JP6670648B2 - 医療用具包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用具包装体に関する。
特許文献1に示すように、カテーテルのような可撓性を有する長尺な医療用具は、滅菌され、密封した袋状の包装体に収納されている。
この特許文献1に記載されている包装体は、2枚のシート材の縁部が融着されてなるものである。この包装体では、端部近傍にシート材を破断することにより開封する開封部が設けられている。この開封部からシート材を破断して内側の収納物を取り出すことができる。
しかしながら、内側の収納物がカテーテルのような長尺物であった場合、次のような現象が生じる。例えば、開封してから左手で包装体を把持し、右手でカテーテルの基端を把持して包装体からカテーテルを引き抜く場合、両手を最大限に広げても、カテーテルの先端が包装体の開封口から露出しないことがある。この場合には、例えば、包装体を把持する位置を換えて持ち直したり、再度引張ったり、他の人に手伝ってもらったりする必要がある。
このように、特許文献1の包装体は、人の手で引き出せる程度の長さ、または、それ以上の長さの医療用具の取り出しが容易であるとは言い難い。
実開昭59−89878
本発明の目的は、医療用具を包装体から取り出す際、その取り出し作業を容易かつ迅速に行うことができる医療用具包装体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) シート材で構成された袋状をなし、長尺な包装体と、
長尺状をなし、前記包装体に収納される医療用具と、を備え、
前記包装体は、前記包装体の長手方向の一端に先端を有し、前記長手方向の他端に基端を有し、2枚の前記シート材が重ねられた状態で縁部が接合されてなるものであり、
前記包装体は、前記長手方向の途中に設けられ、前記基端側に向って前記シート材の破断を開始する破断開始部を有し、
前記包装体は、その縁部に設けられ、前記2枚のシート材が接合されていない非接合部を有し、
前記破断開始部の少なくとも一部は、前記非接合部であって、前記2枚のシート材のうちの一方のシート材に設けられていることを特徴とする医療用具包装体。
(2) シート材で構成された袋状をなし、長尺な包装体と、
長尺状をなし、前記包装体に収納される医療用具と、を備え、
前記包装体は、前記包装体の長手方向の一端に先端を有し、前記長手方向の他端に基端を有し、2枚の前記シート材が重ねられた状態で縁部が接合されてなるものであり、
前記包装体は、前記長手方向の途中に設けられ、前記基端側に向って前記シート材の破断を開始する破断開始部を有し、
前記一方のシート材に貼着された板状体を有し、
前記破断開始部は、前記板状体の縁部に設けられており、
前記破断開始部を引張ることにより、前記板状体ごと前記一方のシート材が破断することを特徴とする医療用具包装体。
(3) 前記板状体は、前記包装体の長手方向に対して傾斜した傾斜部を有し、
前記破断開始部は、前記傾斜部の一方の端部に設けられており、
前記一方の端部は、前記傾斜部の他方の端部よりも前記先端側に位置している上記(2)に記載の医療用具包装体。
(4) シート材で構成された袋状をなし、長尺な包装体と、
長尺状をなし、前記包装体に収納される医療用具と、を備え、
前記包装体は、前記包装体の長手方向の一端に先端を有し、前記長手方向の他端に基端を有し、2枚の前記シート材が重ねられた状態で縁部が接合されてなるものであり、
前記包装体は、前記2枚のシート材のうちの一方のシート材の前記長手方向の途中に設けられ、前記基端側に向って前記シート材の破断を開始する破断開始部を有し、
前記包装体は、前記一方のシート材の外側の面に設けられ、前記シート材が破断する際、その破断方向を規制する規制部を有することを特徴とする医療用具包装体。
) 前記破断開始部は、前記一方のシート材の縁部に設けられた少なくとも1つの切れ込み部を有している上記(ないし(4)のいずれかに記載の医療用具包装体。
) 前記切れ込み部は、前記基端側に向って、前記包装体の長手方向に対して傾斜している上記()に記載の医療用具包装体。
) 前記一方のシート材は、軟質樹脂製の可撓性を有するフィルムで構成され、他方のシート材は、ガス透過性を有するシート材で構成されている上記()ないし()のいずれかに記載の医療用具包装体。
本発明によれば、使用者が包装体から医療用具を取り出す際、包装体の長手方向の途中から、医療用具の基端側に向ってシート材を破断することができ、医療用具の基端部を露出させることができる。そして、医療用具の基端部を把持して基端側に引張って包装体から取り出す際、医療用具を引張る長さを従来よりも短くすることができる。これにより、例えば左手で包装体を把持して、右手で医療用具を取り出すことができる。すなわち、例えば医療用具や包装体を持ち換えたりする煩わしい作業を省略することができる。その結果、医療用具の取り出し作業を容易かつ迅速に行うことができる。
図1は、本発明の医療用具包装体の第1実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示す非接合部の拡大図である。 図3は、図2中のA−A線断面図である。 図4は、医療用具の取り出し作業を説明するための平面図であって、(a)が、破断を開始した状態を示す図、(b)が、包装体の中央部よりも基端側の部分を剥がしている状態を示す図、(c)が、医療用具を引き出した状態を示す図である。 図5は、本発明の医療用具包装体の第2実施形態を示す平面図であって、(a)が、破断を開始する以前の状態を示す図、(b)が、タブを引張った状態を示す図、(c)が、(b)に示す状態から引張った状態を示す図である。 図6は、本発明の医療用具包装体の第3実施形態を示す平面図であって、(a)が、破断を開始する以前の状態を示す図、(b)が、タブを引張った状態を示す図、(c)が、カテーテルが、ハブまで露出した状態を示す図である。 図7は、本発明の医療用具包装体の第4実施形態についての非接合部の拡大平面図である。
以下、本発明の医療用具包装体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の医療用具包装体の第1実施形態を示す平面図である。図2は、図1に示す非融着部の拡大図である。図3は、図2中のA−A線断面図である。図4は、医療用具の取り出し作業を説明するための平面図であって、(a)が、破断を開始した状態を示す図、(b)が、包装体の中央部よりも基端側の部分を剥がしている状態を示す図、(c)が、医療用具を引き出した状態を示す図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1および図2中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示すように、医療用具包装体1は、医療用具としてのカテーテル2と、カテーテル2を収納する包装体3と、包装体3に貼着された板状体5とを備えている。カテーテル2を収納する際、使用者は、包装体3を開封し、カテーテル2を取り出す。医療用具包装体1では、この取り出し作業を容易に行うことができる。
まず、カテーテル2について説明する。
図1および図4に示すように、カテーテル2は、可撓性を有するカテーテル本体21と、カテーテル本体21の基端部に設けられたハブ22と、を備えている。
カテーテル本体21は、長尺なチューブで構成されている。
カテーテル本体21の基端部には、硬質樹脂材料で構成されたハブ22が固定されている。このハブ22は、カテーテル本体21よりも外径および内径が大きい筒体で構成され、その内腔がカテーテル本体21の内腔と連通している。
このようなカテーテル2は、その全長(最大長さ)が、例えば、100cm以上、300cm以下程度のものである。
カテーテル本体21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、フッ素系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたものであるポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等を用いることができる。
次に、包装体3について説明する。
図1に示すように、包装体3は、長尺な袋状をなすものであり、カテーテル2の全体を収納するのに十分な程度の大きさを有している。また、カテーテル2は、長尺かつ平板な台紙に固定されて、包装体3に収納されていてもよい。包装体3は、その平面視で略矩形をなしており、長辺3aおよび長辺3bと、短辺3cおよび短辺3dとを有している。
長辺3aは、図1中上側に位置し、長辺3bは、図1中下側に位置している。また、短辺3cは、図1中左側に位置し、短辺3dは、図1中右側に位置している。
この包装体3は、図1中紙面手前側の第1シート材31と、図1中紙面奥側の第2シート材32とが接合されてなるものである。
第1シート材31は、軟質樹脂製の可撓性を有するフィルムで構成されている。一方、第2シート材32は、例えば、紙材、織布、不織布等、比較的硬質で、かつ、ガス透過性を有するシート材で構成されている。
第1シート材31の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリ乳酸エチルなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、第1シート材31は、内部の視認性を確保するために実質的に透明であるのが好ましい。
これら第1シート材31および第2シート材32の縁部を帯状に接合して接合部30を形成することにより包装体3が構成され、その内側に収納空間Sが形成される。これにより、カテーテル2を収納して封止することができる。
第1シート材31および第2シート材32の接合方法は特に限定されないが、例えば、接着剤を用いて接着する方法や、熱融着や超音波融着等の融着により接合する方法が挙げられる。
なお、上記接着剤としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤等を用いることができる。
また、融着により接合する場合、第2シート材32の、第1シート材31と接合される面には、樹脂層がコーティングされているのが好ましい。この樹脂層としては、前記で挙げた第1シート材31と同じ樹脂材料を用いることができる。これにより、第1シート材31および第2シート材32の融着強度を高めることができる。さらに、このような樹脂層がコーティングされていることにより、カテーテル2の取り出し作業において、カテーテル2と第2シート材32との摺動抵抗を低減することができ、取り出し作業を円滑に行うことができる。
また、図1および図2に示すように、包装体3の長辺3a側の縁部の略中央部には、第1シート材31および第2シート材32が接合されていない非接合部33が形成されている。この非接合部33は、平面視で矩形をなし、外側の1辺が外側に臨んでおり、他の3辺が接合部30に臨んでいる。
図2および図3に示すように、包装体3は、第1シート材31に設けられ、包装体3の長手方向の途中に形成された破断開始部4を有している。本実施形態では、破断開始部4は、非接合部33における第1シート材31に設けられた2つの切れ込み部41で構成されている。この2つの切れ込み部41は、包装体3の長手方向の異なる位置に互いにずれて、かつ、平行に形成されている。なお、包装体3では、第2シート材32には、切れ込み部41が省略された構成となっている。
また、各切れ込み部41の長辺3aと反対側の端部は、接合部30と非接合部33との境界部35まで形成されている。
また、図3に示すように、第1シート材31の、各切れ込み部41の間の部分34は、例えば指でつまんで捲れるようになっている。各切れ込み部41の離間距離、すなわち、部分34の幅は、3mm以上、40mm以下であるのが好ましく、5mm以上、30mm以下であるのがより好ましい。これにより、使用者が部分34を摘まみやすくすることができる。
また、図1および図2に示すように、各切れ込み部41は、包装体3の長手方向に対して同じ方向に傾斜している。各切れ込み部41は、包装体3の長辺3aの中央部から基端部に向って傾斜している。
また、第1シート材31の外側の面、すなわち、図1および図2中紙面手前側の面には、第1シート材31が破断する際、その破断方向を規制する規制部としての板状体5が貼着されている。この板状体5は、平面視で台形状をなしている。また、板状体5の基端側の縁部51は、包装体3の長手方向に対して傾斜した直線状をなしている。また、縁部51は、各切れ込み部41のうち、先端側、すなわち、図1および図2中左側の切れ込み部41の切れ込み方向延長上に位置している。
この板状体5は、第1シート材31よりも硬質なシート材で構成されているのが好ましい。これにより、後述するように、第1シート材31の破断方向をより確実に規制することができる。
なお、板状体5には、図示はしないが、例えば、カテーテル2の外径、内径、全長等を示す情報や、医療用具包装体1の開封手順などの情報等を示す文字が付されていてもよく、ラベルであってもよい。
このような医療用具包装体1では、以下のようにして、包装体3を開封してカテーテル2を取り出すことができる。以下、この取り出し方法について、図3および図4(a)〜(c)を参照しつつ説明する。
まず、図4(a)に示すように、第1シート材31の、各切れ込み部41の間の部分34を例えば右手で把持し、左手で例えば板状体5付近を把持して医療用具包装体1全体を支持する。部分34は、第2シート材32に接合されていないため(図3参照)、部分34を把持する際、部分34と第2シート材32との間に右手の指を容易に入れることができる。
そして、右手で部分34を把持したまま、図4(a)中矢印方向に引張る。このとき、まず、接合部30の第1シート材31のうち、非接合部33と収納空間Sとの間の部分が第2シート材32から剥離されるとともに引き裂かれて破断する。
さらに図4(a)中矢印方向に引張ると、第1シート材31は、部分34と同じ幅で引き裂かれていく。この際、第1シート材31が板状体5の縁部51の傾斜に沿って、案内されつつ引き裂かれる。これにより、先端側に向かって引き裂かれるのを防止することができ、第1シート材31を確実に基端側に向かって引き裂くことができる。
そして、第1シート材31を引き裂いてできた帯状の剥離物311を右手で破棄する。このとき、左手は、医療用具包装体1全体を支持したままとする。
このような破断作業により、第1シート材31は、先端側のシート材31aと、基端側のシート材31bとに分断される。
次いで、図4(b)に示すように、基端側のシート材31bの先端部312を右手で把持し、基端側に向って引張る。これにより、接合部30において、シート材31bが第2シート材32から剥離していく。すなわち、接合部30が破断していく。そして、シート材31bが基端まで剥離したら、なお、右手でシート材31bを破棄する。
次に、図4(c)に示すように、左手で包装体3を支持したまま、露出したカテーテル2のハブ22を右手で把持して基端側に向って引張って、カテーテル本体21の先端まで露出させる。これにより、カテーテル2の取り出し作業が完了する。なお、左手で把持している包装体3は、カテーテル2を取り出した後、破棄する。
ここで、従来のように包装体3の端部を開封する構成では、カテーテル2の先端が露出するまでカテーテル2を引き出す場合、カテーテル2の全長L1分、カテーテル2を引き出す必要がある。カテーテル2が前述したように比較的長い場合、例えば術者が両手を広げた長さよりわずかに短いか、または、両手を広げた長さより長いと、左手で包装体3を把持したまま右手でカテーテル2の全長L1分、カテーテル2を引き出すのは困難であり、両手を最大限に広げても、カテーテル2の先端が包装体3の開封口から露出しないことがある。この場合、例えば、左手で包装体3を把持する位置を換えて、すなわち、持ち換えて、再度引張ったり、他の人に手伝ってもらったりする必要がある。
これに対し、本発明では、医療用具包装体1は、包装体3の長手方向の途中に破断を開始する破断開始部4が設けられており、この破断開始部4から基端側に向って第1シート材31が破断される構成となっている。これにより、シート材31bの除去が完了した時、既にカテーテル2は、その基端部から包装体3の切れ込み部41付近である長手方向の途中まで露出している。よって、図4(b)および(c)に示すように、カテーテル2の先端が露出するまで引張る長さL2を、カテーテル2の全長L1よりも十分短くすることができる。その結果、露出したカテーテル2のハブ22を把持して右手で引張るという簡単な操作でカテーテル2を取り出すことができ、従来のような煩わしい持ち換え作業等を省略することができる。以上より、医療用具包装体1によれば、カテーテルの取り出し作業を容易かつ迅速に行うことができる。
また、左手で包装体3の把持を行い、右手で第1シート材31の破断および除去を行う。すなわち、右手および左手で役割を換えたり持ち換えたりする必要がなく、非常に簡単にカテーテル2を取り出すことができる。
なお、前記では、一例として、左手で包装体3の把持を行い、右手で第1シート材31の破断および除去、カテーテル2の取り出しを行う場合について説明したが、右手で包装体3の把持を行い、左手で第1シート材31の破断および除去、カテーテル2の取り出しを行ってもよい。
<第2実施形態>
図5は、本発明の医療用具包装体の第2実施形態を示す平面図であって、(a)が、破断を開始する以前の状態を示す図、(b)が、タブを引張った状態を示す図、(c)が、(b)に示す状態から引張った状態を示す図である。
図5(a)に示すように、医療用具包装体1Aは、第1シート材31の外側の面に貼着された板状体6を有している。板状体6は、本体部61と、タブ62とを有している。
本体部61は、第1シート材31の中央部から基端部に掛けて貼着された長尺状をなしている。また、本体部61は、第1シート材31の接合部30の内側に貼着されており、その縁部が接合部30に沿って設けられている。
また、図5(a)に示すように、本体部61の先端側の縁部611は、包装体3の長手方向に対して傾斜している。また、縁部611は、長辺3a側の端部が長辺3b側の端部よりも先端側に位置するよう傾斜している。
タブ62は、使用者が破断を開始する際、把持される破断開始部4として機能する部分である。タブ62は、本体部61の先端部から長辺3a側に突出して設けられ、包装体3の平面視で、長辺3aよりも外側に位置している部分を有する。
また、タブ62は、本実施形態では、非接合部33と重なって設けられている。また、タブ62は、第1シート材31と重なっている部分が第1シート材31と接合されている。
なお、本実施形態では、各切れ込み部41は、タブ62の幅と同じ間隔で設けられており、かつ、包装体3の幅方向に延在している。
このような医療用具包装体1Aでは、以下のようにして、包装体3を開封してカテーテル2を取り出すことができる。以下、この取り出し方法について説明する。
まず、左手で包装体3の板状体6よりも先端側の部分を把持して医療用具包装体1A全体を支持し、右手でタブ62を把持して、図5(b)に示すように、包装体3から板状体6を剥がす方向、すなわち、基端側に向って引張る。
本実施形態では、板状体6と第1シート材31との接合強度は、接合部30での第1シート材31と第2シート材32との接合強度よりも高い。これにより、板状体6を引張ることにより、接合部30の第1シート材31のうち、非接合部33と収納空間Sとの間の部分が第2シート材32から剥離されるとともに引き裂かれて破断する。すなわち、板状体6ごと第1シート材31が破断する。
そして、第1シート材31のうち、板状体6が貼着されている部分313が、その他の部分に対して、板状体6にくっついたまま引き裂かれて破断する。このとき、第1シート材31は、板状体6の先端側の縁部611の傾斜に沿ってかつ、基端側に向って斜めに破断していく。
図5(c)に示すように、さらに基端側にタブ62を引張ると、第1シート材31は、接合部30との境界部に沿って引き裂かれて破断し、カテーテル2が徐々に露出する。この引張りをカテーテル2のハブ22が露出するまで行うことにより、第1実施形態と同様に、カテーテル2を容易に取り出すことができる。
特に本実施形態では、タブ62を把持して基端側に引張るというワンアクションで包装体3を開封することができる。これにより、医療用具包装体1Aによれば、さらに容易かつ迅速にカテーテル2を取り出すことができる。
また、タブ62は使用前に引っ掛かって包装体3が破損しないように、第2シート材32側に折り曲げられていてもよい。
<第3実施形態>
図6は、本発明の医療用具包装体の第3実施形態を示す平面図であって、(a)が、破断を開始する以前の状態を示す図、(b)が、タブを引張った状態を示す図、(c)が、カテーテルが、ハブまで露出した状態を示す図である。
図6(a)に示すように、医療用具包装体1Bは、第1シート材31の外側の面に貼着された板状体7を有している。板状体7は、本体部71と、タブ72とを有している。
本体部71は、帯状をなし、包装体3の長手方向と交わる方向に傾斜して貼着されている。また、本体部71は、第1シート材31の長辺3a側の接合部30と、長辺3b側の接合部30との間、すなわち、長辺3a、3bよりも内側に設けられている。
また、本体部71の長辺3a側の端部711は、長辺3b側の端部712よりも先端側に位置している。
タブ72は、端部711に設けられている。このタブ72は、使用者が破断を開始する際、把持される破断開始部4として機能する部分である。
また、タブ72は、本実施形態では、非接合部33と重なって設けられている。また、タブ72は、第1シート材31と重なっている部分が第1シート材31と接合されている。
このような医療用具包装体1Bでは、以下のようにして、包装体3を開封してカテーテル2を取り出すことができる。以下、この取り出し方法について説明する。
まず、左手で包装体3の板状体7よりも先端側の部分を把持して医療用具包装体1B全体を支持し、右手でタブ72を把持して、図6(b)に示すように、端部712側に引張る。板状体7を引張ることにより、板状体7ごと第1シート材31が破断する。
そして、第1シート材31のうち、板状体7が貼着されている部分314が、その他の部分に対して、板状体7にくっついたまま引き裂かれて破断する。このとき、第1シート材31は、板状体7の傾斜に沿って、かつ、基端側に向って斜めに破断していく。これにより、第1シート材31は、板状体7が貼着されていた部分よりも先端側のシート材31aと、基端側のシート材31bとに分断される(図6(b)参照)。
そして、第1実施形態と同様にして、シート材31bを除去する。これにより、図6(c)に示すように、カテーテル2は、ハブ22まで露出し、第1実施形態と同様にして容易にカテーテル2を取り出すことができる。
<第4実施形態>
図7は、本発明の医療用具包装体の第4実施形態についての非接合部の拡大平面図である。
図7に示すように、医療用具包装体1Cでは、非接合部33は、帯状をなし、先端から基端まで延在している。また、非接合部33は、接合部30の外側に設けられている。すなわち、非接合部33および接合部30は、長辺3a側からこの順で並んで配置されている。
このような本実施形態によれば、第1実施形態に比べ、接合部30の形状の簡素化を図ることができる。これにより、例えば、接着により第1シート材31および第2シート材32を接合する場合、接着剤を塗布する部分が帯状となり、容易に製造することができる。また、例えば、熱融着により第1シート材31および第2シート材32を接合する場合、熱融着する部分が帯状となり、金型の形状を簡素にすることができる。
以上、本発明の医療用具包装体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
なお、前記各実施形態では、破断開始部は、一方のシート材に設けられた切れ込み部や、一方のシート材に貼着された板状体のタブで構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、一方のシート材に形成されたミシン目や、厚さが薄くなった薄肉部等で構成されていてもよい。
また、前記各実施形態では、包装体に収納される医療用具として、カテーテルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ガイドワイヤや、チューブ等であってもよい。
1、1A、1B、1C 医療用具包装体
2 カテーテル
21 カテーテル本体
22 ハブ
3 包装体
3a、3b 長辺
3c、3d 短辺
30 接合部
31 第1シート材
31a、31b シート材
311 剥離物
312 先端部
313、314 部分
32 第2シート材
33 非接合部
34 部分
35 境界部
4 破断開始部
41 切れ込み部
5、6、7 板状体
51 縁部
61、71 本体部
62、72 タブ
611 縁部
711、712 端部
L1 全長
L2 長さ
S 収納空間

Claims (7)

  1. シート材で構成された袋状をなし、長尺な包装体と、
    長尺状をなし、前記包装体に収納される医療用具と、を備え、
    前記包装体は、前記包装体の長手方向の一端に先端を有し、前記長手方向の他端に基端を有し、2枚の前記シート材が重ねられた状態で縁部が接合されてなるものであり、
    前記包装体は、前記長手方向の途中に設けられ、前記基端側に向って前記シート材の破断を開始する破断開始部を有し、
    前記包装体は、その縁部に設けられ、前記2枚のシート材が接合されていない非接合部を有し、
    前記破断開始部の少なくとも一部は、前記非接合部であって、前記2枚のシート材のうちの一方のシート材に設けられていることを特徴とする医療用具包装体。
  2. シート材で構成された袋状をなし、長尺な包装体と、
    長尺状をなし、前記包装体に収納される医療用具と、を備え、
    前記包装体は、前記包装体の長手方向の一端に先端を有し、前記長手方向の他端に基端を有し、2枚の前記シート材が重ねられた状態で縁部が接合されてなるものであり、
    前記包装体は、前記長手方向の途中に設けられ、前記基端側に向って前記シート材の破断を開始する破断開始部を有し、
    前記一方のシート材に貼着された板状体を有し、
    前記破断開始部は、前記板状体の縁部に設けられており、
    前記破断開始部を引張ることにより、前記板状体ごと前記一方のシート材が破断することを特徴とする医療用具包装体。
  3. 前記板状体は、前記包装体の長手方向に対して傾斜した傾斜部を有し、
    前記破断開始部は、前記傾斜部の一方の端部に設けられており、
    前記一方の端部は、前記傾斜部の他方の端部よりも前記先端側に位置している請求項に記載の医療用具包装体。
  4. シート材で構成された袋状をなし、長尺な包装体と、
    長尺状をなし、前記包装体に収納される医療用具と、を備え、
    前記包装体は、前記包装体の長手方向の一端に先端を有し、前記長手方向の他端に基端を有し、2枚の前記シート材が重ねられた状態で縁部が接合されてなるものであり、
    前記包装体は、前記2枚のシート材のうちの一方のシート材の前記長手方向の途中に設けられ、前記基端側に向って前記シート材の破断を開始する破断開始部を有し、
    前記包装体は、前記一方のシート材の外側の面に設けられ、前記シート材が破断する際、その破断方向を規制する規制部を有することを特徴とする医療用具包装体。
  5. 前記破断開始部は、前記一方のシート材の縁部に設けられた少なくとも1つの切れ込み部を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の医療用具包装体。
  6. 前記切れ込み部は、前記基端側に向って、前記包装体の長手方向に対して傾斜している請求項に記載の医療用具包装体。
  7. 前記一方のシート材は、軟質樹脂製の可撓性を有するフィルムで構成され、他方のシート材は、ガス透過性を有するシート材で構成されている請求項ないしのいずれか1項に記載の医療用具包装体。
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