JP6666635B2 - 油分除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維に付着した油分を除去する油分除去方法に関する。
従来、繊維用精練剤が知られている(特許文献1)。
この繊維用精練剤は、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤及び非イオン系界面活性剤を含有する。
特開平11−43872号公報
しかしながら、特許文献1に記載された繊維用精練剤は、油剤の脱脂力不足、再付着、最終セット時などの発煙現象等の問題があると共に、精練した繊維を使用した繊維製品において、十分な防炎性能を確保できない。
更に、特許文献1の繊維用精練剤は、界面活性剤を必須としているため、精練時に発生する泡が多くなり工程スピードの高速化に対応しきれなくなるため、生産効率が低下したり、界面活性剤の排水処理に与える負荷の懸念もある。
そこで、本発明は、シクロデキストリンを用いて、界面活性剤を用いずに、「油分の除去」・「生産効率の向上」等を同時に実現できる油分除去方法を提供することを目的とする。
本発明に係る油分除去方法は、シクロデキストリンを用いることによって、繊維に付着した油分を除去する油分除去方法であって、シクロデキストリンを繊維に付与し、乾燥した後に、水洗いをすることを第1の特徴とする。
本発明に係る油分除去方法の第2の特徴は、シクロデキストリンを用いることによって、繊維に付着した油分を除去する油分除去方法であって、シクロデキストリンを繊維に付与した後に、乾燥する点にある。
これらの特徴により、シクロデキストリンを用いることで、表1〜3に示すように、界面活性剤を用いずとも、繊維Fに付着した油分Yを除去することが可能となり、油分Yの除去不足を抑制でき、一旦除去した油分Yの再付着や、発煙現象等の問題が低減されると共に、繊維Fを使用したカーテン10等の繊維製品において、十分な防炎性能を確保できる。
これに加えて、界面活性剤を用いないため、油分Yを除去する際に発生する泡を低減でき、油分Yを除去する工程スピードの高速化を図れ、生産効率が向上すると共に、界面活性剤の排水処理に与える負荷がなく、環境面において優れるものである。
又、シクロデキストリンを繊維Fに付与し、乾燥した後に、水洗いをすることで、繊維Fに付着した油分Yを、更に除去でき、油分Yの再付着や、発煙現象等をより抑制できると共に、防炎性能や生産効率が、より一層向上する。尚、シクロデキストリンを繊維に付与した後に、乾燥するまでとしても良い。又、表1、2に示すように、ここまで述べた油分除去方法を用いることで、繊維F、この繊維Fで構成される布帛F’又は繊維製品を、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法に準じた試験において、油脂分が0.25%以下とすることが出来るとも言える。更に、表3に示すように、ここまで述べた油分除去方法を用いることで、繊維F、この繊維Fで構成される布帛F’又は繊維製品を、JIS−L−1091:1999のA−1法(45°ミクロバーナー法)に準じた試験において、着炎3秒後の燃焼面積が30cm2 以下で、且つ、着炎3秒後の残炎時間が3秒以下とすることが出来るとも言える。
その他、繊維20、布帛21又は繊維製品22は、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法に準じた試験において、油脂分が0.25%以下であっても良い
その他、繊維20、布帛21又は繊維製品22は、JIS−L−1091:1999のA−1法(45°ミクロバーナー法)に準じた試験において、着炎3秒後の燃焼面積が30cm2 以下で、且つ、着炎3秒後の残炎時間が3秒以下であっても良い
、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法における油脂分Bが0.25%以下であれば、繊維20や布帛21、繊維製品22の防炎性能を確保できる。
尚、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法における油脂分Bが0.25%以下とする方法は、油脂分Bを0.25%以下に出来るのであれば、特に限定はなく、例えば、上述した油分除去方法など、何れの方法でも良い。
又、JIS−L−1091:1999のA−1法に準じた試験において、着炎3秒後の燃焼面積が30cm2 以下で、且つ、着炎3秒後の残炎時間が3秒以下であれば、繊維20や布帛21、繊維製品22における防炎性能を向上できる。
尚、JIS−L−1091:1999のA−1法の試験で、着炎3秒後の燃焼面積が30cm2 以下で、且つ、残炎時間が3秒以下とする方法も、同様で、燃焼面積が30cm2 以下で、且つ、残炎時間が3秒以下に出来るのであれば、特に限定はなく、例えば、上述した油分除去方法など、何れの方法でも良い。
本発明に係る油分除去方法によると、シクロデキストリンを用いることで、界面活性剤を用いずに、「油分の除去」・「生産効率の向上」等を同時に実現できる
は、本発明に係る油分除去方法を示す概要図である。 は、試験1における実施例1−1〜1−4、比較例1−1、1−2の油脂分を示すグラフである。 は、試験2における実施例2−1〜2−9の油脂分を示すグラフである。 、繊維、布帛又は繊維製品であるカーテンを示す概要図である。
<油分除去方法の全体構成>
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1には、本発明に係る油分除去方法が示されており、油分除去方法は、シクロデキストリンを用いること(使用工程S)によって、繊維Fに付着した油分Yを除去する方法である。
つまり、本発明の油分除去方法は、シクロデキストリンの使用工程Sを少なくとも有していれば良く、その他の工程が含まれていても構わない。
このその他の工程としては、プレセット工程、染色工程、防炎工程、機能付与工程などである。尚、本発明の油分除去方法は、繊維Fに付着した油分Yを除去する方法であることから、繊維Fそのものや、繊維Fを用いた布帛、衣料(衣類)などの繊維製品(後述する繊維20や布帛21、繊維製品22)に対するクリーニング方法であるとも言える。
<シクロデキストリン(CD)>
ここで、「シクロデキストリン(CycloDextrin)」とは、環状オリゴ糖とも言い、グルコース(glucose 、ブドウ糖)が結合し、中央に孔(貫通孔)を有した環状構造をとったものである。以下、「CD」とも言う。
CDにおいて、結合するグルコースの数は5個以上であるが、そのうち、グルコースが6個結合しているものはα−シクロデキストリン(シクロヘキサアミロース)、7個結合しているものはβ−シクロデキストリン(シクロヘプタアミロース)、8個結合しているものはγ−シクロデキストリン(シクロオクタアミロース)となる。以下、α−シクロデキストリンを「α−CD」とも言い、β−シクロデキストリンを「β−CD」とも言い、γ−シクロデキストリンを「γ−CD」とも言う。
CDは、環状であるが、その中央の孔内側は疎水性(親油性)となっている一方で、環状の外側は親水性となっている。CDは、繊維に対して、結合しない、又は、強固に結合しないものが好ましいとも言える。
尚、本発明における「シクロデキストリン(CycloDextrin)」とは、グルコース(glucose 、ブドウ糖)が結合し、中央に孔(貫通孔)を有し、その中央の孔内側は疎水性(親油性)となっている一方で、環状の外側は親水性となっていればよく、天然のものでも、工業生産されたものでも、また、官能基(反応基)を導入した化学修飾型や分岐型のものであっても構わないし、α−CD、β−CDやγ−CDをはじめ、これらが混合されたものであっても構わない。
<繊維F(布帛F’)>
、「繊維F」は、素材や繊度等に、特に限定はないが、例えば、繊維Fの素材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維などの合成繊維、その他、ガラス繊維、羊毛、絹などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
又、繊維Fの繊度も、何れの値でも良いが、例えば、総繊度で、20dtex以上3000dtex以下であっても良い。
繊維Fは、1本、又は、複数本が束になった糸状、紐状等であっても良いが、これら糸状等になった繊維Fを、織物、編物(レース)、不織布などの布帛F’としても良い。
繊維Fが織物として織成されている場合、何れの織組織でも構わないが、例えば、平織や綾織、朱子織、二重織、三重織以上の多重織などであっても良い。
繊維Fが編物として編成されている場合、デンビー編(トリコット編)や、ラッシェル編、ダブルラッシェル編、バンダイク編(アトラス編)、コード編などの経編や、平編(天竺編)、ゴム編(リブ編)、パール編などの緯編など、それぞれ何れの組織であっても構わない。
繊維Fが不織布を構成している場合にも、特に限定はないが、例えば、往復するニードルに繊維を引っ掛けて繊維相互間を交絡したニードルパンチ不織布であっても良く、その他、熱融着性繊維を含有し乾燥により成形されたサーマルボンド不織布、アクリル樹脂やウレタン樹脂等のエマルション樹脂の吹き付け加工により成形されたケミカルボンド不織布、ノズルから紡糸された長繊維(フィラメント)を動くスクリーン上に積層して結合させたスパンボンド不織布、ステッチボンド不織布等をニードルパンチ法などによって結合させたものであっても構わない。
<油分Y>
油分Y」は、繊維Fに付着していれば、油分Yの種類を問わないが、例えば、原糸製造から撚糸、染色、整経、編成、織成、仕上、裁断、縫製、使用までの工程で付与される帯電防止剤、平滑剤、鉱物油、動植物油、酸化防止剤、機械潤滑油等の油剤、油脂汚れ等のうち、少なくとも1つのものが含まれる。
<使用工程S>
図1に示したように、油分除去方法におけるシクロデキストリン(CD)の使用工程Sとは、上述したように、CDを用いることを意味する。
ここで、「CDを用いる」とは、何れの用い方でも良いが、例えば、CDを繊維Fに付与し(付与工程S1)、乾燥した(乾燥工程S2)後に、水洗い(水洗工程S3)をすることによって、繊維Fに付着した油分Yを除去することとしても良い。
この他、使用工程Sは、水洗工程S3の後に、再び乾燥工程(後乾燥工程S4)を有していても構わない。
又、使用工程Sは、これらの工程S1〜S4は、その順番を入れ替えたり、何れかの工程を省略しても良い。
<付与工程S1>
図1に示したように、使用工程Sにおける付与工程S1は、シクロデキストリン(CD)を繊維Fに付与する工程である。
付与工程S1は、CDを繊維Fに付与するのであれば、何れの構成であっても良いが、例えば、CDを、繊維Fそのものや、繊維Fで構成された布帛F’に対して、付与する方法は、パディング法(浸漬法)、スプレー法、キスロール法、泡加工法、コーティング法、滴下法やプリント法であっても良い。
上述したもののうちパディング法を例に詳解すれば、このパディング法は、粉末状のCDを、所定の希釈濃度で水等の溶媒に溶解させたその溶液に、繊維Fや、繊維Fで構成された布帛F’を浸漬させた後に、浸漬させた繊維Fや布帛F’を、一対のマングル(パディングロール)の間を通して絞る。
このとき、CDの希釈濃度は、何れの値でも良いが、例えば、純度が98.0%以上の粉末状のCDを用いた場合、0.01重量%以上30.00重量%以下、好ましくは0.10重量%以上20.00重量%以下、1.00重量%以上15.00重量%以下(2.50重量%、5.00重量%、7.50重量%、10.00重量%など)であっても良い。
一対のマングルによる絞り率は、特に限定されないが、例えば、30%以上90%以下、好ましくは、35%以上80%以下、更に好ましくは40%以上75%以下(42%、43%、44%、45%、67%以上69%以下など)であっても良い。
尚、CDを溶解させた溶液に、エタノールやエチレングリコール等を添加させていても良く、その添加率も、特に限定はないが、例えば、0.01重量%以上20.00重量%以下、好ましくは0.05重量%以上10.00重量%以下、更に好ましくは0.10重量%以上5.00重量%以下(1.00重量%、3.00重量%など)であっても良い。
このようにエタノール等を添加することで、繊維Fに付着した油分Yに対する浸透性が向上するとも言える。
この他、付与工程S1において、CDは、上述したα−CDや、β−CD、γ−CDなど、グルコースの個数に限定はない。
又、付与工程S1におけるCDは、繊維Fに付与できるのであれば、粉末状としてから水等の溶媒に溶解させなくとも良い。
更には、付与工程S1は、マングルで絞るパディング法でなくてなくとも、CDを溶解させた溶液に、繊維F、又は、繊維Fで織成・編成・構成される布帛F’を浸漬させるだけであっても良い。
<乾燥工程S2>
図1に示したように、使用工程Sにおける乾燥工程S2は、上述の付与工程S1でCDを付与された繊維F、又は、繊維Fで織成等される布帛F’を、乾燥させる工程である。
乾燥工程S2は、CDを付与された繊維F、布帛F’等を乾燥するのであれば、何れの構成でも良いが、例えば、繊維Fで織成等される布帛F’であれば、ピンテンターで張設した状態で、乾燥機によって、所定の乾燥温度K、所定の乾燥時間Tで乾燥させても良い。
乾燥工程S2における乾燥温度Kは、特に限定はないが、例えば、40℃以上250℃以下、好ましくは60℃以上200℃以下、更に好ましくは80℃以上150℃以下(90℃、105℃、130℃、165℃、200℃など)であっても良い。
乾燥工程S2における乾燥時間Tも、特に限定はないが、例えば、0.1分(6秒)以上360.0分以下、好ましくは0.2分(12秒)以上10.0分以下、更に好ましくは0.3分(18秒)以上5.0分以下(0.5分(30秒)、1.0分、4.0分、8.0分など)であっても良い。
その他、乾燥工程S2は、自然乾燥、送風乾燥(風乾)などであっても良い。
乾燥工程S2が自然乾燥等である場合にも、その乾燥温度Kは、特に限定はないが、例えば、常温(約20℃等)であっても良く、その乾燥時間Tは、繊維F、布帛F’等から水分が蒸発するまで(例えば、24時間等)であっても構わない。
<水洗工程S3>
図1に示したように、使用工程Sにおける水洗工程S3は、上述の乾燥工程S2で乾燥された繊維F、又は、繊維Fで織成等される布帛F’を、水洗いする工程である。
水洗工程S3は、乾燥された繊維F、布帛F’を水洗いするのであれば、何れの構成でも良いが、例えば、所定容量の容器(例えば、ステンレスビーカー等)に入れた所定温度の水の中で、所定の浴比にて、所定時間、撹拌した後に、濯ぎ洗いをしても良い。尚、撹拌時には、ガラス棒等を用いても良い。
水洗工程S3における容器の容量や容器の有無については、特に限定はなく、バッチ式水洗でも、連続式水洗でも、流水による手洗いでも構わないが、例えば、バッチ式水洗であれば、0.1リットル(l)以上10.0リットル(l)以下や、10.0リットル以上1000.0リットル以下、1000.0リットル以上50000.0リットル以下などであっても良い。
水洗工程S3における水の温度も、特に限定はないが、例えば、0℃以上90℃以下、好ましくは3℃以上85℃以下、更に好ましくは5℃以上80℃以下(10℃、20℃、80℃など)であっても良い。尚、水の温度が80℃等の際には、水洗工程S3は、湯洗工程S3’であるとも言える。又、水洗工程S3における水の温度は、常温(例えば、10℃以30℃以下)であっても、水洗の効果が発揮されることから、省エネルギーに貢献すると共に、高温ソーピングによる色落ちを減少させられる。
水洗工程S3における水洗の方法は、バッチ式でも連続式でも特に限定されず、水洗工程S3においては、水洗浴に水以外に添加する薬剤等は無く、水のみで洗う他に、例えば、界面活性剤(精練剤、ソーピング剤など)やアルカリ剤、還元剤等を添加しても何ら構わない。
水洗工程S3における浴比も、特に限定はないが、例えば、繊維F等が1に対して、水が1以上5以下(つまり、浴比は1:1(1/1)以上1:5(1/5))や、水が5以上20以下(浴比は1:5以上1:20以下)、水が20以上200以下(浴比は1:20以上1:200以下)(1:50、1:200など)であっても良い。
水洗工程S3において撹拌する時間(撹拌時間)も、特に限定はないが、例えば、0.2分(12秒)以上5.0分以下や、5.0分以上10.0分以下、10.0分以上30.0分以下(5.0分など)であっても良い。
水洗工程S3における濯ぎ洗いは、その構成に限定はないが、例えば、バッチ式水洗での濯ぎであれば、所定時間の濯ぎを、所定回数行っても良く、濯ぎの時間(濯ぎ時間)は、例えば、0.2分(12秒)以上5.0分以下や、5分以上10.0分以下、10.0分以上30.0分以下(1.0分など)であっても良い。
又、水洗工程S3における濯ぎ洗いの回数は、例えば、0回以上10回以下、好ましくは1回以上7回以下、更に好ましくは1回以上3回以下(2回など)であっても良い。
その他、水洗工程S3においては、界面活性剤(精練剤、ソーピング剤など)やアルカリ剤や還元剤等は用いなくとも良く、又、撹拌に加えて揉み洗いを行っても良い。
<後乾燥工程S4>
図1に示したように、使用工程Sにおける後乾燥工程S4は、上述の水洗工程S3で水洗いされた繊維F、又は、繊維Fで織成等される布帛F’を、改めて乾燥する工程である。
後乾燥工程S4は、水洗いされた繊維F、布帛F’を改めて乾燥するのであれば、何れの構成でも良いが、例えば、繊維F等を、恒温槽の内部に入れて、所定の後乾燥温度K’及び後乾燥時間T’で、送風乾燥(風乾)しても良い。
後乾燥工程S4における後乾燥温度K’は、特に限定はないが、例えば、50℃以上250℃以下、好ましくは60℃以上200℃以下、更に好ましくは70℃以上150℃以下(100℃など)であっても良い。
後乾燥工程S4における後乾燥時間T’も、特に限定はないが、例えば、1.0分以上120.0分以下、好ましくは5.0分以上90.0分以下、更に好ましくは10.0分以上70.0分以下(60.0分など)であっても良い。
又、後乾燥工程S4における乾燥の回数も、特に制限はなく、例えば、1回以上10回以下、好ましくは1回以上9回以下、更に好ましくは1回以上8回以下(1回など)であっても良い。
その他、後乾燥工程S4は、自然乾燥などであっても良い。
後乾燥工程S4が自然乾燥である場合にも、その後乾燥温度K’は、特に限定はないが、例えば、常温(約20℃等)であっても良く、その後乾燥時間T’は、繊維F等から水分が蒸発するまで(例えば、24時間等)であっても構わない。
<試験1>
ここからは、本発明に係る油分除去方法を施した繊維F(布帛F’)の実施例1−1〜1−4、比較例1−1、1−2と、実施例2−1〜2−9について言及する。
これらの実施例と比較例を用いて、後述する試験1を行う。
<実施例1−1>
実施例1−1における繊維Fは、織成されて織物(布帛)F’を構成しており、この織物F’について、まず以下で述べる。
この織物F’は、油分Yが付着される繊維Fが経糸、緯糸何れにも用いられており、経糸を167デシテックス(dtex)48フィラメントのポリエステル繊維とし、緯糸を330デシテックス(dtex)96フィラメントのポリエステル繊維とし、織組織を斜文織(綾織)として織成した織物を得た。
その織物を精練加工、セット加工(染色加工はなし)をして、経糸密度が395本/10cm(100.3本/1インチ(25.4mm))、緯糸密度が201本/10cm(51.1本/1インチ(25.4mm))で、経方向長さが40cm、横方向長さ(幅)が25cm、重量が16gの繊維Fで織成された織物(ブランク織物)を得た。
このようにして得たブランク織物における繊維Fに対して、まずは、油分Yを付着させる。
この油分Yの付着は、何れの方法でも良いが、パディング法によって付着させる場合には、非イオン系パラフィンワックス平滑剤を、1.00重量%の希釈濃度で水等の溶媒に溶解させたその溶液に、繊維Fで織成された織物を浸漬させ、浸漬させた織物を、絞り率が75%以上80%以下で、一対のマングル(パディングロール)の間を通して絞った後、乾燥させた当該織物を、ピンテンターで張設した状態で、乾燥機によって、乾燥温度110℃、乾燥時間5.0分で乾燥させる。
次に、このようにして油分Yを繊維Fに付着させた織物(油分付着織物)に対して、上述の使用工程Sを(詳解すれば、付与工程S1、乾燥工程S2、水洗工程S3、後乾燥工程S4をこの順に)施し、シクロデキストリン(CD、より具体的には、α−シクロデキストリン(α−CD))を用いることによって、繊維Fに付着した油分Yを除去した実施例1−1の繊維Fで織成された織物F’を得た。
尚、この実施例1−1の織物F’は、付与工程S1におけるブランク織物を浸漬した溶液のα−CD(純度99.0%の粉末状)の希釈濃度が2.50重量%であり、付与工程S1におけるエタノールの添加量が1.00重量%であり、付与工程S1における一対のマングルの絞り率が45%であり、乾燥工程S2は、ピンテンターで張設した状態での乾燥温度Kが130℃、乾燥時間Tが4.0分であり、水洗工程S3は、容量が2リットル(l)のステンレスビーカーに入れた温度が10℃の水の中で、ガラス棒を使用して5.0分撹拌した後に、水を入れ替えて濯ぎ時間が1.0分の濯ぎ洗いを2回行い(揉み洗いはなし)、後乾燥工程S4は、恒温槽の内部にて、後乾燥温度K’が100℃、後乾燥時間T’が60.0分で送風乾燥(風乾)を行った。
<実施例1−2>
実施例1−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度を5.00重量%に、付与工程S1の絞り率を42%に変えることで、実施例1−2の織物F’を得た。
<実施例1−3>
実施例1−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度を7.50重量%に、付与工程S1の絞り率を44%に変えることで、実施例1−3の織物F’を得た。
<実施例1−4>
実施例1−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度を10.00重量%に変えることで、実施例1−4の織物F’を得た。
<比較例1−1>
実施例1−1の織物F’において、付与工程S1、乾燥工程S2、水洗工程S3、後乾燥工程S4(つまり、使用工程S)を施さないことで、比較例1−1の織物(油分付着織物)を得た。
<比較例1−2>
実施例1−1の織物F’において、付与工程S1、乾燥工程S2、水洗工程S3、後乾燥工程S4(つまり、使用工程S)を施さない代わりに、界面活性剤によるソーピング工程を施すことで、比較例1−2の織物(ソーピング織物)を得た。
ここで、このソーピング工程とは、実施例1−1で述べた油分付着織物を、非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤の混合物であるソーピング剤1.0cc/リットル(l)を水(浴比は1:50)に溶解させた溶液と共に、所定容器(例えば、株式会社テクサム技研製「ミニカラーMC(MC−12EL)」)に入れ、この所定容器を回転運転(例えば、50回転/分)等による洗浄工程の1種であり、この所定のソーピングを行った。
又、所定のソーピングの構成としては、例えば、油分付着織物を温度80℃の溶液と共に所定容器に入れて15.0分回転運転した後に、温度80℃の水に入れ替えて所定容器に入れて10.0分回転運転し、その後に、0.5分(30秒)の水洗いを2回行う。
<実施例2−1>
実施例1−3の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままで、乾燥工程S2の乾燥時間Tも4.0分のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを105℃に変えることで、実施例2−1の織物F’を得た。
尚、この実施例2−1の織物F’は、ブランク織物における繊維Fに対して付着させた油分Yの量が、実施例1−2とは異なっていても良い。
<実施例2−2>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままで、乾燥工程S2の乾燥温度Kも105℃のままだが、乾燥工程S2の乾燥時間Tを8.0分に変えることで、実施例2−2の織物F’を得た。
<実施例2−3>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを130℃に、乾燥工程S2の乾燥時間Tを0.5分(30秒)に変えることで、実施例2−3の織物F’を得た。
<実施例2−4>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを130℃に、乾燥工程S2の乾燥時間Tを1.0分に変えることで、実施例2−4の織物F’を得た。
<実施例2−5>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままで、乾燥工程S2の乾燥時間Tも4.0分のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを130℃に変えることで、実施例2−5の織物F’を得た。
<実施例2−6>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを130℃に、乾燥工程S2の乾燥時間Tを8.0分に変えることで、実施例2−6の織物F’を得た。
<実施例2−7>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままで、乾燥工程S2の乾燥時間Tも4.0分のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを165℃に変えることで、実施例2−7の織物F’を得た。
<実施例2−8>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままだが、乾燥工程S2の乾燥温度Kを200℃に、乾燥工程S2の乾燥時間Tを0.5分(30秒)に変えることで、実施例2−8の織物F’を得た。
<実施例2−9>
実施例2−1の織物F’において、付与工程S1のα−CDの希釈濃度は7.50重量%のままだが、乾燥機による乾燥ではなく、上述した自然乾燥に変えることで、実施例2−9の織物F’を得た。
<試験1(油脂分Bの試験)>
上述した実施例1−1〜1−4、実施例2−1〜2−9と、比較例1−1、1−2の織物における油脂分Bそれぞれを、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法に準じた試験によって測定し、その測定値を、以下の表1、2と図2、3に示す。
尚、表1と図2は、実施例1−1〜1−4と比較例1−1、1−2における油脂分Bの測定値を示し、表2と図3は、実施例2−1〜2−9の油脂分Bの測定値を示す。
、「JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法に準じた試験」とは、以下、「油脂分試験」とも言い、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法に規定された通りに、油脂分Bを測定する試験を含むのは勿論のこと、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法を準用して油脂分Bを測定する試験も含む。
<試験1の評価(油脂分Bの評価)>
表1、図2で示されたように、シクロデキストリン(CD)の希釈濃度に拠らず、CDを付与する実施例1−1〜1−4全ての油脂分Bが、比較例1−1の油脂分B「0.27%」より少なくなっており、CDを付与することによって、油分Yを繊維Fから除去できることが分かる。
又、CDを付与する実施例1−1〜1−4であれば、何れの希釈濃度であっても、界面活性剤によるソーピング(ソーピング工程)を行っても残った比較例1−2の油脂分B「0.14%」よりも少ない。
つまり、シクロデキストリンを用いることで、界面活性剤を用いずとも、繊維Fに付着した油分Yを除去することが可能となり、油分Yの除去不足を抑制でき、一旦除去した油分Yの再付着や、発煙現象等の問題が低減される。
これに加えて、界面活性剤を用いないため、油分Yを除去する際に発生する泡を低減でき、油分Yを除去する工程スピードの高速化を図れ、生産効率が向上する。
より詳しくは、シクロデキストリンを繊維Fに付与し、乾燥した後に、水洗いをする(つまり、少なくとも付与工程S1と、乾燥工程S2と、水洗工程S3を有する)ことで、繊維Fに付着した油分Yを、更に除去でき、油分Yの再付着や、発煙現象等をより抑制できると共に、防炎性能や生産効率が、より一層向上するとも言える。
更には、付与するCDの希釈濃度が高い(CDの付与量が多い)ほど、油脂分Bが小さい(すなわち、より多くの油分Yを繊維Fから除去できている)。
表2、図3で示されたように、CDの希釈濃度を一定(7.50%)として、乾燥工程S2における乾燥温度K、乾燥時間Tを様々に変化させた実施例2−1〜2−9は、何れの条件であっても、それぞれの油脂分Bは「0.25%」より小さく、CDを付与することによって、油分Yを繊維Fから除去すると言える。
尚、実施例1−1〜1−4、実施例2−1〜2−9の織物F’は、当然、後述するカーテン生地11として用いても良く、この場合、ここまで述べた油分除去方法によって、カーテン生地11を、JIS−L−1095:2010のジエチルエーテル抽出法に準じた試験(油脂分試験)において、油脂分が0.25%以下とすることが出来ると言え、油脂分試験における油脂分Bが0.25%以下となることで、カーテン10の防炎性能を確保できるとも言える。
実施例2−1〜2−9において、乾燥温度Kに言及すれば、「200℃よりも低い105℃や130℃、165℃及び自然乾燥」の方が、油脂分Bが小さい(すなわち、より多くの油分Yを繊維Fから除去できている)と言える。
一方、実施例2−1〜2−9において、同じ乾燥温度Kであれば、乾燥時間Tが「4.0分前後」である方が油脂分Bが小さい(より多くの油分Yを繊維Fから除去できている)と言える。
この点を詳解すれば、乾燥温度Kが「105℃」である場合には、乾燥時間Tが「8.0分」である実施例2−2より「4.0分」である実施例2−1の方が油脂分Bが小さく、同様に、乾燥温度Kが「130℃」である場合には、乾燥時間Tが「0.5分、1.0分、8.0分」である実施例2−3、2−4、2−6より「4.0分」である実施例2−5の方が油脂分Bが小さい。
尚、乾燥時間Tが「4.0分前後」であるとは、実施例2−4〜2−6を比較して、2.5分(実施例2−4の「1.0分」と、実施例2−5の「4.0分」の中間値)以上、6.0分(実施例2−5の「4.0分」と、実施例2−6の「8.0分」の中間値)以下であるとも言える。
又、今回は試験1でα−CDを用いたが、その他のCD(β−CD、γ−CD等)でも、環状の中央の孔内側は疎水性となり、環状の外側は親水性となっていることから、同様に、希釈濃度が高い(付与量が多い)ほど、より多くの油分Yを繊維Fから除去できると言える。
<繊維20、布帛21、繊維製品22(カーテン10)の全体構成>
図4には、繊維20、布帛21、繊維製品22の1つであるカーテン10が示されており、このカーテン10は、繊維12で構成されたカーテン生地11を有している。
尚、このカーテン生地11をはじめとする布帛(織物、編物、不織布)21や、カーテン10をはじめ、ローマンシェード、ロールスクリーン、間仕切り、ドア、シャッター、椅子張地、布製壁紙、衣料(衣類)、立体的な繊維製品などの繊維製品22、そして、これら布帛21や繊維製品22を構成する繊維20に対しては、上述した油分除去方法をはじめ、ソーピングや水洗い等が施されていても良い。
以下は、繊維20、布帛21、繊維製品2が、繊維12で構成されたカーテン生地11を有したカーテン10である場合について詳解する。
カーテン10は、遮視・遮光・遮熱・UVカット・調光・採光・防音等の機能性付与や意匠性付与のために窓に使用されたり、壁面や間仕切り等として使用されるものである。
カーテン10は、窓等で使用されるのであれば、何れの構成でも良いが、カーテン生地11に形成されたヒダを有したもの(ドレープカーテン)であっても良い。
カーテン10は、窓等に使用されて、波状に折り畳まれながら水平方向(左右方向、カーテン幅方向とも言える)に開閉するものでも良い。
この場合、カーテン10は、窓枠上部のカーテンレールに沿って移動自在なカーテンランナに係止して、カーテン10全体を吊り下げるカーテンフックを有していても良い。尚、カーテンフックの個数は、特に限定はないが、通常は複数である。
カーテン10は、その他、窓等に使用されてカーテン幅方向に開閉するものでも良く、例えば、1つの窓等の左右両側(カーテン幅方向の両端側)にそれぞれカーテン10を設けた両開きや、1つの窓等に対して1つのカーテン10を設けた片開きなどであったり、その他、レースカーテンなど何れでも構わない。
それ以外でも、カーテン10は、カーテン10を鉛直方向(上下方向、カーテン丈方向とも言える)に略波状に折り畳みながら開閉するプレーンシェード(ローマンシェード)様であったり、上下開閉と左右開閉を同時に行うものであっても良い。
その他、カーテン10は、カーテン幅方向に延びる複数の板状の生地がカーテン丈方向に連続し、これら板状の生地をカーテン丈方向に波状に折り畳みながら開閉するプリーツスクリーン様であっても良い。
カーテン10は、上述以外でも、カーテン生地11を張ったパネルをカーテン幅方向に開閉させるパネルスクリーン様であっても良い。
カーテン10は、その形状、大きさ、模様、色彩、厚さ、目付、剛軟度について、特に限定はないが、例えば、形状について言えば、使用される窓(窓枠)等の形状に応じて、正面視で略矩形状であったり、その他、略円形状や略三角形状であっても良い。
カーテン10の大きさも、特に限定はないが、例えば、正面視で略矩形状であれば、使用される窓等の大きさに応じたカーテン丈、カーテン幅であっても良い。
より具体的には、カーテン10のカーテン丈は、使用される窓等に応じていれば、何れの値でも良いが、例えば、掃出し窓などに対しては、120cm以上240cm以下、好ましくは140cm以上220cm以下、更に好ましくは160cm以上200cm以下(180cmなど)であっても良い。
この他、カーテン10のカーテン丈は、腰高窓(腰窓)などに対してや、カフェカーテンとして用いる際には、例えば、60cm以上180cm以下、好ましくは80cm以上160cm以下、更に好ましくは100cm以上140cm以下(120cmなど)であっても良く、小窓などに対しては、例えば、40cm以上100cm以下、好ましくは50cm以上90cm以下、更に好ましくは60cm以上80cm以下(70cmなど)であっても良い。
カーテン10のカーテン幅も、使用される窓等に応じていれば、何れの値でも良く、例えば、掃出し窓や腰高窓(腰窓)など対して両開きで用いるのであれば、70cm以上100cm以下、好ましくは75cm以上95cm以下、更に好ましくは80cm以上90cm以下(85cmなど)であっても良く、掃出し窓や腰高窓(腰窓)など対して片開きであれば、140cm以上200cm以下、好ましくは150cm以上190cm以下、更に好ましくは160cm以上180cm以下(170cmなど)であっても良い。
この他、カーテン10のカーテン幅は、小窓などに対して両開きに用いるのであれば、例えば、30cm以上60cm以下、好ましくは35cm以上55cm以下、更に好ましくは40cm以上50cm以下(45cmなど)であっても良く、小窓などに対して片開きであれば、例えば、60cm以上120cm以下、好ましくは70cm以上110cm以下、更に好ましくは80cm以上100cm以下(90cmなど)であっても良い。
この他、カーテン10については、その模様、色彩(色調・彩度・明度)、厚さ、目付などもあるが、これらは、カーテン生地11自体の模様、色彩、厚さ、目付とも言え、おって詳解する。
尚、カーテン10には、後述する縫いヒダが縫製されていても良く、この縫製する糸(縫製糸)については、特に限定はなく、無色透明や白色であっても良いし、糸の色彩をカーテン生地11と同一の色調・彩度・明度にしたり、逆に異なる色調・彩度・明度とすることで、デザインの一部としても良い。
カーテン10のカーテン幅方向における剛軟度(幅剛軟度)の具体的な値にも、特に限定はないが、例えば、JIS−L−1096:2010のA法に準じる剛軟度(幅剛軟度)であれば、例えば、その下限値は、1.0mm以上であっても良く、好ましくは10.0mm以上、更に好ましくは30.0mm以上(33.8mm、55.5mm、71.8mm、91.3mm、95.7mm、110.8mmなど)であっても良い。この幅剛軟度の上限値についても、特に限定はないが、例えば、120.0mm以下、好ましくは100.0mm以下、更に好ましくは90.0mm以下(33.8mm、55.5mm、71.8mm、91.3mm、95.7mm、110.8mmなど)であっても良い。
、「JIS−L−1096:2010のA法に準じる剛軟度」の値には、JIS−L−1096:2010のA法に規定された通りに測定した剛軟度を含むのは勿論のこと、JIS−L−1096:2010のA法を準用して測定した剛軟度も含む。
更に、カーテン10の剛軟度には、当然、カーテン丈方向の剛軟度(丈剛軟度)もあり、この丈剛軟度の具体的な値も、特に限定はなく、例えば、その下限値は、JIS−L−1096:2010のA法に準じる剛軟度(丈剛軟度)であれば、1.0mm以上であっても良く、好ましくは10.0mm以上、更に好ましくは30.0mm以上であっても良い。この丈剛軟度の上限値についても、特に限定はないが、例えば、120.0mm以下、好ましくは100.0mm以下、更に好ましくは90.0mm以下であっても良い。
<カーテン生地11>
図4に示すように、カーテン生地11は、カーテン10のベースとなるシート状の生地であって、後述する繊維12で構成されている。
又、このカーテン生地11にヒダが形成されたり、縫いヒダが縫製されていても良い。
尚、カーテン生地11は、ヒダを形成したり、縫いヒダを縫製する前の生地だけでなく、一旦、縫いヒダの縫製をした後、縫いヒダ等を取り除いた後のものも含む。
カーテン生地11は、ヒダの形成や、縫いヒダの縫製などが出来るのであれば、その素材は何れでも良いが、例えば、織物、編物(レース)、不織布などの布帛(シート状物)であっても良い。
カーテン生地11が、後述の繊維12で織成された織物の場合、何れの織組織でも構わないが、例えば、平織や綾織などであっても良い。
カーテン生地11が、後述の繊維12で編成された編物の場合、デンビー編(トリコット編)などの経編や、平編(天竺編)などの緯編など、それぞれ何れの組織であっても構わない。
カーテン生地11が、後述の繊維12で構成された不織布の場合、往復するニードルに繊維12を引っ掛けて当該繊維12相互間を交絡したニードルパンチ不織布であっても良く、その他、熱融着性繊維を含有し乾燥により成形されたサーマルボンド不織布、アクリル樹脂やウレタン樹脂等のエマルション樹脂の吹き付け加工により成形されたケミカルボンド不織布、ノズルから紡糸された長繊維(フィラメント)を動くスクリーン上に積層して結合させたスパンボンド不織布、ステッチボンド不織布等をニードルパンチ法などによって結合させたものであっても構わない。
更に、カーテン生地11が織物や編物、不織布である場合には、織機や編機などによる生地幅(100cmや150cm、200cm、300cmなど)によっては、複数の生地を継いで(幅継ぎ(巾継ぎ)して)、1枚のカーテン生地11を構成しても良い。又、カーテン生地11の縦横を変えて用いても良い。
カーテン生地11のカーテン幅(幅継ぎ(巾継ぎ)した後のカーテン幅方向における幅)も、使用される窓等に応じていれば、何れの値でも良いが、縫いヒダや、カーテン生地の側端縁(耳部)の縫製の有無によるため、詳しくは後述する。
上述したカーテン生地11は、所望により、酸化チタン、炭酸カルシウム等の体質顔料やフィラー(充填材)を任意に添加したり、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、防炎剤、撥水剤、防汚剤、着色剤、香料、発泡剤等を添加した素材を用いたり、カーテン生地11とした後に処理しても良い。
カーテン生地11は、その模様については、花や草木などの植物の柄や、動物の柄、幾何学模様、無地、表面凹凸等による模様など何れでも良い。カーテン生地11の色彩についても、赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系、黒色系、白色系など何れの色調でも良く、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
<繊維12>
図4に示すように、繊維12は、上述したカーテン生地11を構成するものである。
繊維12(繊維12で構成される上述のカーテン生地11や、カーテン10そのもの)は、上述した油分除去方法(シクロデキストリン(CD)の使用工程S)などが施されていても良い。
繊維12は、1本、又は、複数本が束になった糸状、紐状等であっても良いが、これら糸状等になった繊維12で、織物、編物(レース)、不織布などの布帛を構成する。
繊維12が織物や編物、不織布のカーテン生地11を構成(織成、編成)する場合、それら繊維12としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維などの合成繊維、その他、ガラス繊維、羊毛、絹などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
繊維12の繊度も、何れの値でも良いが、例えば、総繊度で、20dtex以上3000dtex以下であっても良い。
繊維12としても、所望により、酸化チタン、炭酸カルシウム等の体質顔料やフィラー(充填材)を任意に添加したり、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、防炎剤、撥水剤、防汚剤、着色剤、香料、発泡剤等を添加した素材を用いても良い。
尚、繊維12の表面には、油分Yが多少残っていても良い。一方、シクロデキストリン(CD)は、上述したように、繊維に対して、結合しない、又は、強固に結合しないものであっても良いが、繊維12(20)における表面に付着していたり、カーテン生地11(布帛21)やカーテン10(繊維製品22)を構成する繊維12(20)における表面に付着していても良い。
<試験2>
ここからは、カーテン10のカーテン生地11(布帛)における実施例3−1〜3−4と、比較例3−1、3−2について言及する。
これらの実施例と比較例を用いて、後述する試験2を行う。
<実施例3−1>
実施例3−1におけるカーテン10のカーテン生地11は、繊維12が織成された織物(布帛)であり、この織物のカーテン生地11について、まず以下で述べる。
このカーテン生地11は、油分Yが付着される繊維12(後述する6種類のポリエステル繊維)が経糸、緯糸何れにも用いられており、まずは、これらの繊維12に対して、染色加工と防炎加工を同時に行った後に、製織性を高める為に、油分付与加工(オイリング加工)をする。
ここで、同時に行う染色加工及び防炎加工を詳解すれば、染色と防炎が同時に出来る加工であれば特に限定はないが、ボビンにポリエステル繊維を巻き上げたチーズを、チーズ染色釜(株式会社日阪製作所製・竪型円筒形蓋付き高圧染色機(「チーズ染色機LLC」))のスピンドルに嵌め込んで装填し、pH調整剤2.0cc/リットル(l)と、分散剤2%owfと、分散均染剤1.5cc/リットル(l)と、防炎剤9%owfとを含む防炎処理液を、浴比1:15として、上述のチーズ染色釜に注入し、40℃から約130℃まで60.0分間で昇温し、約130℃にて40.0分間防炎処理した後、冷却、水洗、還元水洗、脱水、乾燥する加工である。
又、上述の油分付与加工(オイリング加工)を詳解すれば、何れの加工でも良いが、上述のチーズ染色釜内にて、同時に染色加工・防炎加工を行った後のポリエステル繊維を巻き上げたチーズに対して、パラフィンワックスとpH調整剤を添加した液に、浴比1:15として浸漬処理した後に、乾燥することによって、繊維12に油分Yを付着させる加工である。
尚、パラフィンワックスの添加量は、経糸に用いるポリエステル繊維12が3.0cc/リットル(l)、緯糸に用いるポリエステル繊維12が1.0cc/リットル(l)であり、pH調整剤の添加量は0.2cc/リットル(l)であり、浸漬処理の温度は60℃で、浸漬処理の時間は15.0分であり、その後の乾燥の温度は100℃である。
このように、染色加工・防炎加工・オイリング加工をした6種類のポリエステル繊維のうち、経糸として167デシテックス(dtex)48フィラメントのポリエステル繊維(セミダル、密度:42.9本/1インチ(25.4mm)、重量%:12%)及び167デシテックス(dtex)48フィラメントのポリエステル繊維(ブライト、密度:128.6本/1インチ(25.4mm)、重量%:35%)を用い、緯糸として334デシテックス(dtex)96フィラメントのポリエステル繊維(セミダル、密度:16.4本/1インチ(25.4mm)、重量%:9%)、167デシテックス(dtex)36フィラメントのポリエステル繊維(ブライト・双糸、密度:16.4本/1インチ(25.4mm)、重量%:9%)、167デシテックス(dtex)36フィラメントのポリエステル繊維(ブライト、密度:98.4本/1インチ(25.4mm)、重量%:26%)及び綿番手16番のポリエステル繊維(ブライト・単糸、密度:16.4本/1インチ(25.4mm)、重量%:9%)を用い、ジャガード織として織成した生機の織物(生機の経糸密度が675.0本/10cm(171.5本/1インチ(25.4mm))、緯糸密度が580.5本/10cm(147.6本/1インチ(25.4mm)))を得た。
その織物を水通し・セット加工(温度は150℃から180℃)をして、経糸密度が684.5本/10cm、緯糸密度が580.7本/10cmの繊維12で織成された織物(油分付着・防炎織物)を得た。
このようにして得た油分付着・防炎織物に対して、上述の使用工程Sを(詳解すれば、付与工程S1、乾燥工程S2、水洗工程S3、後乾燥工程S4をこの順に)施し、シクロデキストリン(CD、より具体的には、α−シクロデキストリン(α−CD))を用いることによって、繊維Fに付着した油分Yを除去した実施例3−1の繊維Fで織成された織物であるカーテン生地11を得た。
尚、この実施例3−1のカーテン生地11は、付与工程S1におけるブランク織物を浸漬した溶液のα−CD(純度99.0%の粉末状)の希釈濃度が3.00重量%であり、付与工程S1におけるエチレングリコールの添加量は1.00重量%であり、付与工程S1における一対のマングルの絞り率が67%以上69%以下であり、乾燥工程S2は、ピンテンターで張設した状態で、乾燥温度Kが150℃、乾燥時間Tが2.0分で乾燥させた後、乾燥温度Kが180℃、乾燥時間Tが2.0分で乾燥させており、水洗工程S3は、所定容器として株式会社テクサム技研製「ミニカラーMC(MC−12EL)」に入れた温度が20℃の水の中で、15.0分回転運転(50回転/分)した後に、水を入れ替えて濯ぎ時間が15.0分の濯ぎ洗いを1回、濯ぎ時間が1.0分の濯ぎ洗いを1回行い(揉み洗いはなし)、後乾燥工程S4は、恒温槽の内部にて、後乾燥温度K’が100℃、後乾燥時間T’が60.0分で送風乾燥(風乾)を行った。
<実施例3−2>
実施例3−1のカーテン生地11において、水洗工程S3の水の温度を80℃(つまり、湯洗工程S3’)に変えることで、実施例3−2のカーテン生地11を得た。
<実施例3−3>
実施例3−1のカーテン生地11において、付与工程S1のエチレングリコールの添加量を3.00重量%に変えることで、実施例3−3のカーテン生地11を得た。
<実施例3−4>
実施例3−1のカーテン生地11において、付与工程S1のエチレングリコールの添加量を3.00重量%に、水洗工程S3の水の温度を80℃(つまり、湯洗工程S3’)に変えることで、実施例3−4のカーテン生地11を得た。
<比較例3−1>
実施例3−1のカーテン生地11において、付与工程S1、乾燥工程S2、水洗工程S3、後乾燥工程S4(つまり、使用工程S)を施さない代わりに、界面活性剤によるソーピング工程を施すことで、比較例3−1のカーテン生地(ソーピングのカーテン生地)を得た。
ここで、このソーピング工程とは、実施例3−1で述べた油分付着・防炎織物を、非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤の混合物であるソーピング剤0.7cc/リットル(l)と、ソーダ灰0.5g/リットル(l)を水(浴比は1:50)に溶解させた溶液と共に、所定容器(例えば、株式会社テクサム技研製「ミニカラーMC(MC−12EL)」)に入れ、この所定容器を回転運転(例えば、50回転/分)等による洗浄工程の1種であり、この所定のソーピングを行った。
又、所定のソーピングの構成としては、例えば、油分付着・防炎織物を温度80℃の溶液と共に所定容器に入れて15.0分回転運転した後に、温度20℃の水に入れ替えて15.0分回転運転し、その後に、1.0分の水洗いを1回行う。
<比較例3−2>
比較例3−1のカーテン生地11において、ソーピング工程で湯洗いした際の水の温度を80℃(つまり、湯洗い)に変えることで、比較例3−2のカーテン生地を得た。
<試験2(防炎性の試験)>
上述した実施例3−1〜3−4と、比較例3−1、3−2のカーテン生地に対して、JIS−L−1091:1999のA−1法(45°ミクロバーナー法)に準じた試験によって、カーテン生地の経方向・表面、経方向・裏面、緯方向・表面、緯方向・裏面における着炎3秒後の燃焼面積と、着炎3秒後の残炎時間を測定し、それらの測定値を、以下の表3に示す。
、「JIS−L−1091:1999のA−1法(45°ミクロバーナー法)に準じた試験」とは、以下、「防炎試験」とも言い、JIS−L−1091:1999のA−1法(45°ミクロバーナー法)に規定された通りに、着炎3秒後の燃焼面積と残炎時間を測定する試験を含むのは勿論のこと、JIS−L−1091:1999のA−1法(45°ミクロバーナー法)を準用して着炎3秒後の燃焼面積と残炎時間を測定する試験も含む。
又、表3中の防炎性の評価は、カーテン生地の経方向・表面、経方向・裏面、緯方向・表面、緯方向・裏面の4組の測定値に対して、これら4組全てにおいて着炎3秒後の燃焼面積が30cm2 以下であり且つ着炎3秒後の残炎時間が3秒以下であるもの場合のみを「○(合格)」とし、それ以外の場合(着炎3秒後の燃焼面積は4組全てが30cm2 以下だが着炎3秒後の残炎時間は4組のうち何れかが3秒より長い場合、着炎3秒後の残炎時間は4組全てが3秒以下だが、着炎3秒後の燃焼面積は4組のうち何れかが30cm2 より大きい場合、着炎3秒後の燃焼面積は4組のうち、30cm2 より大きい、着炎3秒後の残炎時間も3秒より長い場合)は全て「×(不合格)」とした。
<試験2の評価(防炎性の評価)>
表3で示されたように、シクロデキストリン(CD)を用いていない比較例3−1、3−2のカーテン生地は、生地を構成する繊維(ポリエステル繊維)に予め防炎加工をしていても、防炎性試験が「×(不合格)」となっている。
これは、比較例1−1、1−2における繊維の表面に付着した油分(パラフィンワックス)Yは、水洗いか湯洗いかに関わらず、洗ったものの、付着したままで除去できず、防炎性試験が不合格になっていると言える。
一方、シクロデキストリン(CD)を用いた実施例3−1〜3−4のカーテン生地11は、界面活性剤を用いていないものの、エチレングリコールの添加量や、水洗いか湯洗いかに関わらず、繊維12の表面に付着した油分Yを除去できるため、防炎性試験が「○(合格)」となっている。
つまり、シクロデキストリンを用いることで、界面活性剤を用いずとも、繊維Fに付着した油分Yを除去することが可能となり、油分Yの除去不足を抑制でき、この繊維12を使用したカーテン生地11(カーテン10)は、十分な防炎性能を確保できる。
これに加えて、界面活性剤を用いないため、油分Yを除去する際に発生する泡を低減でき、油分Yを除去する工程スピードの高速化を図れ、生産効率が向上する。
又、今回は試験2でα−CDを用いたが、その他のCD(β−CD、γ−CD等)でも、環状の中央の孔内側は疎水性となり、環状の外側は親水性となっていることから、同様に、エチレングリコールの添加量や、水洗いか湯洗いかに関わらず、繊維12の表面に付着した油分Yを除去できると言える。
<その他>
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。油分除去方法等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
油分除去方法は、少なくとも上述した使用工程Sを有しているが、その他、着色工程(染色、捺染加工等)や防炎工程(防炎加工)の他、着色工程と防炎工程を同時に行う工程(着色・防炎加工)、セット工程(セット加工)などの工程を有していても良い。
又、油分除去方法は、織編布帛の着色前の精練工程として実施しても構わないし、布帛の仕上、裁断、縫製や製品の使用中の付着油剤(油汚れを含む)の除去の工程としても何ら構わない。
本発明の油分除去方法は、繊維、布帛又は繊維製品の1つであるカーテンに利用でき、より具体的には、両開きや片開きのカーテンにおけるカーテン生地に用いられ、その他にも、たくし上げカーテン、プリーツカーテン、ロールカーテンなどのカーテン生地の他、これらのように、遮視・遮光・遮熱・UVカット・調光・採光・防音等の機能性付与や意匠性付与のために窓等に使用するものだけでなく、冷気を逃がさないための冷蔵庫カーテンなど断熱のための生地にも利用できる。
又、本発明の油分除去方法は、繊維、布帛又は繊維製品に対するクリーニング方法としても利用可能である。
その他、本発明の油分除去方法は、ローマンシェードのシェード生地や、ロールスクリーンのスクリーン生地などの布帛や、間仕切りやドアの生地として用いたり、シャッターの生地、椅子張地や、布製壁紙、布帛そのものなどのシート状物に用いることが出来、それら以外に、カーテン生地等のシート状物ではなく、衣料(衣類)、立体的な繊維製品などの異なる技術分野にも利用可能である。
20 繊維
21 布帛
22 繊維製品
F 繊維
Y 油分
B 油脂分

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  1. シクロデキストリンを用いることによって、繊維に付着した油分を除去する油分除去方法であって、
    シクロデキストリンを繊維に付与し、乾燥した後に、水洗いをすることを特徴とする油分除去方法
  2. シクロデキストリンを用いることによって、繊維に付着した油分を除去する油分除去方法であって、
    シクロデキストリンを繊維に付与した後に、乾燥することを特徴とする油分除去方法。
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