JP6670044B2 - 薬剤揮散器 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤揮散器に関する。
従来より、種々の形態の薬剤揮散器が提案されており、例えば、特許文献1には、上部に開口を有する容器に薬液を収容し、さらに容器の上部の開口から複数の棒状の揮散体を挿入して薬液に浸した薬剤揮散器が開示されている。この薬剤揮散器では、薬液が棒状の揮散体を伝い、そして外部に揮散することで、芳香効果を得ている。また、特許文献1では、棒状の揮散体が容器の上部の開口から放射状に突出するように構成されており、これにより、薬剤揮散器の美観が高められている。
特開2011−4867号公報
ところで、この種の薬剤揮散器の容器は、透明であることが多く、挿入した棒状の揮散体は容器外面から丸見えである。従って、特に棒状揮散体が多く挿入される場合には、容器内が雑然として見え、揮散器全体の美観が損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、インテリア性の高い薬剤揮散器を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る薬剤揮散器は、透明の容器と、1又は複数の棒状の揮散体とを備える。前記容器は、内部空間を規定する底部及び周壁部を有するとともに、上部に開口を有し、前記内部空間に薬液を収容する。前記揮散体は、先端部が前記開口から突出するように前記開口から前記内部空間に挿入される。前記周壁部は、上下又は左右に延びる複数の筋状部を有する。前記筋状部の外表面は、当該筋状部の延びる方向に垂直な断面視において、曲面を形成している。なお、ここでいう上下とは、容器の中心軸方向であり、左右とは、周壁部の外周方向である。また、本発明でいう「筋状部が上下又は左右に延びる」との表現は、「筋状部が上下又は左右に平行又は略平行に延びる」態様に限らず、「斜め方向に延びる」態様も含む概念である。また、「筋状部が上下に平行に延びる」場合とは、「容器をその中心軸周りに回転させたときに、当該筋状部の延びる方向と当該中心軸とが重なって見える回転角度が存在する」場合をいう。
ここでは、透明な容器の周壁部に、曲面形状の外表面を有する複数の筋状部が設けられる。これらの筋状部は、レンズとして機能し、その結果、容器内に挿入された棒状の揮散体は、外部から見た時に実際の揮散体とは異なって見える。例えば、揮散体の一部が大きく見えたり、小さく見えたり、見えにくくなったりする。また、容器外面において、光を反射する面が多くなり、全体としてキラキラと輝いた印象を与えるようになる。従って、薬剤揮散器のインテリア性が高められる。
本発明の第2観点に係る薬剤揮散器は、第1観点に係る薬剤揮散器であって、前記筋状部の外表面は、前記容器の横断面視において外方に向かって突出する凸状曲面を形成している。
本発明の第3観点に係る薬剤揮散器は、第1観点又は第2観点に係る薬剤揮散器であって、前記複数の筋状部は、前記周壁部の外周全周に形成されている。
本発明の第4観点に係る薬剤揮散器は、第1観点から第3観点のいずれかに係る薬剤揮散器であって、前記曲面の曲率半径は、2〜25mmである。
本発明の第5観点に係る薬剤揮散器は、第1観点から第4観点のいずれかに係る薬剤揮散器であって、前記周壁部の下端の高さ位置において、前記周壁部の内周上の点と、前記周壁部の中心軸との距離は、30〜150mmである。
本発明の第6観点に係る薬剤揮散器は、第1観点から第5観点のいずれかに係る薬剤揮散器であって、前記薬液に含まれる溶剤の光屈折率は、1.2〜2.0である。
本発明によれば、透明な容器の周壁部に、曲面形状の外表面を有する複数の筋状部が設けられる。これらの筋状部は、レンズとして機能し、その結果、容器内に挿入された棒状の揮散体は、外部から見た時に実際の揮散体とは異なって見える。例えば、揮散体の一部が大きく見えたり、見えにくくなったりする。また、容器外面において、光を反射する面が多くなり、全体としてキラキラと輝いた印象を与えるようになる。従って、薬剤揮散器のインテリア性が高められる。
本発明の第1実施形態に係る薬剤揮散器の外観斜視図。 図1の薬剤揮散器の容器の正面図。 図1の薬剤揮散器の容器の縦断面図。 図2のIV−IV線断面図。 容器の筋状部がレンズとして機能することで、揮散体の見え方が変わることの原理を説明する図。 本発明の第2実施形態に係る薬剤揮散器の外観斜視図。 図6の薬剤揮散器の容器の正面図。 図6の薬剤揮散器の容器の縦断面図。 図7のVII−VII線断面図。 変形例に係る薬剤揮散器の容器の正面図。 別の変形例に係る薬剤揮散器の容器の正面図。 実施例1に係る薬剤揮散器の外観図。 実施例2に係る薬剤揮散器の外観図。 筋状部が形成されておらず、表面の滑らかな円筒容器を有する薬剤揮散器(比較例)の外観図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1及び第2実施形態に係る薬剤揮散器について説明する。
<1.第1実施形態>
図1に、第1実施形態に係る薬剤揮散器1の外観斜視図を示す。図1に示すように、薬剤揮散器1は、薬液が収容される容器2と、容器2内に挿入される1又は複数本の棒状の揮散体3とから構成される。容器2は、上部に開口S1を有し、この開口S1を介して薬液を内部空間S2(図3参照)に収容することができる。棒状の揮散体3は、容器2の内部空間S2の高さに対し十分な長さを有しており、先端部3aが容器2の開口S1から突出するような態様で、容器2の内部空間S2に挿入される。その結果、容器2内の薬液は、揮散体3に吸収され、揮散体3を伝って上昇し、その後、外部空間に揮散する。これにより、薬液に含まれる薬剤の成分が、薬剤揮散器1の置かれた周囲の空間へと広がることになる。なお、薬剤揮散器1に収容される薬液は、典型的には芳香剤である。しかしながら、薬剤揮散器1は、その他の薬液、例えば、液状の防虫剤に対しても使用することができる。
図1の外観図では、容器2内の揮散体3の図示を省略しているが、容器2は、透明(半透明を含む)に形成されている。容器2の材質は特に限定されないが、例えば、ガラス製やプラスチック製とすることができる。ただし、美観の観点からは、ガラス製であることが好ましい。また、棒状の揮散体3は、典型的には、ラタン等から構成されるが、薬液を吸収しこれを外部に揮散させることができる材質である限り、特に限定されない。
図2に、容器2の正面図を示し、図3に、容器2の縦断面図を示す。これらの図に示すように、容器2は、内部空間S2を規定する底部10及び周壁部20を有する。底部10は、中央部11がその外周部12よりもやや上方に隆起した形状を有している。従って、容器2内の薬液は、残量が少なくなると、底部10の周縁に溜まることになる。一方で、棒状の揮散体3は、通常、底部10の傾斜に沿って下降し、底部10の周縁に配置される。従って、揮散体3と薬液とが接触し易い構成となっているため、薬液を最後まで使い切ることができる。また、この時、棒状の揮散体3は、後述する筋状部25によって位置が規制されやすくなるため、棒状の揮散体3が使用中に移動すること(片寄ること)を防止できる。
周壁部20は、概ね楕円柱形状の胴部21を有し、胴部21は、その上端の肩部22を介して首部23に連続している。首部23は、容器2の上部の開口S1を規定する部位であり、胴部21よりも幅狭である。
周壁部20の胴部21には、上下に平行に延びる多数の筋状部25が形成されている。本実施形態では、これらの筋状部25は、胴部21の外周全周に亘って形成されており、互いに隣接している。図4は、図2のIV−IV線断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る各筋状部25は、凸レンズを形成している。
より具体的に説明すると、筋状部25の外表面25aは、筋状部25の延びる方向に垂直な断面視、すなわち、横断面視において、容器2の径方向外方に向かって突出する凸状曲面を形成している。同様に、筋状部25の内表面25bも、横断面視において、容器2の径方向外方に向かって突出する凸状曲面を形成している。なお、本実施形態では、筋状部25の外表面25a及び内表面25bにおいて、各筋状部25の境界では滑らかさが途絶えているため、筋状部の境界は視認可能である。
以上の筋状部25がレンズとして機能することで、容器2内に挿入された棒状の揮散体3は、外部から見た時に実際とは異なって見える。図5は、このことを概念的に説明する図であり、容器2の横断面を模式的に示している。すなわち、本実施形態では、筋状部25が凸レンズであるため、これが虫眼鏡のように働き、視点から見て焦点よりも手前の揮散体3の像は拡大され、焦点よりも遠方の揮散体3の像は反転する。また、容器2の焦点付近に位置する揮散体3は見えにくくなる。そして、このような像の変形により、これを見る者は、揮散体3の実際の形状を正確に捉えることができなくなり、そのことが薬剤揮散器1のインテリア性を向上させる。また、薬剤揮散器1を見る角度によっても、揮散体3の像が変わってくるため、使用者は、薬剤揮散器1の様々な表情を楽しむことができる。
また、多数の筋状部25による虫眼鏡効果により、容器2の内部空間S2には多数の光が集まり、容器2内が明るく照らされる。また、容器2の外表面25aにおいて、光を反射する面が多くなり、薬剤揮散器1は、全体として輝いた印象を与えるようになる。このような意味でも、上述の筋状部25は、薬剤揮散器1のインテリア性を向上させることができる。
揮散体3の見え方は、薬剤揮散器1と視点との距離にも依存するが、容器2の内径や筋状部25の曲率半径等にも依存する。薬剤揮散器1のインテリア性を向上させる観点からは、容器2の内径(周壁部20の下端の高さ位置において、周壁部20の内周上の点と、周壁部20の中心軸との距離Rの2倍であり、図3にRを示している)は、30mm〜150mmであることが好ましく、30mm〜100mmであることがより好ましく、40mm〜80mmであることがさらに好ましい。本実施形態に係る筋状部25は、その全体に亘り、球面レンズとなっており、その曲率半径は、2mm〜25mmであることが好ましく、5mm〜25mmであることがより好ましく、5mm〜20mmであることがさらに好ましい。また、本実施形態では、筋状部25の外表面25aの曲率半径は、内表面25bの曲率半径よりも大きいが、同じであってもよいし、前者が後者よりも小さくてもよい。
例えば、筋状部25の外表面25aの曲率半径を2mm〜10mmとし、容器2の内径を30mm〜60mmとした場合には、揮散体3の像が反転したり、見えにくくなったりし易くなる。この場合、揮散体3が消えたように見え易くなる。一方、筋状部25の外表面25aの曲率半径を10mm〜25mmとし、容器2の内径を50mm〜150mmとした場合には、揮散体3の像が拡大されたり、見えにくくなったりし易くなる。この場合、手前の拡大された揮散体3の像により、後ろの揮散体3の像を隠すことができる。
薬剤揮散器1のインテリア性を向上させる観点からは、1つの筋状部25の外表面25aの幅は、棒状の揮散体3の最大幅を1とした場合に、1〜10であることが好ましく、1.5〜8であることがより好ましく、1.5〜6であることがさらに好ましい。なお、外表面25aの幅とは、外表面25aの外周方向の端点間の長さ(図4にwで示す)である。また、揮散体3の最大幅とは、例えば、揮散体3が円形である場合には、直径であり、楕円形である場合には、長軸の長さであり、角型である場合には、対角線の長さである。すなわち、揮散体3の最大幅とは、長手方向の断面の図心を通る線分であって、断面の輪郭線により分断される線分の長さの最大値である。また、揮散体3の最大幅は、1mm〜8mmであることが好ましく、2mm〜6mmであることがより好ましく、2mm〜4mmであることがさらに好ましい。
容器2内の揮散体3の見え方は、薬液の光屈折率にも依存する。従って、薬剤揮散器1のインテリア性を向上させる観点からは、薬液に含まれる溶剤の光屈折率は、1.2〜2.0であることが好ましく、1.2〜1.7であることがより好ましく、1.3〜1.7であることがさらに好ましい。これにより、揮散体3が屈折して見えたり、より見えにくくなったりする。また、容器2の内部空間S2内への集光の程度が変化することで、薬剤揮散器1がよりキラキラと輝くようになる。また、薬液全体に対する溶剤の重量パーセント濃度は、30重量パーセント以上であることが好ましく、50重量パーセント以上であることがより好ましく、70重量パーセント以上であることがさらに好ましく、80重量パーセント以上が特に好ましく、85重量パーセント以上が最も好ましい。なお、ここでいう光屈折率は、JIS K 0062−1992により測定される値である。
また、本実施形態では、容器2の胴部21の外表面25aだけでなく、内表面25bも、凹凸形状を描いている。この凹凸形状は、容器2内で揮散体3の動きを規制する機能を有し、容器2内で揮散体3が偏った位置に配置されるのを防ぐことができる。すなわち、容器2を特定の設置場所に設置するときに、外部からの見え方を調整しつつ、容器2内での揮散体3の位置を決定すれば、その後、その調整された外観を維持することができる。
本実施形態では、胴部21の正面中央に、窓部30が形成されている。窓部30の外表面及び内表面は、滑らかな曲面形状を有する部位であり、外周方向の幅は、筋状部25の多数個分に相当する。従って、窓部30を介して容器2内を見るときには、上述したレンズ効果は余り期待されないが、筋状部25を介した外観との組み合わせにより、使用者は、薬剤揮散器1の様々な表情を楽しむことができる。なお、窓部30の存在により、広い滑らかな空間が確保されるため、窓部30は、ラベルシールを貼付するのにも適している。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る薬剤揮散器101について説明する。なお、第1実施形態に係る薬剤揮散器1と第2実施形態に係る薬剤揮散器101とは多くの点で共通するため、同様の構成要素には同じ番号を付して説明を省略する。以下では、第1実施形態との差異を中心に説明を行う。
図6は、第2実施形態に係る薬剤揮散器101の外観斜視図である。薬剤揮散器101も、薬液が収容される容器102と、容器102内に挿入される1又は複数本の棒状の揮散体3とから構成される。容器102も、透明(半透明を含む)に形成されており、例えば、ガラス製やプラスチック製とすることができる。
図7は、容器102の正面図であり、図8は、容器102の縦断面図である。これらの図に示すように、容器102も、底部10と、周壁部120とを有し、周壁部120の胴部121には、上下に平行に延びる多数の筋状部125が形成されている。また、本実施形態においても、これらの筋状部125は、胴部21の外周全周に亘って形成されており、互いに隣接しており、筋状部125間の境界は視認可能である。図9は、図7のVII−VII線断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る筋状部125も、凸レンズを形成しており、筋状部125の外表面125a及び内表面125bは、横断面視において、容器102の径方向外方に向かって突出する凸状曲面を形成している。
従って、本実施形態においても、第1実施形態と同様、筋状部125と同様のレンズ効果が発揮される。具体的には、容器102内に挿入された棒状の揮散体3は、外部から見た時に実際とは異なって見え、揮散体3の像が消えたり、変形したりする。簡単のため、繰り返さないが、薬剤揮散器101は、第1実施形態で述べた他の効果についても同様に発揮することができる。なお、第1実施形態の説明の中で示された好ましい数値範囲は、同様に薬剤揮散器101にも適用可能である。
本実施形態では、胴部121に形成されている筋状部125は、肩部122においても連続している。その結果、上方又は斜め上方から見た場合にも、容器102内の揮散体3の像を変化させることができるとともに、より多くの光を容器102内に取り込んで、薬剤揮散器101をさらにキラキラと輝かせることができる。
また、図7及び図8に示すように、容器102の周壁部120(首部23を除く。本段落において同じ。)は、高さ方向の中央付近でより径方向外方に膨出したような形状を有している。すなわち、側面視において、周壁部120は、丸みを帯びた形状を有している。その結果、胴部121及び肩部122に形成される筋状部125は、高さ方向に亘って幅が変化し、中央付近で最大幅となり、上端及び下端で幅狭となる。これにより、揮散体3の像の変形の効果がさらに高められる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は適宜組み合わせることができる。
<3−1>
上記実施形態では、容器の胴部21,121においては、外周全周に亘って筋状部25,125が形成されていたが、外周の一部にのみ筋状部が形成されていてもよい。また、曲面形状を有する筋状部25,125は、必ずしも互いに隣接している必要はない。
<3−2>
上記実施形態では、全ての筋状部25,125が凸レンズであったが、筋状部の一部又は全部を凹レンズとしてもよい。この場合、容器2内の揮散体3の像は小さく見え易くなり、レンズ効果により薬剤揮散器のインテリア性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、全ての筋状部25,125がメニスカスレンズの形態となっていたが、筋状部の一部又は全部をダブルレンズやフラットレンズの態様としてもよい。また、筋状部の一部又は全部を非球面レンズとすることもできる。
<3−3>
容器2,102の横断面形状は、上述した楕円形、円形に限られず、例えば、多角形(四角形等)であってもよい。
<3−4>
上記実施形態では、筋状部25,125は、上下に平行に延びていた(すなわち、容器2,102をその中心軸周りに回転させたときに、当該筋状部25,125の延びる方向と当該中心軸とが重なって見える回転角度が存在するような方向に延びていた。)しかしながら、筋状部25,125の延びる方向は、上記例に限られず、例えば、上記例の方向とは直交する方向、すなわち、左右に平行に延びていてもよいし(図10参照)、上下及び左右に対して傾いていてもよい(図11参照)。なお、図10及び図11の例は、第1実施形態において、筋状部25の延びる方向を変更したものである。
以下、本発明の実施例1,2について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
第1実施形態に係る薬剤揮散器を製造し、これを実施例1とした。また、実施例1の容器内に水道水を充填し、さらに直径3mmのラタン製の揮散体を挿入し、これを撮影したところ、図12に示す写真が得られた。
同様に、第2実施形態に係る薬剤揮散器を製造し、これを実施例2とした。また、実施例2の容器内に水道水を充填し、さらに比較例1と同じ揮散体を挿入し、これを撮影したところ、図13に示す写真が得られた。
さらに、外表面及び内表面ともに滑らかな円筒形状の薬剤揮散器を用意し、これを比較例とした。また、比較例の容器内に水道水を充填し、さらに比較例1と同じ揮散体を挿入し、これを撮影したところ、図14に示す写真が得られた。なお、実施例1,2及び比較例の容器は、全てガラス製であった。
図12〜図14を比較すれば明らかなとおり、実施例1,2に係る薬剤揮散器では、揮散器が見えにくくなったり、反転したり、変形したりしており、上記実施形態の中で説明したレンズ効果(虫眼鏡効果)が確認された。一方、比較例に係る薬剤揮散器では、このようなレンズ効果は確認されなかった。以上より、実施例1,2に係る薬剤揮散器は、比較例よりもインテリア性が高められていることが分かる。
1,101 薬剤揮散器
2,102 容器
3 揮散体
10 底部
20,120 周壁部
25,125 筋状部
25a,125a 外表面
S1 開口
S2 内部空間

Claims (6)

  1. 内部空間を規定する底部及び周壁部を有するとともに、上部に開口を有し、前記内部空間に薬液を収容する透明の容器と、
    先端部が前記開口から突出するように前記開口から前記内部空間に挿入される、1又は複数の棒状の揮散体と、
    を備え、
    前記周壁部は、上下に延びる複数の筋状部を有し、
    前記筋状部の外表面は、当該筋状部の延びる方向に垂直な断面視において、曲面を形成しており、
    1つの前記筋状部の外表面の外周方向の端点間の長さは、前記揮散体の長手方向の断面の図心を通る線分であって、当該断面の輪郭線により分断される線分の長さの最大値を1とした場合に、1.5以上であり、
    前記揮散体は、前記容器内で傾斜するように配置され、
    前記筋状部は、レンズとして機能し、それにより、前記容器に前記薬液が収容された状態で、前記容器内に挿入された前記揮散体は、外部から見た時に少なくとも部分的に消える、
    薬剤揮散器。
  2. 前記筋状部の外表面は、前記容器の横断面視において外方に向かって突出する凸状曲面を形成している、
    請求項1に記載の薬剤揮散器。
  3. 前記複数の筋状部は、前記周壁部の外周全周に形成されている、
    請求項1又は2に記載の薬剤揮散器。
  4. 前記曲面の曲率半径は、2〜25mmである、
    請求項1から3のいずれかに記載の薬剤揮散器。
  5. 前記周壁部の下端の高さ位置において、前記周壁部の内周上の点と、前記周壁部の中心軸との距離の2倍が、30〜150mmである、
    請求項1から4いずれかに記載の薬剤揮散器。
  6. 前記薬液に含まれる溶剤の光屈折率は、1.2〜2.0である、
    請求項1から5のいずれかに記載の薬剤揮散器。
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