、全ての装着治具55が一括して開放状態となる。
一方、開閉機構57において、エアシリンダ57fのシリンダロッド57hが縮退し、リンクレバー57eにより前後のリンクフレーム57a,57bが図6に示す相対位置にスライドすると、図8の拡大平面図に示すように、全ての装着治具55が閉鎖状態となる。
次に、上述したコルゲートチューブ装着装置1を用いて電線WにコルゲートチューブCを装着する方法の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。コルゲートチューブ装着装置1を用いたコルゲートチューブCの装着方法は、図9に示すように、電線保持工程(ステップS1)、治具配置工程(ステップS3)、チューブスライド工程(ステップS5)、チューブ装着工程(ステップS7)及び電線離脱工程(ステップS9)を含んでいる。
まず、ステップS1の電線保持工程では、コルゲートチューブ装着装置1の要部拡大側面図である図10に示すように、移動フレーム51bを前方に引き出さず装着ユニット5の枠体51の上面枠51aの上方に位置させる。そして、電線保持具35の隣り合う2つの挟持片35a,35a間に、先端にコネクタCNが取り付けられた電線Wを挟み込んで保持させる。
このとき、コルゲートチューブ装着装置1の治具ユニット53は初期状態とする。初期状態の治具ユニット53では、揺動機構59により装着治具55が、電線保持具35に保持された電線Wの軌跡から下方に退避した退避位置に配置されている。また、開閉機構57により装着治具55が、開口55cを開いた開放状態となっている。
次に、図9に示すステップS3の治具配置工程を行う。この治具配置工程は、図11のフローチャートに示すように、電線挿入工程(ステップS31)、開口閉鎖工程(ステップS33)及び治具移動工程(ステップS35)を含んでいる。
まず、ステップS31の電線挿入工程では、図10に示すように、移動フレーム51bを装着ユニット5の枠体51の上面枠51aの上方に位置させ、かつ、装着治具55を開放状態としたまま、揺動機構59を除く治具ユニット53の全体を揺動機構59により正方向に揺動させる。
すると、図10の退避位置にある開放状態の装着治具55が、コルゲートチューブ装着装置1の要部拡大側面図である図12に示すように、電線保持具35の対応する挟持片35a,35a間に保持された電線Wの軌跡上の進出位置に進出する。これにより、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図13に示すように、装着治具55が収容位置に配置され、電線Wが装着治具55の開口55dから内部に挿入されて一対の側板部55b,55b間に収容されて、装着治具55が電線収容状態となる。
次に、図11のステップS33の開口閉鎖工程では、図12の収容位置にある電線収容状態の装着治具55を、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図14に示すように、開閉機構57により開放状態から閉鎖状態とする。
閉鎖状態の装着治具55において、各側板部55bの先端のうち、折り返し部55aからの距離が最も遠い支持部材55eの前端側の先端部分、つまり、装着治具55の開口55dを閉じるために閉じ合わせた先端部分は、図4に示すコルゲートチューブCのスリットSに差し込み可能な薄さとなる。
また、装着治具55の閉鎖状態において、折り返し部55aや各側板部55bは、収容した電線Wの径よりも十分に大きい筒状空間を内部に形成する。したがって、装着治具55は閉鎖状態のまま電線Wに対してその延在方向に相対移動することができる。
続いて、図11のステップS35の治具移動工程では、枠体51の上面枠51aに対して移動フレーム51bを前方にスライドさせて、移動フレーム51bの前部に設けられた治具ユニット53を、移送ユニット3の枠体31の前方に引き出す。これにより、図14の収容位置にある閉塞状態の装着治具55が、コルゲートチューブ装着装置1の要部拡大側面図である図15に示す装着位置に移動される。
ここで、移動フレーム51bは、枠体51の前方に若干傾斜した上面枠51aに対して平行に移動する。したがって、移動フレーム51bに回転軸59a及び支持部材55eを介して支持された各装着治具55は、前下がりに傾斜した軌道を通って収容位置から装着位置に移動する。
このため、電線保持具35に保持されて自身の可撓性と重さにより斜めに垂れ下がった電線Wを収容した閉鎖状態の装着治具55は、その電線Wの延在方向に沿って収容位置から装着位置に移動する。よって、閉鎖状態の装着治具55が収容位置から装着位置への移動中に電線Wに対して与える摩擦や屈曲によるストレスが抑制される。
図15に示す装着位置に移動した装着治具55は、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図16に示すように、電線Wの延在方向において電線保持具35から間隔Lだけ離間して配置される。この間隔Lは、電線Wに装着するコルゲートチューブCの図4に示す長手方向LAの寸法LCよりも長い。したがって、装着治具55を装着位置に配置すると、装着治具55と電線保持具35との間に、コルゲートチューブCを装着するのに十分な長さの電線Wが露出する。
なお、図11のステップS33の開口閉鎖工程とステップS35の治具移動工程とは、順序を逆にして行ってもよい。その場合は、まず、収容位置にある装着治具55を図13に示す開放状態としたまま、移動フレーム51bを前方にスライドさせて、装着治具55を収容位置から装着位置に移動させる。これにより、装着治具55は開放状態のまま、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図17に示すように、電線Wの延在方向において電線保持具35から間隔Lだけ離間して配置される。
そして、装着位置に移動させた装着治具55を開閉機構57により開放状態から閉鎖状態とする。これにより、閉鎖状態の装着治具55を、電線Wの延在方向において電線保持具35から間隔Lだけ離間した箇所に配置して、図16に示す状態とする。
以上のようにして図9に示すステップS3の治具配置工程を行ったならば、次に、ステップS5のチューブスライド工程を行う。このチューブスライド工程では、コルゲートチューブ装着装置1の要部拡大側面図である図18に示すように、閉鎖状態の装着治具55の各側板部55bの先端のうち支持部材55eの前端側の閉じ合わせた先端部分を、図4に示すコルゲートチューブCのスリットSに長手方向LAの一端側から差し込む。
このとき、装着治具55のフランジ55cは、図7(b)に示すように、コルゲートチューブCの内側に位置させる。そうすることで、コルゲートチューブCの内周面をフランジ55cに当て付けながら、装着治具55の側板部55bの先端に沿ってコルゲートチューブCを容易にスライドさせることができる。
そして、閉鎖状態とした装着治具55を一端側からスリットSに差し込んだコルゲートチューブCを、装着治具55の両側板部55bの先端(フランジ55c)に沿って、電線保持具35側にスライドさせる。
このとき、図7(b)に示すように、前列及び後列の各押えピン57c,57dの先端は、閉鎖状態の装着治具55の各側板部55bにおける、フランジ55cよりも折り返し部55a側の箇所に当接している。したがって、スライド中のコルゲートチューブCが押えピン57c,57dと干渉してスライドできなくなることはない。
装着治具55に対してスライドさせたコルゲートチューブCのスリットSは、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図17に示す、装着治具55の電線保持具35側の端部を通過する際に、閉じ合わされていない両側板部55bによって、電線Wの直径を上回る大きさに拡開される。
そこで、続く図9のステップS7のチューブ装着工程において、装着治具55に収容された電線Wの装着治具55から電線保持具35側に延出した部分を、拡開されたスリットSに通過させる。スリットSに差し込んだ装着治具55をコルゲートチューブCの長手方向LAの全体が通過すると、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図20に示すように、電線保持具35と装着治具55との間に露出した電線WにコルゲートチューブCが装着される。
このとき、電線保持具35と装着位置の装着治具55との寸法Lが、コルゲートチューブCの長手方向LAの寸法LC以上あるので、装着治具55に対してコルゲートチューブCをスライドさせて電線WにコルゲートチューブCを装着する際に、装着が完了する前にコルゲートチューブCが電線保持具35に突き当たって、装着作業が続けられなくなることはない。
電線保持具35と装着位置の装着治具55との間の電線WにコルゲートチューブCを装着し終えたならば、続く図9のステップS9の電線離脱工程において、移動フレーム51bの要部拡大平面図である図21に示すように、閉鎖状態の装着治具55を開閉機構57により開放状態とする。
そして、装着治具55を開放状態としたまま、揺動機構59を除く治具ユニット53の全体を揺動機構59により逆方向に揺動させる。
すると、図18の進出位置にある開放状態の装着治具55が、コルゲートチューブ装着装置1の要部拡大側面図である図22に示すように、電線保持具35に保持された電線Wの軌跡上から下方の退避位置に退避し、装着位置の装着治具55が、内部に収容した電線Wを開口55dの開かれたから装着治具55の外部に離脱させる。
なお、装着位置の装着治具55から電線Wを離脱させたならば、枠体51の上面枠51aに対して移動フレーム51bを後方にスライドさせて、移動フレーム51bの前部に設けられた治具ユニット53を、移送ユニット3の枠体31の内側に収容する。これにより、図22の装着位置にある開放状態の装着治具55が、コルゲートチューブ装着装置1の要部拡大側面図である図23に示す収容位置に移動され、治具ユニット53が初期状態に戻る。
このように構成された本実施形態のコルゲートチューブ装着装置1では、支持部材55e上の各装着治具55が開閉機構57や揺動機構59により一括して開閉、移動されるので、上述した図9のステップS3の治具配置工程やステップS9の電線離脱工程は、全ての装着治具55について一括して行われる。
したがって、電線保持具35に保持された複数の電線に装着治具55を用いてコルゲートチューブCをそれぞれ装着する際に、複数の電線Wを一括して、各装着治具55に対応する電線Wを収容してコルゲートチューブCの電線Wに対する装着作業を滞りなく行える状態にすることができる。また、コルゲートチューブCの装着後の電線Wを装着治具55から離脱させる作業も、一括して行うことができる。
その上、本実施形態のコルゲートチューブ装着装置1では、各電線Wが電線保持具35に並列に並べて保持され、各電線Wに対応する装着治具55も、支持部材55eに取り付けられて、移動フレーム51bによって装着位置に並列に並べて配置される。このため、電線保持具35や装着治具55における電線Wの並び順を予め決めておき、各電線Wに装着する適切な径や長さのコルゲートチューブCも、電線Wの並び順に合わせて予め決めておくことで、電線Wに装着する際に適切なコルゲートチューブCを容易に選択することができる。
このため、電線保持具35に保持された複数の電線WにそれぞれコルゲートチューブCを装着する際の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態のコルゲートチューブ装着装置1を用いたコルゲートチューブCの装着作業では、図11のステップS31で行う電線挿入工程において、コルゲートチューブCを電線Wに装着する装着位置よりも電線保持具35に近い収容位置で、電線保持具35に保持された各電線Wが対応する装着治具55の開いた開口55dから内部に挿入される。そして、その後に行うステップS35の治具移動工程において、電線Wが挿入された装着治具55が開放状態又は閉鎖状態で収容位置から装着位置に移動される。
このため、電線保持具35に並列に並べて保持された各電線W同士の間隔が、電線保持具35から離間するにつれて電線Wの可撓性により変化する場合であっても、装着位置に比べて各電線Wの間隔が電線保持具35における間隔に近い収容位置において、開口55dから各装着治具55の内部に対応する電線Wをそれぞれ容易に収容することができる。
なお、収容位置で装着治具55に電線Wを収容し、装着治具55に収容した電線Wに対するコルゲートチューブCの装着作業を行う装着位置に、収容位置の装着治具55を移動させる工程や、それに必要なコルゲートチューブ装着装置1の構成を省略し、装着治具55への電線Wの収容を装着位置において行うようにしてもよい。
本発明は、長手方向にスリットを有する筒状のコルゲートチューブを治具を用いて電線に装着する際に適用して極めて有用である。
1 コルゲートチューブ装着装置
3 移送ユニット
5 装着ユニット
31,51 枠体
31a,51a 上面枠
33 ガイドレール
35 電線保持具(電線保持部)
35a 挟持片
51b 移動フレーム(移動機構)
51c 軸受部
53 治具ユニット
55 装着治具(治具)
55a 折り返し部
55b 側板部
55c フランジ
55d 開口
55e 支持部材
55f,55g 貫通孔
57 開閉機構
57a,57b リンクフレーム
57c,57d 押えピン
57e リンクレバー
57f,59d エアシリンダ
57g,59f シリンダ本体
57h,59e シリンダロッド
59 揺動機構(進退機構)
59a 回転軸
59b ブラケット
59c 連絡アーム
C コルゲートチューブ
CN コネクタ
L 装着治具と電線保持具との間隔
LA コルゲートチューブ長手方向
LC コルゲートチューブ長手方向寸法
S スリット
W 電線

Claims (6)

  1. 長手方向にスリットを有する筒状のコルゲートチューブを複数の電線にそれぞれ装着する装置であって、
    各コルゲートチューブの装着対象毎に各電線を並列に並べて保持する電線保持部と、
    前記電線保持部に保持された各電線にそれぞれ対応して設けられ、各電線が出し入れ可能に収容されると共に、各電線が収容された状態で装着対象の前記各コルゲートチューブの前記スリットにそれぞれ差し込まれる複数の治具と、
    前記電線保持部から該電線保持部に保持された各電線の延在方向に前記コルゲートチューブの前記長手方向の寸法以上離間した装着位置に、前記電線保持部に保持された各電線を収容した前記各治具がそれぞれ配置されるように、前記複数の治具を並列に並べて支持する治具支持部と、
    前記複数の治具の前記電線が出し入れされる開口を連動して開閉させる開閉機構とを備え、
    前記各治具は、該治具に収容された前記電線に沿って配置される折り返し部と、該折り返し部に連なり前記電線の両側にそれぞれ配置される一対の側板部とを有しており、
    前記開口は、前記折り返し部に対して傾斜して延在する前記各側板部の先端のうち、前記折り返し部からの距離が最も遠い先端部分間に形成され、
    前記開閉機構により前記開口が閉じられることで、前記各側板部の前記折り返し部からの距離が最も遠い先端部分同士が、前記コルゲートチューブの前記スリットに差し込み可能に閉じ合わされる、
    コルゲートチューブ装着装置。
  2. 前記各治具が、前記装着位置と、該装着位置よりも前記延在方向において前記電線保持部に近い収容位置との間で移動するように、前記治具支持部及び前記開閉機構を前記延在方向に移動させる移動機構をさらに備える請求項1記載のコルゲートチューブ装着装置。
  3. 前記各治具が、前記開口を開いた状態で、前記電線保持部に保持された各電線の軌跡上の進出位置と該軌跡上から退避した退避位置との間で進退するように、前記治具支持部及び前記開閉機構を移動させる進退機構をさらに備える請求項1又は2記載のコルゲートチューブ装着装置。
  4. 長手方向にスリットを有する筒状のコルゲートチューブを複数の電線にそれぞれ装着する方法であって、
    電線保持部に並列に並べて保持された前記各電線に対応する複数の治具を、前記電線保持部の対応する電線を収容した電線収容状態で、前記電線保持部から前記コルゲートチューブの前記長手方向の寸法以上離間した装着位置に、並列に並べてそれぞれ配置する治具配置工程と、
    前記装着位置の各治具を前記スリットに差し込んだ前記コルゲートチューブを、前記治具に沿ってスライドさせるチューブスライド工程と、
    前記スライドにより前記コルゲートチューブが前記治具を通過する際に拡開された前記スリットに、前記治具から外側に延出した前記電線を通過させて、該コルゲートチューブの全体に亘って前記電線を前記コルゲートチューブの内側に挿入することで、該コルゲートチューブを前記電線に装着するチューブ装着工程と、
    前記コルゲートチューブが装着された前記各電線を、各電線をそれぞれ収容した前記各治具から一括して各治具の外側に離脱させる電線離脱工程と、
    を含むコルゲートチューブ装着方法。
  5. 前記治具は、前記電線収容状態において前記電線に沿って配置される折り返し部と、該折り返し部に連なり前記電線収容状態において前記電線の両側にそれぞれ配置される一対の側板部とを有しており、
    前記各治具は、前記チューブスライド工程に先立って、前記装着位置において、前記折り返し部に対して傾斜してそれぞれ延在する前記一対の側板部の各先端のうち、前記折り返し部からの距離が最も遠い先端部分間同士が、前記コルゲートチューブの前記スリットに差し込み可能に閉じ合わされて、前記電線が出し入れされる開口が閉じられており、
    前記チューブスライド工程は、前記閉じ合わされた先端部分を前記長手方向における一端側から前記スリットに差し込んだ前記コルゲートチューブを、前記一対の側板部の先端に沿ってスライドさせて行われ、
    前記チューブ装着工程は、前記スライドにより前記一対の側板部の前記折り返し部からの距離が最も近い先端部分を通過し拡開された前記コルゲートチューブの前記スリットに、前記一対の側板部の前記折り返し部からの距離が最も近い先端部分から前記治具の外側に延出した前記電線を通過させて行われ、
    前記電線離脱工程は、前記治具の前記開口を開いて該開口から前記電線を前記治具の外側に取り出すことで行われる、
    請求項4記載のコルゲートチューブ装着方法。
  6. 前記治具配置工程は、
    前記電線保持部に保持された各電線の延在方向において前記装着位置よりも前記電線保持部に近い収容位置において、前記電線保持部に保持された前記電線を対応する前記治具の開いた前記開口から内部に挿入する電線挿入工程と、
    前記電線を内部に挿入した前記治具を前記収容位置から前記装着位置に移動させる治具移動工程と、
    前記収容位置又は前記装着位置において、前記電線収容状態の前記治具の前記開口を閉じる開口閉鎖工程と、
    を含む、
    請求項5記載のコルゲートチューブ装着方法。
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