JP6969329B2 - コージェネレーションシステム適正台数決定装置および電力融通システム - Google Patents

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Description

本発明は、利用者が異なる複数の専有部を有すると共に電力系統からの電力を低圧一括受電する建造物に設置されるコージェネレーションシステムの適正台数を決定するためのコージェネレーションシステム適正台数決定装置およびこれを用いた電力融通システムに関する。
従来より、低圧一括受電契約を行なう複合需要家施設に適用される電力供給システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。電力供給システムは、系統から電力の供給を受ける一括受電盤と、複合需要家施設による消費電力量を測定する上位メータ装置と、一括受電盤に受電された電力を複数の需要家施設(複数の契約者の専有部)に供給する分電盤と、複数の需要家施設のそれぞれの消費電力量を測定する下位メータ装置と、複数の需要家施設に電力を供給する燃料電池などの分散型電源と、を備える。この電力供給システムでは、一括受電盤に受電した系統からの電力を分電盤によって複数の需要家施設のそれぞれに供給すると共に、必要に応じて分散型電源からの電力を複数の需要家施設にそれぞれ供給する。
特開2017−17779号公報
低圧一括受電を行なう建造物の共有設備としてコージェネレーションシステムを備え、当該コージェネレーションシステムで発電した電力と排熱とを複数戸で融通する電力融通システムにおいては、複数戸で電力需要を平準化させることができるため、コージェネレーションシステムを長時間に亘って発電効率の高い定格出力で運転することも可能となり、省エネルギ化を図ることができる。しかしながら、コージェネレーションシステムの導入台数が過剰になると、発電電力が複数戸の電力需要を上回り、稼働率が低下するため、その適正台数を適切に決定する必要がある。
本発明は、利用者が異なる複数の専有部を有すると共に電力系統からの電力を低圧一括受電する建造物に設置されるコージェネレーションシステムの適正台数をより適切に決定して、低コストで省エネルギ性の高い電力融通システムを構築可能とすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のコージェネレーションシステム適正台数決定装置は、
利用者が異なる複数の専有部を有すると共に電力系統からの電力を低圧一括受電する建造物に設置されるコージェネレーションシステムの適正台数を決定するためのコージェネレーションシステム適正台数決定装置であって、
評価対象のコージェネレーションシステムの定格発電効率を取得する定格発電効率取得手段と、
前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に前記コージェネレーションシステムの発電効率を予測する発電効率予測手段と、
前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に前記建造物全体の一次エネルギ消費量を予測する一次エネルギ消費量予測手段と、
前記発電効率と前記定格発電効率との乖離が所定範囲内にあると予測される導入台数のうち、前記一次エネルギ消費量の削減効果が上位に属する導入台数を適正台数として決定する適正台数決定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のコージェネレーションシステム適正台数決定装置は、集合住宅やテナント等の利用者が異なる複数の専有部を有すると共に電力系統からの電力を低圧一括受電する建造物に設置されるコージェネレーションシステムの適正台数を決定するものである。この適正台数決定装置は、導入台数毎にコージェネレーションシステムの発電効率と建造物全体の一次エネルギ消費量とを予測し、発電効率と定格発電効率との乖離が所定範囲内にあると予測される導入台数のうち一次エネルギ消費量の削減効果が上位に属する導入台数を適正台数として決定する。これにより、コージェネレーションシステムの発電効率と建造物全体の一次エネルギ消費量とを考慮して導入台数を最適化することができ、低コストで省エネルギ性の高い電力供給システムを構築することが可能となる。
こうした本発明のコージェネレーションシステム適正台数決定装置において、前記発電効率予測手段は、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、季節毎および時間帯毎の前記コージェネレーションシステムの発電量およびガス消費量をそれぞれ予測し、季節毎および時間帯毎の前記発電量および前記ガス消費量をそれぞれ単位期間に亘って積算し、前記発電量および前記ガス消費量の各積算値に基づいて前記コージェネレーションシステムの発電効率を予測するものとしてもよい。こうすれば、コージェネレーションシステムの発電効率を導入台数毎により正確に予測することができる。
また、本発明のコージェネレーションシステム適正台数決定装置において、前記一次エネルギ消費量予測手段は、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、季節毎および時間帯毎の前記建造物全体のガス消費量を予測すると共に季節毎および時間帯毎の前記電力系統からの受電に基づく電気消費量を予測し、季節毎および時間帯毎の前記建造物全体のガス消費量を単位期間に亘って積算すると共に季節毎および時間帯毎の前記電気消費量を前記単位期間に亘って積算し、前記建造物全体のガス消費量の積算値と前記電気消費量の積算値とに基づいて前記建造物全体の一次エネルギ消費量を予測するものとしてもよい。こうすれば、建造物全体の一次エネルギ消費量を導入台数毎により正確に予測することができる。
更に、本発明のコージェネレーションシステム適正台数決定装置において、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、前記建造物に供給するガスおよび電気の事業者利益を予測する事業者利益予測手段を備え、前記適正台数決定手段は、前記記一次エネルギ消費量の削減効果が上位に属する導入台数が複数存在する場合には、当該複数の導入台数のうち前記事業者利益が最も高い導入台数を前記適正台数として決定するものとしてもよい。これは、事業者によっては、事業者利益が大きいほど、光熱費を削減できる料金設定が可能となることに基づく。この場合、前記事業者利益予測手段は、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、単位期間に亘る前記建造物全体のガス消費量と前記単位期間に亘る前記電力系統からの受電に基づく電気消費量を予測し、前記建造物全体のガス消費量と前記電気消費量とに基づいて前記事業者利益を予測するものとしてもよい。
本発明の電力融通システムは、上述した各態様の本発明のコージェネレーションシステム適正台数決定装置により決定された台数のコージェネレーションシステムを備え、該コージェネレーションシステムで発電した電力を前記建造物の複数の専有部に融通することを要旨とするものである。
建造物に設置されるコージェネレーションシステムは上記コージェネレーションシステム適正台数決定装置によって導入台数が最適化されているから、低コストで省エネルギ性の高い電力融通システムを構築することが可能である。
コージェネレーションシステム10が設置された集合住宅1の概略構成図である。 コージェネレーションシステム10の適正台数決定装置20の概略構成図である。 最適台数決定処理の一例を示すフローチャートである。 コージェネ発電量やコージェネガス消費量、一次エネルギ消費量の各計算概念を示す概念図である。 年間発電効率算出処理の一例を示すフローチャートである。 一次エネルギ消費量算出処理の一例を示すフローチャートである。 事業者利益算出処理の一例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、コージェネレーションシステム10が設置された集合住宅1の概略構成図であり、図2は、コージェネレーションシステム適正台数決定装置20の概略構成図である。コージェネレーションシステム適正台数決定装置20は、集合住宅やテナント等の利用者が異なる複数の占有部を有すると共に商用電力系統100から一括受電して各専有部に給電する建造物において設置されるコージェネレーションシステム10の適正台数を決定するための装置である。この適正台数決定装置20は、例えば、戸数が比較的少ない小規模の建造物において、建造物全体で電気事業者41と低圧一括受電契約(例えば、契約電力が50kW未満の一括受電契約)を結び、各占有部利用者が一括受電契約者との間で個別の低圧受電契約を結ぶものに好適に適用することができる。
コージェネレーションシステム10は、図1に示すように、例えば複数の住戸2a〜2d(例えば、4戸)を有する集合住宅1に設置され、各住戸間で電力と熱(湯水)とを融通可能なシステム(電力融通システム)として構成される。このコージェネレーションシステム10は、ガス供給管を介して供給される燃料ガス(例えば、都市ガス)により発電すると共に発電した電力を商用電力系統100と連系して各住戸2a〜2dにそれぞれ設置された家庭負荷3に給電ライン5を介して分配する発電ユニット11と、発電に伴って発生する熱を湯水として蓄える貯湯タンク12を有し蓄えた湯水を給湯ライン6を介して各住戸2a〜2dの給湯器4へ分配する給湯ユニットと、を備える。給湯ユニットから給湯器4へ供給された湯水は、当該湯水の温度が出湯に要求される要求温度よりも低いときには給湯器4において要求温度にまで加熱されてから出湯され、湯水の温度が要求温度よりも高いときには図示しない混合弁を介して上水が混合されてから出湯される。なお、発電ユニット11は、例えば、燃料ガスを改質ガスに改質すると共に改質ガス中に含まれる水素とエアに含まれる酸素とに基づいて化学反応により発電する燃料電池により構成されてもよいし、燃料ガスの燃焼により動力を出力する原動機と原動機からの動力により発電する発電機との組み合わせにより構成されてもよい。
コージェネレーションシステム適正台数決定装置20は、CPUやROM,RAM,HDDなどを含む本体21と、ディスプレイ26と、キーボードやマウスなどの入力デバイス27とを有する汎用のコンピュータである。この適正台数決定装置20は、その機能ブロックとしては、コージェネレーションシステム10の導入台数n毎の年間発電効率を算出する年間発電効率算出部22と、コージェネレーションシステム10の導入台数n毎の集合住宅1全体での年間の一次エネルギ消費量を算出する一次エネルギ消費量算出部23と、コージェネレーションシステム10の導入台数n毎の事業者利益を算出する事業者利益算出部25と、各算出部で算出されたパラメータを用いてコージェネレーションシステム10の最適台数を決定する最適台数決定部25と、を備える。年間発電効率算出部22,一次エネルギ消費量算出部23,事業者利益算出部24および最適台数決定部25は、本体21(HDD)にインストールされた処理プログラムを実行することによって機能する。
図3は、最適台数決定部25により実行される最適台数決定処理の一例を示すフローチャートである。図4は、コージェネレーションシステム10の発電量(コージェネ発電量)やコージェネレーションシステム10での燃料ガスの消費量(コージェネガス消費量)、集合住宅1全体の一次エネルギ消費量の各計算概念を示す概念図である。以下、図3の最適台数決定処理を、図4を参照しながら説明する。
最適台数決定処理が実行されると、最適台数決定部25は、まず、評価対象のコージェネレーションシステム10の定格発電効率Er[%]や、各住戸2a〜2dの仕様設定データ、集合住宅1のガス・電気料金設定データなどの処理に必要なデータを入力デバイス27を介して入力する(S100)。定格発電効率Erは、評価対象のコージェネレーションシステム10の仕様値を用いることができる。各住戸2a〜2dの仕様設定データには、給湯器4の種類や住戸数m、コージェネレーションシステム売電設定、太陽光発電設定、床暖房設定(床暖房の有無)、地域設定、住宅負荷設定、時間ずれ量設定などが含まれる。ここで、コージェネレーションシステム売電設定は、売電の有無や売電価格が含まれる。太陽光発電設定には、設置の有無や公称最大出力、売電価格が含まれる。更に、地域設定は、予め定められた複数の地域の中から一の地域の選択することにより行なわれ、地域が設定されると、その地域に対応する季節毎および時間帯毎の「外気温データ」,「水温データ」,「斜面日射量データ」および「平面日射量データ」(図4参照)が生成される。住宅負荷設定は、季節毎および時間帯毎の想定される「冷暖房負荷量」,「家電・照明負荷量」,「調理負荷量」および「給湯負荷量」(図4参照)に対して何倍の負荷にするかを倍率(「負荷調整率」)をもって調整するものであり、各負荷量に対してそれぞれ異なる倍率を設定することができる。時間ずれ量設定は、「家電・照明負荷量」および「給湯負荷量」について「基準時間」から負荷をどれだけずらすかを調整するものであり、それぞれ「±y時間」、例えば−12時間〜+12時間の範囲で設定することができる。季節毎および時間帯毎の「冷暖房負荷量」は、季節毎および時間帯毎の「平面日射量データ」や「外気温データ」などに基づいて冷房日,暖房日を設定し、冷房日,暖房日について「基準冷暖房負荷量」を算出し、「基準冷暖房負荷量」を「負荷調整率」で調整することにより算出される。季節毎および時間帯毎の「家電・照明負荷量」は、季節毎および時間帯毎の「家電・照明負荷量データ」(図4参照)を予め取得し、取得した「家電・照明負荷量データ」を入力した「±y時間」だけシフトし、シフトした「家電・照明負荷量データ」を「負荷調整率」で調整することにより算出される。季節毎および時間帯毎の「調理負荷量」は、季節毎および時間帯毎の「調理負荷データ」(図4参照)を予め取得し、取得した「調理負荷データ」を入力した「±y時間」だけシフトし、シフトした「調理負荷データ」を「負荷調整率」で調整することにより算出される。「給湯負荷量」は、季節毎および時間帯毎の「給湯量データ」(図4参照)を予め取得し、取得した「給湯量データ」を「±y時間」だけシフトし、シフトした「給湯量データ」を「負荷調整率」で調整した上で「給湯量データ」と「水温データ」とに基づいて算出される。また、ガス・電気料金設定データには、ガス料金表や電気料金表、託送料金表などが含まれる。
こうして必要なデータを入力すると、導入台数nを値1に初期化し(S105)、n台導入時のコージェネレーションシステム10の年間発電効率E(n)[%]を年間発電効率算出部22から取得する(S110)。図5は、年間発電効率算出部22により実行される年間発電効率算出処理の一例を示すフローチャートである。
年間発電効率算出処理が実行されると、年間発電効率算出部22は、n台導入時のコージェネレーションシステム10の年間発電量Qe(n)[kWh]を算出する(S200)。この処理は、コージェネレーションシステム10の売電設定が売電ありの場合には、定格発電出力で常時運転するものと仮定して年間発電量Qe(n)を算出する。一方、コージェネレーションシステム10の売電設定が売電なしの場合には、単位時間あたりの全住戸(集合住宅1全体)の「電力負荷量」(図4参照)が所定負荷量s未満のときには全住戸の「電力負荷量」を導入台数nで割った値から商用電力系統100への逆潮流を防止するためのマージン(逆潮流防止マージンx)を減じた出力で運転し、単位時間あたりの全住戸の「電力負荷量」が所定負荷量s以上のときには定格発電出力で運転するものと仮定して、季節毎および時間帯毎に1台のコージェネレーションシステム10の単位時間あたりの発電量Qe’(「コージェネ発電量」(図4参照)を算出し、算出した発電量Qe’を1年間に亘って積算することにより年間発電量Qe(n)を算出する。ここで、所定負荷量sは、定格発電出力に逆潮流防止マージンxを加えた値に導入台数nを乗じることにより算出される。全住戸の「電力負荷量」は、基本的には、「冷暖房負荷量」を冷暖房機器のエネルギー消費効率で割った値に住戸数mを乗じて得られる冷暖房電力負荷量と、「家電・照明負荷量」に住戸数mを乗じて得られる家電・照明電力負荷量との和により算出される。なお、床暖房設定として床暖房ありが設定されているときには、「冷暖房負荷量」は、「床暖房負荷量」(図4参照)にも振り分けられる。
次に、n台導入時のコージェネレーションシステム10の年間消費ガス量Qg(n)[m3]を算出する(S210)。この処理は、次式(1)により季節毎および時間帯毎のコージェネレーションシステム10の消費ガス量Qg’を算出し、算出した消費ガス量Qg’を1年間に亘って積算することにより年間消費ガス量Qg(n)を算出する。ここで、式(1)中の「Qe’」は、S200において季節毎および時間帯毎に算出した1台のコージェネレーションシステム10の単位時間あたりの発電量(「コージェネ発電量」)を示し、「n」は導入台数を示し、「E’」は、発電量Qe’でのコージェネレーションシステム10の発電効率を示し、「Hg」は、コージェネレーションシステム10で使用する燃料ガスの発熱量(低位発熱量)[MJ/m3]を示し、「3600」は、時間の単位を時から秒に換算する換算係数を示し、「1000」は、発熱量の単位をMJからGJに換算する換算係数を示す。
Qg'=Qe'×n/m/E'/Hg×3600/1000 …(1)
そして、年間発電量Q(n)[kWh]と年間消費ガス量Qg(n)[m3]とに基づいて次式(2)によりn台導入時のコージェネレーションシステム10の年間発電効率E(n)[%]を算出して(S220)、年間発電効率算出処理を終了する。
E(n)=Qe(n)/[Qg(n)×Hg/1000] …(2)
図3の最適台数決定処理に戻って、こうしてn台導入時のコージェネレーションシステム10の年間発電効率E(n)[%]を取得すると、S100で入力した定格発電効率Erから年間発電効率E(n)を減じることにより発電効率差ΔEを算出する(S115)。
次に、n台導入時の集合住宅1全体の一次エネルギ消費量C(n)[GJ]を一次エネルギ消費量算出部23から取得する(S120)。図6は、一次エネルギ消費量算出部23により実行される一次エネルギ消費量算出処理の一例を示すフローチャートである。一次エネルギ消費量算出処理では、一次エネルギ消費量算出部23は、まず、n台導入時のコージェネレーションシステム10の年間消費ガス量Qg(n)を算出する(S300)。この処理は、上述したS210と同一の処理により行なうことができる。なお、S210で算出された年間消費ガス量Qg(n)を年間発電効率算出部22から取得してもよい。
続いて、各住戸2a〜2dに設置されたガス機器(給湯器4やガスコンロ)の年間消費ガス量Qgo(n)[m3]を算出する(S310)。この処理は、図4に示すように、例えば、季節毎および時間帯毎に「給湯器暖房ガス量」,「調理ガス量」および「給湯器給湯ガス量」(図4参照)を算出し、各ガス量の和(季節毎および時間帯毎のガス機器の消費ガス量)を1年間に亘って積算することにより年間消費ガス量Qgo(n)を算出する。ここで、「給湯器暖房ガス量」は、「床暖房負荷量」(床暖房ありの場合)と給湯器4の暖房効率と燃料ガスの発熱量(高位発熱量)[MJ/m3]とに基づいて算出される。「調理ガス量」は、年間調理熱負荷量[MJ/年]とガスコンロ熱効率と燃料ガスの発熱量(高位発熱量)とに基づいて算出される。「給湯器給湯ガス量」は、「給湯負荷量」[kWh]と「給水余熱負荷量」[kWh](図4参照)と給湯器4の給湯効率と燃料ガスの発熱量(高位発熱量)とに基づいて算出される。なお、「給水余熱負荷量」は、発電ユニット11の排熱との熱交換により加熱された貯湯タンク12内の湯水を用いて給湯する場合の給湯水の余熱に用いられる負荷量である。この「給水余熱負荷量」は、1台のコージェネレーションシステム10の単位時間あたりの発電量Qe’([コージェネ発電量」)に排熱回収効率と導入台数nとを乗じて算出される「排熱回収量」,「水温データ」,配管の放熱量(「コージェネ配管放熱量」),貯湯タンク12の放熱量(「タンク放熱量」)および給湯や暖房に使用されない余剰の熱量(「余剰熱量」)(図4参照)などに基づいて算出される。
次に、n台導入時の年間買電量Qp(n)[kWh]を算出する(S320)。年間買電量Qp(n)は、商用電力系統100からの受電に基づく電気の消費量に相当するものであり、季節毎および時間帯毎に、全住戸の「電力負荷量」[kWh]からn台全てのコージェネレーションシステム10の総発電量(1台のコージェネレーションシステム10の単位時間あたりの発電量Qe’に導入台数nを乗じて得られる発電量)および「太陽光発電自家消費量」(太陽光設置ありの場合)の和を減じた値(季節毎および時間帯毎の買電量)を1年間に亘って積算することにより算出される。なお、「太陽光発電自家消費量」は、「太陽光発電量」と全住戸の「電力負荷量」とn台全てのコージェネレーションシステム10の総発電量とに基づいて算出される。具体的には、「太陽光発電量」と、全住戸の「電力負荷量」からn台全てのコージェネレーションシステム10の総発電量を減じた値とのうち小さい方を「太陽光発電自家消費量」に設定することにより行なう。なお、「太陽光発電量」は、「斜面日射量データ」や公称最大出力に基づいて推定されるパネル面積、パネルの変換効率、パワーコンディショナの変換効率などに基づいて算出される。
続いて、n台導入時の年間売電量Qs(n)[kWh]を算出する(S330)。年間売電量Qs(n)は、コージェネレーションシステム10の年間売電量Qcs(n)(コージェネ売電設定で売電ありの場合)と太陽光発電の年間売電量Qss(n)(太陽光発電ありの場合)との和により算出される。コージェネレーションシステム10の年間売電量Qcs(n)の算出は、全住戸の「電力負荷量」とn台全てのコージェネレーションシステム10の総発電量とに基づいて行なう。具体的には、季節毎および時間帯毎のn台全てのコージェネレーションシステム10の総発電量から全住戸の「電力負荷量」を減じて季節毎および時間帯毎の余剰電力量を算出し、正の値の余剰電力量を1年間に亘って積算することにより行なう。太陽光発電の年間売電量Qss(n)の算出は、「太陽光発電量」と「太陽光発電自家消費量」とに基づいて行なう。具体的には、季節毎および時間帯毎の「太陽光発電量」から「太陽光発電自家消費量」を減じて季節毎および時間帯毎の太陽光発電の売電量を算出し、正の値の売電量を1年間に亘って積算することにより行なう。
そして、次式(3)〜(5)により一次エネルギ消費量C(n)[m3]を算出して(S340)、一次エネルギ消費量算出処理を終了する。式(3)中の「C1(n)」は、n台導入時の燃料ガスの消費に基づく一次エネルギ消費量を示し、「C2(n)」は、n台導入時の電気の消費に基づく一次エネルギ消費量を示す。式(4)は、集合住宅1全体の消費ガス量を、ガス発熱量Hg(低位発熱量)[MJ/m3]によって一次エネルギ消費量に換算したものである。式(5)は、集合住宅1全体の消費電力量を、電力受電端効率α[%]によって一次エネルギ消費量に換算したものである。なお、式(5)中の「1000000」は、一次エネルギ消費量の単位をkJからGJに換算するための換算係数である。
C(n)=C1(n)+C2(n) …(3)
C1(n)=[Qg(n)+Qgo(n)]×Hg/1000 …(4)
C2(n)=[Qp(n)-Qs(n)]×3600/(α×1000000) …(5)
図3の最適台数決定処理に戻って、次に、コージェネレーションシステム10の未導入時の一次エネルギ消費量C(0)を一次エネルギ消費量算出部23から取得し(S125)、未導入時の一次エネルギ消費量C(0)からn台導入時の一次エネルギ消費量C(n)を減じて一次エネルギ削減効果ΔC(n)を算出する(S130)。なお、未導入時の一次エネルギ消費量C(0)は、導入台数nを値0として、図6の一次エネルギ消費量算出処理を実行することにより算出される。
続いて、n台導入時の電気事業者およびガス事業者の事業者利益B(n)を事業者利益算出部24から取得する(S135)。図7は、事業者利益算出処理の一例を示すフローチャートである。事業者利益算出処理では、事象者利益算出部24は、まず、n台導入時のコージェネレーションシステム10の各月の月間消費ガス量と年間消費ガス量Qg(n)とを算出すると共に(S400)、ガス機器の各月の月間消費ガス量と年間消費ガス量Qgo(n)とを算出する(S310)。コージェネレーションシステム10の年間消費ガス量Qg(n)およびガス機器の年間消費ガス量Qgo(n)は、それぞれ上述したS210またはS300,S310と同一の処理により算出することができる。なお、S210またはS300で算出された年間消費ガス量Qg(n)を年間発電効率算出部22または一次エネルギ消費量算出部23から取得し、S310で算出された年間消費ガス量Qgo(n)を一次エネルギ消費量算出部23から取得してもよい。また、コージェネレーションシステム10の各月の月間消費ガス量は、S210において季節毎および時間帯毎に算出されるコージェネレーションシステム10の消費ガス量Qg’を月毎に積算することにより算出することができる。また、ガス機器の各月の月間消費ガス量は、S310において算出される季節毎および時間帯毎のガス機器の消費ガス量を月毎に積算することにより算出することができる。
続いて、算出したコージェネレーションシステム10の各月の月間消費ガス量とガス機器の各月の月間消費ガス量との和からガス料金表により定まる各月の月間ガス料金を算出すると共に算出した各月の月間ガス料金を1年間に亘って積算することにより年間ガス料金Fg(n)を算出する(S420)。
そして、年間ガス料金Fg(n)と年間消費ガス量Qg(n),Qgo(n)とに基づいて次式(6)によりn台導入時のガス事業者のガス事業益Bg(n)を算出する(S430)。式(6)中、「β」は原料調達価格を示す。
Bg(n)=Fg(n)-[Qg(n)+Qgo(n)]×β …(6)
次に、n台導入時の各月の月間買電量と年間買電量Qp(n)とを算出する(S440)。年間買電量Qp(n)は、上述したS320と同一の処理により算出することができる。なお、S320で算出された年間買電量Qp(n)を一次エネルギ消費量算出部23から取得してもよい。また、各月の月間買電量は、S320において季節毎および時間帯毎に算出される買電量を月毎に積算することにより算出することができる。そして、算出した各月の月間買電量から電気料金表により定まる各月の月間電気料金を算出すると共に算出した各月の月間電気料金を1年間に亘って積算することにより年間電気料金Fe(n)を算出する(S450)。
次に、n台導入時の各月の月間売電量[kWh]とコージェネレーションシステム10の年間売電量Qcs(n)[kWh]と太陽光発電の年間売電量Qss(n)[kWh]とを算出する(S460)。各月の月間売電量[kWh]は、S330において季節毎および時間帯毎に算出されるコージェネレーションシステム10の余剰電力量(正の値)と季節毎および時間帯毎に算出される太陽光発電の売電量との和を月毎に積算することにより算出することができる。また、コージェネレーションシステム10の年間売電量Qcs(n)と太陽光発電の年間売電量Qss(n)は、それぞれS330において算出される年間売電量Qcs(n),Qss(n)を用いることができる。
更に、n台導入時において、各月の月間売電量から電気料金表により定まる託送料金Fw(n)と、コージェネレーションシステム10の年間売電量Qcs(n)から電気料金表により定まる年間売電料金Fc(n)と、太陽光発電の年間売電量Qss(n)から電気料金表により定まる年間売電料金Fs(n)とを算出する(S470)。
n台導入時における年間買電量Qp(n)と年間電気料金Fe(n)と託送料金Fw(n)とコージェネレーションシステム10の年間売電料金Fc(n)と太陽光発電の年間売電料金Fs(n)とを算出すると、これらに基づいて次式(7)により電気事業者の電気事業益Be(n)を算出する(S480)。式(7)中、「δ」は電気調達価格を示す。
Be(n)=Fe(n)-Fw(n)-Fc(n)-Fs(n)-Qp(n)×δ …(7)
こうしてガス事業益Bg(n)および電気事業益Be(n)を算出すると、両者の和により事業者利益B(n)を算出して(S490)、事業者利益算出処理を終了する。
図3の最適台数決定処理に戻って、n台導入時の事業者利益B(n)を取得すると、導入台数nを値1(1台)インクリメントすると共に(S140)、導入台数nが住戸数よりも大きいか否かを判定する(S145)。導入台数nが住戸数よりも大きくない、すなわち住戸数以下と判定すると、S110に戻って、1台増やした導入台数nについて、発電効率差ΔE(n)と一次エネルギ削減効果ΔC(n)と事業者利益B(n)とをそれぞれ算出するS110〜S135の処理を繰り返す。このように、コージェネレーションシステム10を1台から住戸数と同じ台数まで導入台数を変更しながら、各導入台数について発電効率差ΔE(n)と一次エネルギ削減効果ΔC(n)と事業者利益B(n)とを算出する。
S145で導入台数nが住戸数よりも大きいと判定すると、これまでに算出した各導入台数の中から発電効率差ΔE(n)が閾値(例えば、1%や2%、3%など)未満であった導入台数を抽出し、抽出した導入台数の中から一次エネルギ削減効果ΔC(n)が上位に属する導入台数(一次エネルギ削減効果ΔC(n)が最も高い導入台数およびこれと同水準にある導入台数)を抽出する(S150)。そして、一次エネルギ削減効果ΔC(n)が上位に属する導入台数が1つの場合には(S155の「YES」)、その1つの導入台数を最適台数に決定する(S160)。一方、一次エネルギ削減効果ΔC(n)が上位に属する導入台数が複数あった場合には(S155の「NO」)、その複数の導入台数のうち事業者利益B(n)が最も高い導入台数を最適台数に決定する(S165)。そして、決定した最適台数をディスプレイ26に出力して(S170)、最適台数決定処理を終了する。
以上説明した本実施形態のコージェネレーションシステム適正台数決定装置20では、導入台数nを変更しながら各導入台数についてコージェネレーションシステム10の年間発電効率E(n)と建造物全体の一次エネルギ消費量C(n)とを予測し、年間発電効率E(n)と予め取得したコージェネレーションシステム10の定格発電効率Erとの差(発電効率差ΔE(n))が閾値未満にあると予測される導入台数のうち、一次エネルギ削減効果(ΔC(n))が上位に属する導入台数を適正台数として決定する。これにより、コージェネレーションシステム10の発電効率と建造物全体の一次エネルギ消費量とを考慮して導入台数を最適化することができ、低コストで省エネルギ性の高い電力供給システムを構築することが可能となる。
また、本実施形態のコージェネレーションシステム適正台数決定装置20では、一次エネルギ消費量削減効果ΔC(n)が上位に属する導入台数nが複数存在する場合には、これらのうち事業者利益B(n)が最も高い導入台数を適正台数として決定する。これにより、一括受電契約者は、光熱費を削減できる料金設定が可能となるため、一括受電契約者に高いメリットを提供することができる。
本実施形態のコージェネレーションシステム適正台数決定装置20では、一次エネルギ削減効果ΔC(n)が上位に属する導入台数nが複数存在する場合には、事業者利益B(n)が最も高い導入台数を適正台数として決定とするものとした。しかし、この場合には、当該複数の導入台数を適正台数として決定するものとしてもよいし、当該複数の導入台数のうち台数が少ない方を適正台数として決定してもよい。後者の場合、コージェネレーションシステム10の導入費を低く抑えることができる。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、集合住宅1が「建造物」に相当し、住戸2a〜2dが「占有部」に相当し、コージェネレーションシステム10が「コージェネレーションシステム」に相当し、最適台数決定処理のS100の処理を実行する最適台数決定部25が「定格発電効率取得手段」に相当し、年間発電効率算出部22が「発電効率予測手段」に相当し、一次エネルギ消費量算出部23が「一次エネルギ消費量予測手段」に相当し、最適台数決定処理のS105〜S170の処理を実行する最適台数決定部25が「最適台数決定手段」に相当する。また、事業者利益算出部24が「事業者利益予測手段」に相当する。
本実施形態は、コージェネレーションシステム適正台数決定装置20の形態としたが、コージェネレーションシステム適正台数決定装置20により決定された台数のコージェネレーションシステム10を備えて当該コージェネレーションシステム10により発電した電力を各住戸(複数の専有部)に融通する電力融通システムの形態としてもよい。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、コージェネレーションシステムや適正台数決定装置の製造産業などに利用可能である。
1 集合住宅、2a〜2d 住戸、3 家庭負荷、4 給湯器、5 給電ライン、6 給湯ライン、10 コージェネレーションシステム、11 発電ユニット、12 貯湯タンク、20 コージェネレーションシステム適正台数決定装置、21 本体、22 年間発電効率算出部、23 一次エネルギ消費量算出部、24 事業者利益算出部、25 最適台数決定部、26 ディスプレイ、27 入力デバイス、100 商用電力系統。

Claims (6)

  1. 利用者が異なる複数の専有部を有すると共に電力系統からの電力を低圧一括受電する建造物に設置されるコージェネレーションシステムの適正台数を決定するためのコージェネレーションシステム適正台数決定装置であって、
    評価対象のコージェネレーションシステムの定格発電効率を取得する定格発電効率取得手段と、
    前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に前記コージェネレーションシステムの発電効率を予測する発電効率予測手段と、
    前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に前記建造物全体の一次エネルギ消費量を予測する一次エネルギ消費量予測手段と、
    前記発電効率と前記定格発電効率との乖離が所定範囲内にあると予測される導入台数のうち、前記一次エネルギ消費量の削減効果が上位に属する導入台数を適正台数として決定する適正台数決定手段と、
    を備えるコージェネレーションシステム適正台数決定装置。
  2. 請求項1に記載のコージェネレーションシステム適正台数決定装置であって、
    前記発電効率予測手段は、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、季節毎および時間帯毎の前記コージェネレーションシステムの発電量およびガス消費量をそれぞれ予測し、季節毎および時間帯毎の前記発電量および前記ガス消費量をそれぞれ単位期間に亘って積算し、前記発電量および前記ガス消費量の各積算値に基づいて前記コージェネレーションシステムの発電効率を予測する、
    コージェネレーションシステム適正台数決定装置。
  3. 請求項1または2に記載のコージェネレーションシステム適正台数決定装置であって、
    前記一次エネルギ消費量予測手段は、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、季節毎および時間帯毎の前記建造物全体のガス消費量を予測すると共に季節毎および時間帯毎の前記電力系統からの受電に基づく電気消費量を予測し、季節毎および時間帯毎の前記建造物全体のガス消費量を単位期間に亘って積算すると共に季節毎および時間帯毎の前記電気消費量を前記単位期間に亘って積算し、前記建造物全体のガス消費量の積算値と前記電気消費量の積算値とに基づいて前記建造物全体の一次エネルギ消費量を予測する、
    コージェネレーションシステム適正台数決定装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載のコージェネレーションシステム適正台数決定装置であって、
    前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、前記建造物に供給するガスおよび電気の事業者利益を予測する事業者利益予測手段を備え、
    前記適正台数決定手段は、前記記一次エネルギ消費量の削減効果が上位に属する導入台数が複数存在する場合には、当該複数の導入台数のうち前記事業者利益が最も高い導入台数を前記適正台数として決定する、
    コージェネレーションシステム適正台数決定装置。
  5. 請求項4に記載のコージェネレーションシステム適正台数決定装置であって、
    前記事業者利益予測手段は、前記コージェネレーションシステムの導入台数毎に、単位期間に亘る前記建造物全体のガス消費量と前記単位期間に亘る前記電力系統からの受電に基づく電気消費量を予測し、前記建造物全体のガス消費量と前記電気消費量とに基づいて前記事業者利益を予測する、
    コージェネレーションシステム適正台数決定装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか1項に記載のコージェネレーションシステム適正台数決定装置により決定された台数のコージェネレーションシステムを備え、該コージェネレーションシステムで発電した電力を前記建造物の複数の専有部に融通する電力融通システム。
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