JP6664914B2 - コージェネレーション運転評価装置及び運転評価方法並びにコージェネレーション装置運転制御システム - Google Patents
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Description
図1は、コージェネレーションシステム101を含むエネルギー需給システムの構成例を示す図である。
このエネルギー需給システムは、電気事業者としての電力会社11A〜11C、託送網14及び送電網13並びにガス会社11X及びガス会社11Y、パイプライン11P1,12P2及びガスタンク12G、並びに、コージェネレーションシステム101を備えている。なお、本実施の形態では、「コージェネレーション」を短く省略して「CG」或いは「コージェネ」とも呼んでいる。
図2は、図1に示すCGシステム101の構成例を示すブロック図である。CGシステム101は、コージェネレーション運転評価装置100及びこれに装着可能なエネルギー需給装置102を備えている。
図3は、コージェネレーション運転評価装置100の計測装置108の構成例を示すブロック図である。計測装置108は、計測データ受取部110A、計測データテーブル110B、単価情報受取部110C、単価情報テーブル110D、CG運転条件テーブル110E、表示制御部110F、入力データ受取部110G、分析シミュレーション部110H及び制御部110Iを備えている。
図4は、評価・制御処理の手順の一例を示すフローチャートであり、図5は、図4に示す評価処理の一例を示すフローチャートである。図4の評価・制御処理は、主として分析・制御装置110が実施する手順の概要を示している。図5の評価処理も分析・制御装置110によって実行される。本実施形態においては、コージェネレーション運転評価装置100によるコージェネレーション運転被評価装置102の評価方法に特徴付けられている。
EE=(発電量×買電単価)+(熱利用量をガス量に変換した変換ガス量×ガス単価)−(コージェネガス使用量×ガス単価) ・・・ (1)
総合エネルギー負荷率〔%〕=(熱量+電力量)÷ガス量 ・・・ (2)
図7(A)及び図7(B)は、それぞれCG運転条件設定部420においてCG運転条件を選択する様子の一例を示す画面例である。本実施の形態では、CG運転条件として、例えばエネルギー種別、供給会社、単価情報、調達量及び時期が用意されている。
(4−1)経済性の第1の評価例
図8は、図6に示す評価画面400の評価結果表示領域410に表された経済性の第1の評価例を示す図である。この経済性評価では、横軸の総合エネルギー負荷率〔%〕は既述の計算式(2)に基づいて計算された値を表している一方、縦軸の経済性評価〔円〕は既述の計算式(1)に基づいて計算された値を表している。
図9は、図6に示す評価画面400の評価結果表示領域410に表された経済性の第2の評価例を示す図である。この第2の経済性評価では、横軸の総合エネルギー負荷率〔%〕は次の計算式(3)に基づいて計算された値を表している一方、縦軸の経済性評価〔円〕は既述の計算式(4)に基づいて計算された値を表している。
コージェネ停止判定指標=発電効率/(1−熱利用効率)=発電効率/(1−熱回収効率×利用率) ・・・(4)
発電効率=発電量/ガス使用量 ・・・(5)
熱利用効率=利用熱量/ガス使用量 ・・・(6)
以上のように本実施の形態によるコージェネレーション運転評価装置及び運転評価方法並びにコージェネレーション装置運転制御システムによれば、表示器111には、コージェネレーション装置1の現在の制御態様と併せて、逐次動的に客観的な指標としてが表示されるため、操作者は、動的に表示される客観的な指標を考慮しつつ、コージェネレーション装置1の制御態様を今後どのようにすればエネルギーの利用について効率的なものとなるかに関して検討できるばかりでなく、コージェネレーション装置1の模擬制御を行うことができる。このようにすると、複数種類供給されるエネルギーのうちから需用者の視点で効率的なエネルギーを選択しうるよう客観的な指標が提供されるため、需用者は、供給元の視点ではなく需用者本人の視点で、今後コージェネレーション装置1の稼働態様をどのようにすべきかについて客観的かつ正確に判断することができるようになる。
また上述した実施形態では、分析部の一例としての分析シミュレーション部110Hは、例えば外部から入力された(装置に関する)初期投資実績情報及びランニングコスト実績情報に基づいて(図2参照)、コージェネレーション装置1がなされるべき制御態様を判定するとともに、表示制御部110Fが、表示部の一例としての表示器111に、その判定結果に基づいてコージェネレーション装置1がなされるべき制御態様を動的に表示させるようにしても良い。
なお上述の実施の形態においては、本発明を図1のように構成された電力取引システム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他の種々の構成を有するコージェネレーション運転評価装置及び運転評価方法並びにコージェネレーション装置運転制御システムに広く適用することができる。
Claims (9)
- 供給された電気及びガスの少なくとも一方から熱量を発生する熱源装置と、
前記熱源装置に対する電力の供給を制御する電力制御部と、
供給されたガスから電力を発電して前記熱源装置に対する前記電力の供給を制御する一方、前記供給されたガスから熱を発生させて前記熱源装置に対する熱の供給を制御するコージェネレーション部と、を有するコージェネレーション運転被評価装置に対して着脱可能なコージェネレーション運転評価装置において、
ガス、電力及び熱を含むエネルギーの流れを計測する計測部と、
供給されるガス及び電力の単価情報を取り込む単価情報入力部と、
前記エネルギーの流れの実測値に基づく前記熱源装置の負荷状況及び前記単価情報に応じて、前記コージェネレーション部の稼働を停止すべきか否か又は稼働態様を改善すべきか否かを動的に評価する分析部と、
客観的な指標を動的に示唆しつつ前記コージェネレーション部がなされるべき所望の制御態様を表示する表示部と、
前記表示部の表示上で前記熱源装置の負荷状況を仮想的に変更する負荷操作部と、
を備え、
前記分析部は、
前記負荷操作部によって仮想的に変更された前記熱源装置の負荷状況及び前記単価情報に応じて、前記コージェネレーション部の稼働を停止すべきか否か又は稼働態様を改善すべきか否かを動的に再評価し、
前記表示部は、
前記分析部による再評価に基づいて、客観的な指標を動的に示唆しつつ前記コージェネレーション部がなされるべき所望の制御態様を再表示する
ことを特徴とするコージェネレーション運転評価装置。 - ガス及び電力を含むエネルギーの複数の供給元に関する供給元情報、並びに、ガス及び電力を含むエネルギーの複数の単価に関する単価情報が記憶される記憶部をさらに備え、
前記分析部は、
前記エネルギーの流れの実測値に基づく前記熱源装置の負荷状況、前記供給元情報及び前記単価情報に基づいて、前記複数の供給元のうちどの供給元との契約が経済的に優位であるか動的に判断する
ことを特徴とする請求項1に記載のコージェネレーション運転評価装置。 - 前記分析部は、
入力された初期投資実績情報及びランニングコスト実績情報に基づいて、前記コージェネレーション部がなされるべき制御態様を判定し、
前記表示部は、
前記判定結果に基づいて前記コージェネレーション装置がなされるべき制御態様を動的に表示する
ことを特徴とする、請求項1に記載のコージェネレーション運転評価装置。 - 前記表示部は、
前記単価情報に応じて前記客観的な指標として複数の損益分岐線を表示することを特徴とする請求項1に記載のコージェネレーション運転評価装置。 - 供給された電気及びガスの少なくとも一方から熱量を発生する熱源装置と、
前記熱源装置に対する電力の供給を制御する電力制御部と、
供給されたガスから電力を発電して前記熱源装置に対する前記電力の供給を制御する一方、前記供給されたガスから熱を発生させて前記熱源装置に対する熱の供給を制御するコージェネレーション部と、を有するコージェネレーション運転被評価装置に関して評価を行うコージェネレーション運転評価方法において、
計測部を用いてガス、電力及び熱を含むエネルギーの流れを計測する計測ステップと、
供給されるガス及び電力の単価情報を単価情報入力部を経由して取り込む単価情報入力ステップと、
前記エネルギーの流れの実測値に基づく前記熱源装置の負荷状況及び前記単価情報に応じて、分析部が、前記コージェネレーション部の稼働を停止すべきか否か又は稼働態様を改善すべきか否かを動的に評価する分析ステップと、
客観的な指標を動的に示唆しつつ前記コージェネレーション部がなされるべき所望の制御態様を表示部に表示する表示ステップと、
前記表示部の表示上で前記熱源装置の負荷状況を仮想的に変更する負荷操作ステップと、
を備え、
前記分析ステップは、
前記負荷操作ステップによって仮想的に変更された前記熱源装置の負荷状況及び前記単価情報に応じて、前記コージェネレーション部の稼働を停止すべきか否か又は稼働態様を改善すべきか否かを動的に再評価し、
前記表示ステップは、
前記分析ステップによる再評価に基づいて、客観的な指標を動的に示唆しつつ前記コージェネレーション部がなされるべき所望の制御態様を前記表示部に再表示する
ことを特徴とするコージェネレーション運転評価方法。 - ガス及び電力を含むエネルギーの複数の供給元に関する供給元情報、並びに、ガス及び電力を含むエネルギーの複数の単価に関する単価情報が記憶される記憶ステップをさらに有し、
前記分析ステップでは、
前記分析部が、前記エネルギーの流れの実測値に基づく前記熱源装置の負荷状況、前記供給元情報及び前記単価情報に基づいて、前記複数の供給元のうちどの供給元との契約が経済的に優位であるか動的に判断する
ことを特徴とする請求項5に記載のコージェネレーション運転評価方法。 - 前記分析ステップでは、
前記分析部が、入力された初期投資実績情報及びランニングコスト実績情報に基づいて、前記コージェネレーション部がなされるべき制御態様を判定し、
前記表示ステップでは、
前記表示部が、前記判定結果に基づいて前記コージェネレーション装置がなされるべき制御態様を動的に表示する
ことを特徴とする、請求項5に記載のコージェネレーション運転評価方法。 - 前記表示ステップでは、
前記表示部が前記単価情報に応じて前記客観的な指標として複数の損益分岐線を表示することを特徴とする請求項5に記載のコージェネレーション運転評価方法。 - 供給された電気及びガスの少なくとも一方から熱量を発生する熱源装置と、
前記熱源装置に対する電力の供給を制御する電力制御部と、
供給されたガスから電力を発電して前記熱源装置に対する前記電力の供給を制御する一方、前記供給されたガスから熱を発生させて前記熱源装置に対する熱の供給を制御するコージェネレーション部と、
ガス、電力及び熱を含むエネルギーの流れを計測する計測部と、
供給されるガス及び電力の単価情報を取り込む単価情報入力部と、
前記エネルギーの流れの実測値に基づく前記熱源装置の負荷状況及び前記単価情報に応じて、前記コージェネレーション部の稼働を停止すべきか否か又は稼働態様を改善すべきか否かを動的に評価する分析部と、
客観的な指標を動的に示唆しつつ前記コージェネレーション部がなされるべき所望の制御態様を表示する表示部と、
前記表示部の表示上で前記熱源装置の負荷状況を仮想的に変更する負荷操作部と、
を備え、
前記分析部は、
前記負荷操作部によって仮想的に変更された前記熱源装置の負荷状況及び前記単価情報に応じて、前記コージェネレーション部の稼働を停止すべきか否か又は稼働態様を改善すべきか否かを動的に再評価し、
前記表示部は、
前記分析部による再評価に基づいて、客観的な指標を動的に示唆しつつ前記コージェネレーション部がなされるべき所望の制御態様を再表示する
ことを特徴とするコージェネレーション装置運転制御システム。
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